JP2659758B2 - 並列運転制御方法 - Google Patents

並列運転制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は並列運転制御方法に関するもので、さらに詳
しく言えば、複数台のユニットが並列接続されてなる電
源装置の信頼性向上に関するものである。
従来技術とその問題点 蓄電池を充電しながら負荷に直流出力を供給する直流
電源装置や、インバータなどの交流電源装置は、負荷の
省電力化、装置の小型化要求により、負荷電流の増減に
対応して装置内で並列運転するユニット数を増減させる
方法が普及してきている。このような方法は、負荷電流
が増加し、第1のユニットの出力電流が所定値以上にな
ると、第2のユニットを始動させて2台のユニットを並
列運転させ、負荷電流が一つのユニットの出力電流の所
定値以下になると、第2のユニットを停止させ、第1の
ユニットの単機運転に切り換えるもので、負荷電流の最
大値に見合うだけのユニット数が用意されている。
ところで、上記の如き方法では、負荷電流が一つのユ
ニットの出力電流の所定値以下であれば、第1のユニッ
トの単機運転が継続されることになり、継続使用によっ
て第1のユニットのみが信頼性を低下させるという欠点
があった。また負荷電流の増加時のみ運転されるユニッ
トは、運転時間が短いので、その時間に応じて信頼性は
向上するものの、負荷電流が少ない場合にはそのユニッ
トは運転されない。従って故障があっても発見されず、
かえって装置の信頼性を低下させる原因になっていた。
さらに停電が発生して復電すると、運転されているユニ
ットの安定した動作モードが強制的に変化させられ、信
頼性を低下させる原因になっていた。
発明の目的 本発明は上記欠点を解消するもので、停電が検出され
て復電した後は、停電前に運転されていたユニットと異
るユニットを含めて運転させることにより、装置の信頼
性を向上させることを目的とする。
発明の構成 本発明の並列運転制御方法は、負荷電流の増減に対応
して並列運転されるユニット数が増減される方法の電源
装置内に、少なくとも停電を検出する機能を有するCPU
を設け、前記機能により停電が検出されて復電した後
は、前記CPUにより、停電前に運転されていたユニット
と異なるユニットを含めて運転させるものである。
実施例 以下実施例により説明する。第1図は本発明の並列運
転制御方法のブロック図で、入力端子1に交流を受電
し、スイッチ2を介して並列運転される第1〜第3の整
流器ユニット3−1,3−2,3−3により直流に変換され、
分流器4を介して蓄電池5を充電するとともに、出力端
子6に接続される負荷に直流電力を供給するものであ
る。このような直流電源装置では、分流器4に流れる負
荷電流値を検出し、その値がたとえば第1の整流器ユニ
ット3−1の許容出力電流値の90%になると、第2の整
流器ユニット3−2を始動させて2台のユニットを並列
運転させ、その後分流器4に流れる負荷電流値がたとえ
ば1台のユニットの許容出力電流値の80%に低下する
と、第2の整流器ユニット3−2を停止させて第1の整
流器ユニット3−1の単独運転にする構成である。第1
図における7は上記のような制御を行うとともに、停電
検出信号8が入力されることにより、停電が検出され、
復電後は停電前に運転されていたユニットと異るユニッ
トを含めて運転させる機能を備えたCPUである。このよ
うな構成としたことにより、運転されているユニットの
安定した動作モードが強制的に変化させられることはな
くなり、信頼性の低下が防止できる。
次に第2図のように、各ユニットに分流器4−1,4−
2,4−3を設け、スイッチ2が投入され、分流器4−1,4
−2,4−3に負荷電流が流れたことが検出されると始動
し、各ユニットの運転時間を積算する機能を付加させ、
前記機能により停電が検出されて復電した後は、最も運
転時間の少ないユニットから順次動作を切り換えるよう
にしたものである。このような構成としたことにより、
運転時間の短かいユニットを運転させることができる。
上記実施例では直流電源装置について説明したが、無
停電電源装置におけるインバータなどの交流電源装置に
ついても適用しうることは言うまでもない。
発明の効果 実施例において詳述した如く、本発明の並列運転制御
方法は並列運転されるユニットの運転時間をほぼ均等に
することができるので、装置の信頼性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の並列運転制御方法のブロック
図である。 1……入力端子、2……スイッチ 3−1,3−2,3−3……第1〜第3の整流器ユニット 4,4−1,4−2,4−3……分流器 5……蓄電池、6……出力端子 7……CPU、8……停電検出信号

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負荷電流の増減に対応して並列運転される
    ユニット数が増減される電源装置内に、少なくとも停電
    を検出する機能を有するCPUを設け、前記機能により停
    電が検出されて復電した後は、前記CPUにより、停電前
    に運転されていたユニットと異なるユニットを含めて運
    転させることを特徴とする並列運転制御方法。
  2. 【請求項2】負荷電流の増減に対応して並列運転される
    ユニット数が増減される電源装置内に、各ユニットの運
    転時間を積算する機能と停電を検出する機能とを有する
    CPUを設け、前記機能により停電が検出されて復電した
    後は、前記CPUにより、運転時間の最も少ないユニット
    から順次動作を切り換えることを特徴とする並列運転制
    御方法。
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