JP2669363B2 - クラスタ結合型マルチプロセッサシステムのシステムコールに伴うプロセス切り換え制御方法およびその装置 - Google Patents

クラスタ結合型マルチプロセッサシステムのシステムコールに伴うプロセス切り換え制御方法およびその装置

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JP2669363B2
JP2669363B2 JP6275766A JP27576694A JP2669363B2 JP 2669363 B2 JP2669363 B2 JP 2669363B2 JP 6275766 A JP6275766 A JP 6275766A JP 27576694 A JP27576694 A JP 27576694A JP 2669363 B2 JP2669363 B2 JP 2669363B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数のプロセッサから構
成されるクラスタを相互結合網により通信可能に結合し
たクラスタ結合型マルチプロセッサシステムに関し、特
にシステムコールの処理を唯一のクラスタで集中的に管
理する場合に、システムコール中のプロセスの切り換え
を効率的に制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチプロセッサシステムの一形態に、
例えば図12に示すように、各々が複数のプロセッサか
ら構成されるクラスタ100を相互結合網200で通信
可能に接続したクラスタ結合型マルチプロセッサシステ
ムがある。なお、各クラスタ100の構成は種々の構成
が考えられており、図12に示す例では、システムバス
101に複数のプロセッサ102,これら複数のプロセ
ッサで共有されるメモリ103および相互結合網200
を介して他クラスタと通信するための通信制御装置10
4が接続されている。そして、このようなクラスタ結合
型マルチプロセスシステムにおけるシステムコールの処
理形態として、システムに存在する複数のクラスタの1
つをシステムコールの処理を行う唯一のクラスタである
フロントエンドクラスタに、残りのクラスタをフロント
エンドクラスタにシステムコールの処理を依頼し結果を
返してもらうバックエンドクラスタにそれぞれ定め、各
クラスタで発生したシステムコールの処理を相互結合網
で結合された唯一のフロントエンドクラスタで集中的に
管理するようにした処理形態がある。
【0003】ところで、この種のクラスタ結合型マルチ
プロセッサシステムにおいては、他の一般的なマルチプ
ロセッサシステムと同様に、プロセッサ上で実行中のプ
ロセスからOS制御機能を利用するシステムコールが発
行されたときのプロセスの切り換えを如何に制御するか
が、システム全体の処理効率を考える上で重要である。
一般に、システムコールが発行されたときのプロセスの
切り換え制御に関しては、以下のような方法がある。
【0004】(1)システムコールを発行したプロセス
の実行をシステムコールの処理が終了するまで中断し直
ちに他の実行可能なプロセスに切り換える。 (2)特開昭57−64859号公報に見られるよう
に、特定のプロセッサが次に実行すべきプロセスを選択
してシステムコールを発行したプロセッサに通知し、シ
ステムコールを発行したプロセッサでは上記通知がある
までプロセスの切り換えを保留し、次に実行すべきプロ
セスとして他のプロセスが通知された場合に限りプロセ
スの切り換えを行い、現実行中のプロセスが再び次に実
行すべきプロセスとして通知された場合にはそのまま実
行を継続させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、システ
ムコールに伴って上述したようにプロセスを切り換える
従来の方法では、以下のような問題点がある。
【0006】システムコール時に直ちに他のプロセスに
切り換える従来技術(1)では、システムコール時に必
ずプロセス切り換え処理が発生するため、短時間のうち
に処理結果が得られるシステムコールの比率が高いシス
テムでは、システム全体の処理能力が低下する。
【0007】特定のプロセッサが次に実行すべきプロセ
スを選択してシステムコールを発行したプロセッサに通
知する従来技術(2)では、それを上述したクラスタ結
合型マルチプロセッサシステムに適用すると、フロント
エンドクラスタがバックエンドクラスタに対し次に実行
すべきプロセスを通知する構成となる。このため、フロ
ントエンドクラスタは全てのバックエンドクラスタで実
行すべきプロセスを集中して管理しておく必要がある。
このような管理は、プロセッサ数が少ない場合には可能
であっても、クラスタ結合型マルチプロセッサシステム
の如く、複数のプロセッサから構成されるクラスタが更
に複数存在するようなシステムでは実際上制御は困難で
ある。
【0008】そこで本発明の目的は、システムコールに
伴うプロセス切り換え動作のオーバヘッドを低減するこ
とが可能で且つクラスタ結合型マルチプロセッサシステ
ムに好適な、システムコールに伴うプロセス切り換え制
御方法およびその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、各々複数のプロセッサから構成されるク
ラスタを相互結合網により通信可能に接続し、複数のク
ラスタのうちの1つのクラスタをシステムコールの処理
を行うフロントエンドクラスタに定め、残りのクラスタ
を前記フロントエンドクラスタに対しシステムコールの
処理を依頼し結果を返してもらうバックエンドクラスタ
に定めたクラスタ結合型マルチプロセッサシステムで、
以下の(A),(B)のような方法によって、システム
コールに伴うプロセス切り換えを制御することを特徴と
する。)バックエンドクラスタは、自クラスタ内のプロセ
ッサ上で実行中のプロセスから発行されたシステムコー
ルのフロントエンドクラスタへの依頼時、依頼したシス
テムコールの種別に応じて、プロセス切り換えを行う
か、予め定められた一定時間の待ち合わせを行うかを、
結果待ち方式選択表を参照して決定し、プロセス切り換
えを行うと決定した場合には前記プロセスと他の実行可
能なプロセスとの切り換えを直ちに行い、一定時間の待
ち合わせを行うと決定した場合には、プロセス情報の退
避処理を行うことなく、予め定められた一定時間以内に
システムコールの処理結果がフロントエンドクラスタか
ら返されてくるか否かを監視し、一定時間以内に処理結
果が返されてきたときは前記プロセスの実行を継続し、
一定時間が経過しても処理結果が返されてこないときは
前記プロセスと他の実行可能なプロセスとの切り換えを
行う。 ()フロントエンドクラスタは、バックエンドクラス
タから依頼されたシステムコールに対し、該依頼された
システムコールの種別に応じたタイムアウト時間をタイ
ムアウト時間選択表を参照して決定し、そのタイムアウ
ト時間内に処理結果をバックエンドクラスタに返すこと
ができないときは処理結果の返却に先立ってタイムアウ
ト通知をバックエンドクラスタに返し、タイムアウト時
間内に処理結果をバックエンドクラスタに返すことがで
きるときはタイムアウト通知を返すことなく処理結果を
バックエンドクラスタに返し、バックエンドクラスタ
は、自クラスタ内のプロセッサ上で実行中のプロセスか
ら発行されたシステムコールのフロントエンドクラスタ
への依頼時、プロセス情報の退避処理を行うことなく、
システムコールの処理結果がフロントエンドクラスタか
ら返されてくるか、タイムアウト通知が返されてくるか
を監視し、タイムアウト通知より先に処理結果が返され
てきたときは前記プロセスの実行を継続し、処理結果よ
り先にタイムアウト通知が返されてきたときはプロセス
と他の実行可能なプロセスとの切り換えを行う。また、
本発明は上記の目的を達成するために、各々複数のプロ
セッサから構成されるクラスタを相互結合網により通信
可能に接続し、複数のクラスタのうちの1つのクラスタ
をシステムコールの処理を行うフロントエンドクラスタ
に定め、残りのクラスタを前記フロントエンドクラスタ
に対しシステムコールの処理を依頼し結果を返してもら
うバックエンドクラスタに定めたクラスタ結合型マルチ
プロセッサシステムで、以下の(ア),(イ),
(ウ),(エ),(オ)のような装置構成で、システム
コールに伴うプロセス切り換えを制御することを特徴と
する。 (ア)前記バックエンドクラスタの各々に、 自クラスタ
のプロセッサ上で実行されているプロセスから発行され
たシステムコールを受け付けるシステムコール受け付け
手段と、 該システムコール受け付け手段で受け付けられ
たシステムコールの処理をシステムコール処理要求デー
タにて前記相互結合網を介して前記フロントエンドクラ
スタに依頼するシステムコール要求送信手段と、 該シス
テムコール要求送信手段が依頼したシステムコールの処
理に対する結果を含むシステムコール処理結果データを
前記相互結合網を介して前記フロントエンドクラスタか
ら受け取るシステムコール結果受信手段と、 実行中プロ
セスを中断し、後に再開可能なように必要なプロセス情
報を退避するコンテキストセーブ手段と、 実行可能なプ
ロセスを選択するプロセス選択手段と、 該プロセス選択
手段で選択されたプロセスのプロセス情報をプロセッサ
に復元するコンテキストリストア手段と、 前記システム
コール要求送信手段による前記システムコールの処理の
依頼時、プロセス情報の退避処理を行うことなく、予め
定められた一定時間以内に前記シ ステムコールの処理結
果であるシステムコール処理結果データが前記システム
コール結果受信手段で受信されるか否かを監視し、前記
一定時間以内に処理結果が返されてきたときは前記プロ
セスの実行を継続し、前記一定時間が経過しても前記処
理結果が返されてこないときは前記コンテキストセーブ
手段,前記プロセス選択手段および前記コンテキストリ
ストア手段を使用して前記プロセスと他の実行可能なプ
ロセスとの切り換えを行うシステムコール結果待ち手段
と、 中断されたプロセスをプロセッサへの割り当て可能
な状態にするプロセス再起動手段と、 前記システムコー
ル結果待ち手段でシステムコールの結果待ちにより中断
されたプロセスが発行したシステムコールの処理結果を
含むシステムコール処理結果データが前記システムコー
ル結果受信手段で受信されたとき、前記中断されたプロ
セスを前記プロセス再起動手段を使用してプロセッサへ
の割り当て可能な状態にすると共に前記受信したシステ
ムコール処理結果をそのプロセスへ渡すシステムコール
戻り手段とを備え、 前記フロントエンドクラスタに、
記バックエンドクラスタからシステムコール処理要求デ
ータにて依頼されたシステムコールの処理を受け付ける
システムコール要求受信手段と、 該システムコール要求
受信手段で受け付けたシステムコールの処理を行うシス
テムコール処理手段と、 該システムコール処理手段の処
理結果をシステムコール処理結果データにて要求元のバ
ックエンドクラスタに返すシステムコール結果送信手段
とを備える構成。 (イ)前記バックエンドクラスタの各々に、 自クラスタ
のプロセッサ上で実行されているプロセスから発行され
たシステムコールを受け付けるシステムコール受け付け
手段と、 該システムコール受け付け手段で受け付けられ
たシステムコールの処理をシステムコール処理要求デー
タにて前記相互結合網を介して前記フロントエンドクラ
スタに依頼するシステムコール要求送信手段と、 該シス
テムコール要求送信手段が依頼したシステムコールの処
理に対する結果 を含むシステムコール処理結果データを
前記相互結合網を介して前記フロントエンドクラスタか
ら受け取るシステムコール結果受信手段と、 実行中プロ
セスを中断し、後に再開可能なように必要なプロセス情
報を退避するコンテキストセーブ手段と、 実行可能なプ
ロセスを選択するプロセス選択手段と、 該プロセス選択
手段で選択されたプロセスのプロセス情報をプロセッサ
に復元するコンテキストリストア手段と、 システムコー
ルの種別ごとに、該システムコールの処理を前記フロン
トエンドクラスタに依頼した際に該システムコールを発
行したプロセスを直ちに切り換えるか、一定時間待つか
を指定した結果待ち方式選択表と、 前記システムコール
要求送信手段による前記システムコールの処理の依頼
時、該依頼したシステムコールの種別に対応して前記結
果待ち方式選択表にプロセスを直ちに切り換えることが
指定されているときは前記コンテキストセーブ手段,前
記プロセス選択手段および前記コンテキストリストア手
段を使用して前記システムコールを発行したプロセスと
他の実行可能なプロセスとの切り換えを直ちに行い、前
記結果待ち方式選択表に一定時間待つことが指定されて
いるときは、プロセス情報の退避処理を行うことなく、
前記一定時間以内に前記システムコールの処理結果であ
るシステムコール処理結果データが前記システムコール
結果受信手段で受信されるか否かを調べ、前記一定時間
以内に処理結果が返されてきたときは前記プロセスの実
行を継続し、前記一定時間が経過しても前記処理結果が
返されてこないときは前記コンテキストセーブ手段,前
記プロセス選択手段および前記コンテキストリストア手
段を使用して前記プロセスと他の実行可能なプロセスと
の切り換えを行うシステムコール結果待ち手段と、 中断
されたプロセスをプロセッサへの割り当て可能な状態に
するプロセス再起動手段と、 前記システムコール結果待
ち手段でシステムコールの結果待ちにより中断されたプ
ロセスが発行したシステムコールの処理結果を含むシス
テムコール処理結果データが前記システムコール結果受
信手段で受信されたとき、前記中断されたプロセスを前
記プロセス再起動手段を使用してプロセッサへの割り当
て可能な状態 にすると共に前記受信したシステムコール
処理結果をそのプロセスへ渡すシステムコール戻り手段
とを備え、 前記フロントエンドクラスタに、 前記バック
エンドクラスタからシステムコール処理要求データにて
依頼されたシステムコールの処理を受け付けるシステム
コール要求受信手段と、 該システムコール要求受信手段
で受け付けたシステムコールの処理を行うシステムコー
ル処理手段と、 該システムコール処理手段の処理結果を
システムコール処理結果データにて要求元のバックエン
ドクラスタに返すシステムコール結果送信手段とを備え
る構成。 (ウ)前記バックエンドクラスタの各々に、 自クラスタ
のプロセッサ上で実行されているプロセスから発行され
たシステムコールを受け付けるシステムコール受け付け
手段と、 現在時刻を取り出せるようにした現在時刻取得
手段と、 前記システムコール受け付け手段で受け付けら
れたシステムコールの処理を、前記現在時刻取得手段で
取得した現在時刻を付加したシステムコール処理要求デ
ータにて前記相互結合網を介して前記フロントエンドク
ラスタに依頼するシステムコール要求送信手段と、 該シ
ステムコール要求送信手段が依頼したシステムコールの
処理に対する結果および前記付加された現在時刻を含む
システムコール処理結果データを前記相互結合網を介し
て前記フロントエンドクラスタから受け取り、該受け取
ったシステムコール処理結果データ中の現在時刻と前記
現在時刻取得手段で取得した現在時刻とから当該システ
ムコールの処理時間を計算するシステムコール結果受信
手段と、 システムコールの種別ごとに処理にかかった平
均処理時間を記録したシステムコール処理時間記録表
と、 前記システムコール結果受信手段で計算された処理
時間に基づき前記システムコール処理時間記録表の該当
するシステムコール種別の平均処理時間を更新するシス
テムコール処理時間記録手段と、 実行中プロセスを中断
し、後に再開可能なように必要なプロセス情報を退避す
るコンテキストセーブ手段と、 実行可能なプロセスを選
択するプロセス選択手段と、 該プロセス選択手段で選択
されたプロセスのプロセス情報をプロセッサに復元する
コンテキストリストア手段と、 前記システムコール要求
送信手段による前記システムコールの処理の依頼時、該
依頼したシステムコールの種別に対応する前記システム
コール処理時間記録表中の平均処理時間と予め定められ
た閾値とを比較し、該平均処理時間が前記閾値を超える
場合には前記コンテキストセーブ手段,前記プロセス選
択手段および前記コンテキストリストア手段を使用して
前記システムコールを発行したプロセスと他の実行可能
なプロセスとの切り換えを直ちに行い、前記平均処理時
間が前記閾値を超えない場合にはプロセス情報の退避処
理を行うことなく、前記システムコールの処理結果であ
るシステムコール処理結果データが前記システムコール
結果受信手段で受信されるのを待ち合わせるシステムコ
ール結果待ち手段と、 中断されたプロセスをプロセッサ
への割り当て可能な状態にするプロセス再起動手段と、
前記システムコール結果待ち手段でシステムコールの結
果待ちにより中断されたプロセスが発行したシステムコ
ールの処理結果を含むシステムコール処理結果データが
前記システムコール結果受信手段で受信されたとき、前
記中断されたプロセスを前記プロセス再起動手段を使用
してプロセッサへの割り当て可能な状態にすると共に前
記受信したシステムコール処理結果をそのプロセスへ渡
すシステムコール戻り手段とを備え、 前記フロントエン
ドクラスタに、 前記バックエンドクラスタから現在時刻
が付加されたシステムコール処理要求データにて依頼さ
れたシステムコールの処理を受け付けるシステムコール
要求受信手段と、 該システムコール要求受信手段で受け
付けたシステムコールの処理を行うシステムコール処理
手段と、 該システムコール処理手段の処理結果および前
記システムコール処理要求デー タに付加された現在時刻
を含むシステムコール処理結果データを要求元のバック
エンドクラスタに返すシステムコール結果送信手段とを
備える構成。 (エ)前記バックエンドクラスタの各々に、 自クラスタ
のプロセッサ上で実行されているプロセスから発行され
たシステムコールを受け付けるシステムコール受け付け
手段と、 該システムコール受け付け手段で受け付けられ
たシステムコールの処理をシステムコール処理要求デー
タにて前記相互結合網を介して前記フロントエンドクラ
スタに依頼するシステムコール要求送信手段と、 該シス
テムコール要求送信手段が依頼したシステムコールの処
理に対する結果を含むシステムコール処理結果データを
前記相互結合網を介して前記フロントエンドクラスタか
ら受け取るシステムコール結果受信手段と、 実行中プロ
セスを中断し、後に再開可能なように必要なプロセス情
報を退避するコンテキストセーブ手段と、 実行可能なプ
ロセスを選択するプロセス選択手段と、 該プロセス選択
手段で選択されたプロセスのプロセス情報をプロセッサ
に復元するコンテキストリストア手段と、 システムコー
ルの種別ごとにタイムアウト時間を指定したタイムアウ
ト時間選択表と、 タイムアウト時間を設定するタイムア
ウト設定手段と、 該タイムアウト設定手段で設定したタ
イムアウト時間が経過した場合にその通知を行うタイム
アウト通知手段と、 前記システムコール要求送信手段に
よる前記システムコールの処理の依頼時、該依頼したシ
ステムコールの種別に対応して前記タイムアウト時間選
択表に指定されているタイムアウト時間を前記タイムア
ウト設定手段に設定して、プロセス情報の退避処理を行
うことなく、前記タイムアウト通知手段からタイムアウ
ト通知があるまでに前記システムコールの処理結果であ
るシステムコール処理結果データが前記システムコール
結果受信手段で受信されるか否かを調べ、タイムアウト
通知がある前に処理結果が返されてきたときは前記プロ
セスの実行を継続し、処理結果が返される前にタイムア
ウト通知があったときは前記コンテキストセー ブ手段,
前記プロセス選択手段および前記コンテキストリストア
手段を使用して前記プロセスと他の実行可能なプロセス
との切り換えを行うシステムコール結果待ち手段と、
断されたプロセスをプロセッサへの割り当て可能な状態
にするプロセス再起動手段と、 前記システムコール結果
待ち手段でシステムコールの結果待ちにより中断された
プロセスが発行したシステムコールの処理結果を含むシ
ステムコール処理結果データが前記システムコール結果
受信手段で受信されたとき、前記中断されたプロセスを
前記プロセス再起動手段を使用してプロセッサへの割り
当て可能な状態にすると共に前記受信したシステムコー
ル処理結果をそのプロセスへ渡すシステムコール戻り手
段とを備え、 前記フロントエンドクラスタに、 前記バッ
クエンドクラスタからシステムコール処理要求データに
て依頼されたシステムコールの処理を受け付けるシステ
ムコール要求受信手段と、 該システムコール要求受信手
段で受け付けたシステムコールの処理を行うシステムコ
ール処理手段と、 該システムコール処理手段の処理結果
をシステムコール処理結果データにて要求元のバックエ
ンドクラスタに返すシステムコール結果送信手段とを備
える構成。 (オ)前記バックエンドクラスタの各々に、 自クラスタ
のプロセッサ上で実行されているプロセスから発行され
たシステムコールを受け付けるシステムコール受け付け
手段と、 該システムコール受け付け手段で受け付けられ
たシステムコールの処理をシステムコール処理要求デー
タにて前記相互結合網を介して前記フロントエンドクラ
スタに依頼するシステムコール要求送信手段と、 該シス
テムコール要求送信手段が依頼したシステムコールの処
理に対する結果を含むシステムコール処理結果データを
前記相互結合網を介して前記フロントエンドクラスタか
ら受け取るシステムコール結果受信手段と、 実行中プロ
セスを中断し、後に再開可能なように必要なプロセス情
報を退避す るコンテキストセーブ手段と、 実行可能なプ
ロセスを選択するプロセス選択手段と、 該プロセス選択
手段で選択されたプロセスのプロセス情報をプロセッサ
に復元するコンテキストリストア手段と、 前記システム
コール要求送信手段が依頼したシステムコールに関連し
たタイムアウト通知を前記相互結合網を介して前記フロ
ントエンドクラスタから受け取るタイムアウト受信手段
と、 前記システムコール要求送信手段による前記システ
ムコールの処理の依頼時、プロセス情報の退避処理を行
うことなく、前記タイムアウト受信手段からタイムアウ
ト通知の連絡があるまでに前記システムコールの処理結
果であるシステムコール処理結果データが前記システム
コール結果受信手段で受信されるか否かを調べ、タイム
アウト通知の連絡がある前に処理結果が返されてきたと
きは前記プロセスの実行を継続し、処理結果が返される
前にタイムアウト通知の連絡があったときは前記コンテ
キストセーブ手段,前記プロセス選択手段および前記コ
ンテキストリストア手段を使用して前記プロセスと他の
実行可能なプロセスとの切り換えを行うシステムコール
結果待ち手段と、 中断されたプロセスをプロセッサへの
割り当て可能な状態にするプロセス再起動手段と、 前記
システムコール結果待ち手段でシステムコールの結果待
ちにより中断されたプロセスが発行したシステムコール
の処理結果を含むシステムコール処理結果データが前記
システムコール結果受信手段で受信されたとき、前記中
断されたプロセスを前記プロセス再起動手段を使用して
プロセッサへの割り当て可能な状態にすると共に前記受
信したシステムコール処理結果をそのプロセスへ渡すシ
ステムコール戻り手段とを備え、 前記フロントエンドク
ラスタに、 システムコールの種別ごとにタイムアウト時
間を指定したタイムアウト時間選択表と、 タイムアウト
時間を設定するタイムアウト設定手段と、 該タイムアウ
ト設定手段で設定したタイムアウト時間が経過した場合
にその通 知を行うタイムアウト通知手段と、 前記バック
エンドクラスタからシステムコール処理要求データにて
依頼されたシステムコールの処理を受け付け、該依頼さ
れたシステムコールの種別に対応する前記タイムアウト
時間選択表中のタイムアウト時間を前記タイムアウト設
定手段に設定するシステムコール要求受信手段と、 該シ
ステムコール要求受信手段で受け付けたシステムコール
の処理を行うシステムコール処理手段と、 該システムコ
ール処理手段の処理結果をシステムコール処理結果デー
タにて要求元のバックエンドクラスタに返すシステムコ
ール結果送信手段と、 前記タイムアウト通知手段からの
タイムアウト通知を前記相互結合網を介して前記システ
ムコール処理の依頼元のバックエンドクラスタに送信す
るタイムアウト送信手段とを備える構成。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例のブロック図であ
り、1はバックエンドクラスタ、6はフロントエンドク
ラスタ、5は相互結合網である。フロントエンドクラス
タ6は、本発明を適用したクラスタ結合型マルチプロセ
ッサシステムにおいて1つ存在し、自クラスタ6内およ
びバックエンドクラスタ1からのシステムコールの処理
および通常のプログラム(アプリケーションプログラ
ム)の実行を行う。他方、バックエンドクラスタ1は、
通常のプログラム(アプリケーションプログラム)の実
行だけを行い、システムコールはフロントエンドクラス
タ6に依頼して処理してもらう。フロントエンドクラス
タ6とバックエンドクラスタ1は、相互結合網5により
必要な情報を送受信することができる。なお、一般にバ
ックエンドクラスタ1はシステムに複数存在し得る。
【0012】プロセスP1,P2,P3は、バックエン
ドクラスタ1で動作中のプログラム(アプリケーション
プログラム)である。一般にプロセスはシステムの処理
(OS制御機能を利用した処理)が必要な場合、システ
ムコールを発行する。システムコールは、プロセスが要
求している処理に応じて複数の種別があり、その種別に
応じてプロセスからシステムに渡されるデータやシステ
ムコールの処理が終了した際にシステムからプロセスに
引き渡すデータが異なっている。また、バックエンドク
ラスタ1の場合、そのクラスタ1内ではシステムコール
の処理を行わないため、プロセスからの処理要求をフロ
ントエンドクラスタ6に送付し、結果が返ってくるのを
待つ必要がある。
【0013】プロセスの状態には、プロセッサを割り当
てられている実行中状態、プロセッサが割り当てられる
のを待っている実行待ち状態、システムコールの結果を
待って中断している実行中断状態がある。いま、プロセ
スP1が実行中状態、プロセスP2,P3が実行待ち状
態にあるとする。
【0014】プロセスP1からのシステムコールは、シ
ステムコール受け付け手段2が受け取る。システムコー
ル受け付け手段2は、システムコールの引数の検査やシ
ステムコールを処理するために必要なデータの作成を行
う。通常の1つのクラスタから構成されるマルチプロセ
ッサシステムとの違いは、システムコールの要求はフロ
ントエンドクラスタ6で処理され結果が返されるため、
返された結果がどのプロセスからの要求かを判別するた
めに、プロセスの識別子を付けるという点と、システム
コールサービスに必要なデータはアドレスポインタなど
その位置情報ではなく、実際のデータがバックエンドク
ラスタ1とフロントエンドクラスタ6の間で相互結合網
5を通してやり取りされる点である。
【0015】システムコール受け付け手段2で受け付け
られたシステムコールの要求とその情報は、システムコ
ール要求送信手段3に渡される。システムコール要求送
信手段3は、システムコールの種別、要求元のプロセス
の識別子、およびシステムコールの処理を受けるために
必要な付属情報等を、相互結合網5を通して、フロント
エンドクラスタ6に送る。
【0016】このとき送られる情報は、図2に示すよう
に、この場合はフロントエンドクラスタ6のクラスタ番
号である送信先クラスタ番号、バックエンドクラスタ1
のクラスタ番号である送信元クラスタ番号、この場合は
システムコールの要求であることを示す情報種別、シス
テムコールの種別、要求元のプロセスの識別子、および
システムコールの処理を受けるために必要な付属情報か
ら構成される。これをシステムコール処理要求データと
呼ぶ。
【0017】また、システムコール要求送信手段3は、
システムコールの要求をフロントエンドクラスタ6に送
ったことを、システムコール結果待ち手段4に通知す
る。これにより、システムコールを発行したプロセスP
1を他プロセスに切り換えるか、またはシステムコール
の処理結果が戻ってくるのを待つかをシステムコール結
果待ち手段4が制御できるようになる。
【0018】システムコール結果待ち手段4は、プロセ
スP1がシステムコールを発行しても直ちにプロセス切
り換えは行わず、予め定められた一定時間内にシステム
コール結果受信手段10からシステムコール処理の結果
が戻されるか否かを監視し、その結果が一定時間内に戻
されると、それを実行中のプロセスP1に渡し、プロセ
スP1の実行を継続する。
【0019】他方、システムコール結果待ち手段4は、
前記一定時間内にシステムコール結果受信手段10から
システムコール処理の結果が戻されない場合、プロセス
P1の実行を中断できるように、コンテキストセーブ手
段12によりプロセスP1の実行再開に必要なプロセス
情報(プロセスP1を実行しているプロセッサのレジス
タ内容等)をプロセスコントロールブロック等に記録
し、プロセスP1を実行中断状態とする。次に、システ
ムコール結果待ち手段4は次に実行すべきプロセスをプ
ロセス選択手段13により選択する。今の場合、プロセ
ス選択手段13により実行待ち状態であるプロセスP2
が選択されたとすると、システムコール結果待ち手段4
は、コンテキストリストア手段14により、プロセスコ
ントロールブロック等に退避されていたプロセスP2の
情報をプロセッサに戻し、プロセスP2の実行を再開す
る。
【0020】フロントエンドクラスタ6のシステムコー
ル要求受信手段7は、相互結合網5よりシステムコール
処理要求データを受け取ると、それをフロントエンドク
ラスタ内ローカルのシステムコール要求と同様の形式で
ある、システムコールの種別および各システムコールの
付属情報の形式に変換し、システムコール処理手段8に
渡す。
【0021】またシステムコール要求受信手段7は、シ
ステムコール処理要求データ内に存在する、システムコ
ールの結果を要求元のプロセスに送信するために必要な
情報である送信元クラスタ番号とプロセスの識別子とを
システムコール結果送信手段9に渡す。
【0022】システムコール処理手段8は、従来と同様
のシステムコール処理手段であり、通常のシステムコー
ルの処理を行い、結果をシステムコール結果送信手段9
に渡す。このときシステムコール結果送信手段9に渡さ
れる結果には、システムコールが成功したか失敗したか
と、成功し且つそのシステムコールがデータの提供を伴
うものであればそのデータとが含まれる。
【0023】システムコール結果送信手段9は、システ
ムコール要求受信手段7から受け取ったシステムコール
要求元の情報である送信元クラスタ番号とプロセスの識
別子とシステムコール処理手段8から受け取ったシステ
ムコールの処理結果とから、システムコールの要求元に
送るべき情報を作成し、相互結合網5を通じてバックエ
ンドクラスタ1に送る。
【0024】このとき送られる情報は、図3に示すよう
に、バックエンドクラスタ1のクラスタ番号である送信
先クラスタ番号、フロントエンドクラスタ6のクラスタ
番号である送信元クラスタ番号、この場合はシステムコ
ールの処理結果であることを示す情報種別、システムコ
ールの種別、要求元のプロセスの識別子、およびシステ
ムコールの結果情報から構成される。これをシステムコ
ール処理結果データと呼ぶ。
【0025】システムコール結果受信手段10は、シス
テムコール結果送信手段9から送信されたシステムコー
ル処理結果データを相互結合網5から受け取る。
【0026】システムコール結果受信手段10は、受け
取ったシステムコール処理結果データがシステムコール
結果待ち手段4が現在待っている結果であるかどうか
を、システムコール結果待ち手段4に問い合わせる。こ
れには、システムコール処理結果データ内のプロセスの
識別子を使用する。システムコール結果待ち手段4は、
現在処理中のプロセスの識別子とシステムコール結果受
信手段10から渡されたプロセスの識別子とを比較し、
現在待っている結果かどうかを判断し、それをシステム
コール結果受信手段10に伝える。現在待っている結果
であった場合にはシステムコール結果受信手段10は、
システムコールの結果情報をシステム結果待ち手段4に
渡す。この場合、システムコール結果待ち手段4はその
プロセスの実行を続けることになる。
【0027】受け取ったシステムコール処理結果データ
がシステムコール結果待ち手段4が現在待っている結果
でなかった場合には、システムコール結果受信手段10
は、システムコール処理結果データをシステムコール戻
り手段11に渡す。
【0028】システムコール戻り手段11は、システム
コール結果受信手段10から渡されたシステムコール処
理結果データ内のプロセスの識別子により対象プロセス
を識別し、プロセス再起動手段15により対象プロセス
を実行中断状態から実行待ち状態にし、またシステムコ
ールの結果情報をこのプロセスに渡す。
【0029】このように、システムコールの処理を要求
したプロセスを直ちに切り換えるのではなく、システム
コールの結果が返ってくるのを一定時間待ち合わせるこ
とにより、短時間のうちに処理結果が得られるシステム
コールの比率が高いシステムでは、システムコールに伴
うプロセス切り換えの回数が少なくなり、プロセス切り
換えのオーバヘッドが削減できる。例えばプロセスの切
り換えに要する時間をTとすると、システムコールが1
0回発生した場合、システムコール時に直ちにプロセス
の切り換えを行う従来技術では合計10Tの時間がオー
バヘッドとなるが、例えば10回のうち3回はT/4の
時間内で処理結果が得られるシステムにおいて、システ
ムコール結果待ち手段4の待ち時間(上記一定時間)を
例えばT/4にすると、オーバヘッドの合計は、3×T
/4+7×(T/4+T)=38T/4となる。
【0030】図4は本発明の別の実施例のブロック図で
あり、図1と同一符号は同一部分を示し、4Aはシステ
ムコール結果待ち手段、16は結果待ち方式選択表であ
る。このシステムコール結果待ち手段4Aは、図1のシ
ステムコール結果待ち手段4のようにシステムコールの
種別に関係なく常に一定時間待つのではなく、結果待ち
方式選択表16により、システムコールの結果が返って
くるのを一定時間待つか、直ちに他のプロセスに切り換
えるかを、システムコールの種別に応じて選択する。
【0031】結果待ち方式選択表16は、図5に示すよ
うに、システムコールの種別と待ち方式との組から構成
され、全てのシステムコールの種別についてその待ち方
式(すぐ切り換える,一定時間待つ)を指定している。
この結果待ち方式選択表16はシステムコール結果待ち
手段4Aにより参照される。
【0032】システムコール要求送信手段3は図2に示
したシステム処理要求データを相互結合網5を介してフ
ロントエンドクラスタ6に送信したとき、その旨をシス
テムコール結果待ち手段4Aに通知するが、このときシ
ステムコールの種別をシステムコール結果待ち手段4A
に渡す。
【0033】システムコール結果待ち手段4Aは、シス
テムコール要求送信手段3から渡されたシステムコール
の種別に基づき、結果待ち方式選択表16より次のよう
にして待ち方式を決定する。
【0034】渡されたシステムコールの種別に対応する
結果待ち方式選択表16中の待ち方式が一定時間待つよ
うに指定されていた場合には、図1のシステムコール結
果待ち手段4と同様に、一定時間が経過するか、システ
ムコール結果受信手段10からシステムコールの結果が
返ってきたとの通知があるまで待つ。
【0035】他方、結果待ち方式選択表16ですぐに切
り換えるように指定されていた場合には、システムコー
ル結果待ち手段4Aは、システムコールの処理結果を待
たずに、コンテキストセーブ手段12、プロセス選択手
段13およびコンテキストリストア手段14を使用して
直ちにプロセスの切り換えを行う。
【0036】このようにシステムコールの種別ごとに結
果待ち方式選択表16で待ち方式を指定することによ
り、簡単ですぐ結果が返されるシステムコールの場合に
はプロセスを切り換えずに結果が返ってくるのを待ち、
結果が返されるまで時間がかかるシステムコールの場合
には直ちにプロセスを切り換えることができ、システム
コールの処理に伴うプロセス切り換えのオーバヘッドを
調整することができる。例えばプロセスの切り換えに要
する時間をTとし、システムコールのうち3割の種別は
T/4の時間内で処理結果が得られるシステムの場合、
その3割の種別のシステムコールが3回、残りの種別の
システムコールが7回の合計10回のシステムコールが
発生した場合、システムコール時に直ちにプロセスの切
り換えを行う従来技術では合計10Tの時間がオーバヘ
ッドとなるが、上記T/4の時間内で処理結果が得られ
るシステムコールの待ち方式をT/4時間だけ待つ方式
とし、他のシステムコールは直ちにプロセスを切り換え
る方式に設定すると、オーバヘッドの合計は最大、3×
T/4+7T=31T/4となる。
【0037】図6は本発明の更に別の実施例のブロック
図であり、図1と同一符号は同一部分を示し、3Bはシ
ステムコール要求送信手段、4Bはシステムコール結果
待ち手段、10Bはシステムコール結果受信手段、17
はシステムコール処理時間記録手段、18はシステムコ
ール処理時間記録表、19は現在時刻取得手段である。
本実施例におけるシステムコール結果待ち手段4Bは、
図1のシステムコール結果待ち手段4のようにシステム
コールの種別に関係なく常に一定時間待つのではなく、
システムコール処理時間記録表18により、今回のシス
テムコールの処理にどれだけの時間がかかるかを調べ、
その時間が予め定められた閾値よりも大きい場合には他
のプロセスへの切り換えを直ちに行い、他方、上記時間
が閾値より大きくない場合にはプロセスを切り換えずに
システムコールの処理が終了するのを待ち合わせる。
【0038】即ち、システムコール結果待ち手段4B
は、システムコール要求送信手段3Bから渡されたシス
テムコールの種別に基づき、システムコール処理時間記
録表18を参照して次のようにして待ち方式を決定す
る。
【0039】渡されたシステムコールの種別に対応する
システムコール処理時間記録表18中の平均処理時間が
予め定められた閾値より大きい場合には、そのシステム
コールの処理には時間がかかるとみなし、コンテキスト
セーブ手段12,プロセス選択手段13およびコンテキ
ストリストア手段14を使用して、システムコールを発
行したプロセスと他の実行可能なプロセスとの切り換え
を直ちに行う。
【0040】他方、当該システムコールの種別に対応す
るシステムコール処理時間記録表18中の平均処理時間
が予め定められた閾値より大きくない場合には、そのシ
ステムコールの処理は短時間で終了するとみなし、プロ
セスを切り換えずにシステムコールの処理が終了するの
を待ち合わせる。そして、システムコール結果受信手段
10Bからシステムコールの処理結果が渡されると、シ
ステムコールを発行したプロセスの実行をそのまま続け
る。
【0041】次に、図6の実施例におけるシステム処理
時間記録表18の構成およびその更新方法について説明
する。
【0042】システムコール処理時間記録表18は図7
に示すように、システムコールの種別、処理回数、平均
処理時間の組から構成され、全てのシステムコールの種
別についてその平均処理時間を記録している。このシス
テムコール処理時間記録表18はシステムコール結果待
ち手段4Bにより参照され、システムコール処理時間記
録手段17により処理回数と平均処理時間が更新され
る。
【0043】システムコール要求送信手段3Bは、現在
時刻取得手段19により現在時刻を取り出し、これをフ
ロントエンドクラスタ6に送るシステムコール処理要求
データに付加する。これはシステムコールの結果が返っ
てきた際に、システムコール結果受信手段10Bでのシ
ステムコール処理時間の計算に使用する。
【0044】フロントエンドクラスタ6のシステムコー
ル要求受信手段7は、システムコール要求送信手段3B
から送られたシステムコール処理要求データ中のシステ
ムコールの要求時刻を送信元クラスタ番号やプロセスの
識別子と共にシステムコール結果送信手段9に渡す。
【0045】システムコール結果送信手段9は、システ
ムコール要求受信手段7から渡された送信元クラスタ番
号とプロセスの識別子とシステムコール処理手段8から
渡されたシステムコールの結果とからシステムコール結
果受信手段10Bに送るシステムコール処理結果データ
を作成するが、この中にシステムコール要求受信手段7
から渡されたシステムコールの要求時刻を入れる。
【0046】システムコール結果受信手段10Bが受け
取るシステムコール処理結果データにはシステムコール
の要求時刻が入っているので、これと現在時刻取得手段
19により得たシステムコールの結果の受信時の時刻よ
り、そのシステムコールの処理にかかった時間を計算
し、この処理時間とシステムコール処理結果データ中の
システムコールの種別とをシステムコール処理時間記録
手段17に渡す。
【0047】システムコール処理時間記録手段17は、
システムコール結果受信手段10Bから渡されたシステ
ムコールの種別でシステムコール処理時間記録表18を
検索し、それまでのそのシステムコールの種別の処理回
数と平均処理時間とを得る。次にシステムコール処理時
間記録手段17は、システムコール結果受信手段10B
から渡された今回のシステムコールの処理時間とシステ
ムコール処理時間記録表18から取り出したシステムコ
ールの処理回数と平均処理時間とから、当該システムコ
ールの種別の新たな平均処理時間を計算する。そして、
この新たな平均処理時間とシステムコールの処理回数に
1を加算した値で、システムコール処理時間記録表18
を更新する。
【0048】このようにシステムコールの種別ごとの平
均処理時間に基づいてシステムコール処理時間の期待値
を計算し、これに基づいてシステムコール処理時の待ち
方式を決定することにより、簡単ですぐ結果が返される
システムコールの場合にはプロセスを切り換えずに結果
が返ってくるのを待ち、結果が返されるまで時間がかか
るシステムコールの場合には直ちにプロセスを切り換え
ることにより、システムコールの処理に伴うプロセス切
り換えのオーバヘッドを調整することができる。例え
ば、プロセスの切り換えに要する時間をTとし、現在の
ところシステムコールのうち3割の種別はT/4の時間
内で処理結果が得られている場合、その3割の種別のシ
ステムコールが3回、残りの種別のシステムコールが7
回の合計10回のシステムコールが発生した場合、シス
テムコール時に直ちにプロセスの切り換えを行う従来技
術では合計10Tの時間がオーバヘッドとなるが、上記
閾値をT/4とした本実施例によると、オーバヘッドの
合計は最大、3×T/4+7T=31T/4となる。ま
た、その後に4割の種別のシステムコールの平均処理時
間がT/4内に収まったとすると、オーバヘッドの合計
の最大は、4×T/4+6T=7Tとなる。
【0049】図8は本発明のまた更に別の実施例のブロ
ック図であり、図1と同一符号は同一部分を示し、4C
はシステムコール結果待ち手段、20はタイムアウト時
間選択表、21はタイムアウト設定手段、22はタイム
アウト解除手段、23はタイムアウト通知手段である。
本実施例におけるシステムコール結果待ち手段4Cは、
図1のシステムコール結果待ち手段4のようにシステム
コールの種別に関係なく常に一定時間待つのではなく、
タイムアウト時間選択表20で指定されたタイムアウト
時間だけ、他のプロセスに切り換えずにシステムコール
の結果が返ってくるのを待つ。
【0050】タイムアウト時間選択表20は図9に示す
ように、システムコールの種別とそのシステムコールで
プロセスを切り換えずに待っている時間(タイムアウト
時間)との組から構成される。なお、タイムアウト時間
は0以上の時間である。
【0051】システムコール結果待ち手段4Cは、シス
テムコール要求送信手段3から渡されたシステムコール
の種別に基づき、タイムアウト時間選択表20から、プ
ロセスを切り換えずに待つ時間(タイムアウト時間)を
得る。
【0052】次にシステムコール結果待ち手段4Cは、
この時間をタイムアウト設定手段21に通知し、指定し
た時間が経過した場合にはタイムアウト通知手段23か
ら通知を行うように依頼する。
【0053】システムコール結果待ち手段4Cは、この
タイムアウト時間の設定を行った後、システムコールを
発行したプロセスの退避処理を行うことなく、システム
コール結果受信手段10からシステムコールの結果が返
ってきたとの通知、あるいはタイムアウト通知手段23
からの指定した時間が経過したとの通知を待つ。
【0054】システムコール結果受信手段10からシス
テムコールの結果が返ってきたとの通知がある前に、タ
イムアウト通知手段23から、指定した時間が経過した
との通知があった場合には、図1の実施例で一定時間が
経過した場合と同じように、プロセスの切り換えを行
う。
【0055】他方、システムコール結果受信手段10か
らシステムコールの結果が返ってきたとの通知が先にあ
った場合、システムコール結果待ち手段4Cは、システ
ムコールを発行したプロセスの実行を継続する。また、
タイムアウト解除手段22により、指定した時間が経過
してもタイムアウト通知手段23から通知が来ないよう
に、タイムアウト設定手段21の通知の設定を解除す
る。
【0056】このように、バックエンドクラスタ1側で
システムコールの種別ごとにプロセスを切り換えずに待
つためのタイムアウト時間を指定することにより、シス
テムコールの処理に伴うプロセス切り換えのオーバヘッ
ドを調整することができる。例えばプロセスの切り換え
に要する時間をTとし、システムコールのうち3割の種
別はT/4の時間内で処理結果が得られるシステムの場
合、その3割の種別のシステムコールが3回、残りの種
別のシステムコールが7回の合計10回のシステムコー
ルが発生した場合、システムコール時に直ちにプロセス
の切り換えを行う従来技術では合計10Tの時間がオー
バヘッドとなるが、上記T/4の時間内で処理結果が得
られるシステムコールのタイムアウト時間としてT/4
を、他のシステムコールはタイムアウト時間0を設定す
ると、オーバヘッドの合計は最大、3×T/4+7T=
31T/4となる。また、システムコールのうち3割の
種別はT/4の時間内で処理結果が得られ、2割の種別
はT/2の時間内で処理結果が得られ、残りの種別はT
時間以上かかるシステムの場合、前記3割の種別のタイ
ムアウト時間をT/4,前記2割の種別のタイムアウト
時間をT/2,残りの種別のタイムアウト時間を0とす
ると、前記3割のシステムコールが3回、前記2割のシ
ステムコールが2回、残りのシステムコールが5回の合
計10回のシステムコールが発生した場合、オーバヘッ
ドの合計は最大、3×T/4+2×T/2+5T=27
T/4となる。
【0057】図10は本発明の他の実施例のブロック図
であり、図1と同一符号は同一部分を示し、4Dはシス
テムコール結果待ち手段、7Dはシステムコール要求受
信手段、9Dはシステムコール結果送信手段、20Dは
タイムアウト時間選択表、21Dはタイムアウト設定手
段、22Dはタイムアウト解除手段、23Dはタイムア
ウト通知手段、24はタイムアウト送信手段、25はタ
イムアウト受信手段である。本実施例におけるシステム
コール結果待ち手段4Dは、図1のシステムコール結果
待ち手段4のようにシステムコールの種別に関係なく常
に一定時間待つのではなく、タイムアウト受信手段25
からフロントエンドクラスタ6側で設定されたタイムア
ウト時間が経過したとの通知を受け取るか、システムコ
ール結果受信手段10からシステムコールの結果が返っ
てきたとの通知を受け取るまで、プロセスを切り換えず
に待つ。
【0058】即ち、システムコール結果待ち手段4D
は、システムコールの要求をフロントエンドクラスタ6
に送ったことをシステムコール要求送信手段3から通知
されると、システムコールを発行したプロセスの退避処
理を行うことなく、システムコール結果受信手段10か
らシステムコールの結果が返ってきたとの通知、あるい
はタイムアウト受信手段25からフロントエンドクラス
タ6側で設定されたタイムアウト時間が経過したとの通
知を待つ。そして、システムコール結果受信手段10か
らシステムコールの結果が返ってきたとの通知がある前
に、タイムアウト受信手段25から、設定された時間が
経過したとの通知があった場合には、図1の実施例で一
定時間が経過した場合と同じように、プロセスの切り換
えを直ちに行う。他方、システム結果受信手段10から
システムコールの結果が返ってきたとの通知が先にあっ
た場合、システムコール結果待ち手段4Cは、システム
コールを発行したプロセスの実行を継続する。
【0059】タイムアウト時間選択表20Dは、図8の
タイムアウト時間選択表20と同様に図9に示すよう
に、システムコールの種別とそのシステムコールでプロ
セスを切り換えずに待っている時間(タイムアウト時
間)との組から構成される。なお、タイムアウト時間は
0以上の時間である。
【0060】システムコール要求受信手段7Dは、バッ
クエンドクラスタ1のシステムコール要求送信手段3か
ら渡されたシステムコール処理要求データ中のシステム
コールの種別に基づき、タイムアウト時間選択表20D
から、バックエンドクラスタ1のシステムコール結果待
ち手段4Dがプロセスを切り換えずに待つタイムアウト
時間を得る。
【0061】次にシステムコール要求受信手段7Dは、
このタイムアウト時間をタイムアウト設定手段21Dに
通知し、指定した時間が経過した場合にはタイムアウト
通知手段23Dからタイムアウト送信手段24に通知を
行うように依頼する。
【0062】またシステムコール要求受信手段7Dは、
指定した時間が経過した後に通知を受けたタイムアウト
送信手段24が時間が経過したことをバックエンドクラ
スタ1のタイムアウト受信手段25に通知する際に必要
な情報である、システムコールの処理要求の送信元クラ
スタ番号、プロセスの識別子をタイムアウト送信手段2
4に渡す。
【0063】タイムアウト通知手段23は、システムコ
ール要求受信手段7Dがタイムアウト設定手段21に通
知したタイムアウト時間が経過すると、タイムアウト送
信手段24にその旨を知らせる。
【0064】システムコール結果送信手段9Dは、シス
テムコール処理手段8でのシステムコールの処理が終了
すると、タイムアウト解除手段22により、システムコ
ール要求受信手段7Dがタイムアウト設定手段21Dで
設定したタイムアウト通知手段23Dからタイムアウト
送信手段24への通知が起こらないように解除する。
【0065】タイムアウト送信手段24は、システムコ
ール要求受信手段7Dがタイムアウト設定手段21Dで
指定した時間が経過すると、タイムアウト通知手段23
からその通知を受け取る。このときタイムアウト送信手
段24は、システムコール要求受信手段7Dから受け取
ったシステムコール処理要求データの送信元クラスタ番
号とプロセスの識別子とを含むタイムアウト通知を相互
結合網5を通じて、バックエンドクラスタ1のタイムア
ウト受信手段25に送る。このとき送られる情報は、図
11に示すように、この場合はバックエンドクラスタ1
のクラスタ番号である送信先クラスタ番号、フロントエ
ンドクラスタ6のクラスタ番号である送信元クラスタ番
号、この場合はタイムアウト通知であることを示す情報
種別、およびシステムコールの種別、要求元のプロセス
の識別子である。
【0066】タイムアウト受信手段25は、タイムアウ
ト送信手段24からフロントエンドクラスタ6でシステ
ムコール要求受信手段7Dが設定した時間が経過したと
の通知があると、それをプロセスを切り換えずに待って
いるシステムコール結果待ち手段4Dに通知する。
【0067】システムコール結果待ち手段4Dは、シス
テムコール結果受信手段10からシステムコールの結果
が返ってきたとの通知がある前に、タイムアウト受信手
段25から時間が経過したとの通知があった場合にはプ
ロセスの切り換えを直ちに行う。他方、システムコール
結果受信手段10からシステムコールの結果が返ってき
たとの通知が先にあった場合には、現在実行中のプロセ
スの処理を継続する。
【0068】このように、フロントエンドクラスタ6側
でシステムコールの種別ごとにプロセスを切り換えずに
待つためのタイムアウト時間を指定することにより、シ
ステムコールの処理に伴うプロセス切り換えのオーバヘ
ッドを調整できる。例えばプロセスの切り換えに要する
時間をTとし、システムコールのうち3割の種別はT/
4の時間内で処理結果が得られるシステムの場合、その
3割の種別のシステムコールが3回、残りの種別のシス
テムコールが7回の合計10回のシステムコールが発生
した場合、システムコール時に直ちにプロセスの切り換
えを行う従来技術では合計10Tの時間がオーバヘッド
となるが、上記T/4の時間内で処理結果が得られるシ
ステムコールのタイムアウト時間としてT/4を、他の
システムコールはタイムアウト時間0を設定すると、オ
ーバヘッドの合計の最大はほぼ、3×T/4+7T=3
1T/4となる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、バック
エンドクラスタ内のプロセスがシステムコールを発行し
た場合に、常に直ちにプロセス切り換えを行うのではな
く、一定時間待つ(請求項)、システムコールの種別
ごとにバックエンドクラスタ内で指定した方式で待つ
(請求項1,4)、システムコールの種別ごとにシステ
ムコールの平均処理時間と閾値との比較結果に応じて待
ち方式を決定する(請求項)、システムコールの種別
ごとにバックエンドクラスタ内で指定したタイムアウト
時間だけ待つ(請求項)、システムコールの種別ごと
にフロントエンドクラスタ内で指定したタイムアウト時
間だけ待つ(請求項2,7)ようにしたことで、クラス
タ結合型マルチプロセッサシステムにおけるシステムコ
ールに伴うプロセス切り換え時のオーバヘッドを軽減す
ることができる。この軽減効果は短時間のうちに処理結
果が得られるシステムコールの比率が高いほど顕著であ
る。
【0070】特にシステムコール処理時間記録表を使用
する構成では、システムコールに伴うプロセス切り換え
動作をシステムの負荷状況に応じて制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】システムコール処理要求データの構成例を示す
図である。
【図3】システムコール処理結果データの構成例を示す
図である。
【図4】本発明の別の実施例のブロック図である。
【図5】結果待ち方式選択表の構成例を示す図である。
【図6】本発明の更に別の実施例のブロック図である。
【図7】システムコール処理時間記録表の構成例を示す
図である。
【図8】本発明のまた更に別の実施例のブロック図であ
る。
【図9】タイムアウト時間選択表の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図10】本発明の他の実施例のブロック図である。
【図11】タイムアウト通知データの構成例を示す図で
ある。
【図12】クラスタ結合型マルチプロセッサシステムの
一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…バックエンドクラスタ 2…システムコール受け付け手段 3,3B…システムコール要求送信手段 4,4A,4B,4C,4D…システムコール結果待ち
手段 5…相互結合網 6…フロントエンドクラスタ 7,7D…システムコール要求受信手段 8…システムコール処理手段 9,9D…システムコール結果送信手段 10,10B…システムコール結果受信手段 11…システムコール戻り手段 12…コンテキストセーブ手段 13…プロセス選択手段 14…コンテキストリストア手段 15…プロセス再起動手段 16…結果待ち方式選択表 17…システムコール処理時間記録手段 18…システムコール処理時間記録表 19…現在時刻取得手段 20,20D…タイムアウト時間選択表 21,21D…タイムアウト設定手段 22,22D…タイムアウト解除手段 23,23D…タイムアウト通知手段 24…タイムアウト送信手段 25…タイムアウト受信手段 P1〜P3…プロセス

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々複数のプロセッサから構成されるク
    ラスタを相互結合網により通信可能に接続し、複数のク
    ラスタのうちの1つのクラスタをシステムコールの処理
    を行うフロントエンドクラスタに定め、残りのクラスタ
    を前記フロントエンドクラスタに対しシステムコールの
    処理を依頼し結果を返してもらうバックエンドクラスタ
    に定めたクラスタ結合型マルチプロセッサシステムで、
    システムコールに伴うプロセス切り換えを制御する方法
    において、 前記バックエンドクラスタの各々は、自クラスタ内のプ
    ロセッサ上で実行中のプロセスから発行されたシステム
    コールの前記フロントエンドクラスタへの依頼時、該依
    頼したシステムコールの種別に応じた待ち方式を結果待
    ち方式選択表から取得し、 取得した結果待ち方式がプロセス切り換えを指示する場
    合には前記プロセスと他の実行可能なプロセスとの切り
    換えを直ちに行い、 取得した結果待ち方式が予め定められた一定時間の待ち
    合わせを指示する場合には、プロセス情報の退避処理を
    行うことなく、前記一定時間以内に前記システムコール
    の処理結果が前記フロントエンドクラスタから返されて
    くるか否かを監視し、前記一定時間以内に処理結果が返
    されてきたときは前記プロセスの実行を継続し、前記一
    定時間が経過しても前記処理結果が返されてこないとき
    は前記プロセスと他の実行可能なプロセスとの切り換え
    を行うことを特徴とするクラスタ結合型マルチプロセッ
    サシステムのシステムコールに伴うプロセス切り換え制
    御方法。
  2. 【請求項2】 各々複数のプロセッサから構成されるク
    ラスタを相互結合網により通信可能に接続し、複数のク
    ラスタのうちの1つのクラスタをシステムコールの処理
    を行うフロントエンドクラスタに定め、残りのクラスタ
    を前記フロントエンドクラスタに対しシステムコールの
    処理を依頼し結果を返してもらうバックエンドクラスタ
    に定めたクラスタ結合型マルチプロセッサシステムで、
    システムコールに伴うプロセス切り換えを制御する方法
    において、 前記フロントエンドクラスタは、前記バックエンドクラ
    スタから依頼されたシステムコールに対し、該依頼され
    たシステムコールの種別に対応してタイムアウト時間選
    択表に設定されたタイムアウト時間内に処理結果を前記
    バックエンドクラスタに返すことができないときは処理
    結果の返却に先立ってタイムアウト通知を前記バックエ
    ンドクラスタに返し、前記タイムアウト時間内に処理結
    果を前記バックエンドクラスタに返すことができるとき
    は前記タイムアウト通知を返すことなく処理結果を前記
    バックエンドクラスタに返し、 前記バックエンドクラスタの各々は、自クラスタ内のプ
    ロセッサ上で実行中のプロセスから発行されたシステム
    コールの前記フロントエンドクラスタへの依頼時、プロ
    セス情報の退避処理を行うことなく、前記システムコー
    ルの処理結果が前記フロントエンドクラスタから返され
    てくるか、タイムアウト通知が返されてくるかを監視
    し、タイムアウト通知より先に処理結果が返されてきた
    ときは前記プロセスの実行を継続し、処理結果より先に
    タイムアウト通知が返されてきたときは前記プロセスと
    他の実行可能なプロセスとの切り換えを行うことを特徴
    とするクラスタ結合型マルチプロセッサシステムのシス
    テムコールに伴うプロセス切り換え制御方法。
  3. 【請求項3】 各々複数のプロセッサから構成されるク
    ラスタを相互結合網により通信可能に接続し、複数のク
    ラスタのうちの1つのクラスタをシステムコールの処理
    を行うフロントエンドクラスタに定め、残りのクラスタ
    を前記フロントエンドクラスタに対しシステムコールの
    処理を依頼し結果を返してもらうバックエンドクラスタ
    に定めたクラスタ結合型マルチプロセッサシステムで、
    システムコールに伴うプロセス切り換えを制御する装置
    において、 前記バックエンドクラスタの各々に、 自クラスタのプロセッサ上で実行されているプロセスか
    ら発行されたシステムコールを受け付けるシステムコー
    ル受け付け手段と、 該システムコール受け付け手段で受け付けられたシステ
    ムコールの処理をシステムコール処理要求データにて前
    記相互結合網を介して前記フロントエンドクラスタに依
    頼するシステムコール要求送信手段と、 該システムコール要求送信手段が依頼したシステムコー
    ルの処理に対する結果を含むシステムコール処理結果デ
    ータを前記相互結合網を介して前記フロントエンドクラ
    スタから受け取るシステムコール結果受信手段と、 実行中プロセスを中断し、後に再開可能なように必要な
    プロセス情報を退避するコンテキストセーブ手段と、 実行可能なプロセスを選択するプロセス選択手段と、 該プロセス選択手段で選択されたプロセスのプロセス情
    報をプロセッサに復元するコンテキストリストア手段
    と、 前記システムコール要求送信手段による前記システムコ
    ールの処理の依頼時、プロセス情報の退避処理を行うこ
    となく、予め定められた一定時間以内に前記システムコ
    ールの処理結果であるシステムコール処理結果データが
    前記システムコール結果受信手段で受信されるか否かを
    監視し、前記一定時間以内に処理結果が返されてきたと
    きは前記プロセスの実行を継続し、前記一定時間が経過
    しても前記処理結果が返されてこないときは前記コンテ
    キストセーブ手段,前記プロセス選択手段および前記コ
    ンテキストリストア手段を使用して前記プロセスと他の
    実行可能なプロセスとの切り換えを行うシステムコール
    結果待ち手段と、 中断されたプロセスをプロセッサへの割り当て可能な状
    態にするプロセス再起動手段と、 前記システムコール結果待ち手段でシステムコールの結
    果待ちにより中断されたプロセスが発行したシステムコ
    ールの処理結果を含むシステムコール処理結果データが
    前記システムコール結果受信手段で受信されたとき、前
    記中断されたプロセスを前記プロセス再起動手段を使用
    してプロセッサへの割り当て可能な状態にすると共に前
    記受信したシステムコール処理結果をそのプロセスへ渡
    すシステムコール戻り手段とを備え、 前記フロントエンドクラスタに、 前記バックエンドクラスタからシステムコール処理要求
    データにて依頼されたシステムコールの処理を受け付け
    るシステムコール要求受信手段と、 該システムコール要求受信手段で受け付けたシステムコ
    ールの処理を行うシステムコール処理手段と、 該システムコール処理手段の処理結果をシステムコール
    処理結果データにて要求元のバックエンドクラスタに返
    すシステムコール結果送信手段とを備えることを特徴と
    するクラスタ結合型マルチプロセッサシステムのシステ
    ムコールに伴うプロセス切り換え制御装置。
  4. 【請求項4】 各々複数のプロセッサから構成されるク
    ラスタを相互結合網により通信可能に接続し、複数のク
    ラスタのうちの1つのクラスタをシステムコールの処理
    を行うフロントエンドクラスタに定め、残りのクラスタ
    を前記フロントエンドクラスタに対しシステムコールの
    処理を依頼し結果を返してもらうバックエンドクラスタ
    に定めたクラスタ結合型マルチプロセッサシステムで、
    システムコールに伴うプロセス切り換えを制御する装置
    において、 前記バックエンドクラスタの各々に、 自クラスタのプロセッサ上で実行されているプロセスか
    ら発行されたシステムコールを受け付けるシステムコー
    ル受け付け手段と、 該システムコール受け付け手段で受け付けられたシステ
    ムコールの処理をシステムコール処理要求データにて前
    記相互結合網を介して前記フロントエンドクラスタに依
    頼するシステムコール要求送信手段と、 該システムコール要求送信手段が依頼したシステムコー
    ルの処理に対する結果を含むシステムコール処理結果デ
    ータを前記相互結合網を介して前記フロントエンドクラ
    スタから受け取るシステムコール結果受信手段と、 実行中プロセスを中断し、後に再開可能なように必要な
    プロセス情報を退避するコンテキストセーブ手段と、 実行可能なプロセスを選択するプロセス選択手段と、 該プロセス選択手段で選択されたプロセスのプロセス情
    報をプロセッサに復元するコンテキストリストア手段
    と、 システムコールの種別ごとに、該システムコールの処理
    を前記フロントエンドクラスタに依頼した際に該システ
    ムコールを発行したプロセスを直ちに切り換えるか、一
    定時間待つかを指定した結果待ち方式選択表と、 前記システムコール要求送信手段による前記システムコ
    ールの処理の依頼時、該依頼したシステムコールの種別
    に対応して前記結果待ち方式選択表にプロセスを直ちに
    切り換えることが指定されているときは前記コンテキス
    トセーブ手段,前記プロセス選択手段および前記コンテ
    キストリストア手段を使用して前記システムコールを発
    行したプロセスと他の実行可能なプロセスとの切り換え
    を直ちに行い、前記結果待ち方式選択表に一定時間待つ
    ことが指定されているときは、プロセス情報の退避処理
    を行うことなく、前記一定時間以内に前記システムコー
    ルの処理結果であるシステムコール処理結果データが前
    記システムコール結果受信手段で受信されるか否かを調
    べ、前記一定時間以内に処理結果が返されてきたときは
    前記プロセスの実行を継続し、前記一定時間が経過して
    も前記処理結果が返されてこないときは前記コンテキス
    トセーブ手段,前記プロセス選択手段および前記コンテ
    キストリストア手段を使用して前記プロセスと他の実行
    可能なプロセスとの切り換えを行うシステムコール結果
    待ち手段と、 中断されたプロセスをプロセッサへの割り当て可能な状
    態にするプロセス再起動手段と、 前記システムコール結果待ち手段でシステムコールの結
    果待ちにより中断されたプロセスが発行したシステムコ
    ールの処理結果を含むシステムコール処理結果データが
    前記システムコール結果受信手段で受信されたとき、前
    記中断されたプロセスを前記プロセス再起動手段を使用
    してプロセッサへの割り当て可能な状態にすると共に前
    記受信したシステムコール処理結果をそのプロセスへ渡
    すシステムコール戻り手段とを備え、 前記フロントエンドクラスタに、 前記バックエンドクラスタからシステムコール処理要求
    データにて依頼されたシステムコールの処理を受け付け
    るシステムコール要求受信手段と、 該システムコール要求受信手段で受け付けたシステムコ
    ールの処理を行うシステムコール処理手段と、 該システムコール処理手段の処理結果をシステムコール
    処理結果データにて要求元のバックエンドクラスタに返
    すシステムコール結果送信手段とを備えることを特徴と
    するクラスタ結合型マルチプロセッサシステムのシステ
    ムコールに伴うプロセス切り換え制御装置。
  5. 【請求項5】 各々複数のプロセッサから構成されるク
    ラスタを相互結合網により通信可能に接続し、複数のク
    ラスタのうちの1つのクラスタをシステムコールの処理
    を行うフロントエンドクラスタに定め、残りのクラスタ
    を前記フロントエンドクラスタに対しシステムコールの
    処理を依頼し結果を返してもらうバックエンドクラスタ
    に定めたクラスタ結合型マルチプロセッサシステムで、
    システムコールに伴うプロセス切り換えを制御する装置
    において、 前記バックエンドクラスタの各々に、 自クラスタのプロセッサ上で実行されているプロセスか
    ら発行されたシステムコールを受け付けるシステムコー
    ル受け付け手段と、 現在時刻を取り出せるようにした現在時刻取得手段と、 前記システムコール受け付け手段で受け付けられたシス
    テムコールの処理を、前記現在時刻取得手段で取得した
    現在時刻を付加したシステムコール処理要求データにて
    前記相互結合網を介して前記フロントエンドクラスタに
    依頼するシステムコール要求送信手段と、 該システムコール要求送信手段が依頼したシステムコー
    ルの処理に対する結果および前記付加された現在時刻を
    含むシステムコール処理結果データを前記相互結合網を
    介して前記フロントエンドクラスタから受け取り、該受
    け取ったシステムコール処理結果データ中の現在時刻と
    前記現在時刻取得手段で取得した現在時刻とから当該シ
    ステムコールの処理時間を計算するシステムコール結果
    受信手段と、 システムコールの種別ごとに処理にかかった平均処理時
    間を記録したシステムコール処理時間記録表と、 前記システムコール結果受信手段で計算された処理時間
    に基づき前記システムコール処理時間記録表の該当する
    システムコール種別の平均処理時間を更新するシステム
    コール処理時間記録手段と、 実行中プロセスを中断し、後に再開可能なように必要な
    プロセス情報を退避するコンテキストセーブ手段と、 実行可能なプロセスを選択するプロセス選択手段と、 該プロセス選択手段で選択されたプロセスのプロセス情
    報をプロセッサに復元するコンテキストリストア手段
    と、 前記システムコール要求送信手段による前記システムコ
    ールの処理の依頼時、該依頼したシステムコールの種別
    に対応する前記システムコール処理時間記録表中の平均
    処理時間と予め定められた閾値とを比較し、該平均処理
    時間が前記閾値を超える場合には前記コンテキストセー
    ブ手段,前記プロセス選択手段および前記コンテキスト
    リストア手段を使用して前記システムコールを発行した
    プロセスと他の実行可能なプロセスとの切り換えを直ち
    に行い、前記平均処理時間が前記閾値を超えない場合に
    はプロセス情報の退避処理を行うことなく、前記システ
    ムコールの処理結果であるシステムコール処理結果デー
    タが前記システムコール結果受信手段で受信されるのを
    待ち合わせるシステムコール結果待ち手段と、 中断されたプロセスをプロセッサへの割り当て可能な状
    態にするプロセス再起動手段と、 前記システムコール結果待ち手段でシステムコールの結
    果待ちにより中断されたプロセスが発行したシステムコ
    ールの処理結果を含むシステムコール処理結果データが
    前記システムコール結果受信手段で受信されたとき、前
    記中断されたプロセスを前記プロセス再起動手段を使用
    してプロセッサへの割り当て可能な状態にすると共に前
    記受信したシステムコール処理結果をそのプロセスへ渡
    すシステムコール戻り手段とを備え、 前記フロントエンドクラスタに、 前記バックエンドクラスタから現在時刻が付加されたシ
    ステムコール処理要求データにて依頼されたシステムコ
    ールの処理を受け付けるシステムコール要求受信手段
    と、 該システムコール要求受信手段で受け付けたシステムコ
    ールの処理を行うシステムコール処理手段と、 該システムコール処理手段の処理結果および前記システ
    ムコール処理要求データに付加された現在時刻を含むシ
    ステムコール処理結果データを要求元のバックエンドク
    ラスタに返すシステムコール結果送信手段とを備えるこ
    とを特徴とするクラスタ結合型マルチプロセッサシステ
    ムのシステムコールに伴うプロセス切り換え制御装置。
  6. 【請求項6】 各々複数のプロセッサから構成されるク
    ラスタを相互結合網により通信可能に接続し、複数のク
    ラスタのうちの1つのクラスタをシステムコールの処理
    を行うフロントエンドクラスタに定め、残りのクラスタ
    を前記フロントエンドクラスタに対しシステムコールの
    処理を依頼し結果を返してもらうバックエンドクラスタ
    に定めたクラスタ結合型マルチプロセッサシステムで、
    システムコールに伴うプロセス切り換えを制御する装置
    において、 前記バックエンドクラスタの各々に、 自クラスタのプロセッサ上で実行されているプロセスか
    ら発行されたシステムコールを受け付けるシステムコー
    ル受け付け手段と、 該システムコール受け付け手段で受け付けられたシステ
    ムコールの処理をシステムコール処理要求データにて前
    記相互結合網を介して前記フロントエンドクラスタに依
    頼するシステムコール要求送信手段と、 該システムコール要求送信手段が依頼したシステムコー
    ルの処理に対する結果を含むシステムコール処理結果デ
    ータを前記相互結合網を介して前記フロントエンドクラ
    スタから受け取るシステムコール結果受信手段と、 実行中プロセスを中断し、後に再開可能なように必要な
    プロセス情報を退避するコンテキストセーブ手段と、 実行可能なプロセスを選択するプロセス選択手段と、 該プロセス選択手段で選択されたプロセスのプロセス情
    報をプロセッサに復元するコンテキストリストア手段
    と、 システムコールの種別ごとにタイムアウト時間を指定し
    たタイムアウト時間選択表と、 タイムアウト時間を設定するタイムアウト設定手段と、 該タイムアウト設定手段で設定したタイムアウト時間が
    経過した場合にその通知を行うタイムアウト通知手段
    と、 前記システムコール要求送信手段による前記システムコ
    ールの処理の依頼時、該依頼したシステムコールの種別
    に対応して前記タイムアウト時間選択表に指定されてい
    るタイムアウト時間を前記タイムアウト設定手段に設定
    して、プロセス情報の退避処理を行うことなく、前記タ
    イムアウト通知手段からタイムアウト通知があるまでに
    前記システムコールの処理結果であるシステムコール処
    理結果データが前記システムコール結果受信手段で受信
    されるか否かを調べ、タイムアウト通知がある前に処理
    結果が返されてきたときは前記プロセスの実行を継続
    し、処理結果が返される前にタイムアウト通知があった
    ときは前記コンテキストセーブ手段,前記プロセス選択
    手段および前記コンテキストリストア手段を使用して前
    記プロセスと他の実行可能なプロセスとの切り換えを行
    うシステムコール結果待ち手段と、 中断されたプロセスをプロセッサへの割り当て可能な状
    態にするプロセス再起動手段と、 前記システムコール結果待ち手段でシステムコールの結
    果待ちにより中断されたプロセスが発行したシステムコ
    ールの処理結果を含むシステムコール処理結果データが
    前記システムコール結果受信手段で受信されたとき、前
    記中断されたプロセスを前記プロセス再起動手段を使用
    してプロセッサへの割り当て可能な状態にすると共に前
    記受信したシステムコール処理結果をそのプロセスへ渡
    すシステムコール戻り手段とを備え、 前記フロントエンドクラスタに、 前記バックエンドクラスタからシステムコール処理要求
    データにて依頼されたシステムコールの処理を受け付け
    るシステムコール要求受信手段と、 該システムコール要求受信手段で受け付けたシステムコ
    ールの処理を行うシステムコール処理手段と、 該システムコール処理手段の処理結果をシステムコール
    処理結果データにて要求元のバックエンドクラスタに返
    すシステムコール結果送信手段とを備えることを特徴と
    するクラスタ結合型マルチプロセッサシステムのシステ
    ムコールに伴うプロセス切り換え制御装置。
  7. 【請求項7】 各々複数のプロセッサから構成されるク
    ラスタを相互結合網により通信可能に接続し、複数のク
    ラスタのうちの1つのクラスタをシステムコールの処理
    を行うフロントエンドクラスタに定め、残りのクラスタ
    を前記フロントエンドクラスタに対しシステムコールの
    処理を依頼し結果を返してもらうバックエンドクラスタ
    に定めたクラスタ結合型マルチプロセッサシステムで、
    システムコールに伴うプロセス切り換えを制御する装置
    において、 前記バックエンドクラスタの各々に、 自クラスタのプロセッサ上で実行されているプロセスか
    ら発行されたシステムコールを受け付けるシステムコー
    ル受け付け手段と、 該システムコール受け付け手段で受け付けられたシステ
    ムコールの処理をシステムコール処理要求データにて前
    記相互結合網を介して前記フロントエンドクラスタに依
    頼するシステムコール要求送信手段と、 該システムコール要求送信手段が依頼したシステムコー
    ルの処理に対する結果を含むシステムコール処理結果デ
    ータを前記相互結合網を介して前記フロントエンドクラ
    スタから受け取るシステムコール結果受信手段と、 実行中プロセスを中断し、後に再開可能なように必要な
    プロセス情報を退避するコンテキストセーブ手段と、 実行可能なプロセスを選択するプロセス選択手段と、 該プロセス選択手段で選択されたプロセスのプロセス情
    報をプロセッサに復元するコンテキストリストア手段
    と、 前記システムコール要求送信手段が依頼したシステムコ
    ールに関連したタイムアウト通知を前記相互結合網を介
    して前記フロントエンドクラスタから受け取るタイムア
    ウト受信手段と、 前記システムコール要求送信手段による前記システムコ
    ールの処理の依頼時、プロセス情報の退避処理を行うこ
    となく、前記タイムアウト受信手段からタイムアウト通
    知の連絡があるまでに前記システムコールの処理結果で
    あるシステムコール処理結果データが前記システムコー
    ル結果受信手段で受信されるか否かを調べ、タイムアウ
    ト通知の連絡がある前に処理結果が返されてきたときは
    前記プロセスの実行を継続し、処理結果が返される前に
    タイムアウト通知の連絡があったときは前記コンテキス
    トセーブ手段,前記プロセス選択手段および前記コンテ
    キストリストア手段を使用して前記プロセスと他の実行
    可能なプロセスとの切り換えを行うシステムコール結果
    待ち手段と、 中断されたプロセスをプロセッサへの割り当て可能な状
    態にするプロセス再起動手段と、 前記システムコール結果待ち手段でシステムコールの結
    果待ちにより中断されたプロセスが発行したシステムコ
    ールの処理結果を含むシステムコール処理結果データが
    前記システムコール結果受信手段で受信されたとき、前
    記中断されたプロセスを前記プロセス再起動手段を使用
    してプロセッサへの割り当て可能な状態にすると共に前
    記受信したシステムコール処理結果をそのプロセスへ渡
    すシステムコール戻り手段とを備え、 前記フロントエンドクラスタに、 システムコールの種別ごとにタイムアウト時間を指定し
    たタイムアウト時間選択表と、 タイムアウト時間を設定するタイムアウト設定手段と、 該タイムアウト設定手段で設定したタイムアウト時間が
    経過した場合にその通知を行うタイムアウト通知手段
    と、 前記バックエンドクラスタからシステムコール処理要求
    データにて依頼されたシステムコールの処理を受け付
    け、該依頼されたシステムコールの種別に対応する前記
    タイムアウト時間選択表中のタイムアウト時間を前記タ
    イムアウト設定手段に設定するシステムコール要求受信
    手段と、 該システムコール要求受信手段で受け付けたシステムコ
    ールの処理を行うシステムコール処理手段と、 該システムコール処理手段の処理結果をシステムコール
    処理結果データにて要求元のバックエンドクラスタに返
    すシステムコール結果送信手段と、 前記タイムアウト通知手段からのタイムアウト通知を前
    記相互結合網を介して前記システムコール処理の依頼元
    のバックエンドクラスタに送信するタイムアウト送信手
    段とを備えることを特徴とするクラスタ結合型マルチプ
    ロセッサシステムのシステムコールに伴うプロセス切り
    換え制御装置。
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