JP2661672B2 - 薄膜トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタおよびその製造方法

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康弘 三谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばシャッターアレ
イ、液晶表示装置等に使用されるアクティブマトリクス
基板に対してスイッチング素子として形成される薄膜ト
ランジスタおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7および図8はこの種の薄膜トランジ
スタの一従来例を示す。ガラス基板からなる透明な絶縁
性基板11の上にはゲート電極12およびゲート絶縁膜
13がこの順に形成される。更に、ゲート絶縁膜13の
ゲート電極12の上方に相当する部分には、半導体層1
4およびコンタクト層16a、16bが形成されてい
る。これら半導体層14およびコンタクト層16a、1
6bは具体的には図9に示すようにして形成される。
【0003】即ち、半導体層14の幅方向中央部を該半
導体層14よりも狭幅になったチャネル保護膜15で覆
い、しかる後、その上方から絶縁性基板11に対してイ
オンを注入する。図9に示すように、イオンは絶縁性基
板11に対して真上から注入され、これにより、半導体
層14の幅方向両側部、即ちチャネル保護膜15で覆わ
れていない部分にコンタクト層16a、16bが形成さ
れる。
【0004】次いで、コンタクト層16a、16bを覆
うようにして絶縁性基板11上の全面にソース金属を積
層し、続いてこれをパターニングしてソース電極17及
びドレイン電極18を形成する。ソース電極17および
ドレイン電極18は図示のごとくチャネル保護膜15の
上で分断された状態で配設される。加えて、図7に示す
ように、ドレイン電極18の端部には絵素電極19が電
気的に接続される。
【0005】なお、ゲート電極12はゲート電極配線1
2aから絵素電極19に向けて分岐され、またソース電
極17はソース電極配線17aから分岐されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来例
によれば、以下に示す問題点がある。即ち、上記従来例
では、図8に示すように半導体層14とソース電極17
とが、間にチャネル保護膜15の一端面を介在させた状
態で配設されるため、両者が近接している。また、半導
体層14とドレイン電極18も、同様に間にチャネル保
護膜15の他端部を介在させた状態で配設されるため、
両者が近接している。
【0007】このことは、ソース電極17と半導体層1
4およびドレイン電極18と半導体層14との間の絶縁
性を向上する上で限界があることを意味している。この
ため、上記従来例では、ソース電極17とドレイン電極
18との間でリークが発生するおそれがあり、該リーク
に起因してスイッチング素子としての薄膜トランジスタ
が正常に動作し難いという問題点があった。
【0008】特に、最近では表示媒体として液晶やエレ
クトロルミネセンス(EL)を用いた表示装置として、
HD(High Definition)TVやグラフ
ィックディスプレイ等を指向した大容量で高密度のアク
ティブマトリクス型表示装置の開発及び実用化が推進さ
れているが、このような表示装置に上記従来の薄膜トラ
ンジスタを使用した場合には、10-9〜10-11A(ア
ンペア)程度のリーク電流が発生し、使用不能になるこ
とがあった。
【0009】また、この種の薄膜トランジスタの他の従
来例として、イオン注入を用いて、薄膜トランジスタの
ソース・ドレイン領域での電極と半導体層のコンタクト
によって発生する非線形電流及びホールをキャリアとす
るOFF電流を取り除き、薄膜トランジスタの短チャネ
ル化を図ったものが、特願平3−4566号公報で提案
されている。
【0010】しかし、この従来例では、プロセスやフォ
トマスクの数が増えるために、歩留まりや信頼性が悪く
なるという新たな問題点があった。
【0011】このような事情により、ソース電極および
ドレイン電極と半導体層間におけるリーク電流の抑制を
十分になし得なかったのが現状である。
【0012】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決するものであり、ソース電極およびドレイン電極と
半導体層間におけるリークの発生を抑制することがで
き、結果的に大電流を用いるアクティブマトリクス型表
示装置に適した薄膜トランジスタを提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜トランジス
タは、絶縁性基板上にゲート電極およびゲート絶縁膜が
この順に形成され、該ゲート絶縁膜を挟んで半導体層の
少なくとも一部が該ゲート電極に重畳されると共に、該
半導体層の上に該半導体層よりも狭幅のチャネル保護膜
が形成され、かつ一端部を該チャネル保護膜の幅方向両
端部にそれぞれ載せてソース電極およびドレイン電極が
形成された薄膜トランジスタにおいて、該半導体層が幅
方向中央部に凹部を有する形状に形成されると共に、該
チャネル保護膜が該半導体層の形状に対応して幅方向両
端部が中央部よりも薄肉になった形状に形成され、かつ
該半導体層の幅方向両端から該チャネル保護膜の側面か
ら若干内側に偏位した部分にわたってコンタクト層が形
成されてなり、そのことにより上記目的が達成される。
【0014】また、本発明の薄膜トランジスタは、絶縁
性基板上にゲート電極およびゲート絶縁膜がこの順に形
成され、該ゲート絶縁膜を挟んで半導体層の少なくとも
一部が該ゲート電極に重畳されると共に、該半導体層の
上に該半導体層よりも狭幅のチャネル保護膜が形成さ
れ、かつ一端部を該チャネル保護膜の幅方向両端部にそ
れぞれ載せてソース電極およびドレイン電極が形成され
た薄膜トランジスタにおいて、該ゲート絶縁膜が幅方向
中央部に凹部を有する形状に形成され、該半導体層が該
ゲート絶縁膜の表面形状に沿った段差部を有する形状に
形成されると共に、該チャネル保護膜が該半導体層の形
状に対応して幅方向両端部が中央部よりも薄肉になった
形状に形成され、かつ該半導体層の幅方向両端から該チ
ャネル保護膜の側面から若干内側に偏位した部分にわた
ってコンタクト層が形成されてなり、そのことにより上
記目的が達成される。
【0015】本発明の薄膜トランジスタの製造方法は、
絶縁性基板上にゲート電極およびゲート絶縁膜をこの順
に形成する工程と、該ゲート絶縁膜上の幅方向中央部に
中央部に凹部を有する形状の半導体層を形成する工程
と、該半導体層の上に該半導体層よりも狭幅であって、
該半導体層の形状に対応して幅方向両端部が中央部より
も肉薄になった形状のチャネル保護膜を形成する工程
と、該チャネル保護膜の上からイオンを注入し、該半導
体層の幅方向両端から該チャネル保護膜の側面から若干
内側に偏位した部分にわたってコンタクト層を形成する
工程と、該絶縁性基板上に一端部が該チャネル保護膜の
幅方向両端部にそれぞれ載るようにしてソース電極およ
びドレイン電極を形成する工程とを含んでなり、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0016】また、本発明の薄膜トランジスタの製造方
法は、絶縁性基板上にゲート電極を形成する工程と、該
絶縁性基板上に該ゲート電極を覆うようにして幅方向中
央部に凹部を有する形状のゲート絶縁膜を形成する工程
と、該ゲート絶縁膜の上に該ゲート絶縁膜の表面形状に
沿った段差部を有する形状の半導体層を形成する工程
と、該半導体層の上に該半導体層よりも狭幅であって、
該半導体層の形状に対応して幅方向両端部が中央部より
も肉薄になった形状のチャネル保護膜を形成する工程
と、該チャネル保護膜の上からイオンを注入し、該半導
体層の幅方向両端から該チャネル保護膜の側面から若干
内側に偏位した部分にわたってコンタクト層を形成する
工程と、該絶縁性基板上に一端部が該チャネル保護膜の
幅方向両端部にそれぞれ載るようにしてソース電極およ
びドレイン電極を形成する工程とを含んでなり、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0017】
【作用】上記のようにチャネル保護膜の幅方向両端部を
薄肉にして、これの上方よりイオンを注入すると、半導
体層の薄肉部の下方に位置する部分にイオンを打ち込む
ことができる。これにより、半導体層の幅方向両端から
チャネル保護膜の側面から若干内側に偏位した部分にわ
たってコンタクト層が形成される。このことは、チャネ
ル保護膜の下方に形成されるコンタクト層によってソー
ス電極およびドレイン電極と半導体層が離隔されるの
で、両者間の絶縁性が向上したことを意味する。従っ
て、ソース電極とドレイン電極間におけるリーク電流の
発生確率を格段に低減できる。
【0018】また、上記のイオン注入方法によれば、製
造プロセスやフォトマスクの数が増えることがないの
で、歩留まりや信頼性が劣化することがない。
【0019】
【実施例】本発明の実施例について以下に説明する。
【0020】図1および図2は本発明薄膜トランジスタ
の一実施例を示す。透明ガラスからなる絶縁性基板1の
上には、図1に示すようにゲートバスライン2aおよび
ソースバスライン7aが格子状に配線され、両バスライ
ン2a、7aで囲まれた領域に絵素電極9がマトリクス
状に配設される。ゲートバスライン2aからは絵素電極
9に向けてゲート電極2が突出形成され、該ゲート電極
2の上に薄膜トランジスタTが形成される。
【0021】図2は薄膜トランジスタTの断面構造を示
す。絶縁性基板1上に、該絶縁性基板1側よりゲート電
極2、ゲート絶縁膜3、半導体層4、チャネル保護膜
5、ソース電極7およびドレイン電極8を積層形成して
なる。以下図3に従い薄膜トランジスタTの製造工程を
説明する。
【0022】図3(a)に示すように、まず絶縁性基板
1上にTa、Ti、Al、Cr等の単層又は多層の金属
をスパッタリング法により絶縁性基板1の上に200n
m〜400nmの厚みで堆積し、続いて該金属膜をパタ
ーニングしてゲート電極2を形成する。このとき、同時
にゲートバスライン2aが形成される。
【0023】続いて、絶縁性基板1上にゲート電極2を
覆うようにしてゲート絶縁膜3を形成し、その上にアモ
ルファスシリコンからなる半導体層4aを形成する。ゲ
ート絶縁膜3は、例えばプラズマCVD法によってSi
xを200nm〜400nmの厚みで堆積してなる。
その上の半導体層4aは以下のようにして形成される。
まず、例えばプラズマCVD法によってアモルファスシ
リコン層を150nm〜300nmの厚みで堆積する。
【0024】続いて、図3(b)に示すように、半導体
層4aの幅方向中央部をこの部分の厚みが50nm〜1
00nm残るようにエッチングする。これにより、半導
体層4aの幅方向中央部に凹部4bが形成される。次い
で、半導体層4aの上にSiNx等からなるチャネル保
護膜5を同様にして100nm〜300nmの厚みで形
成する。チャネル保護膜5の幅寸法は半導体層4aの幅
寸法よりもよりも狭く、該半導体層4aの中央部の上に
形成される。また、この時、半導体層4aに存在する凹
部4bに起因してチャネル保護膜5の表面に段差が存在
するが、この段差はエッチングバックにより解消され、
図3(c)に示すように、チャネル保護膜5の表面は平
坦化される。この結果、チャネル保護膜5の幅方向両端
部には薄肉部5aが形成される。
【0025】続いて、図3(d)に示すように、チャネ
ル保護膜5の上から、例えばリンなどのV族元素又はそ
の化合物、或はホウ素などのIII族元素又はその化合物
からなる不純物を半導体層4aに加速電圧1kV〜10
0kV、好ましくは10kV〜50kVの条件下でイオ
ン注入する。これにより、チャネル保護膜5で覆われて
いない半導体層4aの幅方向両端部には高濃度の不純物
が打ち込まれたコンタクト層6a、6bが形成される。
また、半導体層4aのチャネル保護膜5の幅方向両端部
の下方に位置する部分にも薄肉部5aを通して低濃度の
不純物が打ち込まれ、コンタクト層6a′、6b′が形
成される。これに対して、半導体層4aの幅方向中央部
には不純物が打ち込まれないため、元の状態を維持する
半導体層4となる。
【0026】上記のようにして、半導体層4およびコン
タクト層6a、6b、6a′、6b′が形成されると、
次に、図2に示すように、チャネル保護膜5の上に端部
を載せてソース電極7とドレイン電極8とを形成する。
ソース電極7およびドレイン電極8は、Ti、Al、M
o、Cr等の金属をそれぞれ200nm〜400nmの
厚みで堆積し、続いてこれをパターニングして形成され
る。この時、同時に前記ソースバスライン7aが形成さ
れる。以上のようにして薄膜トランジスタTが作製され
る。
【0027】その後、絶縁性基板1上には、前記ドレイ
ン電極8と電気的に接続されて絵素電極9が形成され
る。この絵素電極9は、インジウム錫酸化膜(ITO)
からなり、50nm〜100nmの厚みとなっている。
【0028】上記のようにして作製される薄膜トランジ
スタによれば、図2に示すようにチャネル保護膜5の下
に不純物が打ち込まれたコンタクト層6a′、6b′が
存在する。このため、半導体層4とソース電極7との間
及び半導体層4とドレイン電極8との間が、不純物が打
ち込まれたコンタクト層6a′、6b′の存在により離
隔され、これらの間における絶縁性の向上が図れる。そ
れ故、このような製造工程を経て作製される薄膜トラン
ジスタTによれば、ソース電極7とドレイン電極8との
間におけるリーク(リーク電流)の発生を抑制すること
ができる。
【0029】なお、上記実施例ではイオン注入法でチャ
ネル保護膜5の下方にコンタクト層6a′、6b′を形
成したが、他の方法により形成することもできる。
【0030】図4ないし図6は本発明の他の実施例を示
す。この実施例では、ゲート絶縁膜3の幅方向中央部に
凹部3aを形成すると共に、その上に形成される半導体
層4aを該ゲート絶縁膜3の表面形状に沿った段差形状
に形成し、これにより、上記実施例同様に半導体層4a
のチャネル保護膜5の幅方向両端部の下方に位置する部
分にコンタクト層6a′、6b′を形成する構成とる。
【0031】この実施例における薄膜トランジスタは、
上記実施例の薄膜トランジスタTと構造および製造工程
が略同様であるので、以下に主として異なる部分を説明
する。
【0032】上記同様にして絶縁性基板1上にゲート電
極2が形成されると、図6(a)に示すように該ゲート
電極2の幅方向両端部にゲート絶縁膜3′を積層形成す
る。このゲート絶縁膜3′はその上に形成されるゲート
絶縁膜3に段差を付け、その幅方向中央部に凹部3aを
形成するために設けられる。具体的には、例えばプラズ
マCVD法によりSiNxを、又はスパッタリング法に
よりSiO2を80nm〜100nm程度の厚みで堆積
し、これをパターニングして形成される。
【0033】続いて、図6(b)に示すように、ゲート
絶縁膜3′の上にゲート絶縁膜3およびアモルファスシ
リコンからなる半導体層4aをこの順に形成する。この
時、ゲート絶縁膜3の幅方向中央部に凹部3aが形成さ
れ、また半導体層4aが図示の如き段差状に形成され
る。本実施例におけるゲート絶縁膜3は、例えばプラズ
マCVD法によってSiNxを200nm〜500nm
程度堆積して形成される。また、本実施例における半導
体層4aは、例えばプラズマCVD法によりアモルファ
スシリコンを20nm〜50nm程度の厚みで堆積し、
これをパターニングして形成される。
【0034】続いて、図6(b)に示すように、半導体
層4aの上にチャネル保護膜5を200nm〜300n
mの厚みで堆積し、その後、エッチングバックして該チ
ャネル保護膜5の上面を上記同様にして平坦化する(図
6(c))。
【0035】続いて、図6(d)に示すように、チャネ
ル保護膜5の上から上記同様にしてイオン注入を行い、
チャネル保護膜5で覆われていない半導体層4aの幅方
向両端部に高濃度の不純物が打ち込まれたコンタクト層
6a、6bを、半導体層4aのチャネル保護膜5の幅方
向両端部の下方に位置する部分に低濃度の不純物が打ち
込まれたコンタクト層6a′、6b′を、半導体層4a
の幅方向中央部に不純物が打ち込まれない半導体層4を
それぞれ形成する。
【0036】以下、上記実施例同様のソース電極7およ
びドレイン電極8が形成され、これにより図4および図
5に示される薄膜トランジスタTが作製される。また、
同様にして絵素電極9が形成される。
【0037】この実施例の薄膜トランジスタTによる場
合も、上記実施例同様にソース電極7とドレイン電極8
との間におけるリークの発生を抑制することができる。
またイオン注入以外の方法によっても同様に作製でき
る。
【0038】
【発明の効果】以上の本発明によれば、チャネル保護膜
の側面から内側に若干偏位した部分にも低濃度に不純物
が打ち込まれたコンタクト層が存在するので、半導体層
とソース電極およびドレイン電極との間の絶縁性を向上
できる。従って、従来技術に比較して、ソース電極とド
レイン電極との間に発生するリーク電流を1〜2桁程度
減少させることができる。
【0039】また、本発明薄膜トランジスタの製造方法
によれば、プロセスやフォトマスクの数を増やすことな
く、上記の構造の薄膜トランジスタを形成することがで
きるので、歩留まりや信頼性を向上できる。
【0040】それ故、本発明は大電流が要求されるアク
ティブマトリクス型表示装置の実現に大いに寄与できる
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明薄膜トランジスタの一実施例を示す平面
図。
【図2】図1のA−A線による断面図。
【図3】図1および図2に示される薄膜トランジスタの
イオン注入工程を示す断面図。
【図4】本発明薄膜トランジスタの他の実施例を示す平
面図。
【図5】図4のB−B線による断面図。
【図6】図4および図5に示される薄膜トランジスタの
イオン注入工程を示す断面図。
【図7】薄膜トランジスタの従来例を示す平面図。
【図8】図8のC−C線による断面図。
【図9】従来の薄膜トランジスタにおけるイオン注入工
程を示す断面図。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2 ゲート電極 3 ゲート絶縁膜 4、4a 半導体層 4b 凹部 5 チャネル保護膜 5a 薄肉部 6a、6b、6a′、6b′ コンタクト層 7 ソース電極 8 ドレイン電極 9 絵素電極 T 薄膜トランジスタ
フロントページの続き (72)発明者 森本 弘 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャー プ株式会社内 (72)発明者 井窪 克昌 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャー プ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−4566(JP,A) 特開 昭61−247072(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板上にゲート電極およびゲート絶
    縁膜がこの順に形成され、該ゲート絶縁膜を挟んで半導
    体層の少なくとも一部が該ゲート電極に重畳されると共
    に、該半導体層の上に該半導体層よりも狭幅のチャネル
    保護膜が形成され、かつ一端部を該チャネル保護膜の幅
    方向両端部にそれぞれ載せてソース電極およびドレイン
    電極が形成された薄膜トランジスタにおいて、 該半導体層が幅方向中央部に凹部を有する形状に形成さ
    れると共に、該チャネル保護膜が該半導体層の形状に対
    応して幅方向両端部が中央部よりも薄肉になった形状に
    形成され、かつ該半導体層の幅方向両端から該チャネル
    保護膜の側面から若干内側に偏位した部分にわたってコ
    ンタクト層が形成された薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】絶縁性基板上にゲート電極およびゲート絶
    縁膜をこの順に形成する工程と、 該ゲート絶縁膜上の幅方向中央部に中央部に凹部を有す
    る形状の半導体層を形成する工程と、 該半導体層の上に該半導体層よりも狭幅であって、該半
    導体層の形状に対応して幅方向両端部が中央部よりも肉
    薄になった形状のチャネル保護膜を形成する工程と、 該チャネル保護膜の上からイオンを注入し、該半導体層
    の幅方向両端から該チャネル保護膜の側面から若干内側
    に偏位した部分にわたってコンタクト層を形成する工程
    と、 該絶縁性基板上に一端部が該チャネル保護膜の幅方向両
    端部にそれぞれ載るようにしてソース電極およびドレイ
    ン電極を形成する工程とを含む薄膜トランジスタの製造
    方法。
  3. 【請求項3】絶縁性基板上にゲート電極およびゲート絶
    縁膜がこの順に形成され、該ゲート絶縁膜を挟んで半導
    体層の少なくとも一部が該ゲート電極に重畳されると共
    に、該半導体層の上に該半導体層よりも狭幅のチャネル
    保護膜が形成され、かつ一端部を該チャネル保護膜の幅
    方向両端部にそれぞれ載せてソース電極およびドレイン
    電極が形成された薄膜トランジスタにおいて、 該ゲート絶縁膜が幅方向中央部に凹部を有する形状に形
    成され、該半導体層が該ゲート絶縁膜の表面形状に沿っ
    た段差部を有する形状に形成されると共に、該チャネル
    保護膜が該半導体層の形状に対応して幅方向両端部が中
    央部よりも薄肉になった形状に形成され、かつ該半導体
    層の幅方向両端から該チャネル保護膜の側面から若干内
    側に偏位した部分にわたってコンタクト層が形成された
    薄膜トランジスタ。
  4. 【請求項4】絶縁性基板上にゲート電極を形成する工程
    と、 該絶縁性基板上に該ゲート電極を覆うようにして幅方向
    中央部に凹部を有する形状のゲート絶縁膜を形成する工
    程と、 該ゲート絶縁膜の上に該ゲート絶縁膜の表面形状に沿っ
    た段差部を有する形状の半導体層を形成する工程と、 該半導体層の上に該半導体層よりも狭幅であって、該半
    導体層の形状に対応して幅方向両端部が中央部よりも肉
    薄になった形状のチャネル保護膜を形成する工程と、 該チャネル保護膜の上からイオンを注入し、該半導体層
    の幅方向両端から該チャネル保護膜の側面から若干内側
    に偏位した部分にわたってコンタクト層を形成する工程
    と、 該絶縁性基板上に一端部が該チャネル保護膜の幅方向両
    端部にそれぞれ載るようにしてソース電極およびドレイ
    ン電極を形成する工程とを含む薄膜トランジスタの製造
    方法。
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