JP2669219B2 - 空気調和機の保護装置 - Google Patents

空気調和機の保護装置

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JP2669219B2
JP2669219B2 JP3257611A JP25761191A JP2669219B2 JP 2669219 B2 JP2669219 B2 JP 2669219B2 JP 3257611 A JP3257611 A JP 3257611A JP 25761191 A JP25761191 A JP 25761191A JP 2669219 B2 JP2669219 B2 JP 2669219B2
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芳彦 吉川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空気調和機に係り特
に圧縮機異常時に異常を確実に検出するとともに、異常
モードを判別できる空気調和機の保護装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図15は、例えば特公昭58−1070
89公報に開示された従来の故障検出装置である。図に
於いて、整流器1の出力は直流リアクトル2を介してイ
ンバータ3に入力される。このインバータ3の出力によ
り誘導電動機4が駆動される。5は誘導電動機4の回転
速度を検出する速度検出器で、インバータ出力周波数1
1との偏差を比較器23に入力する。21は電流検出器
であり、このインバータ装置の入力電流を検出し、その
信号は比較器22に入力され所定値以上か比較される。
AND回路24には比較器23及び比較器24の信号が
入力されAND条件で故障診断される。
【0003】次に動作について説明する。誘導電動機4
の回転速度を速度検出器5で検出し、インバータ出力周
波数11との偏差を比較器23に入力する。例えば、整
流器1、リアクトル2、インバータ3及び誘導電動機4
が全て正常の場合は、インバータ出力周波数11と速度
検出器5の偏差は、誘導電動機4のすべり周波数分しか
なく、多くても十数%位となっている。しかし例えば誘
導電動機4がロック状態で故障している場合などには、
インバータ出力周波数11と速度検出器5の偏差は、非
常に大きくなる。この速度偏差の違いにより、インバー
タ装置の故障を判別するように作用する。またこの従来
例の場合には、入力電流が所定値以上であるのかの条件
とAND回路24でANDとをとって故障信号12を出
力している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の保護装置は以上
のように構成されているので、速度検出器が必要とな
り、例えばエンコーダとかタコジェネレータといった高
価なものを使用する必要があるので、装置全体のコスト
アップにつながっていた。また、速度検出器を使用しな
い方法としては入力電流で判定する方法があるが、構成
が複雑で検出速度及び、検出精度が悪く過負荷運転時な
どには運転状態によっては誤検出してしまうなどの問題
点がある。また、サービス中などに保護装置が働いてし
まいサービスがスムーズにできないなどの問題点があっ
た。
【0005】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、安価な装置で精度良くインバー
タ装置の運転状態(圧縮機のロック、欠相、正常運転)
を検出し、またサービス中の保護装置の誤動作を防止で
きる空気調和機の保護装置を得ることを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る請求項1
の空気調和機の保護装置は、交流を直流に変換するコン
バータ回路と、前記直流を任意の周波数、電圧の交流に
変換するインバータ回路と、このインバータ回路の出力
により駆動される圧縮機とを有する空気調和機におい
て、前記コンバータ回路に流入する電流を検出する電流
検出回路と、前記コンバータ回路に流入する電流の基準
値を出力する電流基準値出力回路と、前記電流検出回路
と電流基準値出力回路の出力を比較する電流比較回路
と、前記圧縮機に印加される交流電圧の位相を検出する
電圧位相検出回路と、前記圧縮機に流れる電流の位相を
検出する電流位相検出回路と、前記電圧位相検出回路と
電流位相検出回路が検出した電圧と電流の位相差より力
率を検出する力率検出回路と、力率基準値を出力する力
率基準値出力回路と、前記力率検出回路と力率基準値出
力回路の出力を比較する力率比較回路と、前記電流比較
回路と力率比較回路の出力がともに、通常の値を示すと
きは、前記圧縮機の運転状態を正常運転と判別し、少な
くとも前記電流比較回路と力率比較回路の出力のいずれ
か一方が通常以外 の値を示すときは、前記圧縮機の運転
状態を異常運転と判別する状態判定回路とを備えたもの
である。
【0007】この発明に係る請求項2の空気調和機の保
護装置は、交流を直流に変換するコンバータ回路と、前
記直流を任意の周波数、電圧の交流に変換するインバー
タ回路と、このインバータ回路の出力により駆動される
圧縮機とを有する空気調和機において、前記インバータ
回路に流入する電流の過電流を検出する過電流検出回路
と、この過電流検出回路の出力が所定の過電流遮断保護
レベルを越えた場合、前記インバータ回路の駆動を停止
させる遮断回路と、前記圧縮機に印加される交流電圧の
位相を検出する電圧位相検出回路と、前記圧縮機に流れ
る電流の位相を検出する電流位相検出回路と、前記電圧
位相検出回路と電流位相検出回路が検出した電圧と電流
の位相差より、この位相差が所定の値となるよう電圧制
御を行う電圧制御回路と、圧縮機のロック状態の判別基
準となる電圧基準値を出力する基準値出力回路と、前記
電圧制御回路と基準値出力回路の出力を比較する電圧比
較回路と、この電圧比較回路の出力を入力し、前記電圧
制御回路の出力が前記電圧基準値を越えた場合、インバ
ータ回路の周波数をロック状態での圧縮機の周波数−電
流特性曲線と過電流遮断保護レベルとの交点で定まる運
転周波数まで上昇させる周波数制御部とを備えたもので
ある。
【0008】この発明に係る請求項3の空気調和機の保
護装置は、交流を直流に変換するコンバータ回路と、前
記直流を任意の周波数、電圧の交流に変換するインバー
タ回路と、このインバータ回路の出力により駆動される
圧縮機とを有する空気調和機において、前記インバータ
回路に流入する電流の過電流を検出する過電流検出回路
と、この過電流検出回路の出力が所定の過電流遮断保護
レベルを越えた場合、前記インバータ回路の駆動を停止
させる遮断回路と、前記圧縮機に印加される交流電圧の
位相を検出する電圧位相検出回路と、前記圧縮機に流れ
る電流の位相を検出する電流位相検出回路と、前記電圧
位相検出回路と電流位相検出回路が検出した電圧と電流
の位相差より、力率を検出する力率検出回路と、圧縮機
のロック状態の判別基準となる力率基準値を出力する基
準値出力回路と、前記力率検出回 路と基準値出力回路の
出力を比較する力率比較回路と、この力率比較回路の出
力を入力し、前記力率検出回路の出力が前記力率基準値
を越えた場合、インバータ回路の周波数をロック状態で
の圧縮機の周波数−電流特性曲線と過電流遮断保護レベ
ルとの交点で定まる運転周波数まで上昇させる周波数制
御部とを備えたものである。
【0009】この発明に係る請求項4の空気調和機の保
護装置は、交流を直流に変換するコンバータ回路と、前
記直流を任意の周波数、電圧の交流に変換するインバー
タ回路と、このインバータ回路の出力により駆動される
圧縮機とを有する空気調和機において、前記インバータ
回路に流入する電流の過電流を検出する過電流検出回路
と、この過電流検出回路の出力が所定の過電流遮断保護
レベルを越えた場合、前記インバータ回路の駆動を停止
させる遮断回路と、前記圧縮機に流れる電流の位相を検
出して電流位相信号を出力する電流位相検出回路と、前
記電流位相検出回路が出力する電流位相信号の有無を判
別する判別回路と、前記判別回路の出力に基づき前記圧
縮機が欠相運転状態にあると判定した場合、インバータ
回路の周波数を圧縮機が欠相してロックする欠相ロック
状態での圧縮機の周波数−電流特性曲線と過電流遮断保
護レベルとの交点で定まる運転周波数まで上昇させる周
波数制御部とを備えたものである。
【0010】
【作用】この発明における請求項1の空気調和機の保護
装置は、圧縮機の回転の検出を間接的な力率で代用する
ことにより、安価で精度良くインバータ装置の運転状態
を判別して検出することができ、故障時のメンテナンス
性の良い保護装置を提供できる。
【0011】この発明における請求項2の空気調和機の
保護装置は、圧縮機のロック状態を間接的な最適電圧制
御の電圧値で代用して検出することにより、安価で精度
良くインバータ装置の故障を検出することができる。
【0012】この発明における請求項3の空気調和機の
保護装置は、圧縮機のロック状態を間接的な力率で代用
して検出することにより、安価で精度良くインバータ装
置の故障を検出することができる。
【0013】この発明における請求項4の空気調和機の
保護装置は、圧縮機の欠相ロック状態を間接的な電流位
相で代用して検出することにより、安価で精度良くイン
バータ装置の故障を検出することができる。
【0014】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の実施例1を図について説明する。図1
はこの発明の制御ブロック図であり、12は商用電源、
11は交流直流変換器、10は直流交流変換器、20は
誘導電動機であり、冷媒を加圧し循環させる圧縮機21
の動力源となっている。60は交流直流変換器11に流
入する電流を検出する電流検出器であり、その出力は電
流比較回路51に入力され、圧縮機運転周波数に対応し
た電流基準値を出力する電流基準値出力回路41の出力
と比較を行なう。30は誘導電動機20に印加される電
圧の位相を検出する電圧位相検出回路32と誘導電動機
21に流れる電流の位相を検出する電流位相検出回路3
1からなり、電圧位相検出回路32と電流位相検出回路
31の出力により、電圧と電流の位相差をもとに力率を
検出する力率検出回路である。力率検出回路30の出力
は、力率比較回路50に入力され、基準値を出力する基
準値出力回路40の出力と比較を行なう。力率比較回路
50の出力と電流比較回路51の出力により圧縮機21
の運転状態を状態判定回路70で判別する。図2は一般
的な誘導電動機の特性を示したものである。図3は一般
的な交流直流変換器に流入する電流特性を示したもので
ある。
【0015】次に動作について説明する。図1におい
て、圧縮機21の誘導電動機20は、商用電源12を一
度交流直流変換器11により直流に変換した直流電源
を、再度直流交流変換器10により所望の周波数、電圧
の3相交流電源に変換した交流電源により駆動される。
交流直流変換器11に流入する電流を電流検出器60
検出し、その出力を電流比較回路51に入力し、圧縮機
運転周波数に対応した電流基準値を出力する電流基準値
出力回路41の出力と比較を行なう。この電流基準値出
力回路41の出力は、図3に示すように圧縮機ロック時
と定常運転時の間に設定されている。誘導電動機20に
印加される電圧の位相を電圧位相検出回路32で検出
し、誘導電動機21に流れる電流の位相を電流位相検出
回路31で検出し、電圧位相と電流位相の位相差より力
率を力率検出回路30で検出する。力率検出回路30の
出力は、力率比較回路50に入力され、基準値を出力す
る力率基準値出力回路40の出力と比較を行なう。
【0016】次に、図2を用いて誘導電動機の特性に付
いて説明する。図2のグラフのように誘導電動機のすべ
りに対する力率は、すべり=0で力率0[%]ですべり
が大きくなるほど力率値が増加していく。ここで、誘導
電動機20が正常に回転している場合、図2に示すよう
にすべり=0近くで運転しているため、力率値は約50
〜80[%]となっている。誘導電動機20がロック状
態すなわち、すべり=1となると力率は上昇し90
[%]位となる。誘導電動機20が過負荷運転になると
すべりが大きくなり力率は80〜90%位の値となる。
【0017】次に、図3を用いて交流直流変換器11に
流入する電流特性について説明する。図3は、正常状態
での圧縮機の周波数−電流特性曲線とロック状態での圧
縮機の周波数−電流特性曲線と過電流基準値を示してい
る。図3のグラフのように交流直流変換器11に流入す
る電流は圧縮機21の運転周波数により変化する運転
周波数が高くなれば流入する電流は増え、周波数が低く
なれば電流は減る。また、圧縮機の負荷が増えれば電流
が増え負荷が軽くなれば電流は減る。ここで、誘導電動
機20が正常に回転をしている場合、図3に示すように
入力電流は所定値(過電流基準値)よりも小さくなって
いる。誘導電動機20がロック状態になると電流は増
え、所定値を越えることになる。誘導電動機20が欠相
状態になると電流は通常運転時の電流に近い値となる。
従って、力率比較回路50の出力と電流比較回路51の
出力により、状態判定回路70では力率が高くかつ電流
が多い場合は、圧縮機21のロック異常、力率が高く電
流が通常の場合は、圧縮機21の欠相異常、力率が通常
かつ電流が多い場合は、圧縮機21の過負荷運転、力率
が通常かつ電流が通常の場合は、圧縮機21の正常運転
というように圧縮機21の状態を判別することができ
る。
【0018】実施例2. 以下、実施例2について図を用いて説明する。図4はこ
の発明の実施例2の制御ブロック図である。図中、12
は商用電源、11は交流直流変換器、10は直流交流変
換器、21は誘導電動機20と圧縮メカ部22からなる
冷媒を加圧し循環させる圧縮機、130は誘導電動機
に印加される電圧の位相を検出する電圧位相検出回路
32と圧縮機21に流れる電流の位相を検出する電流位
相検出回路31からなり、電圧位相検出回路32と電流
位相検出回路31の出力により、電圧と電流の位相差を
もとに力率を検出する力率検出回路である。140は毎
回の位相差データを最新のN回分記憶するシフトレジス
ター機能付き記憶回路、この記憶されたN回分のデータ
は位相差データ平均化回路51で平均化されその平均化
された位相差データとシフトレジスター機能付き位相差
データ記憶回路140の個々のデータとの偏差を比較す
る位相差比較回路152で比較される。60は交流直流
変換器11に流入する電流を検出する電流検出器であ
り、その出力は電流比較回路51に入力され、圧縮機運
転周波数に対応した電流基準値を出力する電流基準値出
力回路41の出力と比較を行なう。位相差比較回路15
2の結果及び電流比較回路51の出力により圧縮機21
の運転状態を状態判定回路70で判別する。図5、6
は、誘導電動機に流れる電流波形を示したものである。
図7は、動作説明図である。
【0019】次に動作について説明する。図4に於い
て、圧縮機21は、誘導電動機20と圧縮メカ部22か
ら構成され、圧縮メカ部22を動かす誘導電動機20
は、商用電源12を一度交流直流変換器11により直流
に変換した直流電源を、再度直流交流変換器10により
所望の周波数、電圧の3相交流に変換した交流電源によ
って駆動される。ここで圧縮メカ部22は1回転中に吸
入、圧縮、吐出の工程があるため、図6(a)に示すよ
う回転機械角によって誘導電動機の発生するトルクは変
動する。次に図5、6を用いて誘導電動機に流れる電流
波形について説明する。誘導電動機の発生トルクは、3
相分の相電流波形の絶対値を重ね合わせた波形の包絡線
でほぼ示されるため、1相分の相電流波形の絶対値は図
5(a)に示されるようになる。すなわち、1相分の相
電流波形は図5(b)に示されるようになる。図5
(b)の1相分の相電流波形の時間スパンを長くしたも
のを、図6(a)に示す。相電流は図6(a)に示され
るように、振幅幅(Peak−Peak)は変わらず中
心値がすべり周波数の周期で変動している。従って本来
相電流の幅の中心にあるべき電流のゼロクロス点がすべ
り周波数の周期で変動する。この結果、電圧と電流の位
相差も図6(b)に示すようにすべり周波数の周期で変
動する。正常時は上記に示すように位相差データは、す
べり周波数の周期で変動するが、例えば圧縮機がロック
した場合には、圧縮メカ部22は動かないので位相差デ
ータは、常に一定の値となる。
【0020】次に図7を用いて動作を説明する。図7に
於いて、(a)は図6(b)と同じ位相差のハンチング
を示す図であり、A、B、C、…、N、A’、B’、
C’、…、N’は運転周波数の毎周期毎得られた位相差
データである。図7(b)は、位相差をN個分平均化位
相差平均値のデータ列を示し、A−A’はBからA’間
のN個のデータの平均値、B−B’はCからB’間のN
個のデータの平均値を示している。図4に於いて、位相
差検出回路130の毎回の出力は、A、B、C、…、
、A’、B’、C’、…、N’の並びで、順次最新の
N個分シフトレジスター機能付き位相差データ記憶回路
140に記憶される。すなわち図4(a)において、
A’のデータが位相差検出回路から得られたときは、A
のデータが捨てられ、BからA’までのN個のデータ
が、B’のデータが位相差検出回路から得られたときに
は、Bのデータが捨てられCからB’までのN個のデー
タが位相差データ記憶回路の記憶される。次にN個のデ
ータがシフトされると位相差データ平均化回路51によ
り位相差データが平均化される。この平均化された位相
差データは、位相差比較回路152で、シフトレジスタ
ー機能付き位相差データ記憶回路140に入っている位
相差データと比較される。この時、N個の位相差データ
のうち、平均値に対する変動が所定値以内のデータが所
定数以上であった場合、圧縮機21の異常と検出する。
交流直流変換器11に流入する電流を電流検出器60
検出し、その出力を電流比較回路51に入力し、圧縮機
運転周波数に対応した電流基準値を出力する電流基準値
出力回路41の出力と比較を行なう。この電流基準値出
力回路41の出力は、圧縮機ロック時と定常運転時の間
に設定されている。図3を用いて交流直流変換器11に
流入する電流特性について説明する。図3のグラフのよ
うに交流直流変換器11に流入する電流は圧縮機21の
運転周波数により変化する。運転周波数が高くなれば流
入する電流は増え、周波数が低くなれば電流は減る。ま
た、圧縮機の負荷が増えれば電流が増え負荷が軽くなれ
ば電流は減る。ここで、誘導電動機20が正常に回転を
している場合、図3に示すように電流は所定値(過電流
基準値)よりも小さくなっている。誘導電動機20がロ
ック状態になると電流は増え所定値を越えることにな
る。誘導電動機20が欠相状態になると電流は通常運転
時の電流に近い値となる。従って、位相差比較回路15
2の出力と電流比較回路51の出力により、状態判定回
路70では位相差の変動がありかつ電流が多い場合は、
圧縮機21の過負荷運転、位相差の変動がありかつ電流
が通常の場合は、圧縮機21は通常運転、位相差の変動
がなくかつ電流が多い場合は、圧縮機21のロック異
常、位相差の変動がなくかつ電流が通常の場合は、圧縮
機21の欠相異常、というように圧縮機21の状態を判
別することができる。
【0021】実施例3. 以下、この発明の実施例3を図を用いて説明する。図8
はこの発明の実施例3の制御ブロック図であり、12は
商用電源、11は交流直流変換器、10は直流交流変換
器、20は誘導電動機であり、冷媒を加圧し循環させる
圧縮機21の動力源となっている。60は交流直流変換
器11に流入する電流を検出する電流検出器であり、そ
の出力は電流比較回路51に入力され、圧縮機運転周波
数に対応した電流基準値を出力する電流基準値出力回路
41の出力と比較を行なう。31は誘導電動機21に流
れる電流の位相を検出する電流位相検出回路である。電
流比較回路51の出力と電流位相検出回路31の値とに
より圧縮機21の運転状態を判定する状態判定回路70
で圧縮機21の運転状態を判別する。
【0022】次に動作について説明する。図8におい
て、圧縮機21の誘導電動機20は、商用電源12を一
度交流直流変換器11により直流に変換した直流電源
を、再度直流交流変換器10により所望の周波数、電圧
の3相交流電源に変換した交流電源により駆動される。
交流直流変換器11に流入する電流を電流検出器60
検出し、その出力を電流比較回路51に入力し、圧縮機
運転周波数に対応した電流基準値を出力する電流基準値
出力回路41の出力と比較を行なう。この電流基準値出
力回路41の出力は、図3に示すように圧縮機ロック時
と定常運転時の間に設定されている。誘導電動機21に
流れる電流の位相を電流位相検出回路31で検出し、状
態判定回路70に入力する。例えば、直流交流変換器1
0の点検サービス中など圧縮機21を接続しないで運転
させる場合などが発生する。この時、負荷が接続されて
いないため直流交流変換器10から流出する電流がなく
電流位相信号はなくなる。またこの時、交流直流変換器
11に流入する電流もわずかとなる。従って、電流位相
信号が検出できない時に、電流比較回路51の出力の有
無により、点検サービス中か欠相異常か判別できること
になる。従って、電流位相検出回路32の出力と電流比
較回路51の出力により、状態判定回路70では電流位
相信号がなくかつ電流がある場合は、圧縮機21の異
常、電流位相信号がなくかつ電流がない場合は、点検サ
ービス中、というように点検中か圧縮機の異常かを判別
することができる。また、前記実施例1または2の制御
に組み合わせれば、さらに効果的になる。
【0023】実施例4. 以下、この発明の実施例4を図について説明する。図9
は本発明の制御ブロック図であり、12は商用電源、1
1はコンバータ回路、10はインバータ回路、20は誘
導電動機であり、冷媒を加圧し循環させる圧縮機21の
動力源となっている。60はインバータ回路10に流入
する電流を検出する電流の過電流を検出する過電流検出
器であり、その出力は遮断回路71に入力され、遮断回
路71では、過電流が流れた場合保護停止させる。35
は誘導電動機20に印加される電圧の位相を検出する電
圧位相検出回路32と誘導電動機21に流れる電流の位
相を検出する電流位相検出回路31からなり、電圧位相
検出回路32と電流位相検出回路31の出力により、電
圧と電流の位相差をもとに力率を検出し、位相差検出最
適電圧制御をする電圧制御回路である。電圧制御回路3
5では、誘導電動機20を最適な電圧で駆動するよう、
特公昭61−20236号公報に示されるように誘導電
動機の電圧波形に対する電流波形の遅れ位相差(力率で
も同様)がある一定値になるよう電圧を制御する。「所
定値よりも位相差が大きい場合(力率が低い場合)」、
誘導電動機に印加する電圧を下げ、「所定値よりも位相
差が小さい場合(力率が高い場合)」、誘導電動機に印
加する電圧を上げるように制御される。電圧制御回路3
5の出力は、電圧比較回路55に入力され、各周波数毎
の電圧基準値を出力する電圧基準値出力回路45の出力
と比較を行ない、その結果はインバータ回路10の周波
数コントロールを行なう周波数制御部80に入力され
る。図10は一般的な誘導電動機の特性を示したもので
ある。図10を用いて誘導電動機の特性に付いて説明す
る。図10のグラフのように誘導電動機のすべりに対す
る力率値は、すべり=0で力率0[%]ですべりが大き
くなるほど力率値が増加していく。ここで、誘導電動機
20が正常に回転をしている場合、図10に示すように
すべり=0近くで運転しているため、力率値は約50〜
80[%]となっている。誘導電動機20がロック状態
になると、すべり=1となり力率値は上昇し90[%]
位となる。また、誘導電動機20が過負荷運転になると
すべりが大きくなり力率は80〜90%位の値となり、
ロック状態とほぼ同じ力率値となる場合が発生する。図
11は一般的なインバータ回路に流入する電流特性と過
電流検出回路の過電流遮断の設定値を示したものであ
る。図11は、正常状態での圧縮機の周波数−電流特性
曲線とロック状態での圧縮機の周波数−電流特性曲線と
過電流遮断保護レベルを示している。図11を用いてイ
ンバータ回路11に流入する電流特性について説明す
る。図11のグラフのようにインバータ回路11に流入
する電流は圧縮機21の運転周波数により変化する。こ
こで、誘導電動機20が正常に回転をしている場合、図
11に示すように電流は過電流遮断保護ベルよりも小さ
くなっている。次に誘導電動機20がロック状態になる
と電流は増え高周波数域では過電流遮断保護レベルを越
えることになるが低周波数域では過電流遮断保護レベル
を越えないままとなる。この時電流が過電流保護遮断レ
ベルを越える周波数をf1とする。
【0024】次に動作について説明する。図9におい
て、圧縮機21の誘導電動機20は、商用電源12を一
度コンバータ回路11により直流に変換した直流電源
を、再度インバータ回路10により所望の周波数、電圧
の3相交流電源に変換した交流電源により駆動される。
誘導電動機20に印加される電圧の位相を電圧位相検出
回路32で検出し、誘導電動機20に流れる電流の位相
を電流位相検出回路31で検出し、電圧制御回路35に
入力する。電圧制御回路35では、電圧と電流の位相差
より誘導電動機20に印加する電圧を最適電圧、すなわ
ち電流、電圧の位相差がある一定値になるように電圧コ
ントロールされる。電圧制御回路35で決定した誘導電
動機20へ印加する電圧は、電圧比較回路55に入力さ
れ、基準値を出力する電圧基準値出力回路45の出力と
比較を行なう。この時この電圧値により圧縮機の運転状
態を判別する。電圧比較回路55の出力が、「所定値よ
りも低い」の場合には、誘導電動機20は正常に運転し
ているとし、電圧比較回路55の出力が、「所定値より
も高い」の場合には誘導電動機20がロックまたは、過
負荷運転状態と判断し、周波数制御部80に入力され、
周波数制御部80では、運転周波数を所定の周波数まで
上昇させて運転をする。この時所定の周波数とは図11
に示したf1以上に設定してある為、誘導電動機20の
ロックの場合にはインバータ回路11に流れる電流は過
電流遮断保護レベル以上となり遮断回路70で遮断保護
され停止する。また誘導電動機20の過負荷運転の場合
には、インバータ回路11に流れる電流は過電流遮断
レベル以下であり遮断回路70は働かず連続運転とな
り、誘導電動機20のロックを確実に検出でき、誤検出
は防止できる。
【0025】実施例5. 以下、この発明の実施例5を図について説明する。図1
2は本発明の制御ブロック図であり、12は商用電源、
11はコンバータ回路、10はインバータ回路、20は
誘導電動機であり、冷媒を加圧し循環させる圧縮機21
の動力源となっている。60はインバータ回路10に流
入する電流を検出する電流の過電流を検出する過電流検
出器であり、その出力は遮断回路71に入力され、遮断
回路71では、過電流が流れた場合保護停止させる。3
0は誘導電動機20に印加される電圧の位相を検出する
電圧位相検出回路32と誘導電動機21に流れる電流の
位相を検出する電流位相検出回路31からなり、電圧位
相検出回路32と電流位相検出回路31の出力により、
電圧と電流の位相差をもとに力率を検出する力率検出回
路である。力率検出回路30の出力は、力率比較回路
に入力され、基準値を出力する力率基準値出力回路
の出力と比較を行ない、その結果は、インバータ回路
10の周波数コントロールを行なう周波数制御部80に
入力される。図10は一般的な誘導電動機の特性を示し
たものである。図10を用いて誘導電動機の特性に付い
て説明する。図10のグラフのように誘導電動機のすべ
りに対する力率値は、すべり=0で力率0[%]ですべ
りが大きくなるほど力率値が増加していく。ここで、誘
導電動機20が正常に回転をしている場合、図10に示
すようにすべり=0近くで運転しているため、力率値は
約50〜80[%]となっている。誘導電動機20がロ
ック状態すなわち、すべり=1となると力率値は上昇し
90[%]位となる。また、誘導電動機20が過負荷運
転になるとすべりが大きくなり力率は80〜90%位の
値となり、ロック状態とほぼ同じ力率値となる場合が発
生する。図11は一般的なインバータ回路に流入する電
流特性と過電流検出回路の過電流遮断の設定値を示した
ものである。図11を用いてインバータ回路11に流入
する電流特性について説明する。図11のグラフのよう
にインバータ回路11に流入する電流は圧縮機21の運
転周波数により変化する。ここで、誘導電動機20が正
常に回転をしている場合、図11に示すように電流は過
電流遮断保護レベルよりも小さくなっている。次に誘導
電動機20がロック状態になると電流は増え高周波数域
では過電流遮断保護レベルを越えることになるが低周波
数域では過電流遮断保護レベルを越えないままとなる。
この時電流が過電流遮断保護レベルを越える周波数をf
1とする。
【0026】次に動作について説明する。図12におい
て、圧縮機21の誘導電動機20は、商用電源12を一
度コンバータ回路11により直流に変換した直流電源
を、再度インバータ回路10により所望の周波数、電圧
の3相交流電源に変換した交流電源により駆動される。
誘導電動機20に印加される電圧の位相を電圧位相検出
回路32で検出し、誘導電動機20に流れる電流の位相
を電流位相検出回路31で検出し、電圧位相と電流位相
の位相差より力率を力率検出回路30で検出し、その出
力は、力率比較回路50に入力され、基準値を出力する
力率基準値出力回路40の出力と比較を行なう。この時
力率値により圧縮機の運転状態を判別する。力率比較回
50の出力が、「力率が高い」の場合には、誘導電動
機20がロックまたは、過負荷運転状態と判断し、周波
数制御部80に入力され、周波数制御部80では、運転
周波数を所定の周波数まで上昇させて運転をする。この
時所定の周波数とは図11に示したf1以上に設定して
ある為、誘導電動機20のロックの場合にはインバータ
回路11に流れる電流は過電流遮断保護レベル以上とな
り遮断回路70で遮断保護され停止する。また誘導電動
機20の過負荷運転の場合には、インバータ回路11に
流れる電流は過電流遮断保護レベル以下であり遮断回路
70は働かず連続運転となり、誘導電動機20のロック
を確実に検出でき、誤検出は防止できる。
【0027】実施例6. 以下、この発明の実施例6を図について説明する。図1
4はこの発明の実施例6の制御ブロック図であり、12
は商用電源、11はコンバータ回路、10はインバータ
回路、20は誘導電動機であり、冷媒を加圧し循環させ
る圧縮機21の動力源となっている。60はインバータ
回路10に流入する電流を検出する電流の過電流を検出
する過電流検出器であり、その出力は遮断回路70に入
力され、過電流が流れた場合保護停止させる。31は、
誘導電動機21に流れる電流の位相を検出する電流位相
検出回路であり、一般的に電圧位相検出回路と組み合わ
せ位相差検出最適電圧制御を行うために用いられる。ま
た、単独で誘導電動機の欠相検出にも使用される。電流
位相検出回路31の出力は、電流位相信号の有無を判別
する判別回路33に入力され、その出力は、インバータ
回路10の周波数コントロールを行なう周波数制御部8
0に入力される。図13は一般的なインバータ回路に流
入する電流特性と過電流検出回路の過電流遮断の設定値
を示したものである。図13は、正常状態での圧縮機の
周波数−電流特性曲線と欠相してロックした欠相ロック
状態での圧縮機の周波数−電流特性曲線と過電流遮断保
護レベルを示している。図13を用いてインバータ回路
11に流入する電流特性について説明する。図13のグ
ラフのようにインバータ回路11に流入する電流は圧縮
機21の運転周波数により変化する。ここで、誘導電動
機20が正常に回転をしている場合、図13に示すよう
に電流は過電流遮断保護レベルよりも小さくなってい
る。次に誘導電動機20が欠相状態でロックした場合に
なると電流は増え高周波数域では過電流遮断保護レベル
を越えることになるが低周波数域では遮断レベルを越え
ないままとなる。この時電流が過電流遮断保護レベルを
越える周波数をf2とする。
【0028】次に動作について説明する。図14におい
て、圧縮機21の誘導電動機20は、商用電源12を一
度コンバータ回路11により直流に変換した直流電源
を、再度インバータ回路10により所望の周波数、電圧
の3相交流電源に変換した交流電源により駆動される。
誘導電動機20に印加される電流の位相を電流位相検出
回路31で検出し、電流位相信号の有無を判別する判別
回路33に入力する。電流位相検出回路31で電流位相
が検出できない場合、判別回路33で、誘導電動機20
が欠相または、電流位相検出回路の故障と判断し、周波
数制御部80に入力され、周波数制御部80では、運転
周波数を所定の周波数まで上昇させて運転をする。この
時所定の周波数とは図13に示したf2以上に設定して
ある為、誘導電動機20が欠相してロックした場合には
インバータ回路11に流れる電流は過電流遮断保護レベ
ル以上となり遮断回路71で遮断保護され停止する。ま
た電流位相検出回路31の故障の場合には、インバータ
回路11に流れる電流は過電流遮断レベル以下であり遮
断回路70は働かず連続運転となり、誘導電動機20の
欠相してロックした場合と確実に判別ができ、電流位相
検出回路31の故障等では連続運転させることができ、
誤検出は防止できる。また、電流位相検出回路31が故
障して連続運転させた場合に、誘導電動機20が欠相し
てロックした場合には、運転周波数がf2以上となる
め、インバータ回路11に過電流が流れ遮断回路70が
働くため、確実に保護できる。
【0029】
【発明の効果】この発明は次に記載する効果を奏する。
請求項1の空気調和機の保護装置は、交流を直流に変換
するコンバータ回路と、前記直流を任意の周波数、電圧
の交流に変換するインバータ回路と、このインバータ回
路の出力により駆動される圧縮機とを有する空気調和機
において、前記コンバータ回路に流入する電流を検出す
る電流検出回路と、前記コンバータ回路に流入する電流
の基準値を出力する電流基準値出力回路と、前記電流検
出回路と電流基準値出力回路の出力を比較する電流比較
回路と、前記圧縮機に印加される交流電圧の位相を検出
する電圧位相検出回路と、前記圧縮機に流れる電流の位
相を検出する電流位相検出回路と、前記電圧位相検出回
路と電流位相検出回路が検出した電圧と電流の位相差よ
り力率を検出する力率検出回路と、力率基準値を出力す
る力率基準値出力回路と、前記力率検出回路と力率基準
値出力回路の出力を比較する力率比較回路と、前記電流
比較回路と力率比較回路の出力がともに、通常の値を示
すときは、前記圧縮機の運転状態を正常運転と判別し、
少なくとも前記電流比較回路と力率比較回路の出力のい
ずれか一方が通常以外の値を示すときは、前記圧縮機の
運転状態を異常運転と判別する状態判定回路とを備えた
構成にしたので、圧縮機の回転の検出を間接的な力率で
代用することにより、安価で精度良くインバータ装置の
運転状態を判別して検出することができ、故障時のメン
テナンス性の良い保護装置を提供できる。
【0030】請求項2の空気調和機の保護装置は、交流
を直流に変換するコンバータ回路と、前記直流を任意の
周波数、電圧の交流に変換するインバータ回路と、この
インバータ回路の出力により駆動される圧縮機とを有す
る空気調和機において、前記インバータ回路に流入する
電流の過電流を検出する過電流検出回路と、この過電流
検出回路の出力が所定の過電流遮断保護レベルを越えた
場合、前記インバータ回路の駆動を停止させる遮断回路
と、前記圧縮機に印加される交流電圧の位相を検出する
電圧位相検出回路と、前記圧縮機に流れる電流の位相を
検出する電流位相検出回路と、前記電圧位相検出回路と
電流位相検出回路が検出した電圧と電流の位相差より
この位相差が所定の値となるよう電圧制御を行う電圧制
御回路と、圧縮機のロック状態の判別基準となる電圧基
準値を出力する基準値出力回路と、前記電圧制御回路と
基準値出力回路の出力を比較する電圧比較回路と、この
電圧比較回路の出力を入力し、前記電圧制御回路の出力
が前記電圧基準値を越えた場合、インバータ回路の周波
数をロック状態での圧縮機の周波数−電流特性曲線と過
電流遮断保護レベルとの交点で定まる運転周波数まで
昇させる周波数制御部とを備えた構成にしたので、圧縮
機のロック状態を間接的な最適電圧制御の電圧値で代用
検出することにより、安価で精度良くインバータ装置の
故障を検出することができる。
【0031】請求項3の空気調和機の保護装置は、交流
を直流に変換するコンバータ回路と、前記直流を任意の
周波数、電圧の交流に変換するインバータ回路と、この
インバータ回路の出力により駆動される圧縮機とを有す
る空気調和機において、前記 インバータ回路に流入する
電流の過電流を検出する過電流検出回路と、この過電流
検出回路の出力が所定の過電流遮断保護レベルを越えた
場合、前記インバータ回路の駆動を停止させる遮断回路
と、前記圧縮機に印加される交流電圧の位相を検出する
電圧位相検出回路と、前記圧縮機に流れる電流の位相を
検出する電流位相検出回路と、前記電圧位相検出回路と
電流位相検出回路が検出した電圧と電流の位相差より、
力率を検出する力率検出回路と、圧縮機のロック状態の
判別基準となる力率基準値を出力する基準値出力回路
と、前記力率検出回路と基準値出力回路の出力を比較す
る力率比較回路と、この力率比較回路の出力を入力し、
前記力率検出回路の出力が前記力率基準値を越えた場
合、インバータ回路の周波数をロック状態での圧縮機の
周波数−電流特性曲線と過電流遮断保護レベルとの交点
で定まる運転周波数まで上昇させる周波数制御部とを備
えた構成にしたので、圧縮機のロック状態を間接的な力
率で代用検出することにより、安価で精度良くインバー
タ装置の故障を検出することができる。
【0032】請求項4の空気調和機の保護装置は、交流
を直流に変換するコンバータ回路と、前記直流を任意の
周波数、電圧の交流に変換するインバータ回路と、この
インバータ回路の出力により駆動される圧縮機とを有す
る空気調和機において、前記インバータ回路に流入する
電流の過電流を検出する過電流検出回路と、この過電流
検出回路の出力が所定の過電流遮断保護レベルを越えた
場合、前記インバータ回路の駆動を停止させる遮断回路
と、前記圧縮機に流れる電流の位相を検出して電流位相
信号を出力する電流位相検出回路と、前記電流位相検出
回路が出力する電流位相信号の有無を判別する判別回路
と、前記判別回路の出力に基づき前記圧縮機が欠相運転
状態にあると判定した場合、インバータ回路の周波数を
圧縮機が欠相してロックする欠相ロック状態での圧縮機
の周波数−電流特性曲線と過電流遮断保護レベルとの交
点で定まる運転周波数まで上昇させる周波数制御部とを
備えた構成にしたので、圧縮機の欠相ロック状態を間接
的な電流位相で代用検出することにより、安価で精度良
くインバータ装置の故障を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による空気調和機の保護装
置の制御ブロック図である。
【図2】この発明の実施例1による空気調和機の保護装
置の誘導電動機の特性図である。
【図3】この発明の実施例1による空気調和機の保護装
置のコンバータに流入する電流特性図である。
【図4】この発明の実施例2による空気調和機の保護装
置の制御ブロック図である。
【図5】この発明の実施例2による空気調和機の保護装
置の誘導電動機の特性図である。
【図6】この発明の実施例2による空気調和機の保護装
置の誘導電動機の電流波形図である。
【図7】この発明の実施例2による空気調和機の保護装
置の動作説明図である。
【図8】この発明の実施例3による空気調和機の保護装
置の制御ブロック図である。
【図9】この発明の実施例4による空気調和機の保護装
置の制御ブロック図である。
【図10】この発明の実施例4による空気調和機の保護
装置の誘導電動機の特性図である。
【図11】この発明の実施例4による空気調和機の保護
装置のインバータ回路の電流特性図である。
【図12】この発明の実施例5による空気調和機の保護
装置の制御ブロック図である。
【図13】この発明の実施例6による空気調和機の保護
装置のインバータ回路の電流特性図である。
【図14】この発明の実施例6による空気調和機の保護
装置の制御ブロック図である。
【図15】従来の空気調和機の保護装置の制御ブロック
図である。
【符号の説明】
10 インバータ回路(直流交流変換器) 11 コンバータ回路(交流直流変換器) 12 商用電源 21 圧縮機 30 力率検出回路 31 電流位相検出回路 32 電圧位相検出回路 40 基準値出力回路 50 力率比較回路 51 電流比較回路 60 電流検出 70 状態判定回路 71 遮断回路 80 周波数制御部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流を直流に変換するコンバータ回路
    と、前記直流を任意の周波数、電圧の交流に変換するイ
    ンバータ回路と、このインバータ回路の出力により駆動
    される圧縮機とを有する空気調和機において、前記コン
    バータ回路に流入する電流を検出する電流検出回路と、
    前記コンバータ回路に流入する電流の基準値を出力する
    電流基準値出力回路と、前記電流検出回路と電流基準値
    出力回路の出力を比較する電流比較回路と、前記圧縮機
    に印加される交流電圧の位相を検出する電圧位相検出回
    路と、前記圧縮機に流れる電流の位相を検出する電流位
    相検出回路と、前記電圧位相検出回路と電流位相検出回
    路が検出した電圧と電流の位相差より力率を検出する力
    率検出回路と、力率基準値を出力する力率基準値出力回
    路と、前記力率検出回路と力率基準値出力回路の出力を
    比較する力率比較回路と、前記電流比較回路と力率比較
    回路の出力がともに、通常の値を示すときは、前記圧縮
    機の運転状態を正常運転と判別し、少なくとも前記電流
    比較回路と力率比較回路の出力のいずれか一方が通常以
    外の値を示すときは、前記圧縮機の運転状態を異常運転
    と判別する状態判定回路とを備えたことを特徴とする
    気調和機の保護装置。
  2. 【請求項2】 交流を直流に変換するコンバータ回路
    と、前記直流を任意の周波数、電圧の交流に変換するイ
    ンバータ回路と、このインバータ回路の出力により駆動
    される圧縮機とを有する空気調和機において、前記イン
    バータ回路に流入する電流の過電流を検出する過電流検
    出回路と、この過電流検出回路の出力が所定の過電流遮
    断保護レベルを越えた場合、前記インバータ回路の駆動
    を停止させる遮断回路と、前記圧縮機に印加される交流
    電圧の位相を検出する電圧位相検出回路と、前記圧縮機
    に流れる電流の位相を検出する電流位相検出回路と、前
    記電圧位相検出回路と電流位相検出回路が検出した電圧
    と電流の位相差より、この位相差が所定の値となるよう
    電圧制御を行う電圧制御回路と、圧縮機のロック状態の
    判別基準となる電圧基準値を出力する基準値出力回路
    と、前記電圧制御回路と基準値出力回路の出力を比較す
    る電圧比較回路と、この電圧比較回路の出力 入力し、
    前記電圧制御回路の出力が前記電圧基準値を越えた場
    合、インバータ回路の周波数をロック状態での圧縮機の
    周波数−電流特性曲線と過電流遮断保護レベルとの交点
    で定まる運転周波数まで上昇させる周波数制御部とを備
    えたことを特徴とする空気調和機の保護装置。
  3. 【請求項3】 交流を直流に変換するコンバータ回路
    と、前記直流を任意の周波数、電圧の交流に変換するイ
    ンバータ回路と、このインバータ回路の出力により駆動
    される圧縮機とを有する空気調和機において、前記イン
    バータ回路に流入する電流の過電流を検出する過電流検
    出回路と、この過電流検出回路の出力が所定の過電流遮
    断保護レベルを越えた場合、前記インバータ回路の駆動
    を停止させる遮断回路と、前記圧縮機に印加される交流
    電圧の位相を検出する電圧位相検出回路と、前記圧縮機
    に流れる電流の位相を検出する電流位相検出回路と、前
    記電圧位相検出回路と電流位相検出回路が検出した電圧
    と電流の位相差より、力率を検出する力率検出回路と、
    圧縮機のロック状態の判別基準となる力率基準値を出力
    する基準値出力回路と、前記力率検出回路と基準値出力
    回路の出力を比較する力率比較回路と、この力率比較回
    路の出力を入力し、前記力率検出回路の出力が前記力率
    基準値を越えた場合、インバータ回路の周波数をロック
    状態での圧縮機の周波数−電流特性曲線と過電流遮断保
    護レベルとの交点で定まる運転周波数まで上昇させる周
    波数制御部とを備えたことを特徴とする空気調和機の保
    護装置。
  4. 【請求項4】 交流を直流に変換するコンバータ回路
    と、前記直流を任意の周波数、電圧の交流に変換するイ
    ンバータ回路と、このインバータ回路の出力により駆動
    される圧縮機とを有する空気調和機において、前記イン
    バータ回路に流入する電流の過電流を検出する過電流検
    出回路と、この過電流検出回路の出力が所定の過電流遮
    断保護レベルを越えた場合、前記インバータ回路の駆動
    を停止させる遮断回路と、前記圧縮機に流れる電流の位
    相を検出して電流位相信号を出力する電流位相検出回路
    と、前記電流位相検出回路が出力する電流位相信号の有
    無を判別する判別回路と、前記判別回路の出力に基づき
    前記圧縮機が欠相運転状態にあると判定した場合、イン
    バータ回路の周波数を圧縮機が欠相してロックする欠相
    ロック状態での圧縮機の周波数−電流特性曲線と過電流
    遮断保護レベルとの 交点で定まる運転周波数まで上昇さ
    せる周波数制御部とを備えたことを特徴とする空気調和
    機の保護装置。
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