JP2672325B2 - 薄膜el素子 - Google Patents

薄膜el素子

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は正孔注入層および発光層を有するEL素子であ
って、低い印加電圧で、高輝度かつ高彩度な色彩の発光
を得られる薄膜EL(エレクトロルミネッセンス)素子に
関する。
[従来技術と解決すべき問題点] EL素子は、自己発光のため視認性が高く、また完全固
体素子であるため耐衝撃性に優れるという特徴を有して
おり、現在、無機蛍光体であるZnS:Mnを用いたEL素子が
広く使用れている。しかしながら、このような無機EL素
子は、発光させるための印加電圧が200V近く必要なた
め、駆動方法が複雑である。
一方、有機薄膜EL素子は、印加電圧を大幅に低下させ
ることができるため、各種材料を用いたものが開発され
つつある。既にヴィンセットらは、アントラセンを発光
体とし、膜厚を約0.6μmとした蒸着膜を用いてEL素子
を作製し、印加電圧30Vにて青色の明所可視発光を得て
いる(Thin Solid Films,94(1982)17I)。しかし、こ
の素子は輝度が不十分であり、印加電圧も依然として高
くしなければならないという問題がある。
また近年に至っては、10V程度の低電圧を印加するだ
けで5〜90cd/m2の輝度の発光を示す有機EL素子が、LB
法(ラングミュア・プロジェット法)を用いた薄膜にて
作製されている(例えば、特開昭61−43682号)。しか
しながら、この有機EL素子は、LB法による単分子膜の累
積によて電子受容性と電子供与性の発光性物質の積層膜
を作製するため、構成が複雑であるとともに、製造が煩
雑であり、実用性に欠けるという問題がある。
そこで、これらの問題を解決すべく、構造が簡単で、
しかも25V以下の低電圧印加で高輝度を発現する電極/
正孔注入層/発光層/電極とした積層型のものが開発さ
れ、例えば、特開昭59−194393号、Appl.Phys.Lett.51
(12),21Sep.1987において紹介されている。このう
ち、Appl.Phys.Lett.51(12)に記載の、8−ヒドロキ
シキノリンのアルミニウム錯体を発光材料とし、ジアミ
ン系化合物を正孔注入材料としたEL素子は、10V以下の
印加電圧で1000cd/m2の輝度を得られる優れたものであ
る。
しかしながら、これら電極/正孔注入層/発光層/電
極とした積層型の薄膜EL素子は、発光スペクトルな幅が
広いため、色の鮮やかさ(彩度)に劣り、単一の青,
緑,赤といった三原色を忠実に表現しにくいという問題
があった。
なお、発光層二層構造とし、その発光性有機化合物と
して希土類錯体等を用い、低電圧でも十分輝度の高い発
光を得られるEL素子も開発されている(例えば、特開昭
61−37887号)。しかし、この薄膜EL素子は、電極/正
孔注入層/発光層/電極を有する積層型のものではな
く、また、このような積層型EL素子に希土類錯体を発光
材料として用いた場合に、素子の発光する色の彩度に関
する改善についてはなんら開示がない。
本発明は上記事情にかんがみてなされたもので、正孔
注入層と発光層を有する積層型のEL素子であって、低電
圧印加により、高輝度かつ鋭いスペクトルを示し鮮明な
色を発光する薄膜EL素子の提供を目的とする。
[問題点の解決手段] 本発明者は、上記目的を達成するために、鋭意研究を
続けてきた結果、積層型のEL素子の正孔注入層に正孔伝
達化合物を用いるとともに、発光層の発光材料に蛍光性
の希土類錯体を用いると、素子の発光する色の彩度に大
きな影響を与えることを知見し、本発明を完成するに至
った。すなわち、本発明の薄膜EL素子は、二つの電極間
に、正孔注入層および発光層を積層して挟持したEL素子
において、前記正孔注入層が、104〜106ボルト/cmの電
場を与えた二つの電極間に配置された場合、少なくとも
10-6cm2/V−secの正孔移動係数を有する正孔伝達化合物
からなるとともに、前記発光層の発光材料が蛍光性の希
土類錯体からなり、かつ二つの電極間に電圧を印加した
時に発光層の発光材料だけが電気的に励起されることを
特徴とする。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の薄膜EL素子は、AC(交流)駆動型およびDC
(直流)駆動型のいずれにも用いることができるが、以
下の説明は第1図を参照しつつDC駆動型について行な
う。
第1図において、1は基板であり、ガラス,プラスチ
ックあるいは石英等によって形成してある。2および3
は正孔注入層4と発光層5を挟む電極であり、このう
ち、一方の電極2は、基板1上に形成され、ITO(イン
ジウムチンオキサイド),SnO2(酸化第二錫),ZnO(酸
化亜鉛)等により透明または半透明の電極としてある。
この電極2は、通常50mm〜1μmの膜厚とし、透明性の
点からすると、50〜200nmとすることが好ましい。ま
た、他方の電極3は背面(対向)電極として機能してお
り、金,アルミニウム,マグネシウム,インジウム等の
金属を用いている。この背面電極3は、通常50〜200nm
の膜厚とする。
なお、薄膜EL素子のタイプによっては、基板1側の電
極2を金属の背面電極とし、他の電極3を透明または半
透明の電極とすることも可能である。
正孔注入層4は、正孔伝達化合物からなり、電極(陽
極)2より注入された正孔発光層に伝達する機能を有し
たものを用いる。この正孔伝達化合物としては、104〜1
06ボルト/cmの電場を与えた電極間に層が配置された場
合、少なくとも10-6cm2/V−secの正孔移動係数を有する
化合物を用いる。好ましいのは芳香族系アミン化合物で
ある。
また、正孔伝達化合物の好ましい例には、室温で固体
であって、かつ少なくとも一個の窒素原子が置換基でト
リ置換されたアミン化合物を含む。この場合、トリ置換
されたもののうち、少なくとも一個はアリール基または
置換アリール基である。
アリール基上の有用な置換基の例には、1〜5個の炭
素原子をもつアルキル基、例えばメチル基,エチル基,
プロピル基,ブチル基およびアミル基;ハロゲン原子、
例えば塩素原子およびフッ素原子;ならびに1〜5個の
炭素原子を有するアルコキシ基、例えばメトキシ基,エ
トキシ基,プロポキシ基,ブチル基およびアミル基であ
る。
なお、本発明においては、正孔伝達化合物を薄膜状に
する必要があるが、薄膜化した正孔伝達化合物には、次
式に示す構造のものが含まれる。
上記式中Q1およびQ2は、別個に窒素原子および少なく
とも3個の炭素環(それらのうち少なくとも1個は芳香
族のもの、例えばフェニル基である。)を含有する基で
ある。炭素環は飽和された環、例えばシクロヘキシル基
およびシクロヘプチル基であってもよい。
また、Gは連結基、例えばシクロアルキレン基、例え
ばシクロヘキシレン基、アリーレン基、例えばフェニレ
ン基、アルキレン基、例えばプロピレン基;あるいはC
−C結合である。上記構造式の範囲内の個々の例には、
特に下記のものが含まれる。
次式に示す構造を持つ1,1−ビス(4−ジ−p−トリル
アミノフェニル)−4−フェニル−シクロヘキサン; i) 次式に示す構造をもつ1,1−ビス(4−ジ−p−トリル
アミノフェニル)シクロヘキサン; ii) 1,1−ビス(4−ジ−p−トリルアミノフエニル)シク
ロヘキサン;および次式に示す構造をもつ化合物 iii) (上記式中は、nは2〜4の整数である)。例えば4,4
−ビス(ジフェニルアミノ)クワドリフェニル。
例えば、ビス(4−ジメチルアミノ−2−メチルフエ
ニル)フェニルメタンおよびN,N,N−トリ(p−トリ
ル)アミンが含まれている。
また、発光層5の発光材料には蛍光性の希土類錯体を
用いる。
本発明においては、両電極間に電圧が印加された場合
に、この発光層の発光材料だけが電気的に励起する。こ
こで、電気的に励起するとは、両電極間に電圧が印加さ
れた場合、発光層で電子と正孔とが結合し、励起状態が
つくり出されることを意味する。また、発光層の発光材
料だけが電気的に励起されるとは、両電極間に電圧が印
加された場合に、発光層に含有される蛍光性の希土類錯
体だけが最終的に励起状態となることを意味する。従っ
て、両電極間に同時に挟持された前述の正孔移動係数を
有する化合物からなる正孔注入層は、電気的に励起され
ないので発光効率が向上する。
このうち、R1およびR2は、それぞれ独立に、 炭素数1〜15のアルキル基、例えば、メチル基,エチ
ル基,プロピル基,ブチル基,i−プロピル基,t−ブチル
基,i−ブチル基,s−ブチル基,オクチル基あるいは,ノ
ニル基等である。
ハロゲン化した炭素数1〜15のアルキル基(ここでハ
ロゲンとは、塩素,フッ素,臭素等である。)、例え
ば、トリフルオロメチル基、ペプタフルオロプロピル
基,トリクロロメチル基、トリブルモメチル基,ジクロ
ロメチル基,クロロメチル基,ジフルオロメチル基,フ
ルオロメチル基,ジブロモメチル基あるいは,ブロモメ
チル基等である。
炭素原子6〜14個のアリール基、例えば、フェニル
基,ナフチル基,トリル基,キシリル基あるいは,アン
トリル基等である。
ヘテロ原子、例えば窒素,酸素または硫黄1個を含む
5員もしくは6員の複素環式基、例えば、ピロリル基,
フリル基,チエニル基または,ピリジル基等であり、 R3は水素または基R1と同じ意味である。
さらにMは、希土類元素であり、Ce(セリウム),Tb
(テルビウム),Sm(サマリウム),Eu(ユウロピウ
ム),Ho(ホロミウム),Pr(プラセオジム),Gd(ガド
リウム),Er(エルビウム),Tm(ツリウム)等がある。
本例における希土類錯体としては、例えばEuとBFA
(ベンゾイルトリフルオロアセトン)からなる[Eu(BF
A)]を挙げられる。これを構造式で示すと、 として表わされる。
このうち、R1,R2,R3,Mは上記と同じ意味である。ま
た、TOPOはトリ−n−オクチルホスフィンオキシドであ
る。
本例における希土類錯体としては、例えば、TbとTTA
(テノイルリフルオロアセトン)とTOPO(トリ−n−オ
クチルホスフィンオキシド)からなる[Tb(TTA)(T
OPO)]を挙げられる。
これを構造式で示すと、 として表わされる。
ここで、R1,R2,R3,Mは上記と同じ意味である。
本例における希土類錯体としては、EuとTTAとPhen
(フェナントロリン)からなる[Eu(TTA)(Phe
n)]、SmとNTFA(2−ナフトイルトリフルオロアセト
ン)とPhenからなる[Sm(NTFA)(Phen)]およびCe
とTTAとPhenからなる[Ce(TTA)(Phen)]等が挙げ
られる。
[Ce(TTA)(Phen)]を構造式で示すと、 として表わされる。
上記〜における希土類を具体的に例示すれば、次
の(1−1)〜(6−6)で表わすことができる。
ここで、Mは希土類元素を表わし、上記(1−1)〜
(6−6)には、1,10−フェナントロリン,トリオクチ
ルホスフィンオキシドを付加することもできる。
さらに、希土類錯体の他の好ましい例として、次のも
のが挙げられる。
の構造式で表わされるトリスビピリジン希土類錯塩。
このうち、Mは希土類の3価イオンである。Aはアニ
オンで、例えば、過塩素酸イオン,六フッ化リンイオ
ン,フッ化ホウ酸イオン,ヨウ素イオン,臭素イオン,
塩素イオン,酢酸イオンである。
このうち、Mは希土類の3価イオンで、例えばテルビ
ウムイオンである。Aはアニオンで、を列挙したもの
と同様である。
の構造式で表されるビスピリジン希土類錯塩。
このうちMは、希土類元素である。
の構造式で表されるビピリジン希土類錯塩。
このうちMは、希土類元素である。
上記のような構成からなる薄膜EL素子は、次のような
手順で作成する。
まず、基板1上に透明電極2を蒸着法あるいはスパッ
タ法などで薄膜形成する。次いで、この透明電極2の上
面に正孔伝達化合物を薄膜化してなる正孔注入層4を形
成する。このときの薄膜化は、蒸着法により、次の条件
で行なう。
(蒸着条件) ボート加熱条件:50〜400℃ 真空度 :10-5〜10-3Pa 蒸着速度:0.1〜50nm/sec 基板温度:−50〜200℃ 膜 厚 :100〜5μm 次に、正孔注入層4の上面の発光材料を薄膜化してな
る発光層5を形成する。このときの薄膜化は、スピンコ
ート法,キャスト法,LB法あるいは蒸着法などにより行
ない、膜の均一性およびピンホールの除去等の点からす
ると、蒸着法を用い製膜することが好ましい。
正孔注入層4と発光層5の形成順序は、上記と逆に発
光層5を蒸着形成し、その後正孔注入層4を蒸着形成す
ることも可能である。このようにして形成した薄膜素子
EL素子は、電極2/発光層5/正孔注入層4/電極3の順で積
層した構造となる。
その後、発光層5または正孔注入層4の上面に、背面
電極3を蒸着法あるいはスパッタ法などで薄膜形成す
る。
(実施例1) 25mm×75mm×1.1mmのガラス基板上に、ITOを蒸着法に
て50nmの厚さで製膜したものを透明支持基板とし、この
透明支持基板装置(日本真空技術(株)製)の基板ホル
ダーに固定しモリブデン製の抵抗加熱ボートに[Eu(TT
A)(Phen)]を200mg入れ、別のボートにN,N,N′,
N′−テトラフェニルー(1,1′−ビフェニル)4、4′
−ジアミン(TPD)を入れ、真空層を1×10-4Paまで減
圧した。
ここで、[Eu(TTA)(Phen)]は、塩化Euの水溶
液をPH5.5に調整し、これにTTAと、Phenをアセトンとベ
ンゼンの1:1混合溶液に溶かしたものを混合して抽出を
行なった。さらに、溶媒を減圧下除去し[Eu(TTA)
(Phen)]を得、これを精製した。
また、前記抵抗加熱ボートを摂氏140度まで加熱し、
前記の錯体を蒸着速度1.0オングストローム/secで透明
支持基板上に蒸着し、膜厚1000オングストロームの発光
体薄膜を得た。このとき基板温度は室温であった。さら
に、別のボートを摂氏210度まで加熱しTPDを蒸着速度1.
0オングストローム/secで蒸着し、発光体薄膜上に膜厚5
00オングストロームを正孔注入層を形成した。このとき
の基板温度は室温であった。
これを真空層より取り出し薄膜上にステンレススチー
ル製のマスクを設置し、再び基板ホルダーに固定しモリ
ブデン製の抵抗加熱ボートに金2gを入れて、真空層2×
10-4Paまで減圧した。その後ボートを摂氏1400度まで加
熱し100nmの膜厚で金電極を発光体薄膜上に形成し、対
向電極とした。この素子に金電極を正極、ITO電極を負
極とし直流22Vを印加したところ電流が1.5mA流れ赤色の
発光を得た。
このときの発光極大波長は618nm、発光輝度は436cd/m
2であった。CIE色度座標はx=0.65,y=0.34であり鮮明
な赤色であった。
(実施例2) 実施例1と同様にEL素子を作製した。ただし、発光体
薄膜材料は、Sm[NFTA))(Phen)]を用いた、 ここで[Sm(NTFA))(Phen)]は、塩化Smの水溶
液をPH5.5に調整し、これにTFTAト、Phenをシクロヘキ
サン溶液に溶かしたものを混合して抽出を行なった。さ
らに、溶媒を減圧下除去し[Sm(NTFA)(Phen)]を
得、これを精製した。
また、蒸着の際、ボートを摂氏160度まで加熱した。
この素子に直流電圧31Vを印加したところ電流が25mA流
れ赤色の発光を得た。
このときの発光極大波長は654nm、発光輝度は200cd/m
2であった。CIE色度座標は、x=0.66,y=0.323であり
鮮明な赤色であった。
(実施例3) 実施例1と同様にEL素子を作製した。
ただし、発光体薄膜材料は、[Tb(TTA)(TOPO)
]を用いた。
ここで[Tb(TTA)(TOPO)]は、塩化Tbの水溶
液をPH4.5に調整し、これに2×10-4mol/のTOPO,5×1
0-4mol/のTTAのヘキサン溶液を加えて混合し、その後
抽出を行なった。さらに、溶媒を減圧下除去し、[Tb
(TTA)(TOPO)]を得、これを精製した。
また、蒸着の際、ボートを摂氏140度まで加熱し、薄
膜700オングストロームの発光体薄膜を形成した。この
素子に直流電圧13Vを印加したところ電流が1.5mA流れ黄
緑色の発光を得た。このときの発光極大波長は545nm、
発光輝度は985cd/m2であった。CIE色度座標はx=0.34,
y=0.56であり鮮明な黄緑色であった。
(実施例4) 実施例1と同様にEL素子を作製した。ただし、発光体
薄膜材料は[Ce(TTA3)Phen]を用いた。
ここで[Ce(TTA)(Phen)]は、塩化Ceの水溶液
をPH4.5に調整し、これにTTAと、Phenとアセトンとベン
ゼンの1:1混合溶液に溶かしたものを混合して抽出を行
なった。さらに、溶媒を減圧下除去し[Ce(TTA)(P
hen)]を得、これを精製した。
また、蒸着の際、ボートを摂氏145度まで加熱し、薄
膜600オングストロームの発光体薄膜を形成した。この
素子に直流電圧34Vを印加したところ電流が40mA流れ青
紫色の発光を得た。
このときの発光極大波長は400nm、発光輝度は180cd/m
2であった。CIE色度座標はx=0.17,y=0.02であり鮮明
な青紫色であった。
[発明の効果] 以上のように本発明の薄膜EL素子によれば、低電圧を
印加するだけで、高輝度かつ高彩度な色を発光するとが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明薄膜EL素子のうち、DC駆動型の一実施例
を示す概略構成図である。 1:基板、2:透明電極 3:背面電極、4:正孔注入層、5:発光層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二つの電極間に、正孔注入層および発光層
    を積層して挟持したEL素子において、前記正孔注入層
    が、104〜106ボルト/cmの電場を与えた二つの電極間に
    配置された場合、少なくとも10-6cm2/V−secの正孔移動
    係数を有する正孔伝達化合物からなるとともに、前記発
    光層の発光材料が蛍光性の希土類錯体からなり、かつ二
    つの電極間に電圧を印加した時に発光層の発光材料だけ
    が電気的に励起されることを特徴とする薄膜EL素子。
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