JP2666640B2 - プラズマ・ディスプレイ・パネルの駆動方法 - Google Patents

プラズマ・ディスプレイ・パネルの駆動方法

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JP2666640B2
JP2666640B2 JP284792A JP284792A JP2666640B2 JP 2666640 B2 JP2666640 B2 JP 2666640B2 JP 284792 A JP284792 A JP 284792A JP 284792 A JP284792 A JP 284792A JP 2666640 B2 JP2666640 B2 JP 2666640B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマ・ディスプレ
イ・パネル(Plasma Display Panel.以下、PDPとい
う)中、一セルあたり3本の電極を設けて構成される、
いわゆる3電極・面放電型のPDPの駆動方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、3電極・面放電型のPDPとし
て、図3にその概略的平面図を示すようなものが知られ
ている。
【0003】図中、1はパネル本体、2はX電極、
1、32・・・3NはY電極、41、42・・・4Mはアド
レス電極であり、一対のX電極、Y電極と1本のアドレ
ス電極との交差部分にセル5が構成されている。なお、
6はセル5を仕切る壁、71、72・・・7Nは表示ライ
ンである。
【0004】また、図4はセル5の基本構造を示す概略
的断端面図であり、図中、8は前面ガラス基板、9は背
面ガラス基板、10はX電極2及びY電極3kを被覆す
る誘電体層、11は保護膜をなすMgO膜、12は蛍光
体、13は放電空間である。
【0005】また、図5は図3に示すPDP及びその周
辺回路を示す図であり、図中、14はX電極2に書込み
パルス及び維持放電パルスを供給するX側ドライバ回路
である。
【0006】また、151〜154はY電極31〜3Nにア
ドレスパルスを供給するY側ドライバIC、16はY電
極31〜3Nにアドレスパルス以外のパルスを供給するY
側ドライバ回路である。
【0007】また、171〜175はアドレス電極41
Mにアドレスパルスを供給するアドレス電極ドライバ
IC、18はX側ドライバ回路14、Y側ドライバIC
151〜154、Y側ドライバ回路16、アドレス電極ド
ライバIC171〜175を制御する制御回路である。
【0008】また、図6は、図3に示すPDPを駆動す
る従来の方法の一例を示す波形図であり、いわゆる一括
書込みアドレス法の一例における1フレームを示してい
る。この例では、1フレームは、全面書込み期間、アド
レス期間、維持放電期間に区分されている。
【0009】まず、全面書込み期間においては、Y電極
1〜3NがGNDレベルとされ、X電極2に電圧Vwか
らなる書込みパルス24が印加され、全表示ライン71
〜7Nの全セルで書込み放電が行われる。続いて、Y電
極31〜3Nの電位が電圧Vsに戻されると共に、X電極
2に維持放電パルス25が印加され、全セルで維持放電
が行われる。
【0010】アドレス期間になると、表示ライン71
ら順に表示データの書込みが行われるが、これは次のよ
うにして行われる。まず、Y電極31にGNDレベルの
アドレスパルス261が印加されると共に、アドレス電
極41〜4M中、点灯させないセルに対応するアドレス電
極に電圧Vaのアドレスパルス27が選択的に印加さ
れ、点灯させないセルの自己消去放電が行われる。これ
により、表示ライン71に対する表示データの書込みが
終了する。
【0011】以下、表示ライン72〜7Nについても、順
に同様の動作が行われ、全表示ライン71〜7Nについて
表示データの書込みが行われる。なお、262、263
・・26NはY電極32、33・・・3Nに順に印加される
アドレスパルスである。
【0012】その後、維持放電期間になると、X電極2
とY電極31〜3Nとに交互に維持放電パルス28、29
が印加されて、全表示ライン71〜7Nの点灯させるべき
セル(自己消去放電を行わなかったセル)で維持放電が
行われ、1フレームの画像表示が行われる。
【0013】ところで、この図6に示す駆動方法では、
表示データの書込みをアドレス期間において自己消去放
電により行うようにしているが、自己消去放電は、ま
ず、対象となるセルのX電極とY電極の近傍部で発生
し、徐々に外側に移行して、拡大していく。このとき、
放電開始電圧の高いセルでは、壁電荷蓄積が相対的に不
十分となり、十分な自己消去放電が行われず、消去ミス
による表示データの書込みミスが発生してしまう場合が
あるという問題点があった。
【0014】そこで、本出願人は、先に、かかる問題点
を解消してなる駆動方法を提案した(平成3年12月2
0日付けの特許出願、整理番号9109437)。図7
は、かかる駆動方法を示す波形図であり、かかる駆動方
法では、1フレームは、全面書込み消去期間と、アドレ
ス期間と、維持放電期間とに区分されている。
【0015】ここに、全面書込み消去期間は、前フレー
ムにおいて、点灯しているセルと、点灯していないセル
とがある場合を考慮し、全セルの状態の均一化、即ち、
全セルに壁電荷が残存していない状態を作り出すための
期間である。
【0016】まず、この全面書込み消去期間において
は、Y電極31〜3NがGNDレベルとされ、X電極2に
電圧Vwからなる書込みパルス30が印加され、全セル
において書込み放電が行われる。
【0017】続いて、Y電極31〜3Nの電位が電圧Vs
に戻されると共に、X電極2に維持放電パルス31が印
加され、全セルで維持放電が行われた後、Y電極31
Nに細幅消去パルス32が印加され、全セルで消去放
電が行われる。このようにして、全面書込み消去動作が
終了する。
【0018】アドレス期間になると、表示ライン71
ら順に表示データの書込みが行われるが、これは次のよ
うにして行われる。まず、Y電極31にGNDレベルの
アドレスパルス(書込みパルス)331が印加されると
共に、点灯させるべきセルに対応するアドレス電極に電
圧Vaのアドレスパルス(書込みパルス)34が選択的
に印加され、点灯させるべきセルで書込み放電が行われ
る。これによって、表示ライン71に対する表示データ
の書込みが終了する。
【0019】以下、表示ライン72〜7Nについても、順
に同様の動作が行われ、全表示ライン71〜7Nについて
表示データの書込みが行われる。なお、332、333
・・33NはY電極32、33・・・3Nに順に印加される
アドレスパルスである。
【0020】次に、維持放電期間になると、X電極2と
Y電極31〜3Nとに交互に維持放電パルス35、36が
印加され、全表示ライン71〜7Nの点灯させるべきセ
ル、即ち、アドレス期間に書込み放電が行われたセルで
維持放電が行われ、1フレームの画像表示が行われる。
【0021】この駆動方法によれば、全面書込み消去期
間を設け、全表示ライン71〜7Nの全セルで書込み放電
及び消去放電を順に行わせるようにしているので、表示
データの書込みを行う前に全表示ライン71〜7Nの全セ
ルの状態の均一化を図ることができ、表示データの書込
みミスを回避することができる。
【0022】しかし、この駆動方法においては、Y電極
1〜3Nに印加するアドレスパルス331〜33Nとアド
レス電極に印加するアドレスパルス34とにより表示デ
ータ書込みのための放電を起こすようにしているため、
選択されたセルに過剰な壁電荷が蓄積されてしまい、ア
ドレスパルス331の印加直後、壁電荷による電圧のみ
で放電を起こしてしまい、壁電荷を中和してしまう場合
がある。
【0023】そこで、また、本出願人は、先に、かかる
問題点を解消する駆動方法についても提案した(前掲し
た平成3年12月20日付けの特許出願、整理番号91
09437)。図8は、かかる駆動方法を示す波形図で
ある。
【0024】この駆動方法は、アドレスパルス331
332・・・33Nの印加直後、X電極2に維持放電パル
ス371、372・・・37Nを印加し、壁電荷を維持放
電期間まで安定な状態で維持するというものである。
【0025】また、この駆動方法によれば、多階調表示
が可能である。図9は、その一例として16階調表示を
行う場合の方法を示している。この例では、1フレーム
は、4個のサブフィールドSF1、SF2、SF3、S
F4に区分されている。
【0026】そして、これらサブフィールドSF1、S
F2、SF3、SF4においては、全面書込み期間Tw
1、Tw2、Tw3、Tw4及びアドレス期間Ta1、T
2、Ta3、Ta4はそれぞれ同一の長さとされ、維持
放電期間Td1、Td2、Td3、Td4は1:2:4:8
の長さとされている。したがって、セルを点灯させるべ
きサブフィールドを選択、組み合わせることによって1
6階調表示を行うことができる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8に示す
駆動方法では、2階調表示を行う場合、アドレスサイク
ルは表示ライン71〜7Nの数だけ必要となる。例えば、
表示ライン71〜7Nの数が1000本であれば、100
0サイクルのアドレスサイクルが必要となる。
【0028】このため、アドレス電極ドライバIC17
1〜175では、ドライバ素子のスイッチング回数は相当
な数になり、これに伴うセルの電極間容量の充放電電流
も相当なものになる。これが消費電力の低減化を妨げて
いた。
【0029】また、これら充放電電流は、殆どがドライ
バ素子で熱に変換されて消費されるため、ドライバ素子
の許容損失を大きくする必要があり、これが、アドレス
電極ドライバIC171〜175の価格を上昇させてい
た。
【0030】図10は、これら問題点をより詳しく説明
するための図であり、図11に示すように、表示ライン
1の最左端のセル511を点灯、表示ライン72の最左端
のセル521を点灯、表示ライン73の最左端のセル531
を消灯とする場合を例にして示している。
【0031】また、図10は、アドレス電極ドライバI
C171中、アドレス電極41をドライブする部分は、例
えば、図12に示すように構成されていることが前提と
されており、38、39はドライバ素子、40は電圧V
aを供給するVa電圧線、UDはアップドライブ信号、
DDはダウンドライブ信号である。
【0032】ここに、図10に示すように、表示ライン
1に対する書込み期間においては、ドライバ素子3
8、39が共にOFFの状態からドライバ素子38がO
Nとされ、アドレス電極41に電圧Vaが印加され、ア
ドレス電極41がアップドライブされると共に、Y電極
1がVsレベルからGNDレベルに下降され、セル5
11に放電開始電圧が供給されて、セル511で書込み放電
が行われ、セル511に壁電荷が蓄積される。
【0033】その後、ドライバ素子38がOFF、ドラ
イバ素子39がONとされ、アドレス電極41がダウン
ドライブされてVaレベルからGNDレベルに戻される
と共に、Y電極31がGNDレベルからVsレベルに戻
され、かつ、X電極2がVsレベルからGNDレベルと
され、セル511で維持放電が行われる。
【0034】次に、表示ライン72に対する書込み期間
になると、X電極2がGNDレベルからVsレベルに戻
される。続いて、ドライバ素子38がONとされ、アド
レス電極41に電圧Vaが印加され、アドレス電極41
アップドライブされると共に、Y電極32がVsレベル
からGNDレベルにされ、セル521に放電開始電圧が供
給され、セル521で書込み放電が行われ、セル521に壁
電荷が蓄積される。
【0035】その後、ドライバ素子38がOFF、ドラ
イバ素子39がONとされ、アドレス電極41がダウン
ドライブされてVaレベルからGNDレベルに戻される
と共に、Y電極32がGNDレベルからVsレベルに戻
され、かつ、X電極2がVsレベルからGNDレベルと
され、セル521で維持放電が行われる。
【0036】次に、表示ライン73に対する書込み期間
になると、X電極2がGNDレベルからVsレベルに戻
される。続いて、Y電極33がVsレベルからGNDレ
ベルとされるが、ドライバ素子38はONとはされず、
ドライバ素子39がONとされる。この結果、セル531
においては、放電開始電圧は印加されず、書込み放電は
行われず、壁電荷は蓄積されない。
【0037】その後、ドライバ素子39がOFFとされ
ると共に、X電極2がVsレベルからGNDレベルとさ
れ、続いて、ドライバ素子39がONとされる。この場
合、セル531においては、壁電荷の蓄積がないため、維
持放電は起こらない。
【0038】かかる駆動方法では、ドライバ素子38が
ONするごとにドライバ素子38にはセルの電極間容量
への充電電流が流れ、また、アドレス電極41が充電さ
れた後に、ドライバ素子39がONすると、ドライバ素
子39にはセルの電極間容量からの放電電流が流れる。
【0039】ここに、図13は、表示ライン71〜7N
1000本の場合において、表示ライン71〜71000
最左端のセルを全て点灯させる場合のアドレス電極41
の電圧レベルの様子、ドライバ素子38、39のON、
OFFの様子及び充放電電流の様子を示す図である。こ
の例では、1アドレス期間の間に、充電電流が1000
回、放電電流が1000回、流れることになる。
【0040】このように、図8に示す駆動方法において
は、消費電力が相当なものとなると共に、充放電電流の
殆どがドライバ素子38、39で熱に変換されて消費さ
れるため、ドライバ素子38、39の許容損失を大きく
する必要があり、これが、アドレス電極ドライバICの
価格を上昇させていた。かかる問題点は、図7に示す駆
動方法においても存在していた。
【0041】なお、多階調表示を行う場合には、表示ラ
イン71〜7Nの数×サブフィールドの数(図9参照)だ
けアドレスサイクルが必要となる。例えば、表示ライン
1〜7Nの数が1000本で、16階調を行う場合に
は、4000サイクルのアドレスサイクルが必要とな
る。このため、かかる問題点は、多階調表示を行う場合
には、更に顕著になる。
【0042】本発明は、かかる点に鑑み、アドレス電極
ドライバICを構成するドライバ素子に流れる充放電電
流を抑制することにより、ドライバ素子の許容損失を小
さくし、アドレス電極ドライバICのコストダウンを図
ると共に、消費電力の低減化を図ることができるように
したPDPの駆動方法を提供することを目的とする。
【0043】
【課題を解決するための手段】本発明によるPDPの駆
動方法は、第1の基板にX電極及びY電極を表示ライン
ごとに平行に配置すると共に、第1の基板に対向する第
2の基板にアドレス電極をX電極及びY電極と直交する
ように配置してなるプラズマ・ディスプレイ・パネル、
いわゆる3電極・面放電型のプラズマ・ディスプレイ・
パネルを、選択された表示ラインごとに全表示ラインに
ついて一括して表示データの書込みを行うアドレス期間
を設けて駆動する場合において、アドレス期間時、アド
レス電極に連続して書込み電圧を印加する場合、アドレ
ス電極に対する先の書込み電圧の印加と、後の書込み電
圧の印加との間、アドレス電極をハイ・インピーダンス
状態にするというものである。
【0044】
【作用】本発明においては、アドレス電極に連続して書
込み電圧を印加する場合、アドレス電極に対する先の書
込み電圧の印加と、後の書込み電圧の印加との間、アド
レス電極をハイ・インピーダンス状態にするとし、アド
レス電極に対するダウンドライブを行わないようにし、
アドレス電極を書込み電圧のレベルに維持するようにし
ている。
【0045】したがって、アドレス電極に連続して書込
み電圧を印加する場合には、アドレス電極ドライバIC
を構成するドライバ素子には、放電電流は流れないし、
また、後の書込み電圧の印加時にも、充電電流は殆ど流
れない。
【0046】
【実施例】以下、図1及び図2を参照して、本発明の一
実施例につき、図3に示すPDPにつき、図11に示す
ように、表示ライン71の最左端のセル511を点灯、表
示ライン72の最左端のセル521を点灯、表示ライン73
の最左端のセル531を消灯とする場合を例にし、かつ、
アドレス電極41をドライブする部分は、図12に示す
ように構成されていることを前提として説明する。
【0047】図1は、本発明の一実施例を説明するため
の図であり、アドレス期間の一部を示しているが、本実
施例は、基本的には、図8に示すように、全面書込み消
去期間、アドレス期間、維持放電期間を設け、かつ、ア
ドレス期間時に壁電荷安定化のための維持放電を行う駆
動方法であり、図8の駆動方法と最も異なる点は、アド
レス期間時におけるアドレス電極41〜4Mの駆動方法で
ある。
【0048】ここに、図1に示すように、表示ライン7
1に対する書込み期間においては、ドライバ素子38が
ON、ドライバ素子39がOFFとされ、アドレス電極
1に電圧Vaが印加され、アドレス電極41がアップド
ライブされると共に、Y電極31がVsレベルからGN
Dレベルに下げられ、セル511に放電開始電圧が印加さ
れ、セル511で書込み放電が行われ、セル511に壁電荷
が蓄積される。なお、この場合には、ドライバ素子38
には充電電流が流れる。
【0049】その後、ドライバ素子38がOFFとされ
て、アドレス電極41がハイ・インピーダンス状態にさ
れると共に、Y電極31がVsレベルに戻され、かつ、
X電極2がVsレベルからGNDレベルとされ、セル5
11で維持放電が行われる。この場合、アドレス電極41
は、セル間の容量のため、Vaレベルに維持される。
【0050】次に、表示ライン72に対する書込み期間
になると、X電極2がGNDレベルからVsレベルに戻
されると共に、ドライバ素子38がONとされ、アドレ
ス電極41に電圧Vaが印加され、続いて、Y電極32
VsレベルからGNDレベルにされてセル521に放電開
始電圧が印加され、セル521で書込み放電が行われ、セ
ル521に壁電荷が蓄積される。
【0051】この場合、アドレス電極41は、前アドレ
スサイクル時からVaレベルを維持されていたので、充
電電流は流れず、僅かに、プラズマ放電のための放電電
流が流れるだけである。
【0052】その後、ドライバ素子38がOFFとされ
て、アドレス電極41がハイ・インピーダンス状態にさ
れると共に、Y電極32がVsレベルに戻され、かつ、
X電極2がVsレベルからGNDレベルとされ、セル5
21で維持放電が行われる。この場合には、アドレス電極
1は、セル間の容量のため、Vaレベルに維持され
る。
【0053】次に、表示ライン73に対する書込み期間
になると、X電極2がGNDレベルからVsレベルに戻
されると共に、ドライバ素子39がONとされ、アドレ
ス電極41はダウンドライブされてVaレベルからGN
Dレベルに下降する。
【0054】この結果、セル531には放電開始電圧が印
加されず、書込み放電が起こらず、壁電荷は蓄積されな
い。なお、この場合には、アドレス電極41はダウンド
ライブされてVaレベルからGNDレベルに下降するの
で、放電電流がドライバ素子39に流れる。
【0055】その後、ドライバ素子39がOFFとされ
ると共に、X電極2がVsレベルからGNDレベルとさ
れるが、この場合、セル531においては、壁電荷の蓄積
がないため、維持放電は起こらない。
【0056】この例によれば、1回の充電電流と、1回
の放電電流が流れるのみであり、図10に示す場合に比
較して、充電電流及び放電電流の流れる回数を減らすこ
とができる。
【0057】ここに、図2は、表示ライン71〜7Nが1
000本の場合において、本実施例を適用して、表示ラ
イン71〜71000の最左端のセルを全て点灯させる場合
のアドレス電極41の電圧レベルの様子、ドライバ素子
38、39のON、OFFの様子及び充放電電流の様子
を示す図である。
【0058】この図2の例では、1アドレス期間の間
に、アドレス電極41においては、1回の充電電流と、
1回の放電電流が流れるだけであり、図13に示す場合
に比較して、充電電流及び放電電流の回数を大幅に減ら
すことができる。
【0059】したがって、本実施例によれば、アドレス
電極ドライバICを構成するドライバ素子に流れる充放
電電流を抑制することにより、ドライバ素子の許容損失
を小さくし、アドレス電極ドライバICのコストダウン
を図ると共に、消費電力の低減化を図ることができる。
【0060】なお、上述の実施例においては、アドレス
期間時に壁電荷安定化のための維持放電を行う駆動方法
に本発明を適用した場合につき述べたが、図7に示すよ
うに、アドレス期間時に壁電荷安定化のための維持放電
を行わない場合の駆動方法にも適用することができる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、アドレス期間時、アド
レス電極に連続して書込み電圧を印加する場合、アドレ
ス電極に対する先の書込み電圧の印加と、後の書込み電
圧の印加との間、アドレス電極をハイ・インピーダンス
状態にするとし、アドレス電極に対するダウンドライブ
を行わず、アドレス電極を書込み電圧のレベルに維持す
るという方法を採用したことにより、アドレス電極に連
続して書込み電圧を印加する場合、アドレス電極ドライ
バICを構成するドライバ素子に放電電流を流れないよ
うにすると共に、後の書込み電圧の印加時には充電電流
は殆ど流れないようにし、アドレス電極ドライバICの
ドライバ素子に流れる充放電電流を抑制することができ
るので、ドライバ素子の許容損失を小さくし、アドレス
電極ドライバICのコストダウンを図ると共に、消費電
力の低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図2】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図3】PDPの一例を示す概略的平面図である。
【図4】セルの基本構造を示す概略的断端面図である。
【図5】図3に示すPDP及びその周辺回路を示す図で
ある。
【図6】図3に示すPDPを駆動する従来の方法の一例
を示す波形図である。
【図7】本出願人が先に提案したPDPの駆動方法の一
例を示す波形図である。
【図8】本出願人が先に提案したPDPの駆動方法の他
の例を示す波形図である。
【図9】16階調表示を行う場合の方法を説明するため
の図である。
【図10】図8に示す駆動方法が有する問題点を説明す
るための図である。
【図11】PDPの一部分を示す概略的平面図である。
【図12】アドレス電極ドライバICの一部を示す回路
図である。
【図13】図8に示す駆動方法が有する問題点を説明す
るための図である。
【符号の説明】
331、332、333 アドレスパルス(書込みパル
ス) 371、372、373 維持放電パルス

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の基板に第1及び第2の電極を表示ラ
    インごとに平行に配置すると共に、前記第1の基板に対
    向する第2の基板に第3の電極を前記第1及び第2の電
    極と直交するように配置してなるプラズマ・ディスプレ
    イ・パネルを選択された表示ラインごとに全表示ライン
    について一括して表示データの書込みを行う期間を設け
    て駆動する場合において、前記期間時、前記第3の電極
    に連続して書込み電圧を印加する場合、前記第3の電極
    に対する先の書込み電圧の印加と、後の書込み電圧の印
    加との間、前記第3の電極をハイ・インピーダンス状態
    にすることを特徴とするプラズマ・ディスプレイ・パネ
    ルの駆動方法。
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