JP2657811B2 - 記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 連続した記録用紙に受信画情報を記録すると共に画像
情報を複写する機能を有する記録装置の記録用紙の残量
管理に関し、 ファクシミリ受信に必要な記録用紙を常に確保するこ
とができる記録装置を提供することを目的とし、 連続した記録用紙に受信画情報を記録すると共に画像
情報の複写機能を具備する記録部を制御する記録制御部
を有し、該連続した記録用紙の終端近傍に記録されたニ
アエンドマークを検出するニアエンド検出部を備える記
録装置であって、該連続した記録用紙上、ニアエンドマ
ークより始端方向の所定位置に記録された保障残量マー
クと、該保障残量マークを検出する保障残量検出手段と
を設け、該保障残量検出手段の検出に基いて、前記複写
機能を禁止するように構成する。

〔産業上の利用分野〕

本発明は、ロール状記録紙、ミシン目で連続した連続
用紙などの連続した記録用紙に受信画情報を記録すると
共に画像情報を複写する機能を有する記録装置の記録用
紙の残量管理に関する。

近年、記録された文字、画像等を走査読取りするイメ
ージスキャナの性能向上に伴い、複写機能付ファクシミ
リ又はファクシミリ・複写兼用機が広く使用されるよう
になってきた。装置に装填できる限られた量の記録用紙
が複写及びファクシミリ受信に共用され、またファクシ
ミリは無人環境で自動受信するため、記録用紙の残量を
効率的に管理して複写及びファクシミリ機能を円滑に遂
行することができる記録装置が望まれている。

〔従来の技術〕

第５図は従来例の記録用紙例図である。全図を通じて
同一符号は同一対象物を示す。

従来の装置においては、センサが記録用紙9aの終端か
らｌメートル（例えば、10メートル）の位置に記録され
たニアエンドマーク7aを検出して記録用紙9aが終端に近
づいて残量が少なくなったこと（以下ニアエンドとい
う）を検出したとき、記録中の１頁分の記録終了後に警
報を発すると共に複写及びファクシミリ受信機能を停止
すること等によって記録用紙の残量の管理を行ってい
た。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記のように従来方法によると、複写機能は人が操作
して実行されるので警報によって記録用紙の補充を容易
に行うことができるが、人の不在時や夜間等の無人環境
において記録用紙が必要量確保されていない場合、記録
用紙不足によりファクシミリ受信が不能となる、または
不達による業務遂行上のトラブルの原因となるという問
題点があった。

本発明は、ファクシミリ受信に必要な記録用紙を常に
確保することができる記録装置を提供することを目的と
する。

〔課題を解決するための手段〕

第１図は本発明の原理ブロック図を示す。

図において、 ９は連続した記録用紙、 １は画像情報を複写する複写機能、 ４は連続した記録用紙９に受信画情報を記録すると共
に画像情報の複写機能１を具備する記録部を制御する記
録制御部 ７は連続した記録用紙９の終端近傍に記録されたニア
エンドマーク、 ２はニアエンドマーク７を検出するニアエンド検出
部、 ８は連続した記録用紙９上、ニアエンドマーク７より
始端方向の所定位置に記録された保障残量マーク、 ３は保障残量マーク８を検出する保障残量検出手段で
ある。

従って、記録制御部４は、保障残量検出手段３の検出
に基いて複写機能１を禁止するように構成されている。

〔作用〕

本発明によれば、保障残量検出手段３はニアエンド検
出部２が記録用紙９のニアエンドマークを検出する前に
記録用紙９の保障残量を検出し、記録制御部４は保障残
量検出手段３の検出に基いて複写機能１を禁止するの
で、記録部が受信画情報を記録する時には、常に所要量
の記録用紙が確保される。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を第２図〜第４図を参照して説
明する。全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。第
２図で第１図に対応するものは一点鎖線で囲んである。

第４図は、本発明の実施例を示す構成図であって図
（ａ）は記録用紙紙例、図（ｂ）はマーク検出方法例を
示す。

保障残量マーク8b、8c、8dは夜間などのファクシミリ
自動受信に備えて必要と想定される記録用紙の量（以下
保障残量という）を設定するために設けられたマークで
ある。記録用紙9bは送りローラC2によって繰り出されて
図示省略する記録部へ給紙される。記録用紙9bが終端に
近づいたとき用紙搬送路上の用紙の両端近傍に設けられ
た２つのセンサ3bは、記録用紙9bの終端からl1メートル
（例えば、20メートル）の位置から所定間隔（例えば、
３メートル間隔）で記録用紙9bの両端に記録された保障
残量マーク8b、8c、8d、及びニアエンドマーク7aを読取
る。センサ3b及び保障残量マーク8b、8c、8dはノイズ等
により読取りエラーを防止するために二重化して設けら
れている。

第２図は、本発明の実施例を示すブロック図であっ
て、本発明に関係する機能部分のみ記してある。図にお
いて、 主制御部５は、図示省略したマイクロプロセッサ、プ
ログラム格納様の読出し専用メモリ（ROM）、送受信デ
ータ及び画像のイメージデータ等を記録する主メモリ等
を有し、各部を制御して複写及びファクシミリ機能を遂
行せしめる。

操作表示部６は、キー、表示器類を備え、複写及びフ
ァクシミリ送受信の動作モード指定、用紙サイズ指定、
送信先電話番号入力などを行うと共に、通信状況、入力
データ等のディスプレイ表示、スピーカ鳴動・ランプ点
灯などによるアラーム報知等を行う。

読取部17は、ファクシミリ送信する、又は複写する原
稿の画像を図示省略したイメージセンサで光電変換して
画像データとして読取る。

回線制御部18は、回線インタフェースに従って、画像
データ等を送受信する。

計数部12は、２つのセンサ3bによって読取られ、論理
積（AND）回路11によって保障残量マークと判定された
信号を計数する。

設定部14は、保障残量マーク8b、8c、8dの用紙の始端
からの順番を計数値として設定することによって保障残
量の位置を設定する。

判定部13は、計数部12の計数値と設定部14の設定値と
を比較し、一致したとき保障残量位置が検出されたとし
て保障残量信号を出力する。

ニアエンド検出部2aは、ニアエンドマーク7a側に設置
されたセンサ3bのみが所定時間長の信号を出力したと
き、ニアエンドマーク7aを検出したとしてニアエンド信
号を出力する。

記録制御部4aは、複写時には読取部17によって読取ら
れて図示省略した主メモリに格納されたイメージデータ
を記録部4cを制御して複写し、ファクシミリ受信時には
回線制御部18経由で受信されて主メモリに格納されたイ
メージデータを記録する。複写中に保障残量信号が入力
されたときは複写中の頁を複写終了して複写動作を停止
して操作表示部６にアラームを出力し、またファクシミ
リ受信・記録中に保障残量信号が入力されたときは一連
の電文が受信、記録された後にアラームを出力すると共
に複写機能を禁止し、またニアエンド信号が入力された
ときは従来例と同様にアラーム報知と、複写及びファク
シミリ記録の停止を行う。

本発明の作用を第３図のフローチャートを参照して説
明する。

記録用紙が無いときは複写、ファクシミリ受信・記録
共に行うことなく終了する。

ニアエンド検出部2aによってニアエンドが検出された
とき、記録制御部4aは記録中の頁を記録し、記録終了後
にアラーム表示を行うと共に複写又はファクシミリ受信
機能を停止する。

２つのセンサ3bが共に保障残量マーク（8b〜8d）を検
出してAND回路11が論理１を出力したとき、計数部12は
計数値に１を加算して更新する。

判定部13は計数部12の計数値と設定部14の設定値と比
較して、記録用紙9bが保障残量に達したことを検出す
る。

保障残量に達したとき複写中であれば、複写中の頁は
終まで複写した後、保障残量アラームを発生する。

保障残量に達したときファクシミリ受信中であれば、
一連の電文を受信、記録した後に保障残量アラームを発
生する。

複写機能を停止する。

従って、記録用紙9bが保障残量に達した後は、アラー
ムを発生すると共に複写機能を停止しファクシミリ受信
に備えて記録用紙9bの残量を確保するように構成されれ
いる。

保障残量位置は、保障残量マークの数、間隔、及び設
定部14の設定値を適宜設定することによって任意に選択
することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、記録用紙9bの残
量が保障残量に達したとき、複写動作を停止すると共に
アラームを発生することによってオペレータに用紙補充
を催促するので、常に所要量の記録用紙を確保すること
ができ、オペレータ不在時や夜間においてファクシミリ
受信が不達となる不都合を解消できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理ブロック図、 第２図は本発明の実施例を示すブロック図、 第３図は本発明の実施例のフローチャート、 第４図は本発明の実施例を示す構成図、 第５図は従来例の記録用紙例図である。 図において、 １は複写機能、 ２、2aはニアエンド検出部、 ３は保障残量検出部、3bはセンサ、 ４、4aは記録制御部、4cは記録部、 ５は主制御部、６は操作表示部、 ７、7aはニアエンドマーク、 ８、8b、8c、8dは保障残量マーク、 ９、9a、9bは記録用紙、 11はAND回路、12は計数部、 13は判定部、14は設定部、 17は読取部、18は回線制御部、 C2送りローラ を示す。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】連続した記録用紙（９）に受信画情報を記
   録すると共に画像情報の複写機能（１）を具備する記録
   部を制御する記録制御部（４）を有し、該連続した記録
   用紙（９）の終端近傍に記録されたニアエンドマーク
   （７）を検出するニアエンド検出部（２）を備える記録
   装置であって、 該連続した記録用紙（９）上、ニアエンドマーク（７）
   より始端方向の所定位置に記録された保障残量マーク
   （８）と、 該保障残量マーク（８）を検出する保障残量検出手段
   （３）とを設け、 該保障残量検出手段（３）の検出に基いて、前記複写機
   能（１）を禁止することを特徴とする記録装置。