JP2659073B2 - 自動ボタン縫着装置におけるボタン検知装置 - Google Patents

自動ボタン縫着装置におけるボタン検知装置

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JP2659073B2
JP2659073B2 JP21506089A JP21506089A JP2659073B2 JP 2659073 B2 JP2659073 B2 JP 2659073B2 JP 21506089 A JP21506089 A JP 21506089A JP 21506089 A JP21506089 A JP 21506089A JP 2659073 B2 JP2659073 B2 JP 2659073B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動ボタン縫着装置におけるボタン検知装
置、特にボタンの表裏を判別出来るボタン検知装置に関
するものである。
〔従来の技術〕
第5図は従来の自動ボタン縫着装置の説明図であっ
て、1はミシン頭部、2は針棒、3はワイパー、4はワ
イパーソレノイド、5はボタンつまみ足、6はボタン供
給アームである。
このような従来の自動ボタン縫着装置では、ボタン供
給装置(図示せず)によりボタン表を上にしてボタン供
給アーム6に供給されたボタン7はボタン供給アーム6
の先端に突設されたピン8がボタン7の孔に入り込んだ
形で保持されたボタン供給アーム6が回動することによ
ってボタンつまみ足5の背部方向よりボタンつまみ足5
間に押し込まれて保持され、この状態で布に縫着された
後ワイパー3が縫糸を払い、糸切り機構(図示せず)が
糸切りを行い、針が布から抜け上がった状態となってボ
タンの縫付が完了する。
又ボタン7の有無はボタン7を挟持するボタンつまみ
足5の開き具合によって検知される。
〔発明が解決しようとする課題〕
然しながらこのような従来の自動ボタン縫着装置にお
いてはボタン供給装置から誤って表裏を逆にしてボタン
が供給された場合でも上記ボタンつまみ足5はボタンの
表裏に接するものではないため、ボタンの表裏の誤りを
チェックすることは出来ず、そのまゝ布に縫着されてし
まう欠点があった。
本発明は上記の欠点を除くようにしたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の自動ボタン縫着装置におけるボタン検知装置
はボタンつまみ足上昇の際このボタンつまみ足によって
保持されたボタンの上面に係合可能な位置に進退自在に
配置されボタンの上面における縁部と中央部に係合可能
なボタン検知手段と、このボタン検知手段の上下変位に
よりボタンの表裏を判別する手段とより成ることを特徴
とする。
〔作 用〕
本発明の自動ボタン縫着装置におけるボタン検知装置
においてはボタン供給アームによってボタンつまみ足に
供給されたボタンの表裏がボタンつまみ足上昇の際自動
的に検知される。
〔実 施 例〕
以上図面によって本発明の実施例を説明する。
本発明においては第1図,第2図に示すようにボタン
の有無検知レバー9の略中間部を支持板10にピン11によ
って回動自在に枢支し、ばね12によって上記支持板10に
相対的に常時時計方向に回動するよう抑制せしめ、この
ボタンの有無検知レバー9の一端下面にフォトインタラ
プタ等のボタン検知スイッチ13を配置し、他端下面が上
記ボタンつまみ足5によって挟持されたボタン7の上面
外縁部に対接されるようにする。
又本発明においては上記ボタンの有無検知レバー9の
中間部にボタンの表裏検知レバー14の一端をピン15を介
して回動自在に枢支し、ばね16によって上記ボタンの有
無検知レバー9に相対的に常時時計方向に回動するよう
抑制せしめ、このボタンの有無検知レバー9の他端下面
を上記ボタンつまみ足5によって挟持されたボタン7の
上面中央部に対接されるようにし、且つ上記ボタンの表
裏検知レバー14の下面に対向する位置でその下動によっ
てONされるボタンの表裏検知スイッチ17を上記ボタンの
有無検知レバー9に固定せしめる。
更に本発明においては第1図,第2図に示すようにミ
シン頭部1に固定したステー18に上記支持板10の一端を
ピン19を介して回動自在に枢支し、この支持板10の他端
をリンク20を介してエアーシリンダー21に連結し、これ
によって上記支持板10を上記ピン19を介して第2図にお
いて反時計方向に回動せしめた際上記各検知レバー9,14
が上記ボタン7上から退避されるようにする。この検知
レバー9,14の退避は縫終りのワイパー作動時や縫製時の
ミシン針棒2との干渉を防止するために行われるもので
ある。
本発明の自動ボタン縫着装置におけるボタン検知装置
は上記のような構成であって下記のように作動する。
先ずボタンロードソレノイド(図示せず)をONするこ
とによりボタン7がボタン供給アーム6に供給され、ピ
ン8がボタン7の孔に挿入され、この状態でボタン供給
アーム6が回動してボタン7をボタンつまみ足5内に挿
入する。
ボタン7がボタンつまみ足5によって挟持された後ボ
タンつまみ足が上記ボタン供給アーム6に相対的に上昇
し、これによってボタン供給アーム6のピン8がボタン
7の孔から抜け、ボタン供給アーム6は復帰可能とな
る。
この状態ではボタンつまみ足5と共に上昇したボタン
7の上面の縁部によって上記ボタンの有無検知レバー9
の他端下面が押され、ボタンの有無検知レバー9がピン
11を介して反時計方向に回動し、ボタン検知スイッチ13
が遮光されてONになり、この結果ボタンの有無が検知さ
れる。
このとき同様にしてボタンの表裏検知レバー14の他端
下面もボタン7の上面中央部によって押し上げられる
が、ボタン7の表側の中央部は凹んでいるため、若しボ
タン7が正しい表裏位置で、即ち表を上にして供給され
ていればボタンの表裏検知レバー14の他端下面がボタン
7の中央凹部に対向することになり、ボタンの表裏検知
レバー14はピン15を中心として凹部の段差に相当するだ
けボタンの有無検知レバー9に相対的に時計方向に回動
したまゝで、その結果ボタンの表裏検知スイッチ17がON
のまゝ変わらず、これによってボタン7が正しい向きで
供給されていることを検知出来る。
ボタン7が正しい向きで供給されていない場合には上
記ボタン検知スイッチ13はONされるがこのときボタンの
表裏検知レバー14はピン15を中心にボタンの有無検知レ
バー9に対して反時計方向に相対移動し、上記ボタンの
表裏検知スイッチ17はOFFになる。これによってボタン
7が正しい向きで供給されなかったことを検知出来る。
このようなボタンの検知が終了後エアーシリンダー21
が作動して支持板10をピン19を介して第2図において反
時計方向に回動し、これによって上記各検知レバー9,14
がボタン7から退避され、ボタン縫着作業がなされる。
本発明の他の実施例においては第3図に示すように上
記第1の実施例における各検知レバー9,14を用いずに1
個の検出ロッド22と、この検出ロッド22を作動位置に下
降せしめるためのエアーシリンダー21′と、上記検出ロ
ッド22に連結したスイッチ棒23と、このスイッチ棒23の
変位によって順次にONされるボタン裏検出スイッチ24
と、表検出スイッチ25と、ボタン無し検出スイッチ26と
を用い、第4図(a)〜(c)に示すように上記検出ロ
ッド22の先端がボタン7の裏によって最大に押し上げら
れた位置と、ボタン7の表における中央の凹みによって
あまり押し上げられない位置と、ボタン7が無いため全
く押し上げられない3つの位置を取り得るようにする。
この実施例では上記各スイッチ24〜26の配置を正確に
行う必要があるが、各スイッチ24〜26の代わりにポテン
ショメータ、磁気式ストロークセンサー等を用いて検出
ロッドの位置を検出するようにしてもよくその作用効果
は上記第1の実施例と同様である。
本発明の更に他の実施例においてはボタンの表,裏,
ボタン無しで夫々変位置が変わるようにした検知板を用
い、この検知板の変位量に応じて夫々作動されるスイッ
チ当は歪ゲージを用いることが出来る。
本発明の更に他の実施例においては上下方向に移動す
るボタン検出ロッドによりボタンの裏、表、無の順にス
イッチが作動されるようにし、表のときの縫い信号が出
るように回路を組むことが出来る。
〔発明の効果〕
上記のように本発明の自動ボタン縫着装置におけるボ
タン検知装置によればボタンの有無のみならずボタンの
表裏がボタンつまみ足の上昇運動に協同して自動的に検
知出来るので、極めて簡単な構成により表裏の誤ったボ
タンの縫着を未然に防止出来る大きな利益がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の自動ボタン縫着装置におけるボタン検
知装置の正面図、第2図はその一部の平面図、第3図は
本発明の他の実施例を示す斜視図、第4図(a)〜
(c)は夫々ボタンと検知ロッドとの関係を示す説明
図、第5図は従来の自動ボタン縫着装置におけるボタン
検知装置の正面図である。 1……ミシン頭部、2……針棒、3……ワイパー、4…
…ワイパーソレノイド、5……ボタンつまみ足、6……
ボタン供給アーム、7……ボタン、8,11,15,19……ピ
ン、9……ボタンの有無検知レバー、10……支持板、1
2,16……ばね、13……ボタン検知スイッチ、14……ボタ
ンの表裏検知レバー、17……ボタンの表裏検知スイッ
チ、18……ステー、20……リンク、21,21′……エアー
シリンダー、22……検出ロッド、23……スイッチ棒、24
……ボタン裏検出スイッチ、25……ボタン表検出スイッ
チ、26……ボタン無し検出スイッチ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボタンつまみ足上昇の際このボタンつまみ
    足によって保持されたボタンの上面に係合可能な位置に
    進退自在に配置されボタンの上面における縁部と中央部
    に係合可能なボタン検知手段と、このボタン検知手段の
    上下変位によりボタンの表裏を判別する手段とより成る
    ことを特徴とする自動ボタン縫着装置におけるボタン検
    知装置。
  2. 【請求項2】上記ボタン検知手段は一端下面がボタンの
    上面の縁に対接するボタンの有無検知レバーと、一端が
    このボタンの有無検知レバーに回動自在に枢支され他端
    下面がボタンの上面中央部に対接されるボタンの表裏検
    知レバーとより成り、上記判別手段が夫々上記レバーの
    変位センサーである請求項1記載の自動ボタン縫着装置
    におけるボタン検知装置。
  3. 【請求項3】ボタンつまみ足上昇の際このボタンつまみ
    足によって保持されたボタンの上面に係合可能なボタン
    検出ロッドと、このボタン検出ロッドを上下動せしめる
    手段と、上記ボタン検出ロッドの変位によってボタンの
    裏、表、無の順に夫々作動されるスイッチと、ボタンが
    表のときのみ縫い信号が出るようにされた回路とよりな
    ることを特徴とする自動ボタン縫着装置におけるボタン
    検知装置。
JP21506089A 1989-08-15 1989-08-23 自動ボタン縫着装置におけるボタン検知装置 Expired - Lifetime JP2659073B2 (ja)

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JP2010104569A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Juki Corp ボタン表裏判定方法およびボタン表裏判定装置
CN101805961A (zh) * 2009-02-18 2010-08-18 大和缝纫机制造株式会社 钉扣机的纽扣托架装置

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GB9421562D0 (en) * 1994-10-26 1994-12-14 Burkett Peter A Improvements relating to sewing machines

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