JP2671374B2 - 電子写真感光体基板洗浄装置 - Google Patents
電子写真感光体基板洗浄装置Info
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- G03G5/005—Materials for treating the recording members, e.g. for cleaning, reactivating, polishing
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- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子写真感光体基板洗浄装置に関する。
従来の技術 電子写真感光性を製造する場合、基板に油分及び塵、
ごみその他の微粒子が付着していると、その上に形成さ
れる感光層に表面欠陥が生じ、得られたコピー像に白点
等の画像欠陥が生じる。したがって、電子写真感光体を
製造する際には、基板を十分に洗浄して清浄な表面を有
するものにする必要がある。従来、電子写真感光体基板
を洗浄するためには各種有機溶剤が用いられており、第
3図に示す洗浄装置が典型的なものとして使用されてい
る。
ごみその他の微粒子が付着していると、その上に形成さ
れる感光層に表面欠陥が生じ、得られたコピー像に白点
等の画像欠陥が生じる。したがって、電子写真感光体を
製造する際には、基板を十分に洗浄して清浄な表面を有
するものにする必要がある。従来、電子写真感光体基板
を洗浄するためには各種有機溶剤が用いられており、第
3図に示す洗浄装置が典型的なものとして使用されてい
る。
第3図において、11は第1超音波洗浄槽、12は第2超
音波洗浄槽、13は蒸気洗浄槽であり、これらはハウジン
グ14によって密閉系になっている。第1超音波洗浄槽11
及び第2超音波洗浄槽12には、それぞれ超音波発生装置
15及び16が設置され、溶剤が満たされ、該溶剤は、ポン
プ41及び44の作用によりフィルター42及び45を通して循
環され、又熱交換器43及び46により加熱または冷却され
ることにより、所定の温度に保たれる。更に蒸気洗浄槽
13には加熱装置17が設置されている。洗浄されるべき基
板は、図示されない搬送主段に懸垂して搬送され、まず
第1超音波洗浄槽11内の溶剤中に浸漬され、次いで第2
超音波洗浄槽12内の溶剤中に浸漬され、更に蒸気洗浄槽
13に挿入され、それぞれ洗浄が行われる。この場合、各
洗浄槽から蒸発した溶剤は、凝縮器18及び水分離装置30
によって回収され、導管24によって第2超音波洗浄槽に
還流される。また、第2超音波洗浄槽からオーバーフロ
ーした溶剤は、第1超音波洗浄槽に導入され、更に導管
20によって蒸気洗浄槽に導入される。
音波洗浄槽、13は蒸気洗浄槽であり、これらはハウジン
グ14によって密閉系になっている。第1超音波洗浄槽11
及び第2超音波洗浄槽12には、それぞれ超音波発生装置
15及び16が設置され、溶剤が満たされ、該溶剤は、ポン
プ41及び44の作用によりフィルター42及び45を通して循
環され、又熱交換器43及び46により加熱または冷却され
ることにより、所定の温度に保たれる。更に蒸気洗浄槽
13には加熱装置17が設置されている。洗浄されるべき基
板は、図示されない搬送主段に懸垂して搬送され、まず
第1超音波洗浄槽11内の溶剤中に浸漬され、次いで第2
超音波洗浄槽12内の溶剤中に浸漬され、更に蒸気洗浄槽
13に挿入され、それぞれ洗浄が行われる。この場合、各
洗浄槽から蒸発した溶剤は、凝縮器18及び水分離装置30
によって回収され、導管24によって第2超音波洗浄槽に
還流される。また、第2超音波洗浄槽からオーバーフロ
ーした溶剤は、第1超音波洗浄槽に導入され、更に導管
20によって蒸気洗浄槽に導入される。
発明が解決しようとする課題 上記のような従来の洗浄装置においては、溶剤が最終
的には蒸気洗浄槽に達するため、蒸気洗浄槽内の溶剤に
汚れが濃縮される。この汚れによって洗浄不良が生じる
が、それを防止するためには、蒸気洗浄槽の管理が重要
になり、場合によっては、かなりの頻度で蒸気洗浄槽内
の溶剤を新たな溶剤と交換しなければならない。又、上
記の洗浄装置においては、蒸気洗浄槽内の溶剤が洗浄回
数に比例して汚染度を増すために、被洗浄物である基板
の清浄度は時間と共に低下し、清浄度を一定に保つこと
が困難であるという問題がある。
的には蒸気洗浄槽に達するため、蒸気洗浄槽内の溶剤に
汚れが濃縮される。この汚れによって洗浄不良が生じる
が、それを防止するためには、蒸気洗浄槽の管理が重要
になり、場合によっては、かなりの頻度で蒸気洗浄槽内
の溶剤を新たな溶剤と交換しなければならない。又、上
記の洗浄装置においては、蒸気洗浄槽内の溶剤が洗浄回
数に比例して汚染度を増すために、被洗浄物である基板
の清浄度は時間と共に低下し、清浄度を一定に保つこと
が困難であるという問題がある。
そこで、本発明者等は、蒸気洗浄槽内の溶剤を清浄に
する目的で、従来の洗浄装置に溶剤回収のための蒸溜装
置を取り付けて、洗浄部と溶剤再生部とより構成される
洗浄装置を提案した。第4図はその場合を説明するもの
で、洗浄部に溶剤再生部を取り付けている。溶剤再生部
は、下部に溶剤を加熱するための加熱装置4を備えた蒸
溜槽2を有し、上部に凝縮管6を備えた凝縮部3を有す
る蒸溜塔1より構成され、導管21により運ばれた汚染溶
剤を再生させる。そして、水分離装置7を経て回収され
た溶剤は、導管19を通り、洗浄部から搬送された導管23
からの溶剤と共に、第2超音波洗浄槽に還流される。
する目的で、従来の洗浄装置に溶剤回収のための蒸溜装
置を取り付けて、洗浄部と溶剤再生部とより構成される
洗浄装置を提案した。第4図はその場合を説明するもの
で、洗浄部に溶剤再生部を取り付けている。溶剤再生部
は、下部に溶剤を加熱するための加熱装置4を備えた蒸
溜槽2を有し、上部に凝縮管6を備えた凝縮部3を有す
る蒸溜塔1より構成され、導管21により運ばれた汚染溶
剤を再生させる。そして、水分離装置7を経て回収され
た溶剤は、導管19を通り、洗浄部から搬送された導管23
からの溶剤と共に、第2超音波洗浄槽に還流される。
この洗浄装置によれば、溶剤の清浄度はかなり改善さ
れることができたが、溶剤再生部により再生された溶剤
を分析してみると、微粒子がかなり残存していることが
判明した。したがって、この洗浄装置を用いた場合にお
いても、洗浄不良をきたす場合があり、十分なものとは
いえなかった。
れることができたが、溶剤再生部により再生された溶剤
を分析してみると、微粒子がかなり残存していることが
判明した。したがって、この洗浄装置を用いた場合にお
いても、洗浄不良をきたす場合があり、十分なものとは
いえなかった。
本発明は、この様な問題点に鑑みてなされたものであ
る。
る。
したがって、本発明の目的は、洗浄溶剤を清浄に保つ
ことができる電子写真感光体基板洗浄装置を提供するこ
とにある。
ことができる電子写真感光体基板洗浄装置を提供するこ
とにある。
課題を解決するための手段 本発明者等は、検討の結果、上記の目的は、溶剤再生
部を構成する蒸溜塔内に金網を設けることによって解決
することができることを見出だし、本発明を完成するに
至った。
部を構成する蒸溜塔内に金網を設けることによって解決
することができることを見出だし、本発明を完成するに
至った。
本発明の電子写真感光体基板洗浄装置は、第1洗浄槽
と、第2洗浄槽と、蒸気洗浄槽とが直列に配置された密
閉系の洗浄部、及び溶剤再生部よりなり、第1洗浄槽が
超音波洗浄槽又は沸騰洗浄槽より構成され、第2洗浄槽
が超音波洗浄槽より構成されている。溶剤再生部を実施
例に対応する第2図によって説明すると、溶剤再生部
は、蒸溜槽2と凝縮部3を有する蒸溜塔1より構成さ
れ、蒸溜塔内部の溶剤蒸気通過部に少なくとも1段の金
網、第2図においては3段の金網5a、5b、5cが取り付け
られている。又、洗浄部と溶剤再生部との間には、凝縮
部において回収された溶剤を洗浄部に還流するための導
管、及び溶剤を蒸溜槽に導入するための導管が配設され
ている。
と、第2洗浄槽と、蒸気洗浄槽とが直列に配置された密
閉系の洗浄部、及び溶剤再生部よりなり、第1洗浄槽が
超音波洗浄槽又は沸騰洗浄槽より構成され、第2洗浄槽
が超音波洗浄槽より構成されている。溶剤再生部を実施
例に対応する第2図によって説明すると、溶剤再生部
は、蒸溜槽2と凝縮部3を有する蒸溜塔1より構成さ
れ、蒸溜塔内部の溶剤蒸気通過部に少なくとも1段の金
網、第2図においては3段の金網5a、5b、5cが取り付け
られている。又、洗浄部と溶剤再生部との間には、凝縮
部において回収された溶剤を洗浄部に還流するための導
管、及び溶剤を蒸溜槽に導入するための導管が配設され
ている。
本発明の電子写真基板洗浄装置において、蒸溜塔内の
溶剤蒸気通過部に取り付けられる金網は、#10〜#400
メッシュのものが効果的に使用できる。この金網は、一
段のみでもよいが、複数段設けるのが好ましい。
溶剤蒸気通過部に取り付けられる金網は、#10〜#400
メッシュのものが効果的に使用できる。この金網は、一
段のみでもよいが、複数段設けるのが好ましい。
作用 本発明の洗浄装置によって洗浄する場合、電子写真感
光体基板は先ず第1洗浄槽内の溶剤中に浸漬され、次い
で第2洗浄槽内の溶剤中に浸漬され、最後に蒸気洗浄槽
内に挿入され、洗浄が行われる。最終的に蒸気洗浄槽に
達した溶剤は、導管を通って、入口8から蒸溜槽2に導
入され、加熱装置4によって加熱されて溶剤蒸気とな
る。溶剤蒸気は蒸溜槽中を上昇し上部に配置された凝縮
管6によって凝縮し、水分離槽7によって水分と分離さ
れ、出口9より洗浄部に還流される。本発明において
は、蒸溜塔1内に一段異常の金網が設けられているか
ら、溶剤蒸気が上昇して金網を通過する際に、溶剤中に
含まれている微粒子が金網によって除去される。したが
って、金網を通過した溶剤蒸気は、清浄度の高いものと
なる。
光体基板は先ず第1洗浄槽内の溶剤中に浸漬され、次い
で第2洗浄槽内の溶剤中に浸漬され、最後に蒸気洗浄槽
内に挿入され、洗浄が行われる。最終的に蒸気洗浄槽に
達した溶剤は、導管を通って、入口8から蒸溜槽2に導
入され、加熱装置4によって加熱されて溶剤蒸気とな
る。溶剤蒸気は蒸溜槽中を上昇し上部に配置された凝縮
管6によって凝縮し、水分離槽7によって水分と分離さ
れ、出口9より洗浄部に還流される。本発明において
は、蒸溜塔1内に一段異常の金網が設けられているか
ら、溶剤蒸気が上昇して金網を通過する際に、溶剤中に
含まれている微粒子が金網によって除去される。したが
って、金網を通過した溶剤蒸気は、清浄度の高いものと
なる。
実施例 以下、図面によって本発明の実施例を説明する。
第1図は、本発明の一実施例であって、11は第1超音
波洗浄槽、12は第2超音波洗浄槽、13は蒸気洗浄槽であ
って、これらは直列に配設されており、そして、ハウジ
ング14によって密閉系の洗浄部10を構成している。第1
超音波洗浄槽11及び第2超音波洗浄槽12には、それぞれ
超音波発生装置15及び16が設置され、溶剤が満たされ、
該溶剤はポンプ41及び44の作用により、フィルター42及
び45を通して循環され、又、熱交換器43及び46により加
熱又は冷却されることにより、所定の温度に保たれる。
更に蒸気洗浄槽13には、加熱装置17が設置されている。
波洗浄槽、12は第2超音波洗浄槽、13は蒸気洗浄槽であ
って、これらは直列に配設されており、そして、ハウジ
ング14によって密閉系の洗浄部10を構成している。第1
超音波洗浄槽11及び第2超音波洗浄槽12には、それぞれ
超音波発生装置15及び16が設置され、溶剤が満たされ、
該溶剤はポンプ41及び44の作用により、フィルター42及
び45を通して循環され、又、熱交換器43及び46により加
熱又は冷却されることにより、所定の温度に保たれる。
更に蒸気洗浄槽13には、加熱装置17が設置されている。
一方、溶剤再生部を構成する蒸溜塔1は、下部が蒸溜
槽2となっており、上部に凝縮部3が設けられた構成を
有している。そして、蒸溜槽の内部には加熱装置4が設
置され、又、滞留塔内部の溶剤蒸気通過部には、金網5
a、5b、5cが三段に取り付けられている。金網としては
ステンレス鋼(SUS316)製の#50メッシュのものが使用
される。凝縮部3には凝縮管6が配設されており、又、
凝縮部には、水分離槽7が設けられている。
槽2となっており、上部に凝縮部3が設けられた構成を
有している。そして、蒸溜槽の内部には加熱装置4が設
置され、又、滞留塔内部の溶剤蒸気通過部には、金網5
a、5b、5cが三段に取り付けられている。金網としては
ステンレス鋼(SUS316)製の#50メッシュのものが使用
される。凝縮部3には凝縮管6が配設されており、又、
凝縮部には、水分離槽7が設けられている。
蒸溜塔1の凝縮部に設けられた水分離槽7と第2超音
波洗浄槽12との間には、凝縮部において回収された溶剤
を還流するための導管19が配設されており、又、溶剤蒸
気槽13の底部と蒸溜塔1の下部との間には、溶剤を溶剤
再生部に導入するための導管21が配設されており、この
導管21には、凝縮器18によって凝縮した溶剤を蒸溜塔に
導入するための導管22が連結されている。又、第1超音
波洗浄槽11の上部と蒸気洗浄槽13との間には、溶剤を流
入するための導管21が配設されている。
波洗浄槽12との間には、凝縮部において回収された溶剤
を還流するための導管19が配設されており、又、溶剤蒸
気槽13の底部と蒸溜塔1の下部との間には、溶剤を溶剤
再生部に導入するための導管21が配設されており、この
導管21には、凝縮器18によって凝縮した溶剤を蒸溜塔に
導入するための導管22が連結されている。又、第1超音
波洗浄槽11の上部と蒸気洗浄槽13との間には、溶剤を流
入するための導管21が配設されている。
上記の洗浄装置において、洗浄されるべき電子写真感
光体基板は、図示されない搬送手段に懸垂されて搬送さ
れ、まず第1超音波洗浄槽11内の溶剤中に浸漬して洗浄
される。次いで第2超音波洗浄槽12内の溶剤中に浸漬し
て洗浄され、更に蒸気洗浄槽13に挿入され、溶剤蒸気に
より洗浄が行われる。この洗浄操作において、各洗浄槽
から蒸発した溶剤は、凝縮器18によって回収され、導管
22を通り、蒸気洗浄槽13の底部から排出される溶剤と共
に、導管21によって蒸溜塔1下部の蒸溜槽2に導入され
る。蒸溜槽内に導入された溶剤は加熱装置4によって加
熱され、溶剤蒸気となって金網5a、5b、5cを通過して蒸
溜塔内を上昇する。溶剤蒸気は凝縮部3の凝縮管6によ
って冷却され液化し、次いで水分離槽7によって水と分
離され、第2超音波洗浄槽12に還流される。一方、第2
超音波洗浄槽をオーバーフローした溶剤は、第1超音波
洗浄槽11に流れ込み、そして、第1超音波洗浄槽内の溶
剤は導管20を通って蒸気洗浄槽13に送られる。
光体基板は、図示されない搬送手段に懸垂されて搬送さ
れ、まず第1超音波洗浄槽11内の溶剤中に浸漬して洗浄
される。次いで第2超音波洗浄槽12内の溶剤中に浸漬し
て洗浄され、更に蒸気洗浄槽13に挿入され、溶剤蒸気に
より洗浄が行われる。この洗浄操作において、各洗浄槽
から蒸発した溶剤は、凝縮器18によって回収され、導管
22を通り、蒸気洗浄槽13の底部から排出される溶剤と共
に、導管21によって蒸溜塔1下部の蒸溜槽2に導入され
る。蒸溜槽内に導入された溶剤は加熱装置4によって加
熱され、溶剤蒸気となって金網5a、5b、5cを通過して蒸
溜塔内を上昇する。溶剤蒸気は凝縮部3の凝縮管6によ
って冷却され液化し、次いで水分離槽7によって水と分
離され、第2超音波洗浄槽12に還流される。一方、第2
超音波洗浄槽をオーバーフローした溶剤は、第1超音波
洗浄槽11に流れ込み、そして、第1超音波洗浄槽内の溶
剤は導管20を通って蒸気洗浄槽13に送られる。
この洗浄装置によれば、電子写真感光体基板を洗浄す
ることによって基板から除去された油分及び塵、ごみそ
の他の微粒子は、溶剤に含まれた状態で、蒸気洗浄槽か
ら排出されて、蒸溜塔の蒸溜槽に送られ、そこで大部分
のものが蒸溜によって分離されるが、分離されずに溶剤
蒸気に伴って上昇する微粒子は、溶剤蒸気通過部に配設
された金網を通過する際に除去される。したがって、超
音波洗浄槽に還流される再生溶剤は極めて高い清浄度の
ものとなる。
ることによって基板から除去された油分及び塵、ごみそ
の他の微粒子は、溶剤に含まれた状態で、蒸気洗浄槽か
ら排出されて、蒸溜塔の蒸溜槽に送られ、そこで大部分
のものが蒸溜によって分離されるが、分離されずに溶剤
蒸気に伴って上昇する微粒子は、溶剤蒸気通過部に配設
された金網を通過する際に除去される。したがって、超
音波洗浄槽に還流される再生溶剤は極めて高い清浄度の
ものとなる。
次に、上記第1図の洗浄装置、及び比較例として、第
3図及び第4図の洗浄装置を用いて洗浄試験を行った結
果を示す。
3図及び第4図の洗浄装置を用いて洗浄試験を行った結
果を示す。
被洗浄物として、直径121mm、長さ410mmの円筒状のア
ルミニウム基板を使用し、又溶剤として三井デュポンフ
ロロケミカル(株)製のフレオンTFを使用した。50本の
アルミニウム基板を洗浄した後、蒸気洗浄槽内の溶剤10
ml中に含まれる粒径2μm以上の微粒子の数、及び最大
粒径(μm)を、測定した。測定装置としては、リオン
(株)製:自動式液中微粒子計数器KL−01を用いた。
又、蒸気洗浄槽内の溶剤の沸点も測定した。
ルミニウム基板を使用し、又溶剤として三井デュポンフ
ロロケミカル(株)製のフレオンTFを使用した。50本の
アルミニウム基板を洗浄した後、蒸気洗浄槽内の溶剤10
ml中に含まれる粒径2μm以上の微粒子の数、及び最大
粒径(μm)を、測定した。測定装置としては、リオン
(株)製:自動式液中微粒子計数器KL−01を用いた。
又、蒸気洗浄槽内の溶剤の沸点も測定した。
又、洗浄された基板上に厚さ20μmのアモルファスシ
リコン感光層を蒸着して電子写真感光体を製造し、常法
によりコピー画像を作製し、その画質を調査した。画質
は、主に感光体全表面に相当するダークダスティングの
コピーをとり、その中の直径0.4mm以上の白点の数の多
少で評価した。
リコン感光層を蒸着して電子写真感光体を製造し、常法
によりコピー画像を作製し、その画質を調査した。画質
は、主に感光体全表面に相当するダークダスティングの
コピーをとり、その中の直径0.4mm以上の白点の数の多
少で評価した。
得られた結果を第1表に示す。なお、表中、初期は、
数枚コピーをとった後、長期は100,000枚コピーをとっ
た後の画質を意味し、×は白点が50個以上、△は10個以
上、49個以下、○は9個以下を意味する。
数枚コピーをとった後、長期は100,000枚コピーをとっ
た後の画質を意味し、×は白点が50個以上、△は10個以
上、49個以下、○は9個以下を意味する。
なお、上記第1図においては、第1洗浄槽として超音
波洗浄槽を用いる場合を示したが、超音波洗浄槽の代わ
りに、沸騰洗浄槽を用いても、同様の効果が得られる。
波洗浄槽を用いる場合を示したが、超音波洗浄槽の代わ
りに、沸騰洗浄槽を用いても、同様の効果が得られる。
発明の効果 本発明の電子写真感光体基板用洗浄装置は、上記のよ
うに、洗浄部と溶剤再生部とより構成されており、そし
て、溶剤再生部は、下部に蒸溜槽、上部に凝縮部を有
し、かつ、溶剤蒸気通過部に少なくとも1段の金網が取
り付けられた蒸溜塔より構成されているから、洗浄部よ
り排出された溶剤は溶剤再生部において高い洗浄度に再
生することができる。したがって、洗浄装置内の溶剤を
常時清浄に保つことができるので溶剤の交換が不用にな
り、メンテナスの点で極めて有利である。したがって
又、溶剤消費量も大巾に削減することができ、従来の1/
30以下の溶剤消費量となる。又、本発明の洗浄装置によ
って洗浄された基板を用いて作成された電子写真感光体
は、感光層に発生する表面欠陥が著しく少なく、したが
って、得られたコピー画像は、優れた画質のものとな
る。
うに、洗浄部と溶剤再生部とより構成されており、そし
て、溶剤再生部は、下部に蒸溜槽、上部に凝縮部を有
し、かつ、溶剤蒸気通過部に少なくとも1段の金網が取
り付けられた蒸溜塔より構成されているから、洗浄部よ
り排出された溶剤は溶剤再生部において高い洗浄度に再
生することができる。したがって、洗浄装置内の溶剤を
常時清浄に保つことができるので溶剤の交換が不用にな
り、メンテナスの点で極めて有利である。したがって
又、溶剤消費量も大巾に削減することができ、従来の1/
30以下の溶剤消費量となる。又、本発明の洗浄装置によ
って洗浄された基板を用いて作成された電子写真感光体
は、感光層に発生する表面欠陥が著しく少なく、したが
って、得られたコピー画像は、優れた画質のものとな
る。
第1図は本発明の一実施例の概略構成図、第2図は本発
明における溶剤回収部の概略断面図、第3図は従来の電
子写真感光体基板用洗浄装置の概略構成図、第4図は比
較のための洗浄装置の概略構成図である。 1……蒸溜塔、2……蒸溜槽、3……凝縮部、4……加
熱装置、5a,b,c……金網、6……凝縮管、7……水分離
装置、10……洗浄部、11……第1超音波洗浄槽、12……
第2超音波洗浄槽、13……蒸気洗浄槽、14……ハウジン
グ、15……超音波発生装置、16……超音波発生装置、17
……加熱装置、18……凝縮装置。
明における溶剤回収部の概略断面図、第3図は従来の電
子写真感光体基板用洗浄装置の概略構成図、第4図は比
較のための洗浄装置の概略構成図である。 1……蒸溜塔、2……蒸溜槽、3……凝縮部、4……加
熱装置、5a,b,c……金網、6……凝縮管、7……水分離
装置、10……洗浄部、11……第1超音波洗浄槽、12……
第2超音波洗浄槽、13……蒸気洗浄槽、14……ハウジン
グ、15……超音波発生装置、16……超音波発生装置、17
……加熱装置、18……凝縮装置。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−132788(JP,A) 特開 昭58−11944(JP,A) 特開 昭58−37173(JP,A) 特開 平1−133055(JP,A) 特開 平1−271762(JP,A) 特開 平1−271754(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】第1洗浄槽と、第2洗浄槽と、蒸気洗浄槽
とが直列に配置された密閉系の洗浄部、及び溶剤再生部
よりなり、第1洗浄槽が超音波洗浄槽又は沸騰洗浄槽で
あり、第2洗浄槽が超音波洗浄槽である電子写真感光体
基板洗浄装置において、該溶剤再生部は、下部に蒸溜
層、上部に凝縮部を有し、かつ、溶剤蒸気通過部に少な
くとも1段の金網が取り付けられた蒸溜塔より構成さ
れ、洗浄部と溶剤再生部との間には、凝縮部において回
収された溶剤を洗浄部に還流するための導管、及び洗浄
部から排出される溶剤を蒸溜槽に導入するための導管を
配設したことを特徴とする電子写真感光体基板洗浄装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10023488A JP2671374B2 (ja) | 1988-04-25 | 1988-04-25 | 電子写真感光体基板洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10023488A JP2671374B2 (ja) | 1988-04-25 | 1988-04-25 | 電子写真感光体基板洗浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01271753A JPH01271753A (ja) | 1989-10-30 |
JP2671374B2 true JP2671374B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=14268578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10023488A Expired - Fee Related JP2671374B2 (ja) | 1988-04-25 | 1988-04-25 | 電子写真感光体基板洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2671374B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005199119A (ja) * | 2004-01-13 | 2005-07-28 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 洗浄装置 |
-
1988
- 1988-04-25 JP JP10023488A patent/JP2671374B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH01271753A (ja) | 1989-10-30 |
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