JP3222313U - 溶接トーチ及びアーク溶接ロボット - Google Patents
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Abstract
【課題】非鉄金属と鋼の異材を、強固かつ信頼性の高い品質で接合できる溶接トーチを提供する。【解決手段】非鉄金属製の第1の板40に、軸部31及びフランジ部を持った段付き外形形状を有する鋼製の接合補助部材30が嵌合又は固定され、かつ、第1の板40と鋼製の第2の板50とが互いに重ね合わされる板組に対して、第2の板50及び接合補助部材30をアーク溶接するための溶接トーチであって、溶接トーチは、接合補助部材30と当接すると共に、接合補助部材30を介して第1の板40を第2の板50に向けて押圧するノズル15を有し、ノズル15の軸方向端部15eは、フランジ部の上面を押圧する押圧部15pと、該押圧部15pより外径側で、フランジ部の外周面と対向する突出部15dと、を備え、突出部15dの軸方向長さは、フランジ部の厚さよりも短い。【選択図】図4
Description
本考案は、異材を溶接によって接合する溶接トーチ及びアーク溶接ロボットに関する。
従来、溶接による異材接合技術として、例えば、アルミ合金素材(非鉄金属)と鋼材を接合する技術が、例えば、特許文献1に開示されている。この技術は、アルミ合金素材と鋼材を接合する際に、アルミ合金素材に貫通穴を設け、この貫通穴に、円筒形で一端側にフランジが形成されたワッシャを挿通し、このワッシャの外周をノズル先端部分で押さえながらワッシャ内側に配置される電極によってアーク溶接を行うものである。すなわち、鋼材製のワッシャと鋼材の間で溶接を実施し、アルミ合金素材と鋼材の異材接合による金属間化合物の生成を防止しながら、高い金属結合力が得られる接合を行うものである。
ここで、特許文献1に開示されたノズル先端部の構造は、ワッシャのフランジの上端面を押さえる部分と、フランジの外周面の外周側に位置する突出部分と、からなる段差構造を有している。このような段差構造によってワッシャを押える際、突出部分(ノズルの先端面)が第1の部材である上側のアルミ合金素材に接触するように設計されている(特許文献1のFig.3等を参照)。
このため、ワッシャの板厚のばらつきにより、例えば、ワッシャの板厚が突出部分の軸方向長さより短い場合には、ワッシャを十分に押圧することができず、ワッシャがガタ付いて、溶接不良となる場合があった。
本考案は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、非鉄金属と鋼材の異材を、強固かつ信頼性の高い品質で接合できる、溶接トーチ及びアーク溶接ロボットを提供することにある。
本考案の上記目的は、溶接トーチに係る下記(1)の構成により達成される。
(1) 非鉄金属製の第1の板に、軸部及びフランジ部を持った段付き外形形状を有する鋼製の接合補助部材が嵌合又は固定され、かつ、前記第1の板と鋼製の第2の板とが互いに重ね合わされる板組に対して、前記第2の板及び前記接合補助部材をアーク溶接するための溶接トーチであって、
前記溶接トーチは、前記接合補助部材に当接すると共に、前記接合補助部材を介して前記第1の板を前記第2の板に向けて押圧可能なノズルを有し、
前記ノズルの軸方向端部は、前記フランジ部の上面を押圧する押圧部と、該押圧部より外径側で、前記フランジ部の外周面と対向する突出部と、を備え、
前記突出部の軸方向長さは、前記フランジ部の厚さよりも短い、
溶接トーチ。
(1) 非鉄金属製の第1の板に、軸部及びフランジ部を持った段付き外形形状を有する鋼製の接合補助部材が嵌合又は固定され、かつ、前記第1の板と鋼製の第2の板とが互いに重ね合わされる板組に対して、前記第2の板及び前記接合補助部材をアーク溶接するための溶接トーチであって、
前記溶接トーチは、前記接合補助部材に当接すると共に、前記接合補助部材を介して前記第1の板を前記第2の板に向けて押圧可能なノズルを有し、
前記ノズルの軸方向端部は、前記フランジ部の上面を押圧する押圧部と、該押圧部より外径側で、前記フランジ部の外周面と対向する突出部と、を備え、
前記突出部の軸方向長さは、前記フランジ部の厚さよりも短い、
溶接トーチ。
溶接トーチに係る本考案の好ましい実施形態は、下記(2)〜(9)に関する。
(2) 前記突出部の軸方向長さは、0.2mm以上である、上記(1)に記載の溶接トーチ。
(3) 前記突出部の内径をDn、前記フランジ部の外径をDeとした場合、
De≦Dn≦De+2.0mmを満たす、上記(1)又は(2)に記載の溶接トーチ。
(4) 前記押圧部の内径をDn´、前記フランジ部の外径をDeとした場合、
7mm≦Dn´<Deを満たす、上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の溶接トーチ。
(5) 前記ノズルは、前記軸方向端部から基端部側に向かう切欠き、又は、前記ノズルの側面部に穴を有する、上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の溶接トーチ。
(6) 前記突出部の内周面は、前記ノズルの先端に向かって拡径する傾斜面である、上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の溶接トーチ。
(7) 前記ノズルの軸方向端部が前記ノズルの先端に向かって縮径するテーパ状である、上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の溶接トーチ。
(8) 前記ノズルの軸方向端部は、前記ノズルの周方向に連続している、上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載の溶接トーチ。
(9) 前記溶接トーチに設けられたコンタクトチップの先端部から、前記ノズルの前記押圧部までの距離をEx、前記フランジ部の厚さをt、前記第1の板の厚さをTとした場合、
Ex≧5mm、かつ、Ex+t+T≦20mmを満たす、上記(1)〜(8)のいずれか1つに記載の溶接トーチ。
(2) 前記突出部の軸方向長さは、0.2mm以上である、上記(1)に記載の溶接トーチ。
(3) 前記突出部の内径をDn、前記フランジ部の外径をDeとした場合、
De≦Dn≦De+2.0mmを満たす、上記(1)又は(2)に記載の溶接トーチ。
(4) 前記押圧部の内径をDn´、前記フランジ部の外径をDeとした場合、
7mm≦Dn´<Deを満たす、上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の溶接トーチ。
(5) 前記ノズルは、前記軸方向端部から基端部側に向かう切欠き、又は、前記ノズルの側面部に穴を有する、上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の溶接トーチ。
(6) 前記突出部の内周面は、前記ノズルの先端に向かって拡径する傾斜面である、上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の溶接トーチ。
(7) 前記ノズルの軸方向端部が前記ノズルの先端に向かって縮径するテーパ状である、上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の溶接トーチ。
(8) 前記ノズルの軸方向端部は、前記ノズルの周方向に連続している、上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載の溶接トーチ。
(9) 前記溶接トーチに設けられたコンタクトチップの先端部から、前記ノズルの前記押圧部までの距離をEx、前記フランジ部の厚さをt、前記第1の板の厚さをTとした場合、
Ex≧5mm、かつ、Ex+t+T≦20mmを満たす、上記(1)〜(8)のいずれか1つに記載の溶接トーチ。
また、本考案の上記目的は、アーク溶接ロボットに係る下記(10)の構成により達成される。
(10) 上記(1)〜(9)のいずれか1つに記載の溶接トーチを用いた、アーク溶接ロボット。
(10) 上記(1)〜(9)のいずれか1つに記載の溶接トーチを用いた、アーク溶接ロボット。
本考案によれば、ノズルは、その押圧部により接合補助部材のフランジ部を押える際、フランジ部の外周側に位置する突出部が第1の板(非鉄金属)に接触することがない。これにより、ノズルの押圧力が接合補助部材を介してのみ伝達されるため、接合補助部材、第1の板(非鉄金属)及び第2の板(鋼)の三部材は、板厚方向において確実に密着された状態で保持される。よって、三部材の密着状態が保証されるため、第1の板(非鉄金属)と第2の板(鋼)の異材を、強固かつ信頼性の高い品質で接合できる溶接トーチを提供することができる。
[第1実施形態]
以下、本考案の第1実施形態に係る溶接トーチ及びアーク溶接ロボットについて、図1〜図6を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、溶接トーチの一例として、溶極式ガスシールドアーク溶接法を用いたアーク溶接ロボット(以後、単に、「溶接ロボット」ともいう)に適応した場合について説明する。ただし、本考案に係る溶接トーチは、溶接ロボットの先端部に設けられ、溶接ロボットによる自動溶接が行われる場合に限定されず、例えば、作業者の手に保持され、作業者による半自動溶接が行われる場合にも適用可能である。
以下、本考案の第1実施形態に係る溶接トーチ及びアーク溶接ロボットについて、図1〜図6を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態では、溶接トーチの一例として、溶極式ガスシールドアーク溶接法を用いたアーク溶接ロボット(以後、単に、「溶接ロボット」ともいう)に適応した場合について説明する。ただし、本考案に係る溶接トーチは、溶接ロボットの先端部に設けられ、溶接ロボットによる自動溶接が行われる場合に限定されず、例えば、作業者の手に保持され、作業者による半自動溶接が行われる場合にも適用可能である。
本実施形態に適用される溶接ロボット1の構成例について、図1を参照して説明する。図1に示すように、溶接ロボット1は、ワイヤパック2と、コンジットケーブル3と、ワイヤ送給装置4と、溶接電源5と、マニピュレータ6と、溶接トーチ10とを備えて構成される。
<ワイヤパック>
ワイヤパック2は、図1に示すように、溶接ワイヤWRの供給源であり、所定量の溶接ワイヤWRが格納されるものである。溶接ワイヤWRは、例えば、銅めっきワイヤ、銅めっきなしワイヤ、銅めっきなしワイヤ(SEワイヤ)等を用いることができる。なお、本実施形態に係る溶接トーチ10を半自動溶接で用いる場合には、スプールワイヤを用いることができる。
ワイヤパック2は、図1に示すように、溶接ワイヤWRの供給源であり、所定量の溶接ワイヤWRが格納されるものである。溶接ワイヤWRは、例えば、銅めっきワイヤ、銅めっきなしワイヤ、銅めっきなしワイヤ(SEワイヤ)等を用いることができる。なお、本実施形態に係る溶接トーチ10を半自動溶接で用いる場合には、スプールワイヤを用いることができる。
<コンジットケーブル>
コンジットケーブル3(トーチケーブル)は、溶接電源5から供給される溶接電流、ワイヤパック2に格納される溶接ワイヤWR、及び、図示しないシールドガス格納手段に格納されるシールドガスを、溶接トーチ10に供給するものである。コンジットケーブル3は、一端がワイヤ送給装置4に接続され、他端が溶接トーチ10に接続されている。
コンジットケーブル3(トーチケーブル)は、溶接電源5から供給される溶接電流、ワイヤパック2に格納される溶接ワイヤWR、及び、図示しないシールドガス格納手段に格納されるシールドガスを、溶接トーチ10に供給するものである。コンジットケーブル3は、一端がワイヤ送給装置4に接続され、他端が溶接トーチ10に接続されている。
<ワイヤ送給装置>
ワイヤ送給装置4は、コンジットケーブル3を介して、溶接ワイヤWRをローラ等により繰り出して、ケーブル内を通して溶接トーチ10に送給するものである。溶接ロボット1は、このワイヤ送給装置4を備えることにより、溶接ワイヤWRを溶接トーチ10に自動的に供給することができる。
ワイヤ送給装置4は、コンジットケーブル3を介して、溶接ワイヤWRをローラ等により繰り出して、ケーブル内を通して溶接トーチ10に送給するものである。溶接ロボット1は、このワイヤ送給装置4を備えることにより、溶接ワイヤWRを溶接トーチ10に自動的に供給することができる。
<溶接電源>
溶接電源5は、溶接電流の供給源であり、ワイヤ送給装置4及びコンジットケーブル3を介して溶接トーチ10に溶接電流を供給するものである。なお、溶接対象物である第1の板40(以下、「上板」ともいう)及び第2の板50(以下、「下板」ともいう)の一端(本実施形態では下板50側)には、溶接電源5から延在する電源用のケーブルが接続されている。
溶接電源5は、溶接電流の供給源であり、ワイヤ送給装置4及びコンジットケーブル3を介して溶接トーチ10に溶接電流を供給するものである。なお、溶接対象物である第1の板40(以下、「上板」ともいう)及び第2の板50(以下、「下板」ともいう)の一端(本実施形態では下板50側)には、溶接電源5から延在する電源用のケーブルが接続されている。
<マニピュレータ>
マニピュレータ6は、溶接トーチ10を支持する多関節ロボットである。このマニピュレータ6は、例えば、離れた場所に設置されたコンピュータ等の制御装置8を通じて、操作及び制御され、作業者の代わりに溶接作業を行うことができる。
マニピュレータ6は、溶接トーチ10を支持する多関節ロボットである。このマニピュレータ6は、例えば、離れた場所に設置されたコンピュータ等の制御装置8を通じて、操作及び制御され、作業者の代わりに溶接作業を行うことができる。
<溶接トーチ>
溶接トーチ10は、図2に示すように、トーチ銃身14とノズル15とを備えており、溶接ワイヤWRが筒内に自動的に送給され、溶接ワイヤWRを用いてアーク溶接を行うことができる。溶接トーチ10には、通電金具11、トーチクランプ12、及びゴムカバー13が装着されている。通電金具11は、ノズル15と溶接対象物との接触を検知するために使用する微弱な電流を、ノズル15に流すためのものである。トーチクランプ12は、溶接トーチ10をマニピュレータ6に固定するものである。ゴムカバー13は、溶接トーチ10とコンジットケーブル3との接続部を保護するためのものである。
溶接トーチ10は、図2に示すように、トーチ銃身14とノズル15とを備えており、溶接ワイヤWRが筒内に自動的に送給され、溶接ワイヤWRを用いてアーク溶接を行うことができる。溶接トーチ10には、通電金具11、トーチクランプ12、及びゴムカバー13が装着されている。通電金具11は、ノズル15と溶接対象物との接触を検知するために使用する微弱な電流を、ノズル15に流すためのものである。トーチクランプ12は、溶接トーチ10をマニピュレータ6に固定するものである。ゴムカバー13は、溶接トーチ10とコンジットケーブル3との接続部を保護するためのものである。
<トーチ銃身>
トーチ銃身14は、トーチクランプ12に支持されると共に、ノズル15、及びチップボディ18を支持する機構を備えている。より具体的に、円筒形状を有するトーチ銃身14の先端内面には、チップボディ18が螺合されており、また、チップボディ18の先端内面に中空筒状のコンタクトチップ17が螺合されている。トーチ銃身14の先端側においては、チップボディ18及びコンタクトチップ17と同軸に中空円筒状のノズル15が螺合されている。すなわち、トーチ銃身14の先端側においては、ノズル15が、チップボディ18及びコンタクトチップ17の回りを囲むようにして、後述する接合補助部材30に接する軸方向端部15eを備えて溶接空間を形成している。トーチ銃身14の後端側においては、コンジットケーブル3に接続されるコンジットケーブル接続部19が形成されている。
トーチ銃身14は、トーチクランプ12に支持されると共に、ノズル15、及びチップボディ18を支持する機構を備えている。より具体的に、円筒形状を有するトーチ銃身14の先端内面には、チップボディ18が螺合されており、また、チップボディ18の先端内面に中空筒状のコンタクトチップ17が螺合されている。トーチ銃身14の先端側においては、チップボディ18及びコンタクトチップ17と同軸に中空円筒状のノズル15が螺合されている。すなわち、トーチ銃身14の先端側においては、ノズル15が、チップボディ18及びコンタクトチップ17の回りを囲むようにして、後述する接合補助部材30に接する軸方向端部15eを備えて溶接空間を形成している。トーチ銃身14の後端側においては、コンジットケーブル3に接続されるコンジットケーブル接続部19が形成されている。
トーチ銃身14は、コンジットケーブル3より供給される溶接ワイヤWRを、チップボディ18内の不図示のインナチューブを介してコンタクトチップ17まで供給すると共に、該コンタクトチップ17から突出させている。また、トーチ銃身14は、コンジットケーブル接続部19を介して溶接電流を導電性であるチップボディ18に通電し、さらに、インナチューブとチップボディ18との間に形成される空間と通して、ノズル15内部にシールドガスを供給する。なお、オリフィス16は、シールドガスの整流を行う機構を備えている。
<コンタクトチップ>
コンタクトチップ17は、溶接電流を溶接ワイヤWRに給電すると共に、溶接対象物へ溶接ワイヤWRを供給する際にガイドする機構を備えている。コンタクトチップ17は、金属等の通電性を有する材料で形成されている。
コンタクトチップ17は、溶接電流を溶接ワイヤWRに給電すると共に、溶接対象物へ溶接ワイヤWRを供給する際にガイドする機構を備えている。コンタクトチップ17は、金属等の通電性を有する材料で形成されている。
また、コンタクトチップ17は、その内径が溶接ワイヤWRの外径よりもわずかに大きい細長の筒状をなし、先端方向に向かうにつれて外径が小さく形成されている。チップボディ18側からインナチューブを介して送られる溶接ワイヤWRが、コンタクトチップ17の内周面に接触した状態で内部空間を摺動できる。これにより、コンタクトチップ17は、溶接対象物に対して溶接ワイヤWRを供給することができる。また、溶接ワイヤWRがコンタクトチップ17の内周面に接触して送られる為、コンタクトチップ17は、チップボディ18側から供給される溶接電流を、内面を介して溶接ワイヤWRに供給することができる。
<接合補助部材>
図3に、本実施形態で用いる接合補助部材30の斜視図(図3上側)及び断面図(図3下側)を示す。図3に示すように、鋼製の接合補助部材30は、小径で溶接対象物に挿入される軸部31と、該軸部31よりも大径のフランジ部32とが同軸に連続して設けられた段付きの外形形状を有する。また、接合補助部材30には、軸部31及びフランジ部32を貫通する中空部33が形成されている。
図3に、本実施形態で用いる接合補助部材30の斜視図(図3上側)及び断面図(図3下側)を示す。図3に示すように、鋼製の接合補助部材30は、小径で溶接対象物に挿入される軸部31と、該軸部31よりも大径のフランジ部32とが同軸に連続して設けられた段付きの外形形状を有する。また、接合補助部材30には、軸部31及びフランジ部32を貫通する中空部33が形成されている。
なお、鋼製の接合補助部材30の材質は、純鉄又は鉄合金であれば、特に制限されるものでなく、例えば、軟鋼、炭素鋼、ステンレス鋼などがあげられる。
<ノズル>
ノズル15は、トーチ銃身14の先端側に取付けられた円筒形状の部材である。また、ノズル15は、溶接対象物に対して、図示しないガス供給装置から供給されたアルゴン(Ar)や炭酸ガス(CO2)等のシールドガスを噴出する機構を備えている。ノズル15は、オリフィス16により整流されたシールドガスを用いて、溶接部を外気から遮断する機能を有する。これにより、ノズル15は、大気中の窒素が溶接対象物に溶け込むことによる溶接欠陥(ブローホール)を防止する。
ノズル15は、トーチ銃身14の先端側に取付けられた円筒形状の部材である。また、ノズル15は、溶接対象物に対して、図示しないガス供給装置から供給されたアルゴン(Ar)や炭酸ガス(CO2)等のシールドガスを噴出する機構を備えている。ノズル15は、オリフィス16により整流されたシールドガスを用いて、溶接部を外気から遮断する機能を有する。これにより、ノズル15は、大気中の窒素が溶接対象物に溶け込むことによる溶接欠陥(ブローホール)を防止する。
ノズル15は、図2及び図4に示すように、このノズル15の軸方向端部15eから基端部15b側に向かう切欠15hが2つ形成されている。すなわち、ノズル円周方向において向き合う位置に形成された切欠15hによって、2つの脚部15fが形成されている。この脚部15fは、溶接ロボット1を適宜駆動させることにより、軸方向端部15eを、接合補助部材30(図5A参照)のフランジ部32に押し付けることができる。
脚部15fの先端部分である軸方向端部15eは、図5Aに示すように、先端側に向かって平面を構成する押圧部15pと、この押圧部15pよりもノズル径方向外側において先端方向に突出する突出部15dと、を備える。すなわち、ノズル15の軸方向端部15eは、図5Bに拡大して示すように、接合補助部材30のフランジ部32の上面32uを押圧する押圧部15pと、この押圧部15pより外径側で、フランジ部32の外周面32sと対向する突出内面15dsを有する突出部15dと、からなる段差構造を備えている。
また、突出部15dは、その軸方向長さhがフランジ部32の厚さtよりも短く構成されている(図5A参照)。すなわち、押圧部15pがフランジ部32の上面32uに当接した状態において、突出部15dの先端面15dmは、上板40の上面40uに接触することがない。
また、突出部15dは、その軸方向長さhがフランジ部32の厚さtよりも短く構成されている(図5A参照)。すなわち、押圧部15pがフランジ部32の上面32uに当接した状態において、突出部15dの先端面15dmは、上板40の上面40uに接触することがない。
ここで、突出部15dの軸方向長さhは、0.2mm以上であることが好ましい。突出部15dの軸方向長さhが0.2mm未満であると、接合補助部材30のフランジ部32に対して、突出部15dが確実に係合できないおそれがある。
また、図5Aに示すように、突出部15dの内径をDn、フランジ部32の外径をDeとした場合、De≦Dn≦De+2.0mmの関係式を満足することが好ましい。突出部15dの内径Dnがフランジ部32の外径Deよりも2.0mm超であると、ノズル15の径方向の位置ズレが大きくなり、溶接不良を起こすおそれがある。また、突出部15dによって、フランジ部32を押え易さ及び押さえ位置精度を良くできるように考慮された構成となっている。
また、図5Aに示すように、押圧部15pの内径をDn´、フランジ部32の外径をDeとした場合、7mm≦Dn´<Deの関係式を満足することが好ましい。Dn´が7mm未満であると、ノズル15の内径寸法を所定以上に確保し、ノズル15に溶接アークEA及び溶接金属70(図6参照)に接しないようにすることができないおそれがある。また、Dn´がDe以上であると、押圧部15pがフランジ部32の押圧を行うことができない。
また、図5Aに示すように、コンタクトチップ17の先端部17eから、ノズル15の押圧部15pまでの距離をEx、フランジ部32の厚さをt、第1の板40の厚さをTとした場合、Ex≧5mm、かつ、Ex+t+T≦20mmを満たすことが好ましい。Exが5mm未満であると、コンタクトチップ17が溶接アークEAによって形成される余盛りWa(図6参照)と接触するおそれがある。また、Ex+t+Tが20mm超であると、溶接ワイヤWRの曲がり癖による溶接位置のセンターズレの大きさが2.0mmを超え、溶接品質が低下するおそれがある。すなわち、コンタクトチップ17の先端部17eの下方側の空間サイズが、溶接アークEAによって形成される余盛りWaの大きさとの関係を考慮した大きさに構成されている。
次に、上述の溶接トーチ10を用いたアーク溶接工程について、図4〜図6を用いて説明する。
まず、図4に示すように、上板40には板厚方向に貫通して、下板50の重ね合わせ面に臨む穴41(図6参照)が設けられる。そして、図4に示すように、穴41に、接合補助部材30の軸部31が挿入され、接合補助部材30、上板40及び下板50が互いに重ね合され板組が構成される。
次いで、制御装置8によって、溶接ロボット1のマニピュレータ6を介して溶接トーチ10を3次元的に移動させて、図5Aに示すように、ノズル15の軸方向端部15eによって、接合補助部材30のフランジ部32を、上板40側に押し付ける。
このとき、図5Bに示すように、接合補助部材30のフランジ部32に対して押圧部15pが当接している。一方、突出部15dの先端面15dmは、上板40の上面40uとは離間している。したがって、ノズル15による押圧力F(図5A参照)は、接合補助部材30を介して上板40と下板50に加えられ、板組である接合補助部材30、上板40及び下板50は密着した状態が維持される。
このとき、図5Bに示すように、接合補助部材30のフランジ部32に対して押圧部15pが当接している。一方、突出部15dの先端面15dmは、上板40の上面40uとは離間している。したがって、ノズル15による押圧力F(図5A参照)は、接合補助部材30を介して上板40と下板50に加えられ、板組である接合補助部材30、上板40及び下板50は密着した状態が維持される。
その後、ノズル15は、接合補助部材30を押圧した状態で、ノズル15内にシールドガスSGを供給し、ワイヤ送給装置4により溶接ワイヤWRを接合補助部材30の中空部33内に供給し、コンタクトチップ17の先端から突き出た溶接ワイヤWRを通電する。これにより、アーク放電EAが生じると共に、アーク放電EAの周囲にはシールドガスSGが流れて、溶極式のガスシールドアーク溶接が行われる。このとき供給されたシールドガスSGは、切欠15hを介して外部へと漏出する。
なお、この場合、接合補助部材30の中空部33内をフィラー材(溶接材料)で充填するが、一般的にフィラーワイヤの狙い位置は移動させる必要がなく、適切な送給時間を経てアークを切って溶接を終了させる。
以上により、接合補助部材30の中空部33には、アーク溶接によってフィラー材が溶融した、鉄合金又はNi合金の溶接金属70が充填されると共に、溶接金属70と、溶融された下板50及び接合補助部材30の一部とによって、表面に余盛りWaを有する形成溶融部Wが形成される。図6に示すように、溶接金属70が冷却固化し、接合補助部材30を介して上板40と下板50が強固に接合され、異材溶接継手60が形成される。
以上説明したように、本実施形態の溶接トーチ10によれば、ノズル15は、その押圧部15pにより接合補助部材30のフランジ部32を押える際に、フランジ部32の外周側に位置する突出部15dが上板40に接触することがない。これにより、ノズル15の押圧力は、押圧部15pと接合補助部材30の当接のみにより伝達されるため、接合補助部材30、上板40及び下板50の三部材は、板厚方向に確実に密着状態で保持される。この結果、押し付け手段を別途設ける必要がなく、三部材の密着状態を保証し、上板40(非鉄金属)と下板50(鋼)の異材を、強固かつ信頼性の高い品質で接合できる溶接トーチを提供することができる。
本実施形態において、突出部15dの軸方向長さhが0.2mm以上に形成されていることで、押圧部15pと突出部15dの段差による接合補助部材30の外周縁との引っ掛かりが確実になり、接合補助部材30を、突出部15dの内側に確実に納めることができる。この結果、ノズル15による確実な押圧ができ、良好な溶接を行うことができる。
本実施形態において、突出部15dの内径Dnが、フランジ部32の外径De+2.0mmより大きく形成されないため、ノズル15の径方向の位置ズレを小さくでき、溶接ズレを小さくして良好な溶接を行うことができる。
本実施形態において、押圧部15pの内径Dn´が、7mm以上に構成されることで、ノズル15が溶接時の溶接アークEA及び溶接金属70に接する危険を回避できる。また、押圧部15pの内径Dn´がフランジ部32の外径Deよりも小さく構成されるので、押圧部15pによるフランジ部32の押圧は確実に行われる。
本実施形態において、ノズル15は、軸方向端部15eに切欠き15hを有するので、溶接時のシールドガスSGの排出が円滑に行われ、また、溶接部分を視認することができる。
本実施形態において、コンタクトチップ17の先端部17eから、ノズル15の押圧部15pまでの距離をEx、フランジ部32の厚さをt、第1の板40の厚さをTとした場合、Ex≧5mm、かつ、Ex+t+T≦20mmを満たすことで、距離Exを5mm以上に確保できるため、コンタクトチップ17の先端部17eが溶接後の余盛りWaとの接触を回避することができ良好な溶接を行うことができる。この結果、強度的にも優れ良好な溶接を行うことができる。
また、コンタクトチップ17の先端部17eから下板50の表面51までの距離を20mm以下としたため、溶接ワイヤWRの曲がり癖による溶接位置のセンターズレの大きさを2.0mm以下に小さく抑えることができ、溶接品質を高めることができる。
また、コンタクトチップ17の先端部17eから下板50の表面51までの距離を20mm以下としたため、溶接ワイヤWRの曲がり癖による溶接位置のセンターズレの大きさを2.0mm以下に小さく抑えることができ、溶接品質を高めることができる。
本実施形態において、ノズル15は、その押圧部15pにより接合補助部材30のフランジ部32を押える際に、フランジ部32の外周側に位置する突出部15dが上板40に接触せず、ノズル15の押圧力を、接合補助部材30を介して、上板40及び下板50を、板厚方向に確実に密着保持できる溶接トーチ10を備えるアーク溶接ロボット1を提供することができる。
[第2実施形態]
本考案の第2実施形態について、図7を参照して説明する。なお、図7は、ノズル15の軸方向端部の断面拡大図である。また、図7に示す本実施形態においては、第1実施形態と同じ構成要素については、同符号を付して説明を省略する。
本考案の第2実施形態について、図7を参照して説明する。なお、図7は、ノズル15の軸方向端部の断面拡大図である。また、図7に示す本実施形態においては、第1実施形態と同じ構成要素については、同符号を付して説明を省略する。
本実施形態においては、溶接トーチ10のノズル15は、その軸方向端部15eの形状が第1実施形態とは相違する。すなわち、突出部15dは、その突出内面15dsがノズル15の先端に向かって内径が拡径する傾斜面に構成されている。また、本実施形態においては、接合補助部材30のフランジ部32の外周面32sは、突出内面15dsの傾斜に倣うような傾斜面に構成されている。
本実施形態によれば、突出部15dは、その突出内面15dsが先端に向かって拡径する傾斜面となっているため、ノズル15が接合補助部材30に当接するときに、ノズル15の径方向の位置ズレを修正することができる。すなわち、例えば、ノズル15の軸方向端部15eが位置ズレ(接合補助部材30の径方向の位置ズレ)を生じた状態でフランジ部32に突出内面15dsが当接したとき、押圧力Fに基づいて、突出内面15dsの傾斜により分力(径方向の力)が生じて位置ズレが修正される。この結果、ノズル15と接合補助部材30と位置合わせができ、良好な溶接を行うことができる。
[第3実施形態]
本考案の第3実施形態について、図8A及び図8Bを参照して説明する。図8A及び図8Bは、ノズル15の軸方向端部の拡大斜視図である。また、図8A及び図8Bに示す本実施形態においては、第1実施形態と同じ構成要素については、同符号を付して説明を省略する。
本考案の第3実施形態について、図8A及び図8Bを参照して説明する。図8A及び図8Bは、ノズル15の軸方向端部の拡大斜視図である。また、図8A及び図8Bに示す本実施形態においては、第1実施形態と同じ構成要素については、同符号を付して説明を省略する。
前述の第1実施形態の溶接トーチ10は、ノズル15の軸方向端部15eに、切欠15hが形成されていたが、本実施形態においては、ノズル15の側面部15jに穴15iが形成されている。すなわち、図8Aに示す構造の場合は、例えば2つの円形又は楕円形の穴15iが略向き合う位置に設けられている。したがって、軸方向端部15eは、ノズルの周方向に連続した円形端面15cとして構成されている。
図8Bに示す構造は、図8Aに示した穴15iの変形例を示す構造であり、例えば4つの矩形状の穴15iが設けられている。
本実施形態によれば、第1実施形態における切欠15hと同様な効果を有するだけでなく、ノズル15の軸方向端部15eがその円周方向に連続した円形端面15cであるため、ノズル15の先端部分の強度が向上し、ノズル15による接合補助部材30の押圧力を大きくできる。
[第4実施形態]
本考案の第4実施形態について、図9を参照して説明する。なお、図9は、ノズルの軸方向端部の拡大斜視図である。また、図9に示す本実施形態において、第1実施形態と同じ構成要素については、同符号を付して説明を省略する。
本考案の第4実施形態について、図9を参照して説明する。なお、図9は、ノズルの軸方向端部の拡大斜視図である。また、図9に示す本実施形態において、第1実施形態と同じ構成要素については、同符号を付して説明を省略する。
本実施形態においては、溶接トーチ10は、ノズル15の脚部15fが先端に向かって縮径するテーパ状に構成されている。
本実施形態によれば、ノズル15の脚部15fが先端に向かって縮径するテーパ状であるので、接合補助部材30が小さい場合でもノズル15の軸方向端部15eのサイズを対応して小さく構成することができる。
本考案は、上述した実施形態に限定されるものでなく、適宜、変形、改良等が可能である。なお、フランジ部32の外形形状は、図3に示すような円形に限定されず、任意の形状とすることができる。また、中空部33の形状も、円形に限定されず、楕円や四角形以上の多角形など任意の形状とすることができる。
また、第2実施形態における接合補助部材30の外周面32sは、テーパ面として構成されたが、必ずしもテーパ面でなくても良い。また、上述した実施形態における切欠15h又は穴15iの形成数は、2つ又は3つに限定されるものでなく、形状についても図示のものに何ら制限されるものではない。
1 溶接ロボット(アーク溶接ロボット)
10 溶接トーチ
15 ノズル
15d 突出部
15ds 突出内面
15e 軸方向端部
15h 切欠
15i 穴
15j 側面部
15p 押圧部
17 コンタクトチップ
17e 先端部
30 接合補助部材
31 軸部
32 フランジ部
32s 外周面
40 上板(第1の板)
50 下板(第2の板)
10 溶接トーチ
15 ノズル
15d 突出部
15ds 突出内面
15e 軸方向端部
15h 切欠
15i 穴
15j 側面部
15p 押圧部
17 コンタクトチップ
17e 先端部
30 接合補助部材
31 軸部
32 フランジ部
32s 外周面
40 上板(第1の板)
50 下板(第2の板)
Claims (10)
- 非鉄金属製の第1の板に、軸部及びフランジ部を持った段付き外形形状を有する鋼製の接合補助部材が嵌合又は固定され、かつ、前記第1の板と鋼製の第2の板とが互いに重ね合わされる板組に対して、前記第2の板及び前記接合補助部材をアーク溶接するための溶接トーチであって、
前記溶接トーチは、前記接合補助部材に当接すると共に、前記接合補助部材を介して前記第1の板を前記第2の板に向けて押圧可能なノズルを有し、
前記ノズルの軸方向端部は、前記フランジ部の上面を押圧する押圧部と、該押圧部より外径側で、前記フランジ部の外周面と対向する突出部と、を備え、
前記突出部の軸方向長さは、前記フランジ部の厚さよりも短い、
溶接トーチ。 - 前記突出部の軸方向長さは、0.2mm以上である、請求項1に記載の溶接トーチ。
- 前記突出部の内径をDn、前記フランジ部の外径をDeとした場合、
De≦Dn≦De+2.0mmを満たす、請求項1又は2に記載の溶接トーチ。 - 前記押圧部の内径をDn´、前記フランジ部の外径をDeとした場合、
7mm≦Dn´<Deを満たす、請求項1〜3のいずれか1項に記載の溶接トーチ。 - 前記ノズルは、前記軸方向端部から基端部側に向かう切欠き、又は、前記ノズルの側面部に穴を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の溶接トーチ。
- 前記突出部の内周面は、前記ノズルの先端に向かって拡径する傾斜面である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の溶接トーチ。
- 前記ノズルの軸方向端部が前記ノズルの先端に向かって縮径するテーパ状である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の溶接トーチ。
- 前記ノズルの軸方向端部は、前記ノズルの周方向に連続している、請求項1〜7のいずれか1項に記載の溶接トーチ。
- 前記溶接トーチに設けられたコンタクトチップの先端部から、前記ノズルの前記押圧部までの距離をEx、前記フランジ部の厚さをt、前記第1の板の厚さをTとした場合、
Ex≧5mm、かつ、Ex+t+T≦20mmを満たす、請求項1〜8のいずれか1項に記載の溶接トーチ。 - 請求項1〜9のいずれか1項に記載の溶接トーチを用いた、アーク溶接ロボット。
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