JP2665699B2 - 多板クラッチの潤滑装置 - Google Patents

多板クラッチの潤滑装置

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JP2665699B2
JP2665699B2 JP3361506A JP36150691A JP2665699B2 JP 2665699 B2 JP2665699 B2 JP 2665699B2 JP 3361506 A JP3361506 A JP 3361506A JP 36150691 A JP36150691 A JP 36150691A JP 2665699 B2 JP2665699 B2 JP 2665699B2
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伸二 佐藤
菊夫 望月
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新日本ホイール工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として農用トラク
ターやコンバインなど、それに搭載したエンジンによっ
て走行する車両において、エンジンとクラッチとの間に
介装される湿式多板形クラッチの潤滑装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンど駆動輪との間に介装
される多板クラッチは、クラッチケース内に支持され、
そのクラッチケースの下面に蓄えた潤滑油に接して潤滑
されるようになっていた。近年はその多板クラッチが
ラッチケース内の潤滑油を掻き回すことによる動力損失
を減じるため、クラッチケースに潤滑油を蓄えるのを止
め、伝動軸に油孔を設けて、そこから多板クラッチをな
す環状の摩擦板の内面に油を送り、遠心力で給油する、
いわゆるドライサンプ方式が採用されつゝある。他方、
このような形式の潤滑方法はクラッチを開放する操作が
なされた後も潤滑油が摩擦板へ供給されるため、潤滑油
の粘性によってクラッチが切れにくゝなり、従動側が連
れ回りするという不具合があった。また、そのような不
具合は、クラッチの開放動作に連動して潤滑油の給油路
絞り、あるいは遮断すれば解消することが知られてい
る(例えば、特開昭63−312521号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、潤滑油
油路を遮断弁によって遮断したり、絞り弁によって通
路抵抗を増加させたりすると、油圧源たるポンプの吐出
圧が高くなって負荷が増し、大きな動力損失を生じる不
具合がある。また、このような不具合を解消するには、
三方向弁を用いて給油路を開放させてしまえば解消でき
るが、弁の構成を複雑にする別の不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は上記した課題
を解消し、構造が簡単で、かつ、油圧源たるポンプに大
きな動力損失を生じさせることがない潤滑装置を得るこ
とを目的とするもので、多板クラッチを支持する伝動軸
に多板クラッチ内開く油孔を設け、その油孔油圧源
接続する油路に切換弁を設け、その切換弁と多板クラ
ッチの操作手段とを連動させて油路を断続させる多板ク
ラッチにおいて、前記切換弁を伝動軸上に隣接して配し
た2個の円周溝とクラッチを係脱するための摺動子
に設けた供給油路とで構成し、前記円周溝の一方を多板
クラッチの内部へ連通させ他方を外部へ開放させると共
に、前記供給油路を摺動子の進退に応じて両円周溝へ切
り換えて接続するようにした点に特徴がある。
【0005】
【作用】入力軸が回転すると油圧源から摺動子に設けた
供給油路へ潤滑油が送られる。摺動子がクラッチを係合
させる位置に移動すれば、それに連動して前記供給油路
が油孔に通じる円周溝に接続され、潤滑油はクラッチへ
送られ潤滑作用をする。逆に、摺動子がクラッチを切る
位置に移動したときは前記供給油路が多板クラッチの
外に開放された他の円周溝へと接続が切り換えられ、油
孔に供給される潤滑油は遮断され、あるいは減量され
る。その際、余剰の潤滑油は多板クラッチの外、すなわ
ち、クラッチケースの中へ放出され、ポンプの吐出圧の
過上昇が回避 されるのでポンプ駆動のための余分な動力
消費がなくなる。クラッチが切れるとき、これに対する
潤滑油の給油が絶たれ、且つ、多板クラッチの摩擦板の
に介在する潤滑油は遠心力で速やかに外部へ除去さ
、潤滑油を攪拌することによる動力損失も減じる。
【0006】
【実施例】以下、図示の実施例によってこの発明を説明
する。図1は湿式多板クラッチの全体を示す断面図であ
る。図中、4は湿式の多板クラッチであり、エンジンに
連なる入力軸2と変速機に連なる出力軸3との2本の伝
動軸によって支持されており、入力軸2と出力軸3との
間で動力を伝達したり、遮断したりする。5は多板クラ
ッチ4が切れたときに出力軸3を制動するための連れ回
り防止板、6は多板クラッチ4を人為的に操作するため
の断続手段である。
【0007】多板クラッチ4は入力軸2に支持された外
輪2aと出力軸3に支持された内輪3a、および、外輪
2aに支持された外摩擦板2bと内輪3aに支持された
内摩擦板3bとで構成されており、それら摩擦板2b、
3bを内輪3aに固定した受圧板3cと軸方向に可動の
押圧板3dとを介してクラッチばね3eによって挟圧し
て係合させ、あるいは後述する操作軸6aによってその
クラッチばね3eに抗して解放するように構成されてい
る。7は動力取り出し軸であり、歯車列G、Gを介して
多板クラッチ4を経ることなく入力軸2へ連結されてい
る。なお、この前記多板クラッチ4および動力取り出
し軸7の構成は従来公知のものと大差ない。
【0008】連れ回り防止板5は受圧板3cの背面とブ
レーキ板5aとの間に介在する形で装備され、その一部
が放射方向へ突設した腕によって前記動力取り出し軸7
に係止されている。なお、ブレーキ板5aと押圧板3d
とは等配に設けられた3本のボルト3fによって連結さ
れている。よって、前記断続手段6によりブレーキ板5
aが操作されて、図中で左方へ移動したとき、連れ回り
防止板5が受圧板3cの背面とブレーキ板5aとの間に
挟圧されてそれらを制止する。すなわち、出力軸3の連
れ回りが制止される。
【0009】断続手段6はクラッチペダルその他のクラ
ッチ操作子(図示してない)によって操作される操作軸
6a、その操作軸6aに固定された二又状のフォーク6
b、および出力軸3と同軸にクラッチケース上へ摺動自
在に支持された摺動子6cを含む。なお、6dはこの種
の装置で慣用されるリリースベアリングである。また、
図2、図3はこの操作軸6aの作動状態と非作動状態と
を示す。
【0010】多板クラッチ4の潤滑は以下のように行わ
れる。多板クラッチ4の中心部をなす内輪3aに設けた
噴き出し孔8eと図示してない油圧ポンプとの間が、出
力軸3に設けた油路8aと摺動子6cに設けた供給油路
8b、およびそれに接続された可動パイプ8cとによっ
て連結されている。
【0011】出力軸3に設けた油路8aは前記噴き出し
孔8eから出力軸3の軸芯に形成した軸孔8dを通して
流入口8fへ至り、流入口8fは前記供給油路8bに連
通している。こゝで、前記流入口8fと供給油路8bと
の間には切換弁9が設けられている。なお、前記可動パ
イプ8cは摺動子6cへ追随するため可撓性に作られ、
或いは可撓性の通路部材を介してクラッチケースに取り
付けられた油圧源に連結される。
【0012】切換弁9は供給油路8bを前記油路8aと
摺動子6cに設けた開放口とに切り換えて接続するもの
で、出力軸3の外周に設けた円周溝9a、9bと、それ
らに選択的に接続される供給油路8bからなっている。
すなわち、供給油路8bは摺動子6cが図2で示すよう
に、右方へ後退する多板クラッチ4の係合時には円周溝
9aにのみ連通し流入口8fを通して油路8aへ給油
する。摺動子6cが図3で示すように、左方へ進出した
多板クラッチ4の解放時には円周溝9bに連通して給送
された圧油をクラッチケース内へ放出して図示してない
油圧ポンプの負荷が増大するのを避けている。
【0013】この実施例は以上のように構成されている
ので、図2で示すように、フォーク6bが伝動軸2、3
と直交する位置にあるとき、摺動子6cがブレーキ板5
aから右方へ後退しており、多板クラッチ4は係合状態
にある。すなわち、入力軸2から伝動される動力は多板
クラッチ4を介し、且つ、連れ回り防止板5によって制
止されることなく出力軸3へ伝動される。また、このと
き摺動子6cに形成した潤滑油の供給油路8bは、出力
軸3に形成した円周溝9aと合致しており、潤滑油は流
入口8fから軸孔8dへ入り、他端の噴き出し孔8eか
ら多板クラッチ4の内面へ噴出する。
【0014】また、図3で示すように、フォーク6bが
伝動軸2、3と直交する位置よりやゝ時計方向に回動し
た位置にあるとき、多板クラッチ4は解放状態となり、
入力軸2から伝動される動力は多板クラッチ4によって
遮断されて出力軸3に伝動されないばかりか、出力軸3
は連れ回り防止板5によって制止される。また、このと
き、摺動子に形成した潤滑油の供給油路8bは出力軸3
に形成した円周溝9bと合致し、この円周溝9bを通し
て摺動子6cの内面からクラッチケース内へ放出され
る。
【0015】なお、この実施例においては、多板クラッ
チ4が切れるとき、切換弁9が完全に油路を遮断する例
を示したが、この発明では切換弁9が潤滑油の油路を完
全に遮断してしまう必要はなく、出力軸3の連れ回りが
無視できる程度に実質的に遮断することを意味し、且
つ、そのような態様を含む概念である。
【0016】
【発明の効果】この発明は以上のように、多板クラッチ
4を潤滑する油路を開閉する切換弁を伝動軸2、3とそ
の多板クラッチ4を操作するための摺動子6cとを連結
する油路に形成したから、既存の部品を利用して単に円
周溝9a、9bを形成するのみで足りるから構成が簡単
で、且つ従来の構成に大きな変更を加える必要がなく、
しかも作動が確実であるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】転舵用ブレーキ装置1の断面図である。
【図2】その要部の拡大断面図である。
【図3】ことなる作動状態を示す図2相当の断面図であ
る。
【符号の説明】2・・・入力軸(伝動軸) 2a・・・外輪 2b・・・外摩擦板 3・・・出力
軸(伝動軸) 3a・・・内輪 3b・・・内摩
擦板 3c・・・受圧板 3d・・・押圧
3e・・・クラッチばね 3f・・・ボル
4・・・多板クラッチ 5・・・連れ回
り防止板 5a・・・ブレーキ板 6・・・断続
手段 6a・・・操作軸 6b・・・二又
状のフォーク 6c・・・摺動子 6d・・・リリ
ースベアリング 7・・・動力取り出し軸 8a・・・油路 8b・・・供給油路 8c・・・可動
パイプ 8d・・・軸孔 8e・・・噴き
出し孔 8f・・・流入口 9・・・切換
9a、9b・・・円周溝 G・・・歯車

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多板クラッチを支持する伝動軸に多板クラ
    ッチ内開く油孔を設け、その油孔油圧源接続する
    油路に切換弁を設け、その切換弁と多板クラッチの操作
    手段とを連動させて油路を断続させる多板クラッチにお
    いて、前記切換弁を伝動軸上に隣接して配した2個の円
    周溝と多板クラッチを係脱するための摺動子に設けた供
    給油路とで構成し、前記円周溝の一方を多板クラッチの
    内部へ連通させ他方を外部へ開放させると共に、前記供
    給油路を摺動子の進退に応じて両円周溝へ切り換えて接
    続する多板クラッチの潤滑装置。
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JPS63312521A (ja) * 1987-06-15 1988-12-21 Yanmar Diesel Engine Co Ltd 減速逆転機のクラッチ潤滑装置

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