JP2663249B2 - 人体ひずみ整復いす - Google Patents

人体ひずみ整復いす

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JP2663249B2
JP2663249B2 JP6338210A JP33821094A JP2663249B2 JP 2663249 B2 JP2663249 B2 JP 2663249B2 JP 6338210 A JP6338210 A JP 6338210A JP 33821094 A JP33821094 A JP 33821094A JP 2663249 B2 JP2663249 B2 JP 2663249B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、何らかの原因で人体の
一部にひずみが生じて動きが阻害されている状態を整復
するための人体ひずみ整復いすに関するものである。
【0002】
【従来の技術】人体は、地球引力に抗して起立して行動
するものであるから柔構造で動的安定を保つ必要があ
り、五体、五臓六腑からなる人体が動的安定を保ってい
れば通常の健康体ということができる。人体の動きは、
前後、左右、捩じりが基本で、骨格、筋肉等が何らかの
原因で不正常な状態となったとき動きが阻害または制限
されて、さまざまな生理機能の異常として、姿、形、動
き、に現れるものである。
【0003】従って、姿、形、動き、の異常は人体のひ
ずみの現れであって、ひずんでいる人体は病んでいる、
つまり病気であり、人体の何処かが痛む、しびれる、凝
る、冷える、等の感覚症状が現れて、動かない、回らな
い、曲がらない、挙がらない、開かない、歩けない、座
れない、立てない、伸びない、傾かない、等の運動機能
障害の原因となるものである。
【0004】また、人体がひずんでいることは、種々の
臓器や器官が収まっている容れ物がいびつになっている
と言うことでもあるから、その臓器や器官に多大な影響
を与え、呼吸機能、消化機能、循環機能、脳自律神経機
能、内外分泌機能等に障害が生じて種々の病的症状が現
れるものである。
【0005】人体構造の基本であって支柱的役割を持つ
のが脊椎であり、この脊椎は複数の関節が連続していて
柔軟構造を持ち、手足を動かすことによる抹消から中枢
への複雑な刺激を受けながら人体を支える必要があるた
め、関節が前後や左右にずれたり捩じれる等の微妙な狂
いが生じると正常な脊椎関節の動きが阻害されるため、
関節の接合部や、周囲の筋肉や、靱帯等の生成能力が阻
害され、緊張、弛緩、伸縮等の動きが満足にできないた
め、靱帯の前後左右の屈曲や捩じり運動に支障が生じて
正常な動きができず、姿、形が不自然な状態となるとと
もに、脊椎の周りの神経を圧迫して痛みが伴うことにな
るものである。
【0006】こうした人体ひずみの原因は、交通事故等
のように突発的に生じることもあるが、多くは長い期間
かかって種々の原因が積み重なって生じるものであり、
このひずみに基づく病的症状の治療は現代医学における
成形外科による他、東洋医学分野の柔道整復、あん摩、
マッサージ及び指圧、はり、灸、等によっているのが現
状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】人体ひずみによる症状
の治療で、突発的原因によるものは比較的短期間に治癒
するが、長期にわたって積み重なったひずみが原因とな
っている症状は治癒しにくいものであるから、長期にわ
たって治療する必要がある。
【0008】本発明の目的は、上記した治療しにくい人
体のひずみに起因する症状は、その原因である人体のひ
ずみを取り除く以外に根本的に治療する方法がない点に
着目して、できるだけ短期間にひずみを整復する物理療
法機としての人体ひずみ整復いすを提供しようとするこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
のこの発明は、回転中心に対して偏心した位置に、クラ
ンクピンを上向きに突設した、少なくとも3個の同一な
クランク装置を、同一平面上に同じ方向に上記クランク
ピンを揃えて、同一回転速度をもって回転可能に配設
し、該各クランク装置のクランクピンに、座の裏面の少
なくとも3箇所を支持させて、該座が上記クランク装置
の偏心距離を半径として連続旋回運動する駆動手段を備
えている人体ひずみ整復いすである。
【0010】また、上記座が、上記クランク装置の偏心
距離を半径として、定期的に反転しながら連続旋回運動
する駆動手段を備えている人体ひずみ整復いすである。
【0011】
【作用】人体構成の要点は脊椎の基部である腰にあり、
脊椎の異常によって人体機能に障害が生じた場合、本発
明いすに脊椎を立てた状態で腰掛けて座を旋回させると
腰が正確な円に沿って回されることになり、脊椎に円運
動を与えることによって脊椎関節のひずみを矯正する働
きとなる。
【0012】 この整復いすを毎日短時間づつ使用する
と、比較的短期間に脊椎のひずみが整復して、この脊椎
のひずみに起因する人体の機能障害が解消するから、必
然的に感覚神経や運動神経が正常に働いて、人体の形態
及び機能が健康な状態に回復するものである。
【0013】
【実施例】以下この発明を例示図面を参照して詳細説明
すると、図1は本発明人体ひずみ整復いすの一実施例を
示す中央縦断面図であり、図2、図3、図4は図1のA
−A線、B−B線、C−C線におけるそれぞれの断面を
示している。
【0014】 図において(1)は座で、円形の座本体
(1a)の上面にクッション材を内蔵した円形の座シー
ト(1b)が小ねじ(1c)により取り付けられてお
り、座本体(1a)の下面の円形中心を中心とする円周
上の等分割した3か所に、図4に示す如くベアリング
(2)が嵌め込まれている。
【0015】 (3)はギヤーボックスで、円形箱型にし
て上部体(3a)と下部体(3b)の組合せからなり、
このギヤーボックス(3)の内部に、円形中心を中心と
する円周上の3等分箇所に3個の同一な歯車(4)が、
歯車軸(5)に固定されて歯車軸(5)の上下両端が上
部体(3a)と下部体(3b)に嵌め込まれているベア
リング(6),(7)に支持されて回転自在に配設され
ている。
【0016】 3本の歯車軸(5)は上端が上部体(3
a)から上方に突出していて、この突出端にはそれぞれ
クランク円板(8)が中心を固定して取り付けてあり、
この3個のクランク円板(8)にはそれぞれ偏心位置に
1本のクランクピン(9)が図3に示す如く歯車軸
(5)の中心から等距離にして同一方向に揃って固着し
てあり、このクランクピン(9)が座本体(1a)の裏
面に嵌め込まれている3個のベアリング(2)の中心に
それぞれ嵌合して座(1)を支持している。
【0017】 (10)は減速モーターで、ギヤーボック
ス(3)の下部体(3b)の下面に垂下して取り付けて
あり、モーター軸(10a)をギヤーボックス(3)内
の中心に突出させて、このモーター軸(10a)には駆
動歯車(11)が取り付けられ、図2に示す如く3個の
歯車(4)の中心を通る中心線円(12)の中心に位置
して、3個の歯車(4)のそれぞれに噛み合ってこれを
駆動している。
【0018】 (13)はいす本体で、末広がりのほぼ円
筒状にして、上端がギヤーボックス(3)の下部体(3
b)の下面に取り付けられ、下端部の数カ所(図では3
箇所)に通気口(14)を、上端部外周の数カ所(図で
は6箇所)に通気窓(15)を形成している。
【0019】 なお、図示は省略しているが、いす本体
(13)の適当な位置にスイッチが取り付けられ、正逆
反転させる場合は極性の切り換えで反転可能なモーター
を用いて、正逆反転スイッチを取り付ける。この正逆反
転を適当な周期で自動的に反復することも、タイマー等
を使用する従来公知の技術により簡単に行うことができ
る。
【0020】 以上の構成により、座(1)に腰掛けてス
イッチを0Nし、減速モーター(10)を駆動すると、
駆動歯車(11)が回転して3個の歯車(4)が同じ方
向に同じ回転速度で回転するから、歯車軸(5)を介し
てクランク円板(8)が同一方向・同一速度で回転す
る。
【0021】 そうすると、3本のクランクピン(9)は
それぞれ座本体(1a)の下面の3か所に嵌め込まれて
いるベアリング(2)の中心に嵌合しているから、座
(1)の中心位置(P)は、図3に示す如く駆動歯車
(11)の中心位置(Q)に対してクランク半径と等し
い旋回半径(R)だけ偏心した位置に支持されているか
ら、座(1)は駆動歯車(11)の中心位置(Q)の周
りを旋回半径(R)からなる円軌道(S)に沿って旋回
することになる。
【0022】 この旋回運動の旋回半径は1〜5cm、好
ましくは2〜3cmであり、旋回速度は15〜50回転
/分、好ましくは20〜30回転/分であると予測して
いるが、今後の実験により正しい数値を掴むこととする
ものである。
【0023】 このいすに腰掛けると、座(1)が連続し
て旋回運動するため、正確な円軌道に沿って腰が回され
ることになり、正しく腰を回す運動を機械的に楽に行う
ことができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したこの発明に係わる人体ひず
み整復いすによれば、いすの座が正確な円に沿って旋回
するため、腰掛けた人の腰に正しい円運動を与えること
となり、これを毎日短時間づつ続けることにより比較的
短期間にひずみのある腰部を正常に整復することができ
るとともに、腰部の筋肉や靱帯を強化することができ、
さらに人体構成の基幹である脊椎のひずみも整復される
こととなり、これに伴って人体各部の病的症状を治癒ま
たは軽減することができ、健康体を回復する、または維
持することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す中央縦断側面図であ
る。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【符号の説明】
1 座 2 ベアリング 3 ギヤーボックス 4 歯車 5 歯車軸6,7 ベアリング 8 クランク円板 9 クランクピン 10 減速モーター 11 駆動歯車 13 いす本体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転中心に対して偏心した位置に、クラ
    ンクピンを上向きに突設した、少なくとも3個の同一な
    クランク装置を、同一平面上に同じ方向に上記クランク
    ピンを揃えて、同一回転速度をもって回転可能に配設
    し、該各クランク装置のクランクピンに、座の裏面の少
    なくとも3箇所を支持させて、該座が上記クランク装置
    の偏心距離を半径として連続旋回運動する駆動手段を備
    えていることを特徴とする人体ひずみ整復いす。
  2. 【請求項2】 上記座が、上記クランク装置の偏心距離
    を半径として、定期的に反転しながら連続旋回運動する
    駆動手段を備えている請求項1記載の人体ひずみ整復い
    す。
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