JP3676526B2 - 空気調和機の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気調和機に係り、特に異電源投入保護に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例1.
図13は、例えば特開昭62−129641号公報に示された従来の空気調和機の制御装置を示す回路図である。図において、1は電源、2は高圧の交流電圧を低圧交流電圧に変換する変圧器、3は室内機制御回路、9は室内機制御回路3内に設けられたコネクタ、7、8は室内機制御回路3内に設けられた接続端子である。10、12は端子盤、11はリモコン、13は室外機制御回路である。14は交流を直流に変換する全波整流器、15は前記全波整流器14により得られる直流電圧を平滑する安定化電源回路、16は上記直流電圧が設定レベルに対して低い時に出力を発生する電圧検知回路、17は電圧検知回路16の出力端に接続されたトランジスタ、18はトランジスタ17の動作により電圧レベルが変化する入力端子とトランジスタ19を動作させる出力端子を持つリセット回路、20は前記リセット回路18の出力端子の出力電圧レベルによりリセットされるとともに、室外機制御回路13に運転信号を送るマイクロコンピュータ、21は上記トランジスタ19の動作時に出力される信号により、リモコン11の電源遮断信号および室外機制御回路13への運転信号を遮断するカットオフ回路、22はバッファである。
一方、23は電流検知回路、24は電流検知回路23の出力で動作するトランジスタであって、上記トランジスタ17と抵抗25を介して直列に接続されていて、そのコレクタ側が上記リセット回路18の入力端子に接続されている。26は直流電圧を表わし、27は0Vを表わす。
【0003】
次に動作について説明する。リモコン11や室外機制御回路13が間違えて端子盤10、12を接続して異常な電流が流れた場合、電流検知回路23によりその異常電流を検出し、直ちにリセット回路18によりマイクロコンピュータ20の動作を止めるとともに、カットオフ回路21によりリモコン11及び室外機制御回路13の電源を遮断する。
【0004】
上述の従来例は、室内機の制御回路内における電圧及びリモコンと室外制御回路へ流入する電流を検出し、この検出信号により室内機のマイクロコンピュータ20をリセットしてリモコンの電源と室外機制御回路への信号機を電気的遮断するとともに、リセット回路に設定する遅延時間をリモコンの電源電圧が完全に放電する時間以上に設定してあるために、各制御回路に誤配線あるいは短絡が生じても、また瞬時電圧降下等で電源電圧が降下しても、常に確実に各制御回路にリセットがかかることから、誤動作およびマイクロコンピュータの暴走が防止されて信頼性が高くなる。また、ヒューズが不要となることから安価になるとともに、ヒューズ交換のメンテナンスも不要になるなどの効果がある。
【0005】
従来例2.
図14は、例えば特開平7−322472号公報に示された従来の空気調和機の電源短絡保護装置のブロック図である。これは、電源線の誤接続による電源のデッドショートが発生したとき、電流保護装置(電流ヒューズ)を溶断することなく、電源線のデッドショートから機器を保護することを目的とするもので、図14に示すように、商用電源に接続された、過電流検出切り替え装置101のNC端子103には過電流検出装置104を接続し、制御装置108内部には、過電流検出装置104の電圧差をデジタル信号化する電圧変換手段109と過電流検出装置104の電圧差をデジタル信号と事前に異常時の過電流値を保存しておく過電流設定値111を比較する比較演算判定手段110と比較演算結果から過電流検出切り替え装置101に信号を送信する送信手段112を設け、電源のループ誤接続によるデッドショートが発生したとき、過電流検出切り替え装置101を制御することにより、室内機に供給する商用電源を停止し、機器が発煙・発火などの不安全状態になることのない電源短絡保護装置ができるというものである。
【0006】
従来例3.
また、元電源の誤投入を考慮している例もあるが、その場合は機器に直接破損をもたらす定格電源電圧より高い電圧に対してだけで、定格電源電圧より低い電圧に対しては保護する手段が無かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の空調機用保護装置は以上のように構成されているので、接続線の誤配線に対しての破損には対策がなされていたが、元電源の誤投入に対しての保護がされていなかった(従来例1、2)。
また、元電源の誤投入を考慮している従来例3の場合は、定格電圧より低い電圧を接続された場合、表面化しにくい誤動作が続くため電源電圧の誤投入が長期間分からないことがあるという問題点があった。
【0008】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、施工時等に定格電圧以下の電源の誤接続が行われた場合、機器が誤動作、焼損などの不安全状態にならないように保護できる空気調和機の制御装置を得ることを目的とする。
さらに、電源電圧の誤投入を容易に発見でき、部品の誤交換を未然に防ぐことができる空気調和機の制御装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る空気調和機の制御装置は、圧縮機運転開始時に、圧縮機を意図的にロック状態で運転させ、圧縮機のロック運転時の入力電流を検出する手段と、圧縮機ロック運転時の入力電流から定格電圧以下の電源の誤接続を判定する手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
また、この発明に係る空気調和機の制御装置は、電源電圧が異電圧の場合は、圧縮機の運転を停止する手段を備えたことを特徴とする。
【0018】
また、この発明に係る空気調和機の制御装置は、電源電圧の判定結果を表示する手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による空気調和機の制御装置を図を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1による空気調和機の制御装置のブロック図である。図において、1は外部の電源、31は電源1のノイズを除去するためのノイズフィルター、39はノイズフィルター31を通ったあとの電流値及び電圧位相を検出する一次電流検出手段・電源周波数検出手段である。40は一次電流検出手段・電源周波数検出手段39で検出したデータをデジタル信号に変換するデータ変換手段、20はデータ変換手段40で変換されたデジタル信号が入力されるマイクロコンピュータである。
【0020】
一方、14は全波整流器、32は平滑コンデンサで、圧縮機駆動用の電流は全波整流器14、平滑コンデンサ32で直流電流に変換される。35は配管温度検出用のサーミスタ、37はその検出回路で、マイクロコンピュータ20は検出回路37、データ変換手段40及び室内機からの運転要求データ(図示せず)から圧縮機34の運転条件を算出する。
【0021】
42はパワートランジスタドライブ回路で、パワートランジスタ33をスイッチングするためのパルス信号がマイクロコンピュータ20から出力される。43は圧縮機電流から圧縮機34の運転力率を検出し、マイクロコンピュータ20にフィードバックをかける圧縮機力率検出回路である。44は過電流検出手段で、主にパワートランジスタ33を保護するために使用され、過電流を検出するとマイクロコンピュータ20によりソフトウェアで運転を停止するほか、ハードウェアでもドライブ回路42により運転を停止させている。36は冷暖房を切り替える四方弁で、マイクロコンピュータ20により制御される。41は主にサービス用に異常表示や保護表示を行うモニタLEDである。
【0022】
次に動作を説明する。図2はこの発明の実施の形態1による空気調和機の制御装置の動作を示すフローチャート図、図3はこの発明の実施の形態1による空気調和機の制御装置における圧縮機ロック電流特性図である。
図2に示すように、リセットして元電源を入れた後の1回目の運転だけ通常運転に入る前に圧縮機を意図的にロックモードで運転する(ステップ200、201)。1回目だけ行うのは、ロック運転における圧縮機34の信頼性低下防止と通常運転に移行するまでのタイムラグをなくすためである。ロックさせる方法は、圧縮機起動時に初めから高周波数運転を適正電圧値より低い電圧値を出力するなどして行わせることで実現できる。
【0023】
ロック状態での入力電流は、図3に示すようにほぼ比例関係になっている。あらかじめ判定ポイントとそのときのしきい値を記憶しておき、判定ポイントの条件で圧縮機34に通電させて一次電流を検出し(ステップ202)、検出電流値がしきい値より大きいか小さいかで200V電源機種において100V電源が接続されていないことを判定する(ステップ203)。判定の結果、正常であれば通常運転に移行し(ステップ204)、異電源であればLED表示41により電源電圧が異常であることを表示し、元電源のOFF/ONが実施されない限り運転は行わない(ステップ205)。
【0024】
上述の実施の形態では、圧縮機34を意図的にロック状態で運転させ、電流検出手段により検出した電流値をあらかじめ実機試験から求め記憶させていた正常電源電圧時のデータと比較し、電源電圧が正しいかどうかの判定を行うことができる空気調和機の制御装置が得られる。
【0025】
実施の形態2.
次にこの発明に実施の形態2について図面を参照しながら説明する。図4はこの発明の実施の形態2による空気調和機の制御装置の動作を示すフローチャート図、図5はこの発明の実施の形態2による空気調和機の制御装置における圧縮機運転開始一定時間後の力率特性図である。なお、実施の形態1と同一または相当部分は同一符号を付し、説明を省略する。
図5は圧縮機運転開始一定時間後の力率データであるが、圧縮機34の運転力率は、図1の圧縮機力率検出回路43にて検出したものである。電源電圧の違いは、圧縮機駆動のための電圧波形データを固定しておけば、そのまま圧縮機34に印加される電圧の違いになってくる。圧縮機駆動のためのトルクは比較的大きな電力が必要なため、圧縮機34に印加される電圧の違いは、そのまま力率の違いに表れる。そこで圧縮機運転中の力率をあらかじめ正常な電源電圧と間違った電源電圧とで確認したデータと比較すれば、電源電圧が正しいのかどうかの判定が行える。
【0026】
図4はそのフローチャートを示したものである。リセットして元電源を入れた後の1回目の運転だけ通常運転に入る前に圧縮機を短時間運転する(ステップ400、401)。1回目だけ判定を行うのは、図5にも示したように力率の値は、運転モードや温度条件、運転時間などの違いで大きく変わり、誤判定をなくすためである。短時間だけ圧縮機34を運転するのも同様な理由による。圧縮機力率検出回路43にて力率を検出し(ステップ402)、検出力率値がしきい値より大きいか小さいかで200V電源機種において100V電源が接続されていないことを判定する(ステップ403)。判定の結果、正常であれば通常運転に移行し(ステップ404)、異電源であればLED表示41により電源電圧が異常であることを表示し、元電源のOFF/ONが実施されない限り運転は行わない(405)。
【0027】
上述の実施の形態2は、運転中の圧縮機34の力率値をあらかじめ実機試験から求め記憶させていた正常電源電圧時のデータと比較して、電源電圧が正しいかどうかの判定をすることができる空気調和機の制御装置が得られる。
【0028】
実施の形態3.
次にこの発明の実施の形態3について図面を参照しながら説明する。図6はこの発明の実施の形態3による空気調和機の制御装置の動作を示すフローチャート図、図7はこの発明の実施の形態3による空気調和機の制御装置における圧縮機のV/F特性図である。なお、実施の形態1、2と同一または相当部分は同一符号を付し、説明を省略する。
【0029】
圧縮機34を運転するために圧縮機34に印加する電圧の最適値は、圧縮機34の運転周波数や圧縮機34の種類によって違ってくる。電圧値が大きすぎたり小さすぎたりした場合、圧縮機34はロックしたり、過電流が流れすぎたりして図1の過電流検出回路44を動作させ、圧縮機34は停止する。そこで意図的に最適な電圧値以外の電圧を圧縮機34に印加する事により過電流保護に入るかどうかで電源電圧を判定するようにしたものである。
【0030】
図7に示すように、判定ポイントの運転周波数で運転中に出力電圧をaだけ意図的に上昇させると過電流保護に入る。しかし、電源電圧が100Vであった場合は、aだけ上昇させただけでは過電流保護に入らず、b(a<b)だけ電圧を上昇させる必要がある。
【0031】
リセットして元電源を入れた後の1回目の運転だけ通常運転に入る前に、判定ポイントでaだけ出力電圧を上昇させた最適外の電圧で圧縮機を運転する(ステップ600、601)。そして、過電流保護検出手段44で過電流保護を検出する(ステップ602)。過電流保護に入れば正常、入らなければ電圧が間違っていると判定する(ステップ603)。判定の結果、正常であれば通常運転に移行し(ステップ604)、異電源であればLED表示41により電源電圧が異常であることを表示し、元電源のOFF/ONが実施されない限り運転は行わない(ステップ605)。
【0032】
上述の実施の形態3では、意図的に最適な電圧値以外の電圧を圧縮機34に印加する事により過電流保護に入るかどうかで電源電圧を判定することができる空気調和機の制御装置を得ることができる。
【0033】
なお、上述の実施の形態3では、圧縮機34を運転して検出する方法を示したが、実施の形態1で述べたロック運転モードで本実施の形態3を実行しても、同様の効果が得られる。
【0034】
実施の形態4.
次にこの発明の実施の形態4について図面を参照しながら説明する。図8はこの発明の実施の形態4による空気調和機の制御装置の動作を示すフローチャート図、図9はこの発明の実施の形態4による空気調和機の制御装置の要部回路図、図10はこの発明の実施の形態4による空気調和機の制御装置の動作を示すタイムチャート図である。なお、実施の形態1〜3と同一または相当部分は同一符号を付し、説明を省略する。
【0035】
図9は、図1の一次電流検出手段・電源周波数検出手段39のうち、電源周波数検出手段の一例を示す回路図である。ホトカプラ45は交流電源のゼロクロス付近だけOFFするので、マイクロコンピュータ20への入力波形は図10のようになる。
【0036】
電源周波数検出回路は、電源投入直後のみ電源周波数の測定を行い、図10に示すcの長さにより50/60Hzの判定を行っている。そこで本実施の形態では電源電圧の違いによりdの長さも変わることを利用して電源電圧の判定を行うものである。
【0037】
リセットして元電源を入れた後の1回目の運転だけ通常運転に入る前に、電源電圧の波形幅を測定する(ステップ800、801)。そして波形幅により電源電圧の判定を行い(ステップ802)、判定の結果、正常であれば通常運転に移行し(ステップ803)、異電源であればLED表示41により電源電圧が異常であることを表示し、元電源のOFF/ONが実施されない限り運転は行わない(ステップ804)。
【0038】
実施の形態5.
次にこの発明の実施の形態5について図面を参照しながら説明する。図11はこの発明の実施の形態5による空気調和機の制御装置の動作を示すフローチャート図である。次に第5実施例について図を参照しながら説明する。
圧縮機34がロックして運転しない場合ももちろんのこと、運転した場合でも電源電圧の違いが大きい場合は、圧縮機34の運転可能な能力が違ってくるため、冷媒配管の温度変化の割合が違ってくる。図11に示すフローチャートは、その温度変化の違いを使って電源電圧違いを検出することを示したものである。絶対温度を使用せずに温度変化の量を使用したのは、気温のなどの環境条件の違いによって発生する誤差を小さくするためである。200V電源による運転時に比較して、100V電源による運転時は、圧縮機の運転能力が落ちるため、配管温度の変化幅も小さくなるわけである。
【0039】
リセットして元電源を入れた後の1回目の運転だけ通常運転に入る前に、先ず配管温度を測定する(ステップ1100、1101)。次に圧縮機34を一定時間運転する(ステップ1102)。そして、ステップ1103において、配管温度を再測定して変化幅を算出する。ステップ1104でその変化幅により電源電圧が正しいかどうかを判定する。判定の結果、正常であれば通常運転に移行し(ステップ1105)、異電源であればLED表示41により電源電圧が異常であることを表示し、元電源のOFF/ONが実施されない限り運転は行わない(ステップ1106)。
【0040】
上述の実施の形態5は、圧縮機運転時の配管温度の変化割合をあらかじめ実機試験から求め記憶させていた正常電源電圧時のデータと比較し、電源電圧が正しいかどうかの判定を行う空気調和機の制御装置を得ることができる。
【0041】
実施の形態6.
次にこの発明の実施の形態6について図面を参照しながら説明する。図12はこの発明の実施の形態6による空気調和機の制御装置の動作を示すフローチャート図である。
一次電流の検出値によって判定を行うのは同様であるが、圧縮機34を通常に運転させるところが異なる。前述したように圧縮機34の運転負荷は、周囲の運転条件や運転モードによって大きく変わるため、運転時間を短時間にし、冷房と暖房または電源周波数が50Hzと60Hzとで判定条件を変える。
【0042】
図12において、リセットして元電源を入れた後の1回目の運転だけ通常運転に入る前に、先ず電源周波数を読み込む(ステップ1200、1201)。ステップ1202で運転モードをチェックし、ステップ1203で圧縮機34を短時間運転する。図1の一次電流検出手段・電源周波数検出手段39で一次電流を検出し(ステップ1204)、ステップ1205で正常値か判定した判定の結果、正常であれば通常運転に移行し(ステップ1206)、異電源であればLED表示41により電源電圧が異常であることを表示し、元電源のOFF/ONが実施されない限り運転は行わない(ステップ1207)。
【0043】
上述の実施の形態6は、圧縮機運転時の電流値をあらかじめ実機試験から求め記憶させていた正常電源電圧時のデータと比較し、電源電圧が正しいかどうかの判定を行う空気調和機の制御装置が得られる。
【0044】
上述の実施の形態6では、冷暖房と電源周波数の違いを両方考慮に入れたが、どちらか片方でも判定可能な場合は、片方だけの判定でよい。
【0045】
実施の形態7.
次にこの発明の実施の形態7について説明する。図1の四方弁36は、マイクロコンピュータ20からの信号を受け、ドライブ回路38が動作させているが、直接の動作には電源電圧を使用している。ところが電源電圧200V用の四方弁は、100Vの電圧では動作しない。そのため動作させると暖房に切り替わるような四方弁を使用した場合、100Vの電源電圧状態で暖房運転しても、四方弁が切り替わらずに冷房運転を行うことになる。つまり、冷媒配管の温度は、正常時と全く違うものになるため、絶対温度で判定が可能となる。
【0046】
検出した配管温度をあらかじめ実機試験から求め記憶させていた正常電源電圧時のデータと比較して、低い電源電圧では動作しない四方弁が正常に動作しているかどうかで、電源電圧が正しいかどうかの判定をする。
【0047】
上述の実施の形態7では、動作させると暖房に切り替わる四方弁を使用した場合を例にとったが、不動作時暖房で動作時冷房の四方弁を使用した場合は、冷房運転時に暖房になるということは明白である。
【0048】
【発明の効果】
この発明に係る空気調和機の制御装置は、施工時等に定格電圧以下の電源の誤接続が行われた場合、機器が誤動作、焼損などの不安全状態にならないように保護できる。
さらに、電源電圧の誤投入を容易に発見でき、部品の誤交換を未然に防ぐことができる。
【0049】
また、この発明に係る空気調和機の制御装置は、電源電圧が定格電圧以下の電圧の場合は、圧縮機の運転を停止する手段を備えたことにより、電源が定格電圧以下の電圧の場合、直ちに運転を停止するため極めて安全性が向上する。
【0050】
また、この発明に係る空気調和機の制御装置は、電源電圧が定格電圧以下の電圧かの判定結果を表示する手段を備えたことにより、電源電圧が定格電圧以下の電圧電源である旨を自分自身で表示するため、サービスの際誤った判定や間違った部品交換をされることがなくなるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による空気調和機の制御装置の動作を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による空気調和機の制御装置の動作を示すフローチャート図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による空気調和機の制御装置における圧縮機ロック電流特性図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による空気調和機の制御装置の動作を示すフローチャート図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による空気調和機の制御装置の力率特性図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による空気調和機の制御装置の動作を示すフローチャート図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による空気調和機の制御装置の圧縮機のV/F特性図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による空気調和機の制御装置の動作を示すフローチャート図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による空気調和機の制御装置の要部回路図である。
【図10】 この発明の実施の形態4による空気調和機の制御装置の動作を示すタイムチャート図である。
【図11】 この発明の実施の形態5による空気調和機の制御装置の動作を示すフローチャート図である。
【図12】 この発明の実施の形態6による空気調和機の制御装置の動作を示すフローチャート図である。
【図13】 従来の空気調和機の制御装置の回路図である。
【図14】 他の従来の空気調和機の制御装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 電源、20 マイクロコンピュータ、34 圧縮機、35 サーミスタ、36 四方弁、39 一次電流検出手段・電源周波数検出手段、41 モニタLED、43 圧縮機力率検出回路、44 過電流保護検出手段。
Claims (3)
- 圧縮機運転開始時に、前記圧縮機を意図的にロック状態で運転させ、前記圧縮機のロック運転時の入力電流を検出する手段と、
前記圧縮機ロック運転時の入力電流から定格電圧以下の電源の誤接続を判定する手段と、
を備えたことを特徴とする空気調和機の制御装置。 - 前記電源電圧が異電圧の場合は、前記圧縮機の運転を停止する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の制御装置。
- 前記電源電圧の判定結果を表示する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の制御装置。
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