JP2662748B2 - 発振器 - Google Patents
発振器Info
- Publication number
- JP2662748B2 JP2662748B2 JP12860591A JP12860591A JP2662748B2 JP 2662748 B2 JP2662748 B2 JP 2662748B2 JP 12860591 A JP12860591 A JP 12860591A JP 12860591 A JP12860591 A JP 12860591A JP 2662748 B2 JP2662748 B2 JP 2662748B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oscillator
- strip line
- strip
- dielectric substrate
- strip conductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トリプレート構造の
ストリップラインを共振素子として用いている発振器に
関する。
ストリップラインを共振素子として用いている発振器に
関する。
【0002】
【従来の技術】発振器において、発振回路を構成する部
品を搭載する誘電体基板内にトリプレート構造のストリ
ップラインを形成し、このストリップラインを共振素子
として用いることが行われている。このようにすれば、
基板の部品搭載面の有効利用を図ることができる。トリ
プレート構造のストリップラインとは、簡単に言えば、
ストリップ導体の上下両側に誘電体を介して接地導体を
配置した構造のストリップラインである(後述する図1
参照)。
品を搭載する誘電体基板内にトリプレート構造のストリ
ップラインを形成し、このストリップラインを共振素子
として用いることが行われている。このようにすれば、
基板の部品搭載面の有効利用を図ることができる。トリ
プレート構造のストリップラインとは、簡単に言えば、
ストリップ導体の上下両側に誘電体を介して接地導体を
配置した構造のストリップラインである(後述する図1
参照)。
【0003】この種の発振器においては、所望の発振周
波数を得るには、使用部品の特性のばらつきを極力小さ
くして無調整とする方法があるが、この方法では、部品
のコストが上昇する他、その寸法が大きくなって当該発
振器の小型化も困難になる。また実際問題として、この
ような特性のばらつきの無い部品を作ること自体が不可
能であるとも言える。
波数を得るには、使用部品の特性のばらつきを極力小さ
くして無調整とする方法があるが、この方法では、部品
のコストが上昇する他、その寸法が大きくなって当該発
振器の小型化も困難になる。また実際問題として、この
ような特性のばらつきの無い部品を作ること自体が不可
能であるとも言える。
【0004】そのため、何らかの方法によって所望の発
振周波数に合わせ込むための調整機構が必要となり、そ
のようなものを設けた発振器の従来例の回路図を図4に
示す。この発振器は、発振用のトランジスタ2および共
振素子としての前述したようなトリプレート構造のスト
リップライン4を備えている。そして、トリマコンデン
サのような可変容量素子6をこのストリップライン4に
並列に設けて、その容量によって発振周波数の調整を行
うようにしている。
振周波数に合わせ込むための調整機構が必要となり、そ
のようなものを設けた発振器の従来例の回路図を図4に
示す。この発振器は、発振用のトランジスタ2および共
振素子としての前述したようなトリプレート構造のスト
リップライン4を備えている。そして、トリマコンデン
サのような可変容量素子6をこのストリップライン4に
並列に設けて、その容量によって発振周波数の調整を行
うようにしている。
【0005】なお、この発振器は電圧制御発振器の場合
の例であって周波数可変用の可変容量ダイオード8を備
えており、この可変容量ダイオード8に印加する制御電
圧Vt によって発振周波数を可変にしているが、これは
この発明の本質に影響するものではない。
の例であって周波数可変用の可変容量ダイオード8を備
えており、この可変容量ダイオード8に印加する制御電
圧Vt によって発振周波数を可変にしているが、これは
この発明の本質に影響するものではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記のような
発振器においては、可変容量素子6を設けるぶんコスト
アップになり、またスペースも必要になるため当該発振
器の小型化を阻害するという問題がある。しかも、可変
容量素子6が共振回路に不要な抵抗成分をもたらすた
め、当該発振器の性能(より具体的にはQ)を劣化させ
るという問題もある。
発振器においては、可変容量素子6を設けるぶんコスト
アップになり、またスペースも必要になるため当該発振
器の小型化を阻害するという問題がある。しかも、可変
容量素子6が共振回路に不要な抵抗成分をもたらすた
め、当該発振器の性能(より具体的にはQ)を劣化させ
るという問題もある。
【0007】そこでこの発明は、トリプレート構造のス
トリップラインを共振素子して用いている発振器におい
て、余分な素子を用いることなく発振周波数の調整を可
能にすることを主たる目的とする。
トリップラインを共振素子して用いている発振器におい
て、余分な素子を用いることなく発振周波数の調整を可
能にすることを主たる目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の発振器は、前述したようなストリップラ
インを構成するストリップ導体の一部分を、スルーホー
ルを介して誘電体基板の部品搭載面に引き出し、それに
よって当該引き出した部分のストリップ導体のトリミン
グを可能にしていることを特徴とする。
め、この発明の発振器は、前述したようなストリップラ
インを構成するストリップ導体の一部分を、スルーホー
ルを介して誘電体基板の部品搭載面に引き出し、それに
よって当該引き出した部分のストリップ導体のトリミン
グを可能にしていることを特徴とする。
【0009】
【作用】上記構成によれば、誘電体基板の部品搭載面に
引き出しているストリップ導体をトリミングすることに
より、そのインダクタンス成分を増加させてストリップ
ラインの共振周波数を、ひいては当該発振器の発振周波
数を調整することができる。
引き出しているストリップ導体をトリミングすることに
より、そのインダクタンス成分を増加させてストリップ
ラインの共振周波数を、ひいては当該発振器の発振周波
数を調整することができる。
【0010】
【実施例】前述したようなストリップライン4(より具
体的にはそれを構成するストリップ導体)の長さは、共
振素子として用いる場合、基本的には共振周波数の1/
4波長や1/2波長が用いられる。この実施例では、図
1に示すように、そのようなストリップライン4を構成
するストリップ導体14の大部分14aを、両面が接地
導体12、13となったトリプレート構造内に収め、残
りの一部分14b(例えば1/32波長程度)を、スル
ーホール(より具体的にはその内部に設けられた導体。
以下同じ)16を介して誘電体基板10の部品搭載面1
0aに引き出している。
体的にはそれを構成するストリップ導体)の長さは、共
振素子として用いる場合、基本的には共振周波数の1/
4波長や1/2波長が用いられる。この実施例では、図
1に示すように、そのようなストリップライン4を構成
するストリップ導体14の大部分14aを、両面が接地
導体12、13となったトリプレート構造内に収め、残
りの一部分14b(例えば1/32波長程度)を、スル
ーホール(より具体的にはその内部に設けられた導体。
以下同じ)16を介して誘電体基板10の部品搭載面1
0aに引き出している。
【0011】図1の構造をより詳しく説明すると、誘電
体基板10は例えば樹脂やセラミックスから成り、その
部品搭載面10aには、発振回路を構成する部品(例え
ば図2に示すようなトランジスタ2、コンデンサ、抵
抗、更には可変容量ダイオード8等)が搭載され、その
所要の回路に上記ストリップ導体14bの一端側が接続
される。また、上記接地導体12、13はそれぞれこの
誘電体基板10の内部と裏面側とにほぼ全面に亘って設
けられており、これらとストリップ導体14aの一端側
とがスルーホール18を介して互いに接続されている。
内部の接地導体12には、スルーホール16の周りに穴
があけられている。
体基板10は例えば樹脂やセラミックスから成り、その
部品搭載面10aには、発振回路を構成する部品(例え
ば図2に示すようなトランジスタ2、コンデンサ、抵
抗、更には可変容量ダイオード8等)が搭載され、その
所要の回路に上記ストリップ導体14bの一端側が接続
される。また、上記接地導体12、13はそれぞれこの
誘電体基板10の内部と裏面側とにほぼ全面に亘って設
けられており、これらとストリップ導体14aの一端側
とがスルーホール18を介して互いに接続されている。
内部の接地導体12には、スルーホール16の周りに穴
があけられている。
【0012】上記のようなストリップライン4を共振素
子として用いた発振器の回路図の一例を図2に示す。図
4で説明した従来の発振器とは、ストリップライン4の
構造および可変容量素子6を設けていない点が異なる。
子として用いた発振器の回路図の一例を図2に示す。図
4で説明した従来の発振器とは、ストリップライン4の
構造および可変容量素子6を設けていない点が異なる。
【0013】上記のような構造によれば、誘電体基板1
0の表面に引き出しているストリップ導体14bを適当
にトリミングすることにより、例えば図3に示すように
その両側から切込み20を適当な数だけ互い違いに入れ
ることにより、そのインダクタンス成分を増加させてス
トリップライン4の共振周波数を、ひいては当該発振器
の発振周波数を調整することができる。
0の表面に引き出しているストリップ導体14bを適当
にトリミングすることにより、例えば図3に示すように
その両側から切込み20を適当な数だけ互い違いに入れ
ることにより、そのインダクタンス成分を増加させてス
トリップライン4の共振周波数を、ひいては当該発振器
の発振周波数を調整することができる。
【0014】しかもこの構造だと、従来例と違ってトリ
マコンデンサのような可変容量素子が不要になるので、
そのぶんコスト的に安くなる。また、誘電体基板10上
に引き出しておくストリップ導体14bの長さは非常に
短くて良いので(例えば前述したように1/32波長程
度で良い)、それの誘電体基板10上での占有面積は非
常に小さく、従って当該発振器の小型化を図ることがで
きる。
マコンデンサのような可変容量素子が不要になるので、
そのぶんコスト的に安くなる。また、誘電体基板10上
に引き出しておくストリップ導体14bの長さは非常に
短くて良いので(例えば前述したように1/32波長程
度で良い)、それの誘電体基板10上での占有面積は非
常に小さく、従って当該発振器の小型化を図ることがで
きる。
【0015】しかも、余分な素子を設けないため、共振
回路に不要な抵抗成分をもたらすことはなく、従って当
該発振器の性能(より具体的にはQ)を向上させること
ができる。
回路に不要な抵抗成分をもたらすことはなく、従って当
該発振器の性能(より具体的にはQ)を向上させること
ができる。
【0016】なお、上記例はいずれも電圧制御発振器を
例に説明したが、この発明はそれに限定されるものでは
なく、可変容量ダイオード8等を有しない普通の発振器
でも良い。また、発振回路の回路構成やタイプも図2の
ようなものに限定されるものではない。
例に説明したが、この発明はそれに限定されるものでは
なく、可変容量ダイオード8等を有しない普通の発振器
でも良い。また、発振回路の回路構成やタイプも図2の
ようなものに限定されるものではない。
【0017】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ストリ
ップラインを構成するストリップ導体の一部分をスルー
ホールを介して誘電体基板の部品搭載面に引き出し、そ
れによって当該引き出した部分のストリップ導体のトリ
ミングを可能にしているので、それをトリミングするこ
とにより、可変容量素子のような余分な素子を用いるこ
となく発振周波数の調整を行うことができる。その結
果、余分な素子が不要になるぶん当該発振器のコストダ
ウンおよび小型化を図ることができる。また当該発振器
の性能を向上させることができる。
ップラインを構成するストリップ導体の一部分をスルー
ホールを介して誘電体基板の部品搭載面に引き出し、そ
れによって当該引き出した部分のストリップ導体のトリ
ミングを可能にしているので、それをトリミングするこ
とにより、可変容量素子のような余分な素子を用いるこ
となく発振周波数の調整を行うことができる。その結
果、余分な素子が不要になるぶん当該発振器のコストダ
ウンおよび小型化を図ることができる。また当該発振器
の性能を向上させることができる。
【図1】 この発明に係る発振器のストリップライン周
りの構造の一例を示す断面図である。
りの構造の一例を示す断面図である。
【図2】 この発明の一実施例に係る発振器を示す回路
図である。
図である。
【図3】 図1中の部品搭載面上のストリップ導体のト
リミング例を示す拡大平面図である。
リミング例を示す拡大平面図である。
【図4】 従来の発振器の一例を示す回路図である。
4 ストリップライン 10 誘電体基板 10a 部品搭載面 12,13 接地導体 14,14a,14b ストリップ導体 16,18 スルーホール
Claims (1)
- 【請求項1】 発振回路を構成する部品を搭載する誘電
体基板内にトリプレート構造のストリップラインを形成
し、このストリップラインを共振素子として用いている
発振器において、前記ストリップラインを構成するスト
リップ導体の一部分を、スルーホールを介して前記誘電
体基板の部品搭載面に引き出し、それによって当該引き
出した部分のストリップ導体のトリミングを可能にして
いることを特徴とする発振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12860591A JP2662748B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 発振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12860591A JP2662748B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 発振器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04329705A JPH04329705A (ja) | 1992-11-18 |
JP2662748B2 true JP2662748B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=14988912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12860591A Expired - Lifetime JP2662748B2 (ja) | 1991-04-30 | 1991-04-30 | 発振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2662748B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0548417U (ja) * | 1991-11-28 | 1993-06-25 | アルプス電気株式会社 | 高周波発振回路 |
JPH10150308A (ja) * | 1996-11-20 | 1998-06-02 | Alps Electric Co Ltd | 積層型電子部品 |
JP2001196852A (ja) | 2000-01-12 | 2001-07-19 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 複数周波数帯用電圧制御発振器 |
JP2002026654A (ja) | 2000-07-11 | 2002-01-25 | Murata Mfg Co Ltd | 共振器 |
-
1991
- 1991-04-30 JP JP12860591A patent/JP2662748B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04329705A (ja) | 1992-11-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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