JP2658987B2 - 位相シフトマスクの検査装置 - Google Patents

位相シフトマスクの検査装置

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体回路の原板である
フォトマスクに関し、特に一部の透過光の位相を反転さ
せる位相シフトマスクの透過光の位相の検査装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6に従来の位相シフトマスクの検査装
置の概要図を示す。光源1から出た光はフィルター2を
通過し、検査に必要な波長の光のみが取り出される。フ
ィルター2を通過した光を次のハーフミラーで検査光と
参照光に分割する。検査光は光路長調整器を通過し、位
相シフトマスク11を透過してハーフミラー4に入射す
る。また、参照光は光路長調整器3を通過してハーフミ
ラー4上で検査光と合成されTVカメラ6上に干渉縞を
つくる。このとき、図7(a)に示すような位相を反転
させるシフターがある部分12とシフターのない位相を
反転させない部分13の両方を検査光が通過するように
光の通過位置を選択しておけば、位相が反転する部分と
反転しない部分を通過した光では図7(b)に示すよう
に干渉縞の位相も反転する。この干渉縞の画像を計算機
8に取り込み、その位相差を計算することによりシフタ
ーによりシフトする位相が得られる。図7(c)は光強
度分布を示している。
【0003】また、干渉縞を計る以外に特開平4−18
1251で考案されている従来例を図8に示す。光源1
から出た光はフィルター2で検査に用いる波長のみを取
り出し、アパーチャーで整形される。次に、検査光は位
相シフトマスク11を透過する。このとき、位相シフト
マスク上繰り返しパターンで検査光が回折され、位相シ
フトマスクをそのまま透過する0次光と回折光のうち回
折角の小さい方から±1次光、±2次光…が発生する。
これらの回折光が、レンズによって集光され干渉するこ
とで、像ができるわけであるが、これらの光のうち2つ
以上の光があれば像はできる。そこで、この例では、0
次光と1次光による像の位置と0次光と−1次光による
像の位置が位相シフトマスクの位相シフト量が180°
からズレている場合には異なることを利用して、像の位
置の差を計測することで位相シフトマスクの位相のシフ
ト量の誤差を得る。具体的な観測方法は、レチクルの像
を投影する投影レンズ内のフーリエ変換面に目的の回折
光を遮光するための可動ブレード25を設けておき、0
次光と1次光のみを透過させる状態と0次光と−1次光
を透過させる状態をつくり、0次光と1次光による像の
位置と0次光と−1次光による像をディテクタ27でそ
れぞれ計測し差を求める。ただし、このとき繰り返しパ
ターンの形状によっては0次光の強度が小さくなり計測
できないために、専用の計測パターンを設ける必要があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】干渉縞を計測する方法
では、シフターを透過していない光を基準にして約18
0度ずれたシフト量の180°からのズレを計測する必
要があり、干渉縞は光学系の空気の揺らぎなどに敏感に
反応することを考えると2〜5°程度の再現性を得るの
が限界であり、位相シフトマスクのシフト量の計測には
精度がやや不足するという問題がある。また、0次光と
1次光による像の位置と0次光と−1次光による像の位
置の差によりシフト量の計測を行う場合は、位置の変化
は微小であるため、高精度の像の位置の差を計測するこ
とは困難である。また、はっきりとした回折光が得られ
なければ計測不可能であるため、繰り返しパターンに限
られ、かつハーフトンタイプの位相シフトマスクには適
用できないという問題点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、光源と、光源
から出射した光を検査光と参照光の2つに分けるハーフ
ミラーと、検査光の光路に挿入された位相シフトマスク
に検査光を複数回透過させる光学系と、参照光の光路に
挿入された光路補正部と、前記光学系と光路補正部を通
った検査光と参照光を合成するハーフミラーと、合成さ
れた検査光と参照光の干渉縞を検出する検出器とを有す
ることを特徴とする位相シフトマスクの検査装置であ
る。
【0006】前記位相シフトマスクに検査光を複数回透
過させる光学系は、光路に対して斜めに設置したハーフ
ミラーと、このハーフミラーと対向して光路に対して垂
直に設置したミラーとを有し、前記ハーフミラーとミラ
ーとの間の光路に位相シフトマスクを挿入するようにし
たものか、または偏光板と、特定の偏光面を持つ光を透
過する偏光ビームスプリッターと、偏光面の変換素子で
ある1/2波長板とを有し、光路中に位相シフトマスク
を挿入するようにしたものを用いる。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。本発明の第1の実施例の構成を図1に示す。
大まかな構造は従来例の干渉縞を計測するものに近い。
光の通過順に説明していくと、光源1から出た光はフィ
ルター2で検査に用いる波長のみを取り出し次のハーフ
ミラー4dに入射する。ハーフミラー4dで参照光と検
査光に分割され、検査光は次の光路長調整器3aを通り
ハーフミラー4cを通過し、レンズ10で集光され位相
シフトマスク11を通り、レンズ10でミラー9面上に
像が投影され反射される戻ってくる光が再び位相シフト
マスク11の1度目と同一個所を通りハーフミラー4c
で反射されハーフミラー4aに達する。
【0008】ここで、位相シフトマスクを2度透過させ
る光学系5を図2を用いて詳しく説明する。検査光がハ
ーフミラー4cに入射し次のレンズ10で位相シフトマ
スク上に集光され位相シフトマスク11を透過し次のレ
ンズ10でミラー9上に投影される。ここで、ミラー9
により反射された光は再び位相シフトマスク11を透過
しハーフミラー4cにより反射され図1のハーフミラー
4aへ入射する。
【0009】一方、参照光はハーフミラー4dで反射さ
れ次のハーフミラー4bを通過し光路補正部7に入射す
る。光路補正部7では位相シフトマスクを2度通過させ
る光学系5での光路と同じ光路になるよう調整され、参
照光と検査光が干渉できるようコヒーレンス長以下の光
路差となるようにする。光路補正部7から出た光はハー
フミラー4a上で検査光と合成されTVカメラ6上に干
渉縞をつくる。
【0010】このときの干渉縞の状態を図3を用いて詳
しく説明する。位相を反転させるシフター部12を通過
した光とシフターのない開口部13を通過した光は参照
光と干渉し干渉縞を図3(b)のようにつくる。このと
き、干渉縞のズレがシフターで変化させられる光の位相
ズレになり、計算機には光強度が、図3(c)に示すよ
うに取り込まれる。この光強度の極大値の位置もしくは
極小値の位置の差を計算することにより位相の変化量が
得られる。2度位相シフトマスクを通過しているため、
この曲線の位相のズレがシフターで変化させられた位相
の180°からのズレ量の2倍に相当するため、光強度
の曲線が一致している場合には位相差は0°で、ちょう
ど半波長ずれている場合が90°の位相のズレに相当す
る。
【0011】また、位相シフトマスクに2度検査光を透
過させるための光学系5は、上記のミラーとハーフミラ
ーを組み合わせたもの以外に、図4に示すタイプのもの
でも良い。この図4の構成では、図1のミラー4dで参
照光と検査光に分離した後、検査光が偏光板14で平面
偏光に変換され、特定の偏光面の光のみを透過しそれ以
外の光は反射する偏光ビームスプリッター(PBS)1
5に入射させる。PBS15で反射された検査光は1/
2波長板16を通過し偏光面が90°回転し位相シフト
マスク11を通過する。次に、凹面鏡17と台形ミラー
18によってPBS15上に光が到達するが、偏光面が
90°回転しているためPBS15を透過し再び1/2
波長板16でさらに偏光面が90°回転し、位相シフト
マスク11をもう1度通過する。その後、凹面鏡17と
台形ミラー18によってPBS15上に投影され、偏光
面が変化していることから今度はPBS15で反射され
本光学系から出て、図1のハーフミラー4aへ入射す
る。
【0012】次に本発明の第2の実施例について図5を
用いて詳しく説明する。本実施例は、位相差の検出に光
ヘテロダインを利用した例である。ヘテロダインを用い
るため、長いコヒーレント長が必要となるので、光源に
はレーザー23を用いる。レーザー23から出た光は音
響光学変調器(AOM)22で10〜100KHz程度
変調をかけ、参照光と検査光に分離する。検査光は第1
の実施例と場合と同様に、位相シフトマスクを2度透過
させる光学系5を通過させ、参照光は光路補正部7を通
過させてハーフミラー4a上で合成する。合成された光
は、AOM22で変調した周波数のうなりを生じる。う
なりの周波数は電気的に位相を検出できる周波数である
ので、2分割ディテクタ19でシフターを透過した部分
からの光とシフターを透過しない部分からの光をそれぞ
れ検出して、両者の位相をデジタルストレージスコープ
20に取り込み、計算機8で位相差を計算することで、
シフターの位相ズレがわかる。本実施例においても第1
の実施例と同様に位相シフトマスクを2度透過させる光
学系5に図4を示す光学系を用いても良い。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は位相シフ
ターを2度透過させて位相誤差を積算するため、従来の
干渉縞を計測する方法に比べ2倍の精度となり十分な計
測精度が得られる。さらに、従来の+1次光と0次光に
よる像と−1次光と0次光による像の位置の差から位相
シフト誤差を計算する方法で計測不可能であった繰り返
しパターン以外の孤立パターンであっても計測可能であ
り、ハーフトーンタイプの位相シフトマスクの検査も計
測可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す図である。
【図2】ミラーを用いて位相シフトマスクを2度透過さ
せる光学系を示す図である。
【図3】(a)〜(c)は位相シフトマスクパターンと
干渉縞の関係を示す図である。
【図4】偏光を利用して位相シフトマスクを2度透過さ
せる光学系を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例の構成を示す図である。
【図6】干渉縞を利用した従来例の図である。
【図7】(a)〜(c)は従来例の場合の位相シフトマ
スクパターンと干渉縞の関係を示す図である。
【図8】特開平4−181251に示されている従来例
の図である。
【符号の説明】
1 光源 2 フィルター 3a,3b 光路長調整器 4a〜4d ハーフミラー 5 位相シフトマスクを2度透過させる光学系 6 TVカメラ 7 光路補正部 8 計算機 9 ミラー 10 レンズ 11 位相シフトマスク 12 シフター部 13 開口部 14 偏光板 15 偏光ビームスプリッター 16 1/2波長板 17 凹面鏡 18 台形ミラー 19 2分割ディテクタ 20 デジタルストレージスコープ 21 発振器 22 音響光学変調器 23 レーザー 24 観測用モニタ 25 可動ブレードa 26 可動ブレードb 27 ディテクタ 28 Zステージ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、光源から出射した光を検査光と
    参照光の2つに分けるハーフミラーと、検査光の光路に
    挿入された位相シフトマスクに検査光を複数回透過させ
    る光学系と、参照光の光路に挿入された光路補正部と、
    前記光学系と光路補正部を通った検査光と参照光を合成
    するハーフミラーと、合成された検査光と参照光の干渉
    縞を検出する検出器とを有することを特徴とする位相シ
    フトマスクの検査装置。
  2. 【請求項2】 前記位相シフトマスクに検査光を複数回
    透過させる光学系は、光路に対して斜めに設置したハー
    フミラーと、このハーフミラーと対向して光路に対して
    垂直に設置したミラーとを有し、前記ハーフミラーとミ
    ラーとの間の光路に位相シフトマスクを挿入するように
    した請求項1記載の位相シフトマスクの検査装置。
  3. 【請求項3】 前記位相シフトマスクに検査光を複数回
    透過させる光学系は、偏光板と、特定の偏光面を持つ光
    を透過する偏光ビームスプリッターと、偏光面の変換素
    子である1/2波長板とを有し、光路中に位相シフトマ
    スクを挿入するようにした請求項1記載の位相シフトマ
    スクの検査装置。
JP16435195A 1995-06-29 1995-06-29 位相シフトマスクの検査装置 Expired - Lifetime JP2658987B2 (ja)

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JP4654349B2 (ja) * 2001-03-28 2011-03-16 レーザーテック株式会社 位相シフトマスクの欠陥検査装置
JP4576500B2 (ja) * 2001-03-28 2010-11-10 レーザーテック株式会社 位相シフトマスクの欠陥検査装置
CA2769677A1 (en) 2009-07-29 2011-02-03 Foamix Ltd. Non surface active agent non polymeric agent hydro-alcoholic foamable compositions, breakable foams and their uses

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Effective date: 19970506