JP2660746B2 - 作業車両の走行振動抑制方法 - Google Patents
作業車両の走行振動抑制方法Info
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02F—DREDGING; SOIL-SHIFTING
- E02F9/00—Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
- E02F9/20—Drives; Control devices
- E02F9/22—Hydraulic or pneumatic drives
- E02F9/2203—Arrangements for controlling the attitude of actuators, e.g. speed, floating function
- E02F9/2207—Arrangements for controlling the attitude of actuators, e.g. speed, floating function for reducing or compensating oscillations
-
- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E02—HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
- E02F—DREDGING; SOIL-SHIFTING
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- E02F9/2217—Hydraulic or pneumatic drives with energy recovery arrangements, e.g. using accumulators, flywheels
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- Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ホイールローダなど作業車両の走行振動抑
制方法に関する。
制方法に関する。
従来の技術 第２図は、作業車両のうちホイールローダ１の側面図
である。図において、２はホイールローダ１の車体、３
は車体２のフロント部に装着した作業アタッチメント、
４は作業アタッチメント３のブーム、５はブームシリン
ダ、６はクロスリンク、７はバケットシリンダ、８はバ
ケットリンク、９はバケット、10はバケット９内の積込
み負荷である。
である。図において、２はホイールローダ１の車体、３
は車体２のフロント部に装着した作業アタッチメント、
４は作業アタッチメント３のブーム、５はブームシリン
ダ、６はクロスリンク、７はバケットシリンダ、８はバ
ケットリンク、９はバケット、10はバケット９内の積込
み負荷である。
第３図は、ホイールローダの従来技術走行振動抑制装
置用回路図である。図において、11はブームシリンダ５
のヘッド側油室、12はアキュムレータ、13はスローリタ
ーン弁、14は油圧ポンプ、16はバケット弁、17はブーム
弁、18は振動抑制用の開閉弁、19は開閉弁18の切換作動
信号受信部用ポート部、20は内臓ばね、21は電磁弁、22
は電磁弁21のソレノイド、23は電気回路、24は電気回路
23を開閉するスイッチ、25は電源であり、上記開閉弁1
8、電磁弁21、スイッチ24およびそれら相互間に付随す
る油路、電気回路でもってブームシリンダ５のヘッド側
油室11とアキュムレータ12との連通・遮断をつかさどる
開閉手段を構成している。なお、26は開閉弁18を内蔵ば
ね20の付勢力に抗して閉路状態を維持せしめる信号受信
部用のポート部である。
置用回路図である。図において、11はブームシリンダ５
のヘッド側油室、12はアキュムレータ、13はスローリタ
ーン弁、14は油圧ポンプ、16はバケット弁、17はブーム
弁、18は振動抑制用の開閉弁、19は開閉弁18の切換作動
信号受信部用ポート部、20は内臓ばね、21は電磁弁、22
は電磁弁21のソレノイド、23は電気回路、24は電気回路
23を開閉するスイッチ、25は電源であり、上記開閉弁1
8、電磁弁21、スイッチ24およびそれら相互間に付随す
る油路、電気回路でもってブームシリンダ５のヘッド側
油室11とアキュムレータ12との連通・遮断をつかさどる
開閉手段を構成している。なお、26は開閉弁18を内蔵ば
ね20の付勢力に抗して閉路状態を維持せしめる信号受信
部用のポート部である。
次に、従来技術の走行振動抑制装置の詳細な構成およ
び作用を第２図および第３図に基いて述べる。ホイール
ローダでは、ブーム４が車体２の前部にブームシリンダ
５により、回動可能に装着されている。また、アキュム
レータ12と負荷状態にあるブームシリンダ５のヘッド側
油室11とを開閉弁18を介して連通し、通常時はその開閉
弁18が遮断油路位置（イ）を保持する構成にしてある。
すなわち、開閉弁18には、先にも述べた通り遮断油路位
置（イ）への切換作動用のポート部26と、連通油路位置
（ロ）への切換作動用のポート部19とが有り、常時ブー
ムシリンダ５のヘッド側油室11の圧力信号が油路31,32,
27を経てポート部26に作用し、内蔵ばね20の付勢力に抗
してこれに打勝つ作用力を発揮しているが、一方の受信
部であるポート部19には上記油路32から分岐する油路33
が導かれてはいるものの、中間に電磁弁21が設けてあ
り、該電磁弁21はスイッチ24の操作でソレノイド22が励
磁されない限り油路33は直接油タンク30に通じさせる内
部油路を形成する（ハ）位置を保持するため、開閉弁18
は遮断油路位置（イ）を維持する。
び作用を第２図および第３図に基いて述べる。ホイール
ローダでは、ブーム４が車体２の前部にブームシリンダ
５により、回動可能に装着されている。また、アキュム
レータ12と負荷状態にあるブームシリンダ５のヘッド側
油室11とを開閉弁18を介して連通し、通常時はその開閉
弁18が遮断油路位置（イ）を保持する構成にしてある。
すなわち、開閉弁18には、先にも述べた通り遮断油路位
置（イ）への切換作動用のポート部26と、連通油路位置
（ロ）への切換作動用のポート部19とが有り、常時ブー
ムシリンダ５のヘッド側油室11の圧力信号が油路31,32,
27を経てポート部26に作用し、内蔵ばね20の付勢力に抗
してこれに打勝つ作用力を発揮しているが、一方の受信
部であるポート部19には上記油路32から分岐する油路33
が導かれてはいるものの、中間に電磁弁21が設けてあ
り、該電磁弁21はスイッチ24の操作でソレノイド22が励
磁されない限り油路33は直接油タンク30に通じさせる内
部油路を形成する（ハ）位置を保持するため、開閉弁18
は遮断油路位置（イ）を維持する。
次に、スイッチ24を操作すると電磁弁21は（ハ）位置
から（ニ）位置に切換わり、上記油路32から分岐した油
路を該弁21（ニ）位置内部通路、油路33を介してポート
部19に通じさせるので、ポート部26,19には共に同一大
きさの信号が作用することとなるので、内蔵ばね20の付
勢力により開閉弁18は（イ）位置から（ロ）位置へと切
変わり、アキュムレータ12とブームシリンダ５のヘッド
側油室11とが連通状態になることにより振動抑制を行う
ように構成している。
から（ニ）位置に切換わり、上記油路32から分岐した油
路を該弁21（ニ）位置内部通路、油路33を介してポート
部19に通じさせるので、ポート部26,19には共に同一大
きさの信号が作用することとなるので、内蔵ばね20の付
勢力により開閉弁18は（イ）位置から（ロ）位置へと切
変わり、アキュムレータ12とブームシリンダ５のヘッド
側油室11とが連通状態になることにより振動抑制を行う
ように構成している。
以上のような回路構成のホイールローダで停止または
微速走行状態で土砂の掘削、すくい込みなどを行うとき
にはスイッチ24を開いた状態で運転すると、電磁弁21の
ソレノイド22は非通電となっているので、電磁弁21は開
閉弁18のポート部19をタンクに連通させる油路位置
（ハ）にある。すなわち、開閉弁18の一方のポート部19
は、油路33電磁弁21のタンク連通油路位置（ハ）を経
て、油タンク30に通じ他方のポート部26にはヘッド側油
室11の圧油が常時パイロット圧として作用している。従
って、ブームシリンダ５のヘッド側油室11と、アキュム
レータ12とは開閉弁18の遮断油路位置（イ）にて遮断さ
れ、作業アタッチメント３はブームシリンダ５により、
ホイールローダの車体に対して確固状態に支持される。
微速走行状態で土砂の掘削、すくい込みなどを行うとき
にはスイッチ24を開いた状態で運転すると、電磁弁21の
ソレノイド22は非通電となっているので、電磁弁21は開
閉弁18のポート部19をタンクに連通させる油路位置
（ハ）にある。すなわち、開閉弁18の一方のポート部19
は、油路33電磁弁21のタンク連通油路位置（ハ）を経
て、油タンク30に通じ他方のポート部26にはヘッド側油
室11の圧油が常時パイロット圧として作用している。従
って、ブームシリンダ５のヘッド側油室11と、アキュム
レータ12とは開閉弁18の遮断油路位置（イ）にて遮断さ
れ、作業アタッチメント３はブームシリンダ５により、
ホイールローダの車体に対して確固状態に支持される。
次にバケット９に土砂などの積込み負荷10のすくい込
みを完了し、起伏のある地面上の走行開始に当たってス
イッチ24をオン操作すると、ソレノイド22に電源25が通
電するので、電磁弁21はタンク連通油路位置（ハ）から
開通油路位置（ニ）に切換わり、上記積込み負荷10によ
り増大しているブームシリンダ５のヘッド側油室11の圧
油は、油路31,32を経て開閉弁18に達し、該油路32はそ
の途中で図の上下に分岐して一方は、絞り部28、油路27
を経て、開閉弁18のポート部26に、また他方は、絞り部
29、電磁弁21の開通油路位置（ニ）、油路33を経て、開
閉弁18のポート部19に作用する。そこで開閉弁18は、内
蔵ばね20の付勢力により遮断油路位置（イ）から開通油
路位置（ロ）に切換わり、ブームシリンダ５のヘッド側
油室11はスローリターン弁13を介してアキュムレータ12
と連通状態になるので、ホイールローダが積込み負荷10
を保持して起伏のある地面上の走行しても、十分な振動
抑制効果が発揮される。
みを完了し、起伏のある地面上の走行開始に当たってス
イッチ24をオン操作すると、ソレノイド22に電源25が通
電するので、電磁弁21はタンク連通油路位置（ハ）から
開通油路位置（ニ）に切換わり、上記積込み負荷10によ
り増大しているブームシリンダ５のヘッド側油室11の圧
油は、油路31,32を経て開閉弁18に達し、該油路32はそ
の途中で図の上下に分岐して一方は、絞り部28、油路27
を経て、開閉弁18のポート部26に、また他方は、絞り部
29、電磁弁21の開通油路位置（ニ）、油路33を経て、開
閉弁18のポート部19に作用する。そこで開閉弁18は、内
蔵ばね20の付勢力により遮断油路位置（イ）から開通油
路位置（ロ）に切換わり、ブームシリンダ５のヘッド側
油室11はスローリターン弁13を介してアキュムレータ12
と連通状態になるので、ホイールローダが積込み負荷10
を保持して起伏のある地面上の走行しても、十分な振動
抑制効果が発揮される。
発明が解決しようとする課題 走行振動抑制装置用回路をそなえた作業車両、例えば
ホイールローダでは、バケットに土砂などのすくい込み
を完了し、起伏のある地面上の走行開始に当たってはス
イッチをオン操作する。従来技術走行振動抑制装置用回
路では、上記スイッチをオン操作した時に、振動抑制用
の開閉弁が遮断油路位置から開通油路位置に切換わる。
このとき、アキュムレータ内に蓄圧されている圧油の圧
力がブームシリンダのヘッド側油室のそれよりも低圧に
なっているときには、前記ヘッド側油室の圧油の一部が
瞬間的にアキュムレータに流れ込む。このため、振動抑
制装置を作動させた瞬間にブームが或る寸方だけ降下す
ることがあり、運転操作性に影響を及ぼすことがあっ
た。
ホイールローダでは、バケットに土砂などのすくい込み
を完了し、起伏のある地面上の走行開始に当たってはス
イッチをオン操作する。従来技術走行振動抑制装置用回
路では、上記スイッチをオン操作した時に、振動抑制用
の開閉弁が遮断油路位置から開通油路位置に切換わる。
このとき、アキュムレータ内に蓄圧されている圧油の圧
力がブームシリンダのヘッド側油室のそれよりも低圧に
なっているときには、前記ヘッド側油室の圧油の一部が
瞬間的にアキュムレータに流れ込む。このため、振動抑
制装置を作動させた瞬間にブームが或る寸方だけ降下す
ることがあり、運転操作性に影響を及ぼすことがあっ
た。
本発明は上記現象に鑑み、ブームの瞬間的な降下を防
止できる走行振動抑制方法を提供することを課題とす
る。
止できる走行振動抑制方法を提供することを課題とす
る。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために講じた本発明の手段は、 ブームシリンダの負荷側油室とアキュムレータとを開
閉弁を介して連通可能に接続し、開閉弁を開くことによ
り走行時の機体の振動を抑制する作業車両の走行振動抑
制方法において、アキュムレータの圧力とブームシリン
ダの負荷側油室の圧力とを比較して、アキュムレータの
圧力が低い場合は前記アキュムレータの圧力を前記ブー
ムシリンダの負荷側油室の圧力とほぼ等しくなるよう優
先して油圧ポンプの圧油を該アキュムレータに供給し、
前記開閉弁を開いた際にブームの降下を防止するように
した。
閉弁を介して連通可能に接続し、開閉弁を開くことによ
り走行時の機体の振動を抑制する作業車両の走行振動抑
制方法において、アキュムレータの圧力とブームシリン
ダの負荷側油室の圧力とを比較して、アキュムレータの
圧力が低い場合は前記アキュムレータの圧力を前記ブー
ムシリンダの負荷側油室の圧力とほぼ等しくなるよう優
先して油圧ポンプの圧油を該アキュムレータに供給し、
前記開閉弁を開いた際にブームの降下を防止するように
した。
作用 作業車両、例えばホイールローダで、バケットに土砂
のすくい込みを完了し、起伏のある地面上を走行すると
きには、走行振動抑制装置用回路のブームの負荷側油室
であるヘッド側油室とアキュムレータとを連通遮断する
開閉弁を開通油路位置に切換え操作する。これによりブ
ームのヘッド側油室とアキュムレータは連通されるが、
従来の技術ではこのときアキュムレータ内に蓄圧されて
いる圧油の圧力がブームシリンダのヘッド側油室の圧力
よりも低圧となっているときには、上記ヘッド側油室の
圧油の一部がアキュムレータに流れ込むため、瞬間的に
ブームが降下していた。
のすくい込みを完了し、起伏のある地面上を走行すると
きには、走行振動抑制装置用回路のブームの負荷側油室
であるヘッド側油室とアキュムレータとを連通遮断する
開閉弁を開通油路位置に切換え操作する。これによりブ
ームのヘッド側油室とアキュムレータは連通されるが、
従来の技術ではこのときアキュムレータ内に蓄圧されて
いる圧油の圧力がブームシリンダのヘッド側油室の圧力
よりも低圧となっているときには、上記ヘッド側油室の
圧油の一部がアキュムレータに流れ込むため、瞬間的に
ブームが降下していた。
しかし、本発明の走行振動抑制方法では、前記開閉弁
が遮断油路位置にあるとき、前記アキュムレータに蓄圧
されている圧力とブームシリンダの負荷側油室であるヘ
ッド側油室の圧力を比較して、前記アキュムレータに蓄
圧されている圧力がブームシリンダのヘッド側油室の圧
力より低い場合に、前記アキュムレータの圧力が前記ブ
ームシリンダのヘッド側油室の圧力とほぼ等しい圧力を
維持するように油圧ポンプから圧油を前記アキュムレー
タに供給するようにした。これにより前記開閉弁を開通
油路位置に切換えたときは、常に前記アキュムレータの
圧力と前記ブームシリンダのヘッド側油路の圧力がほぼ
等しいため、前記ヘッド側油室の圧油の一部がアキュム
レータに流れ込むことはなく、ブームが瞬間的に降下す
るという現象が発生しない。
が遮断油路位置にあるとき、前記アキュムレータに蓄圧
されている圧力とブームシリンダの負荷側油室であるヘ
ッド側油室の圧力を比較して、前記アキュムレータに蓄
圧されている圧力がブームシリンダのヘッド側油室の圧
力より低い場合に、前記アキュムレータの圧力が前記ブ
ームシリンダのヘッド側油室の圧力とほぼ等しい圧力を
維持するように油圧ポンプから圧油を前記アキュムレー
タに供給するようにした。これにより前記開閉弁を開通
油路位置に切換えたときは、常に前記アキュムレータの
圧力と前記ブームシリンダのヘッド側油路の圧力がほぼ
等しいため、前記ヘッド側油室の圧油の一部がアキュム
レータに流れ込むことはなく、ブームが瞬間的に降下す
るという現象が発生しない。
実施例 以下、本発明の振動抑制方法の一実施例を図面に基い
て詳細に説明する。第１図は、本発明の走行振動抑制方
法の一実施例を示す回路図である。図において、従来技
術と同一構成要素を使用するものに対しては同一符号を
付し説明は省略する。15は蓄圧弁、34はパイロット圧切
換弁、35,36はパイロット圧切換弁34を（ヘ）位置、
（ホ）位置へ切換える作用力を発揮する受信部のそれぞ
れのポート部、37は内蔵ばね、28,29,38,39はそれぞれ
絞り部である。
て詳細に説明する。第１図は、本発明の走行振動抑制方
法の一実施例を示す回路図である。図において、従来技
術と同一構成要素を使用するものに対しては同一符号を
付し説明は省略する。15は蓄圧弁、34はパイロット圧切
換弁、35,36はパイロット圧切換弁34を（ヘ）位置、
（ホ）位置へ切換える作用力を発揮する受信部のそれぞ
れのポート部、37は内蔵ばね、28,29,38,39はそれぞれ
絞り部である。
次に、本発明の走行振動抑制方法の一実施例を示す油
圧回路構成について述べる。振動抑制用の開閉弁18の切
換作動側用である一方のポート部19と、電磁弁21とを連
通するパイロット圧作動回路47,46の途中にパイロット
圧切換弁34を設けた。そして、アキュムレータ12の圧力
がブームシリンダ５のヘッド側油室11の圧力とほぼ同圧
であるとき、上記パイロット圧切換弁34は内蔵ばね37の
付勢力により（ヘ）位置となるように油路42,40に通じ
る受圧部のポート部36,35を有する。よって、電源用ス
イッチ24が開路状態にある限り、開閉弁18の上記他方の
ポート部19はパイロット圧作動回路47,46,電磁弁21を介
して油タンク30に通じ、該振動抑制用の開閉弁18は
（イ）位置を保持する。この状態でスイッチ24を操作
し、電磁弁21を（ハ）位置から（ニ）位置に切換える
と、振動抑制用の開閉弁18は内蔵ばね20の付勢力により
（ロ）位置に切換わり、アキュムレータ12とヘッド側油
室11が該開閉弁18を介して連通する。また、油圧ポンプ
14の吐出側に通常は内蔵ばねの付勢力により（ト）位置
にあるが該油圧ポンプ14の吐出圧力が所定値以上になる
と（チ）位置に切換わる蓄圧弁15を設け、アキュムレー
タ12の圧力がブームシリンダ５のヘッド側油室11の圧力
より低く、スイッチ24が開路しているときには、前記パ
イロット圧切換弁34は蓄圧弁用パイロット圧油路45が該
弁34の（ホ）位置通路、、電磁弁21の（ハ）位置通路を
介して油タンク30に通ぜしめるので該蓄圧弁15は蓄圧用
油路位置（ト）に保持される。またアキュムレータ12の
圧力がブームシリンダ５のヘッド側油室11とほぼ同圧と
なっているときにスイッチ24を操作して電磁弁21が
（ニ）位置にあるときは、前述したように、パイロット
圧切換弁34は開閉弁用パイロット圧油路位置（ヘ）に切
換作動することにより、蓄圧弁用パイロット油路45は該
切換弁34の（ヘ）位置通路を介して油タンク30に通じ、
蓄圧弁15をブーム弁連通油路位置（チ）に切換作動させ
る。
圧回路構成について述べる。振動抑制用の開閉弁18の切
換作動側用である一方のポート部19と、電磁弁21とを連
通するパイロット圧作動回路47,46の途中にパイロット
圧切換弁34を設けた。そして、アキュムレータ12の圧力
がブームシリンダ５のヘッド側油室11の圧力とほぼ同圧
であるとき、上記パイロット圧切換弁34は内蔵ばね37の
付勢力により（ヘ）位置となるように油路42,40に通じ
る受圧部のポート部36,35を有する。よって、電源用ス
イッチ24が開路状態にある限り、開閉弁18の上記他方の
ポート部19はパイロット圧作動回路47,46,電磁弁21を介
して油タンク30に通じ、該振動抑制用の開閉弁18は
（イ）位置を保持する。この状態でスイッチ24を操作
し、電磁弁21を（ハ）位置から（ニ）位置に切換える
と、振動抑制用の開閉弁18は内蔵ばね20の付勢力により
（ロ）位置に切換わり、アキュムレータ12とヘッド側油
室11が該開閉弁18を介して連通する。また、油圧ポンプ
14の吐出側に通常は内蔵ばねの付勢力により（ト）位置
にあるが該油圧ポンプ14の吐出圧力が所定値以上になる
と（チ）位置に切換わる蓄圧弁15を設け、アキュムレー
タ12の圧力がブームシリンダ５のヘッド側油室11の圧力
より低く、スイッチ24が開路しているときには、前記パ
イロット圧切換弁34は蓄圧弁用パイロット圧油路45が該
弁34の（ホ）位置通路、、電磁弁21の（ハ）位置通路を
介して油タンク30に通ぜしめるので該蓄圧弁15は蓄圧用
油路位置（ト）に保持される。またアキュムレータ12の
圧力がブームシリンダ５のヘッド側油室11とほぼ同圧と
なっているときにスイッチ24を操作して電磁弁21が
（ニ）位置にあるときは、前述したように、パイロット
圧切換弁34は開閉弁用パイロット圧油路位置（ヘ）に切
換作動することにより、蓄圧弁用パイロット油路45は該
切換弁34の（ヘ）位置通路を介して油タンク30に通じ、
蓄圧弁15をブーム弁連通油路位置（チ）に切換作動させ
る。
次に、本発明の走行振動抑制方法の一実施例を示す油
圧回路構成の各装置の作用について述べる。ホイールロ
ーダの走行開始に当たってスイッチ24をオン操作する
と、電磁弁21は開通油路位置（ニ）に切換わる。一方、
パイロット圧切換弁34のポート部35に対しては、ブーム
シリンダ５のヘッド側油室11の油圧が、油路31,32,40、
その油路40の分岐油路に設けた絞り部38を介して作用し
ている。またポート部36に対しては、アキュムレータ12
の油圧が、スローリターン弁13、油路41、42、絞り部39
を介して作用している。そこで、アキュムレータ12の圧
力がブームシリンダ５のヘッド側油室11の圧力に比べて
低く、その差圧が所定の圧力（内蔵ばね37のばね力を考
慮した圧力）以上となっていると仮定したときには、パ
イロット圧切換弁34は蓄圧弁15用のパイロット油路位置
（ホ）に、また蓄圧弁15は内蔵ばねで予め設定された圧
力差となる蓄圧用油路位置（ト）を保持する。したがっ
て油圧ポンプ14の吐出圧油は、蓄圧弁15の迄蓄用油路位
置（ト）、チェック弁43、油路44,42,41、スローリター
ン弁13を通じて、強制的にアキュムレータ12に蓄圧され
る。この時点では、振動抑制用の開閉弁18は遮断油路位
置（イ）の状態にあるので、走行振動抑制装置の効果は
まだ発揮されていない。この場合には、ホイールローダ
の作業アタッチメントがブームシリンダ５により、その
車体に対して確固状態に支持される。
圧回路構成の各装置の作用について述べる。ホイールロ
ーダの走行開始に当たってスイッチ24をオン操作する
と、電磁弁21は開通油路位置（ニ）に切換わる。一方、
パイロット圧切換弁34のポート部35に対しては、ブーム
シリンダ５のヘッド側油室11の油圧が、油路31,32,40、
その油路40の分岐油路に設けた絞り部38を介して作用し
ている。またポート部36に対しては、アキュムレータ12
の油圧が、スローリターン弁13、油路41、42、絞り部39
を介して作用している。そこで、アキュムレータ12の圧
力がブームシリンダ５のヘッド側油室11の圧力に比べて
低く、その差圧が所定の圧力（内蔵ばね37のばね力を考
慮した圧力）以上となっていると仮定したときには、パ
イロット圧切換弁34は蓄圧弁15用のパイロット油路位置
（ホ）に、また蓄圧弁15は内蔵ばねで予め設定された圧
力差となる蓄圧用油路位置（ト）を保持する。したがっ
て油圧ポンプ14の吐出圧油は、蓄圧弁15の迄蓄用油路位
置（ト）、チェック弁43、油路44,42,41、スローリター
ン弁13を通じて、強制的にアキュムレータ12に蓄圧され
る。この時点では、振動抑制用の開閉弁18は遮断油路位
置（イ）の状態にあるので、走行振動抑制装置の効果は
まだ発揮されていない。この場合には、ホイールローダ
の作業アタッチメントがブームシリンダ５により、その
車体に対して確固状態に支持される。
次に、スイッチ24のオン操作時に、アキュムレータ12
の圧力がブームシリンダ５のヘッド側油室11の圧力とほ
ぼ同圧となっている場合、あるいは前述の油圧ポンプ14
の吐出圧油の補給により同圧となった場合には、パイロ
ット圧切換弁34はその内蔵ばね37のばね力により、開閉
弁用パイロット圧油路位置（ヘ）に切換わる。それにと
もない、蓄圧弁用パイロット油路45はパイロット圧切換
弁34のパイロット圧油路位置（ヘ）を介して油タンク30
に連通するので、蓄圧弁15は自動的にブーム弁連通油路
位置（チ）に切換わる。そこでブームシリンダ５のヘッ
ド側油室11の圧力は、電磁弁21の開通油路位置（ニ）、
油路46、パイロット圧切換弁34のパイロット油路位置
（ヘ）、油路47を通じて、振動抑制用の開閉弁18の切換
作動側用ポート部19に作用する。それにより、開閉弁18
は遮断油路位置（イ）から開通油路位置（ロ）に切換わ
り、ブームシリンダ５のヘッド側油室11とアキュムレー
タ12は、上記開閉弁18を介して連通状態となるので、走
行振動抑制装置の効果が発揮される。また、開閉弁18が
（イ）位置から（ロ）位置に切換わるときはアキュムレ
ータ12の圧力とブームシリンダ５のヘッド側油室11の圧
油はほぼ同圧となっているので、ブームシリンダ５のヘ
ッド側油室11の圧油の一部が瞬時的にアキュムレータ12
に流れ込むことはない。したがって、従来技術における
ブーム降下現象を防止することができる。
の圧力がブームシリンダ５のヘッド側油室11の圧力とほ
ぼ同圧となっている場合、あるいは前述の油圧ポンプ14
の吐出圧油の補給により同圧となった場合には、パイロ
ット圧切換弁34はその内蔵ばね37のばね力により、開閉
弁用パイロット圧油路位置（ヘ）に切換わる。それにと
もない、蓄圧弁用パイロット油路45はパイロット圧切換
弁34のパイロット圧油路位置（ヘ）を介して油タンク30
に連通するので、蓄圧弁15は自動的にブーム弁連通油路
位置（チ）に切換わる。そこでブームシリンダ５のヘッ
ド側油室11の圧力は、電磁弁21の開通油路位置（ニ）、
油路46、パイロット圧切換弁34のパイロット油路位置
（ヘ）、油路47を通じて、振動抑制用の開閉弁18の切換
作動側用ポート部19に作用する。それにより、開閉弁18
は遮断油路位置（イ）から開通油路位置（ロ）に切換わ
り、ブームシリンダ５のヘッド側油室11とアキュムレー
タ12は、上記開閉弁18を介して連通状態となるので、走
行振動抑制装置の効果が発揮される。また、開閉弁18が
（イ）位置から（ロ）位置に切換わるときはアキュムレ
ータ12の圧力とブームシリンダ５のヘッド側油室11の圧
油はほぼ同圧となっているので、ブームシリンダ５のヘ
ッド側油室11の圧油の一部が瞬時的にアキュムレータ12
に流れ込むことはない。したがって、従来技術における
ブーム降下現象を防止することができる。
発明の効果 作業車両、例えばホイールローダで、バケットに土砂
のすくい込みを完了し、起伏のある地面上を走行すると
きには、走行振動抑制装置用回路のブームの負荷側油室
であるヘッド側油室とアキュムレータとを連通遮断する
開閉弁を開通油路位置に切換え操作する。これによりブ
ームのヘッド側油室とアキュムレータは連通されるが、
従来の技術ではこのときアキュムレータ内に蓄圧されて
いる圧油の圧力がブームシリンダのヘッド側油室の圧力
よりも低圧となっているときには、上記ヘッド側油室の
圧油の一部がアキュムレータに流れ込むため、瞬間的に
ブームが降下していた。
のすくい込みを完了し、起伏のある地面上を走行すると
きには、走行振動抑制装置用回路のブームの負荷側油室
であるヘッド側油室とアキュムレータとを連通遮断する
開閉弁を開通油路位置に切換え操作する。これによりブ
ームのヘッド側油室とアキュムレータは連通されるが、
従来の技術ではこのときアキュムレータ内に蓄圧されて
いる圧油の圧力がブームシリンダのヘッド側油室の圧力
よりも低圧となっているときには、上記ヘッド側油室の
圧油の一部がアキュムレータに流れ込むため、瞬間的に
ブームが降下していた。
しかし、本発明の走行振動抑制方法では、前記開閉弁
が遮断油路位置にあるとき、前記アキュムレータに蓄圧
されている圧力とブームシリンダの負荷側油室であるヘ
ッド側油室の圧力を比較して、前記アキュムレータに蓄
圧されている圧力がブームシリンダのヘッド側油室の圧
力より低い場合に、前記アキュムレータの圧力が前記ブ
ームシリンダのヘッド側油室の圧力とほぼ等しい圧力を
維持するように油圧ポンプから圧油を前記アキュムレー
タに供給するようにした。これにより前記開閉弁を開通
油路位置に切換えたときは、常に前記アキュムレータの
圧力と前記ブームシリンダのヘッド側油室の圧力がほぼ
等しいため、前記ヘッド側油室の圧油の一部がアキュム
レータに流れ込むことはなく、ブームが瞬間的に降下す
るという減少が発生しない。
が遮断油路位置にあるとき、前記アキュムレータに蓄圧
されている圧力とブームシリンダの負荷側油室であるヘ
ッド側油室の圧力を比較して、前記アキュムレータに蓄
圧されている圧力がブームシリンダのヘッド側油室の圧
力より低い場合に、前記アキュムレータの圧力が前記ブ
ームシリンダのヘッド側油室の圧力とほぼ等しい圧力を
維持するように油圧ポンプから圧油を前記アキュムレー
タに供給するようにした。これにより前記開閉弁を開通
油路位置に切換えたときは、常に前記アキュムレータの
圧力と前記ブームシリンダのヘッド側油室の圧力がほぼ
等しいため、前記ヘッド側油室の圧油の一部がアキュム
レータに流れ込むことはなく、ブームが瞬間的に降下す
るという減少が発生しない。
これにより本発明の走行振動抑制方法を適用した作業
車両では、走行振動抑制装置を作動させた時にブームが
降下することはなく、振動抑制回路への切換時の運転操
作性を向上させることができる。
車両では、走行振動抑制装置を作動させた時にブームが
降下することはなく、振動抑制回路への切換時の運転操
作性を向上させることができる。
第１図は本発明の走行振動抑制方法の一実施例を示す走
行振動抑制装置用回路図、第２図はホイールローダの側
面図、第３図は従来技術の走行振動抑制装置用回路図で
ある。 ３……作業アタッチメント ４……ブーム ５……ブームシリンダ 11……ヘッド側油室 12……アキュムレータ 14……油圧ポンプ 15……蓄圧弁 18……開閉弁 19……切換作動側用ポート部 21……電磁弁 24……スイッチ 34……パイロット圧切換弁
行振動抑制装置用回路図、第２図はホイールローダの側
面図、第３図は従来技術の走行振動抑制装置用回路図で
ある。 ３……作業アタッチメント ４……ブーム ５……ブームシリンダ 11……ヘッド側油室 12……アキュムレータ 14……油圧ポンプ 15……蓄圧弁 18……開閉弁 19……切換作動側用ポート部 21……電磁弁 24……スイッチ 34……パイロット圧切換弁
Claims (1)
- 【請求項１】ブームシリンダの負荷側油室とアキュムレ
ータとを開閉弁を介して連通可能に接続し、前記開閉弁
を開くことにより走行時の機体の振動を抑制する作業車
両の走行振動抑制方法において、前記アキュムレータの
圧力と前記ブームシリンダの負荷側油室の圧力とを比較
して、前記アキュムレータの圧力が低い場合は前記アキ
ュムレータの圧力を前記ブームシリンダの負荷側油室の
圧力とほぼ等しくなるよう優先して油圧ポンプの圧油を
前記アキュムレータに供給し、前記開閉弁を開いた際に
ブームの降下を防止することを特徴とする作業車両の走
行振動抑制方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10303289A JP2660746B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 作業車両の走行振動抑制方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10303289A JP2660746B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 作業車両の走行振動抑制方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02283932A JPH02283932A (ja) | 1990-11-21 |
| JP2660746B2 true JP2660746B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=14343319
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10303289A Expired - Fee Related JP2660746B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 作業車両の走行振動抑制方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2660746B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005155230A (ja) * | 2003-11-27 | 2005-06-16 | Komatsu Ltd | 車輪式建設機械の走行振動抑制油圧回路 |
| WO2011073721A1 (en) * | 2009-12-17 | 2011-06-23 | Volvo Compact Equipment Sas | Construction equipment machine with improved boom suspension |
| CN112031064A (zh) * | 2019-06-03 | 2020-12-04 | 江苏恒立液压科技有限公司 | 具有振动抑制功能的液压系统和具有其的工程机械 |
-
1989
- 1989-04-21 JP JP10303289A patent/JP2660746B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02283932A (ja) | 1990-11-21 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |