JP2663010B2 - 転写装置 - Google Patents

転写装置

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JP2663010B2
JP2663010B2 JP1059898A JP5989889A JP2663010B2 JP 2663010 B2 JP2663010 B2 JP 2663010B2 JP 1059898 A JP1059898 A JP 1059898A JP 5989889 A JP5989889 A JP 5989889A JP 2663010 B2 JP2663010 B2 JP 2663010B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子写真装置あるいは静電記録装置などの
画像形成装置に用いられる像担持体上に形成されるトナ
ー像を転写材担持部材に保持した転写材に転写した後、
分離手段によって上記転写材担持部材から上記転写材を
分離するようにした転写装置に関する。
従来の技術 従来、感光ドラムのような回転円筒状、あるいはエン
ドレスベルト状などに形成した像担持体を連続走行さ
せ、その表面感光層に、所定のプロセスを介して、複数
色のトナーによる色トナー像を順次形成してゆき、これ
らトナー像を前記像担持体表面に近接配置した転写ドラ
ムに取着した紙などのシート状転写材に重畳転写してカ
ラー画像を得るように構成したカラー画像形成装置がす
でに提案されている。
このような画像形成装置に用いられる転写ドラムは、
第10図に略示するように、一対のリング部材1a,1bを同
心的に配して両者を連結部材1cによって一体的に結合
し、シート状の誘電体材である転写シート13をその全周
にわたって被覆して構成されている。このように構成し
た転写ドラムでは、転写ドラム1の連結部材1cに転写材
把持手段を配し、搬送路から像担持体上のトナー像とタ
イミングを合せて供給される転写材の先端を把持し、像
担持体に近接する毎に転写材に各色のトナー像を受容し
てカラー画像を形成したのち、転写材把持手段を開放し
て、この転写材を転写ドラムから分離する。転写ドラム
から分離された転写材は、その後、定着部位に送給され
る。
上記した転写材把持手段は、転写材先端を把持するこ
とに加えて、分離時には転写材先端を押しあげて開放
し、分離の補助部材に兼用している場合が多い。そのた
め、分離装置が複雑、高価になると共に、転写材把持手
段1ヶ所に対して転写材1枚のみしか搬送できなく、効
率的でない。このような問題を解決するために、転写材
の搬送は転写シートへの静電吸着、分離時は分離部材が
転写シートの一部を局所的に変形させて行い、転写材把
持手段をなくして、複数枚の転写材の搬送を可能にした
転写ドラムが提案されている。この場合の転写材分離装
置を第11図〜第13図を用いて以下に説明する。
すなわち、上記した転写ドラムにおいて、転写工程終
了後、転写材の転写シートへの吸着力を弱めるため、転
写シートをはさんで対向配置した転写ドラム内側の一対
のACコロナ帯電器(図示せず)を用いて転写材を除電す
る。
その後、転写ドラムに近接して配設される分離爪20a
を作動させるために、分離爪駆動ソレノイド(図示せ
ず)を作動させ、分離爪支板(図示せず)に配設された
1ケ所以上の分離爪20aと分離爪先端に回転自在に支持
された転写シート外径変形用コロ19とが、分離爪支点軸
44を回転支点として転写シート13に所定の接触圧力もし
くは侵入量を持って押し当てられる。同時に、転写シー
ト13の内側からも従動する転写シート内径変形用コロ18
が、転写シート13に同様の圧力を持って押し当てられ、
第13図に示すように、転写シート13を局所的にその曲率
を変えることで、転写材P先端部を転写シート13から浮
かし、そのすきまに分離爪20aを進入させることで、転
写材の転写ドラムからの分離が行われる。
なお、上記した転写シート内径変形用コロ18は、第12
及び13図に示すように、転写シート13から接離可能な構
成にするか、あるいはマイラやブラシ状の弾性体で転写
シートの内側からバックアップするだけの部材であって
もよい。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来例によると、分離爪及び外径
変形用コロは、転写シート外径内に侵入するため、連結
部材1cが通過する間は退避する必要がある。そして、上
述のように駆動ソレノイドによって、転写ドラムに対し
て分離爪を接離移動させる構成をとった場合、電気的誤
動作あるいは転写ドラム位置検知センサの誤検知等によ
り、分離爪が退避できなかったときに、分離爪の先端が
連結部材1cの側端部1c2(第11図参照)に衝突して、分
離爪の破損あるいは転写ドラムの駆動部ギア破壊等、修
復不能の事故が発生する可能性があった。
また、例えば、転写ドラムの周面に巻付けられ、保持
される複数枚の転写材の間隔が狭いか、あるいはコピー
スピードがはやい場合には、非常に短時間のうちに分離
爪は転写ドラムに対して接離動作を行わなければなら
ず、シーケンス的な限界が発生する。
したがって、本発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、吸着により転写材担持体周面上に担
持される転写材を分離する際、転写材を分離するための
分離爪の転写材担持体に対する接離動作の駆動に誤動作
が生じても、分離爪及び転写材担持体に損傷を与えるこ
となく、転写材担持体上の転写材を確実に分離すること
ができ、しかも画像形成速度の増大にも対応することが
でき、さらに最適な転写材の分離性能を得ることができ
る転写装置を提供することである。
課題を解決するための手段 上記目的は、本発明に係わる転写装置によって達成さ
れる。すなわち、要約すれば本発明は、一対のリング部
と前記リング部どうしを連結する連結部とを備える枠体
と、前記枠体の切り欠き部を覆い、転写材を支持する転
写材支持部材と、を備える回転可能な転写材担持体と、
像担持体上のトナー像を前記転写材支持部材に支持され
た転写材に転写した後、前記転写材支持部材から転写材
を分離位置で分離する分離手段と、前記分離手段を駆動
する駆動手段と、を有し、前記分離手段により前記転写
材支持部材から転写材を分離するとき、前記駆動手段は
通電され、前記分離手段は前記転写材支持部材に接触す
る第1位置へ移動し、前記分離手段により前記転写材支
持部材から転写材を分離しないとき、前記駆動手段は通
電されず、前記分離手段は前記転写材支持部材から離れ
た第2位置に移動する転写装置において、 前記連結部が前記分離位置を通過するとき、前記駆動
手段が通電されても、前記分離手段を前記連結部から離
間させる離間手段を有することを特徴とする転写装置で
ある。
本発明の一実施態様によれば、前記離間手段は、前記
リング部に設けられる第1被当接部に当接して前記分離
手段を位置決めする当接部材を有する。又、前記当接部
材が前記リング部に設けられる第2被当接部へ当接する
ことにより、前記分離手段は前記第1位置へ移動する。
前記第2被当接部は、凹部とすることができる。
本発明の他の態様によれば、前記転写材支持部材は、
同時に複数の転写材を支持可能とされる。
更に、本発明の他の実施態様によれば、前記分離手段
により前記転写材支持部材から転写材を分離する途中に
おいて、前記分離手段は前記第1位置から前記第2位置
へ移動する。
本発明の更に他の実施態様によれば、前記転写材支持
部材に複数の転写材が支持され、前記分離手段により前
記転写材支持部材から転写材を分離する場合、先の転写
材の分離終了後から次の転写材の分離開始までの間にお
いては、前記分離手段は前記第1位置に維持される。
本発明の更に他の態様によれば、前記像担持体は複数
色のトナー像を担持可能であり、前記像担持体上の前記
複数色のトナー像は前記転写材支持部材に支持された転
写材に順次重畳転写される。
実施例 以下、本発明を、その一実施例に基づいて添付図面を
参照しつつ説明する。
第1図は、本発明の転写材分離装置が用いられる電子
複写機のごとき画像形成装置の要部概略を示したもの
で、この第1図を参照して、画像形成プロセスを簡単に
説明すると、回転自在に軸支され矢印方向に回転する像
担持体としての感光ドラム6に一次帯電器7を用いて感
光ドラム上を均一に帯電し、例えばレーザービーム露光
装置等から成る露光手段を用いて、色分解された光像ま
たはこれに相当する光像8を照射して感光ドラム6上に
静電潜像を形成する。この感光ドラム上の静電潜像を、
感光ドラムに近接配置される、例えば移動式現像装置27
を用いて可視像化する。
ここで、移動式現像装置27は、マゼンタ色現像剤、シ
アン色現像剤、イエロー色現像剤、ブラック色現像剤の
4色の現像剤を各別に収納する4個の現像器27M、27C、
27Y、27BKとこれら4個の現像器を保持し、かつ水平方
向に始動し得るガイドを備え、この移動式現像装置27
は、所望の現像器を感光ドラム6の外周面と対向する位
置に搬送し、これらの現像器にて、感光ドラム6上の各
色に対応した静電潜像の現像を行なう。
一方、転写材Pは、画像中心を転写材サイズの中心と
一致させて貯留してあるスタッカより給紙されてレジス
トローラ28に突き当たり、ここで一端停止させてから図
示せぬ転写ドラムの回転方向位置センサから搬送開始信
号を受けると、レジストローラ28は回転を開始し、転写
ドラム1へ転写材Pを送る。
転写材担持体として構成される転写ドラム1の枠体
は、一対のリング部、即ち、一対の円柱形のリング部材
1a、1bが同心的に前後に配置されると共に、これらのリ
ング部材を連結する連結部、即ち、連結部材1cから構成
され、この枠体の外周面には、転写材支持部材としての
転写シート13が巻装されていて、この転写シート13上
に、送られてくる転写材Pが吸着、把持される。
この転写材の転写シート13上への吸着、把持は、トナ
ーと逆極性の電荷を転写シート13の背面に与える吸着用
コロナ帯電器23を転写ドラムの内側に配設し、転写材P
を転写シート13に吸着させるとき転写材Pに接触させる
接地された導電ローラ24を吸着用コロナ帯電器23の対向
電極となるように配設して、転写材に電荷を注入するこ
とによって行なわれる。
かくして、転写ドラムに吸着された転写材は、転写ド
ラムの回転に応じて搬送され、感光ドラム6の現像位置
に至ると、感光ドラム6上の第1色目の可視画像、すな
わちトナー像が、感光ドラム6の現像位置に対応して転
写ドラムの内側に配設される転写用コロナ帯電器14で転
写シート13の背面にトナーと逆極性の電荷を与えること
により、転写材に転写される。2色目以降も同様にし
て、同一転写材にトナー像が転写されることによりフル
カラー画像が転写材上に形成される。
転写工程終了後、転写材の転写シート13への吸着力を
弱めるため、転写シート13をはさんで対向配置された一
対のACコロナ帯電器15、16を用いて転写材を除電する。
除電された転写材は、転写材分離手段を構成する転写材
分離装置30に送られ、転写シート上から分離されると共
に、その間に発生する剥離放電による画像乱れを防止す
るため、コロナ帯電器17を用いてACコロナ帯電を行う。
かくして、分離工程終了後、転写材は搬送ユニット25に
より定着器26へ搬送され、ここで転写材上のトナーが混
色、定着された後、画像形成装置外へ排出する。
ここで、上記実施例に用いられている転写材分離装置
30を、第2図〜第6図を用いて、以下にさらに詳細に説
明する。
まず、第2図を参照すると、転写材分離装置30は、分
離爪前後側板45、46を備え、この分離爪前後側板45、46
に、両端を回転自在に支持された支点軸44は、その前後
側板45、46間において分離爪支板33を回転自在に支持す
ると共に、加圧板バネ44aが固定されている(第4図参
照)。分離爪支板33には、1個以上の分離爪20が設けら
れており、その長手方向略中央部に配置された第1の分
離爪20aの先端には、転写シート外径変形用コロ19が回
転自在に配設され、一方、分離爪支板33の長手方向にお
いて分離爪20aとほぼ同位置で、転写ドラムの内側に
は、転写材搬送方向(第2図の矢印A方向)上流側に所
定の間隔をおいて、転写シート内径変形用コロ18が配設
されている。
また、分離爪支板33の長手方向に所定の間隔をおい
て、第2の分離爪20bが設けられており、この分離爪20b
の先端位置は、第1の分離爪20aの先端位置よりも転写
材搬送方向の下流側へ若干平行移動させて配置されてい
る。また、分離爪支板33には、その端部に、突き当てコ
ロ35aの支持部材35が固定されていて、転写シート上の
転写材を分離する分離時には、この突き当てコロ35a
が、加圧板バネ44aによる所定の加圧力で、転写ドラム
のリング部材1aに設けられるカム手段としての溝状の位
置決め部1dに突き当たることにより、分離爪20の位置が
決まる。
さらに、分離爪支板33には、両端部の少なくとも一方
に分離爪解除用引張りバネ37が係止されており、このバ
ネ37により、第3図〜第5図において時計回りの力が常
に加えられている。
一方、分離爪前側板45を突き出た支点軸44の外端部に
は駆動アーム38が固定され、この駆動アーム38と一体的
に形成されたピン38aには、連結板39を介して駆動手段
としての駆動ソレノイド40が連結されており、これによ
って、駆動ソレノイド40の吸引力を、支点軸44で反時計
回りの回転駆動に変えて伝達することができる。
転写ドラムのリング部材1aの一側に設けられる溝状の
位置決め部1dの断面形状は、第6図に示すように、転写
シート13上に保持された転写材を分離するために分離爪
20が転写シート13の外径に対して侵入すべき部分におい
て、これに対応する範囲のリング部材1aの円周方向にお
いて溝穴を設け、また、連結部材1cに対しては、これに
対応する範囲のリング部材1a円周方向において溝穴を設
けずに、リング部材1aのもとの外径を残しておくように
形成される。ここで、設けられる溝穴の深さlaは、この
溝穴に所定の加圧力で突き当てられる突当てコロ35aが
溝穴深さlaのストロークで上下動した時に、この突当て
コロ35aの上下動と一体的に動く分離爪20aの先端が転写
ドラムへの接近時には、適正な転写材分離性能を有し、
転写ドラムからの離隔時には、分離爪20aの先端及び転
写シート外径変形用コロ19が連結部材1cに接触しないよ
うな寸法に設定されている。
また、第6図を参照すると理解されるように、転写材
の受け渡し範囲(1)におけるリング部材1aの断面の斜
面形状も同様に、突当てコロ35aがそれに沿って下降し
た時に、分離爪20aの先端及び転写シート外径変形用コ
ロ19が、第6図に示すポイントcに先端を位置決めされ
た転写材を適正に分離するような曲線もしくは直線形状
となっている。
以上のような構成になる上記転写材分離装置の動作を
以下に説明する。
いま、本発明による転写材分離装置を使用した電子複
写機のような画像形成装置が作動状態にあり、所定のプ
ロセスを介して感光ドラム6上に形成された潜像を、移
動式現像装置27によって現像してトナー像を形成し、こ
の感光ドラム6上のトナー像を、第6図に示されるよう
な位置にて、転写シート13上に吸着させた転写材に転写
している間は、第3図及び第4図に示されているよう
に、分離爪20は、転写ドラムから完全に退避した位置に
維持、停止されている。そして、最終色の転写を終えた
後、あるいはその途中、転写材の先端が分離爪20に至る
前に、所定のタイミングをとって駆動ソレノイド40が通
電される。通電された駆動ソレノイド40は、第5図に示
すように、連結板39、駆動アーム38を介して支点軸44に
反時計回り(第3図〜第5図参照)の回転力を与え、こ
の回転力は、加圧板バネ44aを通して突当てコロ35aが転
写ドラム枠体のリング部材1aの位置決め部1dに所定の接
触圧力で突き当たるまで突当てコロ35aを駆動させる。
ここで、突当てコロ35aが、例えば第6図に示す受け
渡し範囲(1)でリング部材1aの溝状位置決め部1dに突
き当たったとすると、受け渡し範囲(1)の位置決め部
1dの斜面に突当てコロ35aが突き当たることによって動
作する突当てコロ35aの上下動と全く同じタイミングで
分離爪20先端及び転写シート外径変形用コ19ロは動作
し、転写材P1の下に進入して転写材P1を分離することに
なる。また、例えば突当てコロ35aが、第6図に示す分
離爪離隔範囲(ここで、この分離爪離隔範囲は連結部材
1cの幅寸法よりも広く設定されている)で位置決め部1d
に突き当たった場合には、分離爪20先端及び転写シート
外径変形用コロ19は、連結部材1cが通過し終わるまで退
避状態にあり、突当てコロ35aが第6図の受け渡し範囲
(1)の斜面を下降し出してからは前述したと同様な分
離位置に導かれる。
したがって、上述したような本発明の上記実施例で
は、以下のような利点が生じる。すなわち、 1)第6図に示す転写材P2→P1の順で分離する場合に
は、分離爪駆動ソレノイド40は通電しっ放しでよい(従
来技術では、所定のタイミングをとって駆動ソレノイド
40を一時OFFしないと、分離爪が連結部材に衝突す
る)。つまり、転写材P1→P2の順で分離する場合と同じ
シーケンスでよいため、プログラムが簡略化すると共
に、従来技術のようなOFF動作及びON動作に伴なう分離
爪の転写ドラムへの衝撃等の画像形成に関する悪影響を
排除することができる。
2)電気的誤動作、転写ドラム回転位置センサの誤動作
等の事故により、分離駆動ソレノイド40の通電が切れな
くなっても、もしくは遅れても転写材は適正に分離でき
ると共に、分離爪あるいは転写ドラムに修復不能の事故
は生じない。
3)分離爪が、転写ドラムに対する接触動作のON、OFF
により生ずる分離爪の転写シートへの衝撃が、受け渡し
範囲(1)(2)の斜面の傾斜度を低くすることによっ
て軽減できる。
4)転写材は、第6図に示す分離爪進入範囲であるポイ
ントCからポイントDの間であれば、どの位置に吸着さ
れようと、また、何枚吸着されようと分離できる。
5)分離爪の応答時間の制約がなくなり、コピー枚数、
コピースピードの増大を容易に図ることができる。
次に、本発明による転写材分離装置の他の実施例を、
第7図を参照して説明する。
この実施例では、前述実施例と同様なリング部材1aの
位置決め部1dの断面形状として、第7図に示すように、
連結部材1c近くに第1の凹状溝部(溝深さlb)を設け、
その円周方向略対向位置に第2の凹状溝部(溝深さlc)
を設けたものが形成される。そして、この断面形状にお
いて、ロングサイズの転写材かあるいはショートサイズ
の転写材の第一枚目の先端が、第7図に示すポイントE
へくるように位置決めし、ショートサイズの転写材の第
二枚目の先端がポイントFへくるように位置決めして、
転写材を転写シート上に静電吸着する。
このような構成になるリング部材1aの位置決め部1dへ
分離爪突き当てコロ35aを沿わせると、所定の画像形成
プロセスを終了して転写材上にトナー像が転写された転
写材の先端部のみに分離爪20先端及び転写シート外径変
形用コロ19が、転写シート外径内に進入し、転写材の残
りの部分が分離爪20上を通過する時には、分離爪20及び
転写シート外径変形用コロ19は、転写シートから離れて
いるため、転写シートの変形時間を短くでき、転写シー
トの耐久性を向上することができる。また、そのタイミ
ングに合わせて転写シート内径変形用コロ18も同様に動
作させると、さらに耐久性を向上することができる。
ここで、転写シートについて、さらに付言すれば、転
写シートの転写ドラムへの固定方法は、連結部材1cに転
写シート先後端をとめる方法が一般的である。しかし、
このようにして転写シートの前後端を転写ドラムの連結
部材1cにとめると、連結部材1cに近づくほど、転写シー
トは変形しにくくなる。つまり、第7図に示すポイント
EとポイントFでは、転写材を適正に分離するための転
写シート外径変形用コロ19の転写シートに対する最適接
触圧力が異なる。
したがって、このような問題に対して、本実施例で
は、上記したように、第1及び第2の凹状溝部の溝深さ
を変えることで容易に解決することができるものであ
る。すなわち、分離爪20の転写シートに対する最適進入
量が、転写材先端の置かれる位置あるいは転写シートの
固定方法によって様々に変わるとしても、そこに円周方
向で対応した位置決め部1dの溝深さをそれに対応させて
変化させることで、どんな位置でも最適な分離性能を得
ることができるものである。
次に、本発明による転写材分離装置の、さらに他の実
施例を、第8図及び第8図aを参照して説明する。
この実施例では、前述実施例と同様なリング部材1aの
位置決め部1dとして、第8図及び第8図aに示されてい
るように、リング部材1aの一側において、その周上に所
定の長さの溝状の位置決め部1dを設け、連結部材1cに
は、その長手方向において、分離爪20に対応する部分に
凹状の溝部41を設ける。その際、突当てコロ35aが位置
決め部1dに突き当たるときには、分離爪20が連結部材1c
に設けられた溝部41と平行に動作できるように、位置決
め部1d及び溝部41を形成する。
一方、転写シートには、連結部材1cのこの溝部41に対
応する部分に一対の切込み43を入れて、連結部材1cに、
その前後端を接着すると共に、この溝部41に対応する転
写シート部分も一対の切込み43を利用して溝部41に接着
する。
そして、転写ドラムの転写シート上に吸着される転写
材は、その先端部の非画像部を、溝部41上のポイントG
(第8図及び第8図a参照)に若干のせて位置決めされ
る。この位置決めの結果、転写材と転写シートとの間
は、転写材先端部において、すでに隙間が形成されてい
るため、位置決め部1dの突当てコロ35aと平行に動作す
る分離爪20を連結部材1cの溝部41に進入させることによ
り、転写材を転写シートから分離することができる。
この分離のとき、分離爪20等によっては転写シートに
は、どのような変形も加わらないため、転写シートの耐
久性は飛躍的に向上できる。また、位置決め部1dの円周
方向対向位置には、第7図の実施例のような変形分離用
溝部があってもよく(その場合には、転写材の転写シー
トへの2枚のせが可能になる)、さらに連結部材1cには
転写材把持手段があってもよい。この場合には、転写材
把持手段に分離補助としての機能を必要としないため
に、構成を容易にすることができ、したがってコストダ
ウンを図ることができる。
次に、本発明による転写材分離装置の、さらに他の実
施例を、第9図及び第9図aを参照して説明する。
上述実施例では、リング部材1aの一部を利用して突当
てコロ35aの位置決め部1dのカム面を形成した場合を示
したが、この実施例では、第9図及び第9図aに示すよ
うに、リング部材1aに、これと一体的に回転するギア51
を取り付けると共に、図示せぬ前後側板に回転自在に支
持された駆動軸53を配設し、この駆動軸53にギア51と噛
み合う従動ギア52を取り付け、さらに駆動軸53の一部に
カム54を固着させたような構成によって、上述実施例に
示した転写材分離装置と同様の作用効果を期待すること
ができる。なお、このとき転写シートに対し、分離爪20
が上下動する回数はギア列51、52の歯数比で制御するこ
とができ、また、駆動軸53と従動ギア52の部分に、電磁
クラッチ等の駆動切断手段(図示せず)及び変速用ギア
列(図示せず)を設けることにより、分離爪20の上下動
回数を、例えばハーフサイズ転写材では2回、ロングサ
イズ転写材では1回というように転写サイズに応じた制
御も可能である。
さらに付け加えれば、上述実施例では、転写シートを
円筒状に保持する転写ドラム方式の場合について説明し
てきたが、この実施例の第9図に示すように、転写シー
ト13をベルト状に保持し、転写材分離位置に合わせて駆
動(もしくは従動)プーリを配置して前述実施例で述べ
たリング部材の代わりに使用することも可能である。
発明の効果 以上説明してきたように、本発明の転写装置は、連結
部が通過するとき、駆動手段が通電されても、分離手段
を連結部から離間させる離間手段を有する構成とされる
ので、駆動手段の電気的誤動作が生じても、分離手段は
連結部に常に当接することはなく、分離手段及び転写材
支持部材の損傷を防ぐことができ、更に、転写材担持体
上の転写材を確実に分離することができ、しかも最適な
分離性能が得られると共に、事故防止、タイミングプロ
グラムの余裕化によるコピースピードの増加が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の転写装置が用いられる画像形成装置
の概略要部説明図である。 第2図は、本発明による転写装置の一実施例の概略要部
斜視図である。 第3図〜第5図は、それぞれ、第2図の転写装置の作動
状態を説明する説明図である。 第6図は、第2図の転写装置の転写ドラムの転写材受け
渡し範囲におけるリング部材の横断面図である。 第7図は、本発明の転写装置の他の実施例の転写材受け
渡し範囲におけるリング部材の横断面図である。 第8図は、本発明の転写装置の他の実施例の概略部分斜
視図である。 第8図aは、第8図の転写装置のリング部材の概略部分
横断面図である。 第9図は、本発明の転写装置の他の実施例の概略部分正
面断面説明図である。 第9図aは、第9図の概略部分横断面図である。 第10図は、従来の転写ドラムの概略斜視図である。 第11図は、第10図の概略横断面図である。 第12図及び第13図は、それぞれ、従来の転写ドラムの転
写シートの変形を生じさせる押圧手段の概略説明図であ
る。 1:転写ドラム 1a:リング部材 1b:リング部材 1c:連結部材 1d:位置決め部 13:転写シート 35a:突当てコロ P:転写材

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のリング部と前記リング部どうしを連
    結する連結部とを備える枠体と、 前記枠体の切り欠き部を覆い、転写材を支持する転写材
    支持部材と、を備える回転可能な転写材担持体と、像担
    持体上のトナー像を前記転写材支持部材に支持された転
    写材に転写した後、前記転写材支持部材から転写材を分
    離位置で分離する分離手段と、前記分離手段を駆動する
    駆動手段と、を有し、前記分離手段により前記転写材支
    持部材から転写材を分離するとき、前記駆動手段は通電
    され、前記分離手段は前記転写材支持部材に接触する第
    1位置へ移動し、前記分離手段により前記転写材支持部
    材から転写材を分離しないとき、前記駆動手段は通電さ
    れず、前記分離手段は前記転写材支持部材から離れた第
    2位置に移動する転写装置において、 前記連結部が前記分離位置を通過するとき、前記駆動手
    段が通電されても、前記分離手段を前記連結部から離間
    させる離間手段を有することを特徴とする転写装置。
  2. 【請求項2】前記離間手段は、前記リング部に設けられ
    る第1被当接部に当接して前記分離手段を位置決めする
    当接部材を有することを特徴とする請求項1の転写装
    置。
  3. 【請求項3】前記当接部材が前記リング部に設けられる
    第2被当接部へ当接することにより、前記分離手段は前
    記第1位置へ移動することを特徴とする請求項2の転写
    装置。
  4. 【請求項4】前記第2被当接部は、凹部であることを特
    徴とする請求項3の転写装置。
  5. 【請求項5】前記転写材支持部材は、同時に複数の転写
    材を支持可能であることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかの項に記載の転写装置。
  6. 【請求項6】前記分離手段により前記転写材支持部材か
    ら転写材を分離する途中において、前記分離手段は前記
    第1位置から前記第2位置へ移動することを特徴とする
    請求項1〜5のいずれかの項に記載の転写装置。
  7. 【請求項7】前記転写材支持部材に複数の転写材が支持
    され、前記分離手段により前記転写材支持部材から転写
    材を分離する場合、先の転写材の分離終了後から次の転
    写材の分離開始までの間においては、前記分離手段は前
    記第1位置に維持されることを特徴とする請求項5の転
    写装置。
  8. 【請求項8】前記像担持体は複数色のトナー像を担持可
    能であり、前記像担持体上の前記複数色のトナー像は前
    記転写材支持部材に支持された転写材に順次重畳転写さ
    れることを特徴とする請求項1〜7いずれかの項に記載
    の転写装置。
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