JP2670010B2 - 携帯用調理器 - Google Patents

携帯用調理器

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JP2670010B2
JP2670010B2 JP6041212A JP4121294A JP2670010B2 JP 2670010 B2 JP2670010 B2 JP 2670010B2 JP 6041212 A JP6041212 A JP 6041212A JP 4121294 A JP4121294 A JP 4121294A JP 2670010 B2 JP2670010 B2 JP 2670010B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、携帯用調理器に関
し、さらに詳しくは酸素供与体を含む自己燃焼型の発熱
体の燃焼熱を利用した携帯用調理器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、キャンプ、ハイキング等に出掛
けた際に、野外で調理を行う場合、従来パラフィン等を
主成分とする固形燃料を用いていたが、該固形燃料は、
火力も弱く、燃焼時間も短いため、調理物が限定され、
特に火力と燃焼時間が重要な要素となる炊飯が行えない
という問題があった。また、燃焼のために酸素を必要と
するところから、外気に開放した状態での使用しかでき
ないという問題もあった。
【0003】ところで、特開平4ー177056号公報
に開示されているように、酸素供与体を含む自己燃焼型
の発熱体が開発されている。この発熱体は、フェロシリ
コンと金属酸化物(例えば、酸化第2鉄、該酸化第2鉄
より低次の酸化鉄)を含むものであり、金属酸化物がフ
ェロシリコン中の珪素に対して酸素供与体として作用す
ることにより、外部から酸素を供給しなくとも自己燃焼
するものである。この発熱体は、極めて高い燃焼熱を発
生するとともに、燃焼後における残熱も相当得られると
ころから、調理用熱源として注目されてきつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような発熱体の
利用例としては、缶詰の底部に前記発熱体を装着してお
いて、発熱体の燃焼熱により缶詰を暖めるようにしたも
のが既に市販されているが、調理用熱源(特に、炊飯用
熱源)として利用したものはない。
【0005】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、酸素供与体を含む自己燃焼型の発熱体を利用した
携帯用調理器を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明の携帯用調理器
は、外容器を断熱空間を有する内外二重壁構造にて形成
し、該外容器の開口を、断熱空間を有する内外二重壁構
造の開閉蓋により覆蓋して前記外容器内に収納空間を形
成するとともに、該収納空間内に、酸素供与体を含む発
熱体を収容してなる発熱台と、該発熱台上に載置され、
前記発熱体により加熱調理される調理用容器とを取出自
在に収納したことを基本構成としている。
【0007】前記発熱台と調理用容器とを連結手段を介
して一体的に連結する場合もある。
【0008】前記連結手段を、前記発熱台に揺動自在に
枢支され、前記調理用容器の蓋を容器本体に対して押圧
固定する一対の把手により構成する場合もある。
【0009】前記連結手段を、前記発熱台側あるいは調
理用容器側に形成された突起と、該突起を係止する係合
溝とによって構成する場合もある。
【0010】前記外容器を、保温用あるいは保冷用の断
熱容器として使用する場合もある。
【0011】前記調理用容器を炊飯用に供する場合もあ
る。
【0012】
【作用】本願発明の携帯用調理器では、酸素供与体を含
む発熱体の燃焼熱および燃焼後の残熱によって調理用容
器の加熱がなされ、調理用容器の内容物の加熱調理がな
されるが、断熱空間を有する内外二重壁構造の開閉蓋を
具備し、断熱空間を有する内外二重壁構造とされた外容
器内での加熱調理とされているため、発熱体の燃焼後に
おいてもかなりの長時間高温状態を保持できる。しか
も、自己発熱型の発熱体の燃焼熱は極めて高く、燃焼後
の残熱も相当得られるところから、強い火力と、長い加
熱調理時間を要する調理(例えば、炊飯等)が自在に行え
る。なお、発熱体の交換は、外容器から調理用容器およ
び発熱台を取り出した後、調理用容器を発熱台上から取
り外せば容易に行える。
【0013】発熱台と調理用容器とを連結手段(例え
ば、調理用容器の蓋を押圧固定する一対の把手、あるい
は発熱台あるいは調理用容器に形成された突起と係合溝
との係止力)を介して一体的に連結するようにした場合
には、外容器からの調理用容器および発熱台の出し入れ
が一度に行える。なお、連結手段を、調理用容器の蓋を
押圧固定する一対の把手で構成する場合には、調理用容
器の蓋押さえと把手とが一つの部材で兼用できる。
【0014】調理用容器および発熱台を取り外せば、外
容器を保温用あるいは保冷用の断熱容器として分離使用
することもできる。
【0015】調理用容器を炊飯用に供する場合には、炊
飯器としての使用も可能となる。この場合、調理用容器
の容量と発熱体の重量とを、炊飯時に必要な火力が十分
に得られるように調整する必要がある。
【0016】
【発明の効果】本願発明によれば、外容器を断熱空間を
有する内外二重壁構造にて形成し、該外容器の開口を、
断熱空間を有する内外二重壁構造の開閉蓋により覆蓋し
て前記外容器内に収納空間を形成し、該収納空間におい
て酸素供与体を含む発熱体の燃焼熱および燃焼後の残熱
によって調理用容器の加熱がなされ、調理用容器の内容
物の加熱調理がなされるようにしているので、収納空間
における保温力が極めて高く維持できることとなり、燃
焼時の火力が極めて高く、しかも発熱体の燃焼後におい
てもかなりの長時間高温状態を保持できることとなる。
従って、強い火力と、長い加熱調理時間を要する調理
(例えば、炊飯等)が自在に行えるという優れた効果があ
る。
【0017】また、外気から遮断された状態での加熱調
理が得られるようになっているので、風等の影響を受け
ることがなくなり、野外での調理に最適となるという効
果もある。しかも、発熱体の交換は、外容器から調理用
容器および発熱台を取り出した後、調理用容器を発熱台
上から取り外せば容易に行えるので、使用上極めて便利
である。
【0018】前記発熱台と調理用容器とを連結手段(例
えば、調理用容器の蓋を押圧固定する一対の把手、ある
いは発熱台あるいは調理用容器に形成された突起と係合
溝との係止力)を介して一体的に連結するようにした場
合には、外容器からの調理用容器および発熱台の出し入
れが一度に行えることとなり、使い勝手が極めて良好と
なる。なお、連結手段を、調理用容器の蓋を押圧固定す
る一対の把手で構成する場合には、調理用容器の蓋押さ
えと把手とが一つの部材で兼用できることとなり、部品
構成が簡略化されるという利点もある。
【0019】調理用容器および発熱台を取り外せば、外
容器を保温用あるいは保冷用の断熱容器として分離使用
することもできるので、用途の拡大が図れる。
【0020】調理用容器を炊飯用に供する場合には、炊
飯器としての使用も可能となり、もっとも調理の困難な
炊飯が容易に行えるという効果が得られる。
【0021】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0022】実施例1 図1ないし図3には、本願発明の実施例1にかかる携帯
用調理器が示されている。
【0023】本実施例の携帯用調理器は、図1および図
2に示すように、上部に開閉蓋2を有する有底円筒状の
外容器1と、該外容器1内に出し入れ自在に収納される
発熱台3および調理用容器4とを備えて構成されてい
る。
【0024】前記外容器1は、円筒状の外ケース5と、
該外ケース5の上下に結合される肩部材6および底部材
7と、前記肩部材6の内周縁に結合される有底円筒状の
内ケース8とによって、断熱空間S1を有する内外二重
壁構造とされている。
【0025】前記外ケース5は、例えば板金材からなっ
ており、その上下開口縁には、肩部材6および底部材7
との結合部となるカーリング部5a,5bが形成されてい
る。
【0026】前記肩部材6は、合成樹脂(例えば、ポリ
プロピレン)からなる環状部材とされており、その下端
部には、外周側および内周側に位置する二つの環状壁6
a,6bが一体に垂設されている。なお、本実施例の場
合、外周側環状壁6aが内周側環状壁6bより長く垂設さ
れている。
【0027】前記外周側環状壁6aの下端部外周には、
前記外ケース5の上部カーリング部5aが嵌挿される環
状溝9が形成されており、該環状溝9への上部カーリン
グ部5aの嵌挿によって外ケース5と肩部材6との結合
が得られることとなっている。
【0028】一方、前記内周側環状壁6bの下端には、
下向きに開口する環状溝10が形成されており、該環状
溝10への内ケース8上端に形成されたカーリング部8
aの嵌挿によって内ケース8の位置決めがなされること
となっている。
【0029】また、前記肩部材6の上面適所には、前記
開閉蓋2の揺動中心となるヒンジピン14を枢支するヒ
ンジ支持部15が一体に突設されている。さらに、前記
肩部材6の上部内周壁において前記ヒンジ支持部15と
対向する位置には、後述するロックレバー23が係止さ
れる係合凹部16が形成されている。
【0030】さらに、前記肩部材6の外周には、外容器
1を持ち運ぶための取っ手35が回動自在に支持されて
いる(図2参照)。
【0031】前記底部材7は、合成樹脂(例えば、ポリ
プロピレン)からなる皿状部材とされており、その周壁
7aの上端部外周には、前記外ケース5の下部カーリン
グ部5bが嵌挿される環状溝11が形成されている。そ
して、該環状溝11への下部カーリング部5bの嵌挿に
よって外ケース5と底部材7との結合が得られることと
なっている。なお、本実施例の場合、底ケース8におけ
る底壁8bの中央部には、円形の隆起部12が形成され
ており、該隆起部12に上向きに突設された複数のボス
13,13・・に対して前記内ケース8の底壁がビス(図
示省略)を介して結合支持されている。
【0032】なお、前記外ケース5と内ケース8との間
に形成される空間部(即ち、断熱空間S1の一部)に
は、断熱材(例えば、ウレタンフォーム)17が介設さ
れ、これにより外容器1の断熱作用がより一層効果的と
なっている。
【0033】前記開閉蓋2は、合成樹脂(例えば、ポリ
プロピレン)からなる上板18と下板19とを備えてお
り、上板18と下板19との間には断熱空間S2が形成
されている。該断熱空間S2には断熱材(例えば、スチロ
フォーム)20が配設されており、これにより開閉蓋2
の断熱作用がより一層効果的となっている。
【0034】そして、前記上板18の周縁適所には、前
記ヒンジピン14が枢支されるヒンジ部21が形成され
る一方、上板18においてヒンジ部21と反対側の周縁
部には、適宜大きさの凹所22が形成されており、該凹
所22には、開閉蓋2の閉止状態を保持するためのロッ
クレバー23が揺動自在に枢支されている。該ロックレ
バー23は、その係合爪23aを肩部材5側の係合凹部
16に係合せしめた状態で開閉蓋2をロック状態に保持
することとなっており、スプリング24によって常時ロ
ック方向に付勢されている。また、このロックレバー2
3の上部には、開閉蓋2の上面と面一状を呈する操作部
23bが一体に形成されている。
【0035】前記下板19の中央部には、上方に向って
円形に隆起する隆起部19aが形成されており、該隆起
部19aの下方に、後述する把手36の上端(即ち、把持
部36d)と開閉蓋2底面との干渉を回避する回避空間2
5が形成されることとなっている。
【0036】上記のような構成の外容器1は、開閉蓋2
を閉止した状態において内部に保温力の高い収納空間2
6が形成されることとなる。
【0037】前記発熱台3は、有底円筒状の金属ケース
27と、該金属ケース27内に充填された耐熱性の断熱
材(例えば、セラミック系断熱材)28とによって構成さ
れており、該断熱材28の上面には、後述する発熱体3
0を収容するための凹部29が形成されている。前記金
属ケース27の上端開口縁には、調理用容器4を支持す
るためのフランジ状の支持部27aが一体に形成されて
いる。
【0038】前記凹部29に収容される発熱体30は、
酸素供与体を含む自己燃焼型の固形燃料とされており、
例えばフェロシリコンと金属酸化物との混合物を圧縮成
形して形成される。この発熱体30においては、金属酸
化物がフェロシリコン中の珪素に対する酸素供与体とし
て作用することとなっており、外部からの酸素の補給が
なくとも自己燃焼する。ここで、金属酸化物としては、
酸化第2鉄および酸化第2鉄より低次の酸化鉄(例え
ば、Fe34)が採用されている。なお、この発熱体30
の上面中央部には着火剤31が設けられている。該着火
剤31としては、鉄分、フェロシリコン、酸化銅、過酸
化バリウムの混合粉末が採用されている。また、この発
熱体30の上面には、ドーナッツ状の薄い鉄板32が載
置されているが、この鉄板32は燃焼時の局部加熱を防
止する作用を有している。
【0039】前記調理用容器4は、前記発熱台3上に載
置される有底円筒状の容器本体33と該容器本体33の
上部開口を閉止する蓋34とによって構成されており、
内部に収容された内容物は前記発熱体30の火力により
加熱調理されることとなっている。前記容器本体33お
よび蓋34の材質として、熱良導体であるアルミ合金が
好ましいが、ステンレス等の鉄系のものとすることもで
きる。符号38は蓋取っ手であり、本実施例の場合、帽
子状とされている。
【0040】そして、本実施例においては、前記発熱台
3における金属ケース27の外周の互いに反対側となる
位置には、発熱台3と調理用容器4とを一体的に連結す
る連結手段を構成するとともに、発熱台3および調理用
容器4の外容器1への出し入れ時に取っ手となる一対の
把手36,36がブラケット37,37を介して揺動自在
に枢支されている。
【0041】前記各把手36は、図3に示すように、1
本の鋼線を略U字状に屈曲させてなっており、その両端
を相対向する方向に屈曲して形成された枢支部36a,3
6aと、該枢支部36a,36aから略直角方向に延びるア
ーム部36b,36bと、該アーム部36b,36bから上向
きに直角に屈曲形成された蓋押さえ部36c,36cと、
該蓋押さえ部36c,36cから直角に屈曲形成された把
持部36dとによって構成されている。
【0042】そして、前記枢支部36a,36aは、前記
ブラケット37に相対向して突設された軸受部37a,3
7aに回動自在に枢支されており、前記発熱台3上に調
理用容器4を載置した状態で、把手36を上方に揺動さ
せ、その蓋押さえ部36c,36cによって蓋34を押圧
固定することにより、発熱台3と調理用容器4とが一体
的に連結されることとなっている。つまり、本実施例の
場合、把手36が発熱台3と調理用容器4とを一体的に
連結する連結手段を構成することとなっているのであ
る。この状態においては、把手36の把持部36dは、
使用者が把持し易いように上向きに突出され、開閉蓋2
下面の回避空間25内に臨ましめられることとなる。
【0043】上記のようにして一体的に連結された状態
で発熱台3および調理用容器3は外容器1内の収納空間
26内に収納される。
【0044】次に、上記のように構成された携帯用調理
器を使用して炊飯を行う場合について説明する。
【0045】外容器1から発熱台3および調理用容器4
を取り出した後、把手36,36を下向きに揺動させて
発熱台3と調理用容器4とを分離し、発熱台3の凹部2
2内に炊飯量に見合った重量(本実施例の場合、240
g)の発熱体30を入れる。
【0046】そして、調理用容器4内に水洗いした3合
の米Rと同量の水Wとを入れ、蓋34をした後、着火剤
31に点火し、直ちに把手36,36を上向き揺動さ
せ、その蓋押さえ部36c,36c,36c,36cによって
蓋34を押圧固定して発熱台3と調理用容器4とを一体
的に連結する。この状態の発熱台3および調理用容器4
を、把手36,36の把持部36d,36dを把持して外容
器1内の収納空間26に収納し、開閉蓋2を閉止する。
【0047】すると、発熱体30は、収納空間26内に
あっても酸素供与体である金属酸化物(即ち、酸化第2
鉄およびこれより低次の酸化鉄)からの酸素供与を受け
て自己燃焼し、発熱体30は、図4に点線で示すよう
に、着火後10秒程度の間に最高温度1300℃に達
し、2分間程度燃焼した後、残熱を保有した状態で徐々
に冷えるが、炊飯に要する時間である40分経過しても
90℃以上の温度を保持する。
【0048】しかも、調理用容器4が収納されている収
納空間26内の空気も発熱体30の熱により高温(即
ち、100℃程度)とされる。
【0049】一方、調理用容器4は、発熱体30からの
燃焼熱および収納空間26の空気が保有する熱によって
加熱され、図4に実線で示すように、炊飯開始後約10
分経過すると約100℃の沸騰温度に達し、その後沸騰
温度を30分間保持した後、徐々に温度降下する。つま
り、短時間(即ち、10分間)で炊上げ温度(即ち、10
0℃)まで温度上昇された後、炊上げに要する時間(即
ち、30分間)炊上げ温度が保持され、その後の温度降
下過程において蒸らしが行なわれることとなり、美味し
いご飯が炊上げられるのである。
【0050】上記したように、発熱体30の燃焼熱およ
び燃焼後の残熱を利用して収納空間26内で炊飯する本
実施例の場合、発熱体30の火力と収納空間26の高い
保温力とが相まって調理用容器4内の温度変化を炊飯に
最も適したものとすることが可能となるところから、美
味しいご飯が炊上げられるのである。
【0051】本実施例の場合、発熱台3と調理用容器4
とを調理用容器4の蓋34を押圧固定する一対の把手3
6,36を介して一体的に連結するようにしているの
で、外容器1からの調理用容器4および発熱台3の出し
入れが一度に行えるとともに、調理用容器4の蓋押さえ
と把手36とが一つの部材で兼用できることとなり、部
品構成が簡略化される。
【0052】なお、本実施例の携帯用調理器は、炊飯専
用ではなく、その他の各種調理用にも使用可能である。
【0053】また、本実施例の外容器1は、発熱台3お
よび調理用容器4を取り出した状態においては、保温用
あるいは保冷用の断熱容器としても使用可能である。
【0054】実施例2 図5および図6には、本願発明の実施例2にかかる携帯
用調理器が示されている。
【0055】本実施例の場合、発熱台3と調理用容器4
とを一体的に連結する連結手段および蓋34と調理用容
器4との結合手段の構成が実施例1と相異しているだけ
で、その他の構成および作用効果は実施例1と同様であ
る。
【0056】本実施例においては、発熱台3における金
属ケース27の支持部27aは断面L字状とされ、該支
持部27aの上端には、3個のヘリコイド形状(即ち、L
字状)の係合溝39,39,39が周方向等間隔に切欠形
成されている。該各係合溝39は、上端が開放された垂
直溝部39aと該垂直溝部39aの下端から水平に延設さ
れた水平溝部39bとからなっている。
【0057】一方、調理用容器4の下端部は前記支持部
27aに挿入可能な小径部4aとされ、該小径部4aの外
周には、前記係合溝39,39,39に対してそれぞれ係
止される3個の突起40,40,40が周方向等間隔に突
設されている。
【0058】上記のような構成において、調理用容器4
側の突起40,40,40を発熱台3側の係合溝39,3
9,39における垂直溝部39a,39a,39aにそれぞれ
挿入した後、調理用容器4あるいは発熱台3を回動させ
ると、突起40,40,40が係合溝39,39,39にお
ける水平溝部39b,39b,39bにそれぞれ係止され、
発熱台3と調理用容器4とが一体的に連結されることと
なる。つまり、本実施例の場合、係合溝39,39,39
および突起40,40,40が連結手段を構成することと
なっているのである。
【0059】また、本実施例においては、蓋34の周壁
34a下端には、3個のヘリコイド形状(即ち、L字状)
の係合溝41,41,41が周方向等間隔に切欠形成され
ている。該各係合溝41は、下端が開放された垂直溝部
41aと該垂直溝部41aの上端から水平に延設された水
平溝部41bとからなっている。
【0060】一方、調理用容器4の上端部外周には、前
記係合溝41,41,41に対してそれぞれ係止される3
個の突起42,42,42が周方向等間隔に突設されてい
る。
【0061】上記のような構成において、調理用容器4
側の突起42,42,42を発熱台3側の係合溝41,4
1,41における垂直溝部41a,41a,41aにそれぞれ
挿入した後、蓋34を回動させると、突起42,42,4
2が係合溝41,41,41における水平溝部41b,41
b,41bにそれぞれ係止され、調理用容器4に対して蓋
34が結合されることとなる。
【0062】さらに、本実施例の場合、蓋34の蓋取っ
手38は蓋34の上面に取り付けられた逆U字状部材に
よって構成されている。
【0063】上記各実施例においては、発熱体としてフ
ェロシリコンと金属酸化物(酸化第2鉄およびこれより
低次の酸化鉄)との混合物を採用しているが、酸素供与
体を含む自己燃焼型の発熱体であれば他の組成のものを
採用することができる。
【0064】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で設計
変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかる携帯用調理器の縦
断面図である。
【図2】本願発明の実施例1にかかる携帯用調理器の側
面図である。
【図3】本願発明の実施例1にかかる携帯用調理器にお
ける発熱台の1部を切除した斜視図である。
【図4】本願発明の実施例1にかかる携帯用調理器を用
いて炊飯を行う場合の発熱体および調理用容器内部の温
度変化を示す特性図である。
【図5】本願発明の実施例2にかかる携帯用調理器の縦
断面図である。
【図6】本願発明の実施例2にかかる携帯用調理器にお
ける発熱台および調理用容器の分離時の状態を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1は外容器、2は開閉蓋、3は発熱台、4は調理用容
器、17,20は断熱材、26は収納空間、30は発熱
体、34は蓋、36は把手、39は係合溝、40は突
起、S1,S2は断熱空間。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外容器を断熱空間を有する内外二重壁構
    造にて形成し、該外容器の開口を、断熱空間を有する内
    外二重壁構造の開閉蓋により覆蓋して前記外容器内に収
    空間を形成するとともに、該収納空間内には、酸素供
    与体を含む発熱体を収容してなる発熱台と、該発熱台上
    に載置され、前記発熱体により加熱調理される調理用容
    器とを取出自在に収納したことを特徴とする携帯用調理
    器。
  2. 【請求項2】 前記発熱台と調理用容器とは連結手段を
    介して一体的に連結されていることを特徴とする前記請
    求項1記載の携帯用調理器。
  3. 【請求項3】 前記連結手段は、前記発熱台に揺動自在
    に枢支され、前記調理用容器の蓋を容器本体に対して押
    圧固定する一対の把手により構成されていることを特徴
    とする前記請求項2記載の携帯用調理器。
  4. 【請求項4】 前記連結手段は、前記調理用容器側に形
    成された突起と、前記発熱台に形成され、前記突起が係
    止される係合溝とによって構成されていることを特徴と
    する前記請求項2記載の携帯用調理器。
  5. 【請求項5】 前記外容器は、保温用あるいは保冷用の
    断熱容器として使用されることを特徴とする前記請求項
    1ないし請求項4のいずれか一項記載の携帯用調理器。
  6. 【請求項6】 前記調理用容器は、炊飯用に供されるこ
    とを特徴とする前記請求項1ないし請求項5のいずれか
    一項記載の携帯用調理器。
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