JP2667683B2 - 遠心力成形コンクリート製品の製造方法 - Google Patents

遠心力成形コンクリート製品の製造方法

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淑孝 大森
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、遠心力成形法によるコンクリート製品の製
造方法に関し、排出スラッジを製品内周面に付着する方
法に関する。
<従来の技術> 遠心力成形法によりコンクリート製品を製造する場
合、コンクリートを遠心力により締め固める際に、余分
な水とセメントなどの微粉末からなるスラッジ(ノロと
も呼ばれる)が製品内周面からコンクリート1m3当り約4
0〜80kg排出される。
かかるスラッジに含まれる固形分は、従来、沈澱回収
やフィルタープレスなどによりケーク状にして回収・廃
棄されているので、広大な投棄場所や多大な費用が必要
となる。
<発明が解決しようとする課題> そこで、本発明者らはスラッジを遠心力コンクリート
成形品の中空部にもどし、再度遠心力成形し、成形品の
内周面に付着せしめることができればスラッジの投棄場
所も必要とせず、またその費用も少なくなると考え、種
種研究したところ、スラッジの含水率を特定の含水率に
したものを成形品の中空部に戻し、再度遠心力成形する
と成形品の内周面にスラッジを均一厚さで付着せしめる
ことができ、これによりスラッジ中の固形分の排出量を
殆んど皆無とすることができた。
従って、本発明はスラッジの投棄場所や投棄に要する
費用が不要となる遠心力成形コンクリート製品の製造方
法を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 前記目的を達成する本発明は、コンクリートを遠心力
により締め固めて遠心力成形コンクリート製品を製造す
る方法において、排出されるスラッジを脱水して含水率
30〜45%の脱水スラッジとし、該脱水スラッジを成形品
の中空部に戻し、再度遠心力成形することを特徴とし、
又、コンクリートを遠心力により締め固めて遠心力成形
コンクリート製品を製造する方法において、排出される
スラッジを脱水して含水率30〜65%の脱水スラッジと
し、該脱水スラッジにセルロース誘導体を0.1〜1%添
加したものを、成形品の中空部に戻し、再度遠心力成形
することを特徴とする。
以下、本発明の構成を詳しく説明する。
本発明方法に適用されるコンクリートの配合は、従来
から一般に行われている通常の遠心力成形に用いられる
コンクリートと同様でよく、例えば、単位セメント量30
0〜700kg/m3、単位水量120〜180kg/m3,細骨材率30〜45
%,減水剤0.5〜4.0%(対セメント重量)、その他必要
に応じて各種の混和材料を使用した、スランプ2〜20cm
のものを用いればよい。
本発明では、排出したスラッジをポンプ等により、例
えば過機に導き、過機で脱水し、脱水スラッジをそ
のまま、又はセルロース誘導体を添加した混合物として
成形品の中空部に戻す。
ここで、脱水スラッジをそのまま戻す場合には、脱水
スラッジの含水率が30〜45%となるようにすればよい。
含水率が30%未満の場合は、成形品の内周面に脱水ス
ラッジが張りつかないか、または張りついても凹凸状の
ものしか得られないし、また含水率が45%を超える場合
はスラッジが成形品の内周面に張りつかず排出されてし
まう。
一方、脱水スラッジにセルロース誘導体を混合した混
合物として成形品の中空部に戻す場合には、排水スラッ
ジの脱水は、含水率が30〜65%、好ましくは35〜60%と
なるようにする。
このようにする理由は30%未満と65%を超える場合は
前記と同じようになるからである。
また、セルロース誘導体の添加量は脱水スラッジの固
形分重量に対して0.1〜1%である。0.1%未満だとセル
ロース誘導体の添加効果が発揮されず、1%を超えると
脱水スラッジとセルロース誘導体との混合物が成形品の
内周面に張りつかない場合もあり、張りついても均一な
層に張りつかないこともあるから不適当である。
本発明では、このようにして得た脱水スラッジ又は脱
水スラッジとセルロース誘導体との混合物(以下「脱水
スラッジ混合物」という)を成形品内側の中空部に戻
し、再度遠心力成形を行うことにより、脱水スラッジ又
は脱水スラッジ混合物を遠心力成形コンクリート製品の
内周面に付着・硬化せしめることができる。
このときの型枠の遠心力は15G以下とするのが好まし
い。これ以上の遠心力とすると脱水スラッジや脱水スラ
ッジ混合物を成形品の内周面に付着・硬化せしめること
ができないからである。
脱水スラッジ又は脱水スラッジ混合物を成形品の中空
部に戻す場合、脱水スラッジや脱水スラッジ混合物を高
圧空気等を用いて噴霧するようにすれば、これらを均一
にコンクリート製品内周面に付着・硬化せしめることが
できる。
本発明においては、排出スラッジの脱水処理は、スラ
ッジが排出されてからほぼ30分以内に行うのが脱水効果
を高める上で好ましく、又、脱水スラッジや脱水スラッ
ジ混合物を成形品の中空部に戻すには、コンクリート製
品の内周面への付着・硬化のために脱水後ほぼ20分以内
に行うのが好ましい。
なお、本発明方法における遠心力成形コンクリート製
品の養生は、特に限定されず、水中養生、蒸気養生、オ
ートクレブ養生など通常の養生を採用すればよい。
<実 施 例> 以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する。
第1図は実施例1〜3、比較例2〜3に用いた装置を
示す。図中、1は遠心力成形用型枠、2は排出スラッジ
受、3は過機、4はスラッジポンプ、5はノズルであ
る。
実 施 例1 第1表に示す配合のコンリートを40混練し、このコ
ンクリートを内径200mm、長さ300mmの遠心力成形用型枠
1に、15kg計量して投入した。次いで、この型枠1を初
速2.5Gで1分、中速15Gで2分、高速35Gで2分、回転し
て遠心力による締め固めを行った。この締め固め終了後
に排出されたスラッジを排出スラッジ受2に排出してそ
の量を測定し、この排出スラッジを遠心力過機3(国
産遠心器(株)製,H−800型)に入れ、1800Gで1分間脱
水した。得られた脱水スラッジの含水率は31%であっ
た。
この脱水スラッジをスラッジポンプ4によりノズル5
へ送り、ノズル5より高圧空気とともに成形品の中空部
に噴霧し、再度10Gで1分間遠心力成形を行った。
このようにして得た遠心力成形コンクリート供試体を
翌日脱型し、遠心力成形終了時のスラッジの付着状態を
観察後、180℃,10気圧で4時間オートクレーブ養生し
た。その後、屋外に14日放置した後、内周面の付着・硬
化スラッジ層の状態、ひびわれの発生の有無を観察する
と共に、この供試体の圧縮強度を測定した。これらの結
果を第2表に示す。
実 施 例2 遠心力過機3による脱水条件を1200Gで1分間とす
る以外は実施例1と同様にした。この結果を第2表に示
す。
実 施 例3 遠心力過機3による脱水条件を1200Gで30秒間とす
る以外は実施例1と同様にした。この結果も第2表に示
す。
比較例1〜3 比較のため、実施例1と同様のコンクリートを用いて
実施例1と同じ条件で遠心力成形し、次いで実施例1と
同じオートクレーブ条件で養生し、その後屋外に14日放
置した。この結果を第3表に示す(比較例1)。
比較例2は、脱水スラッジの含水率を27%とし、又、
比較例3は脱水スラッジの含水率を49%とした以外はそ
れぞれ実施例1と同様にした。
これらの結果も第3表に示す。
第2表及び第3表に示す結果から明らかなように、脱
水スラッジの含水率を30〜45%とした場合には、脱水ス
ラッジをコンクリート供試体の内周面に均一に付着・硬
化させることができ、しかも、そのコンクリートの圧縮
強度は従来のようにスラッジを完全に排出する場合とほ
ぼ同様であった。なお、この場合には、屋外放置により
付着・硬化スラッジ層に微細なひびわれが1〜3本発生
するが、この程度のひびわれは実用上あまり問題になる
ものではなく、例えばポールのようにコンクリート製品
の内面が蓋により閉塞されるような製品に用いれば全く
問題はない。
第2図は実施例4〜8、比較例4〜8に用いた装置を
示すものであり、第1図に示す装置に、脱水処理した脱
水スラッジを受ける混練機6を過機3の後流に配設
し、この混練機6で、脱水スラッジと添加剤タンク7か
ら導入される添加剤とを混合するようにしたものであ
る。
実 施 例4 実施例1と同様のコンクリートを用い、同様の条件で
締め固めた後、排出スラッジを含水率31%まで脱水し
た。この脱水スラッジの固形分重量に対して0.1%のメ
チセルロース(信越化学(株)製:メトローズ#8000)
を添加剤タンク7から導入して、混練機6により、メチ
ルセルロースと脱水スラッジとを混合した。次いで、こ
の混合物をスラッジポンプ4によりノズル5に送り、高
圧空気ととも中空部に噴霧し、その後、10Gで1分間遠
心力成形を行い、以下実施例1と同様にした。この結果
を第4表に示す。
実 施 例5〜8 脱水スラッジの含水率及びメチルセルロースの添加率
を第4表に示すように変化させた以外は実施例4と同様
にした。これらの結果を第4表に示す。
比較例4〜8 比較のため、脱水スラッジの含水率及びメチルセルロ
ースの添加率を第5表に示すように本発明の範囲外とし
た以外は実施例4と同様にした。これらの結果を第5表
に示す。
第4表,第5表に示す結果から明らかなように、脱水
スラッジの含水率を30〜34%、または61〜65%のものに
セルロース誘導体を0.1〜1%(対固形分重量)を添加
した場合は、屋外放置後付着・硬化スラッジ層に1〜3
本の微細なひびわれが生ずるが、この程度のひびわれは
実用上問題になるものではなく、例えばポールのように
コンクリート製品の内面が蓋により閉塞される製品に用
いれば全く問題はない。
また脱水スラッジの含水率を35〜60%とし、これにセ
ルロース誘導体を0.1〜1%(対固形分重量)を添加し
た場合には屋外放置後付着・硬化スラッジ層にひびわれ
は全く認められない。したがって、ヒューム管やパイル
のように製品内部の平滑度が要求される製品に特に用い
ることができる。
なお、以上の方法によって得られた供試体の圧縮強度
は従来のようにスラッジを完全に排出したものとほぼ同
様のものであった。
<発明の効果> 以上、実施例とともに具体的に説明したように、本発
明にかかる遠心力成形コンクリート製品の製造方法によ
れば、従来の方法によるものとほぼ同様な強度の製品が
得られる。しかも排出スラッジをケーク状に回収・廃棄
することも必要とせず、広大な投棄場所や多大な費用を
要しない。したがって、本発明方法によれば、排出スラ
ッジの処理のための手間及び費用を大幅に低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれ実施例に用いた装置を概念
的に示す説明図である。 図面中、 1は遠心力成形用型枠、 2は排出スラッジ受、 3は遠心力過機、 4はスラッジポンプ、 5はノズル、 6は混練機、 7は添加剤タンク、 Aは過水である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリートを遠心力により締め固めて遠
    心力成形コンクリート製品を製造する方法において、排
    出されるスラッジを脱水して含水率30〜45%の脱水スラ
    ジとし、該脱水スラッジを成形品の中空部に戻し、再度
    遠心力成形することを特徴とする遠心力成形コンクリー
    ト製品の製造方法。
  2. 【請求項2】コンクリートを遠心力により締め固めて遠
    心力成形コンクリート製品を製造する方法において、排
    出されるスラッジを脱水して含水率30〜65%の脱水スラ
    ッジとし、該脱水スラッジにセルロース誘導体を0.1〜
    1%添加したものを、成形品の中空部に戻し、再度遠心
    力成形することを特徴とする遠心力成形コンクリート製
    品の製造方法。
  3. 【請求項3】排出されるスラッジを脱水して含水率35〜
    60%の脱水スラッジとする請求項2記載の遠心力成形コ
    ンクリート製品の製造方法。
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