JP2667818B2 - トランザクション処理方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高速にトランザクションを処理するトラン
ザクション処理方式に関する。 〔従来の技術〕 従来のトランザクシヨン処理方式は「HITAC マニユ
アル プログラムプロダクト VOS3 データコミユニケ
ーシヨン マネジメント システム DCCM3解説 P18〜
21」に示す様に、１つのユーザ・アプリケーシヨン・プ
ログラム（UAP）に対して、データコミユニケーシヨン
・マネジメント・システムは端末から入力のあつた１つ
のトランザクシヨンを送る。この時、データコミユニケ
ーシヨン・マネジメント・システムはUAPが処理に必要
な資源の確保やデータベース管理プログラムの初期設定
といつたUAP開発処理を行なう。この処理の後UAPが起動
され、端末から入力されたトランザクシヨンにしたがつ
て業務処理を行なう。UAPの処理が終了すると制御がデ
ータコミユニケーシヨン・マネジメント・システムに渡
され、ここで同期点処理が行なわれる。同期点処理で
は、障害発生時にUAPで操作したデータベースの内容が
回復できる様に履歴となるジヤーナルの取得等を行な
う。同期点処理が終了すると、UAPが業務処理中に作成
した送信メツセージを端末に送信する。この様に、デー
タコミユニケーシヨン・マネジメント・システムは、同
一UAPに対して、１回の制御で１つのトランザクシヨン
の処理を行なつていた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記従来方式では、データコミユニケーシヨン・マネ
ジメント・システムは、同一UAPに対して１回の制御で
１つのトランザクシヨン処理しか行なうことができなか
つた。そのため、同一UAPに複数のトランザクシヨン処
理要求があつた場合、データコミユニケーシヨン・マネ
ジメント・システムは、要求の回数UAP制御を行なわな
くてはならない。したがつて、各トランザクシヨンに共
通な処理が多く、また、フアイル入出力が多く処理時間
を要するUAP開始処理や同期点処理を含むUAP終了処理も
要求回数行なわなくてはならず、効率的な制御ではなか
つた。 本発明の目的は、複数のトランザクシヨン処理時にUA
P開始・終了処理を削減し、トランザクシヨン処理を効
率良く高速に行なうことにある。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的は、トランザクシヨンの一括処理を行なうか
どうか判定する一括トランザクシヨン判定部と、一括処
理を行なうトランザクシヨンを１つのキユーに蓄える一
括トランザクシヨン受取部と、複数トランザクシヨンの
同期点処理を１回の同期点取得要求で行なうことができ
る一括同期点取得部と、複数のトランザクシヨンの出力
メツセージを一括して送信することができる一括メツセ
ージ送信部を備えたデータコミユニケーシヨンマネジメ
ントシステムにより達成される。 〔作用〕 一括トランザクシヨン判定部は、端末より送られてき
たトランザクシヨンが一括処理を行なうトランザクシヨ
ンかどうかを判定し、判定結果によつて通常トランザク
シヨン受け取り処理が一括トランザクシヨン受け取り部
へ制御を振り分ける。一括処理を行なうトランザクシヨ
ンが端末から入力されれば、制御は一括トランザクシヨ
ン受け取り部へ渡され、ここで一括して処理を行なうグ
ループ毎に、キユーにトランザクシヨンが蓄えられる。
また、一括トランザクシヨン受け取り部は、キユーの管
理も行なつており、トランザクシヨン数か受け取り待ち
時間のどちらかが制限を越えれば、UAPを起動させるた
めのプログラムへ制御を移す。それによつて、これまで
複数回行なつていたUAP開始処理が１回で済むようにな
る。一括同期点処理部は、一括同期点処理要求によつて
動作し、複数トランザクシヨンの同期点処理を行なう。
それによつて、同期点処理中のUAP使用資源開放処理と
いつた複数のトランザクシヨンに共通な処理が、従来複
数回行なわなければならなかつたものでも１回の同期点
処理で済む。また、障害発生時にデータベースの内容の
回復を行なう時に使用するジヤーナルも一括して取得
し、フアイルに出力できるためフアイル出力に要する処
理も削減できる。一括メツセージ送信部は、複数トラン
ザクシヨンの出力メツセージを一括して端末に出力す
る。これにより、メッセージ送信を行なうのに要する前
後処理が削減でき、またジヤーナル取得も一括化が可能
となるためジヤーナルのフアイル出力処理の削減も行な
うことができる。 〔実施例〕 以下、本発明の一実施例を図面によつて説明する。第
１図は、本発明の一実施例の全体構成を示したものであ
る。まず、全体の構成要素について説明する。全体は端
末側と処理装置側に分けられ１は端末側に属し、他の部
分は処理装置側に属する。端末１はオンライン処理時に
ユーザが操作するものであり、メッセージの入出力を行
なうために使用する。２は通信管理プログラムであり端
末１と処理装置とのメツセージ受け渡しを行なうための
管理プログラムである。26,27,28,29は、データコミユ
ニケーシヨン・マネジメント・システムを構成する部分
である。26はメツセージ受信部,27はアプリケーシヨン
プログラム実行部,28は同期点処理部,29はメツセージ送
信部である。メツセージ受信部は、メツセージ受信・編
集部3,一括トランザクシヨン判定部4,トランザクシヨン
受取処理部6,一括トランザクシヨン受取部7,キユー管理
部８から成る。この中で、一括トランザクシヨン判定部
４は一括トランザクシヨン・テーブルを、一括トランザ
クシヨン受取部は一括メツセージ・キユー９を、キユー
管理部８はシステムメツセージ受取キユー10を動作時に
使用する。アプリケーシヨン・プログラム実行部27は、
アプリケーシヨンプログラム管理部11a,アプリケーシヨ
ン・プログラム12a,一括RECEIVE部11b,一括SEND部11c,
同期点処理要求部15から成る。13bはアプリケーシヨン
・プログラム対応テーブル、13aはデータ・デイクシヨ
ナル／デイレクトリ・フアイルでありアプリケーシヨン
・プログラム管理部が使用し、14は一括送信メツセージ
キユーであり一括SEND部が使用する。12bは、データベ
ース管理プログラムであり、アプリケーシヨン・プログ
ラム12aから呼び出される。同期点処理部28は、通常ト
ランザクシヨン同期点処理部16,一括同期点処理部17,ジ
ヤーナル取得部18より成る。19はジヤーナル・データセ
ツトでありジヤーナル取得部18が使用し、20はシステム
・メツセージ待合せキユーであり通常トランザクシヨン
同期処理部が使用し、21は一括メツセージ待合せキユ
ー、22は一括メツセージ待合せキユー状態格納バツフア
であり一括同期点処理部17が使用する。メツセージ送信
部29は、メツセージ送信処理24,一括メツセージ送信部2
3,メツセージ編集・送信部25より成る。 次に各要素の動作について説明する。まず、メツセー
ジ受信部26について説明する。端末１よりメツセージが
送られると、通信管理プログラム２を介してメツセージ
受信・編集部３が受け取る。メツセージ受信・編集部で
は、端末から送られてきたメツセージを受信し、編集を
行なう。ここで言う編集とは、端末固有のデータ形式を
プログラムが読み易いように特定のデータ形式に変換す
る操作のことである。編集終了後、制御は一括トランザ
クシヨン判定部へ渡される。ここでは、一括処理を行な
うトランザクシヨンかそうでないかを判定する。本実施
例で一括処理を行なう対象を第３図にて説明する。第２
図は、トランザクシヨンの構成を示したものである。20
1はトランザクシヨングループであり１つのトランザク
シヨングループは、１つ以上のトランザクシヨンの集合
である。202,203,204がトランザクシヨンである。205,2
06,207はアプリケーシヨン・プログラムであり、それぞ
れトランザクシヨン202,203,204に対応して実行される
ことを示す。トランザクシヨン・グループ，トランザク
シヨン，アプリケーシヨン・プログラムにはそれぞれ名
称が付いており、それぞれトランザクシヨン・グループ
名称，トランザクシヨン名称，アプリケーシヨン・プロ
グラム名称と呼ぶ。このように、トランザクシヨン名称
が１つ定まれば、一意に実行するアプリケーシヨン・プ
ログラムが決まる。本実施例では、この性質を利用し、
トランザクシヨン名称を一括処理を行なう対象とした。
トランザクシヨン名称は、第３図の様に端末から送られ
てきたメツセージの中に含まれている。第３図は編集済
入力メツセージ形式を示したものであり、208はメツセ
ージ長、209はトランザクシヨン名称が格納されてい
る。212はトランザクシヨン名称に対応したアプリケー
シヨン・プログラムが実行時に使用するデータであり、
データ長が211に格納されている。213〜216も同様であ
る。210は空白記号であり、メツセージ中からトランザ
クシヨン名称を抽出する時に使用する。抽出したトラン
ザクシヨン名称が一括処理を行なうトランザクシヨンか
どうかは、第４図の一括トランザクシヨン・テーブルを
参照することで判断できる。第４図中、301は一括処理
を行なうトランザクシヨン名称が格納されている。302
は最大待ち時間であり、トランザクシヨンを蓄えること
ができる制限時間が格納され、303は最大一括トランザ
クシヨン数であり、一括処理を行なう最大のトランザク
シヨン数が格納されている。304から306は、一括メツセ
ージ・キユー９の使用状態を示す値であり、304は一括
メツセージキユーにメツセージを蓄え始めた時間、305
は一括メツセージ・キユーに蓄えられているメツセージ
数、306はメツセージのキユーイング状態を示すフラグ
である。上記で説明した編集済入力メツセージと一括ト
ランザクシヨン・テーブルを使用して一括トランザクシ
ヨン判定部４は処理を進める。第８図は一括トランザク
シヨン判定部の動作を示したものである。501はメツセ
ージ受信・編集部３から編集済メツセージを受け取る。
502は受け取つたメツセージからトランザクシヨン名称
を抽出する。503は、抽出したトランザクシヨン名称と
一括トランザクシヨンテーブルの一括トランザクシヨン
名称欄を比較して同一の名称が存在するかどうか調べ
る。504は、503の比較結果で一致したトランザクシヨン
名称が存在すれば一括トランザクシヨン受取部７へ制御
を渡し、そうでなければトランザクシヨン受取処理部６
へ制御を渡す。トランザクシヨン受取処理部６は通常ト
ランザクシヨンの受取処理を行なうところである。一括
トランザクシヨン受取部７は一括トランザクシヨンのキ
ユーイングを行なう。一括トランザクシヨン受取部の動
作を第９図を使つて説明する。601は一括トランザクシ
ヨンテーブルの端末入力トランザクシヨン名称と一致し
た行より、最大待ち時間MTIMEへ、最大一括トランザク
シヨン数をMCNTへロードする。602も601と同様に一括ト
ランザクシヨン・テーブルよりキユーイング状態をQST
にロードする。603の、QST＝“F"はキユーが現在一杯か
どうかを判定しており、一杯（Yes）であれば一定時間
待つた後、再度キユーイング状態を調べ、一杯でなけれ
ば（No）605に進む。605では、一括トランザクシヨンキ
ユーには何も入つていない（No）が現在メツセージを蓄
えている状態（Yes）かを判定する。Noであれば一括ト
ランザクシヨン・テーブルのキユーイング状態に“Q"を
入れ、キユーイングを開始したことを示し、現時刻をST
IMEに、STIMEを一括トランザクシヨン・テーブルのキユ
ーイング開始時間の欄に、φをTCNTに格納する。TCNT
は、一括メツセージキユーに蓄えられたトランザクシヨ
ン数を示す。607は一括メツセージキユーにメツセージ
を蓄えられている時の動作で、一括トランザクシヨン・
テーブルから現在キユーに蓄えられている一括トランザ
クシヨン数TCNTにロードする。608は、トランザクシヨ
ン名称より、メツセージを蓄えるための一括メツセージ
キユーを決定する。一括メツセージキユーはトランザク
シヨン名称毎に割り合てられている。609は一括メツセ
ージ・キユーに蓄えるメツセージを作成するもので、メ
ツセージの形式は第５図に示す。307は１つのメツセー
ジについてのメツセージ長である。308は通常はトラン
ザクシヨン名称が入るところであるが、一括メツセージ
キユーは、トランザクシヨン名称に固有であるため必要
なく、かわりに同一の一括メツセージ・キユー内で各メ
ツセージを判別するためのメツセージIDを格納する。31
0は各トランザクシヨンが持つているデータであり309は
データ長を示す。311,312も同様である。308から312ま
でが１つのメツセージを示すもので、313から316は次の
メツセージを示す。形式はすべてのメツセージで同様で
ある。609でメツセージの組立を行なつた後610でメツセ
ージを一括メツセージ・キユーに格納する。611は一括
メツセージ・キユーのメツセージが１つ増えたことを示
す。612は現在の一括メツセージ・キユーのメツセージ
数が最大一括トランザクシヨン数を越えていないか調べ
る。613は一括メツセージ・キユーにメツセージのキユ
ーイングを始めてから現在までの時間が、最大待ち時間
を越えていないか調べる。612または613の条件が満たさ
れていれば、615へ進む。615は一括メツセージ・キユー
が一杯になつたことを示し、616はシステム・メツセー
ジ受付けキユーに登録するためのメツセージを組立て
る。組立てる形式は第６図に示す。通常トランザクシヨ
ンと異なる所は、トランザクシヨンのデータのかわり
に、一括処理を行なうトランザクシヨン数を最後に付け
たところである403。401,402はそれぞれ、メツセージ
長、トランザクシヨン名称を示す。トランザクシヨン名
称の後の空白は、トランザクシヨン名称を抽出する時に
使用する記号である。617ではシステム・メツセージ受
付けキユーへの登録要求を、第１図のトランザクシヨン
受取処理６を介してキユー管理部８に送る。この操作に
よつてトランザクシヨンが、システムメツセージ受付け
キユーに登録されるとデータコミユニケーシヨン・マネ
ジメント・システムの制御を受けるトランザクシヨンと
なる。614は、現在の一括メツセージ・キユーの状態を
一括トランザクシヨン・テーブルに記録する。その後、
データコミユニケーシヨン・マネジメント・システムに
よつて、一括処理を行なうトランザクシヨンがシステム
メツセージ受付けキユーにより選択されると、制御はア
プリケーシヨンプログラム実行部27のアプリケーシヨン
・プログラム管理部11aに渡される。アプリケーシヨン
・プログラム管理部では実行するアプリケーシヨン・プ
ログラムを決定・ロードし、実行に必要な資源を確保す
る。また、データベース管理プログラムが動作できる様
に初期設定も行なう。アプリケーシヨンプログラムは第
７図のアプリケーシヨン・プログラム対応テーブルによ
り、トランザクシヨン名称が決まると、実行するアプリ
ケーシヨン・プログラム名称が一意に決定する。404は
トランザクシヨン名称欄、405はアプリケーシヨン・プ
ログラム名称である。アプリケーシヨン・プログラム対
応テーブルは第１図では13bである。13aはデータ・デイ
クシヨナリ／デイレクトリ・フアイルでり、アプリケー
シヨン・プログラムの実行に必要な資源または資源名が
格納されており、アプリケーシヨン・プログラム管理部
11aはこれを利用して、資源の確保を行なう。このアプ
リケーシヨン・プログラム管理部の処理が、アプリケー
シヨン・プログラム開始処理である。12aはロードされ
たアプリケーシヨン・プログラムであり、11bと11cはメ
ツセージ処理プログラムであり、それぞれ一括RECEIVE
部、一括SEND部である。15は同期処理要求を示し、アプ
リケーシヨン・プログラム内から発行される。12a,11b,
11c,15の動作を第10図にて説明する。701はアプリケー
シヨン・プログラム、717はメツセージ処理プログラム
である。アプリケーシヨン・プログラムが開始されると
702でφをAPNにロードするAPNは、アプリケーシヨン・
プログラムが処理したトランザクシヨン数を示すもので
ある。703は一括メツセージキユーに格納されているメ
ツセージの取出要求である。一括RECEIVE要求の発行に
より制御はメツセージ処理プログラムの一括RECEIVEに
移される一括RECEIVEではまず709で、システム・メツセ
ージ受付キユーよりメツセージを読み込み、メツセージ
中の一括トランザクシヨン数をTCNTにロードする。710
はφをＩにロードする。Ｉは一括メツセージキユーから
読み込んだメツセージ数を示す。711は一括メツセージ
・キユーの内容をすべて読み込んだかどうか判定する。
読み込んでなければ712に、読んであれば714に移る。71
2では一括メツセージキユーのメツセージを１つ読み込
む。713では、これまでに読み込んだメツセージ数に１
を加える。714は、一括メツセージキユーの内容がなく
なつたことを示すために、一括トランザクシヨン・テー
ブルのキユーイング状態フラグを“N"にする。その後、
制御は一括RECEIVE要求の次の命令を実行する。704は業
務処理を示し、ここでデータベース管理システム12bを
利用して、データベース操作を行なう。業務処理が終了
すると、端末１に送るための送信メツセージの送信要求
を発行する。これにより制御は、一括SENDへ移る。一括
SENDは715で始まり、ここでは、送信要求を行なつた送
信メツセージを一括送信メツセージキユー14にキユーイ
ングする。716では、キユーイングしたメツセージが最
後のメツセージであれば、一括送信メツセージ・キユー
の内容を出力ジヤーナルとして記録する（717）。これ
らの処理が終了すればメツセージ送信要求705の次の命
令に制御が移る。706は、すべてのトランザクシヨンの
処理が終了すれば一括同期点処理の要求を出し（70
8）、そうでなければAPNの内容に１を加えて708次のト
ランザクシヨン処理を行なう。次に同期点処理部28につ
いて説明する。一括同期点処理要求の発行によつて、制
御は一括同期点処理部17に移る。通常のトランザクシヨ
ンの同期点処理要求であれば制御は、通常トランザクシ
ヨン同期点処理16に移り、ここでは１つのトランザクシ
ヨン同期点を取得る。同期点では、アプリケーシヨンプ
ログラムが終了したことを示すアプリケーシヨン・プロ
グラム終了ジヤーナルと、トランザクシヨン処理がすべ
て終了したことを示すトランザクシヨン終了ジヤーナル
を取得するため、ジヤーナル取得部18へジヤーナル取得
要求を発行する。取得したジヤーナルはジヤーナル・デ
ータセツト19に書き込まれる。アプリケーシヨンプログ
ラムが作成した送信メツセージはシステムメツセージ待
合せキユー20に書き込まれる。アプリケーシヨンプログ
ラムから一括同期点処理要求が発行されれば制御は一括
同期点処理部17に移ると第11図に示す様な処理を行な
う。第11図により一括同期点処理の説明を行なう。801
では、TCNTに一括トランザクシヨン数を一括トランザク
シヨン・テーブルよりロードする。802はφをSYNCにロ
ードする。SYNCは同期処理を終了したトランザクシヨン
数を示す。803は、すべてのトランザクシヨンの同期点
処理が終了したかどうかを調べ、終了していなければ次
のトランザクシヨンの同期点処理を始めるために804へ
進み、終了していれば806へ進む。804は一括SEND11cが
出力した送信メツセージを一括送信メツセージキユーか
ら取り出す。805は取り出したメツセージを一括メツセ
ージ待合せキユー21へ書き込む。808は一括メツセージ
待合せキユーへ書き込んだ送信メツセージが最後のもの
かどうか判定する。最後でなければ、現在処理中のトラ
ザクシヨンについてアプリケーシヨン・プログラム終了
ジヤーナルのみの取得要求をジヤーナル取得部に発行す
る。最後であれば最後のトランザクシヨンのアプリケー
シヨンプログラム終了ジヤーナルの他に、すべてのトラ
ンザクシヨンのアプリケーシヨンプログラム終了ジヤー
ナルを取得したことを示す一括アプリケーシヨン・プロ
グラム終了ジヤーナルを取得要求を発行する。この一括
アプリケーシヨン・プログラム終了ジヤーナルによつて
障害発生時の回復処理において一括アプリケーシヨン・
プログラム終了ジヤーナルのみを参照することによつて
すべてのトランザクシヨンのアプリケーシヨンプログラ
ム終了ジヤーナルを取得したことがわかるため、高速な
回復処理を行うことができる。811では、データベース
の実更新を行なう。812はトランザクシヨン終了ジヤー
ナル処理中のトランザクシヨンについてのみ取得要求を
発行する。813ではSYNCの内容に１を加えて同期点処理
が終了したトランザクシヨン数を更新する。814はSYNC
の内容を一括メツセージ待合せキユー状態格納バツフア
22へ書き込む。このバツフアは、メツセージ送信部との
同期をとるために使用する。これは、高速化を図るた
め、一括同期点処理部と一括メツセージ送信部23を並行
して動作させることによる815は、最初に処理したメツ
セージであれば、一括メツセージ送信部23の起動をかけ
る（816）ことを示す。すべてのトランザクシヨンの同
期点処理が終了すれば、806によりアプリケーシヨン・
プログラムが使用した資源を解放し、807ですべてのト
ランザクシヨン終了ジヤーナルを取得したことを示す一
括トランザクシヨン終了ジヤーナルの取得要求をジヤー
ナル取得部に対して発行する。一括トランザクシヨン終
了ジヤーナルの意味は、一括アプリケーシヨン・プログ
ラム終了ジヤーナルと同じである。次にメツセージ送信
部29について説明する。通常のトランザクシヨンの送信
メツセージであれば、メツセージ送信処理部245が制御
に渡り、システム・メツセージ待合せキユーからメツセ
ージを読み取り、メツセージ編集・送信部25に送信要求
を発行する。その後、端末にメツセージの送信が完了し
た通知が帰つてくれば、メツセージ送信完了ジヤーナル
を取得する。メツセージ送信部29に対して一括メツセー
ジ送信要求が出された場合、制御は一括メツセージ送信
部23へ渡される。一括メツセージ送信部23の動作を第12
図に示す。901ではTCNTに一括トランザクシヨン数を一
括トランザクシヨン・テーブルよりロードする。902
は、φをMSGOにロードする。MSGOは、メツセージ送信を
完了したトランザクシヨン数を示す。903はすべてのト
ランザクシヨンの送信メツセージを送信したかどうかが
調べる。送信が終了していれば905へ進み、終了してい
なければ904へ進む。904は、一括メツセージ待合せキユ
ー状態格納バツフアを読み込みQMSGにロードする。906
では、一活メツセージ待合せキユーに未送信メツセージ
があるかどうか調べ、すべて送信していれば、一括同期
点処理17から、メツセージがキユーイングされるのを待
つ（907）。未送信メツセージが存在する場合908へ進
む。908は一括メツセージ待合せキユーより、未送信の
メツセージを読み込む。909で送信メツセージを組み立
てた後、メツセージを送信すべき端末を決定する（91
0）。911では、メツセージ送信処理部24を介して、メツ
セージ編集・送信部25に送信要求を発行する。これによ
つてメツセージ編集・送信部は、メツセージを編集した
後、メツセージ送信を行う。端末にメツセージ送信を終
了すると通信管理プログラムから一括メツセージ送信部
に送信完了通知が帰つてくる。912はその通知が来るま
で待つていることを示す。913はメツセージを送つたト
ランザクシヨンのメツセージ送信完了ジヤーナルの取得
要求をジヤーナル取得部に対して発行する。914は送信
を完了したメツセージのトランザクシヨン数を更新す
る。 本実施例によれば、複数トランザクシヨン処理でもア
プリケーシヨンプログラム管理部の処理回数および、ア
プリケーシヨン・プログム内の同期点処理要求が１回で
済む。また、ジヤーナル取得においても、最後のトラン
ザクシヨンのジヤーナル取得でジヤーナル・フアイルに
出力する形式をとることにより、フアイル入出力回数を
大幅に削減することができる。そのため、トランザクシ
ヨン処理を高速に行なうことができる。その他本実施例
では、複数トランザクシヨンを処理していても、システ
ムから見れば１のトランザクシヨンを処理しているよう
に思えるため、システムの保守においても従来のトラン
ザクシヨン方式とほとんど変わりなく行なうことができ
る。 〔発明の効果〕 本発明によれば、同一アプリケーシヨン・プログラム
に対して複数のトランザクシヨン処理要求があつた場
合、各トランザクシヨンに共通な処理が多く、フアイル
入出力に要する時間も多いアプリケーシヨン・プログラ
ム開始処理・終了処理を１回で済ませることができるの
で、トランザクシヨン処理を高速化することができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例の全体図、第２図はトランザ
クシヨンの構成図、第３図は編集済入力メツセージ形式
を示す図、第４図は一括トランザクシヨン・テーブル、
第５図は一括メツセージキユー格納形式を示す図、第６
図は一括トランザクシヨン名称システムメツセージ受取
キユー格納形式を示す図、第７図はアプリケーシヨンプ
ログラム対応テーブルを示す図、第８図は一括トランザ
クシヨン判定処理のフロー図、第９図は一括トランザク
シヨン受取処理のフローチヤート、第10図はアプリケー
シヨンプログラム実行図、第11図は一括同期点処理のフ
ロー図、第12図は一括メツセージ送信処理の図である。 ４……一括トランザクシヨン判定部、７……一括トラン
ザクシヨン受取部、17……一括同期点処理部、23……一
括メツセージ送信部。

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．複数の端末と、上記複数の端末と通信回線を介して
   接続され、上記複数の端末から送出されたトランザクシ
   ョン処理要求を処理するための少なくとも１つのアプリ
   ケーションプログラムを実行する処理装置を備えたシス
   テムにて、トランザクション処理を行うトランザクショ
   ン処理方法において、 上記複数の端末のいずれかから上記通信回線を介して上
   記処理装置に送出されたトランザクション処理要求を受
   信し、 受信したトランザクション処理要求が上記少なくとも１
   つのアプリケーションプログラムによって一括処理でき
   るか否かを判定し、 一括処理できると判定された場合には、受信したトラン
   ザクション処理要求をキューに順次蓄えていき、 上記キューに蓄えられた複数のトランザクション処理要
   求を、上記アプリケーションプログラムによって一括処
   理し、 上記アプリケーションプログラムの処理が終了したと
   き、上記複数のトランザクション処理要求に関して一括
   した同期点取得要求を発行して、複数のトランザクショ
   ンの同期点を一括して取得し、 上記複数のトランザクションの同期点が一括して取得さ
   れた後、トランザクション処理要求を送出した上記複数
   の端末にそれぞれのトランザクション処理の終了を一括
   して通知する ことを特徴とするトランザクション処理方法。 ２．特許請求の範囲第１項において、上記キューに蓄え
   られた複数のトランザクション処理要求の数を監視し、
   その数が所定数を超えたときに、上記アプリケーション
   プログラムを起動することを特徴とするトランザクショ
   ン処理方法。 ３．特許請求の範囲第１項において、上記キューに蓄え
   られた複数のトランザクション処理要求それぞれの待ち
   時間を監視し、上記複数のトランザクション処理要求の
   うちいずれかの最大待ち時間が所定値を越えたときに、
   上記アプリケーションプログラムを起動することを特徴
   とするトランザクション処理方法。 ４．特許請求の範囲第１項において、上記一括処理でき
   るか否かの判定の際に、上記複数のトランザクション処
   理要求から、それらのトランザクション名称を抽出し、
   抽出したトランザクション名称と、予め備えた一括トラ
   ンザクションテーブルの一括処理可能な一括トランザク
   ション名称とを比較し、上記一括処理できるか否かの判
   定を行うことを特徴とするトランザクション処理方法。