JP2666278B2 - 情報信号記録，再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は情報信号記録，再生装置、特に、情報記録媒
体円盤の信号面に情報信号の記録用または再生用の微小
な径の光スポットを投射し、少なくとも情報記録媒体円
盤の信号面に対する情報信号の記録動作と情報記録媒体
円盤の信号面からの情報信号の再生動作との何れか一方
の動作を行うことができるような機能を有する光学式ヘ
ッドと、前記した光学式ヘッドを前記した情報記録媒体
円盤の径方向に移送させる移送機構とを備えている情報
信号記録，再生装置における光学式ヘッドから情報記録
媒体円盤に照射される光が、常に情報記録媒体円盤面に
垂直な状態に制御されるようにした情報信号記録，再生
装置に関する。 （従来の技術） 各種の情報信号を高い記録密度で記録することについ
ての要望が高まるのにつれて、近年になって色々な構成
原理や動作原理に基づいて作られた情報記録媒体を用い
て情報信号の高密度記録再生が行われるようになったこ
とは周知のとおりであり、例えば、情報記録媒体の信号
面に情報信号に応じた凹凸を形成させて情報信号の記録
を行い、記録された情報信号を光学的な手段によって再
生するようにしたり、あるいは静電容量値の変化の検出
によって再生するようにした記録再生装置は、映像信号
や音声信号の記録再生用として既に実用されており、ま
た、各種の技術分野における高密度記録再生の要求に応
じるために、情報記録媒体の記録層に情報信号によって
強度変調されたビームを照射することにより、情報記録
媒体における記録層に情報信号に応じた物理変化あるい
は化学変化を生じさせて情報信号の記録が行われるよう
にした情報記録媒体についても研究が行われるようにな
ったが、近年、安定な動作を行う半導体レーザが容易に
得らるようになったのに伴い、レーザ光を用いて高密度
記録再生を行うようにした各種の光ディスクが既に実用
化されたり、あるいは実用化のための研究開発が行われ
ている現状にあることは周知のとおりである。 すなわち、幾何学的な凹部あるいは凸部として形成さ
れているピットにより情報信号が記録された原盤から大
量に複製された記録済み光ディスク（再生専用の光ディ
スク）が、例えばビデオ・ディスクやコンパクト・ディ
スク等として、一般の家庭にも普及し始めている他、１
回だけユーザが追加して記録できる光ディスク（追記型
光ディスク）や消去可能な光ディスクなどが、例えばオ
フィス用ファイルメモリ、その他の用途での実用化のた
めに盛んに研究開発が行われており、これまでに追記型
の光ディスクあるいは消去可能な光ディスクとしても、
それらのものにおける記録層がレーザ光ビームのスポッ
トの加熱作用により、どのような物理的な変化で情報信
号の記録が行われるのかに着目して分類した場合に、ピ
ット形成型、泡あるいは凹凸形成型、光磁気型、相変化
型（熱エネルギにより光の透過率，反射率，吸収率等に
変化が生じる熱変態型）等のように大別できる各種形式
のものが提案されている他、記録，再生動作が光以外の
エネルギを用いて行われるようにする情報記録媒体円盤
についての提案も多くなされいる。 本出願人会社においても、各種方式による高密度記録
の可能な情報記録媒体円盤や記録再生方式等についての
多くの提案を行って来ているが、その一つとして、光学
式の記録手段を用いて情報記録媒体円盤に記録された情
報信号の再生を、光学式による再生方式あるいは静電容
量値の変化の検出を用いた再生方式によって行うように
した情報信号の記録再生方式が特開昭60−129656号公報
によって開示されている。 （発明が解決しようとしている問題点） ところで、情報記録媒体円盤の信号面に情報信号の記
録用または再生用の微小の径の光スポットを投射し、少
なくとも情報記録媒体円盤の信号面に対する情報信号の
記録動作と情報記録媒体円盤の信号面からの情報信号の
再生動作との何れか一方の動作を行うことができるよう
な機能を有する光学式ヘッドと、前記した光学式ヘッド
を前記した情報記録媒体円盤の径方向に移送させる移送
機構とを備えている情報信号記録，再生装置において
は、情報記録媒体円盤の信号面に対して垂直に投射され
るべき記録または再生用の微小な径の光スポットが、常
に情報記録媒体円盤の信号に結像している状態で、か
つ、目的とする記録跡に追従している状態となるよう
に、自動焦点制御系及び自動トラッキング制御系によっ
て光学式ヘッドが駆動変位されるようになされている。 ところが、情報記録媒体円盤には、通常、それの製作
時に生じた幾分かの反りやたわみが存在しており、情報
記録媒体円盤に投射された円形の光のスポットは情報記
録媒体円盤における反りやたわみの部分において楕円形
状に変化することが起こり、それにより、例えば隣接の
記録跡の情報信号が漏話したり、大きな反りの部分でフ
ォーカスが外ずれたりして、良好な記録再生動作が行わ
れなくなる。 前記の問題点を解決するために、従来、情報記録媒体
円盤の傾斜の状態を検出し、それに応じて光学式ヘッド
を揺動させ、光学式ヘッドから情報記録媒体円盤面に対
して投射されるレーザ光が、常に情報記録媒体面に対し
て垂直な状態に自動制御されるようにすることが提案さ
れた。 前記した従来技術によれば、光学式ヘッドからはレー
ザビームが情報記録媒体面に対して常に垂直な状態で投
射されるので、情報記録媒体円盤面に反りやたわみが存
在していても、情報記録媒体円盤面における光のスポッ
トの形状は円状となるから、前記した問題点は生じるこ
とがない。 しかし、前記した従来技術は、それを本出願人会社が
特開昭60−219656号公報によって開示した情報信号再生
方式のように、光学式の記録手段を用いて情報記録体円
盤に記録された情報信号の再生を、光学式による再生方
式あるいは静電容量値の変化の検出に用いた再生方式に
よって行うようにした情報信号の記録再生方式に適用し
ても良好な効果は得られない。 すなわち、特開昭60−219656号公報によって開示した
情報信号記録再生方式では、情報記録媒体円盤の片面側
に設けられている光学式の記録手段を用いて情報記録媒
体円盤に情報信号を記録し、前記した光学式の記録手段
が設けられている情報記録媒体円盤の一方の側とは反対
側に設けられている静電容量値の変化検出手段によっ
て、情報記録媒体円盤に記録されている情報信号の再生
を行うようにしているから、この特開昭60−219656号公
報によって開示した情報信号記録再生方式において、情
報記録媒体円盤の片面側に設けられている光学式のヘッ
ドに前記した従来技術を適用して、記録再生用のレーザ
光が常に情報記録媒体円盤に垂直に投射されるようにし
たところで、情報記録媒体円盤面に摺接した状態で情報
記憶媒体円盤から情報信号の再生を行っている静電容量
値の変化検出型の再生針についてみると、情報記録媒体
円盤に存在している反りやたわみによって情報記録媒体
円盤面との摺接状態が悪化することは避けられないから
である。 前記の点を解決するために、例えば、静電容量値の変
化検出型の再生針についても、情報記録媒体円盤の傾斜
の状態の検出結果を用いて静電容量値の変化検出型の再
生針を揺動させるようにすることも考えられるが、その
ようにするための機構は複雑なものになり、また、静電
容量値の変化検出型の再生針による静電容量値の検出
は、周知のように超高周波回路を利用して行われている
ので、情報記録媒体円盤面の反りやたわみに応じて静電
容量値を変化検出型の再生針を揺動させるようにした場
合には良好な再生結果が得られ難いので、そのような解
決策は採用することができないので、前記の問題点の解
決策が求められた。 （問題点を解決するための手段） 本発明は情報記録媒体円盤を保持し、それを所定の回
転数で駆動回転させる回転駆動部と、前記した情報記録
媒体円盤の信号面に情報信号の記録用または再生用の微
小な径の光スポットを投射し、少なくとも情報記録媒体
円盤の信号に体する情報信号の記録動作と情報記録媒体
円盤の信号面からの情報信号の再生動作との何れか一方
の動作を行うことができるような機能を有する光学式ヘ
ッドと、前記した光学式ヘッドを前記した情報記録媒体
円盤の径方向に移送させる移送機構とを備えている情報
信号記録，再生装置において、発光素子と光学系とによ
り情報記録体円盤面に照射された盤面の傾斜状態の検出
光による情報記録媒体円盤面から反射光を光学系を介し
て受光素子で受けて情報記録媒体円盤面の傾斜情報に対
応した信号を発生する情報記録媒体円盤面の傾斜情報検
出部を前記した光学式ヘッドに取付けるとともに、前記
した情報記録媒体円盤面の傾斜情報検出部からの出力信
号に基づいて、前記した情報記録媒体円盤面の信号面上
の回転中心を通り、かつ、前記した光学式ヘッドの移送
方向と直交する軸を揺動軸として前記した情報記録媒体
円盤を揺動させ、光学式ヘッドから情報記録媒体円盤に
照射された光のスポットの部分における情報記録媒体円
盤面の法線を前記した光学式ヘッドにおける対物レンズ
の光軸に一致させるように制御する手段と、前記した情
報記録媒体円盤の揺動によって生じる情報記録媒体円盤
面と光学式ヘッドにおける対物レンズとの距離の変化を
検出する距離変化の検出手段と、前記した距離変化の検
出手段からの出力信号に基づいて得た制御信号により、
前記した情報記録媒体円盤の揺動によって生じる情報記
録媒体円盤面と光学式ヘッドにおける対物レンジとの距
離の変化が打消されるように、前記した情報記録媒体円
盤を上下方向に変位制御する手段を設けてなる情報信号
記録，再生装置を提供するものである。 （実施例） 以下、添付図面を参照して本発明の情報信号記録，再
生装置の具体的な内容について詳細に説明する。第１図
は本発明の情報信号記録，再生装置の一部の概略構成を
示すブロック図、第２図は本発明の情報信号記録，再生
装置において情報記録媒体円盤の一部を破砕した状態に
おける平面図、第３図は揺動機構部及び上下動機構部の
一例構成を示す斜視図、第４図は情報記録媒体円盤面の
傾斜情報検出部の一例構成を示す側面図である。 本発明の情報信号記録，再生装置の一部の概略構成を
示す第１図において、Ｄは情報記録媒体円盤であり、こ
の増俸記録媒体円盤Ｄは基盤に情報信号の記録層が付着
形成されているものであって、第１図中に示されている
情報記録媒体円盤Ｄでは図中の下側の部分が基板であ
り、情報記憶媒体円盤Ｄの下方には移送機構FMにより光
学式ヘッドHpが情報記録媒体円盤Ｄの径方向に移送され
るようになされおり、前記した光学式ヘッドHpにおける
対物レンズ（結像レンズ）から出射される情報信号記録
用のレーザ光ビームまたは情報信号読取用のレーザ光ビ
ームが、情報記録媒体円盤Ｄの基板側から情報記録媒体
円盤Ｄに入射して情報信号の記録層の信号面に与えられ
るようになされている。 前記した光学式ヘッドHpとしては、光源（例えば半導
体レーザ）と、光学系と、自動焦点制御系と、自動トラ
ッキング制御系などを含んで構成されている周知の構成
形態のものが使用できる。 第１図中において、情報記録媒体円盤Ｄの上方の部分
に二点鎖線で示されている枠Heは、情報記録媒体円盤Ｄ
の情報信号の記録層に記録されている情報信号の静電容
量値の変化検出型の再生方式により再生する場合に用い
られる静電容量値の変化検出型のピックアップを示して
おり、この静電容量値の変化検出型のピックアップHeも
情報記録媒体円盤Ｄの上方を移送機構によって情報記録
媒体円盤Ｄの径方向に移送されるようになされているの
である。 第１図に示されている移送機構FMは、図示されていな
い移送用モータによって回転駆動される送りねじ10に噛
合わされているとともに、案内棒11が遊嵌されている移
送体12とによって構成されていて、前記した移送体12に
は光学式ヘッドHpや、第４図を参照して後述されている
情報記録媒体円盤面の傾斜情報検出器GIDが取付けられ
ている。 第１図中におけるMdは前記した情報記録媒体円盤Ｄを
所定の回転数で駆動回転させる駆動用モータ（ディスク
モータ）Mdであり、情報記録媒体円盤Ｄは前記した駆動
用モータMdの回転軸１に固着されているターンテーブル
２上に載置された後にクランパ３によってターンテーブ
ル２に一体的に固着される。 前記した駆動用モータMdは揺動及び上下動機構部SUDM
Dにおける第１の可動部４に固着されている。揺動及び
上下動機構部SUDMDは前記した第１の可動部４と第２の
可動部５及びそれらを駆動する部材などによって構成さ
れており、前記の第２の可動部５と第１の可動部４とは
それぞれの円弧状の係合部6,7によって互に摺動自在に
係合されている。 すなわち、第１の可動部４における係合部７は所定の
曲率の凸状の円弧面を備えているものとして構成されて
おり、また、第２の可動部５における係合部６は前記し
た係合部７における凸状の円弧面と同一の曲率を有する
凹状の円弧面を備えているものとして構成されているか
ら、前記した第１の可動部４と第２の可動部５とは前記
した両係合部6,7が係合している状態において、前記の
両係合部6,7におけるそれぞれの円弧面が摺接しながら
円弧面の曲がりに沿う方向で摺動できることになる。 前記した摺動及び上下動機構部SUDMDにおける第１の
可動部４の一側部4aには、ピン17が植設されており、前
記のピン17は揺動駆動体18における突出部18aに設けら
れている長溝18a1に遊嵌されている。 前記の揺動駆動体18には送りねじ８に螺合するねじ孔
９が設けられているとともに、案内棒19,20が貫通され
る孔21,22が穿設されている。前記の送りねじ８はモー
タMsの回転軸23に固着されているから、モータMsが正回
転または逆回転をすると、送りねじ８に螺合している揺
動駆動体18は案内棒19,20に案内されながら第１図及び
第３図中において右方または左方に移動する。 モータMsの正，逆回転による送りねじ８の正，逆回転
に従って行われる前記した揺動駆動体18の右方または左
方への移動に応じて、揺動駆動体18の突出部18aに設け
られている長溝18a1に遊嵌されているピン17が前記の長
溝18a1の壁面に押されるために長溝18a1中で上方または
下方に摺動する。したがって、前記のピン17が植設され
ている第１の可動体４は、それの係合部７が第２の可動
部５における係合部６と係合している状態において、前
記の両係合部6,7におけるそれぞれの円弧面の曲がりに
沿う方向で反時計まわりの方向または時計まわりの方向
に揺動するから、第１の可動体４に固着されている駆動
用モータ（デイスクモータ）Mdの回転軸１に固着されて
いるターンテーブル２上に載置された状態でターンテー
ブル２に一体的に固着されている情報記録媒体円盤Ｄも
揺動する。 前記した情報記憶媒体円盤Ｄの揺動の態様は、情報記
録媒体円盤Ｄの回転中心に位置する第１図中のRPを回動
中心RPとして行われるのである（なお、情報記録媒体円
盤Ｄの回転中心を情報記録媒体円盤Ｄの回動中心RPとす
るのには、第１の可動体４の係合部７と第２の可動部５
の係合部６との円弧面の曲率中心が情報記録媒体円盤Ｄ
の回転中心となるように第１の可動体４の係合部７と第
２の可動部５の係合部６との円弧面の曲率を定めればよ
い）。 そして、前記した揺動及び上下動機構部SUDMDにおけ
る第１の可動部４と第２の可動部５との各円弧状の係合
部6,7の円弧面の曲がりの方向と、前記した移送機構FM
による光学式ヘッドHpの移動方向とを一致させておく
と、モータMsが正，逆の両方向に選択的に回転されるの
につれて、情報記録媒体円盤Ｄは情報記録媒体円盤Ｄの
記録跡の巾方向（トラッキング制御によって光スポット
が変位する方向）で揺動されることになる。 前記のような情報記録媒体円盤Ｄの揺動に伴って、光
学式ヘッドHpから情報記録媒体円盤Ｄの盤面に投射され
ているレーザ光の入射角は相対的に変化するから、情報
記録媒体円盤Ｄを揺動させることにより、光学式ヘッド
Hpから投射されているレーザ光が情報記録媒体円盤Ｄの
壁面に対して常に垂直な状態となるようにできることは
明らかである。 次に、前記した揺動及び上下動機構部SUDMDにおける
第２の可動部５の両端部の底面には、上下方向駆動体2
4,25における傾斜面24a,25aと摺動する傾斜面5a,5bがそ
れぞれ形成されている。前記の上下方向駆動体24には、
それの下方の突出部24bに送りねじ26と螺合するねじ孔
が設けられており、また、前記の上下方向駆動体25に
は、それの下方の突出部25bに送りねじ27と螺合するね
じ孔が設けられている。 前記の送りねじ26と送りねじ27とは、モータMudの回
転軸28によって駆動回転されるが、送りねじ26,27はね
じ切りの方向が互いに逆のものとなされている。それ
で、モータMudが正回転したときは、突出部24b,25bのね
じ孔が送りねじ26,27に螺合している上下方向駆動体24,
25は、相互間の距離が大となる方向に移動し、また、モ
ータMudが逆回転したときは、突出部24b,25bのねじ孔が
送りねじ26,27に螺合している上下方向駆動体24,25は、
相互間の距離が小になる方向に移動するが、前記した上
下方向駆動体24,25の移動は、装置の機台に固着されて
いるレールに沿って行われる。 第３図中において29〜32は、それぞれにＶ溝29a,30a,
31a,32aが形成されているレールである。そして、レー
ル29,31は装置の機台に固着されており、また、レール3
0,32は上下方向駆動体24における下面に固着されてい
る。前記したレール29とレール30とは、それぞれに形成
されているＶ溝29a,30aが互いに対向するようになされ
ており、また、前記のＶ溝29a,30a中には前記の対向す
る両Ｖ溝29a,30a間を連結するような態様で複数個のロ
ーラ33,33…が収容されている。なお、上下方向駆動体2
5における下面にもレール29,31に対してそれぞれローラ
を介して係合されるレールが設けられていることはいう
までもない（図示の簡略化を図かるために第１図中には
レール29〜32の図示は省略されている。） さて、前記のように、相互間の距離が大となるように
上下方向駆動体24,25が移動した場合には、上下方向駆
動体24,25における傾斜面24a,25aと摺動する傾斜面5a,5
bを備えている前記した摺動及び上下動機構部SUDMDにお
ける第２の可動部５は下方に移動し、また、前記のよう
に、相互間の距離が小となるように上下方向駆動体24,2
5が移動した場合には、上下方向駆動体24,25における傾
斜面24a,25aと摺動する傾斜面5a,5bを備えている前記し
た揺動及び上下動機構部SUDMDにおける第２の可動部５
は上方に移動する。 前記のように揺動及び上下動機構部SUDMDにおける第
２の可動部５が下方、または上方に移動した場合には、
前記した第２の可動部５に結合されている第１の可動部
４に固着されている駆動用モータMdの回転軸１に固着さ
れているターンテーブル２上に載置固着されている情報
記録媒体円盤Ｄも下方、または上方に移動することによ
り、情報記録媒体円盤Ｄと光学式ヘッドHpにおける結像
レンズとの間隔が変化されることになる。 さて、第１図に示す実施例においては、移送機構FMの
移送体12に取付けられている情報記録媒体円盤面の傾斜
情報検出器GIDによって検出された情報記録媒体円盤面
の傾斜情報を示す信号を傾斜情報信号発生回路GICに与
えて傾斜情報信号を発生させ、前記した傾斜情報信号を
傾斜サーボ回路GSCに供給して、傾斜サーバ回路GSCで発
生された傾斜制御信号を前記した揺動及び上下動機構部
SUDMの第１の可動部４におけるモータMsに供給すること
により、移送機構FMの移送体12に取付けられている情報
記録媒体円盤面の傾斜情報検出器GID→傾斜情報信号発
生回路GIC→傾斜サーボ回路GSC→モータMs→送りねじ８
→揺動駆動体18→ピン17→揺動及び上下動機構部SUDMの
第１の可動部４→駆動用モータMd→回転軸１→ターンテ
ーブル２→情報記録媒体円盤Ｄ→移送機構FMの移送体12
に取付けられている情報記録媒体円盤面の傾斜情報検出
器GIDからなる閉ループの自動制御回路の動作により、
光学式ヘッドHpから情報記録媒体円盤Ｄの盤面に対して
投射されているレーザ光が常に盤面に垂直な状態となる
ように情報記録媒体円盤Ｄを揺動させるようにしている
のである。 第４図は移送機構FMの移送体12に取付けられている情
報記録媒体円盤面の傾斜情報検出器GIDの一例構成を示
す図であって、この第４図において13は発光素子、14,1
5はコリメータレンズ、16は２分割光検出器であり、発
光素子13から出射された光がコリメータレンズ14によっ
て平行光にされて情報記録媒体円盤Ｄに入射され、情報
記録媒体円盤Ｄからの反射光がコリメータレンズ15を介
して２分割光検出器16に入射されるようにしている。 前記した２分割光検出器16は、それの２個の受光素子
面がコリメータレンズ15の焦点面上に位置するように設
置されているから、２分割光検出器16上に入射する情報
記録媒体円盤面からの反射光による光点の位置は、情報
記録媒体円盤Ｄの反りやたわみによる盤面の傾斜量に応
じて変位することになる。 それて、２分割光検出器16における２個の受光素子か
らの出力信号は、情報記録媒体円盤Ｄの反りやたわみに
よる盤面の傾斜状態に応じて変化しているものになって
いるのであり、前記した第４図に示されている検出器は
情報記録媒体円盤面の傾斜情報検出器GIDとしての機能
を有しているのである。 第４図示の構成の情報記録媒体円盤面の傾斜情報検出
器GIDにおける２つの受光素子からの出力信号は、傾斜
情報信号発生回路GICにおいて差信号となされるが、こ
の差信号は情報記録媒体円盤面の傾斜の方向及び傾斜量
を示すものになっている。 前記した傾斜情報信号発生回路GICからの出力信号
は、傾斜サーボ回路GSCにおいて位相補償された後に増
幅されることにより、傾斜補正制御信号とされて前記の
ようにモータMsに供給されて、モータMsは正，逆の両方
向に選択的に回転される。 それにより、揺動及び上下動機構部SUDMにおける第１
の可動部４は、前記の第１の可動部４と第２の可動部５
との両係合部6,7における円弧面が摺接しながら円弧面
の曲がりに沿う方向で揺動し、第１の可動部４に固着さ
れている駆動用モータMdを揺動させ、前記した駆動用モ
ータMdの回転軸１に固着されているターンテーブル２上
に載置され、クランパ３によってターンテーブル２に一
体的に固着されている情報記録媒体円盤Ｄも、モータMs
が正，逆の両方向に選択的に回転されるのに応じて情報
記録媒体円盤Ｄの記録跡の巾方向（トラッキング制御に
よって光スポットが変位する方向）で揺動して、光学式
ヘッドから情報記録体円盤に照射された光のスポットの
部分における情報記録媒体円盤面の法線が前記した光学
式ヘッドにおける対物レンズの光軸に一致するように制
御され、光学式ヘッドHpから情報記録媒体円盤Ｄの盤面
に投射されているレーザ光は情報記録媒体円盤Ｄの盤面
に対して常に垂直な状態となされる。 次に、第１図示の実施例において、揺動及び上下動機
構部SUDMDにおける第２の可動部５の両端底部の傾斜面5
a,5bと摺動する傾斜面24a,25aを備えている上下方向駆
動体24,25を移動させるモータMudは、光学式ヘッドにお
ける結像レンズの自動焦点制御系で発生されたフォーカ
ス誤差信号に基づいて作られた上下動駆動信号によって
回転駆動されるようになされている。 第１図中において、FSCは自動焦点制御回路であり、
この自動焦点制御回路FSCには、光学式ヘッドに設けら
れている光検出器の出力信号に基づいて発生されたフォ
ーカス誤差信号が供給される。そして、自動焦点制御回
路FSCではフォーカス誤差信号に基づいてフォーカス制
御信号を作って、光学式ヘッドにおける結像レンズのア
クチュエータに供給して結像レンズを駆動変位させる。 光学式ヘッドの結像レンズの自動焦点制御系における
フォーカス誤差の検出は、周知のフォーカス誤差の検出
方式の内から任意のものが採用できるが、フォーカス誤
差の検出方式として、例えばいわゆる非点収差法による
ものが採用された場合には、情報記録媒体円盤面からの
反射光を４分割光検出器で検出し、４分割光検出器にお
ける４個の受光素子における対角関係にある２組の受光
素子の出力信号の和，差信号を利用してフォーカス誤差
信号が発生される。 自動焦点制御系において発生されたフォーカス誤差信
号は、低域通過濾波器LPFにより直流分が抽出されて上
下動制御信号発生回路UDSに供給される。上下動制御信
号発生回路UDSではそれに供給された信号に位相補償を
施こしてから電力増幅を行ってから上下動制御用のモー
タMudに供給する。 それで、第１図に示す実施例においては、移送機構FM
の移送体12に取付けられている光学式ヘッドに設けられ
ている光検出器の出力信号に基づいて発生されたフォー
カス誤差信号が低域通過濾波器LPFを介して上下動制御
信号発生回路UDSに供給されることにより上下動制御信
号発生回路UDSで作られた上下動制御信号が上下動制御
用のモータMudに供給されることによって、移送機構FM
の移送体12に取付けられている光学式ヘッドに設けられ
ている光検出器→フォーカス誤差信号発生回路→低域通
過濾波器LPF→上下動制御信号発生回路UDS→モータMud
→同回転軸28→送りねじ送りねじ26,27→上下方向駆動
体24,25→揺動及び上下動機構部SUDMの第２の可動体５
→揺動及び上下動機構部SUDMの第１の可動部４→駆動用
モータMd→回転軸１→ターンテーブル２→情報記録媒体
円盤Ｄ→移送機構FMの移送体12に取付けられている光学
式ヘッドに設けられている光検出器からなる閉ループの
自動制御回路の動作により、光学式ヘッドHpの情報記録
媒体円盤Ｄの盤面との間隔が常に一定の状態となされる
ように自動制御される。 （発明の効果） 以上、詳細に説明したところから明らかなように、本
発明の情報信号記録，再生装置は、情報記録媒体円盤を
保持し、それを所定の回転数で駆動回転させる回転駆動
部と、前記した情報記録媒体円盤の信号面に情報信号の
記録用または再生用の微小な径の光スポットを投射し、
少なくとも情報記録媒体円盤の信号面に対する情報信号
の記録動作と情報記録媒体円盤の信号面からの情報信号
の再生動作との何れか一方の動作を行うことができるよ
うな機能を有する光学式ヘッドと、前記した光学式ヘッ
ドを前記した情報記録媒体円盤の径方向に移送させる移
送機構とを備えている情報信号記録，再生装置におい
て、発光素子と光学系とにより情報記録媒体円盤面に照
射された盤面の傾斜状態の検出光による情報記録媒体円
盤面からの反射光を光学系を介して受光素子で受けて情
報記録媒体円盤面の傾斜情報に対応した信号を発生する
情報記録媒体円盤面の傾斜情報検出部を前記した光学式
ヘッドに取付けるとともに、前記した情報記録媒体円盤
面の傾斜情報検出部からの出力信号に基づいて前記した
情報記録媒体円盤を揺動させ、光学式ヘッドから情報記
録媒体円盤に照射された光のスポットの部分における情
報記録媒体円盤面の法線を前記した光学式ヘッドにおけ
る対物レンズの光軸に一致させるように制御する手段と
設けた情報信号記録，再生装置、及び、前記の情報信号
記録，再生装置に、前記した情報記録媒体円盤の揺動に
よって生じる情報記録媒体円盤面と光学式ヘッドにおけ
る対物レンズとの距離の変化を検出する距離変化の検出
手段と、前記した距離変化の検出手段からの出力信号に
基づいて得た制御信号により、前記した情報記録媒体円
盤の揺動によって生じる情報記録媒体円盤面と光学式ヘ
ッドにおける対物レンズとの距離の変化が打消されるよ
うに、前記した情報記録媒体円盤を上下方向に変位制御
する手段を設けてなるものであって、この本発明の情報
信号記録，再生装置では情報記録媒体円盤面の傾斜情報
に応じて情報記録媒体円盤自体を傾斜させて、光学式ヘ
ッドから情報記録媒体円盤に照射された光のスポットの
部分における情報記録媒体円盤面の法線を前記した光学
式ヘッドにおける対物レンズの光軸に一致させるように
制御しているので、例えば特開昭60−219656号公報によ
って開示されている情報信号記録再生方式のように、情
報記録媒体円盤の片面側に設けられている光学式の記録
手段を用いて情報記録媒体円盤に情報信号を記録し、前
記した光学式の記録手段が設けられている情報記録媒体
円盤の一方の側とは反対側に設けられている静電容量値
の変化検出手段によって情報記録媒体円盤に記録されて
いる情報信号の再生が行われるようにされている場合で
も、光学式のヘッドからのレーザ光の常に情報記録媒体
円盤に垂直に投射されるようにするとともに、情報記録
媒体円盤面に摺接した状態で情報記録媒体円盤から情報
信号の再生を行っている静電容量値の変化検出型の再生
針の情報記録媒体円盤との摺接状態をも常に正しい状態
にすることができるとともに、本発明においては移送機
構FMの移送体12に取付けられている光学式ヘッドに設け
られている光検出器の出力信号に基づいて発生されたフ
ォーカス誤差信号が低域通過濾波器UPFを介して上下動
制御信号発生回路UDSに供給されることにより上下動制
御信号発生回路UDSで作られた上下動制御信号が上下動
制御用のモータMudに供給されることによって、移送機
構FMの移送体12に取付けられている光学式ヘッドに設け
られている光検出器→フォーカス誤差信号発生回路→低
域通過濾波器LPF→上下動制御信号発生回路UDS→モータ
Mud→同回転軸28→送りねじ送りねじ26,27→上下方向駆
動体24,25→揺動及び上下動機構部SUDMの第２の可動体
５→揺動及び上下動機構部SUDMの第１の可動部４→駆動
用モータMd→回転軸１→ターンテーブル２→情報記録媒
体円盤Ｄ→移送機構FMの移送体12に取付けられている光
学式ヘッドに設けられている光検出器からなる閉ループ
の自動制御回路の動作により、光学式ヘッドHpと情報記
録媒体円盤Ｄの盤面との間隔が常に一定の状態となされ
るように自動制御されるので、例えば、光学式ヘッドに
おける対物レンズの合焦面位置に常に情報記録媒体円盤
面が位置する状態となるように自動焦点制御系の制御の
下に対物レンズの位置を変位駆動させるためのアクチュ
エータとして、一般的な光学式ヘッドで採用されている
ような変位駆動可動範囲の小さなアクチュエータが使用
されていたとしても、情報記録媒体円盤の反りやたわみ
が大きな場合に、情報記録媒体円盤面の傾斜情報検出部
からの出力信号に基づいて前記した情報記録媒体円盤を
揺動させ、光学式ヘッドから情報記録媒体円盤に照射さ
れた光のスポットの部分における情報記録媒体円盤面の
法線を前記した光学式ヘッドにおける対物レンズの光軸
に一致させるように制御された際に、対物レンズと情報
記録媒体円盤面との距離が対物レンズの位置を変位駆動
させるためのアクチュエータの変位駆動可能範囲よりも
大きくなって、自動焦点制御系による対物レンズの自動
焦点制御動作が良好に行われなくなるということも生じ
ないのであり、本発明では既述した従来の問題点は良好
に解決される。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の情報信号記録，再生装置の一部の概略
構成を示すブロック図、第２図は本発明の情報信号記
録，再生装置において情報記録媒体円盤の一部を破砕し
た状態における平面図、第３図は揺動機構部及び上下動
機構部の一例構成を示す斜視図、第４図は情報記録媒体
円盤面の傾斜情報検出部の一例構成を示す側面図であ
る。 １……駆動用モータMdの回転軸、２……ターンテーブ
ル、３……クランパ、４……揺動及び上下動機構部SUDM
の第１の可動部、５……揺動及び上下動機構部SUDMの第
２の可動部、5a,5b……傾斜面、6,7……円弧状の係合
部、９……ねじ孔、8,10,26,27……送りねじ、11,19,20
……案内棒、12……移送体、13……発光素子、14,15…
…コリメータレンズ、16……２分割光検出器、17……ピ
ン、18……揺動駆動体、18a……突出部、18al……長
溝、24,25……上下方向駆動体、24a,25a……上下方向駆
動体24,25における傾斜面、29〜32……レール、29a,30
a,31a,32a……Ｖ溝、33,34……ローラ、Ms,Mud……モー
タ、Ｄ……情報記録媒体円盤、FM……移送機構、Hp……
光学式ヘッド、He……情報記録媒体円盤Ｄの情報信号の
記録層に記録されている情報信号を静電容量値の変化検
出型の再生方式により再生する場合に用いられる静電容
量値の変化検出型のピックアップ、GID……情報記録媒
体円盤面の傾斜情報検出器、Md……情報記録媒体円盤Ｄ
を所定の回転数で駆動回転させる駆動用モータ（デイス
クモータ）、GIC……傾斜情報信号発生回路、GSC……傾
斜サーボ回路、FSC……自動焦点制御回路、LPF……低域
通過濾波器、UDS……上下動制御信号発生回路、SUDM…
…揺動及び上下動機構部

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．情報記録媒体円盤を保持し、それを所定の回転数で
   駆動回転させる回転駆動部と、前記した情報記録媒体円
   盤の信号面に情報信号の記録用または再生用の微小な径
   の光スポットを投射し、少なくとも情報記録媒体円盤の
   信号面に対する情報信号の記録動作と情報記録媒体円盤
   の信号面からの情報信号の再生動作との何れか一方の動
   作を行うことができるような機能を有する光学式ヘッド
   と、前記した光学式ヘッドを前記した情報記録媒体円盤
   の径方向に移送させる移送機構とを備えている情報信号
   記録，再生装置において、発光素子と光学系とにより情
   報記録媒体円盤面に照射された盤面の傾斜状態の検出光
   による情報記録媒体円盤面からの反射光を光学系を介し
   て受光素子で受けて情報記録媒体円盤面の傾斜情報に対
   応した信号を発生する情報記録媒体円盤面の傾斜情報検
   出部を前記した光学式ヘッドに取付けるとともに、前記
   した情報記録媒体円盤面の傾斜情報検出部からの出力信
   号に基づいて、前記した情報記録媒体円盤面の信号面上
   の回転中心を通り、かつ、前記した光学式ヘッドの移送
   方向と直交する軸を揺動軸として前記した情報記録媒体
   円盤を揺動させ、光学式ヘッドから情報記録媒体円盤に
   照射された光のスポットの部分における情報記録媒体円
   盤面の法線を前記した光学式ヘッドにおける対物レンズ
   の光軸に一致させるように制御する手段と、前記した情
   報記録媒体円盤の揺動によって生じる情報記録媒体円盤
   面と光学式ヘッドにおける対物レンズとの距離の変化を
   検出する距離変化の検出手段と、前記した距離変化の検
   出手段からの出力信号に基づいて得た制御信号により、
   前記した情報記録媒体円盤の揺動によって生じる情報記
   録媒体円盤面と光学式ヘッドにおける対物レンズとの距
   離の変化が打消されるように、前記した情報記録媒体円
   盤を上下方向に変位制御する手段を設けてなる情報信号
   記録，再生装置