JPS5924891Y2 - 焙焼器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、偏平焙焼器に関し、特にその持ち運び用の取
手の取付構造に係る。

偏平な薄型として構威しである電気焙焼器は、燃焼面を
広くシ、被加工物に対する受熱面積を大きくしである。

またこの種の焙焼器は、持ち運びに便利なように、通常
取手を備えている。

従来の取手は、焙焼器の左右の側板の外側に、手掛部を
外側に張り出させて構成している。

この従来例によると、取手が外側に突出しているため、
両側部分での占有空間が大きくなり、また一対の取手が
左右で独立しているため、持ち運びに両手が必要であり
、さらに前面のドアがほは′直立状態にあるため、持ち
運び中に不用意にドアが開放し危険であった。

ここに本考案の目的は、上記従来例の欠点を解消するも
ので、片手での運搬を可能とし、持運び中のドアの開放
を防止できる構造の取手を提供する点にある。

以下、本考案を図面に示す一実施例にもとづいて具体的
に説明する。

本考案の焙焼器は、第１図ないし第４図に示すように、
器具本体１の左右一対の側板２の前面に、開閉扉３を下
方の枢着ピン４により開閉自在に取付けるとともに、持
ち運び用のコ字形のバンドル５の両端部を器具本体１の
重心位置より前方の側板２の部分において取付具６にま
り回動自在に取付けて構成しである。

そして一対の側板２は、それぞれ底板７の端面に固定さ
れ、背面板８および上面板９は、上記一対の側板２の間
の背面および上面をおおっている。

開閉扉３は、底板７に固定された一対の内側板９の前面
下端の枢着ピン４により支持され、その枢着ピン４を中
心として手前に回動し、前面を開放する。

なお、この開閉扉３は、中央部に内部をみるための端然
ガラス窓１０を有し、また正面上端に開閉操作用のつま
み１１を具えている。

バンドル５は、金具棒をコ字形に屈曲させ、その中心位
置に把手２６を挿入して構成しである。

またこのバンドル５の画先端部は、それぞれ取付具６の
内部に挿入され、回動自在に支持されている。

なお、底板７は、両側部にのみ存在し、左右の方向に２
つの四部７ａを有し、この凹部７ａの部分にパイプ被覆
型のヒータ１２を収納している。

このヒータ１２は、内側板９に固定したソケット１３で
支持しである。

そしてこのヒータ１２の上部に焼網１４が配設しである
。

この焼網１４は、左右に一対の支持金具１５を有し、こ
の支持金具１５は、対応の内側板９の水平方向の溝１６
に挿入され、水平方向に変位自在となっている。

また支持金具１５の一部は、リンク１７で開閉扉３の内
側にある突片１８にピン１９に連絡している。

そして底板７に４つの脚２０が設けられ、これらの脚２
０が焙焼器１を床面から離した状態で支持する。

また底板７の下に受皿２１がある。

この受皿２１は焼きくず受用のもので、底板７の部分に
金具２５で引き出し式に着脱自在に装着しである。

さらに焙焼器１の内部に焙焼室を形成する反射板２２が
設けてあり、その天井部分にヒータ２３が設けである。

なお、タイマー２４は、焙焼時間を制御する。

さて、使用時には、第１図に示すように、偏平な状態で
置かれる。

このとき、バンドル５は、不用であるから、正面の開閉
扉３の下方に位置させである。

この状態で開閉扉３をほぼ水平になるように開放すると
、この開閉扉３に連動するリンク１７が前進するため、
焼網１４の支持金具１５が水平方向の溝１６にそって前
方に繰り出す。

このようにして第３図に示すように、焼網１４は、開閉
扉３の開放動作と連動して、水平状態で前進する。

ここで利用者は、焼網１４の上に被調理物を載せ、開閉
扉３を閉じる。

このとき焼網１４は、開閉扉３の閉しる動作と連動して
後退し、被調理物をヒータ１２，２３の間に配置する。

ここでヒータ１２，２３の電源を入れると、それらが発
熱し、被調理物を加熱する。

この場合、底板７がヒータ１２の部分を除いて内方に張
り出していて、焙焼室の空気の容量が第５図の従来のも
のに比較して小さくなっているから、焼効率が良く、シ
たがって調理時間の短縮化が図られ、省エネルギーが遠
戚される。

つぎにこの焙焼器１を持ち運ぶときには、バンドル５を
正面の中立位置に回し、その把手２６を持って焙焼器１
を持ち上げればよい。

このときバンドル５の支持点が焙焼器１の全体の重心よ
り前方に位置するため、吊り下げ状態において開閉扉３
は、必ず上面に位置し、はぼ水平に維持されるから自然
に開放しない状態となる。

したがって運搬中に開閉扉３が不用意に開くこともなく
、また運搬が片手でできる。

以上のように、本考案によれば、持ち運び用のコ字形の
バンドルが器具本体の重心位置より前方に取付けである
から、吊り下げ時に前面の開閉自在の開閉扉が上方でほ
ぼ水平に保持され、不用意に開放せず、またバンドルが
コ字形で器具の左右端で支持されているから、持ち運び
が片手ででき、さらにバンドルが回動自在に取付けであ
るから、不使用時にバンドルを開閉扉の下方に位置させ
れば、バンドルがじゃまにならないなどのこの種の焙焼
器に特有の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の焙焼器の斜面図、第２図は持ち運び状
態の斜面図、第３図は開扉状態の内部を示す斜面図、第
４図はスケルトン断面図、第５図は従来の焙焼器のスケ
ルトン断面図である。 １・・・・・・器具本体、２・・・・・・側板、３・・
・・・・開閉扉、５・・・・・・バンドル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 器具本体の左右一対の側板間の前面に、開閉扉を片開き
   状態で開閉自在に取付けるとともに、持ち運び用のコ字
   形のバンドルの両端部を上記器具本体の重心位置より前
   方の上記側板の部分に回動自在に取付けたことを特徴と
   する焙焼器。