JP2663367B2 - 半自動アーク溶接の溶接方法 - Google Patents
半自動アーク溶接の溶接方法Info
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- JP2663367B2 JP2663367B2 JP3082310A JP8231091A JP2663367B2 JP 2663367 B2 JP2663367 B2 JP 2663367B2 JP 3082310 A JP3082310 A JP 3082310A JP 8231091 A JP8231091 A JP 8231091A JP 2663367 B2 JP2663367 B2 JP 2663367B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フラックス入り溶接ワ
イヤを用いたセルフシールドにおける半自動アーク溶接
の溶接方法に関するものである。
イヤを用いたセルフシールドにおける半自動アーク溶接
の溶接方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半自動アーク溶接は溶接ワイヤ
をガスでシールドするガスシールドアーク溶接や、フラ
ックス入り溶接ワイヤを用いたセルフシールドアーク溶
接等があり、図10に示すように、消耗電極となる溶接
ワイヤWを被溶接物Hに溶接トーチTを介して自動供給
し、継目に沿って溶接線を動かすストレートやウィービ
ング操作を作業者の手で行うものである。
をガスでシールドするガスシールドアーク溶接や、フラ
ックス入り溶接ワイヤを用いたセルフシールドアーク溶
接等があり、図10に示すように、消耗電極となる溶接
ワイヤWを被溶接物Hに溶接トーチTを介して自動供給
し、継目に沿って溶接線を動かすストレートやウィービ
ング操作を作業者の手で行うものである。
【0003】この半自動アーク溶接を行う場合には、溶
接ワイヤWの突き出し長さつまり、溶接トーチTの先端
から突き出た長さを常に一定に保持することが、溶接品
質を確保する上で最も重要である。この溶接ワイヤWは
溶接トーチTを通じて被溶接物Hに自動送給されるが、
アーク力の反力を受けて絶えず被溶接物Hから離れる方
向に押しやられることになり、作業者はこの反力に抗し
て、溶接トーチTと被溶接物Hとの距離を一定に保持し
なければならない。特に、アークスタートの時には固体
の溶接ワイヤWが被溶接物Hに衝突するからその反力は
大きい。従って、作業者は溶接トーチTを持つ方の腕を
身体の脇や足の側面に付けたり、あるいは膝の上に立て
たりして、溶接トーチTを固定し、溶接ワイヤWの突き
出し長さを一定に保持していた。
接ワイヤWの突き出し長さつまり、溶接トーチTの先端
から突き出た長さを常に一定に保持することが、溶接品
質を確保する上で最も重要である。この溶接ワイヤWは
溶接トーチTを通じて被溶接物Hに自動送給されるが、
アーク力の反力を受けて絶えず被溶接物Hから離れる方
向に押しやられることになり、作業者はこの反力に抗し
て、溶接トーチTと被溶接物Hとの距離を一定に保持し
なければならない。特に、アークスタートの時には固体
の溶接ワイヤWが被溶接物Hに衝突するからその反力は
大きい。従って、作業者は溶接トーチTを持つ方の腕を
身体の脇や足の側面に付けたり、あるいは膝の上に立て
たりして、溶接トーチTを固定し、溶接ワイヤWの突き
出し長さを一定に保持していた。
【0004】また、半自動アーク溶接、特に、セルフシ
ールドアーク溶接の場合、溶接ワイヤWの突き出し長さ
は長く、溶接ワイヤWの種類によって異なるが、2〜3
インチにもなるものもあり、目測で溶接トーチTの先端
と被溶接物Hの距離を測り一定にすることは難しい。こ
のため、溶接トーチTの先端にノズルに似た形状の絶縁
ガイドを装着して、溶接ワイヤWの突き出し長さを一定
にし易くした場合がある。
ールドアーク溶接の場合、溶接ワイヤWの突き出し長さ
は長く、溶接ワイヤWの種類によって異なるが、2〜3
インチにもなるものもあり、目測で溶接トーチTの先端
と被溶接物Hの距離を測り一定にすることは難しい。こ
のため、溶接トーチTの先端にノズルに似た形状の絶縁
ガイドを装着して、溶接ワイヤWの突き出し長さを一定
にし易くした場合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術によると、次のような問題点がある。溶接トー
チを持つ方の腕を身体の脇や足の側面に付けたり、ある
いは膝の上に立てたりして、溶接トーチを固定し、溶接
ワイヤの突き出し長さを目測で一定に保持するには相当
な熟練を要することになり、作業者によって溶接品質に
バラツキが生じる。また、絶縁ガイドは如何なる条件に
おいても溶接ワイヤの突き出し長さを一定にしようとす
るものであり、これを使用した場合でも溶接トーチを浮
かして操作するので、溶接トーチの操作に熟練を要す
る。
来の技術によると、次のような問題点がある。溶接トー
チを持つ方の腕を身体の脇や足の側面に付けたり、ある
いは膝の上に立てたりして、溶接トーチを固定し、溶接
ワイヤの突き出し長さを目測で一定に保持するには相当
な熟練を要することになり、作業者によって溶接品質に
バラツキが生じる。また、絶縁ガイドは如何なる条件に
おいても溶接ワイヤの突き出し長さを一定にしようとす
るものであり、これを使用した場合でも溶接トーチを浮
かして操作するので、溶接トーチの操作に熟練を要す
る。
【0006】一方、屋内つまり工場内における作業現場
においては、安定した足場等が確保できるが、屋外つま
り野外の作業現場では安定した足場等を確保することは
困難であり、上記のように脇や足を使って溶接トーチを
固定することができない場合がある。このような条件で
も、突合せ溶接や隅肉溶接等の各種の溶接をしなければ
ならず、特に、曲線部の溶接のようにウィービング操作
をしながら、溶接ワイヤの突き出し長さを一定にするこ
とは至難の技であり、熟練した作業者であっても溶接品
質を均一にすることは困難である。
においては、安定した足場等が確保できるが、屋外つま
り野外の作業現場では安定した足場等を確保することは
困難であり、上記のように脇や足を使って溶接トーチを
固定することができない場合がある。このような条件で
も、突合せ溶接や隅肉溶接等の各種の溶接をしなければ
ならず、特に、曲線部の溶接のようにウィービング操作
をしながら、溶接ワイヤの突き出し長さを一定にするこ
とは至難の技であり、熟練した作業者であっても溶接品
質を均一にすることは困難である。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、熟練者でなくても、足場が不安定でも、溶接ワイヤ
の突き出し長さを常に一定に保持でき、被溶接物の溶接
箇所に接触させた状態で溶接箇所をアーム枠の空間から
観察しながら溶接ワイヤの先端を移動させながら、溶接
品質を均一にすることができる半自動アーク溶接の溶接
方法を提供するものである。
で、熟練者でなくても、足場が不安定でも、溶接ワイヤ
の突き出し長さを常に一定に保持でき、被溶接物の溶接
箇所に接触させた状態で溶接箇所をアーム枠の空間から
観察しながら溶接ワイヤの先端を移動させながら、溶接
品質を均一にすることができる半自動アーク溶接の溶接
方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、次のように構成した。溶接トーチの内部に溶
接ワイヤを繰り出し可能なように摺動自在に配設し、こ
の溶接トーチの先端から溶接ワイヤを繰り出し、この溶
接ワイヤの先端と被溶接物とで放電させながら消費する
溶接ワイヤが自動供給されるセルフシールドにおける半
自動アーク溶接方法において、前記溶接トーチの先端部
分の周囲に外側から包囲して固着する取付部と、この取
付部に連結し、放電側に少なくとも2本の柱を延設し、
前記溶接トーチから繰り出される前記溶接ワイヤを中心
位置に配置するように前記柱の先端に固着したリングと
からなるアームで形成された絶縁性の溶接ガイドを、こ
の溶接ガイドの取付部に前記溶接トーチの先端を嵌挿
し、固定手段により固定し、該溶接ガイドの前記リング
の周面を前記被溶接物に接触させた状態で、該溶接トー
チと被溶接物との距離を一定に保持しながら、この溶接
ガイドのアームやリングの空間部分から溶接箇所の溶接
状態を観察して移動させ、溶接ワイヤを供給して溶接す
ることを特徴とする半自動溶接の溶接方法とした。
するため、次のように構成した。溶接トーチの内部に溶
接ワイヤを繰り出し可能なように摺動自在に配設し、こ
の溶接トーチの先端から溶接ワイヤを繰り出し、この溶
接ワイヤの先端と被溶接物とで放電させながら消費する
溶接ワイヤが自動供給されるセルフシールドにおける半
自動アーク溶接方法において、前記溶接トーチの先端部
分の周囲に外側から包囲して固着する取付部と、この取
付部に連結し、放電側に少なくとも2本の柱を延設し、
前記溶接トーチから繰り出される前記溶接ワイヤを中心
位置に配置するように前記柱の先端に固着したリングと
からなるアームで形成された絶縁性の溶接ガイドを、こ
の溶接ガイドの取付部に前記溶接トーチの先端を嵌挿
し、固定手段により固定し、該溶接ガイドの前記リング
の周面を前記被溶接物に接触させた状態で、該溶接トー
チと被溶接物との距離を一定に保持しながら、この溶接
ガイドのアームやリングの空間部分から溶接箇所の溶接
状態を観察して移動させ、溶接ワイヤを供給して溶接す
ることを特徴とする半自動溶接の溶接方法とした。
【0009】また、前記溶接トーチの先端部分の周囲に
外側から包囲して固着する取付部と、この取付部に連結
し、放電側に少なくとも2本の柱を延設し、前記溶接ト
ーチから繰り出される前記溶接ワイヤを中心位置に配置
するように前記柱の先端に固着され、被溶接物に接触す
るリングとからなるアームで形成され、このアームやリ
ングの空間部分から溶接状態を観察しながら溶接するこ
とができる絶縁性の溶接ガイドを備えた溶接トーチによ
る半自動溶接方法とした。
外側から包囲して固着する取付部と、この取付部に連結
し、放電側に少なくとも2本の柱を延設し、前記溶接ト
ーチから繰り出される前記溶接ワイヤを中心位置に配置
するように前記柱の先端に固着され、被溶接物に接触す
るリングとからなるアームで形成され、このアームやリ
ングの空間部分から溶接状態を観察しながら溶接するこ
とができる絶縁性の溶接ガイドを備えた溶接トーチによ
る半自動溶接方法とした。
【0010】
【作用】本発明によれば、次のように作用する。溶接ト
ーチの先端を嵌挿し、固着することができる取付部を備
えたアームが市販の溶接トーチに簡易に取付けが可能で
あり、この取付部に連結した少なくとも2本の柱を延長
し、この絶縁性の溶接ガイドの先端に配置したリングの
周面を被溶接物に接触させた状態で溶接を行うので、こ
のリングの中心位置に溶接ワイヤが繰り出されるから、
溶接トーチと被溶接物との距離が常に一定となり、溶接
ワイヤの突き出し長さを一定にすることにより、アーク
長さが一定で、均一な溶接品質が可能となる。しかも、
溶接トーチの先端に取り付けた溶接ガイドは数本の柱か
らなるアームから形成され、先端部分もリングで形成さ
れているから、これらのアーム間の空間部分から溶接場
所を観察しながら溶接することができるばかりでなく、
この空間部分より溶接に際して発生するガス等も容易に
除去することができる。
ーチの先端を嵌挿し、固着することができる取付部を備
えたアームが市販の溶接トーチに簡易に取付けが可能で
あり、この取付部に連結した少なくとも2本の柱を延長
し、この絶縁性の溶接ガイドの先端に配置したリングの
周面を被溶接物に接触させた状態で溶接を行うので、こ
のリングの中心位置に溶接ワイヤが繰り出されるから、
溶接トーチと被溶接物との距離が常に一定となり、溶接
ワイヤの突き出し長さを一定にすることにより、アーク
長さが一定で、均一な溶接品質が可能となる。しかも、
溶接トーチの先端に取り付けた溶接ガイドは数本の柱か
らなるアームから形成され、先端部分もリングで形成さ
れているから、これらのアーム間の空間部分から溶接場
所を観察しながら溶接することができるばかりでなく、
この空間部分より溶接に際して発生するガス等も容易に
除去することができる。
【0011】また、被溶接物と接触する溶接ガイドの先
端部分をリングにしたことにより、円周上のどの部分が
接触しても溶接トーチと被溶接物の距離を一定に保つこ
とができる。
端部分をリングにしたことにより、円周上のどの部分が
接触しても溶接トーチと被溶接物の距離を一定に保つこ
とができる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図面の図1は溶接ガイドの斜視図、図2は溶接ガイドの
正面図、図3は図2のIII −III 線断面図、図4は溶接
ガイドにより突合せ溶接した場合の説明図、図5は溶接
ガイドにより隅肉溶接した場合の説明図、図6は他の溶
接ガイドの正面図、図7は図6のVII−VII線断面図、
図8は他の溶接ガイドの正面図、図9は図8のIX−IX線
断面図である。
図面の図1は溶接ガイドの斜視図、図2は溶接ガイドの
正面図、図3は図2のIII −III 線断面図、図4は溶接
ガイドにより突合せ溶接した場合の説明図、図5は溶接
ガイドにより隅肉溶接した場合の説明図、図6は他の溶
接ガイドの正面図、図7は図6のVII−VII線断面図、
図8は他の溶接ガイドの正面図、図9は図8のIX−IX線
断面図である。
【0013】図1に示すように、本実施例の半自動アー
ク溶接はフラックス入り溶接ワイヤWを用いたセルフシ
ールアーク溶接で、溶接ワイヤWを被溶接物Hに溶接ト
ーチTを介して自動送給するようになっており、溶接ト
ーチTには溶接トーチTの先端と被溶接物Hの距離を一
定に保持する絶縁性の溶接ガイドAを設けている。
ク溶接はフラックス入り溶接ワイヤWを用いたセルフシ
ールアーク溶接で、溶接ワイヤWを被溶接物Hに溶接ト
ーチTを介して自動送給するようになっており、溶接ト
ーチTには溶接トーチTの先端と被溶接物Hの距離を一
定に保持する絶縁性の溶接ガイドAを設けている。
【0014】前記溶接ガイドAは図1乃至図3に示すよ
うに、溶接トーチTの先端を取付部に嵌挿してアーム2
が溶接トーチの先端に固着され、このアーム2の先端前
方で、少なくとも2本の柱により延長し、溶接ワイヤW
を中心位置に配置させて被溶接物Hに接触する外周を備
えるリング1と、リング1の中心線を溶接ワイヤWの繰
り出し軌道と一致させてアーム2を溶接トーチTに取付
ける取付部3とからなる。この溶接ガイドAは円筒の先
端側中央を切り欠いた籠形状で、リング1と円筒形状の
取付部3を2本のアームにより連結しており、アーム2
を対向状に配設している。このアーム2は図6および図
7に示すように3本あるいは、図8および図9に示すよ
うに4本用いてもよいが、溶接ガイドAの鋼性が保たれ
る限り、少ない方が視野とスパッタ付着の観点から良好
である。
うに、溶接トーチTの先端を取付部に嵌挿してアーム2
が溶接トーチの先端に固着され、このアーム2の先端前
方で、少なくとも2本の柱により延長し、溶接ワイヤW
を中心位置に配置させて被溶接物Hに接触する外周を備
えるリング1と、リング1の中心線を溶接ワイヤWの繰
り出し軌道と一致させてアーム2を溶接トーチTに取付
ける取付部3とからなる。この溶接ガイドAは円筒の先
端側中央を切り欠いた籠形状で、リング1と円筒形状の
取付部3を2本のアームにより連結しており、アーム2
を対向状に配設している。このアーム2は図6および図
7に示すように3本あるいは、図8および図9に示すよ
うに4本用いてもよいが、溶接ガイドAの鋼性が保たれ
る限り、少ない方が視野とスパッタ付着の観点から良好
である。
【0015】前記取付部3には固定手段である固定ボル
ト4を設けており、溶接トーチTも先端より径が大きく
なっているコンタクトチップCが位置する部分に取付部
3を外装し、固定ボルト4を締めることで溶接トーチT
に溶接ガイドAを固定している。これにより、市販の溶
接トーチTに簡単に取付けることができる。また、他の
固定手段としてコンタクトチップCが位置する溶接トー
チの先端部外周に螺子部を形成すると共に、取付部3の
内周に螺子部を形成して、ねじ込み式にしてもよい。
ト4を設けており、溶接トーチTも先端より径が大きく
なっているコンタクトチップCが位置する部分に取付部
3を外装し、固定ボルト4を締めることで溶接トーチT
に溶接ガイドAを固定している。これにより、市販の溶
接トーチTに簡単に取付けることができる。また、他の
固定手段としてコンタクトチップCが位置する溶接トー
チの先端部外周に螺子部を形成すると共に、取付部3の
内周に螺子部を形成して、ねじ込み式にしてもよい。
【0016】前記溶接ガイドAは被溶接物Hと接触する
先端の部分をリング1としたことにより、図4に示す突
合せ溶接や図5に示す隅肉溶接において、リング1の円
周上のどの部分が接触しても溶接トーチTの先端と被溶
接物Hの距離を一定にすることができる。つまり、先端
の部分がリング1でなく、例えば、2本の足とすると、
突合せ溶接では足が突合せる部分に落ち込まないよう
に、2本の足で突合せる部分を跨ぐようにしなければな
らず、安定して溶接トーチTの先端と被溶接物Hの距離
を一定にすることができない。また、ウィービング操作
する場合には2本の足を被溶接物Hから離すことなく操
作しなければならず、極めて困難なものとなる。
先端の部分をリング1としたことにより、図4に示す突
合せ溶接や図5に示す隅肉溶接において、リング1の円
周上のどの部分が接触しても溶接トーチTの先端と被溶
接物Hの距離を一定にすることができる。つまり、先端
の部分がリング1でなく、例えば、2本の足とすると、
突合せ溶接では足が突合せる部分に落ち込まないよう
に、2本の足で突合せる部分を跨ぐようにしなければな
らず、安定して溶接トーチTの先端と被溶接物Hの距離
を一定にすることができない。また、ウィービング操作
する場合には2本の足を被溶接物Hから離すことなく操
作しなければならず、極めて困難なものとなる。
【0017】次に、溶接ガイドAの作用および溶接方法
について説明する。溶接トーチTに溶接ガイドAを取付
け、その溶接ガイドAを被溶接物Hに接触させた状態
で、溶接トーチTを移動して溶接する。詳細に述べる
と、溶接トーチTの先方に位置する溶接ガイドAのリン
グ1を被溶接物Hに当接させる。アークの反力があるの
で、これに抗して溶接トーチTを被溶接物H側へ押しつ
けて、リング1を被溶接物Hに接触した状態にする。こ
の状態で、溶接トーチTを移動してストレートやウィー
ビング等の操作を行い溶接することになる。このよう
に、溶接ガイドAを被溶接物Hに接触させた状態で溶接
することにより、常に、溶接トーチTの先端と被溶接物
Hの距離を一定にすることができ、溶接ワイヤWの突き
出し長さを一定に維持することが容易にできる。よっ
て、安定した足場が確保できない野外のよな作業現場に
おいても、熟練した作業者でなくても溶接品質を均一に
することができる。
について説明する。溶接トーチTに溶接ガイドAを取付
け、その溶接ガイドAを被溶接物Hに接触させた状態
で、溶接トーチTを移動して溶接する。詳細に述べる
と、溶接トーチTの先方に位置する溶接ガイドAのリン
グ1を被溶接物Hに当接させる。アークの反力があるの
で、これに抗して溶接トーチTを被溶接物H側へ押しつ
けて、リング1を被溶接物Hに接触した状態にする。こ
の状態で、溶接トーチTを移動してストレートやウィー
ビング等の操作を行い溶接することになる。このよう
に、溶接ガイドAを被溶接物Hに接触させた状態で溶接
することにより、常に、溶接トーチTの先端と被溶接物
Hの距離を一定にすることができ、溶接ワイヤWの突き
出し長さを一定に維持することが容易にできる。よっ
て、安定した足場が確保できない野外のよな作業現場に
おいても、熟練した作業者でなくても溶接品質を均一に
することができる。
【0018】また、被溶接物Hと接触する溶接ガイドA
の先端部分をリング1にしたことにより、突合せ溶接や
隅肉溶接等において、ストレートやウィービング操作等
を行っても、確実に溶接ワイヤWの突き出し長さを一定
に保つことができる。また、溶接条件が異なる場合には
リング1の径およびアーム2の長さ寸法の異なるガイド
Aを用意しておけば、いかなる溶接条件においても溶接
品質を維持できる。
の先端部分をリング1にしたことにより、突合せ溶接や
隅肉溶接等において、ストレートやウィービング操作等
を行っても、確実に溶接ワイヤWの突き出し長さを一定
に保つことができる。また、溶接条件が異なる場合には
リング1の径およびアーム2の長さ寸法の異なるガイド
Aを用意しておけば、いかなる溶接条件においても溶接
品質を維持できる。
【0019】そして、セルフシールドアーク溶接のよう
に、適性溶接条件範囲が狭く、溶接ワイヤWの突き出し
長さの管理が特に重要となるものにおいては大変有用な
ものとなる。
に、適性溶接条件範囲が狭く、溶接ワイヤWの突き出し
長さの管理が特に重要となるものにおいては大変有用な
ものとなる。
【0020】本発明は上記実施例に限るものではなく、
例えば、溶接ガイドを略円錐形の籠形状にしてもよく、
アームを曲線状や螺旋状のもの等でもよい。
例えば、溶接ガイドを略円錐形の籠形状にしてもよく、
アームを曲線状や螺旋状のもの等でもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次
のような効果がある。溶接ガイドを被溶接物に接触させ
た状態で溶接を行うことにより、溶接ワイヤの突き出し
長さが常に一定となるので、溶接トーチを浮かせて操作
したり、脇や足を使って溶接トーチを固定したり、さら
に、溶接ワイヤの突き出し長さを目測で測ったりする必
要がない。よって、熟練した作業者でなくても、足場が
不安定な野外の作業現場でも、溶接品質を均一にでき
る。
のような効果がある。溶接ガイドを被溶接物に接触させ
た状態で溶接を行うことにより、溶接ワイヤの突き出し
長さが常に一定となるので、溶接トーチを浮かせて操作
したり、脇や足を使って溶接トーチを固定したり、さら
に、溶接ワイヤの突き出し長さを目測で測ったりする必
要がない。よって、熟練した作業者でなくても、足場が
不安定な野外の作業現場でも、溶接品質を均一にでき
る。
【0022】また、被溶接物と接触する溶接ガイドの先
端部分をリングにしたことにより、円周上のどの部分が
接触しても、溶接トーチと被溶接物の距離を一定に保つ
ことができるので、ウィービング操作等に関係なく、溶
接ワイヤの突き出し長さを一定にすることができる。更
に、溶接ガイドの取付部に溶接トーチの先端を嵌挿して
固定して溶接ガイドを簡易に取付けることが可能である
から、従来の溶接トーチに容易に固着できる。 しかも、
アームが少なくとも2〜4本によって形成されているか
らこれらのアーム間から溶接箇所を観察しながら溶接状
態を視認して溶接することができるから安定した溶接が
可能である。
端部分をリングにしたことにより、円周上のどの部分が
接触しても、溶接トーチと被溶接物の距離を一定に保つ
ことができるので、ウィービング操作等に関係なく、溶
接ワイヤの突き出し長さを一定にすることができる。更
に、溶接ガイドの取付部に溶接トーチの先端を嵌挿して
固定して溶接ガイドを簡易に取付けることが可能である
から、従来の溶接トーチに容易に固着できる。 しかも、
アームが少なくとも2〜4本によって形成されているか
らこれらのアーム間から溶接箇所を観察しながら溶接状
態を視認して溶接することができるから安定した溶接が
可能である。
【図1】本発明の実施例にかかる溶接ガイドの斜視図で
ある。
ある。
【図2】本発明の実施例にかかる溶接ガイドの正面図で
ある。
ある。
【図3】本発明の実施例にかかる図2のIII −III 線断
面図である。
面図である。
【図4】本発明の実施例にかかる溶接ガイドにより突合
せ溶接した場合の説明図である。
せ溶接した場合の説明図である。
【図5】本発明の実施例にかかる溶接ガイドにより隅肉
溶接した場合の説明図である。
溶接した場合の説明図である。
【図6】本発明の実施例にかかる他の溶接ガイドの正面
図である。
図である。
【図7】本発明の実施例にかかる図6のVII−VII線断
面図である。
面図である。
【図8】本発明の実施例にかかる他の溶接ガイドの正面
図である。
図である。
【図9】本発明の実施例にかかる図8のIX−IX線断面図
である。
である。
【図10】従来例を示す説明図である。
A,A1,A2:溶接ガイド C:コンタクトチップ H:被溶接物 W:溶接ワイヤ T:溶接トーチ 1:リング 2:アーム 3:取付部 4:固定ボルト
Claims (1)
- 【請求項1】溶接トーチの内部に溶接ワイヤを繰り出し
可能なように摺動自在に配設し、この溶接トーチの先端
から溶接ワイヤを繰り出し、この溶接ワイヤの先端と被
溶接物とで放電させながら消費する溶接ワイヤが自動供
給されるセルフシールドにおける半自動アーク溶接方法
において、前記溶接トーチの先端部分の周囲に外側から包囲して固
着する取付部と、この取付部に連結し、放電側に少なく
とも2本の柱を延設し、前記溶接トーチから繰り出され
る前記溶接ワイヤを中心位置に配置するように前記柱の
先端に固着したリングとからなるアームで形成された絶
縁性の溶接ガイドを、この溶接ガイドの取付部に前記溶
接トーチの先端を嵌挿し、固定手段により固定し、該溶
接ガイドの前記リングの周面を前記被溶接物に接触させ
た状態で、該溶接トーチと被溶接物との距離を一定に保
持しながら溶接箇所の溶接状態を観察して移動させ、溶
接ワイヤを供給して溶接する ことを特徴とする半自動ア
ーク溶接の溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3082310A JP2663367B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 半自動アーク溶接の溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3082310A JP2663367B2 (ja) | 1991-04-15 | 1991-04-15 | 半自動アーク溶接の溶接方法 |
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JPH04319074A JPH04319074A (ja) | 1992-11-10 |
JP2663367B2 true JP2663367B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=13770991
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-
1991
- 1991-04-15 JP JP3082310A patent/JP2663367B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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