JP2659963B2 - 受信装置 - Google Patents

受信装置

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JP2659963B2
JP2659963B2 JP62213796A JP21379687A JP2659963B2 JP 2659963 B2 JP2659963 B2 JP 2659963B2 JP 62213796 A JP62213796 A JP 62213796A JP 21379687 A JP21379687 A JP 21379687A JP 2659963 B2 JP2659963 B2 JP 2659963B2
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健 加治
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、レーダ装置その他に用いられて、受信信
号のアナログ/ディジタル変換(A/D変換)信号を同相
成分/直交成分検波(I/Q検波)することにより同受信
信号の復調を実現する受信装置に関する。
(従来の技術) 第3図に、I/Q検波機能を有する受信装置の一般的な
構成を示す。
この受信装置によれば、中心周波数がf0であり、かつ
帯域幅Bのスペクトラムを有するとする受信信号(ここ
ではRF信号を想定)x(t)は、端子T1に入力されて略
2等分配された後、それぞれ混合器11および12に入力さ
れ、一方ではcos2πf0tといった信号によって検波され
てsi(t)という信号として混合器11から出力され、他
方では、−sin2πf0tといった信号によって検波されてs
q(t)という信号として混合器12から出力される。因
みに、これら信号si(t)およびsq(t)は互いに位相
が90[deg]ずれており、このうちの信号si(t)は同
相成分、他方の信号sq(t)は直交成分とそれぞれ称さ
れる。すなわちこれらは、 s(t)=si(t)+jsq(t) という複素信号を表すものである。
これら2つの成分si(t)およびsq(t)は、次に、
ローパスフィルタ(LPF)21および22をそれぞれ通過す
る。これにより、上記混合器11および12における検波の
際に発生したハーモニクスやスプリアス等の不要波は除
去されて、信号s(t)は −B/2<f<B/2 の帯域のみを有することとなる。
こうして不要波の除去された信号s(t)すなわち信
号si(t)およびsq(t)は、最後に、サンプリング回
路31およびA/D変換器41、あるいはサンプリング回路32
およびA/D変換器42を通じて、それぞれB(受信信号x
(t)の帯域幅)に相当するサンプリング周期にてA/D
変換される。これにより、同受信装置の端子T2からは同
相成分についての復調後のディジタル信号inが得られ、
他方の端子T3からは直交成分についての復調後のディジ
タル信号qnが得られることとなる。これらが Yn=in+jqn という複素信号を表すことは上述の通りである。
ところで、原理的には、この第3図に示した受信装置
によっても十分なI/Q検波は達成されるが、実際に同受
信装置によって高精度の復調信号を得るためには、混合
器11および12以降の2つの系のゲイン調整、並びに上記
cosやsinのローカル信号の位相調整等が必須となり、実
用性といった観点においては、この受信装置もなお問題
を残すものであった。
そこで近年は、受信信号のA/D変換処理までを単一の
系にて行い、上述したI/Q検波についてはこれをディジ
タルフィルタを用いて実現するようにした受信装置が提
案されている。
第4図にこうした受信装置の一例を示す。
この第4図に示す受信装置によれば、前記同様中心周
波数f0でり、かつ帯域幅Bのスペクトラムを有するとす
る端子T1への入力受信信号x(t)は、混合器10におい
てcos2π(f0−B)tといった信号によって検波され、
x(t)という信号として該混合器10から出力された
後、ろ波帯域幅Bのバンドパスフィルタ(BPF)20を通
過してそのハーモニクスやスプリアス等の不要波が除去
され、 B/2<f<3B/2 の帯域のみを有する信号として次段のサンプリング回路
30およびA/D変換器40に加えられる。
サンプリング回路30およびA/D変換器40では、こうし
て加えられた信号x(t)を4B(B:受信信号x(t)並
びにBPF20の帯域幅)に相当するサンプリング周期にてA
/D変換してディジタル信号nを得る。すなわち、入力
受信信号x(t)の周波数の倍の周波数でサンプリング
されたディジタル信号nが得られ、同相成分を得るた
めのディジタルデータと直交成分を得るためのディジタ
ルデータとが交互に出力されるディジタルデータ列とし
て出力される。こうして生成されたディジタル信号n
がディジタルフィルタ50に入力される。
ディジタルフィルタ50に入力されたディジタル信号
nは、ディジタルフィルタ50内で並列接続されたH
1(z)フィルタ51及びH2(z)フィルタ52にそれぞれ
入力され、H1(z)フィルタ51及びH2(z)フィルタ52
は、それぞれ同相成分及び直交成分のディジタルデータ
を算出する演算を行う。
ここで、上記H1(z)フィルタ51およびH2(z)フィ
ルタ52は、それぞれ例えば楕円形のオールパスネットワ
ークを作って設計することができ、一例として次のよう
なもの知られている。
H1(z)=z-1(z-2−a2)/(1−a2z-2) H2(z)=−(z-2−b2)/(1−b2z-2) 因みにこれはz変換による表記であり、z-1は単位遅
延を示す、またa2およびb2はそれぞれ固定の係数であっ
て、例えば a2=0.5846832 b2=0.1380250 である。
このH1(z)では、入力されたディジタルデータ列に
対して1サンプル分の単位遅延を行ったタイミングで、
2サンプル毎のディジタルデータから同相成分を算出す
る演算が行われ、H2(z)では、入力されたディジタル
データ列に対して2サンプル毎のディジタルデータから
直交成分を算出する演算が行われる。
ここで、第6図を参照してディジタルフィルタ50及び
リサンプリング回路61,62の具体的なデータ処理につい
て詳述する。
第6図において、まずA/D変換器40から、サンプリン
グ回路30によってサンプリングされたディジタルデータ
列n、すなわちディジタルデータD0,D1,D2,D3,D4,D5,
D6,D7,…はH1(z)フィルタ51及びH2(z)フィルタ52
にそれぞれ入力される。ここで、ディジタルデータD0,D
2,D4,D6,…は同相成分を得るためのデータであり、ディ
ジタルデータD1,D3,D5,D7,…は直交成分を得るためのデ
ータである。H1(z)フィルタ51は、上述したH1(z)
の式をもとに、入力されたディジタルデータ列nを1
サンプル分遅延させた後、2サンプル毎に同相成分デー
タを算出し、算出された同相成分データD0′,D2′,4′,
D6′,…を含むディジタルデータD0′,D1′,D2′,D3′,
D4′,D5′,D6′,D7′,…であるディジタル信号nを
出力する。一方、H2(z)フィルタ52は、上述したH
2(z)の式をもとに、入力されたディジタルデータ列
nに対して2サンプル毎に直交成分データを算出し、
算出された直交成分データD1″,D3″,D5″,D7″,…を
含むディジタルデータD0″,D1″,D2″,D3″,D4″,D5″,
D6″,D7″,…であるディジタル信号nを出力する。
ディジタルフィルタ50を通じてこうして生成されたデ
ィジタル信号nおよびnは、最後に、リサンプリン
グ回路61および62にそれぞれ加えられて、各ディジタル
信号nおよびnが有する同相成分及び直交成分のデ
ィジタルデータの選択をすべく1/4にサンプル間引きさ
れる。すなわち、同相成分及び直交成分のディジタルデ
ータを含むディジタル信号nおよびnは、上記サン
プリング回路30およびA/D変換器40により、4Bに相当す
るサンプリング周期をもってA/D変換されている信号で
あることから、リサンプリング回路61および62を通じて
これら信号nおよびnを1/4にサンプル間引きする
ことで、端子T2からは所望とする同相成分のディジタル
データ列(D0′,D4′,…)である復調ディジタル信号i
mが、また端子T3からは所望とする直交成分のディジタ
ルデータ列(D1″,D5″,…)である復調ディジタル信
号qmが Ym=in+jqm といった複素信号として得られるようになる。この複素
信号Ymは、先の第3図に示した受信装置によって得られ
る複素信号Ynに一致し、同相成分及び直交成分のディジ
タルデータが示す位相は、互いに90[deg]ずれている
ことになる。
このように、第4図に示した受信装置によっても、第
3図に示した受信装置と同様に所望のI/Q検波が達成さ
れる。しかもこの第4図に示した受信装置では、ディジ
タルフィルタを用いて直交成分分離を行うようにしてい
ることから、高精度での直交性が維持されるようにな
り、また更には、単一の系でA/D変換処理を行うように
していることから、ゲインや位相等についての調整が不
要となる利点もある。
(発明が解決しようとする問題点) 第4図に示した受信装置のように、ディジタルフィル
タを用いてI/Q検波を行うようにすることで、上述した
意義有る効果を得ることができるようにはなるものの、
受信装置としてこうした構成を採用することは、自ずと
フィルタ前段のA/D変換器入力端におけるDCオフセット
の問題も併せ抱えることとなる。
第5図は、第4図に示した受信装置におけるディジタ
ルフィルタ50の周波数−ゲイン特性を示したものである
が、上述のようにA/D変換器40の入力端にDCオフセット
が生じることによって、この生じたDCオフセット分は、
該ディジタルフィルタ50においても、同第5図に円部S
にて示す如く0周波数成分として残存する。すなわち、
同受信装置の復調出力である上記信号imおよびqmにも、
残差としてこのDCオフセット分が残ってしまうこととな
る。勿論、こうしたかたちでその復調出力にDCオフセッ
ト分が残されることは、精度や信頼性を損なう要因とも
なり、好ましくない。
この発明は、こうしたA/D変換器の入力端に生じるCD
オフセットの影響を除去して、信頼性の高いI/Q検波を
実現する受信装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) この発明では、前記の如く受信信号のA/D変換処理ま
でを単一の系にて行い、同相成分および直交成分をそれ
ぞれ演算するためのフィルタを有したディジタルフィル
タを用いてこのA/D変換信号のI/Q検波を行う受信装置を
対象として、上記ディジタルフィルタを構成するフィル
タに0周波数成分を除去するフィルタを持たせるように
する。
(作用) A/D変換によって生じるDCオフセットは、こうしたデ
ィジタルフィルタの特性に基づき完全に除去される。ま
た、こうしたディジタルフィルタの作用は、温度等、環
境条件の変化によって生じるDCオフセットについても同
様に施される。すなわち、こうしたディジタルフィルタ
の採用により、ゲインや位相等についてはもとより、DC
オフセットに関してもメンテナンスフリーとなる。
(実施例) 第1図に、この発明にかかる受信装置の一実施例を示
す。
この実施例受信装置は、先の第4図に示した受信装置
を対象として、そのディジタルフィルタ部分に、I/Q検
波機能と0周波数成分除去機能とを併せ有したディジタ
ルフィルタ500を用いて構成したものである。
また第1図において、先の第4図と同一の要素には、
全て同一の符号を付して示している。
すなわち、この第1図に示す実施例受信装置におい
て、中心周波数がf0であり、かつ帯域幅Bのスペクトラ
ムを有するとする端子T1への入力受信信号x(t)が、
混合器10においてcos2π(f0−B)tといった信号によ
って検波され、(t)という信号として該混合器10か
ら出力された後、ろ波帯域幅Bのバンドパスフィルタ
(BPF)20を通過してそのハーモニクスやスプリアス等
の不要波が除去され、 B/2<f<3B/2 の帯域のみを有する信号としてサンプリング回路30およ
びA/D変換器40に加えられること、また更に、この信号
x(t)が、ここで4B(B:受信信号x(t)並びにBPF2
0の帯域幅)に相当するサンプリング周期にてA/D変換さ
れてディジタル信号nとなることは、前述した第4図
の受信装置の場合と同様である。
この実施例受信装置では、こうして4Bに相当するサン
プリング周期にてA/D変換された信号nすなわちディ
ジタルデータ列nが上述したディジタルフィルタ500
に加えられる。
ディジタルフィルタ500は、同第1図に示すように、
同相成分算出用のH1(z)フィルタ51と、直交成分算出
用のH2(z)フィルタ52と、これらH1(z)フィルタ51
およびH2(z)フィルタ52の前段に共通に接続されて当
該フィルタ500に入力されるディジタルデータ列nの
ある時点でのサンプリングに対応するデータとその2サ
ンプル前のサンプリングに対応するデータとの差をこれ
らH1(z)フィルタ51およびH2(z)フィルタ52に対し
て出力する(1−z-2)フィルタ53とを備えて構成され
ており、上記ディジタルデータ列nがこのディジタル
フィルタ500によるフィルタ処理を受けることにより、H
1(z)フィルタ51からは0周波数成分が除去された同
相成分のディジタルデータを含むディジタル信号(デー
タ列)pが、またH2(z)フィル52からは0周波数成
分が除去された直交成分のディジタルデータを含むディ
ジタル信号(データ列)pが出力される。
ここで、第7図を参照してディジタルフィルタ500及
びリサンプリング回路61,62の具体的なデータ処理につ
いて詳述する。
第7図において、まずA/D変換器40から、サンプリン
グ回路30によってサンプリングされたディジタルデータ
列n、すなわちディジタルデータD0,D1,D2,D3,D4,D5,
D6,D7…が(1−z-2)フィルタ53に入力される。ここ
で、ディジタルデータD0,D2,D4,D6は同相成分を得るた
めのデータであり、ディジタルデータD1,D3,D5,D7は直
交成分を得るためのデータである。(1−z-2)フィル
タ53では、入力されたディジタルデータ列nに対し、
現時点のディジタルデータと2サンプル前のディジタル
データとの差をとり、その差データDをそのままH
1(z)フィルタ51及びH2(z)フィルタ52にそれぞれ
入力する。すなわち、ディジタルデータD2−D0,D3−D1,
D4−D2,D5−D3,D6−D4,D7−D5…がH1(z)フィルタ51
及びH2(z)フィルタ52に入力される。これにより、デ
ィジタルデータD0〜D7…のそれぞれが0周波数成分を有
していても、この0周波数成分は除去されることにな
る。この場合、ディジタルデータD2−D0,D4−D2,D6−D4
は同相成分を得るためのデータであり、ディジタルデー
タD3−D1,D5−D3,D7−D5は直交成分を得るためのデータ
であり、各同相成分及び直交成分を得るためのデータは
交互に出力される。
その後、H1(z)フィルタ51及びH2(z)フィルタ52
のそれぞれは、入力された差データDに対してH1(z)
及びH2(z)の演算処理をそれぞれ行い、同相成分のデ
ィジタルデータ(D2−D0)′,(D4−D2)′,(D6
D4)′…を含むディジタル信号(ディジタルデータ列)
p、及び直交成分のディジタルデータ(D3−D1)″,
(D5−D3)″,(D7−D5)″…を含むディジタル信号
(ディジタルデータ列)pを出力する。そして、リサ
ンプリング回路61,62による所定のタイミングで1/4に間
引きされ、ディジタル信号pから同相成分のディジタ
ルデータ(D2−D0)′,(D6−D4)′…が、ディジタル
信号pから直交成分のディジタルデータ(D3
D1)″,(D7−D5)″…がそれぞれ選択出力される。こ
の場合、H1(z)フィルタ51は1サンプル分遅延して処
理しているため、リサンプリング回路61,62のリサンプ
リングタイミングは同じになる。
これにより、端子T2からは所望とする同相成分のディ
ジタルデータ列である復調ディジタル信号ipが、また端
子T3からは所望とする直交成分のディジタルデータ列で
ある復調ディジタル信号qpが Yp=ip+jqp といった複素信号として得られるようになる。勿論この
複素信号Ypも、先の第3図に示した受信装置あるいは第
4図に示した受信装置によって得られる複素信号Ynある
いはYmに一致している。しかも、この実施例受信装置に
よって復調される複素信号Ypの場合、第3図に受信装置
によって復調される複素信号Ynに比して、より高精度で
直交性が維持されるようになることは勿論、第4図の受
信装置によって復調される複素信号Ymに比しても、その
0周波数成分は良好に除去されていることから、より信
頼性の高いものとなっている。
ここで、第2図は、こうしたディジタルフィルタ500
の周波数−ゲイン特性を示したものであり、先の第5図
の特性に比して明らかなように、このフィルタ500によ
れば、入力ディジタルデータ列nの0周波数成分は除
去されて、その出力には何らのDCオフセットも残存しな
くなることがわかる。
このように、この実施例によれば、ディジタルフィル
タ500として、(1−z-2)フィルタ53といった簡単なフ
ィルタを前記のH1(z)フィルタ51およびH2(z)フィ
ルタ52に共通に接続するだけで、これに第2図に示した
ような良好な0周波数成分除去特性を持たせることがで
き、ひいてはその処理信号を非常に安定で信頼性の高い
ものとすることができる。
なお、上記実施例においては、ディジタルフィルタ50
0の構成を第1図の如くの構成、すなわちA/D変換出力が
(1−z-2)フィルタ53に受入され、この(1−z−
2)フィルタ53の出力がH1(z)フィルタ51とH2(z)
フィルタ52とに並列に加えられる構成としたが、上記
(1−z-2)フィルタ53の配置については任意であり、
他に例えば、この(1−z-2)フィルタ53を上記H
1(z)フィルタ51およびH2(z)フィルタ52に対して
それぞれその前段に各別に配設する構成、あるいは同
(1−z-2)フィルタ53をこれらH1(z)フィルタ51お
よびH2(z)フィルタ52の各後段に各別に配設する構成
なども採用可能である。
例えば、第8図は、H1(z)フィルタ51及びH2(z)
フィルタ52の各後段に(1−z-2)フィルタ53に相当す
る(1−z-2)フィルタ53a,53Bを配設した場合のディジ
タルフィルタ501の構成を示す図であり、同図を参照し
てディジタルフィルタ501の具体的なデータ処理につい
て詳述する。なお、この場合、ディジタルフィルタ501
は、第1図のディジタルフィルタ500に置換適用され、
その受信装置全体の他の構成は、第1図と同様である。
第8図において、まずA/D変換器40から入力されたデ
ィジタルデータ列n、すなわちディジタルデータD0,D
1,D2,D3,D4,D5,D6,D7…はそれぞれH1(z)フィルタ51
及びH2(z)フィルタ52にそれぞれ入力される。H
1(z)フィルタ51及びH2(z)フィルタ52のそれぞれ
は、入力されたディジタルデータnに対してH1(z)
及びH2(z)の演算処理をそれぞれ行う。その結果、H1
(z)フィルタ51は、2サンプル毎に出力される同相成
分のディジタルデータD0′,D2′,4′,D6′,…を含むデ
ィジタルデータ列D′すなわちD0′,D1′,D2′,D3′,
D4′,D5′,D6′,D7′…を1サンプル分遅延して算出
し、(1−z-2)フィルタ53aに入力する。H2(z)フィ
ルタ52は、2サンプル毎に出力される直交成分のディジ
タルデータD1″,D3″,D5″,D7″,…を含むディジタル
データ列D″すなわちD0″,D1″,D2″,D3″,D4″,D5″,
D6″,D7″,…を算出し、(1−z-2)フィルタ53bに入
力する。
(1−Z-2)フィルタ53aは、ディジタルデータ列D′
に対し、現時点のディジタルデータと2サンプル前のデ
ィジタルデータとの差をとり、ディジタル信号pすな
わちディジタルデータD2′−D0′,D3′−D1′,D4′−
D2′,D5′−D3′,D6′−D4′,D7′−D5′…として出力
する。ここで、ディジタルデータD2′−D0′,D4′−
D2′,D6′−D4′,…は、0周波数成分が除去された同
相成分のディジタルデータである。一方、(1−z-2
フィルタ53bは、ディジタルデータ列D″に対し、現時
点のディジタルデータと2サンプル前のディジタルデー
タとの差をとり、ディジタル信号pすなわちディジタ
ルデータD2″−D0″,D3″−D1″,D4″−D2″,D5″−
D3″,D6″−D4″,D7″−D5″…として出力する。ここ
で、ディジタルデータD3″−D1″,D5″−D3″,D7″−
D5″…は、0周波数成分が除去された直交成分のディジ
タルデータである。
その後、リサンプリング回路61,62による所定のタイ
ミングで1/4に間引きされ、ディジタル信号pから同
相成分のディジタルデータD2′−D0′,D6′−D4′…
が、ディジタル信号pから直交成分のディジタルデー
タD3″−D1″,D7″−D5″…がそれぞれ選択出力され
る。この場合、H1(z)フィルタ51は1サンプル分遅延
して処理しているため、リサンプリング回路61,62のリ
サンプリングタイミングは同じになる。
これにより、端子T2からは所望とする同相成分のディ
ジタルデータ列である復調ディジタル信号ipが、また端
子T3からは所望とする直交成分のディジタルデータ列で
ある復調ディジタル信号qpが Yp=ip+jqp といった複素信号として得られ、この場合も第1図の受
信装置と同様に0周波数成分が除去された複素信号が得
られることになる。
なお、上述した実施例では、第4図に示した受信装置
と同様、信号帯域幅の4倍N周波数に相当するサンプリ
ング周期にてA/D変換を行うようにしているが、これ
は、受信信号の同相成分および直交成分算出用のフィル
タとして前述したようなH1(z)フィルタ51およびH
2(z)フィルタ52を想定していることに起因するもの
であって、これら同相成分および直交成分算出用の2種
のフィルタの構成如何によっては、こうしたA/D変換の
ためのサンプリング周期も変わり得る。
また、0周波数成分除去用のフィルタ(実施例でいう
(1−z-2)フィルタ53)についても、これは基本的にD
C成分を除去し得る特性があればよいのであって、その
特性も、前述した(1−z-2)に限られるものではな
い。もっとも、上記のH1(z)フィルタ51およびH
2(z)フィルタ52を採用して、上述の如く信号帯域幅
の4倍の周波数に相当するサンプリング周期にてA/D変
換を行う場合には、 DC成分を除去する特性。
有効帯域である正規化周波数0.125〜0.375の範囲にお
いて中心周波数f0につき対称となるゲイン特性。
同有効帯域に対してフラットなゲイン特性。
等々の所望される特性を簡易に得る上で、この(1−z
-2)といったフィルタ特性が特に有効である。
ところで、上記実施例においては、これに入力され復
調処理される受信信号x(t)として、第3図あるいは
第4図に示した受信装置と同様、RF信号を想定している
が、実用に際しては、混合器10の前段でこれがIF信号に
対して前述したA/D変換やI/Q検波が施される。
また、こうした受信装置は、主にレーダ受信装置とし
て用いられるものであるが、この用途に関しては何ら限
定されるものではなく、I/Q検波が必要とされる受信装
置であれば、他のいかなる受信装置についても良好に適
用される。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれは、ゲインや位
相、DCオフセット等に関して何らの調整も要することな
く、高精度での直交性が維持され、かつ信頼性の高い復
調信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明にかかる受信装置の一実施例を示すブ
ロック図、第2図は第1図に示した実施例受信装置にお
けるディジタルフィルタのゲイン特性を示す線図、第3
図は従来の受信装置の一例を示すブロック図、第4図は
従来の受信装置の他の例を示すブロック図、第5図は第
4図に示した受信装置におけるディジタルフィルタのゲ
イン特性を示す線図である。第6図は、第4図における
ディジタルフィルタ50及びリサンプリング回路61,62の
具体的なデータ処理を示す図である。第7図は、第1図
におけるディジタルフィルタ500及びリサンプリング回
路61,62の具体的なデータ処理を示す図である。第8図
は、H1(z)フィルタ51及びH2(z)フィルタ52の各後
段に(1−z-2)フィルタ53に相当する(1−z-2)フィ
ルタ53a,53bを配設した場合のディジタルフィルタ501の
構成及びこのディジタルフィルタ501の具体的なデータ
処理を示す図である。 10,11,12……混合器、20……BPF、21,22……LPF、30,3
1,32,61,62……サンプリング回路、40,41,42……A/D変
換器、50,500,501……ディジタルフィルタ、51……H
1(z)フィルタ、52……H2(z)フィルタ、53,53a,53
b……(1−z-2)フィルタ。
フロントページの続き (72)発明者 和田 卓也 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝小向工場内 (72)発明者 篠永 充良 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝小向工場内 (56)参考文献 特開 昭61−145906(JP,A) 特開 昭62−109440(JP,A) 特開 昭62−107523(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心周波数が0でないアナログ受信信号を
    所定のサンプリング周期にてアナログ/ディジタル変換
    し、これにより受信信号の同相成分を得るためのディジ
    タルデータと直交成分を得るためのディジタルデータと
    が交互に現れる一連のディジタルデータ列を出力すると
    ともに、このアナログ/ディジタル変換によって得られ
    た前記ディジタルデータ列に受信信号の同相成分および
    直交成分を算出するためのフィルタを施し、リサンプリ
    ング処理して得られた該同相成分及び該直交成分を用い
    て前記アナログ受信信号を復調する受信装置において、 前記アナログ/ディジタル変換後から前記サンプリング
    処理までの間に、前記同相成分を得るためのディジタル
    データ列および前記直交成分を得るためのディジタルデ
    ータ列毎に、前記サンプリングのある時点に対応するデ
    ータと該サンプリングの2サンプリング前に対応するデ
    ータとの差をとってそれぞれ0周波数成分を除去して出
    力する0周波数成分除去フィルタを具備させたことを特
    徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】前記所定のサンプリング周期は、前記受信
    信号の中心周波数の4倍に相当することを特徴とする特
    許請求の範囲(1)記載の受信装置。
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