JP2666466B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP2666466B2
JP2666466B2 JP1103812A JP10381289A JP2666466B2 JP 2666466 B2 JP2666466 B2 JP 2666466B2 JP 1103812 A JP1103812 A JP 1103812A JP 10381289 A JP10381289 A JP 10381289A JP 2666466 B2 JP2666466 B2 JP 2666466B2
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孝 丹羽
治雄 末永
満男 海老澤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F2038/003High frequency transformer for microwave oven

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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はトランスの改良に関するものであり、特に巻
線に高圧が印加されるトランスの構造ならびにそのトラ
ンスを用いた高周波加熱装置に関する。
従来の技術 従来、この種のトランスは第6図、第7図に示すよう
な構成であった。
第6図は第7図のトランスの巻線の断面図である。第
6図、第7図において、1は閉磁路を構成するフェライ
ト製のコア、2は樹脂製のボビンである。ボビン2には
1次巻線3、4つに分割してある2次巻線4および3次
巻線5が巻かれている。2次巻線4は高圧が誘導される
ため、各分割溝6,7,8,9のそれぞれにおいて、線間絶縁
耐圧をもたし、スペースが少なくてすむように整列、多
層巻となっている。
10はコア1の磁路に設けられたギャップのスペーサで
ある。コアのギャップ1は1次巻線3と2次巻線4の結
合を下げ、コアの飽和が起こりにくい役目をしている。
巻線側のギャップスペーサはボビンで兼用している。コ
ア1はトランス台11にコア留め金具12で固定されてい
る。3次巻線5は高圧が印加されるのでシリコン皮膜線
を用いてあり、低圧側の1次巻線から離れた位置に配置
してある。13,14,15はそれぞれ1次巻線、2次巻線、3
次巻線のリードである。
発明が解決しようとする課題 しかし、このような構造のものでは、絶縁距離を確保
するためにコア1の全長1が大きくならざるを得なかっ
た。
更にリード線13,14,15の接続のために組立が複雑であ
るという課題があった。この解決のためにはリード線を
直接プリント基盤に挿入する方法があるが、この巻線の
位置関係では2次巻線と3次巻線の距離が近くてプリン
トパターン上の絶縁距離の確保が困難であるという課題
があった。
そこで、本発明はコアの全長を小さくして、トランス
の軽量化と低コスト化をはかるとともに絶縁距離の確保
できる高圧トランスを得ることを第1の目的としてい
る。
第2の目的はギャップスペーサをトランスボビンと兼
用しトランスの低コスト化を図ることにある。
第3の目的は高圧と低圧部の絶縁を確保し、安全性の
高い高圧トランスを得ることにある。
第4の目的は高圧の感電の危険性の少ない高圧トラン
スを備えた高周波加熱装置を実現することにある。
課題を解決するための手段 上記の第1の目的を達成するために本発明は、閉磁路
を構成するコアと、1次巻線と、2次巻線と、前記1次
巻線に対して高圧が印加される3次巻線を備え、前記コ
アのつくる磁路は4辺形であり、その1辺に前記1次巻
線と2次巻線を配設し、その対辺に前記3次巻線を配設
すると共に、前記各巻線の端子はプリント基盤に装着さ
れた構成をとるものである。
また第2の目的を達成するために本発明は、ギャップ
を有する閉磁路を構成するコアと、1次巻線と、2次巻
線と、前記1次巻線に対して高圧が印加される3次巻線
を備え、前記コアのつくる磁路は4辺形であり、その1
辺に前記1次巻線と前記2次巻線をコア軸の長手方向に
分離して巻装したトランスボビンを配設し、その対辺に
前記3次巻線を巻装したヒータボビンを配設し、前記ト
ランスボビンと前記ヒータボビンは、前記コアの磁路に
設けた前記ギャップのスペーサを兼ねたものである。
さらに第3の目的を達成するために、本発明は3次巻
線の巻かれているヒータボビンには絶縁板が設けてあ
り、前記絶縁板は1次巻線と、2次巻線の間に挿入され
る構成としたものである。
さらに第4の目的を達成するために、本発明は食品等
の被加熱物を加熱するための高周波を発生するマグネト
ロンと、前記マグネトロンを付勢するための高圧を発生
する高圧トランスを備え、前記高圧トランスはギャップ
を有する閉磁路を構成するコアと、1次巻線と高圧を誘
起する2次巻線と、前記マグネトロンのフィラメントに
電力を供給する3次巻線と、前記コアを保持するコアク
リップを有し、前記各巻線の端子はプリント基盤に装着
され、前記コアクリップはコの字をした非磁性導体より
なり、前記コアクリップの1次巻線に近い端部は、前記
マグネトロンのアノードと、ほぼ同電位としたものであ
る。
作用 本発明の高圧トランスは上記構成により、高圧の印加
される3次巻線をコアの磁路の対辺側に設け、絶縁距離
を確保するとともに、コアの全長を短くする事が可能と
なる。また、2次巻線と3次巻線の距離が離れるため、
2次と3次の結合が弱くなり、互いに影響されにくくな
り、安定した動作が可能となるものである。
また、3次巻線のヒータボビンと、コアのギャップス
ペーサを兼用した構成なのでトランスの部品点数を少な
くできる。
また、3次巻線のヒーターボビンは、絶縁板を有し、
1次巻線と2次巻線の間に挿入され絶縁を確保している
ので、安全性の高い高圧トランスが実現できる。
さらに、コアを留めているコアクリップをマグネトロ
ンのアノードとほぼ同電位としているので、コアの電位
が安定し、保守の時などにコアに触れても安全な高圧ト
ランスを使用した高周波加熱装置を実現できるものであ
る。
実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとずいて説明
する。
第1図a〜cは本発明の高圧トランスである。第2図
は第1図の巻線部の断面図である。第1図,第2図にお
いて、16は閉磁路を構成するフェライト製のコア、17は
樹脂製のトランスボビンである。ボビン17には1次巻線
18と2次巻線1をコア16軸の長手方向に分離して巻かれ
ている。2次巻線19は磁路に垂直に設けられた分割溝2
0,21,22,23に分割して巻かれ、分割溝はそれぞれ整列・
多層巻きをされている。これは巻線の絶縁耐圧を確保す
ると共に、線間の分布容量を少なくすることで、巻線の
損失を低減している。2次巻線の両端は、端子24,25に
接続され、プリント基盤に装着される構成となってい
る。
高圧が印加される3次巻線26はヒーターボビン27に巻
かれており、端子部28は直接プリント基盤に装着できる
ようフォーミングされている。ヒーターボビン27はコア
16が形成する4辺形の磁路の1次巻線と2次巻線の施さ
れている対辺側に設けられている。この位置に配置する
ことで、1次巻線18及び2次巻線19からの絶縁距離を取
るとともにコア16の全長lを短くすることが可能となっ
ている。
第2図において、コア16のつくる磁路にはギャップ29
が設けられている。このギャップ29を確保するためのス
ペーサをトラスボビン17とヒーターボビン27で兼用して
いるため別にギャップスペーサの必要がない。
第3図にヒーターボビン27と3次巻線の図を示す。ヒ
ーターボビンの絶縁板部27′は、第1図a〜cに示すよ
うに1次巻線18と2次巻線19の端子部25の間に挿入され
ており、1次巻線18と2次巻線19との間の絶縁を確保す
るのに有効な手段としている。また、この絶縁板27′は
ヒーターボビン27の位置決めの役割もしている。
第4図に高圧トランスを用いた本発明の高周波加熱装
置の回路図の一例を示す。第4図はインバータ回路を用
いた高周波加熱装置の回路図で、30は商用電源、31は商
用電源を単方向電源に変換するダイオードブリッヂ、32
はインダクタンス、33はコンデンサで、フィルタ回路を
形成している。34が共振用のコンデンサで35がスイッチ
ング素子36は回生用のダイオードでインバータ回路を形
成している。37はスイッチング素子37の駆動用制御回路
である。38はインバータ回路の出力を高圧に変換する高
圧トランスで、1次巻線18でインバータの出力を受け、
2次巻線19にマグネトロン39を駆動するための高圧を発
生する。3次巻線26はマグネトロン39のカソードに電力
を供給する。40,41は、2次巻線の電圧を倍電圧整流す
るコンデンサとダイオードである。第1図,第5図に示
すようにコア16は非磁性体の金属性のコアクリップ42
で、留められている。第5図に示すようにこのコアクリ
ップ42の1次巻線側の端部はプリント基盤43に挿入さ
れ、第4図に示すように、コア16の電位をマグネトロン
のアノード電位とほぼ同電位としている。この様に構成
することでコア16の電位を安定させるとともに保守の際
にコアに触れても安全であるようにしている。また、異
常時にコアを通じて高圧が1次側に発生する危険性のな
い高周波加熱装置となる。
発明の効果 以上のように本発明は、コアの作る4辺路の磁路の1
辺に1次巻線と2次巻線をコア軸の長手方向に分離して
巻装したトランスボビン配設し、3次巻線を巻装したヒ
ータボビンをその対辺に設けたので、コアの全長が短く
することができ、かつ絶縁距離を確保できるため、低コ
ストで信頼性の高い高圧トランスを実現でき得る。特
に、巻線の端部をプリント基盤に挿入する構成において
は、基盤上の配線パターンでの絶縁距離の確保が困難で
あったものを容易にできる。
また、高圧トランスのコアのギャップスペーサを巻線
のボビンに設けたため、別のギャップスペーサ用の部品
が不用となり、低コストのトランスが実現でき、ボビン
の位置決めも同時に可能となる。
さらに、本発明の高圧トランスは3次巻線の巻かれて
いるヒータボビンに設けられた絶縁板を、コア軸の長手
方向に分離して巻装した1次巻線と2次巻線の間に挿入
する構成により、1次巻線と2次巻線との間の絶縁を確
保しているため、安全性の高い高圧トランスを実現でき
る。その際に1次巻線及び2次巻線を巻いた後に1次巻
線と2次巻線の間に絶縁板を挿入するので、巻線を行う
ときに絶縁板が障害とならず、作業性が向上する。
さらに、高圧トランスのコアを非磁性体の金属で押さ
えて、それをマグネトロンのアノードとほぼ同電位とし
ているのでコアの電位が安定し、安全性の高く感電等の
危険性の少ない高周波加熱装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の高圧トランスの一実施例で、同図aは
正面図、同図bは側面図、同図cは下面図、第2図は第
1図のトランスの断面図、第3図は同3次巻線の巻いて
あるヒーターボビンの正面図、第4図は本発明の高周波
加熱装置の一実施例の回路図、第5図は本発明の高圧ト
ランスの1次巻線側からみた図、第6図は従来の高圧ト
ランス、第7図は第6図のトランスの断面図である。 16……コア、17……トランスボビン、18……1次巻線、
19……2次巻線、26……3次巻線、27……ヒーターボビ
ン、27′……絶縁板、29……ギャップ、39……マグネト
ロン、42……コアクリップ、43……プリント基盤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末永 治雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 海老澤 満男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】食品等の被加熱物を加熱するための高周波
    を発生するマグネトロンと、前記マグネトロンを付勢す
    るための高圧を発生する高圧トランスを備え、前記高圧
    トランスはギャップを有する閉磁路を構成するコアと、
    前記コアを保持する非磁性導体のコアクリップと、1次
    巻線と高圧を誘起する2次巻線と、前記マグネトロンの
    フィラメントに電力を供給する3次巻線と、トランスボ
    ビンと、絶縁板を有するヒータボビンを備え、前記コア
    で4辺形の磁路を形成し、その1辺に前記1次巻線と前
    記2次巻線をコア軸の長手方向に分離して巻装したトラ
    ンスボビンを配設し、その対辺に前記3次巻線を巻装し
    たヒータボビンを配設するとともに前記絶縁板は前記1
    次巻線と前記2次巻線の間に挿入する構成とし、前記コ
    アクリップの端部は、前記マグネトロンのアノードとほ
    ぼ同電位とした高周波加熱装置。
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