JP2668778B2 - 可逆性爪車レンチ及びそれに使われる可逆性爪車機構 - Google Patents
可逆性爪車レンチ及びそれに使われる可逆性爪車機構Info
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- JP2668778B2 JP2668778B2 JP24040495A JP24040495A JP2668778B2 JP 2668778 B2 JP2668778 B2 JP 2668778B2 JP 24040495 A JP24040495 A JP 24040495A JP 24040495 A JP24040495 A JP 24040495A JP 2668778 B2 JP2668778 B2 JP 2668778B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は爪車レンチに使われ
る可逆性爪車機構に関するものである。
る可逆性爪車機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国特許4,612,830の第一欄、
7−29行、及びその図1−2には、現在広く使われて
いる爪車レンチが記載されている。この爪車レンチは、
一般にスナップオン(snap−on)型と称されてい
る。スナップオン型爪車レンチは、高い精密度が要求さ
れるため、製造コストが高くなる、という欠点を有して
いる。
7−29行、及びその図1−2には、現在広く使われて
いる爪車レンチが記載されている。この爪車レンチは、
一般にスナップオン(snap−on)型と称されてい
る。スナップオン型爪車レンチは、高い精密度が要求さ
れるため、製造コストが高くなる、という欠点を有して
いる。
【0003】また、該米国特許は、このスナップオン型
爪車レンチの有する欠点を改良した新規な爪車レンチを
も開示している。しかし、この新規な爪車レンチは、寸
法が小さく、形状が非常に複雑であるとともに、非常に
高い精密度を爪に要求されるので、やはり製造コストが
高くなる、という問題を有している。さらに、かかる爪
の両端はいずれも逆に伏せた弧面を形成しなければレン
チの爪車機構が滑らない(ratchetingしな
い)という問題もあった。。
爪車レンチの有する欠点を改良した新規な爪車レンチを
も開示している。しかし、この新規な爪車レンチは、寸
法が小さく、形状が非常に複雑であるとともに、非常に
高い精密度を爪に要求されるので、やはり製造コストが
高くなる、という問題を有している。さらに、かかる爪
の両端はいずれも逆に伏せた弧面を形成しなければレン
チの爪車機構が滑らない(ratchetingしな
い)という問題もあった。。
【0004】なお、爪の一端の中間部位に必ず切り口が
形成され、その切り口の内縮深度は、該爪の一側が弾性
ピンにより適切に押されると共に、該爪を動かして該爪
車レンチの駆動回転方向を換える時、該弾性ピンの上端
を該切り口に滑らせ、該爪の他側を押すように丁度よく
し、該爪の切り口の表面を該弾性ピンの上端が滑り易く
するように弧面を形成する必要がある。
形成され、その切り口の内縮深度は、該爪の一側が弾性
ピンにより適切に押されると共に、該爪を動かして該爪
車レンチの駆動回転方向を換える時、該弾性ピンの上端
を該切り口に滑らせ、該爪の他側を押すように丁度よく
し、該爪の切り口の表面を該弾性ピンの上端が滑り易く
するように弧面を形成する必要がある。
【0005】もし該爪の切り口の内縮深度が深すぎる
と、該弾性ピンは該切り口内に落ち込み、該弾性ピンは
該爪の側面を押すことができない、逆に該爪の切り口の
内縮深度が浅すぎると、該弾性ピンを該切り口に滑らせ
ず、該爪車レンチの駆動回転方向を換えることができな
い。以上の説明により、前記米国特許に示す爪車レンチ
も製造精密度要求が非常に高い欠点がある。又該爪の切
り口も該可逆性爪車レンチの破壊トルク値を著しく低下
させる。
と、該弾性ピンは該切り口内に落ち込み、該弾性ピンは
該爪の側面を押すことができない、逆に該爪の切り口の
内縮深度が浅すぎると、該弾性ピンを該切り口に滑らせ
ず、該爪車レンチの駆動回転方向を換えることができな
い。以上の説明により、前記米国特許に示す爪車レンチ
も製造精密度要求が非常に高い欠点がある。又該爪の切
り口も該可逆性爪車レンチの破壊トルク値を著しく低下
させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明案の主な目的
は、製造が容易で且つ破壊トルク値が高い利点を有する
可逆性爪車機構を提供することにある。また、本発明の
他の目的は、製造が容易で且つ破壊トルク値が高い利点
を有する爪車レンチを提供することにある。
は、製造が容易で且つ破壊トルク値が高い利点を有する
可逆性爪車機構を提供することにある。また、本発明の
他の目的は、製造が容易で且つ破壊トルク値が高い利点
を有する爪車レンチを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為、
請求項1記載の可逆性爪車機構は、中央孔の内円周表面
に複数個の軸方向の歯を形成している中空円柱形頭部
と、該中空円柱形頭部内において回転可能に設けられた
円柱形体と該中空円柱形体に固定され該中空円柱形頭部
の一側へ伸び出る駆動棒とからなるトルク伝送素子と、
該円柱形体の軸方向に形成された略V字形槽と、該略V
字形槽の底端に配され該円柱形体の軸方向に形成された
円弧形凹みと、該略V字形槽の中で回転可能に取り付け
られた略V字形爪と、該略V字形爪の両腕の上端に形成
された一又は複数の歯と、該歯と該中空円柱形頭部の歯
とが噛み合い得るように該円柱形体の円周に設けられた
二つの開口と、該略V字形爪の両腕間の股に接触した状
態で回転可能に取り付けられた円柱と、該円柱の径方向
に該略V字形爪の内側表面を押すために該円柱の長さ方
向の中間の部位に取り付けられた弾性ピンとを備えてい
る。
請求項1記載の可逆性爪車機構は、中央孔の内円周表面
に複数個の軸方向の歯を形成している中空円柱形頭部
と、該中空円柱形頭部内において回転可能に設けられた
円柱形体と該中空円柱形体に固定され該中空円柱形頭部
の一側へ伸び出る駆動棒とからなるトルク伝送素子と、
該円柱形体の軸方向に形成された略V字形槽と、該略V
字形槽の底端に配され該円柱形体の軸方向に形成された
円弧形凹みと、該略V字形槽の中で回転可能に取り付け
られた略V字形爪と、該略V字形爪の両腕の上端に形成
された一又は複数の歯と、該歯と該中空円柱形頭部の歯
とが噛み合い得るように該円柱形体の円周に設けられた
二つの開口と、該略V字形爪の両腕間の股に接触した状
態で回転可能に取り付けられた円柱と、該円柱の径方向
に該略V字形爪の内側表面を押すために該円柱の長さ方
向の中間の部位に取り付けられた弾性ピンとを備えてい
る。
【0008】そして、該円柱を回転することにより、該
弾性ピンが該類V字型爪の両腕のうち何れか一方の該腕
を該中空円柱形頭部の該中央孔の内円周表面に対して選
択的に押しつけ、これにより該押しつけた腕の上端にあ
る一つ又は複数の歯が該内円周表面に形成された歯と噛
み合うことにより駆動回転方向を変換できるように構成
されていることを特徴とするものである。
弾性ピンが該類V字型爪の両腕のうち何れか一方の該腕
を該中空円柱形頭部の該中央孔の内円周表面に対して選
択的に押しつけ、これにより該押しつけた腕の上端にあ
る一つ又は複数の歯が該内円周表面に形成された歯と噛
み合うことにより駆動回転方向を変換できるように構成
されていることを特徴とするものである。
【0009】請求項2記載の可逆性爪車レンチは、中央
孔の内円周表面に複数個の軸方向の歯を形成している中
空円柱形頭部と、該中空円柱形頭部内において回転可能
に設けられた円柱形体と該中空円柱形体に固定され該中
空円柱形頭部の一側へ伸び出る駆動棒とからなるトルク
伝送素子と、該円柱形体の軸方向に形成された略V字形
槽と、該略V字形槽の底端に配され該円柱形体の軸方向
に形成された円弧形凹みと、該略V字形槽の中で回転可
能に取り付けられた略V字形爪と、該略V字形爪の両腕
の上端に形成された一又は複数の歯と、該歯と該中空円
柱形頭部の歯とが噛み合い得るように該円柱形体の円周
に設けられた二つの開口と、該略V字形爪の両腕間の股
に接触した状態で回転可能に取り付けられた円柱と、該
円柱の径方向に該略V字形爪の内側表面を押すために該
円柱の長さ方向の中間の部位に取り付けられた弾性ピン
とを備え、該円柱を回転することにより、該弾性ピンが
該類V字型爪の両腕のうち何れか一方の該腕を該中空円
柱形頭部の該中央孔の内円周表面に対して選択的に押し
つけ、これにより該押しつけた腕の上端にある一つ又は
複数の歯が該内円周表面に形成された歯と噛み合うこと
により駆動回転方向を変換できるように構成されている
可逆性爪車機構を含んでいる。
孔の内円周表面に複数個の軸方向の歯を形成している中
空円柱形頭部と、該中空円柱形頭部内において回転可能
に設けられた円柱形体と該中空円柱形体に固定され該中
空円柱形頭部の一側へ伸び出る駆動棒とからなるトルク
伝送素子と、該円柱形体の軸方向に形成された略V字形
槽と、該略V字形槽の底端に配され該円柱形体の軸方向
に形成された円弧形凹みと、該略V字形槽の中で回転可
能に取り付けられた略V字形爪と、該略V字形爪の両腕
の上端に形成された一又は複数の歯と、該歯と該中空円
柱形頭部の歯とが噛み合い得るように該円柱形体の円周
に設けられた二つの開口と、該略V字形爪の両腕間の股
に接触した状態で回転可能に取り付けられた円柱と、該
円柱の径方向に該略V字形爪の内側表面を押すために該
円柱の長さ方向の中間の部位に取り付けられた弾性ピン
とを備え、該円柱を回転することにより、該弾性ピンが
該類V字型爪の両腕のうち何れか一方の該腕を該中空円
柱形頭部の該中央孔の内円周表面に対して選択的に押し
つけ、これにより該押しつけた腕の上端にある一つ又は
複数の歯が該内円周表面に形成された歯と噛み合うこと
により駆動回転方向を変換できるように構成されている
可逆性爪車機構を含んでいる。
【0010】そして、該中空円柱形頭部の外円周表面上
から垂直に延びるハンドルと、該略V字形爪および該円
柱を該中空円柱形頭部の中央孔内に固定する固定機構
と、該爪車機構の円柱遠方の該駆動棒の一端に固定結合
する回転ボタンとから構成されていることを特徴とする
ものである。
から垂直に延びるハンドルと、該略V字形爪および該円
柱を該中空円柱形頭部の中央孔内に固定する固定機構
と、該爪車機構の円柱遠方の該駆動棒の一端に固定結合
する回転ボタンとから構成されていることを特徴とする
ものである。
【0011】請求項3記載の可逆性爪車レンチは、請求
項2記載の可逆性爪車レンチ出あって、該固定機構が、
該円柱形体と駆動棒の間に形成された環状凹溝と、該環
状凹溝に嵌められるC形環と、該円柱形体遠方の駆動棒
の一端に形成した環状フランジと、該円柱形体の駆動棒
遠方の一端に固定結合し且つ該類V字型槽をカバーする
蓋とを備え、該爪車機構の柱の一端が、該蓋に設けられ
た穿孔から伸び出すことができるよう構成されているこ
とを特徴とするものである。
項2記載の可逆性爪車レンチ出あって、該固定機構が、
該円柱形体と駆動棒の間に形成された環状凹溝と、該環
状凹溝に嵌められるC形環と、該円柱形体遠方の駆動棒
の一端に形成した環状フランジと、該円柱形体の駆動棒
遠方の一端に固定結合し且つ該類V字型槽をカバーする
蓋とを備え、該爪車機構の柱の一端が、該蓋に設けられ
た穿孔から伸び出すことができるよう構成されているこ
とを特徴とするものである。
【0012】請求項4記載の可逆性爪車レンチは、請求
項2記載の可逆性爪車レンチであって、該蓋が該回転ボ
タンと接触する表面に扇形凹み又は一対の間隔を隔てた
凸点が設けられ、これにより、該回転ボタンの回転角度
範囲を制限するように構成されていることを特徴とする
ものである。
項2記載の可逆性爪車レンチであって、該蓋が該回転ボ
タンと接触する表面に扇形凹み又は一対の間隔を隔てた
凸点が設けられ、これにより、該回転ボタンの回転角度
範囲を制限するように構成されていることを特徴とする
ものである。
【0013】
【発明の実施の形態】図1乃至5は、本発明の好ましい
実施例を示すものである。各図は、可逆性爪車機構を含
む可逆性爪車レンチを示している。まず、図1に基づい
て説明する。可逆性爪車機構は、中空円柱形頭部10
と、トルク伝送素子20と、爪30及び中間部位に弾性
ピンがある円柱40よりおおむね構成されている。
実施例を示すものである。各図は、可逆性爪車機構を含
む可逆性爪車レンチを示している。まず、図1に基づい
て説明する。可逆性爪車機構は、中空円柱形頭部10
と、トルク伝送素子20と、爪30及び中間部位に弾性
ピンがある円柱40よりおおむね構成されている。
【0014】中空円柱形頭部10の中央孔の内円周表面
には、その中央孔の径方向に突出し、同じく軸方向に延
伸する複数の歯101が形成され、これらの歯101の
各々は、二つの斜面を寄せ集めることにより構成されて
いる。
には、その中央孔の径方向に突出し、同じく軸方向に延
伸する複数の歯101が形成され、これらの歯101の
各々は、二つの斜面を寄せ集めることにより構成されて
いる。
【0015】トルク伝送素子20は、その断面が正方形
の駆動棒21と、駆動棒21と一体に形成される円柱形
体22とにより構成されている。円柱形体22には、そ
の軸方向に延びる略V字形槽23が形成されている。略
V字形槽23の底端には、円柱形体22の軸方向に形成
されたその断面形状が円弧形の円弧形凹み24が設けら
れている。一方、円柱形体22の円周には、二つの開口
が設けられ、これらを介して略V字形爪30の歯が中空
円柱形頭部10の歯101と噛み合うことができるよう
になっている。
の駆動棒21と、駆動棒21と一体に形成される円柱形
体22とにより構成されている。円柱形体22には、そ
の軸方向に延びる略V字形槽23が形成されている。略
V字形槽23の底端には、円柱形体22の軸方向に形成
されたその断面形状が円弧形の円弧形凹み24が設けら
れている。一方、円柱形体22の円周には、二つの開口
が設けられ、これらを介して略V字形爪30の歯が中空
円柱形頭部10の歯101と噛み合うことができるよう
になっている。
【0016】円柱形体22の円弧形凹み24に対向する
位置には、その軸方向に延びる円弧形凹み25が形成さ
れ、この円弧形凹み25の駆動棒21に近い位置に、円
柱形体22の軸方向に延びる円弧形凹み26が形成され
ている。なお、円弧形凹み26と円弧形凹み25は、同
じ半径と円心となるように形成されている。
位置には、その軸方向に延びる円弧形凹み25が形成さ
れ、この円弧形凹み25の駆動棒21に近い位置に、円
柱形体22の軸方向に延びる円弧形凹み26が形成され
ている。なお、円弧形凹み26と円弧形凹み25は、同
じ半径と円心となるように形成されている。
【0017】円柱形体22は、中空円柱形頭部10に対
して回転できるようにその中央孔内に装着され、駆動棒
21は、図2および図3に示すように、中空円柱形頭部
10の一側へ垂直に伸び出すように構成されている。
して回転できるようにその中央孔内に装着され、駆動棒
21は、図2および図3に示すように、中空円柱形頭部
10の一側へ垂直に伸び出すように構成されている。
【0018】略V字型爪30は、該円柱形体22の略V
字型槽23と似た大きさと形状を有し、その両腕32
a、32bに挟まれる角度は、略V字型槽23のそれよ
り小さく形成されている。略V字型爪30両腕の上端に
は、複数個の歯31a、31bが設けられ、これらは、
中空円柱形頭部10の歯101に対応するようになって
いる。また、略V字型爪30は、円柱形体22の略V字
型槽23の中で回転できるように取り付けられ、且つ、
略V字型爪30の歯31a、31bは、略V字型槽23
の二つに分かれた開口に位置するようになっている。
字型槽23と似た大きさと形状を有し、その両腕32
a、32bに挟まれる角度は、略V字型槽23のそれよ
り小さく形成されている。略V字型爪30両腕の上端に
は、複数個の歯31a、31bが設けられ、これらは、
中空円柱形頭部10の歯101に対応するようになって
いる。また、略V字型爪30は、円柱形体22の略V字
型槽23の中で回転できるように取り付けられ、且つ、
略V字型爪30の歯31a、31bは、略V字型槽23
の二つに分かれた開口に位置するようになっている。
【0019】その中間部位に弾性ピン41が設けられた
円柱41には、その一端の断面が方形の四方柱42が設
けられ、その他端は、円柱形体22の円形凹み26の半
径よりやや小さく形成されている。このように形成され
ることにより、円柱40が円形凹み26内で回転し、四
方柱42が円柱形体22の駆動棒21遠方の一端に露出
するようになっている。そして、弾性ピン41が、その
径方向に略V字型爪30の内側表面を押すようになって
いる。
円柱41には、その一端の断面が方形の四方柱42が設
けられ、その他端は、円柱形体22の円形凹み26の半
径よりやや小さく形成されている。このように形成され
ることにより、円柱40が円形凹み26内で回転し、四
方柱42が円柱形体22の駆動棒21遠方の一端に露出
するようになっている。そして、弾性ピン41が、その
径方向に略V字型爪30の内側表面を押すようになって
いる。
【0020】可逆性爪車レンチは、爪車機構20、3
0、40の他、更に中空円柱形頭部10の外円周表面上
から外へ垂直に延伸するハンドル102と、爪車機構2
0、30、40を中空円柱形頭部10の中央孔内に固定
する固定機構と、円柱40の四方柱42と固定結合する
回転ボタン50を含んでいる。
0、40の他、更に中空円柱形頭部10の外円周表面上
から外へ垂直に延伸するハンドル102と、爪車機構2
0、30、40を中空円柱形頭部10の中央孔内に固定
する固定機構と、円柱40の四方柱42と固定結合する
回転ボタン50を含んでいる。
【0021】この固定機構は、円柱形体22と駆動棒2
1の間の環状凹溝60と、該環状凹溝60に嵌められる
C形環61と、該円柱形体22の駆動棒21遠方の一端
に形成された環状フランジ62と、円柱形体22の駆動
棒21遠方の一端に固定結合で該類V字型槽23をカバ
ーする蓋63を含んでいる。
1の間の環状凹溝60と、該環状凹溝60に嵌められる
C形環61と、該円柱形体22の駆動棒21遠方の一端
に形成された環状フランジ62と、円柱形体22の駆動
棒21遠方の一端に固定結合で該類V字型槽23をカバ
ーする蓋63を含んでいる。
【0022】蓋63には穿孔631が設けられ、これを
介して円柱40の四方柱42を、図3に示すように蓋6
3から露出させるようになっている。蓋63は、環状フ
ランジ62の内円周621表面に緊迫な方式で結合させ
てある。回転ボタン50には四方柱42に対応する四方
孔51が設けられ、四方柱42をその中に受け入れるよ
うになっている。そして、回転ボタン50を動かしたと
きに、これに伴い円柱40も回転するようになってい
る。
介して円柱40の四方柱42を、図3に示すように蓋6
3から露出させるようになっている。蓋63は、環状フ
ランジ62の内円周621表面に緊迫な方式で結合させ
てある。回転ボタン50には四方柱42に対応する四方
孔51が設けられ、四方柱42をその中に受け入れるよ
うになっている。そして、回転ボタン50を動かしたと
きに、これに伴い円柱40も回転するようになってい
る。
【0023】図4および5に示すように、円柱40に取
り付けられている弾性ピン41は、略V字型爪30の内
側表面を弾性的に押しながら、爪30の両腕32aと3
2bの間を動けるようになっている。そして、円柱40
の回転角度が大きくなり過ぎないように、図1および2
に示すように、蓋63と回転ボタン50が接触する表面
に扇形凹み632が形成され、これが回転ボタン50の
回転角度を制限するようになっている。
り付けられている弾性ピン41は、略V字型爪30の内
側表面を弾性的に押しながら、爪30の両腕32aと3
2bの間を動けるようになっている。そして、円柱40
の回転角度が大きくなり過ぎないように、図1および2
に示すように、蓋63と回転ボタン50が接触する表面
に扇形凹み632が形成され、これが回転ボタン50の
回転角度を制限するようになっている。
【0024】また、図1および2に示す扇形凹み632
の代わりに、蓋63の表面上に一定の間隔を介して突き
出す一対の凸点を設けることもできる。この場合は、一
対の凸点と四方歯42の下端がほぼ鋭角の等辺三角形を
形成するようにそれぞれを配するとよい。この場合も、
扇形凹み632と同様な効果を得ることができる。
の代わりに、蓋63の表面上に一定の間隔を介して突き
出す一対の凸点を設けることもできる。この場合は、一
対の凸点と四方歯42の下端がほぼ鋭角の等辺三角形を
形成するようにそれぞれを配するとよい。この場合も、
扇形凹み632と同様な効果を得ることができる。
【0025】図1乃至5に示す可逆性爪車レンチは、当
業者が了解できる通り、操作員が回転ボタン50を回す
だけで、駆動回転方向を時計方向から逆時計方向に転換
でき、又その反対もできる。例えば、可逆性爪車レンチ
の弾性ピン41が図4に示す位置にある時は、歯31b
と歯101が噛み合い、図4の矢印が示す時計方向に回
転する。一方、逆時計方向だと両者が噛み合わないので
滑る(回転しない)。また、可逆性爪車レンチの弾性ピ
ン41が図5に示す位置にある時は、図4の場合と逆
に、その駆動回転方向は図5の矢印が示す逆時計方向で
あり、時計方向だと滑る。
業者が了解できる通り、操作員が回転ボタン50を回す
だけで、駆動回転方向を時計方向から逆時計方向に転換
でき、又その反対もできる。例えば、可逆性爪車レンチ
の弾性ピン41が図4に示す位置にある時は、歯31b
と歯101が噛み合い、図4の矢印が示す時計方向に回
転する。一方、逆時計方向だと両者が噛み合わないので
滑る(回転しない)。また、可逆性爪車レンチの弾性ピ
ン41が図5に示す位置にある時は、図4の場合と逆
に、その駆動回転方向は図5の矢印が示す逆時計方向で
あり、時計方向だと滑る。
【0026】
【発明の効果】図1乃至5に示す本発明の可逆性爪車レ
ンチは、体積が大きい爪(可逆性爪車レンチ頭部の空間
を基準とする)があると共に、より多くの歯と可逆性爪
車レンチ頭部内の歯と噛み合うので、周知のproto
−type型の可逆性爪車レンチの破壊トルク値を越
し、且つ製造精密度の要求も周知のsnap−on型可
逆性爪車レンチより低い。即ち該可逆性爪車レンチは製
造容易と破壊トルク値が高い利点を共に有するという効
果がある。
ンチは、体積が大きい爪(可逆性爪車レンチ頭部の空間
を基準とする)があると共に、より多くの歯と可逆性爪
車レンチ頭部内の歯と噛み合うので、周知のproto
−type型の可逆性爪車レンチの破壊トルク値を越
し、且つ製造精密度の要求も周知のsnap−on型可
逆性爪車レンチより低い。即ち該可逆性爪車レンチは製
造容易と破壊トルク値が高い利点を共に有するという効
果がある。
【図1】本発明の好ましい実施例より完成された爪車機
構を含む可逆性爪車レンチの分解立体図である。
構を含む可逆性爪車レンチの分解立体図である。
【図2】図1の可逆性爪車レンチを組み立て完成後の立
体図である。
体図である。
【図3】図2の3−3線に沿った断面図である。
【図4】図2の4−4線に沿った断面図である。
【図5】レンチの駆動回転方向を変えた他は図4と同じ
状態を示すの透視図である。
状態を示すの透視図である。
10 中空円柱形頭部 20 トルク伝送素子 21 駆動棒 22 円柱形体 23 略V字形槽 24 円弧形凹み 25 円弧形凹み 26 円弧形凹み 30 略V字形爪 31 歯 32 腕 40 円柱 41 弾性ピン 42 四方注 50 加点ボタン 60 環状凹溝 61 C形環 101 歯 102 ハンドル 632 扇形凹み
Claims (4)
- 【請求項1】 中央孔の内円周表面に複数個の軸方向の
歯を形成している中空円柱形頭部と、該中空円柱形頭部
内において回転可能に設けられた円柱形体と該中空円柱
形体に固定され該中空円柱形頭部の一側へ伸び出る駆動
棒とからなるトルク伝送素子と、該円柱形体の軸方向に
形成された略V字形槽と、該略V字形槽の底端に配され
該円柱形体の軸方向に形成された円弧形凹みと、該略V
字形槽の中で回転可能に取り付けられた略V字形爪と、
該略V字形爪の両腕の上端に形成された一又は複数の歯
と、該歯と該中空円柱形頭部の歯とが噛み合い得るよう
に該円柱形体の円周に設けられた二つの開口と、該略V
字形爪の両腕間の股に接触した状態で回転可能に取り付
けられた円柱と、該円柱の径方向に該略V字形爪の内側
表面を押すために該円柱の長さ方向の中間の部位に取り
付けられた弾性ピンとを備え、該円柱を回転することに
より、該弾性ピンが該類V字型爪の両腕のうち何れか一
方の該腕を該中空円柱形頭部の該中央孔の内円周表面に
対して選択的に押しつけ、これにより該押しつけた腕の
上端にある一つ又は複数の歯が該内円周表面に形成され
た歯と噛み合うことにより駆動回転方向を変換できるよ
うに構成されている可逆性爪車機構。 - 【請求項2】 中央孔の内円周表面に複数個の軸方向の
歯を形成している中空円柱形頭部と、該中空円柱形頭部
内において回転可能に設けられた円柱形体と該中空円柱
形体に固定され該中空円柱形頭部の一側へ伸び出る駆動
棒とからなるトルク伝送素子と、該円柱形体の軸方向に
形成された略V字形槽と、該略V字形槽の底端に配され
該円柱形体の軸方向に形成された円弧形凹みと、該略V
字形槽の中で回転可能に取り付けられた略V字形爪と、
該略V字形爪の両腕の上端に形成された一又は複数の歯
と、該歯と該中空円柱形頭部の歯とが噛み合い得るよう
に該円柱形体の円周に設けられた二つの開口と、該略V
字形爪の両腕間の股に接触した状態で回転可能に取り付
けられた円柱と、該円柱の径方向に該略V字形爪の内側
表面を押すために該円柱の長さ方向の中間の部位に取り
付けられた弾性ピンとを備え、該円柱を回転することに
より、該弾性ピンが該類V字型爪の両腕のうち何れか一
方の該腕を該中空円柱形頭部の該中央孔の内円周表面に
対して選択的に押しつけ、これにより該押しつけた腕の
上端にある一つ又は複数の歯が該内円周表面に形成され
た歯と噛み合うことにより駆動回転方向を変換できるよ
うに構成されている可逆性爪車機構を含み、該中空円柱
形頭部の外円周表面上から垂直に延びるハンドルと、該
略V字形爪および該円柱を該中空円柱形頭部の中央孔内
に固定する固定機構と、該爪車機構の円柱遠方の該駆動
棒の一端に固定結合する回転ボタンとから構成されてい
る可逆性爪車レンチ。 - 【請求項3】該固定機構が、該円柱形体と駆動棒の間に
形成された環状凹溝と、該環状凹溝に嵌められるC形環
と、該円柱形体遠方の駆動棒の一端に形成した環状フラ
ンジと、該円柱形体の駆動棒遠方の一端に固定結合し且
つ該類V字型槽をカバーする蓋とを備え、該爪車機構の
柱の一端が、該蓋に設けられた穿孔から伸び出すことが
できるよう構成されている請求項2記載の可逆性爪車レ
ンチ。 - 【請求項4】 該蓋が該回転ボタンと接触する表面に扇
形凹み又は一対の間隔を隔てた凸点が設けられ、これに
より、該回転ボタンの回転角度範囲を制限するように構
成されている請求項3記載の可逆性爪車レンチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24040495A JP2668778B2 (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | 可逆性爪車レンチ及びそれに使われる可逆性爪車機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24040495A JP2668778B2 (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | 可逆性爪車レンチ及びそれに使われる可逆性爪車機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0957636A JPH0957636A (ja) | 1997-03-04 |
JP2668778B2 true JP2668778B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=17058970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24040495A Expired - Lifetime JP2668778B2 (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | 可逆性爪車レンチ及びそれに使われる可逆性爪車機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2668778B2 (ja) |
-
1995
- 1995-08-16 JP JP24040495A patent/JP2668778B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0957636A (ja) | 1997-03-04 |
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