JP2664111B2 - 動物及び人における高コレステロール症及び高リポプロテインii型症及び性的挙動の刺激の処置に使用する高級一級脂肪族アルコールの混合物を含む医薬製剤 - Google Patents

動物及び人における高コレステロール症及び高リポプロテインii型症及び性的挙動の刺激の処置に使用する高級一級脂肪族アルコールの混合物を含む医薬製剤

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    • A61P3/06Antihyperlipidemics

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として医薬産業、特
に高コレステロール症及びLDLレベルの低下の有効な
製剤に関する。これは又性行動の重要な刺激剤であるこ
とが証明された。これらの製剤は、活性化合物として、
互いに特異的な関係の24から34の炭素原子の直鎖を
有する飽和一級アルコールの混合物を含む。本発明の第
一の目的は、活性化合物として、シュガーケーンワック
スから得られた高級一級脂肪族アルコールの混合物を使
用することである。第二の目的は、その活性化合物が、
経口及び非経口的の両方で投与される重要な医薬特性を
有する高級一級脂肪族アルコールの混合物である医薬成
分の製剤である。
【0002】第三の目的は、このような製剤を、高コレ
ステロール症、高リポプロテイン症II型及び性的不調の
処置に適用することである。更に最後に、この活性化合
物の治療的に適切な投与によるこれらの病状の管理であ
る。
【0003】
【従来の技術】活性化合物として高級一級脂肪アルコー
ル(fatty alcohol)の混合物の使用に基
づいた特異的な医薬特性を有する薬剤は知られていな
い。高級一級脂肪アルコールの混合物に基づいた栄養補
給剤として使用される製剤が最近得られている。特に、
はじめに、小麦芽オイル、次にオクタコサノールの場合
に報告されたエルゴジェニック(ergogenic)
な特性を見出す際に得られている。1985年に、Sa
nyu Shoji(JP85−49775)は、El
eutherococus senticosus抽出
物、パンガミン酸(pangamic acid)及び
オクタコサノールを含むダイエタリー補給剤の化合物
で、最後の成物のオクタコサノールは補給剤の30から
60%を示め、これは心臓、肝臓及び腎臓等の器官の全
般的な機能を高めることが報告している。この日本特許
(JP85−119514)は、シュガーケーンワック
スからの高級一級脂肪族アルコールを得ることに関す
る。これは又、オクタコサノールが2つの主たる効果、
即ち、生理的強さを増加させ、損傷した神経細胞を修復
し、並びに血圧を低下させ、心筋層を含む筋肉の機能を
改良することを報告している。特許JP87−2242
58は、種々の脂肪、例えば、ダインタリー補給剤とし
てパルミチン酸、ドコヘキサノン酸、エイコサペンタノ
ン酸、リノレン酸、レシチン、ビタミンE、及びオクタ
コサノールの添加に基づく栄養食物の製剤を含む。この
ダイエタリー補給剤は、高コレステロールダイエットで
ずっと食事を与えられたラットに投与された。この製品
の高コレステロール症特性は主として脂肪酸及びレシチ
ンの存在によってもたらされるものである。Nogus
hi等、特許JP88−116645は、生理的活性に
応じてラットの食餌中に1:89の割合でエルゴジェニ
ック補給剤として用いるオクタコサノールを含むキャン
ディー製剤を報告している。この生理活性は2週間継続
し、その後、筋肉及び肝臓中グリコーゲンレベルが通常
の食餌を与えた動物に関して減少したことが分かった。
【0004】特許JP79−10539によれば、オク
タコサノールの場合に報告されたもうひとつの特性は、
性ホルモンの存在を増加させるということである。同様
に、それは、オクタコサノールはホルモン的機能を制御
することを述べている。高級一級アルコールの混合物に
基づくエルゴジェニック特性を有する多くの市販製品も
又公知である。例えば、33%のオクタコサノール、3
5%のトリアコンタノール;20%のテトラコサノール
及び12%のヘキサコサノールを含むいわゆるエンジュ
ロールの如く公知である。Viobinの会社が、別の
量ではあるが、同様の高級一級アルコールに基づくエル
ゴジェニックトニックを市販している。このトニック
は、33%のオクタコサノール、41.6%のトリアコ
ンタノール、16.6%のテトラコサノール及び8.3
%のヘキサコサノールを含むと報告されている。JP8
5−49775及びJP87−224258の日本特許
では、同様の生理学的特性を一般的に示す26−30炭
素原子飽和アルコールに言及している。しかしながら、
これまでの研究により、これはそのとおりではないこと
が示されている。例えば、ジェーン等(1979)は、
チャリドモナス(Chalydomonas)で行なっ
た実験で、TRIAが生育及びCO2 の光による同化を
刺激すると同時に、オクタコサノールが、CO2 同化プ
ロセスの間、TRIA効果を阻害することを証明した。
同様の研究で、Ries等(1987)は、オクタコサ
ノールがトリアコンタノール植物生育促進特性を阻害す
ることを見出した。Lesniak等(1989)によ
るその後のインビトロ実験では、トリアコンタノールが
ベアリー(Barley)ベシクル膜(Hordeum
vulgare)でのATPアーゼ活性を刺激する一
方、オクタコサノールはそうではないことを示してい
る。
【0005】神経生長での長鎖アルコールの効果に関し
てもうひとつの研究(Borg等、1987)があり、
これはヘキサコサノールが強力な神経生育刺激剤である
ことを示している。16,20,22,24,28及び
30炭素原子のアルコールでは、大きな効果はなかっ
た。Hiroko Sho等(1984)は、オキナワ
シュガーケーンワックスの0.5%のこのシュガーケー
ンワックスを含む食餌を与えたラットでのセーラム及び
肝臓に対する効果を研究し、これらのラットのセーラム
及び肝臓中のコレステロールの有意の低下を見出した。
これらのダイエット−供給ラットにおいて、このワック
スからの脂肪アルコールを用いた時、コレステロールレ
ベルの有意の変化は見られなかった。Shumiko
Shumira等(1987)は生理活性に関し、オク
タコサノール強化食餌を与えたマウスでのオクタコサノ
ール効果を研究した。これらのアッセイにより、オクタ
コサノールは、生理的強度を増加することを示した。同
時に、ホスホリピッドの含量を変化させることなく、肝
臓中の中性リピッド及びコレステロールレベルを有意に
低下することを見出した。それにも拘らず、セーラムコ
レステロール及びリポプロテインレベルの低下は観察さ
れなかった。コレステロールレベルを30%だけ低下す
る、高コレステロール症患者の治療に用いられる種々の
市販薬があるが、これらは全て、多数のネガティブな効
果を生じる。例えば、高コレステロール症の処置に用い
るロピッド(Lopid)は、LDL−コレステロール
を5.4及び6.9%だけ低下させるが、数人の患者に
おいて性的能力を減少させ、皮膚発疹、頭痛、及びぼや
けを起こしてしまう。同様に、これは腎疾患のある患者
に投与できない。コレステロールを10%平均減少さ
せ、LDL−コレステロールを10から15%減少させ
るプルブコール(Probucol)は、投与患者(p
opulation)の10%に胃腸障害、吐気、腹
痛、下痢及び膨満を起こし、そして、心電図上かなりの
変位(variation)を生じる。
【0006】高コレステロール症患者の処置に使用され
るもうひとつの製品は、コレスチラミンである。この薬
剤は、セーラムコレステロールレベルを39%、そして
LDLを30%低下させるため、高コレステロール症に
非常に有効である。しかしながら、この製品は、必要な
投与量がかなり高く(毎日16−20g)、便秘を生
じ、ジギトキシンのような他の薬剤とインターラクトす
るという欠点を有している。メバコールは、コレステロ
ールレベルでの急速及び低下効果、即ちコレステロール
の32%低下及びLDLの39%低下により、近年巾広
く使用されてきた。この製品の欠点は、胃腸障害、頭
痛、皮下疹、かゆみ、ミオリーシスをもたらす感受性の
患者の重大な筋肉損傷、及び睾丸萎縮を含む多数の副作
用を生じるということである。これはクレアチンキナー
ゼ及びトランスアミナーゼを増加させる。これは実験動
物でのヘパテック腫瘍が報告されているからである。ゾ
コール(Zocor)は、弱い副作用を生じるメバコー
ル(Mevacor)副産物である。報告されているよ
うに、便秘、膨満、吐気、頭痛、疲労、皮下疹及びクレ
アチンキナーゼに影響を与えるミオパシーが、この製品
の欠点である。本発明の目的のひとつは、医薬製剤の成
分として、24から32炭素原子を有する飽和一級脂肪
アルコールの混合物を使用することである。この混合物
製剤は、キャピラリーカラム中でガスクロマトグラフィ
ーを用いて決定され、混合物の製剤は、これらのアルコ
ールをピリジン中で溶解し、N−メチル−N−TMS−
トリフルオロアセトアミド(trifluoracet
amide)(MSTFA)を用いてシロナイズ(si
lonize)して、デリベートした。表1は、混合物
の定性及び定量的結果を示す。
【0007】
【表1】 表1 使用した一級脂肪アルコールの混合物の定性及び定量的製剤 ─────────────────────────────────── 成分 混合物中の割合(%) ─────────────────────────────────── テトラコサノール 0.5− 5.0 ヘキサコサノール 5.0−15.0 ヘプタコサノール 0.5− 5.0 オクタコサノール 55.0−80.0 ノナコサノール 0.5− 3.0 トリアコンタノール 6.0−20.0 ドトリアコンタノール 1.0−10.0 テトラトリアコンタノール 0.0− 2.5 ───────────────────────────────────
【0008】本発明の目的は、医薬製剤中で活性剤とし
て含められた飽和一級アルコールの混合物が、24−3
4炭素原子の長鎖を有する飽和一級アルコールでできて
いるということである。このアルコール混合物は、シュ
ガーケーンワックス、半−結晶状、白色固体であって、
78.0−82.5℃融点を有する。この混合物は、均
一ステージサポニフィケーション法及び引き続いての有
機溶媒による抽出により、種々のワックスから得られ
る。本発明の注目すべき側面は、アルコールの混合物
が、コレステロール及び他の低濃度セーラムリポプロテ
イン(LDL)の注目すべき低下をもたらすということ
であり、これはリスクファクターのコントロールにおい
て非常に重要なものである。本実験におけるコレステロ
ール及びLDLの平均の低下は、それぞれ12と13%
である。更に、オクタコサノール及び血液脂肪レベルで
のアルコールの混合物の効果に関する比較研究におい
て、活性化合物としてのアルコール混合物がコレステロ
ールレベルを下げ、プラズマのリポプロテインパターン
を変化させ、高濃度リポプロテイン(HDL)を増加さ
せ、LDLを下げて、HDL/LDLの増加をもたらす
一方、オクタコサノールを使用した場合、この効果は観
察されなかった。
【0009】上述の発見は、もし、Hiroko等(1
984)が、オキナワシュガーケーンからの脂肪アルコ
ールを使用したとき、セーラムリピットレベルでの有意
な結果が得られなかったことを考えた場合驚くべきこと
である。高コレステロール症の処置に適したアルコール
の混合物の毎日の投与量は1から50mgである。もっと
も適当な投与方法は、顆粒の皮覆錠剤による経口投与で
あるが、本薬剤は、非経口的にも投与しうる。経口的に
投与される医薬剤の一回量は、活性物質として0.5か
ら5重量%のアルコール混合物を含む。これは、活性物
質と凝着剤、崩壊剤、潤滑剤、スライダー(slide
r)としてか又は単に充填剤として医薬剤中の別の賦形
剤と混合することによって得られる。
【0010】本発明により提案される薬剤は、ローデン
トで実施する急性、亜急性、亜慢性及び慢性毒性試験で
得られた結果によれば、相対的に無毒である。これら
は、ラット又はラビットでのテトラジェニック(tet
ragenic)活性を示さないばかりか、ミュータジ
ェニック ポテンシャル(mutagenic pot
ential)を有さない。本発明から得られた薬剤で
処置した患者では、副作用は検知されなかった。しかし
ながら、投与した時、実験動物の性的活性の増加があ
り、この活性のメカニズムは、リビド(libido)
の増加に基づくのみであり、この効果は、そのような行
為の支配を主として行なう性ホルモンのレベルとは関係
ない。この効果は多数の患者に見られた。本発明を以下
に実施例を参照して更に述べるが、本発明の範囲を限定
するものではない。
【0011】
【実施例】
実施例1 1kgの原料シュガーケーンワックスに、均一相サポニフ
ィケーション法を適用し、引き続き、適当な有機溶媒を
用いて一級脂肪アルコールの抽出を行なう。このアルコ
ール混合物が105g得られた。このアルコール混合物
の融点は、78.0から82.0℃であり、純度は9
2.98%である。
【0012】実施例2 精製シュガーケーンワックスの2.5kgのうち、上述の
実施例で用いた方法に従って、438.6gのアルコー
ル混合物が得られた。95.91%の純度で、融点が7
9.5から82℃であった。フューズドシリカのキャピ
ラリーカラムでのガスクロマトグラフィーによるアルコ
ール分析のために、これらのアルコールをピリジンに溶
解させたN−メチル−N−TMS−トリフルオロアセト
アミド(MSTFA)を用いてデリバタイズした。表2
は、両方の実施例の定性及び定量分析の結果を示す。
【0013】
【表2】 表2 得られた高級脂肪アルコールの混合物の定性及び定量組成 ──────────────────────────────────── 固定した化合物 アルコールのパーセント 実施例1 実施例2 ──────────────────────────────────── テトラコサノール 2.08 2.81 ヘキサコサノール 9.68 7.57 ヘプタコサノール 3.16 2.81 オクタコサノール 68.30 73.99 ノナコサノール 0.44 0.85 トリアコンタノール 8.17 6.41 ドトリアコンタノール 1.05 1.35 テトラトリアコンタノール 0.10 0.12 合計 92.98 95.91 ────────────────────────────────────
【0014】実施例3 実施例2で得られた高級アルコールの混合物から、5mg
錠剤(tablet)を表3に掲げた成分を含むアルコ
ール混合物から作った。
【0015】
【表3】 表3 5mg錠剤の医薬製剤 ──────────────────────────────────── 成分 錠剤中の% ──────────────────────────────────── 高級脂肪族アルコール混合物 4.5 ラクトース 75.0 コーンスターチ 15.0 ゼラチン 1.5 クロスカルメロース ナトリウム 1.0 タルク 2.0 エステアラート マグネシウム 1.0 ────────────────────────────────────
【0016】実施例4 このレポートしたアルコール混合物5mgを含む錠剤を、
高リポプロテイン症II型(フレデリクソンの分類、19
67による)にかかった患者16人のグループに投与す
る。これらの患者をアッセイする前に、4週間のダイエ
ットを行ない、それでもなお高LDLであるものだけを
処置した。ダイエットのエレメントを研究中継続した。
研究は、入手しうる主たるリピッド−低減薬剤で行なっ
た。処置を8週間継続し、これにより各患者に毎日先の
処方の錠剤を投与した。実験室アッセイを4及び8週後
に行ない、表4及び5のパラメーターを評価した。
【0017】
【表4】
【0018】表4は、8週後この処方で処置された患者
のセーラムコレステロール及びトリグリセリドが減少す
ることを示す。コレステロールの場合、この減少は、統
計学的に有意であり(p<0.05ウィルコクソン)、
一方トリグリセリドにおいては、有意なレベルには達し
なかった。セーラムコレステロールでの平均減少は、1
2.2%であった。この結果の分析により、この処置が
コレステロールを有意に減少し、濃いリポプロテインを
低下させることが分かった。この処置は100%有効で
あった。というのは、患者中のトータルのコレステロー
ルレベルが、初めのものよりも低いためであり、このこ
とは、当初の測定を行なった時LDLに対しても同様で
あった。LDLの減少%は13%であった。
【0019】
【表5】
【0020】実施例5 高コレステロール症の患者のグループを、当該処方の錠
剤15mgで3週間処置した。結果を表6に示す。この場
合も、全ての処置患者でコレステロール及びトリグリセ
リドの低下があった。トータルのコレステロールの減少
は、処置前後で17.32%であり、セーラムトリグリ
セリドは16.3%であった。
【0021】
【表6】
【0022】実施例6 体重のキログラム当り0.5及び5mgのアルコール混合
物の量を1ケ月間ニュージーランド雄ラビットのグルー
プに経口投与した。ビヒクルを本研究に含めたコントロ
ール群に投与した。血液サンプルを15日毎に採取して
脂肪メタボリズムのパラメータを決定した。結果を表7
及び8に示す。
【0023】
【表7】
【0024】
【表8】
【0025】コントロール群と比較して、体重kg当り5
mgの脂肪族アルコール濃度の処方で処置したラビットの
セーラムコレステロール及びトリグリセリドの量が有意
に相違しているのが見出された。表から分かるように、
30日後のコントロール群と比較して、体重kg当り5.
0mgのアルコール混合物の投与したもののVLDLでの
有意の低下がある。他のパラメーターは、有意に影響さ
れず、ヒトで得られた結果とコンパチブルな減少LDL
の傾向がある。
【0026】実施例7 よく似た平均コレステロール値の30匹のニュージーラ
ンドラビットを3つの等しいグループに分けた。そのう
ちひとつをコントロール群とし、他方残りの2つをそれ
ぞれ、5mg/kg体重のオクタコサノールとアルコール混
合物を与えた。処置の始め、15及び30日後に血液サ
ンプルを採取した。結果を表9に示す。この研究は、5
mg/kg体重の1ケ月処置がHDLの増加をもたらす一
方、HDL/LDL比がコントロール群とオクタコサノ
ール群の両方に関して減少することを示す。
【0027】
【表9】
【0028】実施例8 本発明の処方の毎日の投与により、雄ラットでの性的活
動の増加をもたらし、このラットは、エストロゲン化し
た雌との交尾の観察の間、数量化したエレクション(e
rection)及びマウント(mount)数の有意
の増加を示す。この結果を表10に示す。
【0029】
【表10】
【0030】ある期間の処置をサスペンドする効果を決
定する実験は、上述の主張を確証する。というのは、処
方投与ラットとコントロールの間で性的行動に関する有
意の差はないためである。性的活性の増加は、コントロ
ールと比較して44週齢までのラットで観察された。
【0031】実施例9 雄モンキー(マカカ アルクトイデス)の性行動に対す
る一級脂肪アルコールの混合物の効果を毎日の処方投与
後研究した(動物体重kg当り2.5及び25mgの活性化
合物)。結果を表11に示す。
【0032】
【表11】
【0033】結果はコントロールと比較して処置動物に
おける、ペニスのエレクションとマスターベーションの
数の有意の増加を示した。明らかに、処置動物とコント
ロールとの間でのセーラムテストステロンの違いはな
く、これらの値とエレクション及びマスターベーション
数と相関もなかった。この実験は、この処方の投与が処
置動物におけるリビドを増加させること、及びこの効果
がモンキー群に見られるマスクリン(masculin
e)ホルモンのレベルとは関係しないことを示唆する。
ホ乳動物のマスクリン性行動は、リビド、ペニス エレ
クション、エジャキュレーション(ejaculati
on)及びオルガズムを含む。この行動は、末端エフェ
クター器官に作用し、メディオベーサル(mediob
asal)視床下部領域に主として位置する特定脳領域
にフィードバック効果を与える睾丸ホルモンの放出によ
り決定される。ブフム(Buffum)等(1988)
によれば、リビド(又は性的欲望)は、主としてドーパ
ミネジック(dopaminergic)及び、セロト
ナジック(serotonergic)経路を経由する
リンビック(limbic)システムに支配されてい
る。最小レベルのテストステロンがリビドを維持するの
に必要であるが、この著者自身が1982年に述べたと
ころによれば、テストステロンが更に増加するとより強
いアージ(urge)に導かれない。ペニス エレクシ
ョンは、リビドにより影響されるが、これは又オートノ
ミックな神経システムにより規制されるプロセスでもあ
る。
【0034】従って、脂肪アルコールの混合物の投与に
よりもたらされる効果は、種々のメカニズムの結果であ
り、ホルモンパターンでの変化から直接導かれない。し
かし、この一級脂肪アルコールが雄ラットの性行動に如
何に影響するかを決定する研究の内で、混合物の有無及
びテストステロンのエキソジェニック サプライの存在
下、去勢ラット並びに、アルコール混合物の有無による
テストステロンのエキソジェニック投与なしの去勢ラッ
トの交尾を数量化する実験があった。次の実施例は、後
者のシリーズから取った。
【0035】実施例10 30匹の去勢したラットを取って3つの同じグループに
分けた。1つのグループをコントロールとして取り、そ
して他の2つのグループに医薬製剤の1及び5mg/kgの
脂肪アルコール混合物を与えた。これらの実験の結果を
表12に示す。
【0036】
【表12】
【0037】この実験は、メインソース及びテストステ
ロンのエキソジェニックな供給が無い場合に、脂肪アル
コール混合物を投与されたラットとコントロールとの間
に非常に有意の差があることを示しており、これは原則
的に、リビドを維持する中枢神経系に必要なテストステ
ロンの閾値に効果を与えるのかもしれない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルベン パブロ ラモス レツカノ キューバ国ハバナ,アタビィ,206 ス トリート,1928 (72)発明者 エバンゲリナ ウリバリ ヘルナンデツ キューバ国ハバナ,ベダド,ジー スト リート,507 (72)発明者 ウルバノ グレゴリオ ペルドモ ナラ ンジョ キューバ国ハバナ,アベニュー ロス ピノス,164 (72)発明者 デイシ カルバヤル フェルナンデツ キューバ国ハバナ,プラヤ,サンタ フ ェ(番地なし) (72)発明者 マリア デ ロウルデス アルザザバラ キューバ国ハバナ,エイ ストリート, 512 (72)発明者 ホセ マヌエル マルティネツ ロヤス キューバ国ハバナ,セイバ,46 ストリ ート,3504 (72)発明者 マルガリタ ユアナ ロレンツオ オテ ロ キューバ国ハバナ,206 ストリート, 1828 (72)発明者 リリアナ マグダレナ モンテヨ ロレ ット デ モラ キューバ国ハバナ,ミラマー,94 スト リート 310 (72)発明者 ロサ マス フェレイロ キューバ国ハバナ,メイヤ ロドリゲツ ストリート,418 (56)参考文献 特開 昭62−99323(JP,A) 特開 昭61−263937(JP,A) 特開 昭62−89637(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 24から34の範囲の炭素原子を有する
    高級一級脂肪族アルコールの混合物であって、次の組
    成: テトラコサノール 0.5−5.0% ヘキサコサノール 5.0−15.0% ヘプタコサノール 0.5−5.0% オクタコサノール 50.0−80.0% ノナコサノール 0.5−3.0% トリアコンタノール 6.0−20.0% ドトリアコンタノール 1.0−10.0% テトラトリアコンタノール 0.0−2.5% を有する混合物を活性成分として含有する高コレステロ
    ール症治療用医薬組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の混合物を活性成分として
    含有する高リポプロテインII型症治療用医薬組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の混合物を活性成分として
    含有する、ヒト及び動物の性的挙動の刺激剤として用い
    る医薬組成物。
  4. 【請求項4】 凝集剤、充填剤、崩壊剤、潤滑剤などの
    錠剤、カプセル剤及び顆粒剤のための他の医薬的に許容
    し得る賦形剤を更に含有し、そして任意に同様の他の賦
    形剤を含有する、請求項1から3のいずれかに記載の医
    薬組成物。
JP3316652A 1990-11-30 1991-11-29 動物及び人における高コレステロール症及び高リポプロテインii型症及び性的挙動の刺激の処置に使用する高級一級脂肪族アルコールの混合物を含む医薬製剤 Expired - Lifetime JP2664111B2 (ja)

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