JPH0836827A - 光ディスク再生装置における光ディスクの判別装置 - Google Patents

光ディスク再生装置における光ディスクの判別装置

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JPH0836827A
JPH0836827A JP19292894A JP19292894A JPH0836827A JP H0836827 A JPH0836827 A JP H0836827A JP 19292894 A JP19292894 A JP 19292894A JP 19292894 A JP19292894 A JP 19292894A JP H0836827 A JPH0836827 A JP H0836827A
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optical disc
signal
optical disk
light
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Eiji Nakano
栄治 中野
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラックピッチの異なる光ディスクを良好に
判別できる光ディスクの判別装置を提供する。 【構成】 光学ヘッド3から射出させた光束によって光
ディスク1の信号面に生じた微小な径の光のスポット
を、回転駆動される光ディスク1の径方向に予め定めら
れた距離だけ移動させる。光ディスク1からの反射光を
受光した光検出器11から出力された電気信号に基づい
て発生させたトラックまたぎ信号を計数器25で計数す
る。前記の計数器25の計数値と、基準値設定部26に
設定されている基準値とを比較部27で比較して、比較
結果に従ってトラックピッチの異なる光ディスクの種類
を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク再生装置にお
ける光ディスクの判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高い記録密度で各種の情報信号を記録し
たいという要望が高まるのにつれて、近年来、色々な構
成原理や動作原理に基づいて作られた情報記録媒体によ
り、情報信号の高密度記録再生が行なわれるようにな
り、例えば、情報記録媒体における強磁性体製の記録層
に情報信号に応じた磁気記録を行なったり、もしくは光
磁気記録媒体を用いて光学的な手段によって記録再生を
行なったり、あるいは例えば、情報記録媒体の信号面
に、情報信号に応じた凹凸を形成させて情報信号の記録
を行ない、前記の記録された情報信号を光学的な手段に
よって再生することが既に実用されており、また、各種
の技術分野における高密度記録再生の要求に応じるため
に、情報記録媒体の記録層に情報信号により強度変調さ
れたビームを照射して、情報記録媒体における記録層に
情報信号に応じた物理的変化あるいは化学的変化を生じ
させることにより、情報信号の記録が行なわれるように
した情報記録媒体についても実用化されるようになっ
た。
【0003】そして、安定な動作を行なう半導体レーザ
が容易に得られるようになったのに伴い、レーザ光を用
いて高密度記録再生を行なうようにした各種の光学的記
録媒体が、非接触状態での記録再生が可能なことから、
傷や塵埃に強く、また、高密度記録により大きな記憶容
量が得られる等の利点を有するために、既に実用化され
たり、あるいは実用化のための研究開発が行なわれてい
る現状にあることは周知のとおりである。すなわち、幾
何学的な凹部あるいは凸部として形成されているピット
により情報信号が記録された原盤から大量に複製された
記録済み光ディスク(再生専用の光ディスク)として、例
えばコンパクト・ディスクが普及している他、書換え可
能な光ディスクとしても、例えば光磁気ディスクその他
の光ディスクが、例えばオフィス用ファイルメモリ、そ
の他の用途で実用化されている。
【0004】ところで、前記したような情報記録媒体を
用いて、高密度記録再生を行なうように構成されている
情報記録媒体再生装置では、再生素子、あるいは再生素
子を含んで構成されている再生素子部によって、高密度
記録されている情報信号の記録跡を良好に追跡できるよ
うに、前記した再生素子、あるいは再生素子を含んで構
成されている再生素子部の位置を、一巡の閉回路の自動
トラッキング制御系によって制御できるように構成して
おり、また、前記した情報記録媒体からの記録情報の読
出しが、光学的な手段によって行なわれるような光ディ
スク再生装置においては、再生素子部として用いられる
光学ヘッドにおける対物レンズのフォーカス制御も一巡
の閉回路の自動制御系によって制御するようにされてい
る。
【0005】ここで、光ディスク再生装置における自動
トラッキング制御系や自動フォーカス制御系の構成例
を、図1に示されている光ディスク再生装置を参照して
説明すると、次のとおりである。図1において、1は光
ディスク、2はディスク駆動モータ、3は光学ヘッドで
あり、4は半導体レーザ、5はコリメータレンズ、6は
偏光ビームスプリッタ、7は1/4波長板、8は対物レ
ンズ、9は対物レンズ8を駆動変位させるアクチュエー
タ、10はシリンドリカルレンズ、11は4分割光検出
器であって、前記の4分割光検出器11における4つの
光検出部A〜Dからの出力信号は、それぞれ特定な加算
器16,17,19,20,22に供給される。そし
て、前記の加算器16の出力と加算器17の出力とは、
フォーカス誤差信号発生部として用いられる減算器18
に与えられており、また、前記の加算器19の出力と加
算器20の出力とは、トラッキング誤差信号発生部とし
て用いられる減算器21に与えられている。前記した4
分割光検出器11における4つの光検出部A〜Dからの
全出力信号が供給される加算器22では再生信号を発生
して、それを信号処理部28に供給する。
【0006】前記した減算器18で発生したフォーカス
誤差信号は、増幅部35と位相補償部36によってフォ
ーカス制御信号とされて、フォーカス用アクチュエータ
駆動部37に供給されており、また、前記した減算器2
1で発生したトラッキング誤差信号は、増幅部32と位
相補償部33によってトラッキング制御信号とされてト
ラッキング用アクチュエータ駆動部34に供給されてい
る。そして、前記のフォーカス用アクチュエータ駆動部
37からの出力信号と、トラッキング用アクチュエータ
駆動部34からの出力信号とが供給されるアクチュエー
タ9は、前記したフォーカス制御信号とトラッキング制
御信号とによって、対物レンズ8を所定の直交する2方
向に駆動変位させる。前記した図1中に示されている自
動焦点制御系(フォーカス制御系)の構成例は、最も一
般的な非点収差方式による自動焦点制御系である)。前
記のフォーカス制御系及びトラッキング制御系は、それ
ぞれ一巡の自動焦点制御系を構成していて、光学ヘッド
3から光ディスク1に投射された光のスポットは、常
に、微小な径の光のスポットとし光ディスク1の信号面
に結像するとともに、光ディスク1のトラックを良好に
追跡している状態に自動制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスク再
生装置において再生の対象にされるディスクとしては、
大きさが互いに異なるもの、及びまたはディスクに記録
されている記録信号のフォーマットを異にする、という
ように、異なる種類の多くの光ディスクが再生対象にさ
れることがあり、前記のような種類を異にするディスク
の再生に、共用できるような再生装置を構成することが
望まれることもある、等の事情もあって、ディスクの種
類の違いを判別する手段についての諸提案も、例えば特
公平3ー6589号公報、特開平4ー82051号公報
などにも開示されているところであり、例えばディスク
の大きさの異同の判別は、従来から使用されているディ
スクサイズ検出センサによって容易にでき、またディス
クがCDとCDVとの場合のように、ディスクサイズが
同一であっても、記録密度が同一であればディスクの異
同の判別は、TOC情報を再生することにより容易に行
なうことができる。
【0008】近年になって、情報記録媒体に対する高密
度記録の要求が益々高まって来たのに応じて、従来の光
ディスクの記録密度の数倍の記録密度にまで高密度記録
された光ディスクについての実用化が進められるように
なり、前記のように光ディスクの高密度記録化を実現す
るのに、従来の光ディスクよりもトラックピッチを小さ
くした光ディスクも作られるようになったが、トラック
ピッチの異なる光ディスクが同一の光ディスク再生装置
で再生された場合には、安定なトラッキング制御動作が
行なわれないということが問題になった。それで、例え
ば、サイズが同一で、トラックピッチの異なる光ディス
クが混在している場合に、同一の光ディスク再生装置で
光ディスクの再生動作を行なう際には、再生の対象にさ
れる光ディスクの種類を前以って確認し、それに基づい
て光ディスク再生装置の動作条件を設定してから再生動
作を行なうことが必要とされたので、前記の不都合を解
消できるような解決手段が求められた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも、
光源,偏光ビームスプリッタや結像レンズ等を含む光学
系,前記の結像レンズを光軸方向と光ディスクの径方向
とに駆動変位させるアクチュエータ,光ディスクからの
再生光を光電変換する光検出器などを含んで構成されて
いる光学ヘッドと、前記の光学ヘッドを光ディスクの径
方向に移動させる移送機構と、光ディスクの回転駆動手
段と、フォーカス制御回路と、トラッキング制御回路
と、再生信号処理部などを備えている光ディスク再生装
置において、光学ヘッドから射出させた光束によって光
ディスクの信号面に生じた微小な径の光のスポットを、
回転駆動される光ディスクの径方向に予め定められた距
離だけ移動させる手段と、前記した光ディスクの信号面
における微小な光のスポットによる光ディスクからの反
射光を光電変換して得た電気信号に基づいてトラックま
たぎ信号を発生させる手段と、前記のトラックまたぎ信
号の発生個数を計数する手段と、前記のトラックまたぎ
信号の計数値と予め定めた基準の数値とを比較する手段
と、前記した基準の数値との比較結果に従って、トラッ
クピッチの異なる光ディスクの種類の判別結果を得る手
段とを備えてなる光ディスク再生装置における光ディス
クの判別装置を提供する。
【0010】
【作用】光学ヘッドから射出させた光束によって光ディ
スクの信号面に生じた微小な径の光のスポットを、回転
駆動される光ディスクの径方向に予め定められた距離だ
け移動させる。光ディスクの信号面における微小な光の
スポットによる光ディスクからの反射光を受光した光検
出器から出力された電気信号に基づいてトラックまたぎ
信号を発生させ、トラックまたぎ信号の発生個数を計数
する。前記のトラックまたぎ信号の計数値と予め定めた
基準の数値とを比較して、比較結果に従ってトラックピ
ッチの異なる光ディスクの種類を判別する。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の光ディス
ク再生装置における光ディスクの判別装置の具体的な内
容を詳細に説明する。図1は本発明の光ディスク再生装
置における光ディスクの判別装置の一例構成の概略を示
すブロック図、図2は本発明の光ディスク再生装置にお
ける光ディスクの判別装置の動作の説明に用いられる
図、図3は光ディスクの偏心に伴って発生する変位量の
説明図である。本発明の光ディスク再生装置における光
ディスクの判別装置の構成例を示している図1におい
て、1は光ディスク、2はディスク駆動モータ、3は光
学ヘッドであり、図示の例において前記の光学ヘッド3
は、半導体レーザ4、コリメータレンズ5、偏光ビーム
スプリッタ6、1/4波長板7、対物レンズ8、対物レ
ンズ8を駆動変位させるアクチュエータ9、シリンドリ
カルレンズ10、4分割光検出器11等を含んで構成さ
れているものとして示されていて、移送機構15によっ
て光ディスク1の径方向に移動(変位)できるようにさ
れている。
【0012】図1中に示されている移送機構15は、例
えば移送用の駆動モータや、回転運動から直線運動への
変換機構などを内蔵しているものとして構成されてい
る。そして前記の移送機構15は、制御部29から移送
機構15に供給される制御信号に従って、光学ヘッド3
を光ディスク1の径方向における所定の向きに所定の移
送速度で所定の移動範囲内で移動させるのである。前記
した光学ヘッド3における半導体レーザ4から射出した
レーザ光は、コリメータレンズ5によって平行光にされ
た後に、偏光ビームスプリッタ6と1/4波長板7とを
介して、アクチュエータ9に取付けられている対物レン
ズ8に入射する。対物レンズ8を変位させるのに用いら
れる前記のアクチュエータ9としては、フォーカス用の
アクチュエータ駆動回路37から供給されるフォーカス
駆動信号によって、対物レンズ8の光軸方向に対物レン
ズ8を変位させうるとともに、トラッキング用のアクチ
ュエータ駆動回路34から供給されるトラッキング制御
用駆動信号によって、対物レンズ8の光軸方向と直交す
る方向に対物レンズ8を変位させうるように、直交する
2組のコイルを直流磁界中に変位自在に支持した構成態
様の周知構成のものを使用できる。
【0013】前記の対物レンズ8は、それに入射したレ
ーザ光を収束して、光ディスク1の信号面上に微小な光
のスポットを生じさせ、前記の光ディスク1の信号面に
生じた光のスポットからの反射光は、対物レンズ8→1
/4波長板4→偏光ビームスプリッタ6→シリンドリカ
ルレンズ10→4分割光検出器11という光路を通って
4分割光検出器11に与えられる。4分割光検出器11
は、図1中に例示されているように4個の独立した光検
出部分A,B,C,Dが配置されていて、前記の各光検
出部分A〜Dからは個別の出力信号A,B,C,Dが出
力される。前記の4分割光検出器11からの出力信号A
〜Dは加算器22で加算されて、再生信号として信号処
理部28に供給される。また、前記した4分割光検出器
11からの出力信号A,B,C,Dは、自動焦点制御系
(フォーカスサーボ系)の制御動作や、自動トラッキン
グ制御系(トラッキングサーボ系)の制御動作のために
使用されるのであり、前記した4分割光検出器11から
の出力信号A,B,C,Dは、自動焦点制御系における
加算器16,17と、自動トラッキング制御系における
加算器19,20とに、それぞれ所定のものに供給され
ている。
【0014】図1に例示してある光ディスク再生装置に
おける光ディスクの判別装置において、前記の自動焦点
制御系では、4分割光検出器11からの出力信号A,C
が供給される加算器16と、出力信号B,Dが供給され
る加算器17とでは、それぞれ所定の演算動作を行な
い、前記の加算器16では信号(A+C)を出力して、
それを減算器18に供給し、また前記の加算器17から
は信号(B+D)を出力して、それを減算器18に供給
する。そして、前記の減算器18において加算器16か
らの出力信号(A+C)から、加算器17からの出力信
号(B+D)を減算して得た信号{(A+C)−(B+
D)}、すなわち、光ディスク1の信号面が対物レンズ
8の焦面よりも遠い方にずれている状態と、光ディスク
1の信号面と対物レンズ8の焦面とが一致している合焦
状態のときと、光ディスク1の信号面が対物レンズ8の
焦面よりも対物レンズ8側に近い方にずれている状態の
ときとにおいて、それぞれ異なる極性と大きさとを有す
るフォーカス誤差信号、例えば光ディスク1の信号面が
対物レンズ8の焦面よりも遠い方にずれている状態の場
合には、負の極性のフォーカス誤差信号を出力し、また
光ディスク1の信号面と対物レンズ8の焦面とが一致し
ている合焦状態のときには誤差信号は零となり、さらに
光ディスク1の信号面が対物レンズ8の焦面よりも対物
レンズ8側に近い方にずれている状態のときには、正の
極性のフォーカス誤差信号を出力する。
【0015】そして、減算器18から出力されたフォー
カス誤差信号は、増幅部35と位相補償部36とを介し
てフォーカス制御信号とされて、フォーカス用のアクチ
ュエータ駆動回路37に与えられると、アクチュエータ
駆動回路37ではフォーカス制御用駆動信号を発生し
て、それをアクチュエータ9に供給する。それによりア
クチュエータ9は、それに取付けられている対物レンズ
8を、それの光軸方向に変位させて光ディスクの信号面
が、常に対物レンズ8の焦面に位置した状態となるよう
に変位させる。
【0016】また、図1中の4分割光検出器11からの
出力信号A,Bが供給される加算器19と、出力信号
C,Dが供給される加算器20とでは、それぞれ所定の
演算動作を行ない、前記の加算器19からは信号(A+
B)を出力して、それを減算器21に供給し、また前記
の加算器20からは信号(C+D)を出力して、それを
減算器21に供給する。そして、前記の減算器21にお
いて加算器19からの出力信号(A+B)より、加算器
20からの出力信号(C+D)を減算して得た信号
{(A+B)−(C+D)}、すなわち、光ディスク1
の信号面上の光のスポットの中心が、ピット列(記録ト
ラック)の幅方向の中心上に正しく位置している状態
と、光ディスク1の信号面上の光のスポットの中心が、
ピット列(記録トラック)の幅方向の中心置から、前記
の幅方向におけるどちらかにずれている状態ととにおい
て、それぞれ異なる極性と大きさとを有するトラッキン
グ誤差信号を出力する。
【0017】そして、減算器21から出力されたトラッ
キング誤差信号が、増幅部32と位相補償回路33とを
介してトラッキング制御信号とされて、トラッキング用
のアクチュエータ駆動回路34に与えられると、アクチ
ュエータ駆動回路34ではトラッキング制御用駆動信号
を発生する。前記のアクチュエータ駆動回路34は制御
部29から、それに供給されている制御信号によって、
前記したトラッキング制御用駆動信号をアクチュエータ
9に供給する動作状態にされたり、あるいは光ディスク
のトラッキングピッチの判別用に予め設定されている所
定の信号[例えば固定信号(時間軸上で変化しない一
定の電圧)、時間軸上で、2つの固定の電圧間で直線
的に電圧値が変化する電圧]をアクチュエータ9に供給
する動作状態にされたりする。
【0018】アクチュエータ駆動回路34からアクチュ
エータ9に対して、トラッキング制御用駆動信号を供給
する状態でアクチュエータ駆動回路34が動作するよう
に、制御部28がアクチュエータ駆動回路34を制御す
るのは、光ディスク再生装置が光ディスク1の再生動作
を行なっている場合であり、また、アクチュエータ駆動
回路34からアクチュエータ9に対して、予め設定され
た所定の信号をアクチュエータ9に供給する状態でアク
チュエータ駆動回路34が動作するように、制御部28
がアクチュエータ駆動回路34を制御するのは、光ディ
スク再生装置が光ディスク1のトラックピッチの判別動
作を含む光ディスク1の種類の判別動作を行なっている
場合である。
【0019】前記したアクチュエータ駆動回路34から
トラッキング制御用駆動信号が供給されたアクチュエー
タ9は、それに取付けられている対物レンズ8を、それ
の光軸方向と直交する方向に変位させて光ディスクの信
号面上の光のスポットの中心が、ピット列(記録トラッ
ク)の幅方向の中心上に正しく位置している状態となる
ように変位させ、また、前記したアクチュエータ駆動回
路34から予め設定された所定の信号が供給されたアク
チュエータ9は、それに取付けられている対物レンズ8
を、それの光軸方向と直交する方向については、前記の
予め定められた所定の信号によって定められた状態にさ
れる。
【0020】また、前記した4分割光検出器11からの
全出力信号A〜Dは加算器22で加算されて、加算器2
2から信号処理部28に対して光ディスク1から光学ヘ
ッド3によって再生された再生信号として供給される。
前記した光ディスク1から光学ヘッド3によって再生さ
れる再生信号は、例えば、記録情報のビットストリーム
が、所謂EFM(Eight−to−Fourteen Modulation)
符号で変調されている状態のもの(EFM信号)である
(以下の記載では、再生信号がFEM信号とされてい
る)。加算器22から信号処理部28に供給されたEF
M信号は、2値化回路によって波形整形されて2値化再
生信号としてのEFM信号(2値化されたEFM信号)と
されて、信号処理部28中に設けられているビットクロ
ック信号(BIT CLK)の発生部や、信号処理部2
8中に設けられている信号発生部に供給される他、チャ
ンネルデコーダにデータを供給するデータ弁別回路にも
供給される。
【0021】信号処理部28では、データ弁別回路やチ
ャンネルデコーダ等の構成部分の動作によって所定の再
生信号処理が施されることにより、光ディスク1に記録
されていた記録再生の対象とされていた情報信号に復原
されて、信号処理部28から出力する。また前記の信号
処理部28においては、再生信号に対して施される再生
信号処理動作の他に光ディスク再生装置における光ディ
スクの判別装置における再生動作のために必要とされる
各種信号(例えば、光ディスク1の回転同期のために必
要とされる情報信号の発生)に対する信号処理動作等も
行なわれる。
【0022】既述のように、減算器18で発生したフォ
ーカス誤差信号が、増幅部35と位相補償部36によっ
てフォーカス制御信号とされてフォーカス用アクチュエ
ータ駆動回路37に供給されると、光ディスク1の信号
面が常に対物レンズ8の合焦面に位置するような自動フ
ォーカス制御動作が行なわれるが、前記の自動フォーカ
ス制御動作は、光ディスク再生装置が光ディスク1の再
生動作を行なっている場合でも、あるいは光ディスク再
生装置が、光ディスク1に対する再生動作に先立って行
なうディスクの判別動作、すなわち、光ディスク1のト
ラックピッチの判別動作を含む光ディスク1の種類の判
別動作を行なっている場合でも、何れの場合でも常に行
なわれるようにされる。
【0023】操作部30は、光ディスクの再生装置の動
作モードの設定、その他の情報を制御部29に入力する
際などに用いられるのであり、例えばキーボード、マウ
スなどを備えている。また、表示部31は光ディスクの
再生装置の動作モードの表示、動作状態の表示、その他
の表示に用いられるのであり、例えば液晶ディスプレー
によって構成される。制御部29は、例えばマイクロプ
ロセッサやランダムアクセスメモリ、リードオンリーメ
モリなどを含んで構成されているものが使用できる。ま
た、図1中に示されている制御部29中には、ディスク
駆動モータ2の回転制御のための制御回路も内蔵されて
いる。
【0024】前記の制御部29にはデイスクの有無セン
サ14からの出力信号や、ディスクの内外周センサ1
2,13などからの出力信号が与えられている他、減算
器18から出力されたフォーカス誤差信号や、減算器2
1から出力されたトラッキング誤差信号、及び信号処理
部28からも、既述のように光ディスク1からの再生信
号から得た、光ディスク1の回転同期のために必要とさ
れる情報信号も供給されていて、前記の各種の入力信号
に基づいて、光再生装置の動作に必要とされる各種の制
御信号を発生して、それを光ディスクの再生装置におけ
る所定の構成部分に供給して、光ディスクの再生装置が
良好な再生動作、及びディスクの判別動作を行なうこと
ができるようにする。また、後述されている判別部23
からの出力信号によって、光ディスク1のトラックピッ
チと対応する制御動作が、光ディスクの再生装置の各構
成部分に対して行なわれるようにする。
【0025】光ディスクの再生装置の操作部30に対し
て、ディスクの判別動作を開始させるための入力信号を
与えると、制御部29ではデイスクの有無センサ14か
らの出力信号によって、光ディスク1がターンテーブル
(図示していない)上に取付けられている状態を確認し
た後に、ディスク駆動モータ2、移送機構部15、トラ
ッキング用アクチュエータ駆動回路34等の構成部分の
内の所定の構成部分に対して制御信号を供給して、それ
らの各構成部分の動作の制御を行なう。
【0026】さて、本発明の光ディスク再生装置におけ
る光ディスクの判別装置では、光学ヘッド3から射出さ
せた光束によって光ディスク1の信号面に生じた微小な
径の光のスポットを、回転駆動される光ディスク1の径
方向に予め定められた距離だけ移動させ、光ディスク1
の信号面における微小な光のスポットによる光ディスク
1からの反射光を受光した4分割光検出器11から出力
された電気信号に基づいてトラックまたぎ信号を発生さ
せて、そのトラックまたぎ信号の発生個数を判別部23
の計数器25で計数し、前記した計数器25によるトラ
ックまたぎ信号の個数の計数値と、基準値設定部26に
設定されている予め定めた基準の数値とを比較部27で
比較して、比較結果に従ってトラックピッチの異なる光
ディスクの種類を判別するようにしているのである。
【0027】前記のように本発明の光ディスク再生装置
における光ディスクの判別装置においては、光ディスク
1のトラックピッチの判別が、光ディスク1における径
方向の所定の距離間で発生するトラックまたぎ信号の個
数に基づいて行なわれるようようにしているから、まず
光学ヘッド3から光ディスク1上に投射させる光点は、
光ディスクの径方向に移動させた状態においても同一の
径を保持していて、かつ、トラックまたぎ信号を安定に
発生させうるような小さな径の光点でなければならな
い。それで、光ディスク1のトラックピッチの判別動作
時においても、自動フォーカス制御動作によって光ディ
スク1の信号面が、光学ヘッド3における対物レンズ8
の合焦面となるようにされることは望ましい実施の態様
である。
【0028】次に、前記のように微小な径の光のスポッ
トを、回転駆動される光ディスク1の径方向に予め定め
られた距離だけ移動させるのには、例えば、光学ヘッ
ド3における対物レンズ8の光軸を、アクチュエータ9
で変位させることなく、光学ヘッド3を、移送機構部1
5によって変位させる。光学ヘッド3における対物レ
ンズ8の光軸をアクチュエータ9で変位させるが、移送
機構部15による光学ヘッド3の変位は行なわない。
光学ヘッド3における対物レンズ8の光軸をアクチュエ
ータ9で変位させるとともに、移送機構部15により光
学ヘッド3も変位させる。というように種々の光点変位
手段が考えられるが、本発明の実施に当っては、前記の
ような各種の光点変位手段の内から、適当な光点変位手
段を選択使用すればよい。
【0029】本発明の光ディスク再生装置における光デ
ィスクの判別装置の実施に当り、微小な径の光のスポッ
トを、回転駆動される光ディスク1の径方向に予め定め
られた距離だけ移動させるのに、例えば、前記のとし
て記載した光点変位手段のように、光学ヘッド3におけ
る対物レンズ8の光軸を、アクチュエータ9で変位させ
ることなく、光学ヘッド3を、移送機構部15によって
変位させるようにする場合には、制御部29から移送機
構部15に対して供給した制御信号によって、移送機構
部15が光学ヘッド3を光ディスク1の径方向に所定の
距離だけ移送されるようにするとともに、制御部29か
らアクチュエータ駆動回路34に供給される制御信号に
よって、予め設定された固定信号(一定の電圧)がアク
チュエータ駆動回路34からアクチュエータ9に供給さ
れるようにする。
【0030】また、本発明の光ディスク再生装置におけ
る光ディスクの判別装置の実施に当り、微小な径の光の
スポットを、回転駆動される光ディスク1の径方向に予
め定められた距離だけ移動させるのに、例えば、前記の
として記載した光点変位手段のように、光学ヘッド3
における対物レンズ8の光軸をアクチュエータ9で変位
させるが、移送機構部15による光学ヘッド3の変位は
行なわない、ようにする場合には、制御部29から移送
機構部15に対して不作動信号を送り、移送機構部15
を停止状態としておくとともに、制御部29からアクチ
ュエータ駆動回路34に供給される制御信号によって、
時間軸上で2つの固定の電圧間で直線的に電圧値が変化
する電圧がアクチュエータ駆動回路34からアクチュエ
ータ9に供給されるようにする。
【0031】さらに、本発明の光ディスク再生装置にお
ける光ディスクの判別装置の実施に当り、微小な径の光
のスポットを、回転駆動される光ディスク1の径方向に
予め定められた距離だけ移動させるのに、例えば、前記
のとして記載した光点変位手段のように、光学ヘッド
3における対物レンズ8の光軸をアクチュエータ9で変
位させるとともに、移送機構部15により光学ヘッド3
も変位させるようにする場合には、制御部29から移送
機構部15に対して供給した制御信号によって、移送機
構部15が光学ヘッド3を光ディスク1の径方向に所定
の距離だけ移送されるようにするとともに、制御部29
からアクチュエータ駆動回路34に供給される制御信号
によって、時間軸上で2つの固定の電圧間で直線的に電
圧値が変化する電圧がアクチュエータ駆動回路34から
アクチュエータ9に供給されるようにする。
【0032】前記のように、光学ヘッド3から光ディス
ク1の信号面に結像された微小な径の光点が、光ディス
ク1の径方向に所定の距離だけ移動する間に、回転して
いる光ディスク1の信号面で発生した反射光は、対物レ
ンズ8→1/4波長板4→偏光ビームスプリッタ6→シ
リンドリカルレンズ10→4分割光検出器11という光
路を通って4分割光検出器11に与えられ、4分割光検
出器11の各光検出部分A〜Dから個別に出力された出
力信号A,B,C,Dが、既述したようにそれぞれ特定
な加算器16,17,19,20,22に与えられて、
再生信号系における再生信号処理動作、自動焦点制御系
(フォーカスサーボ系)の制御動作や、自動トラッキン
グ制御系(トラッキングサーボ系)の制御動作等のため
に使用されることは既述のとおりである。
【0033】そして、前記の加算器16,17からの出
力信号間の減算動作を行なう減算器18から出力された
フォーカス誤差信号は、増幅部35と位相補償部36と
を介してフォーカス制御信号とされて、フォーカス用の
アクチュエータ駆動回路37に与えら、アクチュエータ
駆動回路37ではフォーカス制御用駆動信号を発生し
て、それをアクチュエータ9に供給し、それによりアク
チュエータ9は、それに取付けられている対物レンズ8
を、それの光軸方向に変位させて光ディスクの信号面
が、常に対物レンズ8の焦面に位置した状態となるよう
に変位させる。
【0034】また、前記の加算器19,20からの出力
信号間の減算動作を行なう減算器21から出力されたト
ラッキング誤差信号は、増幅部32と位相補償回路33
とを介してトラッキング制御信号とされるが、前記のト
ラッキング誤差信号は判別部23における波形整形回路
24にも与えられる。なお、本発明の光ディスク再生装
置における光ディスクの判別装置が、光ディスクの判別
動作を行なっている状態において、前記したトラッキン
グ誤差信号に基づいて発生されたトラッキング制御信号
は、トラッキング制御動作には使用されない。
【0035】トラッキング誤差信号が供給された前記の
判別部23の波形整形回路24は、それに供給されたト
ラッキング誤差信号を、所定の閾値により2値信号形態
のトラックまたぎ信号として計数器25に与える。光デ
ィスク1における径方向で所定の距離だけ移動した際に
微小な径の光点によって発生したトラックまたぎ信号の
個数を計数した計数器25の計数値は、光ディスク1に
おけるトラックの偏心量が零であれば、光ディスク1の
トラックピッチに対応している情報量となるから、前記
の計数器25の計数値を比較部27に設けてある多数の
比較器27ー1,27ー2…27ーnに与え、また、前
記した比較部27に設けてある多数の比較器27ー1,
27ー2…27ーnの個々のものに対して、基準値設定
部26に設けてある多数の基準値設定器26ー1,26
ー2…26ーnの特定の1個のものから特定な基準値を
供給することにより、前記の比較部27に設けてある多
数の比較器27ー1,27ー2…27ーnからの出力の
状態によって、トラックピッチの判別の対象にされてい
る光ディスクのトラックピッチが判別できる。
【0036】図2は、トラックピッチの判別の対象にさ
れるべき#1,#2,#3…#nの光ディスクが、n種
類の異なるトラックピッチを有するものであったとした
場合に、前記のn種類の異なるトラックピッチを有する
#1,#2,#3…#nの光ディスクのトラックピッチ
の判別が、比較部27に設けたn個の比較器27ー1,
27ー2…27ーnと基準値設定部26に設けたn個の
基準値設定器26ー1,26ー2…26ーnに設定した
n個の基準値とによって、容易に行なわれ得るというこ
とを示している図であり、図2中におけるHは比較器か
らの出力信号の状態がハイレベルの状態を示し、また、
図2中におけるLは比較器からの出力信号の状態がロー
レベルの状態を示している。
【0037】比較部27に設けたn個の比較器27ー
1,27ー2…27ーnからの出力信号の信号レベルの
分布パターンと、図2に示されているような真理値表に
示されている信号レベルの分布パターンとの一致状態を
一致回路で検出することにより判別の対象にされている
光ディスクのトラックピッチの判別は容易に行なわれ得
るのであり、前記の判別結果を用いることにより、光デ
ィスクの再生装置の動作状態の自動変更等を容易に実現
できる。
【0038】ところで、光ディスク1のトラックは中心
孔に対して多少偏心しているのが通常であり、また光デ
ィスク1の中心孔と回転軸との嵌合に際しても偏心が生
じるから、光ディスク1を回転させたときには光ディス
クのトラックの回転軌跡は偏心を有するものとなる。そ
して、前記した光ディスクの偏心量は、光ディスク毎に
ばらつきがあり、また、光ディスク1を回転軸に装着す
る際の装着のやり方によっても光ディスクの偏心量は大
きく変化する。図3は光ディスク1を1回転させたとき
に発生する偏心量(変位量)の変化を示したものであ
り、縦軸が光ディスクの偏心量である。
【0039】今、光ディスク1の回転数をk(rp
m)、光ディスク1のトラックピッチをTp(マイクロ
メートル)、光ディスク1の径方向における微小な径の
光のスポット(光点)の移動距離をX(ミリメート
ル)、偏心量をHa(マイクロメートル)、光ディスク
1の径方向に微小な径の光のスポット(光点)をX(ミ
リメートル)だけ移動(変位)させるのに必要な時間t
(秒)、光ディスク1における径方向でX(ミリメート
ル)の距離だけ移動した際に、微小な径の光点によって
発生したトラックまたぎ信号の個数の計数値をNa
(個)とすると、次の(1)式が成立する。 Na=(X/Tp)+(4Ha・k・t/Tp) …(1) なお、(1)式中の4Haは、図3中に示されているよ
うに、光ディスク1の1回転中に現われる全偏心量を示
している。
【0040】前記の(1)式における右辺の第2項は、
光ディスクの回転時に生じる偏心量によって、トラック
またぎ信号の個数の計数値に生じる誤差を示している。
それで、前記の誤差を小さくするためには、(1)式の
第1項を、(1)式の第2項に比べて非常に大きな状態
にすることが必要であり、前記の場合には、光ディスク
1の径方向における微小な径の光のスポット(光点)の
移動距離Xを、(4Ha・k・t)の値よりも非常に大
きくするようにすればよいことが判かる。そして、前記
の条件の下で(1)式は、 Na≒X/Tp …(2) (2)式で近似できる。すなわち、光ディスク1の回転
数kを小さく、また、光ディスク1の径方向に微小な径
の光のスポット(光点)をX(ミリメートル)だけ移動
(変位)させるのに必要な時間t(秒)が短くなるように
することにより、光ディスクの回転時に生じる偏心量に
よって、トラックまたぎ信号の個数の計数値に生じる誤
差を少なくした状態で、光ディスクのトラックピッチの
判別を行なうことができる。
【0041】次に光ディスクの回転時に生じる偏心量に
よって、トラックまたぎ信号の個数の計数値に生じる誤
差を完全に無くした状態で、光ディスクのトラックピッ
チの判別を行なうようにすることも、次のようなやり方
を採用すれば可能となる。すなわち、光ディスクのトラ
ックピッチの判別を行なうに当り、まず、光学ヘッド3
から光ディスク1に投射される微小な径の光のスポット
を変位させない状態(静止状態)として、光ディスク1
を1回転させ、その状態で発生したトラックまたぎ信号
の個数を計数した計数器25の計数値mを得ると、次式
(3)が成立する。 Na=(X/Tp)+(4Ha・k・t/Tp)−(m・k・t)…(3) ところで、m=4Ha/Tp であるから、前記の
(3)式は、Na=X/Tp …(4) となる。 ただし、ディスク1のトラックピッチをTp(マイクロ
メートル)、光ディスク1の径方向における微小な径の
光のスポット(光点)の移動距離をX(ミリメート
ル)、偏心量をHa(マイクロメートル)、光ディスク
1の径方向に微小な径の光のスポット(光点)をX(ミ
リメートル)だけ移動(変位)させるのに必要な時間t
(秒)、光ディスク1における径方向でX(ミリメート
ル)の距離だけ移動した際に、微小な径の光点によって
発生したトラックまたぎ信号の個数の計数値をNa
(個)、mは光学ヘッド3から光ディスク1に投射され
る微小な径の光のスポットを変位させない状態(静止状
態)として、光ディスク1を1回転させ、その状態で発
生したトラックまたぎ信号の個数を計数した計数器25
の計数値である。
【0042】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の光ディスク再生装置における光ディス
クの判別装置は、光学ヘッドから射出させた光束によっ
て光ディスクの信号面に生じた微小な径の光のスポット
を、回転駆動される光ディスクの径方向に予め定められ
た距離だけ移動させて、光ディスクの信号面における微
小な光のスポットによる光ディスクからの反射光を受光
した光検出器から出力された電気信号に基づいてトラッ
クまたぎ信号を発生させて発生個数を計数し、前記のト
ラックまたぎ信号の計数値と予め定めた基準の数値とを
比較して、比較結果に従いトラックピッチの異なる光デ
ィスクの種類を判別するようにしたものであるから、本
発明の光ディスク再生装置における光ディスクの判別装
置によれば従来自動的に判別することができなかったト
ラックピッチの異なる光ディスクの種類の自動判別が良
好に行なわれるので、光ディスクを光ディスク再生装置
によって再生する前に、使用者が自身で光ディスクの種
類を確認してから再生条件を設定するようなこともなく
なり、特に、多種の光ディスクが混在している状態で再
生動作が行なわれる場合には効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク再生装置における光ディス
クの判別装置の一例構成の概略を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の光ディスク再生装置における光ディス
クの判別装置の動作の説明に用いられる図である。
【図3】光ディスクの偏心に伴って発生する変位量の説
明図である。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…ディスク駆動モータ、3…光学ヘ
ッド、4…半導体レーザ、5…コリメータレンズ、6…
偏光ビームスプリッタ、7…1/4波長板、8…対物レ
ンズ、9…対物レンズ8を駆動変位させるアクチュエー
タ、10…シリンドリカルレンズ、11…4分割光検出
器、12,13…ディスクの内外周センサ、14…ディ
スク有無センサ、15…移送機構部、16,17,1
9,20,22…加算器、18,21…減算器、23…
判別部、24…波形整形回路、25…計数器、26…基
準値設定部、27…比較部、28…信号処理部、29…
制御部、30…操作部、31…表示部、32,35…増
幅部、33,36…位相補償部、34…トラッキング用
アクチュエータ駆動部、37…フォーカス用アクチュエ
ータ駆動部、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、光源,偏光ビームスプリッ
    タや結像レンズ等を含む光学系,前記の結像レンズを光
    軸方向と光ディスクの径方向とに駆動変位させるアクチ
    ュエータ,光ディスクからの再生光を光電変換する光検
    出器などを含んで構成されている光学ヘッドと、前記の
    光学ヘッドを光ディスクの径方向に移動させる移送機構
    と、光ディスクの回転駆動手段と、フォーカス制御回路
    と、トラッキング制御回路と、再生信号処理部などを備
    えている光ディスク再生装置において、光学ヘッドから
    射出させた光束によって光ディスクの信号面に生じた微
    小な径の光のスポットを、回転駆動される光ディスクの
    径方向に予め定められた距離だけ移動させる手段と、前
    記した光ディスクの信号面における微小な光のスポット
    による光ディスクからの反射光を光電変換して得た電気
    信号に基づいてトラックまたぎ信号を発生させる手段
    と、前記のトラックまたぎ信号の発生個数を計数する手
    段と、前記のトラックまたぎ信号の計数値と予め定めた
    基準の数値とを比較する手段と、前記した基準の数値と
    の比較結果に従って、トラックピッチの異なる光ディス
    クの種類の判別結果を得る手段とを備えてなる光ディス
    ク再生装置における光ディスクの判別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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