JP2660276B2 - 癌悪性度の体外検出法 - Google Patents
癌悪性度の体外検出法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、癌悪性度の体外検出法
に関する。本発明を用いることにより、簡易な方法で癌
の悪性度を検出することができる。
に関する。本発明を用いることにより、簡易な方法で癌
の悪性度を検出することができる。
【0002】
【従来の技術】癌の悪性度を把握することは、臨床にお
いて、治療法の選択や患者の予後の推定などのために不
可欠である。癌の悪性度は、癌の増殖性、浸潤性、転移
性などによって定められるが、これらの癌悪性度関連因
子を評価する方法として種々のものが提案されている。
いて、治療法の選択や患者の予後の推定などのために不
可欠である。癌の悪性度は、癌の増殖性、浸潤性、転移
性などによって定められるが、これらの癌悪性度関連因
子を評価する方法として種々のものが提案されている。
【0003】まず、すべての臓器の癌に適用可能な分類
として、UICC(国際対癌連合)の提唱するTNM分
類がある。Tは原発巣の状態(大きさ、深達度など)、
Nはリンパ節転移の有無とその広がり、Mは遠隔転移の
有無を表し、それぞれが0、1、2、3などと表現さ
れ、数が大きいほど進行した癌であることを示す。T、
N、Mの組み合わせで癌の病期が規定され、T、N、M
のそれぞれと病期が最も単純で且つ重要な予後因子とさ
れている。
として、UICC(国際対癌連合)の提唱するTNM分
類がある。Tは原発巣の状態(大きさ、深達度など)、
Nはリンパ節転移の有無とその広がり、Mは遠隔転移の
有無を表し、それぞれが0、1、2、3などと表現さ
れ、数が大きいほど進行した癌であることを示す。T、
N、Mの組み合わせで癌の病期が規定され、T、N、M
のそれぞれと病期が最も単純で且つ重要な予後因子とさ
れている。
【0004】しかし、病期がかなり進行してしまった段
階では、癌そのものの増殖が緩慢であっても、いずれ患
者は死の転帰をとることなどから、T、N、Mの因子を
そのまま悪性度の診断に用いることができない。そのよ
うな場合の診断用因子として、組織学的分化度、細胞学
的異型度、脈管侵襲性、分裂期細胞数の頻度、原発巣に
おける反応細胞の多寡とその細胞種ならびに局所リンパ
節における反応性(癌免疫)等のミクロ予後因子が例示
される。例えば、分裂期細胞数の頻度が重要な予後因子
であることは、いくつかの臓器の腫瘍で既によく知られ
た事実であり、特に子宮の平滑筋腫瘍では、数視野あた
りの分裂期細胞数を腫瘍の良・悪性の診断根拠としてい
る。しかし、中期の極めて短い腫瘍では、増殖速度が速
くても分裂期細胞数の頻度は低いものがあり、その頻度
は必ずしも増殖性を示すとはいえず、客観性があまり高
くない。
階では、癌そのものの増殖が緩慢であっても、いずれ患
者は死の転帰をとることなどから、T、N、Mの因子を
そのまま悪性度の診断に用いることができない。そのよ
うな場合の診断用因子として、組織学的分化度、細胞学
的異型度、脈管侵襲性、分裂期細胞数の頻度、原発巣に
おける反応細胞の多寡とその細胞種ならびに局所リンパ
節における反応性(癌免疫)等のミクロ予後因子が例示
される。例えば、分裂期細胞数の頻度が重要な予後因子
であることは、いくつかの臓器の腫瘍で既によく知られ
た事実であり、特に子宮の平滑筋腫瘍では、数視野あた
りの分裂期細胞数を腫瘍の良・悪性の診断根拠としてい
る。しかし、中期の極めて短い腫瘍では、増殖速度が速
くても分裂期細胞数の頻度は低いものがあり、その頻度
は必ずしも増殖性を示すとはいえず、客観性があまり高
くない。
【0005】一方、この数年間、ある種の染色体異常、
遺伝子異常が癌の悪性度と関連するとして、予後因子と
して登場してきた。例えば、異常な核DNA量をもった
腫瘍は進展が速やかで患者の予後が不良であり、平均核
DNA量のより大きなクローンはより悪性度が高いとい
ったことなどである。また、増幅された遺伝子、点突然
変異を示す遺伝子、さらには再構成を示す遺伝子の異常
発現と癌の悪性度あるいは患者の予後との相関がいくつ
かの癌について明らかにされている。最近では各種増殖
因子やその他の生理活性物質のレセプターの発現と予後
との関連性についての研究も盛んとなってきている。し
かし、いまだ十分な成果を挙げるには至っていない。
遺伝子異常が癌の悪性度と関連するとして、予後因子と
して登場してきた。例えば、異常な核DNA量をもった
腫瘍は進展が速やかで患者の予後が不良であり、平均核
DNA量のより大きなクローンはより悪性度が高いとい
ったことなどである。また、増幅された遺伝子、点突然
変異を示す遺伝子、さらには再構成を示す遺伝子の異常
発現と癌の悪性度あるいは患者の予後との相関がいくつ
かの癌について明らかにされている。最近では各種増殖
因子やその他の生理活性物質のレセプターの発現と予後
との関連性についての研究も盛んとなってきている。し
かし、いまだ十分な成果を挙げるには至っていない。
【0006】以上のように、癌の悪性度を診断する方法
としては、TNM分類、遺伝子、染色体によるものが主
流をなしているが、そのいずれもが診断に時間を要し、
また長年の経験を必要とする等の問題があった。
としては、TNM分類、遺伝子、染色体によるものが主
流をなしているが、そのいずれもが診断に時間を要し、
また長年の経験を必要とする等の問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであり、簡易な方法で癌の悪性度を体
外にて検出することのできる、癌悪性度の体外検出法を
提供することを目的とする。
みてなされたものであり、簡易な方法で癌の悪性度を体
外にて検出することのできる、癌悪性度の体外検出法を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】癌の治療において、早期
の正確な診断による的確な治療の施行が重要であること
は、いまさら言を待たない。癌の治療の選択や予後の予
測は、癌の悪性度に応じて対処されるべきであり、癌悪
性度の検出は不可欠である。例えば、癌の悪性度が低い
と診断された症例では、患者に必要最小限の強さのマイ
ルドな制癌剤による処置を施すことができ、不必要に強
力な制癌剤による処置のために患者に副作用による多大
な苦痛を強いるというようなことが避けられよう。
の正確な診断による的確な治療の施行が重要であること
は、いまさら言を待たない。癌の治療の選択や予後の予
測は、癌の悪性度に応じて対処されるべきであり、癌悪
性度の検出は不可欠である。例えば、癌の悪性度が低い
と診断された症例では、患者に必要最小限の強さのマイ
ルドな制癌剤による処置を施すことができ、不必要に強
力な制癌剤による処置のために患者に副作用による多大
な苦痛を強いるというようなことが避けられよう。
【0009】本発明者らは、HSP(=heat shock pro
tein;ストレス蛋白質、熱ショック蛋白質ともいう)と
癌との関連に関して検討を重ねてきたが、患者から採取
した癌細胞、血液、尿などの試料中におけるHSP4
7、すなわち分子量47キロダルトンのHSPの量を測
定することにより、癌の悪性度の診断が、ひいては患者
の予後の推定が可能であるという知見を得、本発明を完
成するに至った。すなわち本発明者らは、癌化し、ある
いは癌が悪性化するに従い、癌患者由来の試料中におけ
るHSP47の発現量が減少し、極端な場合には消失し
てしまうということを発見したのである。
tein;ストレス蛋白質、熱ショック蛋白質ともいう)と
癌との関連に関して検討を重ねてきたが、患者から採取
した癌細胞、血液、尿などの試料中におけるHSP4
7、すなわち分子量47キロダルトンのHSPの量を測
定することにより、癌の悪性度の診断が、ひいては患者
の予後の推定が可能であるという知見を得、本発明を完
成するに至った。すなわち本発明者らは、癌化し、ある
いは癌が悪性化するに従い、癌患者由来の試料中におけ
るHSP47の発現量が減少し、極端な場合には消失し
てしまうということを発見したのである。
【0010】本発明によれば、癌患者由来の被検試料中
におけるHSP47のレベル(存在量)を測定すること
により癌の悪性度を検出することを特徴とする、癌悪性
度の体外検出法が提供される。
におけるHSP47のレベル(存在量)を測定すること
により癌の悪性度を検出することを特徴とする、癌悪性
度の体外検出法が提供される。
【0011】ここで、該癌悪性度の体外検出法は、癌患
者由来の被検試料に、HSP47と免疫学的に反応性の
ある免疫反応物質を加え、生じたHSP47と前記免疫
反応物質との結合体(以下、HSP47−免疫反応物質
結合体と称することがある)から該試料中におけるHS
P47を検出し、その量を測定するのが好ましい。
者由来の被検試料に、HSP47と免疫学的に反応性の
ある免疫反応物質を加え、生じたHSP47と前記免疫
反応物質との結合体(以下、HSP47−免疫反応物質
結合体と称することがある)から該試料中におけるHS
P47を検出し、その量を測定するのが好ましい。
【0012】さらに、HSP47mRNAに相補的な配
列をもつ放射能あるいは非放射能標識したオリゴヌクレ
オチドプローブを用い、HSP47mRNAを測定する
ことによる体外検出法も可能である。
列をもつ放射能あるいは非放射能標識したオリゴヌクレ
オチドプローブを用い、HSP47mRNAを測定する
ことによる体外検出法も可能である。
【0013】以下、本発明について詳細に説明する。
【0014】本発明の目的とするところは、癌の悪性度
の早期検出の方法を提出することである。本発明におい
ては、HSP47(またはこれと交差反応性の抗原)が
癌の悪性度の診断マーカーとなり得る特定の蛋白質であ
る。HSPは、高温条件または他のストレスをかけた時
に細胞から産生される蛋白質である。HSP47は永田
等によって1986年に発見された蛋白質で、分子量4
7キロダルトンの塩基性蛋白質(pI=9.0)であ
る。
の早期検出の方法を提出することである。本発明におい
ては、HSP47(またはこれと交差反応性の抗原)が
癌の悪性度の診断マーカーとなり得る特定の蛋白質であ
る。HSPは、高温条件または他のストレスをかけた時
に細胞から産生される蛋白質である。HSP47は永田
等によって1986年に発見された蛋白質で、分子量4
7キロダルトンの塩基性蛋白質(pI=9.0)であ
る。
【0015】本発明者らにより、癌が悪性化するに従
い、当該癌患者由来の被検試料中におけるHSP47の
発現量が減少し、極端な場合には消失してしまうという
ことが見出された。つまり、癌の悪性度とHSP47の
発現レベルは逆相関の関係にある。このことから、上記
試料中のHSP47の存在量を測定し、その存在量の減
少の度合いが大きいか、あるいは消失していれば癌の悪
性度が高いと診断し、存在量の減少の度合いが小さい
か、あるいは全く減少していなければ癌の悪性度は低い
と診断することができる。
い、当該癌患者由来の被検試料中におけるHSP47の
発現量が減少し、極端な場合には消失してしまうという
ことが見出された。つまり、癌の悪性度とHSP47の
発現レベルは逆相関の関係にある。このことから、上記
試料中のHSP47の存在量を測定し、その存在量の減
少の度合いが大きいか、あるいは消失していれば癌の悪
性度が高いと診断し、存在量の減少の度合いが小さい
か、あるいは全く減少していなければ癌の悪性度は低い
と診断することができる。
【0016】本発明において用いられる癌患者由来の被
検試料としては、癌患者から採取した癌細胞等の組織ま
たはその抽出物や、血清、尿、脳脊髄液等の体液などが
例示されるが、通常の臨床検査等において用い得る採取
物であれば何でもよく、特に限定されない。また、癌の
種類は特に限定されず、各種の悪性腫瘍が適用できる。
検試料としては、癌患者から採取した癌細胞等の組織ま
たはその抽出物や、血清、尿、脳脊髄液等の体液などが
例示されるが、通常の臨床検査等において用い得る採取
物であれば何でもよく、特に限定されない。また、癌の
種類は特に限定されず、各種の悪性腫瘍が適用できる。
【0017】癌患者由来の被検試料中におけるHSP4
7のレベルの測定は、例えば、該試料に、HSP47と
免疫学的に反応性のある免疫反応物質を加え、HSP4
7−免疫反応物質結合体を生成させることによって、該
試料中におけるHSP47を検出し、その量を測定する
ことができる。試料として組織切片あるいは細胞を用
い、蛍光抗体法あるいは酵素抗体法により、組織あるい
は細胞中のHSP47を測定することも可能である。
7のレベルの測定は、例えば、該試料に、HSP47と
免疫学的に反応性のある免疫反応物質を加え、HSP4
7−免疫反応物質結合体を生成させることによって、該
試料中におけるHSP47を検出し、その量を測定する
ことができる。試料として組織切片あるいは細胞を用
い、蛍光抗体法あるいは酵素抗体法により、組織あるい
は細胞中のHSP47を測定することも可能である。
【0018】HSP47と免疫学的に反応性のある免疫
物質としては、例えば、抗HSP47抗血清、抗HSP
47ポリクローナル抗体、抗HSP47モノクローナル
抗体等が挙げられる。これらは単独でも、また組み合わ
せて同時に用いることもできる。また、これら免疫反応
物質以外にも、例えば放射能あるいは非放射能標識した
オリゴヌクレオチドプローブ等を用いてHSP47mR
NAを測定することにより、該試料におけるHSP47
のレベルを検出することも可能である。
物質としては、例えば、抗HSP47抗血清、抗HSP
47ポリクローナル抗体、抗HSP47モノクローナル
抗体等が挙げられる。これらは単独でも、また組み合わ
せて同時に用いることもできる。また、これら免疫反応
物質以外にも、例えば放射能あるいは非放射能標識した
オリゴヌクレオチドプローブ等を用いてHSP47mR
NAを測定することにより、該試料におけるHSP47
のレベルを検出することも可能である。
【0019】癌患者由来の被検試料中に免疫反応物質を
加え、生じたHSP47−免疫反応物質結合体から該試
料中におけるHSP47を検出し、その量を測定する方
法を、免疫反応物質が抗体の場合を一例として、以下に
説明する。
加え、生じたHSP47−免疫反応物質結合体から該試
料中におけるHSP47を検出し、その量を測定する方
法を、免疫反応物質が抗体の場合を一例として、以下に
説明する。
【0020】抗体は、抗原として知られる他の分子との
結合およびそれを認識する能力を有する蛋白質である。
モノクローナル抗体は、他の抗体と本質的には異ならな
いが、それらはその性質が非常に均一であり、ただ1種
の抗原または抗原決定基を認識する。抗体は、例えば次
のようにして調製される。
結合およびそれを認識する能力を有する蛋白質である。
モノクローナル抗体は、他の抗体と本質的には異ならな
いが、それらはその性質が非常に均一であり、ただ1種
の抗原または抗原決定基を認識する。抗体は、例えば次
のようにして調製される。
【0021】まず、HSP47を用いて動物を免疫し、
抗体産生細胞を採取する。免疫する動物として、例えば
ラット、マウス、ハムスターなどの実験動物が有利に使
用できるが、特にラットが好ましい。免疫方法は、例え
ばラットの場合、皮下、腹腔内、静脈内、筋肉内、皮内
等いずれのルートからでも可能であるが、皮下、腹腔
内、静脈内に注入するのが好ましい。抗体産生細胞は、
免疫した動物の脾細胞が有利に使用される。株化された
ヒト脾細胞株でもよい。
抗体産生細胞を採取する。免疫する動物として、例えば
ラット、マウス、ハムスターなどの実験動物が有利に使
用できるが、特にラットが好ましい。免疫方法は、例え
ばラットの場合、皮下、腹腔内、静脈内、筋肉内、皮内
等いずれのルートからでも可能であるが、皮下、腹腔
内、静脈内に注入するのが好ましい。抗体産生細胞は、
免疫した動物の脾細胞が有利に使用される。株化された
ヒト脾細胞株でもよい。
【0022】次に、得られた免疫動物の脾細胞と骨髄腫
細胞を融合し、ハイブリドーマを得る。本発明において
は、細胞融合の方法、条件等は常法によることができ、
例えばケーラー(Koehler)とミルスタイン(Milstei
n)らによる公知方法("Nature",256,495,1975 )によ
って行うことができる。ハイブリドーマを常法によりス
クリーニングし、さらにクローニングすることによって
モノクローナル抗体を産生させることができる。
細胞を融合し、ハイブリドーマを得る。本発明において
は、細胞融合の方法、条件等は常法によることができ、
例えばケーラー(Koehler)とミルスタイン(Milstei
n)らによる公知方法("Nature",256,495,1975 )によ
って行うことができる。ハイブリドーマを常法によりス
クリーニングし、さらにクローニングすることによって
モノクローナル抗体を産生させることができる。
【0023】このようにして得られた抗体を、癌患者由
来の被検試料中に加え、HSP47−抗体結合体を生成
させる。そして、免疫化学的測定法により、抗体に結合
したHSPを認識し、その量を測定することによって、
該試料中のHSPレベルを知ることができる。
来の被検試料中に加え、HSP47−抗体結合体を生成
させる。そして、免疫化学的測定法により、抗体に結合
したHSPを認識し、その量を測定することによって、
該試料中のHSPレベルを知ることができる。
【0024】免疫化学的測定法としては、原則的には、
すべての慣用のイムノアッセイ、例えばEIA法、EL
ISA法、RIA法等を用いることができる。これらの
免疫化学的測定法は、一般に次の方法に大別することが
できる。 (1)競合法:未知量の抗原を含む被検液と標識剤で標
識した抗原の一定量とを対応する抗体の一定量に対して
競合反応させ、抗体と結合した標識剤若しくは抗体と結
合しなかった標識剤の活性を測定する。 (2)サンドイッチ法:未知量の抗原を含む被検液に担
体上に保持された過剰量の抗体を加えて反応させ(第1
反応)、次に標識剤で標識した過剰量の抗体の一定量を
加えて反応させる(第2反応)。担体上に保持された標
識剤若しくは担体上に保持されなかった標識剤の活性を
測定する。第1反応、第2反応は同時に行ってもよいし
時間をずらして行ってもよい。標識剤が放射性同位元素
である場合、ウェルカウンター若しくは液体シンチレー
ションカウンターで測定する。標識剤が酵素である場
合、基質を加えて放置し、比色法若しくは蛍光法で酵素
活性を測定する。標識剤が蛍光物質、発光物質であって
も、それぞれ公知の方法に従って測定する。
すべての慣用のイムノアッセイ、例えばEIA法、EL
ISA法、RIA法等を用いることができる。これらの
免疫化学的測定法は、一般に次の方法に大別することが
できる。 (1)競合法:未知量の抗原を含む被検液と標識剤で標
識した抗原の一定量とを対応する抗体の一定量に対して
競合反応させ、抗体と結合した標識剤若しくは抗体と結
合しなかった標識剤の活性を測定する。 (2)サンドイッチ法:未知量の抗原を含む被検液に担
体上に保持された過剰量の抗体を加えて反応させ(第1
反応)、次に標識剤で標識した過剰量の抗体の一定量を
加えて反応させる(第2反応)。担体上に保持された標
識剤若しくは担体上に保持されなかった標識剤の活性を
測定する。第1反応、第2反応は同時に行ってもよいし
時間をずらして行ってもよい。標識剤が放射性同位元素
である場合、ウェルカウンター若しくは液体シンチレー
ションカウンターで測定する。標識剤が酵素である場
合、基質を加えて放置し、比色法若しくは蛍光法で酵素
活性を測定する。標識剤が蛍光物質、発光物質であって
も、それぞれ公知の方法に従って測定する。
【0025】上記の方法以外に、最近では、電気泳動し
た蛋白質をニトロセルロース等のフィルターに移し、抗
体を用いて目的の蛋白質を検出する、ウェスタン・ブロ
ット法が行われるようになってきたが、本発明における
HSP47の検出にもちろん利用することができる。
た蛋白質をニトロセルロース等のフィルターに移し、抗
体を用いて目的の蛋白質を検出する、ウェスタン・ブロ
ット法が行われるようになってきたが、本発明における
HSP47の検出にもちろん利用することができる。
【0026】これらの測定法において用いる抗体は、公
知の抗体標識法によって標識することができ、例えば放
射性同位元素、酵素、蛍光物質、発光性物質等の適当な
マーカーで標識しておくことができる。放射性同位元素
としては、例えば125 I、131 I、3 H、14C、35Sな
どが用いられる。酵素としては、安定で比活性の大きな
ものが好ましく、例えばグリコシダーゼ(例、β−ガラ
クトシダーゼ、β−グルコシダーゼ、β−グルクロニダ
ーゼ、β−フルクトシダーゼ、α−ガラクトシダーゼ、
α−グルコシダーゼ、α−マンノシダーゼ)、アミラー
ゼ(例、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、イソアミラ
ーゼ、グルコアミラーゼ、タカアミラーゼ)、セルラー
ゼ、リゾチーム等のカルボヒドラーゼ;ウレアーゼ、ア
スパラギナーゼ等のアミダーゼ;コリンエステラーゼ
(例、アセチルコリンエステラーゼ)、ホスファターゼ
(例、アルカリホスファターゼ)、スルファターゼ、リ
パーゼ等のエステラーゼ;デオキシリボヌクレアーゼ、
リボヌクレアーゼ等のヌクレアーゼ;カタラーゼ、ペル
オキシダーゼ、チトクロームオキシダーゼ等の鉄・ポル
フィリン酵素;チロシナーゼ、アスコルビン酸オキシダ
ーゼ等の銅酵素;アルコール脱水素酵素、リンゴ酸脱水
素酵素、乳酸脱水素酵素、イソクエン酸脱水素酵素等の
脱水素酵素などが用いられる。蛍光物質としてはフルオ
レスカミン、フルオレッセンスイソチオシアネートなど
が、発光性物質としてはルミノール、ルミノール誘導
体、ルシフェリン、ルシゲニンなどがそれぞれ挙げられ
る。
知の抗体標識法によって標識することができ、例えば放
射性同位元素、酵素、蛍光物質、発光性物質等の適当な
マーカーで標識しておくことができる。放射性同位元素
としては、例えば125 I、131 I、3 H、14C、35Sな
どが用いられる。酵素としては、安定で比活性の大きな
ものが好ましく、例えばグリコシダーゼ(例、β−ガラ
クトシダーゼ、β−グルコシダーゼ、β−グルクロニダ
ーゼ、β−フルクトシダーゼ、α−ガラクトシダーゼ、
α−グルコシダーゼ、α−マンノシダーゼ)、アミラー
ゼ(例、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ、イソアミラ
ーゼ、グルコアミラーゼ、タカアミラーゼ)、セルラー
ゼ、リゾチーム等のカルボヒドラーゼ;ウレアーゼ、ア
スパラギナーゼ等のアミダーゼ;コリンエステラーゼ
(例、アセチルコリンエステラーゼ)、ホスファターゼ
(例、アルカリホスファターゼ)、スルファターゼ、リ
パーゼ等のエステラーゼ;デオキシリボヌクレアーゼ、
リボヌクレアーゼ等のヌクレアーゼ;カタラーゼ、ペル
オキシダーゼ、チトクロームオキシダーゼ等の鉄・ポル
フィリン酵素;チロシナーゼ、アスコルビン酸オキシダ
ーゼ等の銅酵素;アルコール脱水素酵素、リンゴ酸脱水
素酵素、乳酸脱水素酵素、イソクエン酸脱水素酵素等の
脱水素酵素などが用いられる。蛍光物質としてはフルオ
レスカミン、フルオレッセンスイソチオシアネートなど
が、発光性物質としてはルミノール、ルミノール誘導
体、ルシフェリン、ルシゲニンなどがそれぞれ挙げられ
る。
【0027】抗体と標識剤とを結合させる方法として、
常法であるクロラミンT法("Nature",194:495,1962
)、過ヨウ素酸法("Journal of Histochemitry and C
ytochemistry",22:1084,1974 )、マレイミド法("Jour
nal of Biochemistry",79:233,1976 )などが用いられ
る。
常法であるクロラミンT法("Nature",194:495,1962
)、過ヨウ素酸法("Journal of Histochemitry and C
ytochemistry",22:1084,1974 )、マレイミド法("Jour
nal of Biochemistry",79:233,1976 )などが用いられ
る。
【0028】上記測定方法のうち、例えばEIA法は次
のようにして行う。まず、担体に保持された抗体に被検
試料を加えて結合反応を起こさせ、これに標識剤(例え
ばペルオキシダ−ゼ)を結合させた抗体を加えて反応さ
せる。得られた反応生成物にペルオキシダーゼの基質を
加え、生じた物質の吸光度若しくは蛍光強度を測定する
ことにより前記の反応生成物の酵素活性を測定する。上
記の一連の操作を既知量の該抗体反応物質の標準溶液に
対して予め行っておき、反応物質と吸光度若しくは蛍光
強度との関係を標準曲線として作成しておく。そして、
未知量の分析対象物(被検試料)について得られた吸光
度若しくは蛍光強度を標準曲線にあてはめ、被検試料中
の抗体と反応する物質の量を測定する。
のようにして行う。まず、担体に保持された抗体に被検
試料を加えて結合反応を起こさせ、これに標識剤(例え
ばペルオキシダ−ゼ)を結合させた抗体を加えて反応さ
せる。得られた反応生成物にペルオキシダーゼの基質を
加え、生じた物質の吸光度若しくは蛍光強度を測定する
ことにより前記の反応生成物の酵素活性を測定する。上
記の一連の操作を既知量の該抗体反応物質の標準溶液に
対して予め行っておき、反応物質と吸光度若しくは蛍光
強度との関係を標準曲線として作成しておく。そして、
未知量の分析対象物(被検試料)について得られた吸光
度若しくは蛍光強度を標準曲線にあてはめ、被検試料中
の抗体と反応する物質の量を測定する。
【0029】また、RIA法は例えば次のようにして行
う。まず、担体に保持された抗体に被検試料を加えて結
合反応を起こさせ、これに標識剤(例えば125 I)で標
識された抗体を加えて反応させる。得られた反応生成物
のγ−放射活性を測定する。上記の一連の操作を既知量
の該抗体反応物質の標準溶液に対して予め行っておき、
反応物質とγ−放射活性との関係を標準曲線として作成
しておく。そして、未知量の分析対象物(被検試料)に
ついて得られたγ−放射活性を標準曲線にあてはめ、被
検試料中の抗体と反応する物質の量を測定する。
う。まず、担体に保持された抗体に被検試料を加えて結
合反応を起こさせ、これに標識剤(例えば125 I)で標
識された抗体を加えて反応させる。得られた反応生成物
のγ−放射活性を測定する。上記の一連の操作を既知量
の該抗体反応物質の標準溶液に対して予め行っておき、
反応物質とγ−放射活性との関係を標準曲線として作成
しておく。そして、未知量の分析対象物(被検試料)に
ついて得られたγ−放射活性を標準曲線にあてはめ、被
検試料中の抗体と反応する物質の量を測定する。
【0030】抗体を利用する方法以外にも、例えばHS
P47mRNAに相補性の配列を有する標識したアンチ
センスオリゴヌクレオチドを利用し得ることはもちろん
である。すなわち、本発明によれば、被検試料に、HS
P47mRNAに相補的な配列をもつオリゴヌクレオチ
ドを加え、生じたHSP47mRNAと前記オリゴヌク
レオチドとの結合体の量を測定することにより癌の悪性
度を検出することを特徴とする、癌悪性度の体外検出法
が提供される。アンチセンス分子は、選択された遺伝子
から転写されたRNAの一部と相補的な若しくは実質的
に相補的な配列を有し、標的遺伝子から転写されたRN
Aとの間で二重鎖を形成する。その標的RNAと安定な
複合体を形成するために十分な相補性を有するいずれの
オリゴヌクレオチドも適当であると考えられる。アンチ
センスオリゴヌクレオチドは、実質的に標的RNA内の
どの領域の範囲で相補的であってもよい。アンチセンス
分子は、HSP47遺伝子に特異的なmRNA発現の増
減を検出するDNAプローブとして用いることができ
る。すなわち、標的であるHSP47のmRNAに特異
的に付着し、分子ハイブリッドを形成することにより、
細胞内のHSP47の発現の程度を検出することができ
る。
P47mRNAに相補性の配列を有する標識したアンチ
センスオリゴヌクレオチドを利用し得ることはもちろん
である。すなわち、本発明によれば、被検試料に、HS
P47mRNAに相補的な配列をもつオリゴヌクレオチ
ドを加え、生じたHSP47mRNAと前記オリゴヌク
レオチドとの結合体の量を測定することにより癌の悪性
度を検出することを特徴とする、癌悪性度の体外検出法
が提供される。アンチセンス分子は、選択された遺伝子
から転写されたRNAの一部と相補的な若しくは実質的
に相補的な配列を有し、標的遺伝子から転写されたRN
Aとの間で二重鎖を形成する。その標的RNAと安定な
複合体を形成するために十分な相補性を有するいずれの
オリゴヌクレオチドも適当であると考えられる。アンチ
センスオリゴヌクレオチドは、実質的に標的RNA内の
どの領域の範囲で相補的であってもよい。アンチセンス
分子は、HSP47遺伝子に特異的なmRNA発現の増
減を検出するDNAプローブとして用いることができ
る。すなわち、標的であるHSP47のmRNAに特異
的に付着し、分子ハイブリッドを形成することにより、
細胞内のHSP47の発現の程度を検出することができ
る。
【0031】使用されるオリゴヌクレオチドは、修飾さ
れていないオリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチ
ド類似体を示すことができる。適当な類似体として、例
えばエチル−若しくはメチルホスホネート類似体、ホス
ホロチオエート修飾されたオリゴデオキシヌクレオチド
("Nucleic Acids Res.",14:9081,1986; "J. Am. Chem.
Soc.",106:6077,1984)等が挙げられる。さらに、近年
のオリゴヌクレオチド類似体の製造における進歩は、例
えば2’−O−メチルリボヌクレオチド("Nucleic Aci
ds Res.",15:6131,1987 )および複合RNA−DNA類
似体であるキメラオリゴヌクレオチド("FEBS Lett.",2
15:327,1987 )のようなその他の物質をここに記載され
た目的のために使用することができることを意味する。
れていないオリゴヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチ
ド類似体を示すことができる。適当な類似体として、例
えばエチル−若しくはメチルホスホネート類似体、ホス
ホロチオエート修飾されたオリゴデオキシヌクレオチド
("Nucleic Acids Res.",14:9081,1986; "J. Am. Chem.
Soc.",106:6077,1984)等が挙げられる。さらに、近年
のオリゴヌクレオチド類似体の製造における進歩は、例
えば2’−O−メチルリボヌクレオチド("Nucleic Aci
ds Res.",15:6131,1987 )および複合RNA−DNA類
似体であるキメラオリゴヌクレオチド("FEBS Lett.",2
15:327,1987 )のようなその他の物質をここに記載され
た目的のために使用することができることを意味する。
【0032】選択されたオリゴヌクレオチドは、電荷を
もつもの、もたないものを含め、いかなる種類のもので
もよい。種々の長さのオリゴヌクレオチドを使用するこ
とができるが、約8〜40の塩基を有するものが好適で
ある。インビトロまたはインビボでこのような実験を行
うために、オリゴヌクレオチドは放射性同位元素、蛍光
物質等の公知の標識剤で常法によって標識される。放射
性同位元素としては、例えば125 I、131 I、3 H、14
C、35S等がある。なかでも、放射性同位元素としてラ
ンダムプライマー法("Anal. Biochem.",132:6,1983 )
を用いて32Pで標識するのが好適である。また、より容
易で危険性の少ない取扱が可能なものとして誘導体形成
した蛍光色素が挙げられる。蛍光色素としては、オリゴ
ヌクレオチドと結合するすべての色素を用いることがで
きるが、フルオレセイン、ローダミン、テキサスレッ
ド、4−フルオロ−7−ニトロベンゾフラザン(NB
D)、クマリン、フルオレサミン、スクシニルフルオレ
セインおよびダンシル等が好適に用いられる。
もつもの、もたないものを含め、いかなる種類のもので
もよい。種々の長さのオリゴヌクレオチドを使用するこ
とができるが、約8〜40の塩基を有するものが好適で
ある。インビトロまたはインビボでこのような実験を行
うために、オリゴヌクレオチドは放射性同位元素、蛍光
物質等の公知の標識剤で常法によって標識される。放射
性同位元素としては、例えば125 I、131 I、3 H、14
C、35S等がある。なかでも、放射性同位元素としてラ
ンダムプライマー法("Anal. Biochem.",132:6,1983 )
を用いて32Pで標識するのが好適である。また、より容
易で危険性の少ない取扱が可能なものとして誘導体形成
した蛍光色素が挙げられる。蛍光色素としては、オリゴ
ヌクレオチドと結合するすべての色素を用いることがで
きるが、フルオレセイン、ローダミン、テキサスレッ
ド、4−フルオロ−7−ニトロベンゾフラザン(NB
D)、クマリン、フルオレサミン、スクシニルフルオレ
セインおよびダンシル等が好適に用いられる。
【0033】また、cDNAを用いたノーザンブロット
解析は以下のごとく行うことができる。すなわち、対象
とする細胞、組織より調製したRNAをアガロースゲル
電気泳動し、ニトロセルロースまたはナイロンメンブラ
ンにトランスファーした後、標識HSP47cDNAプ
ローブと反応させることによりHSP47mRNAを測
定する。使用するHSP47cDNAプローブはHSP
47mRNAに相補的なDNAであり、17塩基以上の
長さをもつものが望ましい。
解析は以下のごとく行うことができる。すなわち、対象
とする細胞、組織より調製したRNAをアガロースゲル
電気泳動し、ニトロセルロースまたはナイロンメンブラ
ンにトランスファーした後、標識HSP47cDNAプ
ローブと反応させることによりHSP47mRNAを測
定する。使用するHSP47cDNAプローブはHSP
47mRNAに相補的なDNAであり、17塩基以上の
長さをもつものが望ましい。
【0034】本発明では、以上のようにして癌患者由来
の被検試料中におけるHSP47又はHSP47mRN
Aを検出ならびにその存在量を測定し、この測定量を、
健常人由来の被検試料中における平均的なHSP47存
在量又はHSP47mRNA存在量である標準量と比較
することによって、癌の悪性度の検出を行う。すなわ
ち、健常人の該試料中に通常存在するHSP47量又は
HSP47mRNA量として設定された標準量に比し
て、癌患者からの試料中にHSP47の存在量(レベ
ル)又はHSP47mRNA存在量が低いほど、癌の悪
性度が高いと検出される。標準量に比して癌患者からの
試料中のHSP47存在量又はHSP47mRNA存在
量があまり減少していなければ、癌の悪性度はそれほど
高くないと検出できる。すなわち、本発明においてHS
P47又はHSP47mRNAの存在量の測定は、被検
者における疾病段階を検出し、危険を特定するのに使用
され得る。HSP47又はHSP47mRNAの存在量
の減少は、癌の悪性度の増加を示し、不十分な予後を予
測させる。
の被検試料中におけるHSP47又はHSP47mRN
Aを検出ならびにその存在量を測定し、この測定量を、
健常人由来の被検試料中における平均的なHSP47存
在量又はHSP47mRNA存在量である標準量と比較
することによって、癌の悪性度の検出を行う。すなわ
ち、健常人の該試料中に通常存在するHSP47量又は
HSP47mRNA量として設定された標準量に比し
て、癌患者からの試料中にHSP47の存在量(レベ
ル)又はHSP47mRNA存在量が低いほど、癌の悪
性度が高いと検出される。標準量に比して癌患者からの
試料中のHSP47存在量又はHSP47mRNA存在
量があまり減少していなければ、癌の悪性度はそれほど
高くないと検出できる。すなわち、本発明においてHS
P47又はHSP47mRNAの存在量の測定は、被検
者における疾病段階を検出し、危険を特定するのに使用
され得る。HSP47又はHSP47mRNAの存在量
の減少は、癌の悪性度の増加を示し、不十分な予後を予
測させる。
【0035】本発明を用いることにより、患者の癌の悪
性度を早期に検出することができ、また、癌の悪性度の
程度を知ることによりその後の治療処置の選択や予後の
推定に有用な情報を提供することができる。治療処置と
しては、放射線治療、薬物投与、免疫抑制または免疫促
進、摂生等が例示されるが、これに限定されるものでは
ない。さらに、本発明は、治療処置を受けた被検者に対
する治療処置の効果の検査にも用いられ得る。
性度を早期に検出することができ、また、癌の悪性度の
程度を知ることによりその後の治療処置の選択や予後の
推定に有用な情報を提供することができる。治療処置と
しては、放射線治療、薬物投与、免疫抑制または免疫促
進、摂生等が例示されるが、これに限定されるものでは
ない。さらに、本発明は、治療処置を受けた被検者に対
する治療処置の効果の検査にも用いられ得る。
【0036】このように、本発明による癌悪性度の検出
方法は、臨床的意義が極めて高く、有用である。
方法は、臨床的意義が極めて高く、有用である。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例1 抗HSP47モノクローナル抗体の作製 HSP47を160μg含むPBS(−)(コスモバイ
オ、Cat.#320-01 )0.2mlを、等量のフロイト完全
アジュバント(ヤトロン、Cat.#RM606-1)と混和し、得
られた混合液0.2mlを、ルーラット(5週令、雌
性)(日本クレア)の皮下に投与し、免疫した。同様の
方法で第2次、第3次免疫を繰り返した後90日後に、
免疫ラットから脾臓を摘出した。脾臓に付着した脂肪組
織を除去し、ハンクス平衡塩溶液(GIBCO,Cat.#310-417
0PJ )中でピンセットでしごいて細胞をほぐし出した
後、ステンレスメッシュで濾過した。このようにして集
めた細胞に、トリス緩衝塩化アンモニウム溶液10ml
を加えて赤血球を破壊、除去した。トリス緩衝塩化アン
モニウム溶液は、トリスヒドロキシメチルアミノメタン
20.594gを精製水約800mlに溶解し、1N−
塩酸でpH7.65に調製した後、精製水で全量を1l
としたものをA液とし、このA液1容を0.83%塩化
アンモニウム溶液9容に加え、ミリポアフィルターにて
除菌し、調製した。
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例1 抗HSP47モノクローナル抗体の作製 HSP47を160μg含むPBS(−)(コスモバイ
オ、Cat.#320-01 )0.2mlを、等量のフロイト完全
アジュバント(ヤトロン、Cat.#RM606-1)と混和し、得
られた混合液0.2mlを、ルーラット(5週令、雌
性)(日本クレア)の皮下に投与し、免疫した。同様の
方法で第2次、第3次免疫を繰り返した後90日後に、
免疫ラットから脾臓を摘出した。脾臓に付着した脂肪組
織を除去し、ハンクス平衡塩溶液(GIBCO,Cat.#310-417
0PJ )中でピンセットでしごいて細胞をほぐし出した
後、ステンレスメッシュで濾過した。このようにして集
めた細胞に、トリス緩衝塩化アンモニウム溶液10ml
を加えて赤血球を破壊、除去した。トリス緩衝塩化アン
モニウム溶液は、トリスヒドロキシメチルアミノメタン
20.594gを精製水約800mlに溶解し、1N−
塩酸でpH7.65に調製した後、精製水で全量を1l
としたものをA液とし、このA液1容を0.83%塩化
アンモニウム溶液9容に加え、ミリポアフィルターにて
除菌し、調製した。
【0038】この免疫ラットの脾臓細胞1.38×10
8 個をRPMI1640培地(GIBCO,Cat.#320-1875PJ
)1mlで分散し、同様にRPMI1640培地1.
4mlに分散したラット骨髄腫細胞Y3−Ag1.2.
3.(大日本製薬、Cat.#09-1631)2.7×107 個と
を混合し(細胞数比5:1の割合で)、50%ポリエチ
レングリコール1500液(ベーリンガー・マンハイム
山之内 Cat.#783641)1mlを加えて、RPMI164
0培地を14ml加え、37℃で5分間放置し、細胞融
合を行った。
8 個をRPMI1640培地(GIBCO,Cat.#320-1875PJ
)1mlで分散し、同様にRPMI1640培地1.
4mlに分散したラット骨髄腫細胞Y3−Ag1.2.
3.(大日本製薬、Cat.#09-1631)2.7×107 個と
を混合し(細胞数比5:1の割合で)、50%ポリエチ
レングリコール1500液(ベーリンガー・マンハイム
山之内 Cat.#783641)1mlを加えて、RPMI164
0培地を14ml加え、37℃で5分間放置し、細胞融
合を行った。
【0039】融合後、細胞を洗浄し、HAT培地〔ME
Mダルベッコ液(大日本製薬、Cat.#12-333-54)200
ml、硫酸カナマイシン(明治製菓)1gをハンクス
(大日本製薬、Cat.#12-132-54)40mlに溶かしたも
のを0.8ml、グルタミン(日水製薬、Cat.#05908)
0.3gをハンクス10mlに溶かしたものを2ml、
100mMピルビン酸(大日本製薬、Cat.#16-820-49)
2ml、10mM β−メルカプトエタノール(生化学
工業、Cat.#137-06862)ハンクス溶液1ml、HAT5
0倍液(大日本製薬、Cat.#16-808-49)4ml、牛胎児
血清(Sera-Lab.,Cat.#S-0001a)30mlを混ぜ合わ
せ、ここへBM−Condimed(ベーリンガー・マ
ンハイム山之内、Cat.#1088 947 )を20ml加えたも
の〕98mlを加えて細胞をよく懸濁させ、細胞培養用
24穴プレート(Falcon,Cat.#3047)4枚に1ml/ウ
ェルずつ分注し、37℃、CO2 インキュベータ中で培
養を開始した。1週間後に各ウェルにHT培地〔上記H
AT培地と同様の組成で、HAT50倍液の代わりにH
T50倍液(大日本製薬、Cat.#16-809-49)を1/50
容量加えたもの〕を250μlずつ添加し、1週間培養
した。ハイブリドーマの増殖を顕微鏡で観察すると共
に、各ウェルの培養上清中の抗体価をELISA法で測
定した。抗体価の高かった12ウェルの細胞のうち、ウ
ェスタンブロット法によりBALB/3T3細胞・ly
sate中のマウスHSP47との反応性の高かった3
ウェルの細胞について、限界希釈法によるクローニング
を行った。すなわち、該細胞分散液をクローニング培地
〔上記HAT培地の組成でHAT50倍液を除く〕で希
釈し、細胞0.5個/ウェルとなるように、96穴プレ
ート(Falcon,Cat.#3072)3枚にまきこみ、クローニン
グ培地にて培養した。全288ウェルの内、細胞の増殖
がみられた95ウェルの培養上清に関し、マウスHSP
47との反応性が確認されたクローン中で反応性の高か
ったクローンに関し、再度、限界希釈法によりクローニ
ングを行い、抗体分泌能が高く、増殖性に優れ、しかも
安定なクローンを選び、抗体産生ハイブリドーマを樹立
し、12H6Gと命名した。このハイブリドーマは、H
SP47と特異的に反応する抗体を産生することが、下
記に示すELISA法、ウェスタンブロット法により確
認された。
Mダルベッコ液(大日本製薬、Cat.#12-333-54)200
ml、硫酸カナマイシン(明治製菓)1gをハンクス
(大日本製薬、Cat.#12-132-54)40mlに溶かしたも
のを0.8ml、グルタミン(日水製薬、Cat.#05908)
0.3gをハンクス10mlに溶かしたものを2ml、
100mMピルビン酸(大日本製薬、Cat.#16-820-49)
2ml、10mM β−メルカプトエタノール(生化学
工業、Cat.#137-06862)ハンクス溶液1ml、HAT5
0倍液(大日本製薬、Cat.#16-808-49)4ml、牛胎児
血清(Sera-Lab.,Cat.#S-0001a)30mlを混ぜ合わ
せ、ここへBM−Condimed(ベーリンガー・マ
ンハイム山之内、Cat.#1088 947 )を20ml加えたも
の〕98mlを加えて細胞をよく懸濁させ、細胞培養用
24穴プレート(Falcon,Cat.#3047)4枚に1ml/ウ
ェルずつ分注し、37℃、CO2 インキュベータ中で培
養を開始した。1週間後に各ウェルにHT培地〔上記H
AT培地と同様の組成で、HAT50倍液の代わりにH
T50倍液(大日本製薬、Cat.#16-809-49)を1/50
容量加えたもの〕を250μlずつ添加し、1週間培養
した。ハイブリドーマの増殖を顕微鏡で観察すると共
に、各ウェルの培養上清中の抗体価をELISA法で測
定した。抗体価の高かった12ウェルの細胞のうち、ウ
ェスタンブロット法によりBALB/3T3細胞・ly
sate中のマウスHSP47との反応性の高かった3
ウェルの細胞について、限界希釈法によるクローニング
を行った。すなわち、該細胞分散液をクローニング培地
〔上記HAT培地の組成でHAT50倍液を除く〕で希
釈し、細胞0.5個/ウェルとなるように、96穴プレ
ート(Falcon,Cat.#3072)3枚にまきこみ、クローニン
グ培地にて培養した。全288ウェルの内、細胞の増殖
がみられた95ウェルの培養上清に関し、マウスHSP
47との反応性が確認されたクローン中で反応性の高か
ったクローンに関し、再度、限界希釈法によりクローニ
ングを行い、抗体分泌能が高く、増殖性に優れ、しかも
安定なクローンを選び、抗体産生ハイブリドーマを樹立
し、12H6Gと命名した。このハイブリドーマは、H
SP47と特異的に反応する抗体を産生することが、下
記に示すELISA法、ウェスタンブロット法により確
認された。
【0040】このハイブリドーマ(細胞数3.65×1
06 個)を、175T細胞培養フラスコ(培養表面積1
75cm2 )でハイブリドーマ培養用に調製した培地
〔MEMダルベッコ液(大日本製薬、Cat.#12-333-54)
200ml、硫酸カナマイシン(明治製菓)1gをハン
クス(大日本製薬、Cat.#12-132-54)40mlに溶かし
たものを0.8ml、グルタミン(日水製薬、Cat.#059
08)0.3gをハンクス10mlに溶かしたものを2m
l、100mMピルビン酸(大日本製薬、Cat.#16-820-
49)2ml、10mM β−メルカプトエタノール(シ
グマ、Cat.#M-6250 )ハンクス溶液1ml、牛胎児血清
(Sera-Lab.,Cat.#S-0001a)30mlを混ぜ合わせたも
の〕64mlに懸濁させ、得られた懸濁液を組織培養用
フラスコに25mlずつ分注して、37℃で培養した。
培養4日目に培養上清を採取して、硫安塩析により抗体
画分と分離した後、常法により抗体アフィニティーカラ
ムで精製して抗HSP47モノクローナル抗体を得た。
なお、この抗HSP47モノクローナル抗体は、Rat
MonoAB ID/SP Kit(Zymed,Cat.#93-
9550)を用いたイムノグロブリンクラス測定により、I
gGクラスの免疫グロブリンであることが確認された。抗HSP47モノクローナル抗体特性の評価 (1)酵素抗体法(ELISA法) HSP47をpH9.6の0.05M炭酸ナトリウム−
炭酸水素ナトリウムバッファー(C−Bバッファー)に
0.625μg/mlとなるように溶解し、イムノプレ
ート(Nunc,Cat.#439454)の各ウェルに100μlずつ
滴下した。最も外側のウェルにはC−Bバッファーを入
れ、湿潤下4℃で一晩放置した後、抗原溶液を捨て、P
BS−Tween(Tween−20を0.05%(v
/v)となるようにPBS(−)に溶かした溶液)で各
ウェルを洗浄した。各ウェルに300μlのPBS−T
weenを入れ、室温で3分間放置した後、PBS−T
weenで3回洗浄し、サンプル(1次抗体)150μ
lを各ウェルに入れ、室温で2時間放置後、PBS−T
weenでプレートを6回洗浄した。その後、2次抗体
(ペルオキシダーゼ標識抗ラットIgG)を各ウェルに
200μl入れ室温で2時間放置し、PBS−Twee
nで9回洗浄した。OPD(o-phenylenediamine)(Si
gma,Cat.#P8287)10mg1個を5μl過酸化水素水を
加えた0.1MのpH5.0クエン酸リン酸バッファー
12.5mlに溶解した基質液を各ウェルに200μl
ずつ滴下し、室温遮光下30分間放置した後、各ウェル
に12.5%(w/w)硫酸50μlを加えて発色さ
せ、各ウェルの492nmのO.D.をマイクロプレー
トリーダー(東ソーMPR−A4i型)にて測定した。 (2)ウェスタンブロット法 10%SDS−PAGE法によりLaemmliのバッ
ファー系(Laemmli,N.K., "Nature",283: pp.249-256,1
970 )にてBALB/3T3細胞のlysateの電気
泳動を行った。濃縮ゲルとして以下の組成のものを用い
た。蒸留水6.1ml、0.5Mトリス(Bio-Rad,Cat.
#161-0716)−HCl(pH6.8)2.5ml、10%
SDS(Bio-Rad,Cat.#161-0301)100μl、30%ア
クリルアミド(Bio-Rad,Cat.#161-0101)/ビス(Bio-Ra
d,Cat.#161-0201)1.3mlを混合して最低15分間脱
気し、10%過硫酸アンモニウム(Bio-Rad,Cat.#161-0
700)50μl、TEMED(Bio-Rad,Cat.#161-0800)1
0μlを加えた。また、分離ゲルの調製は次のように行
った。蒸留水4.045ml、1.5Mトリス−HCl
2.5ml、10%SDS100μl,30%アクリル
アミド/ビス3.3mlをゆっくり混合して最低15分
間アスピレータで脱気し、10%過硫酸アンモニウム5
0μl、TEMED5μlを加えた。泳動バッファーと
しては、トリス9.0g、グリシン(Bio-Rad,Cat.#161
-0717)43.2g、SDS3.0gに蒸留水を加え60
0mlにし、これを蒸留水で5倍希釈したものを用い
た。サンプルバッファーは、蒸留水2ml、2Mトリス
−HCl(pH6.8)500μl、SDS0.32
g、β−メルカプトエタノール800μl、0.05%
(w/v)ブロモフェノールブルー(Bio-Rad,Cat.#161
-0404)400μlを混合したものを用いた。その後、Tr
ans-Blot Electorphoretic Transfer Cell(Bio-Rad) を
用いて、室温にて100Vにて、0.45μmニトロセ
ルロースメンブラン(Schleicher & Schuell,Cat.#4011
96) にゲルを密着させ、3時間ブロッティングを行っ
た。ブロッティングバッファーとしては、Tris Gly Run
ning and BlottingBuffer( Enprotech,MA.,U.S.A.,Cat.
No.SA100034) 20%MeOHを用いた。
06 個)を、175T細胞培養フラスコ(培養表面積1
75cm2 )でハイブリドーマ培養用に調製した培地
〔MEMダルベッコ液(大日本製薬、Cat.#12-333-54)
200ml、硫酸カナマイシン(明治製菓)1gをハン
クス(大日本製薬、Cat.#12-132-54)40mlに溶かし
たものを0.8ml、グルタミン(日水製薬、Cat.#059
08)0.3gをハンクス10mlに溶かしたものを2m
l、100mMピルビン酸(大日本製薬、Cat.#16-820-
49)2ml、10mM β−メルカプトエタノール(シ
グマ、Cat.#M-6250 )ハンクス溶液1ml、牛胎児血清
(Sera-Lab.,Cat.#S-0001a)30mlを混ぜ合わせたも
の〕64mlに懸濁させ、得られた懸濁液を組織培養用
フラスコに25mlずつ分注して、37℃で培養した。
培養4日目に培養上清を採取して、硫安塩析により抗体
画分と分離した後、常法により抗体アフィニティーカラ
ムで精製して抗HSP47モノクローナル抗体を得た。
なお、この抗HSP47モノクローナル抗体は、Rat
MonoAB ID/SP Kit(Zymed,Cat.#93-
9550)を用いたイムノグロブリンクラス測定により、I
gGクラスの免疫グロブリンであることが確認された。抗HSP47モノクローナル抗体特性の評価 (1)酵素抗体法(ELISA法) HSP47をpH9.6の0.05M炭酸ナトリウム−
炭酸水素ナトリウムバッファー(C−Bバッファー)に
0.625μg/mlとなるように溶解し、イムノプレ
ート(Nunc,Cat.#439454)の各ウェルに100μlずつ
滴下した。最も外側のウェルにはC−Bバッファーを入
れ、湿潤下4℃で一晩放置した後、抗原溶液を捨て、P
BS−Tween(Tween−20を0.05%(v
/v)となるようにPBS(−)に溶かした溶液)で各
ウェルを洗浄した。各ウェルに300μlのPBS−T
weenを入れ、室温で3分間放置した後、PBS−T
weenで3回洗浄し、サンプル(1次抗体)150μ
lを各ウェルに入れ、室温で2時間放置後、PBS−T
weenでプレートを6回洗浄した。その後、2次抗体
(ペルオキシダーゼ標識抗ラットIgG)を各ウェルに
200μl入れ室温で2時間放置し、PBS−Twee
nで9回洗浄した。OPD(o-phenylenediamine)(Si
gma,Cat.#P8287)10mg1個を5μl過酸化水素水を
加えた0.1MのpH5.0クエン酸リン酸バッファー
12.5mlに溶解した基質液を各ウェルに200μl
ずつ滴下し、室温遮光下30分間放置した後、各ウェル
に12.5%(w/w)硫酸50μlを加えて発色さ
せ、各ウェルの492nmのO.D.をマイクロプレー
トリーダー(東ソーMPR−A4i型)にて測定した。 (2)ウェスタンブロット法 10%SDS−PAGE法によりLaemmliのバッ
ファー系(Laemmli,N.K., "Nature",283: pp.249-256,1
970 )にてBALB/3T3細胞のlysateの電気
泳動を行った。濃縮ゲルとして以下の組成のものを用い
た。蒸留水6.1ml、0.5Mトリス(Bio-Rad,Cat.
#161-0716)−HCl(pH6.8)2.5ml、10%
SDS(Bio-Rad,Cat.#161-0301)100μl、30%ア
クリルアミド(Bio-Rad,Cat.#161-0101)/ビス(Bio-Ra
d,Cat.#161-0201)1.3mlを混合して最低15分間脱
気し、10%過硫酸アンモニウム(Bio-Rad,Cat.#161-0
700)50μl、TEMED(Bio-Rad,Cat.#161-0800)1
0μlを加えた。また、分離ゲルの調製は次のように行
った。蒸留水4.045ml、1.5Mトリス−HCl
2.5ml、10%SDS100μl,30%アクリル
アミド/ビス3.3mlをゆっくり混合して最低15分
間アスピレータで脱気し、10%過硫酸アンモニウム5
0μl、TEMED5μlを加えた。泳動バッファーと
しては、トリス9.0g、グリシン(Bio-Rad,Cat.#161
-0717)43.2g、SDS3.0gに蒸留水を加え60
0mlにし、これを蒸留水で5倍希釈したものを用い
た。サンプルバッファーは、蒸留水2ml、2Mトリス
−HCl(pH6.8)500μl、SDS0.32
g、β−メルカプトエタノール800μl、0.05%
(w/v)ブロモフェノールブルー(Bio-Rad,Cat.#161
-0404)400μlを混合したものを用いた。その後、Tr
ans-Blot Electorphoretic Transfer Cell(Bio-Rad) を
用いて、室温にて100Vにて、0.45μmニトロセ
ルロースメンブラン(Schleicher & Schuell,Cat.#4011
96) にゲルを密着させ、3時間ブロッティングを行っ
た。ブロッティングバッファーとしては、Tris Gly Run
ning and BlottingBuffer( Enprotech,MA.,U.S.A.,Cat.
No.SA100034) 20%MeOHを用いた。
【0041】然る後、5%スキムミルク(雪印)−PB
S(−)溶液に室温にて30分間浸し、ブロッキングを
行った。ブロッキング後、スクリーナーブロッター
((株)サンプラテック)を用いて、ハイブリドーマの
培養上清を1次抗体として、1次抗体反応を行った。し
かる後、PBS(−)で5分間、溶液を取り替え2回、
スロー・ロッキング・シェイカーによる洗浄とPBS−
0.1%Tween20(Bio-Rad,Cat.#170-6531)溶液
で15分間、溶液を取り替え4回の洗浄を行った。最終
的に、PBS(−)で5分間、2回の洗浄を行った。
S(−)溶液に室温にて30分間浸し、ブロッキングを
行った。ブロッキング後、スクリーナーブロッター
((株)サンプラテック)を用いて、ハイブリドーマの
培養上清を1次抗体として、1次抗体反応を行った。し
かる後、PBS(−)で5分間、溶液を取り替え2回、
スロー・ロッキング・シェイカーによる洗浄とPBS−
0.1%Tween20(Bio-Rad,Cat.#170-6531)溶液
で15分間、溶液を取り替え4回の洗浄を行った。最終
的に、PBS(−)で5分間、2回の洗浄を行った。
【0042】洗浄終了後、ペルオキシダーゼ標識ヤギ抗
ラットIgG抗体(Southern Biotechnology,Cat.#3030
-05)を5%BSA(生化学工業、Cat.# 250020) −PB
S(−)溶液で500倍に希釈して2時間、2次抗体反
応を行った。反応終了後、メンブランに関して、PBS
(−)溶液およびPBS−0.1%Tween20溶液
で洗浄を行った。余分なPBS(−)溶液を除去後、EC
L Western blotting detection reagent(Amersham,Cat.
#RPN2106) をメンブラン上に振りかけ、1分間インキュ
ベートした後、余分な検出試薬を除去後、メンブランを
ラップに包み、反応面をX線フィルム(コダック X-OMA
T,AR Cat.#165 1454) に密着させて露光し、現像して、
HSP47に相当する分子量47キロダロトン付近のバ
ンドを測定することによって抗HSP47モノクローナ
ル抗体の反応性の検討を行った。 実施例2 メラノーマ癌細胞B16系統でのHSP4
7の測定 メラノーマB16細胞に、lysis buffer〔NP−40
1.0%、NaCl0.15M、Tris−HCl(p
H8.0)50mM、EDTA 5mM、N−エチルマ
レイミド 2mM、PMSF 2mM、ロイペプチン
2μg/ml、ペプスタチン 2μg/ml〕を1ml
加え、氷上で20分間インキュベートした。しかる後、
4℃/12000rpmにて、20分間、遠心を行っ
た。PBS(−)790μlに遠心後の上清10μlを
加え、さらに蛋白質測定用 Dye Reagent Concentrate(B
io-Rad,Cat.#500-0006) を200μl加え、5分間、室
温にてインキュベ−ト後、595nmで吸光度を測定し
て蛋白質定量を行った後に、電気泳動の試料として供し
た。
ラットIgG抗体(Southern Biotechnology,Cat.#3030
-05)を5%BSA(生化学工業、Cat.# 250020) −PB
S(−)溶液で500倍に希釈して2時間、2次抗体反
応を行った。反応終了後、メンブランに関して、PBS
(−)溶液およびPBS−0.1%Tween20溶液
で洗浄を行った。余分なPBS(−)溶液を除去後、EC
L Western blotting detection reagent(Amersham,Cat.
#RPN2106) をメンブラン上に振りかけ、1分間インキュ
ベートした後、余分な検出試薬を除去後、メンブランを
ラップに包み、反応面をX線フィルム(コダック X-OMA
T,AR Cat.#165 1454) に密着させて露光し、現像して、
HSP47に相当する分子量47キロダロトン付近のバ
ンドを測定することによって抗HSP47モノクローナ
ル抗体の反応性の検討を行った。 実施例2 メラノーマ癌細胞B16系統でのHSP4
7の測定 メラノーマB16細胞に、lysis buffer〔NP−40
1.0%、NaCl0.15M、Tris−HCl(p
H8.0)50mM、EDTA 5mM、N−エチルマ
レイミド 2mM、PMSF 2mM、ロイペプチン
2μg/ml、ペプスタチン 2μg/ml〕を1ml
加え、氷上で20分間インキュベートした。しかる後、
4℃/12000rpmにて、20分間、遠心を行っ
た。PBS(−)790μlに遠心後の上清10μlを
加え、さらに蛋白質測定用 Dye Reagent Concentrate(B
io-Rad,Cat.#500-0006) を200μl加え、5分間、室
温にてインキュベ−ト後、595nmで吸光度を測定し
て蛋白質定量を行った後に、電気泳動の試料として供し
た。
【0043】上記の試料を用い、10%SDS−PAG
E法により Laemmli のバッファー系にて電気泳動を行
った。その後、かかる試料を用いて、実施例1で述べた
のと同じ方法により、ブロッティングおよびそれに続く
ブロッキングを行った。すなわち、Trans-Blot Elector
phoretic Transfer Cell(Bio-Rad) を用いて、室温にて
100Vにて、0.45μmニトロセルロースメンブラ
ン(Schleicher & Schuell,Cat.#401196) にゲルを密着
させ、3時間ブロッティングを行った。ブロッティング
バッファーとしては、Tris Gly Running and Blotting
Buffer( Enprotech,MA.,U.S.A.,Cat.No.SA100034) 20
%MeOHを用いた。然る後、5%スキムミルク(雪
印)−PBS(−)溶液に室温にて30分間浸し、ブロ
ッキングを行った。
E法により Laemmli のバッファー系にて電気泳動を行
った。その後、かかる試料を用いて、実施例1で述べた
のと同じ方法により、ブロッティングおよびそれに続く
ブロッキングを行った。すなわち、Trans-Blot Elector
phoretic Transfer Cell(Bio-Rad) を用いて、室温にて
100Vにて、0.45μmニトロセルロースメンブラ
ン(Schleicher & Schuell,Cat.#401196) にゲルを密着
させ、3時間ブロッティングを行った。ブロッティング
バッファーとしては、Tris Gly Running and Blotting
Buffer( Enprotech,MA.,U.S.A.,Cat.No.SA100034) 20
%MeOHを用いた。然る後、5%スキムミルク(雪
印)−PBS(−)溶液に室温にて30分間浸し、ブロ
ッキングを行った。
【0044】ブロッキング後、スクリーナーブロッター
((株)サンプラテック)を用いて、実施例1にて製造
した抗HSP47抗体により、1次抗体反応を行った。
然る後、PBS(−)で5分間、溶液を取り替え2回、
スロー・ロッキング・シェイカーによる洗浄とPBS−
0.1%Tween20(Bio-Rad,Cat.#170-6531)溶液
で15分間、溶液を取り替え4回の洗浄を行った。最終
的に、PBS(−)で5分間、2回の洗浄を行った。
((株)サンプラテック)を用いて、実施例1にて製造
した抗HSP47抗体により、1次抗体反応を行った。
然る後、PBS(−)で5分間、溶液を取り替え2回、
スロー・ロッキング・シェイカーによる洗浄とPBS−
0.1%Tween20(Bio-Rad,Cat.#170-6531)溶液
で15分間、溶液を取り替え4回の洗浄を行った。最終
的に、PBS(−)で5分間、2回の洗浄を行った。
【0045】洗浄終了後、ペルオキシダーゼ標識ヤギ抗
ラットIgG抗体(Southern Biotechnology,Cat.#3030
-05)を5%BSA(生化学工業、Cat.# 250020) −PB
S(−)溶液で500倍に希釈して2時間、2次抗体反
応を行った。反応終了後、メンブランに関して、PBS
(−)溶液で5分間、溶液を変えて2回、PBS−0.
1%Tween20溶液で15分間、溶液を変えて5回
の洗浄をスロー・ロッキング・シェイカーにより行っ
た。最後にPBS(−)溶液で5分間2回の洗浄を行っ
た。余分なPBS(−)溶液を除去後、ECL Western bl
otting detectionreagent(Amersham,Cat.#RPN2106) を
メンブラン上に振りかけ、1分間インキュベートした
後、余分な検出試薬を除去後、メンブランをラップに包
み、反応面をX線フィルム(コダック X-OMAT,AR Cat.#
165 1454) に密着させて露光し、現像してHSP47の
有無の検討を行った。
ラットIgG抗体(Southern Biotechnology,Cat.#3030
-05)を5%BSA(生化学工業、Cat.# 250020) −PB
S(−)溶液で500倍に希釈して2時間、2次抗体反
応を行った。反応終了後、メンブランに関して、PBS
(−)溶液で5分間、溶液を変えて2回、PBS−0.
1%Tween20溶液で15分間、溶液を変えて5回
の洗浄をスロー・ロッキング・シェイカーにより行っ
た。最後にPBS(−)溶液で5分間2回の洗浄を行っ
た。余分なPBS(−)溶液を除去後、ECL Western bl
otting detectionreagent(Amersham,Cat.#RPN2106) を
メンブラン上に振りかけ、1分間インキュベートした
後、余分な検出試薬を除去後、メンブランをラップに包
み、反応面をX線フィルム(コダック X-OMAT,AR Cat.#
165 1454) に密着させて露光し、現像してHSP47の
有無の検討を行った。
【0046】同様の操作を、B16よりも悪性度が大で
転移性の大きいメラノーマB16−BL6細胞について
も行い、HSP47に相当する分子量47キロダルトン
付近のバンドを測定し、HSP47の有無の検討を行っ
た。結果は下記の表1に示す通りであった。
転移性の大きいメラノーマB16−BL6細胞について
も行い、HSP47に相当する分子量47キロダルトン
付近のバンドを測定し、HSP47の有無の検討を行っ
た。結果は下記の表1に示す通りであった。
【0047】
【表1】 表1から明らかなように、メラノーマ癌細胞であるB1
6系統では、悪性度の低い細胞ではHSP47が発現し
ているが、転移性が高く悪性度の高いサブ系統であるB
16−BL6では、HSP47は検出されなかった。悪
性度が高い細胞ではHSP47が消失するということが
明らかである。実施例3 Sarcoma 180でのHSP47の
測定 実施例1の方法にて製造した抗HSP47抗体を用い
て、Sarcoma 180の固型、および腹水の細胞
について、実施例2と同様の方法にて実験を行い、HS
P47に相当する分子量47キロダルトン付近のバンド
を測定することにより、HSP47の有無を検討したと
ころ、下記の表2で示す結果を得た。
6系統では、悪性度の低い細胞ではHSP47が発現し
ているが、転移性が高く悪性度の高いサブ系統であるB
16−BL6では、HSP47は検出されなかった。悪
性度が高い細胞ではHSP47が消失するということが
明らかである。実施例3 Sarcoma 180でのHSP47の
測定 実施例1の方法にて製造した抗HSP47抗体を用い
て、Sarcoma 180の固型、および腹水の細胞
について、実施例2と同様の方法にて実験を行い、HS
P47に相当する分子量47キロダルトン付近のバンド
を測定することにより、HSP47の有無を検討したと
ころ、下記の表2で示す結果を得た。
【0048】
【表2】 Sarcoma 180は、一般に固型よりも腹水型の
方が短命であり、悪性度が大であるといわれている。表
2から明らかなように、固型癌に比べて悪性度が高い腹
水型の癌では、HSP47が消失してしまって検出され
なかった。実施例4 L−1210、エールリッヒ(腹水型)、
P388細胞でのHSP47の測定 実施例1の方法にて製造した抗HSP47抗体を用い
て、L−1210、エールリッヒ(腹水型)およびP3
88細胞について、実施例2と同様の方法にて実験を行
い、HSP47に相当する分子量47キロダルトン付近
のバンドを測定することによりHSP47の有無を検討
したところ、下記の表3で示す結果を得た。
方が短命であり、悪性度が大であるといわれている。表
2から明らかなように、固型癌に比べて悪性度が高い腹
水型の癌では、HSP47が消失してしまって検出され
なかった。実施例4 L−1210、エールリッヒ(腹水型)、
P388細胞でのHSP47の測定 実施例1の方法にて製造した抗HSP47抗体を用い
て、L−1210、エールリッヒ(腹水型)およびP3
88細胞について、実施例2と同様の方法にて実験を行
い、HSP47に相当する分子量47キロダルトン付近
のバンドを測定することによりHSP47の有無を検討
したところ、下記の表3で示す結果を得た。
【0049】
【表3】 L−1210、エールリッヒ(腹水型)、P388はい
ずれも悪性度が大である。表3から明らかなように、こ
れら悪性度の高いいずれの細胞からも、HSP47が消
失して検出されなかった。
ずれも悪性度が大である。表3から明らかなように、こ
れら悪性度の高いいずれの細胞からも、HSP47が消
失して検出されなかった。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、癌
患者由来の被検試料中のHSP47のレベルを測定する
ことによって、患者の癌の悪性度を早期に検出すること
ができ、また、癌の悪性度の程度を知ることによりその
後の治療処置の選択や予後の推定に有用な情報を提供す
ることができる。また、治療処置を受けた被検者に対す
る治療処置の効果の検査にも用いられ得る。このように
本発明の臨床的意義は極めて高い。
患者由来の被検試料中のHSP47のレベルを測定する
ことによって、患者の癌の悪性度を早期に検出すること
ができ、また、癌の悪性度の程度を知ることによりその
後の治療処置の選択や予後の推定に有用な情報を提供す
ることができる。また、治療処置を受けた被検者に対す
る治療処置の効果の検査にも用いられ得る。このように
本発明の臨床的意義は極めて高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C12N 5/10 C12N 5/00 B 15/02 9282−4B 15/00 C
Claims (7)
- 【請求項1】 癌患者由来の被検試料中におけるHSP
47のレベルを測定することにより癌の悪性度を検出す
ることを特徴とする、癌悪性度の体外検出法。 - 【請求項2】 癌患者由来の被検試料に、HSP47と
免疫学的に反応性のある免疫反応物質を加え、生じたH
SP47と前記免疫反応物質との結合体から該試料中に
おけるHSP47を検出し、その存在量を測定すること
により癌の悪性度を検出する、請求項1記載の癌悪性度
の体外検出法。 - 【請求項3】 免疫反応物質がIgGである、請求項1
または2に記載の癌悪性度の体外検出法。 - 【請求項4】 IgGが抗HSP47モノクローナル抗
体である、請求項3記載の癌悪性度の体外検出法。 - 【請求項5】 被検試料に、HSP47mRNAに相補
的な配列をもつオリゴヌクレオチドを加え、生じたHS
P47mRNAと前記オリゴヌクレオチドとの結合体の
量を測定することにより、HSP47のレベルを測定す
る、請求項1記載の癌悪性度の体外検出法。 - 【請求項6】 HSP47と免疫学的に反応性のある免
疫反応物質を含むことを特徴とする、癌悪性度の体外検
出用試薬。 - 【請求項7】 HSP47mRNAに相補的な配列をも
つオリゴヌクレオチドを含むことを特徴とする、癌悪性
度の体外検出用試薬。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5172035A JP2660276B2 (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 癌悪性度の体外検出法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5172035A JP2660276B2 (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 癌悪性度の体外検出法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0772156A JPH0772156A (ja) | 1995-03-17 |
JP2660276B2 true JP2660276B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=15934325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5172035A Expired - Lifetime JP2660276B2 (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | 癌悪性度の体外検出法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2660276B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1161262B1 (en) * | 1999-03-15 | 2008-05-21 | University of Maryland, Baltimore | SURFACE LOCALIZED COLLIGIN/HsP47 IN CARCINOMA CELLS |
WO2024071008A1 (ja) * | 2022-09-26 | 2024-04-04 | 愛知県 | 抗原分子の単離方法 |
-
1993
- 1993-06-21 JP JP5172035A patent/JP2660276B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0772156A (ja) | 1995-03-17 |
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