JP2003319554A - 誤配線保護装置および誤配線保護装置を搭載した機器 - Google Patents

誤配線保護装置および誤配線保護装置を搭載した機器

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JP2003319554A
JP2003319554A JP2002118073A JP2002118073A JP2003319554A JP 2003319554 A JP2003319554 A JP 2003319554A JP 2002118073 A JP2002118073 A JP 2002118073A JP 2002118073 A JP2002118073 A JP 2002118073A JP 2003319554 A JP2003319554 A JP 2003319554A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期工事時に誤ってAC100VとAC200Vの電源を
同一機器に互い違いに配線したときの誤配線に気付き、
機器の損傷を防止することを目的とする。 【解決手段】 AC200V接続用端子台6に常開の循環ファ
ン及びヒータ用リレーの接点15b,16bを介して接
続される循環ファン9及びヒータ10と、AC100V接続用
端子台7と換気扇5が接続される換気扇接続用端子台8
との間に設けられた常開の換気扇用リレーのツイン接点
14bと、直流電圧を出力する電源回路11から受電
し、循環ファン及びヒータ用リレーと換気扇用リレーを
制御する制御回路13とを備えたバス乾燥ファンにおけ
る誤配線保護装置は、AC100V接続用端子台に接続され、
AC200Vの電圧を検知したときだけ検知信号を出力する電
圧判定回路20と、その検知信号を受けてすくなくとも
換気扇用リレーのツイン接点の開放を維持させるよう制
御する制御回路とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばバス乾燥ファ
ン等の機器、特に電圧の異なる2電源によりそれぞれ駆
動されるアクチュエータを備えた機器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば特開平4−127835号
公報に記載された従来の誤接続保護回路の構成を示す回
路図である。図7において、216はトランス204の
二次側端子204bの一方側に一端が接続され、所定電
圧以上の電圧が印加されると電流が流れる電圧検出手段
である定電圧ダイオードである。この定電圧ダイオード
216の定電圧VzはAC100V電源が印加されたときにトラ
ンス204の二次側端子に現れた電圧Eに対して(√2)
Eを越え、2(√2)E未満に電圧設定してある。217
は定電圧ダイオード216のアノードにアノードが接続
されたダイオード、218はこのダイオード217を介
して定電圧ダイオード216のアノードとトランス20
4の二次側端子204bの他端との間に接続され、定電
圧ダイオード216からの電流を検出する電流検出手段
である。
【0003】この電流検出手段218はフォトカプラに
よって構成され、フォトカプラを構成するダイオード2
18aがダイオード217のカソードとトランス204
の二次側端子204bの他端との間に接続され、フォト
カプラを構成するトランジスタ218bがマイクロコン
ピュータ209の出力端と接地との間に接続されてい
る。219は電流検出手段218が電流を検出すると点
灯する警報手段である発光ダイオードである。この発光
ダイオード219のアノードが整流手段205の一方の
直流端子に接続されると共にカソードがドライバ220
を介してマイクロコンピュータ209の出力端に接続さ
れ、フォトカプラのトランジスタ218bのコレクタに
も接続されているものである。
【0004】次に、従来の2電源の誤接続保護回路の動
作について説明する。まず、100Vの商用電源が端子
201a、201bに印加されると、トランス204の
二次側端子204bには電圧Eが現れ、その波高値は
(√2)であるから電圧検出手段である定電圧ダイオード
216の定電圧値Vzより低く、定電圧ダイオード216
には電流が流れず、電流検出手段218のダイオード2
18aにも電流が流れず、トランジスタ218bはオフ
状態である。その結果、警報手段である発光ダイオード
219に電流が流れず、発光ダイオード219は消灯し
たままである。
【0005】また、施工者が誤って、200V商用電源
を電源端子201a,201bに印加してしまった場合
は、トランス204の二次側端子204b間には電圧2
E、波高値2(√2)Eが現れる。そうすると、定電圧ダ
イオード216のカソードには定電圧Vz以上の電圧が印
加されることになり、定電圧ダイオード216に電流が
流れ、電流検出手段218のダイオード218aにも電
流が流れ、そのトランジスタ218bがオンする。それ
によって、警報手段である発光ダイオード219に電流
が流れて発光することになる。従って、施工者は電源端
子201a,201bに200V商用電源が誤って接続
されたことを知ることができる。また、この場合には機
器の運転はマイクロコンピュータ209が開始しないよ
うにしているので、機器損傷は生じない。
【0006】上記のような従来の誤接続保護回路は、機
器の電源が1電源の時の誤配線対策を行うもので、本来
はAC100V電源が印加されるべきところに、誤ってAC200V
電源が接続されてしまう誤配線の対策を講じたものであ
る。しかしながら、トランス204については、2次側
の電圧がAC100V入力時とAC200V入力時では2倍になると
して回路の構成を組んでおり、本質的にAC100V用に設計
されたトランスは、一般的に入力130VAC位から、トラン
ス204のコアが磁気飽和を起こし、それ以上の電圧を
印加した場合に1次側の巻き線に過大電流が流れ、内部
発熱し、巻き線の断線に至るという現象が発生する。そ
こで、AC200Vでもトランス204が発熱せず機能を維持
できるようにするためには、本来AC100Vの入力であるに
も拘わらずAC200V用のトランスとして設計されなければ
ならず、初期工事の保護のためだけにコアサイズを大き
くするのは、コスト的にデメリットが大きいという問題
点があった。
【0007】また、近年、家電機器の高容量化に伴い、
AC200Vで動作する機器が増えてきている。今までは機器
本体の電源が100VAC仕様であったバス乾燥ファンなども
ヒータの高容量化に伴い本体電源がAC200V化に移行しつ
つある。このバス乾燥ファンは、ヒータと循環ファンは
本体内蔵で、換気用のファンを市販の換気扇とで組み合
わせて製作される例が多く、汎用換気扇は従来どおりAC
100V仕様のものが一般的で、据付時の配線工事に伴い、
AC100VとAC200Vとが混在することになり、そのためのト
ラブルが想定される。そこで、同一機器に2つの異なる
電源を接続する場合、初期工事時に誤って AC100VとAC2
00V の電源を互い違いに配線したときに、その誤配線に
気付き、誤配線による機器の損傷を防止することが要請
される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
を解決するためになされたもので、同一機器に2つの異
なる電源を接続する場合、初期工事時に誤ってAC100Vと
AC200Vの電源を互い違いに配線したときの誤配線に気付
き、機器の損傷を防止することができる誤配線保護装置
及び誤配線保護装置を搭載した機器を得ることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1の
誤配線保護装置は、高い電圧の電源が接続される高圧用
端子台と、高圧用端子台に接続され、交流を直流電圧に
変換して出力する電源回路と、低い電圧の電源が接続さ
れる低圧用端子台と、高圧用端子台に常開の第1のスイ
ッチ手段を介して接続される第1のアクチュエータと、
第2のアクチュエータが接続される端子台と、該端子台
と低圧用端子台との間に設けられた常開の第2のスイッ
チ手段と、電源回路から受電し、第1及び第2のスイッ
チ手段を開閉制御する制御回路とを備えた機器に用いら
れる誤配線保護装置であって、前記低圧用端子台に接続
され、高い電圧だけを検知したときに検知信号を出力す
る電圧判定回路と、該電圧判定回路からの検知信号を受
けてすくなくとも前記第2のスイッチ手段の開放を維持
させ、該電圧判定回路からの検知信号を受けないときは
すくなくとも前記第2のスイッチ手段を閉成させる前記
制御手段とで構成されている。
【0010】本発明に係る請求項2の誤配線保護装置
は、前記電圧判定回路が低電圧用端子台に直列接続され
た電圧分圧するすくなくとも2つの抵抗と、分圧電圧が
発生した抵抗の両端に並列接続された定電圧ダイオード
及び電流検知素子の直列回路とからなるものである。
【0011】本発明に係る請求項3の誤配線保護装置
は、高い電圧の電源が接続される高圧用端子台と、高圧
用端子台に接続され、交流を直流電圧に変換して出力す
る電源回路と、低い電圧の電源が接続される低圧用端子
台と、高圧用端子台に常開の第1のスイッチ手段を介し
て接続される第1のアクチュエータと、第2のアクチュ
エータが接続される端子台と、該端子台と低圧用端子台
との間に設けられた常開の第2のスイッチ手段と、電源
回路から受電し、第1及び第2のスイッチを開閉制御す
る制御回路とを備えた機器に用いられる誤配線保護装置
であって、前記第2のアクチュエータに接続され、電圧
を検知したときに電源接続信号を出力する電源接続判定
回路を備え、該電源接続判定回路からの電源接続信号を
受けてすくなくとも前記第2のスイッチ手段の開放を維
持させ、該電源接続判定回路からの電源接続信号を受け
ないときはすくなくとも前記第2のスイッチ手段を閉成
させる前記制御手段とで構成されている。
【0012】本発明に係る請求項4の誤配線保護装置
は、前記電源接続判定回路が前記第2のアクチュエータ
に直列接続された抵抗と電流検知素子とからなるもので
ある。
【0013】本発明に係る請求項5の誤配線保護装置
は、高い電圧の電源が接続される高圧用端子台と、高圧
用端子台に接続され、交流を直流電圧に変換して出力す
る電源回路と、低い電圧の電源が接続される低圧用端子
台と、高圧用端子台に常開の第1のスイッチ手段を介し
て接続される第1のアクチュエータと、第2のアクチュ
エータが接続される端子台と、該端子台と低圧用端子台
との間に設けられた常開の第2のスイッチ手段と、電源
回路から受電し、第1及び第2のスイッチを開閉制御す
る制御回路とを備えた機器に用いられる誤配線保護装置
であって、前記第2のアクチュエータに接続され、電圧
を検知したときに電源接続信号を出力する第1の電源接
続判定回路と、前記低圧用端子台に接続され、電圧を検
知したときに電源接続信号を出力する第2の電源接続判
定回路と、該第1の電源接続判定回路から電源接続信号
を受け、且つ第2の電源接続判定回路から電源接続信号
を受けなかったときにすくなくとも前記第2のスイッチ
手段の開放を維持させ、該第1の電源接続判定回路から
電源接続信号を受けず、且つ第2の電源接続判定回路か
ら電源接続信号を受けたときに前記第1及び第2のスイ
ッチ手段を閉成させる前記制御手段とで構成されてい
る。
【0014】本発明に係る請求項6の誤配線保護装置
は、前記機器が表示手段を有し、制御回路に運転/停止
の指令を出力するリモコンを備え、前記制御回路は前記
電圧判定回路からの検知信号を受けてすくなくとも前記
第2のスイッチ手段の開放を維持させると共に前記リモ
コンの表示手段に誤配線の異常表示を行わせるようにし
ている。
【0015】本発明に係る請求項7の誤配線保護装置
は、前記機器が表示手段を有し、制御回路に運転/停止
の指令を出力するリモコンを備え、前記制御回路は前記
電源接続判定回路からの検知信号を受けてすくなくとも
前記第2のスイッチ手段の開放を維持させると共に前記
リモコンの表示手段に誤配線の異常表示を行わせるよう
にしている。
【0016】本発明に係る請求項8の誤配線保護装置
は、前記機器が表示手段を有し、制御回路に運転/停止
の指令を出力するリモコンを備え、前記制御回路は前記
第1の電源接続判定回路から電源接続信号を受け、且つ
第2の電源接続判定回路から電源接続信号を受けなかっ
たときにすくなくとも前記第2のスイッチ手段の開放を
維持させると共に前記リモコンの表示手段に誤配線の異
常表示を行わせるようにしている。
【0017】本発明に係る請求項9の誤配線保護装置
は、前記第1のアクチュエータがヒータ、前記第2のア
クチュエータが換気扇としている。
【0018】本発明に係る請求項10の誤配線保護装置
を搭載した機器は、バス乾燥ファンとしている。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1のバス乾燥ファンに係る正常配線の回路図、
図2は同バス乾燥ファンに係る誤配線パターン1の回路
図、図3は同バス乾燥ファンに係る誤配線パターン2の
回路図、図4は同バス乾燥ファンの動作を示すフローチ
ャートである。図において、1は電圧の異なる2電源を
用いる家電機器であるバス乾燥ファンのバス乾燥ファン
本体、2はバス乾燥ファン本体1を操作するためのリモ
コンで、その駆動源はバス乾燥ファン本体1から給電さ
れるものとする。3はAC200V用電源、4はAC100V用電
源、5はバス乾燥ファン本体1の外部に設置するAC100V
用の換気扇である。6はAC200V用電源3がブレーカ17
を介して接続されるAC200V接続用端子台、7はAC100V用
電源4がブレーカ1を介して接続されるAC100V接続用端
子台、8はAC100V用の換気扇5が接続される換気扇接続
用端子台、9はバス乾燥ファン本体1内に設けられた循
環ファン、10はバス乾燥ファン本体1内に設けられた
ヒータである。
【0020】11はAC200V接続用の端子台6と一対の接
続線12を介して接続され、交流を直流に変化して出力
する電源回路で、端子台6に接続される電源がAC100Vで
もAC200Vでも後述の制御回路が動作する所定の電圧が得
られるものとしている。11aは電源回路11内のスイ
ッチングトランス、13は電源回路11から直流電源が
供給される制御回路である。14aは制御回路13によ
って制御される換気扇5への通電のオン・オフ制御を行
う換気扇用リレーの操作コイル。14bは換気扇用リレ
ーの常開のツイン接点で、その一方の端子はAC100V接続
用端子台7に接続され、他方の端子は換気扇接続用端子
台8に接続されている。
【0021】15aは制御回路13によって制御される
循環ファン9への通電のオン・オフ制御を行う循環ファ
ン用リレーの操作コイル、15bは循環ファン用リレー
の常開の接点で、循環ファン9と直列でAC200V接続用端
子台6に接続されている。16aは制御回路13によっ
て制御されるヒータ10への通電のオン・オフ制御を行
うヒータ用リレーの操作コイル、16bはヒータ用リレ
ーの常開の接点で、ヒータ10と直列でAC200V接続用の
端子台6に接続されている。
【0022】20はAC100V接続用端子台7に入力側が接
続され、AC200V用電源3とAC100V用電源4との判別を行
う電圧判定回路、21は換気扇接続用端子台8に入力側
が接続され、電圧の有無を判定する電源接続判定回路、
22は電圧判定回路20の出力側と制御回路13とを接
続する連絡線、23は電源接続判定回路21の出力側と
制御回路13とを接続する連絡線、24はバス乾燥ファ
ン本体1の制御回路13とリモコン2とを結ぶ通信線で
ある
【0023】電圧判定回路20は、AC100V接続用端子台
7に直列に接続されたダイオード101及び抵抗10
2、103と、抵抗103に並列接続された定電圧ダイ
オード104及び電流検知素子であるフォトカプラ10
5のホトダイオードの直列回路と、電源回路11に接続
されたフォトカプラ105のホトトランジスタ及び抵抗
106の直列回路とで構成されている。
【0024】この電圧判定回路20は、AC100V接続用端
子台7にAC100V用電源4が接続されると、AC100V用電源
4はダイオード101により、半波毎にダイオード10
1、抵抗器102、抵抗器103に電流が流れ、このと
き抵抗器102,103で分圧される電圧が定電圧ダイ
オード104の定電圧電圧以下のため、定電圧ダイオー
ド104に電流は分流されず、フォトカプラ105のホ
トダイオードにも電流が流れないため、フォトカプラ1
05のトランジスタはオフしたままであり、連絡線22
は電源回路11の出力電圧と同じ電圧値(以下Hレベル
と説明)を制御回路13に伝達する。
【0025】ところが、AC100V接続用端子台7にAC200V
用電源3が誤って接続されると、抵抗器102,103
で分圧される電圧が定電圧ダイオード104の定電圧以
上になるため、定電圧ダイオード104に電流が分流さ
れ、フォトカプラ105のホトダイオードに電流が流る
ため、フォトカプラ105のトランジスタはオンする。
その結果 連絡線22は半波毎にHレベルと、回路グラ
ンドに近い電圧(以下Lレベルと説明)が繰り返されるパ
ルス信号となり制御回路13に伝達する。
【0026】電源接続判定回路21は、換気扇接続用端
子台8に直列に接続されたダイオード107、抵抗10
8及び電流検知素子であるフォトカプラ109のホトダ
イオードの直列回路と、電源回路11に接続されたフォ
トカプラ109のホトトランジスタ及び抵抗110の直
列回路とで構成されている。この電源接続判定回路21
は、換気扇接続用端子台8に交流の電圧が発生すると半
波毎にダイオード107、抵抗器108、フォトカプラ
109のホトダイオードに電流が流れるため、フォトカ
プラ109のトランジスタはオンする。その結果、連絡
線23は半波毎にHレベルとLレベルが繰り返されるパ
ルス信号となり制御回路13に伝達する。
【0027】次に、本発明の実施の形態1のバス乾燥フ
ァンの動作を図1〜図3及び図4のフローチャートに基
づいて説明する。なお、図2は図1に示す正常な回路図
に対して、AC200V用電源3とAC100V用電源4が互い違い
に配線された場合の誤配線パターン1を示し、図3は図
2とは別の誤配線パターン2であり、換気扇接続用端子
台8に対して本来であれば換気扇5だけを接続すべきと
ころで、換気扇5と直列にAC100V接続用端子台7と接続
されているAC100V電源4を接続した場合を示す。また、
図4のフローチャートは換気扇5の運転動作に限定して
記載したもので、リモコン2の操作による換気扇5の停
止動作には言及していない。
【0028】端子台6と7に電源が接続され、端子台8
にAC100V用の換気扇5が接続されてスタートとすると、
制御回路13ではリモコン2から換気扇5の運転指示が
あるかどうかを待っている。(ステップS1)。なお、
このとき、運転指示がある前にブレーカ17とブレーカ
18は既に投入されているものとする。そして、リモコ
ン2から換気扇5の運転指示があると、制御回路13で
は電圧判定回路20から端子台7にAC200V用電源3が印
加されているかどうかの判定を行う(ステップS2)。
【0029】図1に示すように端子台7に正しくAC100V
用電源4が接続されている場合には、電圧判定回路20
はAC200V用電源3が印加されているという判定信号を出
力しないので、制御回路13は端子台7にAC100V用の電
源4が接続されていると判断してステップS3へ移行す
る。また、図2に示すように端子台7にAC200V用電源3
が接続されている場合には、電圧判定回路20はAC200V
用電源3が印加されているという判定信号を出力するの
で、制御回路13は端子台7にAC200V用電源3が接続さ
れていると判断して後述のステップS5へ移行する。
【0030】ステップS3では換気扇5への通電のオン
・オフ制御を行う換気扇用リレーのツイン接点14bが
開放の条件(即ち、この条件の開放は換気扇5の運転開
始時の開放と、運転開始後にステップS4にて換気扇用
リレーのツイン接点14bを閉成し、その後誤配線を検
知してステップS6で換気扇用リレーのツイン接点14
bが開放させられている場合の開放であり、リモコン2
の操作により運転が停止動作による開放を除く)とし
て、制御回路13は電源接続判定回路10からのパルス
信号があるかどうかによって端子台8にAC100V用電源4
又はAC200V用電源3のいずれかの電源が印加されている
かどうか判定する。
【0031】運転開始時は、換気扇用リレーのツイン接
点14bは開放の状態にあり、端子台8に電源が供給さ
れるよう接続されていない場合は電源接続判定回路21
はパルス信号を出力しないから、制御回路13は図1に
示すように端子台8に換気扇5のみが接続されていると
判断してステップS4へ移行する。また、端子台8に電
源が供給されるよう接続されている場合は電源接続判定
回路21はパルス信号を出力するから、制御回路13は
図3に示すように端子台8に換気扇5だけでなく、端子
台7と接続されているAC100V用電源4が接続されている
と判断して後述のステップS5へ移行する。
【0032】ステップS4では、制御回路13は換気扇
用リレーの操作コイル14aに通電し、ツイン接点14
aを閉成させ、端子台7に接続されたAC100V用電源4を
ツイン接点14aを中継させて換気扇5へ給電させ、換
気扇5の運転を開始させる。この換気扇5の運転開始と
同時に、制御回路13は必要に応じて循環ファン用リレ
ーの操作コイル15a及びヒータ用リレーの操作コイル
16aに通電し、接点15b及び16bを閉成させ、端
子台6に接続されたAC200V用電源3を接点15a、16
bを中継させて循環ファン9及びヒータ10へ給電さ
せ、循環ファン9及びヒータ10の運転を開始する。そ
の後、ステップS1に戻る。その後、同様のフロー処理
となるが、ステップS3の判定においては今度は換気扇
用リレーのツイン接点14bが閉成されているため、電
源接続判定回路10からの電源接続信号が発生していて
もステップS4へ移行する。
【0033】前述したように、端子台7にAC200V用電源
3が誤って接続されているために電圧判定回路20がAC
200V用電源3が印加されているという判定信号を出力し
てステップS5に移行した場合や、端子台8に換気扇5
だけでなく、端子台7と接続されているAC100V用電源4
が接続されているために、電源接続判定回路21が端子
台8に電源が接続されているというパルス信号を出力し
てステップS5に移行した場合には、ステップS5では
制御回路13は端子台7にAC200V用電源3が接続されて
いる又は端子台8に換気扇5だけでなく、電源が接続さ
れているという誤配線の異常をリモコン2に伝送し、リ
モコン2は誤配線の異常を表示し、ステップS6へ移行
する。
【0034】ステップS6では換気扇用リレ−のツイン
接点14bを開放させ、換気扇5の運転を停止させる。
ただし、前記フロー上では換気扇用リレーのツイン接点
14bを閉成させていないため、ツイン接点14bは開
放が継続するだけとなる。その後、ステップS1へ戻
る。なお、図1が示す正しい配線で、AC100V接続用端子
台7にAC100V用電源4が印加された後にAC200V接続用端
子台6にAC200V用電源3が印加されても制御回路13は
AC200V用電源3が印加された後で動作するので、図4に
示すフローチャートが動作するタイミングではAC100V用
電源4、AC200V用電源3の両方の電源が印加されてい
る、すなわちブレーカ17とブレーカ18は既に投入さ
れている条件で動作する。
【0035】また、前述した図2に示す誤配線パターン
1では、リモコン2の運転指示があった時にブレーカ1
7とブレーカ18は既に投入されているものとして説明
したが、端子台6へのブレーカ17の投入によるAC100V
用の電源4の印加後に端子台7へブレーカ18の投入に
よるAC200V用電源3が印加される可能性もある。この場
合は、図4における処理フローで、AC200V用電源3のブ
レーカ18が投入されないときは換気扇5の運転開始に
なっても正常配線時のときと同じフローで処理され、ツ
イン接点14bが閉じても換気扇用端子台8に電圧が発
生しない状態となるが、AC200V用電源3が端子台7に入
力された時点で、ステップ2において電圧判定回路20
が動作し、ステップ5へ移行する。また、換気扇5には
ステップ6にて換気扇用リレーのツイン接点14bを開
放するまでの短時間はAC200V用電源3が印加されること
になるが、短時間の印加であれば一般的に換気扇5が故
障することはない。
【0036】逆に、後からブレーカ17の投入によりAC
100V用電源4がAC200V接続用端子台6に印加された場合
は、先にブレーカ18の投入によりAC100V接続用端子台
7に入力されたAC200V用電源3によって制御回路13が
動作しないため換気扇用リレーは動作せず、そのリレー
のツイン接点14bが開放のままであり、機器は停止状
態であり、機器の損傷は発生しない。
【0037】さらに、図3に示す誤配線パターン2にお
いては、リモコン2の運転指示があった時にブレーカ1
7とブレーカ18は既に投入されている場合は、前述の
ステップS3において換気扇5の運転開始前、即ち換気
扇用リレーのツイン接点14bが開放時に電源接続判定
回路21が動作し、ステップ5へ移行する。但し、ブレ
ーカ17が投入されて端子台6にAC200V用電源3の印加
後に、リモコン2から換気扇5の運転指示があり、その
後からブレーカ18が投入されて端子台7にAC100V用電
源4が印加された場合は、換気扇用リレーのツイン接点
14bが閉成しているため、端子台7のAC100V用の電源
4と端子台8のAC100V用電源4とが内部短絡を起こし、
機器はその内部短絡により発生する損傷に対する保護が
機能しない事態が生じる。かかる事態に対しては図5及
び図6の本発明の実施の形態2で対処している。
【0038】以上説明したように、本発明の実施の形態
1によれば、AC200V接続用端子台6とAC100V接続用端子
台7に、AC200V用電源3とAC100V用電源4が互い違いに
誤って接続され、リモコン2から換気扇5の運転指令が
ある前にブレーカ17、18が投入された場合と、リモ
コン2から換気扇5の運転指令がある前にブレーカ17
が投入され、後からブレーカ18が投入された場合は、
端子台7に接続された電圧判定回路20が端子台7にAC
200V用電源3が接続されたことの判定信号(即ち、20
0V電源入力信号)を制御回路13に出力し、制御回路
13はリモコン2へ誤配線異常を通信線24を介してリ
モコン2に伝送し、リモコン2は誤配線異常を表示する
と共に、制御回路13は端子台7と換気扇5が接続され
ている換気扇接続用端子台8との間を接続するツイン接
点14bを駆動する換気扇用リレーの操作コイル14a
へ通電をしないようにしてツイン接点14bを開放のま
まとして換気扇5の運転を停止するようにしたので、機
器は停止状態であり、機器の損傷は発生しない。
【0039】また、AC200V接続用端子台6とAC100V接続
用端子台7に、AC200V用電源3とAC100V用電源4がそれ
ぞれ正しく接続され、換気扇接続用端子台8に換気扇5
とAC100V用電源4が誤って接続され、リモコン2から換
気扇5の運転指令がある前にブレーカ17、18が投入
された場合、端子台8に接続された電源接続判定回路2
1が端子台8にAC100V用電源4が接続されたことの電源
接続信号を制御回路13に出力し、制御回路13はリモ
コン2へ誤配線の異常を通信線24を介してリモコン2
に伝送し、リモコン2は誤配線の異常を表示すると共
に、制御回路13は端子台7と換気扇5が接続されてい
る換気扇接続用端子台8との間を接続するツイン接点1
4bを駆動する換気扇用リレーの操作コイル14aへ通
電をしないようにしてツイン接点14bを開放のままと
して換気扇5を無通電状態とするようにしたので、機器
は停止状態であり、機器の損傷は発生しない。さらに、
電圧判定回路20は、低電圧用端子台であるAC100V接続
用端子台7に直列接続された電圧分圧する2つの抵抗1
02、103と、分圧電圧が発生した抵抗103の両端
に並列接続された定電圧ダイオード104及び電流検知
素子であるフォトカプラ105の直列回路とからなり、
トランスを介することなく電圧の判定を供給1次電源の
電圧から検知しているので、低コストで信頼性の高い電
圧判定回路を得ることができる。また、電源接続判定回
路21は、換気扇接続用端子台8に直列に接続された抵
抗108及び電流検知素子であるフォトカプラ109と
からなり、トランスを介することなく電圧の判定を供給
1次電源の電圧から検知しているので、低コストで信頼
性の高い電源接続判定回路を得ることができる。なお、
この実施の形態1では、異なる2電源の例としてAC200V
用電源3とAC100V用電源4を用いているが、異なる2電
源として一方の電源が他方の電源に比べて電圧が高けれ
ばよく、電圧値に限定されるものではないことは勿論で
ある。
【0040】実施の形態2.図5は本発明の実施の形態
2のバス乾燥ファンに係る誤配線パターンの回路図、図
6は同バス乾燥ファンの動作を示すフローチャートであ
る。図5において、図1〜図3と同じ構成は同一符号を
符号を付して重複した構成の説明を省略する。この実施
の形態2では、AC100V用電源4のAC100V接続用端子台7
に対して、実施の形態1の電源接続判定回路20と同じ
ものを接続し、換気扇接続用端子台8側に接続した電源
接続判定回路を第1の電源接続判定回路21aとし、端
子台7側に接続した電源接続判定回路を第2の電源接続
判定回路21bとし、それぞれ制御回路13と接続する
結線を23a、23bとしたものである。なお、図5は
図3と同様に換気扇接続用端子台8に対して本来であれ
ば換気扇5だけを接続すべきところで、換気扇5と直列
にAC100Vの電源を接続した場合を示す。
【0041】次に、本発明の実施の形態2のバス乾燥フ
ァンの動作を図5及び図6のフローチャートに基づいて
説明する。スタートしてから、ステップS1からステッ
プS3は本発明の実施の形態1と同様であるので、その
動作の説明は省略する。また、以下の動作説明は運転指
示がある前にブレーカ17とブレーカ18は既に投入さ
れているものとして説明する。ステップS3で、制御回
路13は第1の電源接続判定回路20aからのパルス信
号があるかどうかによって換気扇用端子台8にAC100V用
電源4が印加されているかどうかを判定する。運転開始
時はリレー14の接点14bは開放の状態にあり、端子
台8に電源が供給されるよう接続されていない場合は第
1の電源接続判定回路21aはパルス信号を出力しない
から、制御回路13は図1に示すように端子台8に換気
扇5のみが接続されていると判断してステップS7へ移
行する。なお、端子台8に電源が供給されるよう接続さ
れている場合は第1の電源接続判定回路21aはパルス
信号を出力するから、制御回路13は図5に示すように
端子台8に換気扇5だけでなく、端子台7と接続されて
いるAC100V用電源4が接続されていると判断して後述の
ステップS5へ移行する。
【0042】ステップS7では、端子台7にAC100V用電
源4がブレーカ18を介して接続されていてステップS
3でNOの判定となった場合に、第2の電源接続判定回
路21bはパルス信号を出力するから、図4と同様にス
テップS4に移行する。ステップS4では、制御回路1
3は換気扇用リレーの操作コイル14aに通電し、ツイ
ン接点14bを閉成させ、端子台7に接続されたAC100V
用電源4をツイン接点14b経由で換気扇5へ給電さ
せ、換気扇5の運転を開始させる。この換気扇5の運転
開始と同時に必要に応じて循環ファン9及びヒータ10
の運転も開始する。その後、ステップS1に戻る。
【0043】運転指示があった時の状態が、ブレーカ1
7が閉でブレーカ17が開の場合はステップS3はNO
の判定となり、ステップS7に移行するが、端子台7に
接続されている第2の電源接続判定回路21bにおいて
端子台7にAC100V用電源4が印加されていないため電源
接続信号が発生しない。このため、ステップS5へ移行
し、制御回路13はツイン接点14bを開放のままとす
る。ツイン接点14bはそれ以前に閉成していることが
ないので機器は保護される。逆に、ブレーカ17が開で
ブレーカ18が閉の場合、すなわち後からAC200V用電源
3が端子台6に印加された場合は、先に端子台7に入力
されたAC100V用電源4だけでは制御回路13が動作しな
いため、機器は停止状態であり、機器の損傷は発生しな
い。
【0044】以上説明したように、本発明の実施の形態
2によれば、AC200V接続用端子台6とAC100V接続用端子
台7に、AC200V用電源3とAC100V用電源4がそれぞれ正
しく接続され、換気扇接続用端子台8に換気扇5とAC10
0V用電源4が誤って接続され、端子台6にAC200V用電源
3が印加され、それからリモコン2から換気扇5の運転
指令があり、さらにAC100V用電源4が後から端子台7に
印加された場合、端子台7に接続された第2の電源接続
判定回路21bが端子台8にAC100V用電源4が接続され
たことの電源接続信号を制御回路13に出力しないの
で、制御回路13はリモコン2へ誤配線の異常を通信線
24を介してリモコン2に伝送し、リモコン2は誤配線
の異常を表示すると共に、制御回路13は端子台7と換
気扇5が接続されている換気扇接続用端子台8との間を
接続するツイン接点14bを駆動する換気扇用リレーの
操作コイル14aへ通電をしないようにしてツイン接点
14bを開放のままとし、換気扇5を無通電状態とする
ようにしたので、機器は停止状態であり、機器の損傷は
発生しない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
高い電圧の電源が接続される高圧用端子台と、高圧用端
子台に接続され、交流を直流電圧に変換して出力する電
源回路と、低い電圧の電源が接続される低圧用端子台
と、高圧用端子台に常開の第1のスイッチ手段を介して
接続される第1のアクチュエータと、第2のアクチュエ
ータが接続される端子台と、該端子台と低圧用端子台と
の間に設けられた常開の第2のスイッチ手段と、電源回
路から受電し、第1及び第2のスイッチ手段を開閉制御
する制御回路とを備えた機器において、高圧用端子台と
低圧用端子台に、高い電圧の電源と低い電圧の電源が互
い違いに誤って接続された場合、低圧用端子台に接続さ
れた電圧判定回路が低圧用端子台に高い電圧の電源が接
続されたことの検知信号を制御回路に出力し、制御回路
はすくなくとも第2のスイッチ手段の開放を維持して第
2のアクチュエータの動作を停止するようにしたので、
第2のアクチュエータは無通電状態であり、機器の損傷
は発生しないという効果がある。また、高い電圧の電源
と低い電圧の電源が互い違いに誤って接続された場合で
高い電圧の電源と低い電圧の電源が同時に投入されたと
きや、どちらかの電源が後から投入されたときでも、機
器に損傷を与えない。
【0046】また、別の本発明によれば、高い電圧の電
源が接続される高圧用端子台と、高圧用端子台に接続さ
れ、交流を直流電圧に変換して出力する電源回路と、低
い電圧の電源が接続される低圧用端子台と、高圧用端子
台に常開の第1のスイッチ手段を介して接続される第1
のアクチュエータと、第2のアクチュエータが接続され
る端子台と、該端子台と低圧用端子台との間に設けられ
た常開の第2のスイッチ手段と、電源回路から受電し、
第1及び第2のスイッチ手段を開閉制御する制御回路と
を備えた機器において、高圧用端子台と低圧用端子台に
高い電圧の電源と低い電圧の電源がそれぞれ正しく接続
され、第2のアクチュエータに低い電圧の電源が直列に
接続された場合、2のアクチュエータに接続された電源
接続判定回路が第2のアクチュエータに低い電圧の電源
が接続されたことの電源接続信号を制御回路に出力し、
制御回路はすくなくとも第2のスイッチ手段の開放を維
持して第2のアクチュエータを無通電の状態にするよう
にしたので、機器は停止状態であり、機器の損傷は発生
しないという効果がある。
【0047】さらに、別のもう1つの本発明によれば、
高い電圧の電源が接続される高圧用端子台と、高圧用端
子台に接続され、交流を直流電圧に変換して出力する電
源回路と、低い電圧の電源が接続される低圧用端子台
と、高圧用端子台に常開の第1のスイッチ手段を介して
接続される第1のアクチュエータと、第2のアクチュエ
ータが接続される端子台と、該端子台と低圧用端子台と
の間に設けられた常開の第2のスイッチ手段と、電源回
路から受電し、第1及び第2のスイッチ手段を開閉制御
する制御回路とを備えた機器において、高圧用端子台と
低圧用端子台に高い電圧の電源と低い電圧の電源がそれ
ぞれ正しく接続され、第2のアクチュエータに低い電圧
の電源が直列に接続された場合、第2のアクチュエータ
に接続された第1の電源接続判定回路が第2のアクチュ
エータに低い電圧の電源が接続されたことの電源接続信
号を制御回路に出力すると共に低電圧用端子台に接続さ
れた第2の電源接続判定回路が低電圧用端子台に低い電
圧の電源が接続されたことの電源接続信号を制御回路に
出力し、制御回路はすくなくとも第2のスイッチ手段の
開放を維持して第2のアクチュエータを無通電の状態に
するようにしたので、機器は停止状態であり、機器の損
傷は発生しないという効果がある。また、第2のスイッ
チ手段の閉成前の開放は制御回路が第1の電源接続判定
回路からの電源接続信号を受け、且つ第2の電源接続判
定回路からの電源接続信号を受けないことが条件となる
ため、低い電圧の電源が運転開始後に印加されたときで
も、低圧用端子台に接続された低い電圧の電源が短絡に
なる誤配線から機器を保護することができる。
【0048】また、別のさらにもう1つの本発明によれ
ば、機器は表示手段を有し、制御回路に運転/停止の指
令を出力するリモコンを備え、制御回路は電圧判定回路
からの検知信号を受けて第2のスイッチ手段の開放を維
持させると共に、リモコンの表示手段に誤配線の異常表
示を行わせるようにしたので、施工者に対して、誤配線
を早期に伝え、初期工事のリカバリーを迅速に行うこと
ができるという効果がある。
【0049】また、本発明によれば、機器は表示手段を
有し、制御回路に運転/停止の指令を出力するリモコン
を備え、制御回路は電源接続判定回路からの検知信号を
受けて第2のスイッチ手段の開放を維持させると共に、
リモコンの表示手段に誤配線の異常表示を行わせるよう
にしたので、施工者に対して、誤配線を早期に伝え、初
期工事のリカバリーを迅速に行うことができるという効
果がある。
【0050】さらに、本発明によれば、機器は表示手段
を有し、制御回路に運転/停止の指令を出力するリモコ
ンを備え、制御回路は第1の電源接続判定回路から電源
接続信号を受け、且つ第2の電源接続判定回路から電源
接続信号を受けなかったときに第1及び第2のスイッチ
手段の開放を維持させると共にリモコンの表示手段に異
常表示を行わせるようにしたので、施工者に対して、誤
配線を早期に伝え、初期工事のリカバリーを迅速に行う
ことができるという効果がある。
【0051】また、本発明によれば、第1のアクチュエ
ータはヒータ、第2のアクチュエータは換気扇であり、
機器はバス乾燥ファンとしたものである。
【0052】さらに、本発明によれば、誤配線保護装置
を搭載した機器はバス乾燥ファンであり、バス乾燥ファ
ン側から外部の換気扇に対して低い電圧の電源を中継し
て供給する場合に、誤配線により機器に損傷を与えな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1のバス乾燥ファンに係
る正常配線の回路図である。
【図2】 同バス乾燥ファンに係る誤配線パターン1の
回路図である。
【図3】 同バス乾燥ファンに係る誤配線パターン2の
回路図である。
【図4】 同バス乾燥ファンの動作を示すフローチャー
トである。
【図5】 本発明の実施の形態2のバス乾燥ファンに係
る誤配線パターンの回路図である。
【図6】 同バス乾燥ファンの動作を示すフローチャー
トである。
【図7】 従来の誤配線保護回路の構成をを示す回路図
である。
【符号の説明】
1 バス乾燥ファン本体、2 リモコン、3 AC200V用
電源、4 AC100V用電源、5 AC100V用の換気扇、6
AC200V接続用端子台、7 AC100V接続用端子台、8 換
気扇接続用端子台、9 循環ファン、10 ヒータ、1
1 電源回路、12 接続線、13 制御回路、14a
換気扇用リレーの操作コイル、14bツイン接点、1
5a 循環ファン用リレーの操作コイル、15b 接
点、16a ヒータ用リレーの操作コイル、16b 接
点、20 電圧判定回路、21電源接続判定回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02J 1/00 309 H02J 1/00 309W Fターム(参考) 3L056 BD07 BF01 3L060 AA01 CC10 DD01 EE45 3L061 BA07 5G065 BA00 BA01 BA03 BA04 BA06 DA06 EA07 FA02 JA02 KA02 KA05 LA01 MA10 NA02 NA07 PA01 PA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高い電圧の電源が接続される高圧用端子
    台と、高圧用端子台に接続され、交流を直流電圧に変換
    して出力する電源回路と、低い電圧の電源が接続される
    低圧用端子台と、高圧用端子台に常開の第1のスイッチ
    手段を介して接続される第1のアクチュエータと、第2
    のアクチュエータが接続される端子台と、該端子台と低
    圧用端子台との間に設けられた常開の第2のスイッチ手
    段と、電源回路から受電し、第1及び第2のスイッチ手
    段を開閉制御する制御回路とを備えた機器に用いられる
    誤配線保護装置であって、 前記低圧用端子台に接続され、高い電圧だけを検知した
    ときに検知信号を出力する電圧判定回路と、 該電圧判定回路からの検知信号を受けてすくなくとも前
    記第2のスイッチ手段の開放を維持させ、該電圧判定回
    路からの検知信号を受けないときはすくなくとも前記第
    2のスイッチ手段を閉成させる前記制御手段とからなる
    ことを特徴とする誤配線保護装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧判定回路は、低電圧用端子台に
    直列接続された電圧分圧するすくなくとも2つの抵抗
    と、分圧電圧が発生した抵抗の両端に並列接続された定
    電圧ダイオード及び電流検知素子の直列回路とからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の誤配線保護装置。
  3. 【請求項3】 高い電圧の電源が接続される高圧用端子
    台と、高圧用端子台に接続され、交流を直流電圧に変換
    して出力する電源回路と、低い電圧の電源が接続される
    低圧用端子台と、高圧用端子台に常開の第1のスイッチ
    手段を介して接続される第1のアクチュエータと、第2
    のアクチュエータが接続される端子台と、該端子台と低
    圧用端子台との間に設けられた常開の第2のスイッチ手
    段と、電源回路から受電し、第1及び第2のスイッチ手
    段を開閉制御する制御回路とを備えた機器に用いられる
    誤配線保護装置であって、 前記第2のアクチュエータに接続され、電圧を検知した
    ときに電源接続信号を出力する電源接続判定回路を備
    え、 該電源接続判定回路からの電源接続信号を受けて前記第
    2のスイッチ手段の開放を維持させ、該電源接続判定回
    路からの電源接続信号を受けないときは前記第1及び第
    2のスイッチ手段を閉成させる前記制御手段とからなる
    ことを特徴とする誤配線保護装置。
  4. 【請求項4】 前記電源接続判定回路は、前記第2のア
    クチュエータに直列接続された抵抗と電流検知素子とか
    らなることを特徴とする請求項3記載の誤配線保護装
    置。
  5. 【請求項5】 高い電圧の電源が接続される高圧用端子
    台と、高圧用端子台に接続され、交流を直流電圧に変換
    して出力する電源回路と、低い電圧の電源が接続される
    低圧用端子台と、高圧用端子台に常開の第1のスイッチ
    手段を介して接続される第1のアクチュエータと、第2
    のアクチュエータが接続される端子台と、該端子台と低
    圧用端子台との間に設けられた常開の第2のスイッチ手
    段と、電源回路から受電し、第1及び第2のスイッチ手
    段を開閉制御する制御回路とを備えた機器に用いられる
    誤配線保護装置であって、 前記第2のアクチュエータに接続され、電圧を検知した
    ときに電源接続信号を出力する第1の電源接続判定回路
    と、 前記低圧用端子台に接続され、電圧を検知したときに電
    源接続信号を出力する第2の電源接続判定回路と、 該第1の電源接続判定回路から電源接続信号を受け、且
    つ第2の電源接続判定回路から電源接続信号を受けなか
    ったときにすくなくとも前記第2のスイッチ手段の開放
    を維持させ、該第1の電源接続判定回路から電源接続信
    号を受けず、且つ第2の電源接続判定回路から電源接続
    信号を受けたときに前記第1及び第2のスイッチ手段を
    閉成させる前記制御手段とからなることを特徴とする誤
    配線保護装置。
  6. 【請求項6】 前記機器は表示手段を有し、制御回路に
    運転/停止の指令を出力するリモコンを備え、 前記制御回路は前記電圧判定回路からの検知信号を受け
    て前記第1及び第2のスイッチ手段の開放を維持させる
    と共に前記リモコンの表示手段に誤配線の異常表示を行
    わせることを特徴とする請求項1又2のいずれかに記載
    の誤配線保護装置。
  7. 【請求項7】 前記機器は表示手段を有し、制御回路に
    運転/停止の指令を出力するリモコンを備え、 前記制御回路は前記電源接続判定回路からの検知信号を
    受けてすくなくとも前記第2のスイッチ手段の開放を維
    持させると共に前記リモコンの表示手段に誤配線の異常
    表示を行わせることを特徴とする請求項3又は4のいず
    れかに記載の誤配線保護装置。
  8. 【請求項8】 前記機器は表示手段を有し、制御回路に
    運転/停止の指令を出力するリモコンを備え、 前記制御回路は前記第1の電源接続判定回路から電源接
    続信号を受け、且つ第2の電源接続判定回路から電源接
    続信号を受けなかったときにすくなくとも前記第2のス
    イッチ手段の開放を維持させると共に前記リモコンの表
    示手段に誤配線の異常表示を行わせることを特徴とする
    請求項5又は6のいずれかに記載の誤配線保護装置。
  9. 【請求項9】 前記第1のアクチュエータはヒータ、前
    記第2のアクチュエータは換気扇であることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6、7又は8のいずれか
    に記載の誤配線保護装置。
  10. 【請求項10】 前記請求項1から9に記載された誤配
    線保護装置を搭載した機器はバス乾燥ファンであること
    を特徴とする誤配線保護装置を搭載した機器。
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