JP2660096B2 - 書類とじ器のシース解放装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 書類とじ器（staplers）は、シース（sheaths;鞘状部
材）を具備され、そのシースは、ベース部材から離間さ
れて位置され、ベース部材とシースの間に空間が具備さ
れていた。その空間は、ステープル素材が移送され、成
型され、打ち込まれ、折り曲げられる間、ステープル素
材がリボン（ribbons）又はステック（sticks）から剥
ぎ取られ、移動する溝を提供した。シースは、ベース部
材上のスペーサラグ及びシースをスペーサラグに対し押
圧するばね部材を用いて離間された（米国特許第3,570,
841号明細書）。

発明の説明 概略的には、本発明は、書類とじ器の詰まりを除くた
めのシース解放手段から成る。シース解放手段は、シー
スの開口において回転可能な回転部材、正常作動の間、
回転部材の周囲に連結されるシースをハウジングに対し
押圧するクランプばね、及び回転部材に連結され、回転
部材を部分的に回転させ、クランプばねをハウジングか
ら離間させるクランク手段を含む。

クランク手段がステープルのカートリッジを所定位置
に保持する引き具（harness）としても機能し得ること
が、１つの特徴である。

図面の簡単な説明 第１図はカートリッジ及び回転部材の両方に係合する
保持ばねを備える本発明の書類とじ器の側面図、第２図
は第１図の線２−２に沿う拡大断面図、第３図は本発明
の書類とじ器の成型されたステープルを打ち込む工程を
示す部分正面図、第４図はカートリッジから自由にされ
左側へ移動され回転部材を回転させるカートリッジ保持
ばねを備える本発明の書類とじ器の側面図、第５図は成
型アンビル、クランプばね及び第１引張位置における回
転部材を含む書類とじ器の拡大部分側面図、第５図ａは
解放された組立の第５図と同様の図、第６図はシース及
びアンビルの解放されたクランプばねの拡大部分側面図
である。

好ましい実施例の説明 第１図乃至第３図において、書類とじ器10は、Ｕ字形
ハウジング11、正面パネル12a、左側面パネル12b及び右
側面パネル12c（それぞれ正面パネル12aに直角である）
から成る全体的にＵ字形のシース12、及びステープル素
材を成型ブロック14へ供給するカートリッジ13を含む。
カートリッジ13は、カートリッジ保持ばね15により所定
位置に保持される。カートリッジ保持ばね15はカートリ
ッジの溝13a内へスナップ係合する。ばねループ16a、16
b、ばね側腕16c、16d、及び回転する棒30a、30bを含む
シース及びアンビルのクランプばね16が、成型ブロック
14をシース12へ押圧し、シース12は、ハウジング11上の
スペーサラグ（図示されない）に押圧される。またステ
ープルＳ、打ち込み具17、案内打ち込み具17が往復運動
するとき打ち込み具17を担持する往復運動成型具19が示
される。

ハウジング11は側面11a、11bを含み、各側面は、それ
ぞれ丸い開口21、22を有する。各開口21、22には、好ま
しくはプラスチックスから作られる円板21a、22aが、各
開口21、22内で回転するように取り付けられる。各円板
21a、22aの上方部分に、同じく好ましくはプラスチック
スから作られるパイ形セグメント23a、23bが配置され
る。各セグメント23a、23bは、カートリッジ保持ばねの
水平突出腕15a、15bを受け入れるための穴24a、24bを有
する。

特に第１図を参照すると、好ましくは金属から作られ
るシース右側面パネル12cが、スロット11dを有する。突
出腕15aがセグメント23aの穴24aを通り突出するとき、
スロット11d内に突出腕15aが乗る。また円板21a、円板
のスロット21a及びカートリッジ保持ばね15が示され
る。

第５図を参照すると、ハウジング側面11aが、部分的
に点線で示される成形リセス（configured recess）40
を有する。リセス40は、下方リセス部分40a及びリセス
部分40bを有する。下方リセス部分40aは、ばね棒30aを
その正常な引っ張られた作動位置において収容する。ク
ランクとして作動する保持ばね15が、一体として回転す
るセグメント23a及び円板21aを回転させるために使用さ
れるとき、リセス部分40bに対し棒30が回転される。ハ
ウジング側面11bが同様に成形リセス（図示されない）
を有する。

第２図は、パイ形セグメント23a、セグメントの穴24
a、穴24a内のばね突出腕15aを示し、更にセグメント23a
及び円板21aが回転されるとき実線で示されるばね棒30a
が点線で示される位置30a′まで上方へ移動されること
を示す。また開口21、右側面パネル12c、及び右側面パ
ネル12cのスロット11dが示される。ばね棒30b（図示さ
れない）が同様に作動される。

書類とじ器10の正常な作動の間、カートリッジ保持ば
ね15が溝13a内へスナップ係合されるとき、カートリッ
ジ13は所定位置に保持され、ばね突出腕15a、15bがセグ
メント23a、23bを第１図に示されるように右方へ引っ張
り、円板21a、21bを時計回り方向へ回転させようとす
る。クランプばね16は、リセス部分40a（第５図）の作
動位置内にしっかり保持される。円板21a、21bは、それ
らのスロット20a、20bをほぼ水平位置（第１図及び第５
図参照）にして位置される。

ステープルが曲がって加工片内への排出されないよう
な詰まりが生じ、シース12又は成型ブロック14の解放又
は両者の解放が必要となるとき、カートリッジ保持ばね
15が溝13aから外され、カートリッジ13を解放する。自
由になったカートリッジ保持ばね15は、第１図及び第４
図において左方へ押圧され、セグメント23a（及び図示
されない23b）、及び取り付けられた円板21a（及び図示
されない21b）を回転させ、スロット20a、20bの運動
（第４図及び第５図ａ）により押圧され、ばねの横棒30
a、30bが上方へ移動するとき、クランプばね16を左方へ
移動させる。ばね突出腕15aはリセス40内へ移動し、突
出腕15bは図示されない対応するリセス内へ移動する。
運動は、ばね棒30a、30bが、各ハウジング側面11a、11b
に１つあるリセス部分40b内へスナップ係合するまで続
く。ばね棒30a、30b（クランプばね16の一体の部分であ
る）が移動するとき、シース12は枢支ピン50（第１図及
び第６図参照）の周りに角度Ａ（第４図）に等しい円弧
を通り揺動する。成型ブロック14上の圧力もまた減少す
る。ブロック14が更に左方へ移動するとき、詰まったス
テープルＳが除去され得る。

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】Ｕ字形のハウジング、横棒を有するクラン
   プばねにより共にハウジングに押圧される側面パネルを
   含む全体的にＵ字形シース及びアンビル、カートリッ
   ジ、並びにアンビル及びシースをハウジングに押圧する
   ようにクランプばねを常時配置しそしてクランプばねを
   解放する制御手段を有する書類とじ器において、 a.各シースの側面パネルにおける円形開口、 b.各開口に取り付けられる回転部材、 c.クランプばねの横棒を受け入れるための回転部材にお
   けるスロット開口、 d.クランプばねの横棒を収容しクランプばねの横棒に係
   合するハウジングにおける成形リセス、 e.回転部材に取り付けられたクランク手段であって、回
   転部材を回転させ成形リセス内においてクランプばねの
   横棒を運動させ、クランプばねの残部をシースに向けて
   及びシースから離間するように運動させるクランク手
   段、 を含み、ステープルの詰まりを軽減するため、アンビル
   及びシースがハウジングから離間され得ることを特徴と
   する書類とじ器。
2. 【請求項２】請求項１に記載の書類とじ器にして、ハウ
   ジングの各リセスが、第１リセス部分及び第２リセス部
   分を含み、第１リセス部分が、正常作動の間クランプば
   ねの横棒に係合し、円板の回転によりクランプばねの横
   棒が第２リセス内へ移動されることを特徴とする書類と
   じ器。
3. 【請求項３】請求項１に記載の書類とじ器にして、回転
   部材が、クランプばねの側腕とハウジングとの間の円形
   開口内に保持されることを特徴とする書類とじ器。
4. 【請求項４】請求項１に記載の書類とじ器にして、シー
   スがハウジングに枢支されることを特徴とする書類とじ
   器。