JP2667264B2 - アクティブ型光合分波器 - Google Patents

アクティブ型光合分波器

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JP2667264B2 JP31762989A JP31762989A JP2667264B2 JP 2667264 B2 JP2667264 B2 JP 2667264B2 JP 31762989 A JP31762989 A JP 31762989A JP 31762989 A JP31762989 A JP 31762989A JP 2667264 B2 JP2667264 B2 JP 2667264B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、分波,合波あるいは合分波する機能と光信
号を増幅する機能を一体的に合せ持ったアクティブ型合
分波器に関するものである。
[従来の技術] 光ファイバ通信の発展に伴い、1本の光ファイバを用
い、双方向伝送,異種信号の同時伝送など、経済的で拡
張性に富んだシステムの構築が可能な波長分割多重伝送
が注目されるようになってきた。このシステムでは、波
長の異なる光信号を合波あるいは分波する役目を担う光
合分波器が不可欠である。
従来、光合分波器としては、(1)第12図の如くプリ
ズムaやレンズb,誘電体多層膜フィルタc等の個別部品
を組み合わせた個別部品組合せ型光合分波器dや、
(2)第13図の如く2本の光ファイバeを所望の長さだ
け融着結合させて方向性結合器fを作り、この方向性結
合器の波長異存性を利用した光合分波器や、更には
(3)第14図の如くガラス導波路構造で方向性結合器g
を構成し、その波長異存性を利用した光合分波器等が検
討されていた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、従来の個別部品組合せ型光合分波器(第12
図)は、部品間の光軸ずれやフレネル反射による損失、
各部品の吸収及び散乱損失などによる損失が大きいとい
う問題点、更には組み立て及び加工費が高くつくといっ
た問題点がある。
一方、光ファイバを用いた方向性結合器型光合分波器
(第13図)及びガラス導波路で構成した方向性結合器型
光合分波器(第14図)では、方向性結合器が1個では波
長間のアイソレーションを大きく取れないために漏話の
問題がある。そのために、方向性結合器を継続接続して
用いる必要があるが、通過損失の増大を招くという問題
点があった。
本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解消する
ために、それぞれの波長の光信号を増幅する機能と、分
波あるいは合波、更には合波と分波の両方の機能を持っ
たアクティブ型合分波器を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、少なくとも2波長の光信号を分波しあるい
は合波し又合分波する回路の光伝送路を光ファイバ又は
導波路で構成した光合分波器において、上記光ファイバ
又は導波路内に2種類以上の希土類元素が添加してあ
り、そのうち2以上の元素各々が1波長以上に対して吸
収特性を示すことにより、全体として2波長以上に対し
て吸収特性を示し、かつ該光ファイバ又は導波路内に所
望波長の励起光を伝搬させる励起光結合回路を設けたも
のである。少なくとも2波長の光信号を分波しあるいは
合波し又は合分波する回路としては、方向性結合器やリ
ング共振器を用いることができ、方向性結合器の場合に
は縦続的に複数個用いることができる。また、光ファイ
バ又は導波路内に励起光を伝播させる励起光結合回路に
も、方向性結合器を用いることができる。
信号光の波長として1.3μm帯と1.55μm帯の2波長
を用いる場合には、光ファイバ又は導波路内に添加する
希土類元素として少なくともNdとErを含ませる構成とす
るのが好ましい。更に、光ファイバ又は導波路内には、
Fを添加するとよい。
本発明のアクティブ型光合分波器の別の形態として
は、損失波長特性の異なる3つの方向性結合器のうち、
第1の方向性結合器の出力端の一方に第2の方向性結合
器の入力端を、第1の方向性結合器の他方の出力端に第
3の方向性結合器の入力端を接続し、上記第2及び第3
の方向性結合器の出力端の各一方に3dBカプラの入力端
を接続すると共に、これら光部品の光伝搬部分であるコ
アを少なくともEr,Nd,Fを添加したSiO2で構成し、上記
第1の方向性結合器の入力端の1つを2波長多重光の入
力部とし、上記3dBカプラの出力端の1つを励起光の入
力部とし、上記第2及び第3の方向性結合器の他方の出
力端をそれぞれ分波信号光の出力部とした構成にするこ
とができる。この場合においても、光部品は導波路ある
いは光ファイバで構成することができる。また信号光の
波長としては1.3μm帯と1.55μm帯を用い、励起光の
波長としては0.154μm,0.53μm或いは.83μm帯のいず
れかを用いることができる。また、アクティブ型合分波
器の2つの分波信号光の出力部に、可同調光フィルタを
それぞれ設けた構成とすることもできる。
[作用] 光合分波器(分波器,合波器あるいは分波と合波の両
方を行わせる合分波器)を構成する光伝送路(光ファイ
バあるいは導波路)には、2種類以上の希土類元素が添
加してあり、そのうち2以上の元素各々が1波長以上に
対して吸収特性を示すことにより、全体として2波長以
上に対して吸収特性を示し、且つ該伝送路内には励起光
が伝搬される。励起光は、光伝送路内を伝搬するにつれ
て、これに添加されている少なくとも2種類の希土類元
素に吸収されてエネルギ単位が上位に上げられ、反転分
布状態を形成している。そこで、それぞれの対応する波
長の光信号を合分波器内に通すと、それぞれ上記反転分
布により増幅され、その光信号が分波,合波あるいは合
分波されて出力される。
また損失波長特性の異なる3つの方向性結合器と1個
の3dBカプラで構成したアクティブ型合分波器の形態に
おいても、同様にして信号光が増幅され、且つ分波して
取り出される。
[実施例] 以下、本発明のアクティブ型合分波器を図示の実施例
に基づいて説明する。
第1図は、導波路構造の合波分波器の実施例を示した
ものである。同図(a)は左側面図、(b)はそのA−
A断面図である。
このアクティブ型合分波器は、コア31内に入射した波
長λ1,λ2の信号光5に対して、コア33側に波長λ1の
分波出力光61を、コア34側に波長λ2の分波出力光62を
分波して取り出すようにしたものである。そして、コア
35側より励起光7(波長λP)を入射させてアクティブ
型光合分波器を伝搬させることにより、それぞれの波長
λ1,λ2の信号光を増幅させ、コア33,34より分波して
取り出すようにしたものである。
ここで、光伝送路(コア31〜34)内の希土類元素の添
加量,伝送路長l,励起光の強度により、分波出力光61,6
2の光強度を制御することができる。即ち、信号光5の
光強度に対して、分波出力光61,62の光強度を十分に増
幅して取り出すことができる。
先ずアクティブ型光合分波器の構成から説明する。
基板1には、Si,ガラス,サファイヤ,アルミナ,LiNb
O3,GaAs,In,P等を用いることができる。基板1の上に
は、バッファ層2(屈折率nb)が形成されている。こ
のバッファ層2は、SiO2,SiO2に屈折率制御用添加物(T
i,Ge,P,B,F,Zn,Al等)を少なくとも1種含んだもの等を
用いる。但し、基板1にSiO2を用いた場合は、バッファ
層2は形成しなくてもよい。バッファ層2の上には、光
信号の伝搬する略矩形状あるいは円形状のコア31〜35が
設けられている。
このコア部(屈折率nw,nw>nb)には、活性物質で
ある希土類元素が少なくとも2種類添加されている。希
土類元素としては、Nb,Er,Ce,Pr,Pm,Sm,Ho,Tm,Yb等を用
いることができる。またこのコア部には、上記希土類元
素以外に、増幅機能を促進させる元素や屈折率制御用元
素(例えばTi,Ge,P,B,F,Zn,Al,Na,Ba,La,Mg,Zr,Li,Ca)
等が少なくとも1種共添加されている。クラッド4(屈
折率nc,nc<nw)は、バッファ層2と同様の材質が用
いられている。
方向性結合器8は、コア31内を伝搬してきた波長λ1,
λ2の光信号を分波させるものである。即ち、波長λ1
の光信号はコア33側に、波長λ2の光信号はコア34側
に、それぞれ分波される。
方向性結合器9は、コア35から矢印71の如く入射させ
た波長λPの励起光7を、矢印73のごとくコア33内に結
合させて伝搬させるが、波長λ1の信号光に対しては結
合を生じさせない波長選択型の方向性結合器である。ま
た方向性結合器10も、コア35から矢印72の如く入射させ
た波長λPの励起光7を矢印74のごとくコア34内に結合
させて伝搬させるが、波長λ2の信号光に対しては結合
を生じさせない波長選択型の方向性結合器である。
Y分岐回路11は、コア35内に入射した波長λPの励起
光7を矢印71,72のごとく、ほぼ等配分に分岐する回路
である。
次に第1図のアクティブ型光合分波器の具体的な構成
例について述べる。
波長λ1及びλ2は1.3μm及び1.55μmを用いた。
基板1にはSiO2基板を用い、コア31〜35は、SiO2に、Er
とNdの希土類元素,P,Ge及びFの屈折率制御用元素を添
加した膜で構成し、更にクラッド4にはP及びBを添加
したSiO2膜で構成した。また励起光7には波長0.83μm
の半導体レーザ光を用いた。
この様な構成にすると、次に示すように、波長λ1,λ
2の信号光5は、コア内を伝搬するにつれ、増幅,分
波,増幅作用を伴う。その結果、コア33,34からは増幅
された分波出力光61,62が取り出される。
上記波長1.3μmと1.55μmの光信号が増幅される理
由を、第2図の特性を用いて説明する。
同第2図(a)は、シングルモード光ファイバのコア
にNd,Ge,Pを添加したSiO2を用いた場合の、増幅及び発
信波長領域と励起光源の波長領域を示したものである。
また同図(b)は、シングルモード光ファイバのコアに
Er,Ge,Pを添加したSiO2を用いた場合の、増幅及び発振
波長領域と励起光源の波長領域を示したものである。
尚、第2図の特性は、シー・エー・ミラー氏(C A Mill
ar)の文献(半導体レーザ増幅器とアクティブファイバ
増幅器のショートコース,パート2のファイバ増幅器,O
FC‘89,ハウストン,1989年2月6日,C A Millar:OFC‘8
9Short Cource on“Semicodnctor Laser Amplfiers and
Active Fiber Amplfiers",Part2−‘Fiber Amplfier
s',Houstor,February 6th,1989)を引用したものであ
る。
この2つの図(a)及び(b)から分かるように、コ
アにNd,Er,Ge,Pを添加したSiO2を用い、励起光として0.
8μm帯を使うことにより、1.3μm及び1.55μmの光信
号を共に増幅あるいは発振させることが可能となる。従
って、本発明のアクティブ型光合分波器を容易に実現さ
せることが可能となる。
尚、本発明の具体的実施例では、Nd,Er,Ge,P以外にF
を添加したSiO2を用いているが、これはFを添加するこ
とによって波長1.3μm帯での増幅機能を向上させるた
めである。
第3図は、上記アクティブ型光合分波器を双方向伝送
用に用いた場合の実施例であり、同図(a)は左側面
図、同図(b)はそのA−A断面図である。
この第3図の実施例の場合、波長λ2の光信号51は、
コア31より入射させ、方向性結合器8及びコア34により
分波及び増幅し、コア34から分波出力光62として取り出
す。また、波長λ1の光信号52は、コア33の側から入射
させ、コア33及び方向性結合器8により分波及び増幅
し、コア31から分波出力光61として取り出す。
上記実施例の他、第1図の構造は合波器としても使え
ることは言うまでもないことである。
第4図も本発明のアクティブ型光合分波器の別の実施
例を示したものである。
これは3個の方向性結合器81,82及び83を用いること
により、波長間のアイソレーションを高く取れるように
したものである。即ち、コア31に入射した波長λ1,λ2
の光信号5は、まず第1の方向性結合器81でそれぞれ波
長λ1とλ2の光信号に分波される。更に、分波された
波長λ1の光信号は次の方向性結合器82に入り、方向性
結合器82によってコア33に分波され、また波長λ2の光
信号も次の方向性結合器83に入り、該方向性結合器83に
よりコア34に分波される。方向性結合器82及び83は、コ
ア33,34に洩れてくる非希望光を抑圧し、分波した光信
号の純度を更に上げるために設けられている。
第5図は本発明のアクティブ型光合分波器の別の実施
例を示したものである。
これは第4図の方向性結合器82及び83の代わりに、リ
ンク共振器121及び122を用いたものである。このリンク
共振器121及び122は、非希望光λ1及びλ2を上記リン
ク共振器で共振させることにより、コア33及び34に伝搬
させないようにしたものである。
本発明のアクティブ型光合分波器は上記実施例に限定
されない。
先ず、波長1.3μmと1.55μmを用いた場合には、例
えばコア3にはNd,Er,Ge,P,F以外にYbを添加したSiO2
用いても良い。またGe,Pの代わりにTi,Zn,Al,Na,B等用
いても良い。また波長多重数は、2波以外に3波以上で
も良い。
第6図に4波長の一例を示す。
これは4波長λ1,λ2,λ3及びλ4の光信号を分波す
る場合のアクティブ型光合分波器の実施例を示したもの
である。即ち、方向性結合器81で波長λ1,λ3と波長λ
2,λ4の光信号に分波する。その後、方向性結合器84で
波長λ1とλ3の光信号を分波し、また方向性結合器85
で波長λ2とλ4の光信号に分波する。励起光7は、信
号光5の入力側より方向性結合器13を介してコア31へ結
合させ、信号光5に畳重させて伝送させる。
上記実施例は全て導波路型のアクティブ型光合分波器
の実施例であったが、本発明は第7図に示すように光フ
ァイバを用いて構成しても良い。同図において、ファイ
バ型方向性結合器14は励起光7を信号光5に畳重させる
ための結合器であり、これを構成する光ファイバには希
土類元素は添加されていなくても良い。ファイバ型方向
性結合器151〜153は、それぞれの波長を分波するための
ものであり、これらの結合器には希土類元素が少なくと
も2種類、添加されている。
第1図の具体的実施例で述べた2波長1.3μmと1.55
μmはこの値に限定されない。例えば1.3μm帯では1.2
8〜1.35μmの波長範囲から選ばれ、1.55μm帯では1.5
0〜1.60μmの波長から選ばれる。また、この場合の励
起光の波長も0.80〜0.89μmの波長範囲から選ばれる。
第8図に本発明のアクティブ型合分波器の他の実施例
を示す。
これは、波長λ1(1.3μm)とλ2(1.55μm)の
光信号を分波する合分波器に関するものであり、3つの
方向性結合器21〜23と、波長λp(0.83μm)の励起光
を方向結合器22及び23に結合させるための3dBカプラ24
からなっている。具体的には、波長λ1とλ2の信号光
を分波する第1の方向性結合器21の一方の出力端に、波
長λ1の信号光と波長λPの励起光を分波する第2の方
向性結合器22を接続し、上記第1の方向性結合器21のも
う一方の出力端に、波長λ1の信号光と波長λPの励起
光を分波する第3の方向性結合器23を接続し、上記第2
及び第3の方向性結合器22及び23の一方の出力端に3dB
カプラ24の出力端を接続し、上記第1の方向性結合器21
の一方の入力端より波長λ1とλ2の信号光を、また上
記3dBカプラ24の入力端よりλPの励起光をそれぞれ入
力させ、上記第2及び第3の方向性結合器22及び23の各
他方の出力端よりそれぞれ波長λ1及びλ2の信号光を
分波出力させるように構成されている。
上記3つの方向性結合器21〜23及び3dBカプラ24は、
導波路あるいは光ファイバ構造で構成され、これらの光
伝搬部分であるコアは、少なくとNd,Er,Fを添加されたS
iO2からなっている。
即ち、Erを添加したコア内に波長0.83μm帯の励起光
を、波長1.55μm帯の信号光に畳重させて伝搬させる
と、波長1.55μm帯の信号光が増幅される。また、Ndと
Fを添加したコア内に波長0.83μm帯の励起光を、波長
1.3μm帯の信号光に畳重させて伝搬させると、波長1.3
μm帯の信号光が増幅される。従って、コア内にEr,Nd
及びFを添加し、波長0.83μm帯の励起光を波長1.3μ
m帯及び1.55μm帯の信号光に重畳させれば、波長1.3
μm帯及び1.55μm帯の信号光を共に増幅させることが
可能となる。
より具体的に説明しよう。
まず、方向性結合器21,22,23の損失波長特性を第9図
(a)〜(c)に示す。即ち、方向性結合器21の特性
は、第9図(a)に示すように、端子aとb間(あるい
はcとd間)の通過域特性を実線で、端子aとd間(あ
るいはcとb間)の通過域特性を点線で示す。同様に、
方向性結合器22及び23の特性を(b)及び(c)に示
す。これらの特性は、方向性結合器の結合長,結合器間
の間隔,導波路(あるいは光ファイバ)のコアクラッド
の屈折率差,コアサイズ等のパラメータを調整すること
によって容易に実現することができる。
3dBカプラ24は、端子bより入射した波長0.83μmの
励起光を端子a及びb側へ2等分に分配するための回路
である。
先ず、方向性結合器21の端子aに入射した波長1.3μ
mと1.55μmの光信号は、該方向性結合器21によって分
波され、波長1.3μmの光信号は端子b側へ、波長1.55
μmの光信号は端子d側へそれぞれ分波される。分波さ
れた波長1.3μmの信号は、方向性結合器22の端子cに
入り端子dへ分波される。また方向性結合器21によって
分波された波長1.55μmの光信号は、方向性結合器23の
端子aに入り、方向性結合器23によって端子dに分波さ
れる。
これに対して、3dBカプラ24の端子bに入射した波長
0.83μmの励起光は、3dBカプラ24で2分配され、方向
性結合器22及び23内を伝搬し、方向性結合器21へ達す
る。これらの励起光は、伝搬するにつれて方向性結合器
22,23及び21内のEr,Ndに吸収される。そして、励起光に
よって、高いエネルギ準位に励起された波長1.3μm及
び1.55μmの信号は、伝搬するにつれて大きな信号レベ
ルに増幅され、端子b及びdより取り出される。
第10図は本発明のアクティブ型合分波器の別の実施例
を示したものである。
これは第8図の3dBカプラ24の代わりに、Y分岐カプ
ラ25を用いて構成したものである。この場合の動作も第
8図の場合と同様である。
第8図〜第10図の実施例では、信号光の波長が1.3μ
mと1.55μmに限定されていたが、本発明は種々の波長
の組み合わせを用いることができる。例えば波長1.3μ
m帯の場合は1.28〜1.35μmの範囲から、また1.55μm
帯の場合は1.52〜1.58μmの範囲から任意に選ぶことが
できる。更に励起光の波長も0.8〜0.85μmの範囲から
選ぶことができる。また励起光の波長は、上記波長以外
に0.514μm,0.53μmを用いても良い。
従って、本発明には第11図のような構成も含まれる。
即ち、第8図の方向性結合器21の入力端aに、波長1.30
μm〜1.33μmの範囲のMチャネルの多重光信号51と、
波長1.53μm〜1.56μmの範囲のNチャネル多重光信号
52とが入力される場合において、方向性結合器22の出力
端bと方向性結合器23の出力端dに可同調光フィルタ2
6,27を設けた構成である。このように構成すると、M及
びNチャネルの多重光信号の中から、可同調光フィルタ
26,27により希望の波長の光信号を選択的に同調させ
て、その分波光出力端e,fを取り出すことができる。
[発明の効果] 以上に述べたように、本発明によれば複数の波長の光
信号を増幅し、分波し、更に増幅して行くので、従来の
受動型の合分波器の漏話及びアイソレーションの問題点
を解決することが可能となる。
また、従来の分波器の損失による伝送距離の制限が緩
和され、より距離の間で波長多重伝送を実現させること
が可能となり、経済的なシステムを構築することが期待
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のアクティブ型合分波器の実施例を示す
図、第2図は希土類元素を添加したシングルモード光フ
ァイバの増幅及び発振波長領域,励起光源の波長領域を
示す従来知られている特性図、第3図は本発明のアクテ
ィブ型光合分波器を双方向伝送用に適用した場合の実施
例を示す図、第4図,第5図,第6図,第7図及び第8
図は本発明のアクティブ型合分波器のそれぞれ別の実施
例を示す図、第9図は第8図のアクティブ型合分波器を
構成させるのに必要な方向性結合器の損失特性を示す
図、第10図及び第11図はそれぞれ本発明のアクティブ型
合分波器の更に別の実施例を示す図、第12図〜第14図は
従来の光合分波器の構成例を示した図である。 図中、1は基板、2はバッファ層、31〜35はコア、4は
クラッド、5は信号光、61,62は分波出力光、7は励起
光、8〜10,13,81,84,85は方向性結合器、11はY分岐回
路、121,122はリング共振器、14,151〜153はファイバ型
方向性結合器、21〜23は方向性結合器、24は3dBカプ
ラ、25はY分岐カプラ、26,27は可同調光フィルタ、31
〜35はコア、61,62は分波出力光を示す。

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2波長の光信号を分波しあるい
    は合波し又合分波する回路の光伝送路を光ファイバ又は
    導波路で構成した光合分波器において、上記光ファイバ
    又は電波路内に2種類以上の希土類元素が添加してあ
    り、そのうち2以上の元素各々が1波長以上に対して吸
    収特性を示すことにより、全体として2波長以上に対し
    て吸収特性を示し、かつ該光ファイバ又は導波路内に所
    望波長の励起光を伝搬させる励起光結合回路を設けたこ
    とを特徴とするアクティブ型光合分波器。
  2. 【請求項2】上記少なくとも2波長の光信号を分波しあ
    るいは合波し又は合分波する回路として方向性結合器を
    用いたことを特徴とする請求項1記載のアクティブ型光
    合分波器。
  3. 【請求項3】上記少なくとも2波長の光信号を分波しあ
    るいは合波し又は合分波する回路として、リング共振器
    を用いたことを特徴とする請求項1記載のアクティブ型
    光合分波器。
  4. 【請求項4】上記励起光結合回路として方向性結合器を
    用いたことを特徴とする請求項1,2又は3記載のアクテ
    ィブ型光合分波器。
  5. 【請求項5】上記方向性結合器の各出力端と光伝送路間
    に別の方向性結合器を挿入し縦続接続したことを特徴と
    する請求項2記載のアクティブ型光合分波器。
  6. 【請求項6】上記光信号の波長として1.3μm帯と1.55
    μm帯の2波長を用い、光ファイバ又は導波路内に添加
    する希土類元素として、少なくともNdとErを含ませるこ
    とを特徴とする請求項1記載のアクティブ型光合分波
    器。
  7. 【請求項7】上記光ファイバ又は導波路内にFを添加し
    たことを特徴とする請求項6記載のアクティブ型光合分
    波器。
  8. 【請求項8】損失波長特性の異なる3つの方向性結合器
    のうち、第1の方向性結合器の出力端の一方に第2の方
    向性結合器の入力端を、第1の方向性結合器の他方の出
    力端に第3の方向性結合器の入力端を接続し、上記第2
    及び第3の方向性結合器の出力端の各一方に3dBカプラ
    の入力端を接続すると共に、これら光部品の光伝搬部分
    であるコアを少なくともEr,Nd,Fを添加したSiO2で構成
    し、上記第1の方向性結合器の入力端の1つを2波長多
    重光の入力部とし、上記3dBカプラの出力端の1つを励
    起光の入力部とし、上記第2及び第3の方向性結合器の
    他方の出力端をそれぞれ分波信号光の出力部としたこと
    を特徴とするアクティブ型合分波器。
  9. 【請求項9】光部品が導波路あるいは光ファイバで構成
    されていることを特徴とする請求項8記載のアクティブ
    型合分波器。
  10. 【請求項10】上記2波長多重光の信号光の波長として
    1.3μm帯と1.55μm帯を用い、上記励起光の波長とし
    て0.514μm,0.53μm或いは0.83μm帯のいずれかを用
    いたことを特徴とする請求項8又は9記載のアクティブ
    型合分波器。
  11. 【請求項11】上記各分波信号光の出力部に、可同調光
    フィルタをそれぞれ設けたことを特徴とする請求項8記
    載のアクティブ型合分波器。
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