JP2658952B2 - ダイバーシティ受信機 - Google Patents

ダイバーシティ受信機

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JP2658952B2
JP2658952B2 JP7060625A JP6062595A JP2658952B2 JP 2658952 B2 JP2658952 B2 JP 2658952B2 JP 7060625 A JP7060625 A JP 7060625A JP 6062595 A JP6062595 A JP 6062595A JP 2658952 B2 JP2658952 B2 JP 2658952B2
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広泰 武藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイバーシティ受信機
に関し、特に伝送路の状態に適したダイバーシティ方式
を選択して動作するダイバーシティ受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術におけるダイバーシティ受信
機の例としては、空間ダイバーシティ合成によるものと
時間ダイバーシティ合成によるものとがある。
【0003】空間ダイバーシティ合成による受信機の例
として、特開平3−283827号公報(以下、公報1
と記述する)に開示されている、適応型ダイバーシティ
受信機の発明が知られている。この発明は、符号間干渉
が生じる通信路を介して受信した信号を復調するために
最尤系列推定器を備えたダイバーシティ受信機の発明で
ある。
【0004】図3は、公報1に記載されているダイバー
シティ受信機の構成を示すブロック図である。
【0005】図3は、ダイバーシティブランチ300,
310と、サンプラ301,311と、パルス発生回路
302,312と、通信路インパルスレスポンス推定回
路322,326と、ブランチメトリック演算回路32
3,325と、ブランチメトリック合成回路324と、
ビタビプロセッサ327と、出力端子328とを有する
構成となっている。
【0006】各ダイバーシティブランチ300,310
で受信された受信信号はそれぞれサンプラ301,31
1に入力され、シンボル速度のパルスを発生するパルス
発生回路302,312から出力されるパルスに基づい
て入力信号がサンプルされる。各サンプラ301,31
1でサンプルされた受信信号はそれぞれ分岐され、通信
路インパルスレスポンス推定回路322,326および
ブランチメトリック演算回路323,325に入力され
る。
【0007】通信路インパルスレスポンス推定回路32
2,326はそれぞれ、入力系列の通信路インパルスレ
スポンスを推定する。通信路インパルスレスポンス推定
回路322,326は、例えばプロアキス著、“ディジ
タル・コミュニケーションズ”(McGraw-Hill, 1983 )
に示されているトランスバーサル型フィルタを使用して
実現することができる。
【0008】また、ブランチメトリック演算回路32
3,325はそれぞれ、シンボル速度でサンプルされた
4つの受信系列の中の1系列と、その1系列によって推
定された通信路インパルスレスポンス推定値が入力さ
れ、入力された受信系列のブランチメトリックを求め
る。ブランチメトリックは、例えばプロアキス著、“デ
ィジタル・コミュニケーションズ”(McGraw-Hill, 198
3 )に示されている方法で求めることができる。
【0009】それぞれのブランチメトリック演算回路3
23,325で求められたブランチメトリックは、ブラ
ンチメトリック合成回路324に入力される。ブランチ
メトリック合成回路324は、入力されたブランチメト
リックを合成して合成ブランチメトリックとし、ビタビ
プロセッサ327に出力する。
【0010】ビタビプロセッサ327は、各ブランチメ
トリック演算回路323,325から出力されてブラン
チメトリック合成回路324で合成されたブランチメト
リックに基づいて最尤系列推定を行い、受信信号を等化
して、復調結果を出力端子328および通信路インパル
スレスポンス推定回路322,326に供給する。
【0011】図3においては、各ダイバーシティブラン
チで受信される受信信号は空間的に異なる地点で受信さ
れた信号であるので、これらの信号を用いることによっ
て空間ダイバーシティの効果が得られる。空間ダイバー
シティ効果によって、受信レベルが落ち込むことによっ
て生じる特性劣化を抑圧することができる。
【0012】一方、Kazuhiro Okanoue, Akihisa Ushiro
kawa, Hideho Tomita and Yukitsuna Furuya, “New ML
SE receiver free from sample timing and input leve
l controls”, 1993 43rd IEEE Veicular Technology C
onference に記載されているように、シンボル速度でサ
ンプルされた信号を入力とする最尤系列推定器では、サ
ンプルタイミングによって受信特性が大きく異なること
が知られている。
【0013】この問題点を解決するために、時間ダイバ
ーシティ合成による受信機の例として、特願平3−31
2244号明細書に記載されている最尤系列推定装置の
発明が知られている。これは、シンボル速度よりも大き
い速度でサンプルされた信号を入力とする最尤系列推定
装置の発明である。
【0014】図4は、上記明細書に記載されている最尤
系列推定装置を適用したダイバーシティ受信機の構成を
示すブロック図であり、シンボル速度の2倍の速度でサ
ンプルされた信号を入力とする例を示している。
【0015】図4は、ダイバーシティブランチ400
と、サンプラ401と、パルス発生回路402と、直列
・並列変換回路403と、通信路インパルスレスポンス
推定回路422,426と、ブランチメトリック演算回
路423,425と、ブランチメトリック合成回路42
4と、ビタビプロセッサ427と、出力端子428とを
有する構成となっている。
【0016】ダイバーシティブランチ400で受信され
た受信信号はサンプラ401に入力され、シンボル速度
の2倍の速度のパルスを発生するパルス発生回路402
から出力されるパルスに基づいて入力信号がサンプルさ
れる。サンプラ401でサンプルされた受信信号は、直
列・並列変換回路403に入力され、2つのシンボル速
度でサンプルされた系列に変換される。これら2つの受
信系列はそれぞれ分岐され、通信路インパルスレスポン
ス推定回路422,426およびブランチメトリック演
算回路423,425に入力される。
【0017】通信路インパルスレスポンス推定回路42
2,426およびブランチメトリッ5ク演算回路42
3,425の構成および動作は、図3において説明した
通信路インパルスレスポンス推定回路322,326お
よびブランチメトリック演算回路323,325と同様
であるので、説明を省略する。また、ブランチメトリッ
ク合成回路424およびビタビプロセッサ427の構成
および動作も、図3において説明したブランチメトリッ
ク合成回路324およびビタビプロセッサ327と同様
であるので、説明を省略する。
【0018】図4においては、シンボル速度よりも大き
い速度でサンプルされた信号は、時間的に異なる信号と
なるので、これらの信号を用いることによって時間ダイ
バーシティの効果を得ることができる。時間ダイバーシ
ティ効果によって、サンプルタイミングに依存した特性
劣化を抑圧することが可能になる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のダイバーシティ受信機は、空間ダイバーシティ合成方
式のみではサンプルタイミングに依存する特性劣化が生
じる。また、時間ダイバーシティ合成方式のみでは受信
レベルの落ち込みに依存する特性劣化を防ぐことができ
ない。
【0020】そこで2つの方式を組み合わせることが考
えられるが、ブランチメトリックの計算には時間を要す
るので、限られた処理時間および限られた装置規模にお
いては、ダイバーシティブランチ数を多くすることは困
難である。
【0021】このような点に鑑み本発明は、少ないブラ
ンチ数で最適なダイバーシティ受信を行うことが可能な
ダイバーシティ受信機を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のダイバーシティ受信機は、複数のダイバーシ
ティブランチと、シンボル速度の整数倍であってシンボ
ル速度よりも大きい速度のパルス信号を発生する複数の
パルス発生回路と、前記ダイバーシティブランチが受信
する受信信号を前記パルス信号を用いてサンプルする複
数のサンプラと、前記サンプラから出力される前記受信
信号を複数の前記シンボル速度でサンプルされる受信系
列に変換する複数の直列・並列変換回路と、前記直列・
並列変換回路で変換される、該直列・並列変換回路の2
倍の数の受信系列の通信路インパルスレスポンスの初期
値を推定する初期通信路インパルスレスポンス推定回路
と、前記初期インパルスレスポンス推定回路の推定結果
を入力して符号間干渉の形態を推定する符号間干渉推定
回路と、前記符号間干渉の形態の推定結果によって、前
記直列・並列変換回路から入力される前記受信系列の中
から該直列・並列変換回路と同数の系列を選択するダイ
バーシティブランチ選択回路と、前記ダイバーシティブ
ランチ選択回路で選択される系列の通信路インパルスレ
スポンスを推定する複数の通信路インパルスレスポンス
推定回路と、前記ダイバーシティブランチ選択回路で選
択される前記系列と該系列によって前記通信路インパル
スレスポンス推定回路で推定される値とが入力され、入
力された該系列のブランチメトリックを求める複数のブ
ランチメトリック演算回路と、前記ブランチメトリック
演算回路で求められるブランチメトリックの各々を合成
するブランチメトリック合成回路と、前記ブランチメト
リック合成回路で合成されるブランチメトリックに基づ
いてビタビアルゴリズムによる最尤系列推定を行う最尤
系列推定装置と、前記最尤系列推定装置から出力される
復調結果を外部に出力する出力端子とを有し、符号間干
渉が生じる通信路を介して前記ダイバーシティブランチ
が受信した前記受信信号を復調する。
【0023】上記本発明のダイバーシティ受信機は、前
記パルス回路が発生する前記パルス信号を、前記シンボ
ル速度の2倍の速度とすることができる。
【0024】また、上記本発明のダイバーシティ受信機
は、前記ダイバーシティブランチ選択回路が、前記符号
間干渉推定回路における符号間干渉の形態の推定結果に
基づいて前記ダイバーシティブランチを選択することが
できる。
【0025】さらに、上記本発明のダイバーシティ受信
機は、前記ダイバーシティブランチ選択回路が前記ダイ
バーシティブランチを選択する際には、残留符号間干渉
が任意のしきい値よりも大きい場合には時間ダイバーシ
ティ合成を選択し、残留符号間干渉が任意のしきい値以
下の場合には空間ダイバーシティ合成を選択することが
できる。
【0026】
【作用】このように構成された本発明は、以下のような
作用を有する。
【0027】0系および1系のそれぞれの受信信号を1
シンボルについて2回サンプルを行い、“0T”および
“T/2”の系列を得る。得られた系列によって時間ダ
イバーシティ合成または空間ダイバーシティ合成のどち
らかを選択し、伝送路推定を行う。
【0028】残留符号間干渉が大きい場合には、時間ダ
イバーシティ合成を選択する。0系または1系の一方を
選択した後、選択した系の0TおよびT/2の系列で時
間ダイバーシティ合成を行う。
【0029】残留符号間干渉が小さい場合には、空間ダ
イバーシティ合成を選択する。0系と1系とのそれぞれ
について、0TまたはT/2の系列の一方を選択した
後、選択した系列の0系および1系で空間ダイバーシテ
ィ合成を行う。
【0030】すなわち、0系0T系列、0系T/2系
列、1系0T系列、および1系T/2系列の4ブランチ
の中から2ブランチを選択して合成を行う。ダイバーシ
ティ合成は、ブランチメトリックの合成によって行う。
【0031】これによって、処理時間および装置規模が
制限されてダイバーシティブランチ数に制限がある場合
に、伝送路の状態に適したダイバーシティブランチ合成
方式を選択して、少ないブランチ数で最適なダイバーシ
ティ受信を行うことが可能となる。
【0032】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0033】図1は、本発明の一実施例におけるダイバ
ーシティ受信機の構成を示すブロック図であり、2ブラ
ンチのダイバーシティ受信機に、シンボル速度の2倍の
速度で受信信号をサンプルした例を示している。
【0034】図1は、ダイバーシティブランチ100,
110と、サンプラ101,111と、パルス発生回路
102,112と、直列・並列変換回路103,113
と、初期通信路インパルスレスポンス推定回路120
と、ダイバーシティブランチ選択回路121と、通信路
インパルスレスポンス推定回路122,126と、ブラ
ンチメトリック演算回路123,125と、ブランチメ
トリック合成回路124と、ビタビプロセッサ127
と、出力端子128と、符号間干渉推定回路129とを
有する構成となっている。
【0035】ダイバーシティブランチ100,110で
受信された受信信号はそれぞれサンプラ101,111
に入力され、シンボル速度の2倍の速度のパルスを発生
するパルス発生回路102,112から出力されるパル
スに基づいて入力信号がサンプルされる。各サンプラ1
01,111でサンプルされた受信信号はそれぞれ、直
列・並列変換回路103,113に入力され、それぞれ
2つのシンボル速度でサンプルされた系列に変換され
る。すなわち、シンボル速度でサンプルされた4つの受
信系列に変換される。これら4つの受信系列は、初期通
信路インパルスレスポンス推定回路120およびダイバ
ーシティブランチ選択回路121に入力される。
【0036】初期通信路インパルスレスポンス推定回路
120は、入力系列の初期状態の通信路インパルスレス
ポンスを推定する。符号間干渉推定回路129は、初期
通信路インパルスレスポンスの推定結果によって符号間
干渉の形態を推定する。ダイバーシティブランチ選択回
路121は、符号間干渉の形態の推定結果によって、入
力された4つの受信系列の中から2系列を選択する。ダ
イバーシティブランチ選択回路121において選択され
た2系列はそれぞれ分岐され、通信路インパルスレスポ
ンス推定回路122,126およびブランチメトリック
演算回路123,125に入力される。
【0037】通信路インパルスレスポンス推定回路12
2,126およびブランチメトリック演算回路123,
125の構成および動作は、図3において説明した通信
路インパルスレスポンス推定回路322,326および
ブランチメトリック演算回路323,325と同様であ
るので、説明を省略する。
【0038】初期通信路インパルスレスポンス推定回路
120においては、受信信号によって初期状態における
通信路のインパルスレスポンスを推定する。次に符号間
干渉推定回路129において等化手段に意味のある有意
な成分をαとし、残りの成分を有意でない成分βとして
分類することによって符号間干渉の形態を推定すること
が可能となる。以下に、推定方法の詳細を説明する。
【0039】初期通信路インパルスレスポンス推定回路
120が長さLの通信路インパルスレスポンスを推定で
きるとすると、4つの受信系列a,b,c,dについて
それぞれha (1)〜ha (L),hb (1)〜hb
(L),hc (1)〜hc (L),hd (1)〜hd
(L)を通信路インパルスレスポンスとして推定する。
ここでビタビプロセッサ127において考慮する符号間
干渉の長さをMとすると、符号間干渉推定回路129に
おいて通信路インパルスレスポンスの推定値ha (1)
〜ha (L),hb (1)〜hb (L),hc (1)〜
c (L),hd (1)〜hd (L)をそれぞれ以下の
ように分類する。説明を簡単にするためにh a (1)〜
a (L)についてのみ示すが、他の系列についても同
様である。
【0040】通信路インパルスレスポンスha (1)〜
a (L)のうちの有意である成分として、最尤系列推
定において等化できる長さMの通信路インパルスレスポ
ンスをha (j)〜ha (j+M−1)とすると、ha
(j)〜ha (j+M−1)は、数1を満足する。
【0041】
【数1】 ただし、i=1,2,3,……,(L−M+1)であ
る。
【0042】このとき有意でない成分は、ha (j)〜
a (j+M−1)を除くha (i)である。これらの
有意でない成分ha (i)は、最尤系列推定において等
化できない残留符号間干渉成分である。
【0043】ここで、有意である成分の電力
【0044】
【外1】 と有意でない成分ha (i)の電力βa とによって、残
留符号間干渉Ua (Ua=αa /(αa +βa ))を計
算する。
【0045】このとき、等化能力以内の符号間干渉が生
じた場合には、βa は誤差成分および雑音成分で構成さ
れるので大きい値にならない。このため、Ua ≒1とな
る。逆に等化能力を超える符号間干渉が生じた場合に
は、βa は誤差成分および雑音成分の他に残留符号間干
渉成分が生じるので、等化能力以内の符号間干渉が生じ
た場合と比較すると大きい値となる。このため、Ua
等化能力以内の符号間干渉が生じた場合と比較すると小
さい値になる。このようにUa を用いることによって、
符号間干渉の形態を推定することが可能になる。
【0046】しきい値Vを設定して、符号間干渉推定回
路129で求められるUa ,Ub ,Uc ,Ud のいずれ
か1つでもしきい値Vを上回れば、残留符号間干渉が大
きいものと判断する。
【0047】符号間干渉推定回路129における符号間
干渉の形態の推定結果に基づいて、ダイバーシティブラ
ンチ選択回路121においてダイバーシティブランチを
選択する。
【0048】残留符号間干渉が大きい場合には、時間ダ
イバーシティ合成を選択する。0系または1系を選択し
た後、選択した系の0TおよびT/2の系列で時間ダイ
バーシティ合成を行うようにダイバーシティブランチを
選択する。
【0049】残留符号間干渉が小さい場合には、空間ダ
イバーシティ合成を選択する。0系および1系それぞれ
について、0TまたはT/2の系列の一方を選択した
後、選択された系列の0系および1系で空間ダイバーシ
ティ合成を行うようにダイバーシティブランチを選択す
る。
【0050】すなわち、0系0T系列、0系T/2系
列、1系0T系列、および1系T/2系列の4ブランチ
の中から2ブランチを選択して合成を行う。
【0051】図2は、図1におけるブランチメトリック
合成回路の構成を示すブロック図である。図2において
は、K個のダイバ−シティブランチを有し、各ダイバー
シティブランチではシンボル速度のN倍の速度でサンプ
ルし、送信信号の多値数をIとし、考慮する符号間干渉
の長さをMとするダイバーシティ受信機に適用した例を
示している。
【0052】図2は、ブランチメトリック演算回路から
出力される信号を入力する入力端子群200(1)〜2
00(N*K)と、直列・並列変換回路201(1)〜
201(N*K)と、加算回路202(1)〜202
(IM )と、並列・直列変換回路203と、出力端子2
04とを有する構成となっている。
【0053】図2においては、送信信号の多値数がIで
あり、考慮する符号間干渉の長さがMであるので、ビタ
ビプロセッサ内の状態数はIM-1 、ブランチ数はIM
なる。このため、図1に示したブランチメトリック合成
回路124には、それぞれのブランチメトリック演算回
路123,125から、1シンボルに対応するブランチ
メトリックとしてブランチ数と等しいIM 個の値が入力
される。ブランチメトリック合成回路124は、各ブラ
ンチメトリック演算回路123,125からブランチメ
トリックとして供給されるIM 個の値によって、対応す
るブランチの値を加算合成し、合成したIM 個の値をブ
ランチメトリックとしてビタビプロセッサ127に出力
するように構成している。
【0054】本実施例において図1を用いて説明した、
直列・並列変換回路103,113からビタビプロセッ
サ127までの部分(図1の点線で囲んだA部)は、デ
ィジタルシグナルプロセッサ(DSP)に置き換えて実
現することも可能である。
【0055】また、各ダイバーシティブランチにおいて
サンプラ101,111の出力信号をメモリに蓄えて、
その信号について本発明を適用することも可能である。
【0056】さらに、パルス発生回路が発生するパルス
は、シンボル速度の2倍の速度に限られず、シンボル速
度の整数倍であってシンボル速度よりも大きい速度であ
れば良い。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、処理時間
および装置規模が制限されてダイバーシティブランチ数
に制限がある場合に、伝送路の状態に適したダイバーシ
ティブランチ合成方式を選択して、少ないブランチ数で
最適なダイバーシティ受信を行うことができるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるダイバーシティ受信
機の構成を示すブロック図
【図2】図1におけるブランチメトリック合成回路の構
成を示すブロック図
【図3】特開平3−283827号公報に記載されてい
るダイバーシティ受信機の構成を示すブロック図
【図4】特願平3−312244号明細書に記載されて
いる最尤系列推定装置を適用したダイバーシティ受信機
の構成を示すブロック図
【符号の説明】
100,110 ダイバーシティブランチ 101,111 サンプラ 102,112,402 シンボル速度の2倍の速度
のパルス発生回路 302,312 シンボル速度のパルス発生回路 103,113 直列・並列変換回路 120 初期通信路インパルスレスポンス推定回路 121 ダイバーシティブランチ選択回路 122,126 通信路インパルスレスポンス推定回
路 123,125 ブランチメトリック演算回路 124 ブランチメトリック合成回路 127 ビタビプロセッサ 128 出力端子 129 符号間干渉推定回路 200(1)〜200(N*K) 入力端子群 201(1)〜201(N*K) 直列・並列変換回
路 202(1)〜202(IM ) 加算回路 203 並列・直列変換回路 204 出力端子

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のダイバーシティブランチと、 シンボル速度の整数倍であってシンボル速度よりも大き
    い速度のパルス信号を発生する複数のパルス発生回路
    と、 前記ダイバーシティブランチが受信する受信信号を前記
    パルス信号を用いてサンプルする複数のサンプラと、 前記サンプラから出力される前記受信信号を複数の前記
    シンボル速度でサンプルされる受信系列に変換する複数
    の直列・並列変換回路と、 前記直列・並列変換回路で変換される、該直列・並列変
    換回路の2倍の数の受信系列の通信路インパルスレスポ
    ンスの初期値を推定する初期通信路インパルスレスポン
    ス推定回路と、 前記初期インパルスレスポンス推定回路の推定結果を入
    力して符号間干渉の形態を推定する符号間干渉推定回路
    と、 前記符号間干渉の形態の推定結果によって、前記直列・
    並列変換回路から入力される前記受信系列の中から該直
    列・並列変換回路と同数の系列を選択するダイバーシテ
    ィブランチ選択回路と、 前記ダイバーシティブランチ選択回路で選択される系列
    の通信路インパルスレスポンスを推定する複数の通信路
    インパルスレスポンス推定回路と、 前記ダイバーシティブランチ選択回路で選択される前記
    系列と該系列によって前記通信路インパルスレスポンス
    推定回路で推定される値とが入力され、入力された該系
    列のブランチメトリックを求める複数のブランチメトリ
    ック演算回路と、 前記ブランチメトリック演算回路で求められるブランチ
    メトリックの各々を合成するブランチメトリック合成回
    路と、 前記ブランチメトリック合成回路で合成されるブランチ
    メトリックに基づいてビタビアルゴリズムによる最尤系
    列推定を行う最尤系列推定装置と、 前記最尤系列推定装置から出力される復調結果を外部に
    出力する出力端子とを有し、 符号間干渉が生じる通信路を介して前記ダイバーシティ
    ブランチが受信した前記受信信号を復調する、ダイバー
    シティ受信機。
  2. 【請求項2】 前記パルス回路が発生する前記パルス信
    号が、前記シンボル速度の2倍の速度である、請求項1
    に記載のダイバーシティ受信機。
  3. 【請求項3】 前記ダイバーシティブランチ選択回路
    が、前記符号間干渉推定回路における符号間干渉の形態
    の推定結果に基づいて前記ダイバーシティブランチを選
    択する、請求項1または2に記載のダイバーシティ受信
    機。
  4. 【請求項4】 前記ダイバーシティブランチ選択回路が
    前記ダイバーシティブランチを選択する際には、残留符
    号間干渉が任意のしきい値よりも大きい場合には時間ダ
    イバーシティ合成を選択し、残留符号間干渉が任意のし
    きい値以下の場合には空間ダイバーシティ合成を選択す
    る、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のダイバー
    シティ受信機。
JP7060625A 1995-03-20 1995-03-20 ダイバーシティ受信機 Expired - Fee Related JP2658952B2 (ja)

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