JP2671857C - - Google Patents

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JP2671857C
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polishing
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polished
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板であるウエーハの表面を研磨するウ
ェーハ研磨装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種のウェーハ研磨装置は、単結晶からスライスしたウ
ェーハを研磨するだけではなく繰返して成膜とエッチングの工程による表面の局
部的に生ずる凹凸を平坦化するための研磨に適用されるように至った。このため
研磨精度をより高めることが要求されることとなった。 【0003】図4は従来の一例を示すウェーハ研磨装置の部分断面図である。ウ
ェーハの表面を局部的に平面度を高めるウェーハ研磨装置の一例として実開平2
−82033号公報に開示されている。このウェーハ研磨装置は、図4に示すよ
うに、ウェーハ15を吸着保持する押圧面が凸曲面に形成されたプレート11を
備えている装置である。 【0004】そして、回転定盤13の研磨布12にウェーハ15を押し付け、プ
レート11を回転させるとともに回転定盤13を回転させウェーハ15と研磨布
12を摺擦運動させながらスラリー14を滴下しウェーハ15を研磨していた。 【0005】このウェーハ研磨装置は、ウェーハ15の周辺部より中央部にスラ
リーが供給され難いことから周辺部が中央部の研磨レートが大きくなることを防
止するためにプレート15の押圧面を凸曲面に形成したものである。すなわち、
凸曲面にすることでウェーハ15の研磨布12への押圧力がウェーハの周辺部よ
り中央部を大きくし中央部へのスラリーの供給を増加させ研磨レートのウェーハ
面内で均一にし研磨精度の向上を図ったことを特徴としている。 【0006】また、特開平4−206930号公報に開示されたウェーハ研磨装
置は、前述したプレートの材質をウェーハより軟かいアクリルを使用してプレー
トの押圧面と接触するウェーハの裏面にきずなどのダメージを防止したものであ
る。さらに、このウェーハ研磨装置では、ウェーハを研磨する前に、プレートを
研磨布に押し付け予め押圧面を研磨し凸曲面をもつ所謂共ずり面に形成し、その
後、プレートの共ずり面である押圧面でウェーハを研磨布に押さえ摺擦運動をさ
せて研磨している。 【0007】このようにこのウェーハ研磨装置では、プレートの押圧面を予め共
ずり面に形成することでウェーハの研磨布への押圧力とスラリーの供給をバラン
スさせ研磨量のウェーハ面内均一性の向上を図ることを特徴としている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】上述した従来のウェーハ研磨装置で、凸曲面に
形成されたプレートの押圧面をもつウェーハ研磨装置では、プレートの押圧面の
形状が一義的に決められた凸曲面で形成されているので、研磨すべきウェーハお
よび研磨条件が限定されるという欠点がある。何となれば、ウェーハの研磨条件
(研磨布、研磨布への御圧力、回転定盤の回転数、スラリー、スラリーの供給お
よびプレートの回転数)に対応する理想的なプレート押圧面は一つしか存在せず
、研磨性能の向上を図るのに一条件変更しただけでも、研磨レートのウェーハ面
内均一性が劣化してしまう。 【0009】一方、プレートの押圧面を共ずり面に形成した後者のウェーハ研磨
装置では、ウェーハ面内の押圧力とスラリーの供給をバランスさせ研磨レートの
ウェーハ面内均一性向上を図っているものの、元来、研磨液であるスラリーには
、被研磨表面を機械的に研削する砥粒が含まれている以外に化学反応させ研磨す
る作用がある。従って、アクリル製のプレートに共ずり面を形成してもウェーハ
面が必ずしも共ずり面に倣って研磨されなずウェーハ面内の研磨量を均一にする
ことが困難である。 【0010】従って、本発明の目的は、ウェーハの表面状態や膜質および研磨布
にかかわらずウェーハ表面をより面内均一性よく研磨できるウェーハ研磨装置を
提供することである。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、半導体基板であるウェーハを保
持し前記ウェーハを研磨布に押し付け摺擦運動させスラリーを滴下しながら該ウ
ェーハを研磨するウェーハ研磨装置において、前記ウェーハの被研磨面の研磨レ
ートと同等の研磨レートをもつ材質である石英又はAlで製作されているととも
に前記ウェーハを研磨する前に該ウェーハの研磨条件と同じ条件で予め前記ウェ
ーハを押し付ける押圧面を研磨し膨らむように湾曲する面に形成ししかる後研磨
された該押圧面で前記ウェーハを保持し前記研磨布に押し付けるプレー トを備えるウェーハ研磨装置である。 【0012】また、前記押圧面と前記ウェーハとの間に介在し該ウェーハを水で
接着で保持するパッドを備えることが望ましい。さらに、前記プレートがプレー
ト本体と厚みのある前記押圧面をもつ部材とから構成されるとともに前記押圧面
をもつ該部材が交換できる構造であることが望ましい。 【0013】 【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明する。 【0014】図1 (a)〜(c)は本発明のウェーハ研磨装置の一実施例を説
明するために動作順に示す断面図である。このウェーハ研磨装置は、図1(a)
に示すように、研磨すべきウェーハに形成された成膜面の研磨レートと同等の研
磨レートをもつ材質で押圧面2aをもつプレート1を製作し準備する。 【0015】ここで、プレート1の材質について具体的に述べてみる。例えば、
ウェーハのメタル配線上に成膜されたプラズマCVDによるシリコン酸化膜を研
磨し平坦化する場合を考えると、プレート1の材質は石英で良い。何となれば、
プラズマCVDによるシリコン酸化膜は石英と同質の材料ではないが、スラリー
で研磨される機械的および化学的研磨レートは略同じであることから同質の材料
と考えられる。同様に被研磨膜がスパッタリングによるAlであれば、プレート
1の材質はバルクのAlで良い。 【0016】なお、図1 (a)に示すように、プレート1の押圧面2aが平坦
な面であるが、次工程の共ずり面の形成を早めるためには、押圧面2aに10乃
至20ミクロン程度の膨らみをもたせた湾曲面に形成することが望ましい。 【0017】次に、図1(b)に示すように、準備されたプレート1をウェーハ
の研磨条件(研磨布3、研磨布3への押圧力、回転定盤5の回転数、スラリー4
と供給条件およびプレート1の回転数等)と同一条件でプレート1の押圧面を研
磨布3に押し当て所定の時間研磨し 共ずり面を成形し膨らむように湾曲する押圧面2bにする。 【0018】次に、図1(c)に示すように、共ずり面に形成されたプレート1
の押圧面2bにウェーハ15を真空吸着させ、ウェーハ15を研磨布3に押し付
け前述と同一条件で研磨する。このことによりウェーハ15の研磨面はプレート
1の押圧面2bと同じように膨らむように湾曲する面に成形され高い精度の平坦
度が得られた。また、スラリー4の変更、研磨布3の変更および回転定盤5ある
いはプレート1の回転数の変更がある場合は、変更した条件でプレート1を再研
磨し押圧面を共ずり面を形成し、ウェーハ15を研磨すれば良い。 【0019】図2(a)および(b)は図1のウェーハ研磨装置を使用してウェ
ーハを研磨したときのウェーハ面内における研磨量を示すグラフである。ここで
、図2(a)は図1のプレートの押圧面2aを研磨していない状態での6インチ
直径のウェーハに成膜したプラズマCVDによるシリコン酸化膜の研磨量の均一
度を示している。図2(b)は石英製のプレート1の押圧面を予じめ研磨してか
らウェーハ15のシリンコン酸化膜を研磨したときの研磨量の均一度を示してい
る。 【0020】なお、ともに石英製のプレート1を使用し、押圧面2aの初期の形
状は15ミクロン程度上に膨らんだ凸曲面であった。また、研磨布3はともに同
じポリウレタン系の研磨布を用い3.7時間研磨した。 【0021】その結果、図2(a)のグラフと図2(b)のグラフとを比較して
分るように、ウェーハ面内の研磨量のばらつきは、予じめプレート1を研磨する
ことで±24.6パーセントから±9パーセントに改善されている。 【0022】図3(a)〜(c)は本発明のウェーハ研磨装置の他の実施例を説
明するために動作順に示す断面図である。このウェーハ研磨装置は、図1(a)
に示すように、プレート1がプレート本体1aと厚みのある押圧面7aをもつ押
圧面部材6とに分割され構成される とともに押圧面部材6が取付けボルト9の取り外しによりプレート本体1aより
取り外すことができる。すなわち、押圧面部材6が交換できる構造である。 【0023】そして、図3(b)に示すように、前述の実施例と同じようにウェ
ーハ15の研磨条件と同一条件で押圧面7aを研磨し共ずり面を形成し凸曲面を
もつ押圧面7bにする。 【0024】次に、図3(c)に示すように、ウェーハをパッド10を介して押
圧面7bに水貼付けを行ないウェーハ15をプレート1で保持する。ここで、こ
の実施例では、ウェーハ15の裏面にきずを付けないように親水性であってウェ
ーハ15が押圧面7bに沿って撓むように軟らかいパッド10でウェーハ15を
水で貼付けている。なお、このパッド10は、例えば、ロデール・ニッタ(株)
製のインサートパッキング材R200が適切であった。また、ウェーハ15が飛
出さないようにリング8でウェーハ15の周囲を止めている。 【0025】このようにプレート1に保持されたウェーハ15を研磨布3に押し
付け前述と同一研磨条件で研磨する。このことにより前述したようにウェーハ面
内を均一に研磨することができた。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように本発明は、ウェーハを保持し研磨布に捺し付
けるプレートをウェーハの被研磨面の材質と研磨される度合が同程度の材質にし
、プレートのウェーハの押圧面を予じめウェーハの研磨条件と同じ条件で研磨し
共ずり面に形成し、共ずり面でウェーハを研磨布に押し付けながら研磨するので
、ウェーハの研磨面は共ずり面に倣って研磨されウェーハ面内の研磨量均一性が
より向上するという効果がある。 【0027】また、ウェーハの成膜の種類や研磨条件が変っても、予じめプレー
トの押圧面に共ずり面を形成できるので、研磨対象が広範囲となり汎用性が高い
という効果もある。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のウェーハ研磨装置の一実施例を説明するために動作順に示す断
面図である。 【図2】図1のウェーハ研磨装置を使用してウェーハを研磨したときのウェーハ
面内における研磨量を示すグラフである。 【図3】本発明のウェーハ研磨装置の他の実施例を説明するために動作順に示す
断面図である。 【図4】従来の一例を示すウェーハ研磨装置の部分断面図である。 【符号の説明】 1,11 プレート 1a プレート本体 2a,2b、7a,7b 押圧面 3,12 研磨布 4,14 スラリー 5,13 回転定盤 6 押圧面部材 8 リング 9 取付けボルト 10 パッド 15 ウェーハ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 半導体基板であるウェーハを保持し前記ウェーハを研磨布に押し
    付け摺擦運動させスラリーを滴下しながら該ウェーハを研磨するウェーハ研磨装
    置において、前記ウェーハの被研磨面の研磨レートと同等の研磨レートをもつ
    質である石英又はAlで製作されているとともに前記ウェーハを研磨する前に該
    ウェーハの研磨条件と同じ条件で予め前記ウェーハを押し付ける押圧面を研磨し
    膨らむように湾曲する面に形成ししかる後研磨された該押圧面で前記ウェーハを
    保持し前記研磨布に押し付けるプレートを備えることを特徴とするウェーハ研磨
    装置。 【請求項2】 前記押圧面と前記ウェーハとの間に介在し該ウェーハを水で接着
    で保持するパッドを備えることを特徴とする請求項1記載のウェーハ研磨装置。 【請求項3】 前記プレートがプレート本体と厚みのある前記押圧面をもつ部材
    とから構成されるとともに前記押圧面をもつ該部材が交換できる構造であること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のウェーハ研磨装置。

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