JPH07178676A - ラチェットレンチ - Google Patents

ラチェットレンチ

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JPH07178676A
JPH07178676A JP6891092A JP6891092A JPH07178676A JP H07178676 A JPH07178676 A JP H07178676A JP 6891092 A JP6891092 A JP 6891092A JP 6891092 A JP6891092 A JP 6891092A JP H07178676 A JPH07178676 A JP H07178676A
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ラチェット部材のリセット操作の容易なラチェ
ットレンチを提供する。 【構成】ラチェットスプリング1が、ハンドル2の一端
に位置するレンチヘッドと、その他端に位置するグリッ
プスリーブ4との間で軸方向に伸びる。グリップスリー
ブのリセットスリーブ3によって、予め決められた2つ
の位置の間でラチェットスプリングを調節し、レンチヘ
ッドに取付けられたラチェット部材を駆動させる。ラチ
ェットスプリング1は、その一方の脚部22がリセットス
リーブとかみ合い、その他方の脚部が、グリップスリー
ブ内に位置する操作室7の底部のショルダ8の回りでス
ナップされ得るヘアピン状折りたたみ部をなす。他方の
脚部の延長側におけるレンチヘッドへの移行部には、ラ
チェットスプリングによって作られたクランク11が設け
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転機構を収容したラ
チェットヘッドが一端に設けられたハンドルを含むラチ
ェットレンチまたはスパナに関するものである。ここ
で、回転機構の回転の方向はラチェット部材によって調
節することができ、ハンドルの他端にはラチェットレン
チの手動操作を容易にするためのグリップ面が設けられ
ている。
【0002】
【従来の技術】前記の種類のラチェットレンチは一般に
知られている。今日入手し得る最も一般的なタイプのラ
チェットレンチで使用されるラチェット部材は、回転機
構のすぐ周辺に位置している。ラチェット部材がハンド
ルグリップ表面から離れて位置していることは、使用者
にとって非常に非実用的である。なぜなら、これは、レ
ンチを逆方向に回転または回そうとしてラチェット部材
をリセットするために、使用者がハンドルを手放さなけ
ればならないためである。または、自分の他方の手(こ
れはしばしばワークを他の方法で支持またはつかむため
に使用される)でラチェット部材をリセットする必要が
生じるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近では、ラチェット
部材操作要素がレンチハンドルのハンドルグリップ表面
の少なくとも周辺に設けられたラチェットレンチが提案
されている。この場合、操作要素はハンドル軸の方向に
移動させ得るボタンの形態を有している。このボタン
は、ハンドルグリップ表面をつかむために使用される手
の親指で操作するように意図されている。これによりラ
チェット部材をリセットするために手を持ち上げる必要
についての問題は解決されたが、このボタン装置は、人
間工学的観点からはまだ最適の操作装置ではない。この
ような人間工学上レンチの必要性を充足させるために、
ラチェットレンチ全体を適切な形に再構築することが必
要である。
【0004】そこで本発明は、このような必要性に応じ
たラチェットを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明のラチェットレンチは、ハンドルに取付けられた
回転部材を有し、この回転部材が、ラチェット部材をリ
セットさせ得る手段によって操作要素に連結された構成
としたものである。
【0006】
【作用】ラチェットレンチを種々の条件下でどのように
操作するかについいて十分な研究を行なった結果、レン
チハンドル、とりわけそのグリップ表面にほぼ円形の横
断面形状を設けるのが好ましいことが判明した。人間工
学的に最適とするためには、ラチェットレンチの回転機
構の回転方向をリセットするために使用される手段に、
グリップ表面に十分適合しかつこのグリップ表面のすぐ
周辺に位置する形態が与えられる。
【0007】これは、回転部材がレンチハンドルに設け
られ、この回転部材がラチェット部材をリセットするた
めに使用される操作要素に連結されているという、上述
の本発明のラチェットレンチで達成される。
【0008】本発明のラチェットレンチの好ましい一実
施例によると、回転部材はハンドルのグリップ表面のす
ぐ周辺またはその中に配置されたスリーブの形態を有
し、操作要素はハンドルに沿ってその長軸方向に移動す
るように配置される。ラチェットスプリングを含む操作
要素を収容するために、ハンドル凹部を設けるのが好ま
しい。ラチェットスプリングの一端はハンドルのヘッド
においてラチェット部材と結合し、このスプリングの他
端は、ヘアピン形要素の形態をとってスリーブに連結さ
れている。
【0009】スリーブは、ハンドルの長軸まわりにおい
て、2つの末端位置の間で回転し得るのが有利である。
スリーブの回転によってラチェットスプリングのヘアピ
ン状要素が駆動され、この要素は、ハンドルに設けられ
た凹部の一部を構成する空間の底部に設けられたショル
ダ上で動くように設置される。即ち、このヘアピン状要
素は双安定の機能を有し、この要素は2個の休止位置を
有し、この休止位置は、上記ショルダの各側面上であ
る。ヘアピン状要素が一方の休止位置から他方へ移行す
る時、ラチェットスプリングが回転し、これによって、
この要素におけるラチェット部材とかみ合うクランク状
部分が機能してこのラチェット部材をリセットする。
【0010】本発明のラチェットレンチのラチェット部
材自体は、本発明のラチェットレンチが人間工学的に最
適のデザインをとることを可能ならしめる形態を有して
いる。本発明のラチェットレンチの好ましい実施例の場
合、ラチェット部材はハンドルヘッドに設けられたラチ
ェット室に収容される。ラチェット室はホイール室に向
かって開口しており、このホイール室でラチェットホイ
ールは、回転機構と一緒に受けられる。ラチェットホイ
ールの回転はラチェット部材によって常に、ハンドルに
対する一方向について掛け合わされ、かつこの逆方向に
はこのホイールを回転させることができる。ラチェット
部材は、ラチェットスプリングのヘアピン状要素の双安
定な位置に対応した2つのラチェット位置間で調節する
ことができる。
【0011】本発明のラチェットレンチの好ましい実施
例の場合、ラチェットホイールは、ラチェット部材がか
み合う歯をつけた周囲面を持っている。ラチェット部材
は、その表面がラチェットホイールとかみ合うような腎
臓形の本体を有するのが好ましく、その曲率半径はラチ
ェットホイールの半径に対応する。この本体の反対面の
曲率半径はより小さく、ラチェット室の相対する2つの
壁と相互に作用する。ラチェット室のこの反対壁の曲率
半径は、ラチェット部材の凹面の曲率半径と一致する。
ラチェット装置の凹面の曲率半径は、その両端で、内向
きに角度のついた直線と合する。
【0012】ラチェットスプリングのクランク部分はラ
チェット本体に直接、回転可能に受けられているので、
グリップ表面のスリーブを同等に回転させることによっ
て、ラチェットボディを直ちにもう一方の設定状態とす
ることができる。
【0013】
【実施例】本発明の好ましい実施例のラチェットレンチ
は、図1と図2に示される基部ボディ構造の周囲に構築
される。基部ボディ構造はハンドル2の形態を有し、そ
の一端においてヘッド12で終止されている。ハンドル2
に沿って凹部6が伸びており、この凹部はヘッド12の周
辺でクランク室15と、またハンドルの反対側ハンドグリ
ップの末端で操作室7と、それぞれ合している。凹部6
は、好ましい実施例においては、2個の休止位置すなわ
ち末端位置の間を移動し得るラチェットスプリング1の
形態を有する操作要素のためのジャーナル支持手段を構
成する。これらの休止位置は、操作室7の底面に位置す
るショルダ8によって規定されるが、これらについては
図3と図4を参照しつつ以下により詳細に説明する。レ
ンチのヘッド12に隣接して位置するクランク室15はホイ
ール室16に連結し、このホイール室の主軸は通常、ハン
ドル2の長軸すなわち主方向に対して垂直であり、また
ホイール室はヘッド12の上面からその底面に伸びている
貫通孔を形成する。ホイール室16は回転式ラチェットホ
イール14のためのジャーナル手段を構成するように意図
され、この点は図7と図8を参照しつつ後でより詳細に
説明する。
【0014】図3の左側には、レンチヘッド(図示せ
ず)への軸2の移行部分が示され、図3の右側にはハン
ドル2の握り端が示されている。図からわかるように、
ラチェットスプリング1はカバープレート5の下の開孔
6に受けられ、このカバープレート5は、ホイール室16
(図1と図2)から伸びてクランク室15と凹部6とを閉
鎖し、操作室7で終始している。カバープレート5は凹
部6の周囲に位置する平面9,10(図1)に載ってお
り、このプレートはねじまたはその他の適当な固定具
(図示せず)で上記平面に締めておくのが好ましい。
【0015】ハンドル2の握り端は、レンチの使用者の
手に適切な、形の調ったグリップ面わ備えた、人間工学
的に形成されたグリップスリーブ4を有している。グリ
ップスリーブ4は操作室7の全長に沿ってハンドル2の
長軸方向に伸びており、凹部6の方へも少しの距離で続
いている。凹部6に隣接して位置するグリップスリーブ
4の末端は、部分的に回転可能なリセットスリーブ3を
有している。従って、このリセットスリーブ3は、ハン
ドル2の長軸の回りを、スリーブ4におけるリセットス
リーブ結合手段に装着された相互作用するストップ手段
(図示せず)によって決定される2つの末端位置の間
を、回転することができる。これらの2つの末端位置
は、ラチェットスプリング1の2種の休止位置に対応す
る。
【0016】クランク室15に突出しているラチェットス
プリング13の末端は、ラチェット装置13と相互作用させ
ようとするクランク11すなわち歯止手段の形態を有して
おり、これは後で図7と図8を参照しつつより詳細に説
明する。操作室7に突出しているスプリング1のこの部
分は、2本の脚部21,22が伸びているヘアピン状折りた
たみ構造を有している。一方の脚部21は通常、空間7の
底部に沿って、この空間底部に設けられたショルダ手段
8まで誘導され、ここでこの一方の脚部21は他方の脚部
22と合し、脚部22は第1の脚部21の上を空間7を通って
折れ返り、リセットスリーブ3と相互作用する。脚部21
とクランク11は相互に一致している回転軸を有すること
ができ、ラチェットスプリング1のこれらの部分を相互
に連結する部分は偏心的に凹部6に受けられる。クラン
ク11の回転軸と脚部21の回転軸とは、スプリング1の軸
からそれぞれ異なった距離をおいて位置するのが好まし
い。
【0017】図5と図6は、リセットスリーブ3を分離
状態で示した図である。図3と図6の両者からわかるよ
うに、リセットスリーブ3は先端を切取った円すい形を
有しており、グリップスリーブ4の終端部の形状および
そのハンドル2との連結部と一致している。リセットス
リーブ3の内面には連結部材23が設けられ、この連結部
材には、スプリング1の第2の脚部22の外側末端24がか
み合っている。従って、連結部材23は、図5に示される
ように、スプリング脚部22の末端24のための連結部25を
有している。連結装置23は、グリップスリーブ24の開孔
26に伸びるように配置されている。グリップスリーブ4
の外側の面と同様に、リセットスリーブ3の外側面に
は、グリップのために好都合なエンボスパターンが形成
されている。図6に示されるように、リセットスリーブ
3の適当な表面パターンは、スリーブの縦方向に伸びて
いる尾根および溝28の形態を有している。
【0018】図4は、図3において矢印A−Aで印した
末端から見た操作室7を示す。この点について、図4
(A) および図4(B) はそれぞれ、ショルダ手段8のいず
れかの側の空間30,31においてラチェットスプリング1
のとり得る2個の末端位置を示す。図4からわかるよう
に、グリップスリーブ4はハンドル2に連結され、凹部
6はプレート5によって覆われている。矢印B1とB2
によって示されるように、リセットスリーブ3と、第2
のラチェットスプリング脚部22を連結するための連結装
置23とは回転可能であり、スリーブが回転すると脚部21
がショルダ8の上へ外れ、空間30と31との末端位置に適
合する。これらの末端位置は、リセットスリーブ3の回
転範囲に対応する。
【0019】図8を参照しつつ後述するように、図4
(A) は、ラチェットレンチが戻り自由移動のために右へ
(図8(A) における矢印P1の方向)リリースされる時
のスプリング1の末端位置を示し、その自由移動の間に
機構19(図7および図8)はハンドルに対して相対的に
移動することができる。図4(B) は、レンチが反対方向
への対応する戻り移動のために(左へ)リリースされる
時のラチェットスプリング1の末端位置を示す。
【0020】図7は、図1と図2に示されたレンチヘッ
ド12のホイール室16に回転可能に取付けられた機構19を
分離状態で示す図である。機構19は、ナットを締めたり
ナットをゆるめたりするために適当ないわゆるボックス
ソケットをはめ込むことができる例えば角柱の形態のよ
うな、ツールホルダー(すなわちボス)40を有している
ラチェットホイール14を含んでいる。ツールホルダー40
は、ラチェットホイール14に固定して連結されて、一緒
に回転するのが好ましい。ラチェットホイール14の周囲
の側面17には、好ましくは表面17全てに渡る歯18の環が
設けられる。環18における歯の数は、自由戻り移動が終
了したらラチェット装置13すなわち歯止め手段(図8)
のかみ合わせのために満足なピッチを提供するに十分な
ものとすべきである。しかし、歯の数は、レンチがその
駆動方向に回転してラチェット装置13が操作可能なラチ
ェット位置にある場合(図8(B) )、機構19に伝達しよ
うとする回転力を得るのに十分な歯のかみ合わせ深さを
得ることが可能でなければならないという観点から、過
剰に多くするべきではない。直径30mmのラチェットホイ
ール14を有するラチェットレンチの場合、60〜80の歯数
が許容できるということが判明した。最適の機能は歯数
72で達成される。
【0021】図8(A) と図8(B) は、図1に示されたも
のと同じレンチヘッド12の図であるが、それぞれホイー
ル室16とラチェット室26にラチェットホイール14とラチ
ェット装置13が設けられている。即ち、ラチェットホイ
ール14はホイール室16に受けられ、ラチェット室26を介
してクランク室15に連結している。クランク室15に突出
しているラチェットスプリング1のクランク部分11は、
回転可能に取付けられ、ラチェット装置13において軸方
向に移動することができる。ラチェット装置13は、前記
のようにしてリセットスリーブ3を回転またはツイスト
させてラチェットスプリング1を図4(A) と4(B) に示
した位置の一方へ移動させることによって、ラチェット
スプリング1により2つの末端位置に調節することがで
きる。図8(A) と8(B) は、これらの2つの末端位置の
一方、即ち図4(A) に湿されたスプリング位置に対応す
る位置を示す。これにより、レンチを矢印P1にて示し
た戻り方向に自由に移動させることができ、その間、ハ
ンドル2は、図8(A) に示したように、機構19とそのラ
チェットホイール14に関して自由に移動する。ハンドル
2が反対方向に動く時、ラチェットホイール14はロック
されて図8(B) に示した矢印P2の方向で回転的移動を
行ない、その間、機構19は回転的移動を行なって、例え
ばナットまたはボルトを締める。
【0022】ラチェット部材13は通常、ラチェット室26
の形態と一致した形態を有するが、その幅は、ラチェッ
トホイール14と、ラチェット室の相対する壁33,34の間
の空間より小さくなる。スプリングクランク11を用いて
ラチェット部材13を横方向に移動させることによって、
ラチェット部材はラチェットホイール14と壁(図8の3
3)の間のくさびとして機能し、図8(B) に示すよう
に、使用者がこの方向でレンチを回転させる場合、この
ラチェット部材13はクランク11によって上述の壁に向け
て移動される。このくさび作用により、ラチェットホイ
ール14に対しハンドルがロックされ、それによってメカ
ニズム19にこの方向への回転を起させる。ハンドル2が
反対方向、即ち図8(A) において矢印P1で示された方
向に回る時、ラチェット部材13はラチェットホイール14
とのくさび作用から解放され、図8(A) に示されたラチ
ェット室26の2つの壁33,34の方へ移動する。
【0023】スプリングクランク11が図8に示された位
置とは反対の末端位置に調節される時は当然、ハンドル
2の回転の2方向において逆の機能が得られる。この場
合、ラチェット部材13とラチェットホイール14とラチェ
ット室26の壁34との間のくさび作用は、ハンドル2が矢
印P1の方向に回転し、その結果機構19に力が伝達され
る時に達成される。ハンドル2が反対方向に回る時、ハ
ンドルは機構19を動かさないで自由に動く。
【0024】くさび作用を改善し、次いでラチェットホ
イール14への力の伝達を改善するためには、ラチェット
部材13は、通常ラチェット室26の中に移動可能に配置さ
れた腎臓形の本体を有するのが好ましい。ラチェットホ
イール14の方向を向いた腎臓形本体13の凹形側面に、ラ
チェットホイール14の歯18に対応する歯をつけた環27を
設ける。本体13の凹面は、ラチェットホイール14の半径
に対応する曲率半径を有する。ハンドル2の方向を向い
ている本体13の側面は、本体13の湾曲の凸面半径に一致
した曲率半径を有しており、本体13の両端はそれぞれ内
側に角度のついた直線と合する。
【0025】上記から明らかなように、ラチェットホイ
ール14とラチェット本体13に歯を設けることは好ましい
が、必要ではない。また、本発明の概念を逸脱すること
なく、その他の点について、このラチェットレンチを変
更することができる。例えば、ラチェット本体13とラチ
ェット室26に、所望のくさび作用を排除することなく、
例示した以外の形態を与えることができる。行ない得る
変更のその他の例として、リセットスリーブ4を、前記
の場合のように回転させるものではなく軸方向に移動さ
せるものとすることができる。軸方向に移動し得るスリ
ーブ4の場合、スリーブは、スリーブ連結装置23におけ
るZ形のスロット手段により、位置的に規定された空間
30と31の一方から他方へとラチェットスプリング1を切
り換える。本発明の概念の範囲内においてその他の変更
も可能であり、従って、本発明は前記の詳細に説明した
実施例に限定されると理解されるべきではなく、他の解
決法および変更法も全て特許請求の範囲に包含されるも
のである。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、ハン
ドルに取付けられた回転部材を有し、この回転部材が、
ラチェット部材をリセットさせ得る手段によって操作要
素に連結されている構成としたため、人間工学的観点
上、最適のラチェットレンチを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラチェットレンチの好ましい実施例の
基本的なボディ構造の平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った、基本的な本体構造の
縦方向の断面図である。
【図3】図2に対応して本発明のラチェットレンチの組
立状態を示す部分断面図である。
【図4】図3のA−A方向から見た、本発明のレンチの
ラチェットスプリングの各々の設定状態を示す、本発明
のラチェットレンチの横断面図である。
【図5】図3の縦断面図に対応する断面図であって、ラ
チェットスプリングを駆動するために機能するスリーブ
を示す図である。
【図6】図3のA−A方向から見た図5の実施例のスリ
ーブを示す図である。
【図7】レンチヘッドに収容された回転機構とそのラチ
ェットホイールとを示す図である。
【図8】レンチのヘッド末端を示し、ラチェット装置が
その操作不能な位置にある時およびその操作可能なドラ
イブ位置にある時をそれぞれ示すためにカバープレート
が取外された状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ラチェットスプリング 2 ハンドル 3 リセットスリーブ 4 グリップスリーブ 8 ショルダ 11 クランク 12 レンチヘッド 13 ラチェット部材 14 ラチェットホイール 19 回転機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス ヒンバート スウェーデン国 エス−161 53 ブロン マ タシツスヴェーゲン 28 (72)発明者 コニー ヤンソン スウェーデン国 エス−199 71 エンケ ーピンク レンヴェーゲン 7

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラチェット部材(13)により回転方向をリ
    セットし得る回転機構(19)を含むヘッド(12)を一端に有
    するハンドル(2) と、このハンドルの他端に設けられた
    グリップ面(4) とを備えたラチェットレンチであって、
    ハンドル(2)に取付けられた回転部材(3) を有し、この
    回転部材が、前記ラチェット部材(13)をリセットさせ得
    る手段によって操作要素(1) に連結されていることを特
    徴とするラチェットレンチ。
  2. 【請求項2】 回転部材が、グリップ面(4) のすぐ周辺
    であって好ましくはグリップ面(4) 内に位置するリセッ
    トスリーブ(3) の形態を有し、操作要素(1)がハンドル
    (2) に沿ってその長軸方向に移動するように構成される
    ことを特徴とする請求項1記載のラチェットレンチ。
  3. 【請求項3】 操作要素(1) が、ハンドル(2) に設けら
    れて好ましくはカバープレート(5) によって閉鎖された
    凹部(6) において移動するように構成されることを特徴
    とする請求項1記載のラチェットレンチ。
  4. 【請求項4】 一端がハンドル(2) のヘッド(12)におい
    てラチェット部材(13)とかみ合っているラチェットスプ
    リングを操作要素(1) が有し、このスプリングが、リセ
    ットスリーブ(3) に連結された要素(22,24)を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    ラチェットレンチ。
  5. 【請求項5】 凹部(6) がグリップ面(4) の領域に配置
    された操作室(7) から始まり、凹部内にラチェットスプ
    リング(1) が受けられ、グリップ面が与えられたグリッ
    プスリーブ(4) によってこの凹部が囲まれており、ヘッ
    ド12の方向に向いた凹部の末端が前記リセットスリーブ
    (3) と合しているかまたはこのリセットスリーブを支持
    していることを特徴とする請求項3および4記載のラチ
    ェットレンチ。
  6. 【請求項6】 ラチェットスプリング(1) が前記操作室
    (7) の領域に、2本の脚部(21,22)を有するヘアピン
    状折りたたみ部を構成し、一方の脚部(21)がハンドル
    (2) の凹部(6) に受けられたスプリング要素から伸びて
    操作室の底部に設けられたショルダ8と相互作用するよ
    うに構成され、他方の脚部(22)がリセットスリーブ(3)
    に連結され、このスリーブがハンドル(2) の中央の長軸
    のまわりに回転可能であるように構成されていることを
    特徴とする請求項4または5記載のラチェットレンチ。
  7. 【請求項7】 凹部(6) がハンドル(2) の中心の長軸に
    関して偏心的に位置するとともにこの軸が操作室(7) の
    底部に沿って伸び、ラチェット部材(13)と連結されたス
    プリング(1) の末端はクランク(11)の形態を有してクラ
    ンク室(15)に収容され、前記クランクが、スプリング
    (1) のヘアピン状折りたたみの一方の脚部(21)の主軸と
    同様に、ラチェットスプリングの回転軸から同方向であ
    るが異なった距離に位置する主軸を有することを特徴と
    する請求項6記載のラチェットレンチ。
  8. 【請求項8】 操作室(7) の底部に設けられたショルダ
    8が、ハンドル(2)の中央長軸に関するいずれかの側面
    において、上記一方の脚部(21)およびスプリング(1) の
    ヘアピン状の折りたたみ部のために位置を規定する空間
    (30,31)を規定し、スリーブ(3) の回転によって上記
    一方の脚部(21)を前記2つの位置を規定している空間
    (30,31)の一方へ移動させ、それによって前記クラン
    ク(11)に双安定性の位置決めを与えるように構成される
    ことを特徴とする請求項6および7記載のラチェットレ
    ンチ。
  9. 【請求項9】 リセットスリーブ(3) がグリップスリー
    ブ(4) の前端において回転を制限された状態で受けら
    れ、このリセットスリーブ(3) が、スプリング(1) のヘ
    アピン状折りたたみ部の前記第2の脚部(22)の先端を連
    結するための連結部材(23)を備え、上記連結部材(23)が
    操作室(7) の内側に向いており、かつこの連結装置は、
    スリーブが回転される時にグリップスリーブ(4) の開孔
    (26)において移動するように構成されることを特徴とす
    る請求項5〜8のいずれか1項に記載のラチェットレン
    チ。
  10. 【請求項10】 ラチェット部材(13)がレンチヘッド(12)
    に設けられたラチェット室(26)に配置され、ラチェット
    ホイール(14)がこのホイールに連結可能な回転機構(19)
    と一緒に受けられるホイール室(16)に向かって前記ラチ
    ェット室が開口し、ラチェット部材(13)が、二つのラチ
    ェット位置の一方、例えばハンドル(2) との相対関係に
    おける一方向でのラチェットホイール(14)の回転を妨げ
    るが、反対方向ではこのような相対的回転を許容する位
    置にセットされるとともに、第2のラチェット位置では
    ラチェットホイール(4) を逆に回転させるべく影響する
    ようにセットされ得るように構成されることを特徴とす
    る請求項1,4または7のいずれか1項に記載のラチェ
    ットレンチ。
  11. 【請求項11】 ラチェット部材(13)がラチェットホイー
    ル(14)の周辺の面とかみ合う面を有し、このラチェット
    部材がそれぞれのラチェット位置においてラチェット室
    (26)の2つの互いに相対する壁(33,34)と相互作用し
    て、ラチェット部材が相互作用するように設けられた壁
    (33)からラチェットホイール(14)に対し相対的に一方向
    (P1)にハンドル(2) を回転できるが、ハンドル(2)
    を上記壁(33)の方に向いた他の方向(P2)に回転させ
    ようとする時にはラチェットホイール(14)の周辺面と上
    記壁(33)との間に存在するラチェット部材(13)により生
    じたくさび作用によってこのような相対的回転が阻止さ
    れるように構成されることを特徴とする請求項10記載の
    ラチェットレンチ。
  12. 【請求項12】 ラチェットホイール(14)の周辺面に歯
    (8) が設けられ、前記ラチェットの周辺面とかみ合うよ
    うにされたラチェット部材(13)の表面には好ましくはラ
    チェットホイールの歯(18)に対応する歯(27)が設けられ
    ることを特徴とする請求項11記載のラチェットレンチ。
  13. 【請求項13】 ラチェット部材(13)が通常は腎臓形の本
    体を有し、ラチェットホイール(14)の周辺面とかみ合わ
    される上記上記本体の面は、ラチェットホイール(14)の
    半径に対応する曲率半径を有し、一方、ハンドル(2) の
    方に面して存在する上記ラチェット部材(13)の本体の面
    は弓状の形状であってラチェットホイール(14)の半径よ
    り小さい凸状の曲率半径を有し、さらにラチェット室(2
    6)の前記2つの互いに相対する壁(33,34)の両者は、
    ラチェット部材の凸状の曲率半径に一致する曲率半径を
    有することを特徴とする請求項11または12記載のラチェ
    ットレンチ。
  14. 【請求項14】 ラチェット室(26)がクランク室(15)に連
    結され、ラチェットスプリング(1) のクランク(11)が、
    リセットスリーブ(3) が活性化された時にそのかみ合い
    位置の間でラチェット部材を調節するために、前記ラチ
    ェット部材内に回転可能にかつ軸方向に移動可能に受け
    られていることを特徴とする請求項8,11,12,13のい
    ずれか1項に記載のラチェットレンチ。
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