JP2657563B2 - レシート - Google Patents

レシート

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、デパート、小売店などで商品を購入した
り、自動車の修理、保険の契約等のサービスの提供を受
けたりする際に受け取るレシートに関する。
[従来の技術] 商品を販売したり、サービスを提供したりする際の販
売方法として現金を受け取って販売する現金販売方式の
他に割賦販売方式がある。割賦販売方式は、割賦販売法
に定められたもので、月賦などの形で何回かに分けて購
入代金を支払う商品の販売形態である。割賦販売には、
個々の商品販売に先立って購入者の支払能力を調査して
包括的に割賦販売の契約を行う総合割賦販売と、商品の
販売毎に購入者の支払能力を調査して割賦販売の契約を
行う個品割賦販売の他に、予め決められた限度額の範囲
内で商品販売を行い、弁済も毎月一定額で弁済する等、
予め定められた弁済方法で行うリボルビング方式割賦販
売がある。
割賦販売に対しては割賦販売法による種々の制約があ
る。特に、リボルビンク方式割賦販売においては、個々
の取引毎に割賦販売法で定めた条件を明示して行う必要
がある。このため、リボルビング方式割賦販売を行う場
合には、販売員がリボルビンク方式割賦販売用の伝票に
必要事項を記入して商品と共に渡すようにしている。
従来、割賦販売方式で購入するものは一度に支払うこ
とが困難な高額商品に適用することが多く、割賦販売す
る店も非常に限定されていた。しかし、近年、デパート
やスーパーマーケット等においても割賦販売が行われる
ようになり、通常の衣類や、雑貨等のようにそれほど高
額でない商品を購入する場合にも気軽に割賦販売方式が
利用されるようになってきている。特に、リボルビング
方式の割賦販売では、限度額の範囲内であればクレジッ
ト利用額によらず毎月一定額を弁済する弁済方法も認め
られているため、弁済額を考慮することなく気軽に利用
することができる。
[発明が解決しようとする課題] このように、近年は、小額のリボルビンク方式割賦販
売が頻発し、扱う商品の数や種類も多くなっているにも
かかわらず、依然として、販売員が、リボルビンク方式
割賦販売用の伝票に必要事項をその都度記入しなければ
ならない。このため、扱う商品の数や種類が多くなる
と、伝票の記載は極めて煩雑な面倒な作業であると共
に、この伝票記載のため割賦販売に非常に時間がかか
り、顧客に非常に迷惑をかけるという問題があった。ま
た、伝票の記載は、割賦販売法に基づく記載でなければ
ならないため、ある程度の熟練を要し、割賦販売に慣れ
ないものが記載すると間違いが発生しやすいという問題
があった。
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、販売員
の負担を軽減し、熟練者でなくても迅速にリボルビンク
方式割賦販売を行うことができる割賦販売用のレシート
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本願発明者は、リボルビンク方式割賦販売において提
示する条件の記載事項の多くが、現金販売時に例えばPO
S端末から領収書として発券されるレシートの記載事項
と重複している点に着目し、割賦販売法上必要とされて
いる事項を追加記載することにより、割賦販売用の伝票
の代わりに、レシートを用いようとするものである。
したがって、本発明によるレシートは、レシートを発
券した店名が記載される店名欄と、レシートが発券され
た発券時点が記載される発券時点欄と、今回、リボルビ
ンク方式で割賦販売した各商品の商品名及び価格と、前
記価格を合計した合計額が記載される販売額明細欄と、
リボルビンク方式割賦販売の頭金が記載される頭金欄
と、商品をリボルビンク方式で割賦販売した顧客を特定
する顧客欄と、今回のリボルビンク方式の割賦販売取引
を特定する番号が記載される取引特定番号欄と、商品の
引渡時期を記載する商品引渡時期欄とを有することを特
徴とする。
[作用] 本発明のレシートは、販売記録として必要な事項の他
に、リボルビンク方式割賦販売のために必要な事項を記
載するようにしたので、購入額用明細を顧客に知らせる
と共に、割賦販売における認証としての機能を持たせる
ことができる。
[実施例] 本発明によるレシートの説明の前に、本発明によるレ
シートを発券するカードシステムの一例を第3図を用い
て説明する。
本カードシステムは顧客カードとして磁気カードを用
いたPOSシステムである。
各店舗には、多数のPOS端末10が設けられており、POS
端末10全体を制御するために、店舗毎にストアコンピュ
ータ18が設けられている。
POS端末10にはカードリーダライタ12が設けられ、取
引き時に顧客カードCの読み書きを行う。この顧客カー
ドCには、顧客カード番号と共に、例えばサービスポイ
ントシステムのための累計ポイントとポイント更新年月
日が記録されている。
POS端末10にはガイダンスパネル14が設けられ、取引
き時の内容を顧客及び店員に表示するようにしている。
また、POS端末10にはレシート発券器16が設けられ、
現金販売の場合は領収書として販売の内容を記載したレ
シートRを発券し、割賦販売の場合は販売の内容と共に
割賦販売に必要な事項を記載したレシートRを発券す
る。
フロントエンドプロセッサ20は、例えば本店に設置さ
れ、ホストコンピュータ30の負担を軽減するために補助
的作業を行う。例えば、各店舗のストアコンピュータ18
から定期的に通信回線を介して送られてくるデータを必
要に応じてホストコンピュータ30に一括して送信した
り、各取引きの明細等の重要性の低いデータはホストコ
ンピュータ30によらずに、自己の有するログファイル22
に格納して管理したりする。
ホストコンピュータ30は、例えば情報センター等に設
置され、本カードシステムの全体を制御する。ホストコ
ンピュータ30には、マスターファイルとしての顧客をデ
ータベース32が設けられている。顧客データベース32に
は種々の顧客情報が格納されているが、本発明に特に関
連するのは、顧客サービスとして、商品の購入額に応じ
て発生するサービスポイントを管理するためのカードポ
イントマスター34と、割賦販売を管理するための割賦販
売マスター36である。
なお、上述のカードシステム例では、POS端末10がオ
ンラインでストアコンピュータ18、フロントエンドプロ
セッサ20、ホストコンピュータ30に接続されていたが、
オフラインのシステムで本発明によるレシートRを発券
してもよい。オフラインの場合は顧客カードCの内容が
基本的なデータとなる。
次に、本発明の第1の実施例によるレシートRを第1
図を用いて説明する。
本実施例のレシートR上には、販売記録として必要な
時効を記載する記載欄と共に、割賦販売のために必要な
時効を記載する記載欄が配され、各欄に所定事項が記載
されている。
一番上には店名欄R1が配されている。店名欄R1には、
レシートRを発券し、割賦販売契約を結んだ店の名前が
記載される。本実施例では店の名前である「M&Cスト
ア池袋店」と共に電話番号が記載されている。
なお、店名欄R1の下には「毎度ありがとうございま
す」なる文言が記載されている。
店名欄R1の下には商品名・型式・数量・価格欄R2が配
されている。この商品名・型式・数量・価格欄R2には、
割賦販売の対象となった商品名・型式と、その数量及び
価格が記載される。本実施例では、商品名・型式として
「スラックス」「クツシタ」と記載され、それぞれの数
量及び価格として「01」個、「4000」円、「01」個、
「1000」円と記載されている。従来の伝票方式の場合
は、これら割賦販売の対象となった商品の詳細を伝票に
手書きする必要があったが、本実施例では例えば商品に
付されたバーコードを読み取ることによりPOS端末10に
よりレシートRに自動的に記載することができ、販売員
の手間を省くことができる。特に、近年は前述のように
一度に割賦販売される商品の種類も多くなってきてお
り、本実施例により、商品の詳細を手書きすることなく
自動的に記載できることの省力効果は極めて大きい。
商品名・型式・数量・価格欄R2の下には、販売の合計
金額が記載される合計額欄R3、消費税額が記載される税
額欄R4、今回の割賦販売の対象現金価格が記載される現
金価格欄R5が配されている。本実施例では、合計額欄R3
に「5000」円と記載され、税額欄R4に5000円の3%であ
る「150」円と記載され、現金価格欄R5には合計額と税
額の合計金額である「5150」円が記載されている。これ
らもPOS端末10により自動的に計算記録される。
これら商品名・型式・数量・価格欄R2、合計額欄R3、
税額欄R4、現金価格欄R5は、販売額明細欄として機能し
ている。
現金価格欄R5の下には、割賦販売の頭金である頭金欄
R6が配されている。頭金としては割賦販売取引時に支払
う金額であり、割賦販売法上、記載が義務付けられてい
る。ただし、本実施例では頭金欄R6は存在するものの、
自動的にPOS端末10により「0」円と記載するようにし
ている。これは、割賦販売時に頭金として現金の授受を
伴う契約を行えるようにすると、POS端末10に対するオ
ペレーションが複雑になり、割賦販売に慣れない販売員
の場合、間違いが発生しやすい。そこで、本実施例で
は、割賦販売法上必要とされる頭金欄R6が設けるものの
常に0円としてPOS端末10に対するオペレーションを簡
単にしている。
頭金欄R6の下には、顧客のカード番号を記載するカー
ド番号欄R7、顧客名を記載する顧客名欄R8が配されてい
る。カード番号及び顧客名は、割賦販売契約の契約者で
ある顧客を特定するため記載される。本実施例ではカー
ド番号欄R7に「01−0001−000001−1」と記載され、顧
客名欄R8に「エムシータロウサマ」と記載されている。
これらカード番号欄R7、顧客名欄R8は顧客欄として機
能している。
顧客名欄R8の下には、問合せ番号を番号を記載した問
合せ番号(取引特定番号)欄R9が配されている。この番
号により今回の取引きが特定されるので、取引特定番号
欄としても機能している。本実施例では「0001−01−00
0001−1」と記載されている。
問合せ番号(取引特定番号)欄R9の下には、リボルビ
ンク方式割賦販売により利用額を記載するクレジット利
用額欄R10が配されている。本実施例では現金価格であ
る5150円から頭金の0円を減算した「5150円」と記載さ
れている。
クレジット利用額欄R10の下には、商品の引渡し時期
を記載する商品引渡時期欄R11が配されている。商品の
引渡し時期としては、購入日に商品を引き渡す場合
(「本日品ワタシ」と記載)と、商品を後で届ける場合
(「××月××日トドケ」と記載)と、後で来店時に渡
す場合(「××月××日ライテン」と記載)がある。割
賦販売時に顧客の選択により販売員がPOS端末10を操作
するようにしてもよいし、商品によりPOS端末10が自動
的に判断してもよいし、割賦販売する商品を購入日に引
き渡すことができるものに限定し自動的に「本日品ワタ
シ」と記載するようにしてもよい。
商品引渡時期欄R11の下には、ポイント欄として、今
回の購入合計額に応じたポイントが記載される当日ポイ
ント欄R12と、当日ポイントを含み今回購入時までの所
定期間の購入額を累計した累計購入額に応じた累計ポイ
ントが記載される累計ポイント欄R13が設けられてい
る。本実施例では購入額の1/100が1ポイントとなるの
で、購入合計額5250円に対して今回ポイントの「52点」
が記載され、この52点も含めた累計ポイントが「93点」
と記載されている。
累計ポイント欄R13の下には、レシートRが発券され
た時点、すなわち、契約年月日が記載されたレシート発
券時点欄R14が配されている。本実施例では年月日と共
に時刻も記載され、1990年1月20日15時15分に取引がさ
れたことが「90・01・20 15:15」と記載されている。
このように本実施例によれば、レシートにリボルビン
ク方式割賦販売に必要な販売条件を記載して、これを提
示することにより割賦販売法に定めた要件を満足するこ
とができる。したがって、販売員は非常に簡単な操作を
するだけで割賦販売を行うことができ、販売員の負担を
軽減し、熟練者でなくとも迅速なリボルビンク方式割賦
販売が可能である。しかも、レシートRの記載事項はPO
S端末10にジャーナルとして記録を保存することがで
き、煩雑な伝票管理が不要となる。
次に、本発明の第2の実施例によるレシートRを第2
図を用いて説明する。第1図に示すレシートRと同一の
構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例では、第1図に示すレシートRにおける記載
事項に加えて、限度残額欄R15、次回支払月日欄R16、支
払方法欄R17、クレジット種別欄R18を設けた点に特徴が
ある。
これらのうち、限度残額欄R15、次回支払月日欄R16、
支払方法欄R17は、クレジット利用額欄R10と商品引渡欄
R11の間に挿入されている。
クレジット利用額欄R11の下には、リボルビンク方式
割賦販売における現在の限度残額を記載する限度残額欄
R15が配されている。本実施例では「163,850円」と記載
されている。顧客は、この限度残額欄R15の記載を見て
現時点で購入可能な残額を知ることができ、購入計画を
たてるのに便利である。
限度残額欄R15の下には、次回支払月日が記載された
次回支払月日欄R15が配されている。支払日については
カード申込み時に顧客が定めた支払日に基づいてホスト
コンピュータ30が自動的に設定するが、念の為顧客に次
回の支払月日を知らせるために設けられている、本実施
例では、「2月28日ヨリ」と記載されている。
次回支払月日欄R15の下には、支払い方法が記載され
た支払方法欄R17が配されている。弁済金の支払い方法
としては、顧客が来店時に支払う「ゴライテンバラ
イ」、顧客の銀行口座から自動的に引き落とす「ギンジ
バライ」、顧客の郵便局口座から自動的に引き落とす
「ユウジバライ」がある。顧客がリボルビンク方式割賦
販売契約時に定めた支払い方法をホストコンピュータ30
がPOS端末10にデータを送り自動的に印字する。
一方、クレジット種別欄R18は、問合せ番号(取引特
定番号)欄R9とクレジット利用額欄R10の間に設けられ
ている。同じ顧客カードCによりリボルビンク方式割賦
販売以外のクレジット販売を利用することができる場合
に、顧客が選択したクレジットの種別を示すものであ
る。本実施例ではリボルビンク方式割賦販売であること
を示す「リボバライ」と記載されている。その他の種類
のクレジットの場合にはその旨記載する。例えば、翌月
1回払いの場合には「1回バライ」と記載し、ボーナス
1回払いの場合には「ボ1バライ」と記載する。このと
き、次回支払月日欄R16に支払いする月日を記載しても
よい。
このように本実施例によれば、レシートによりリボル
ビンク方式割賦販売に特有な情報をきめこまかく顧客に
知らせることができる。
本発明は上記実施例に限らず種々の変形が可能であ
る。上記実施例では、現在の割賦販売法及び施行規則に
定められた事項を記載するようにしたが、これら割賦販
売法及び施行規則が改正された場合には、改正された割
賦販売法及び施行規則に基づいて記載事項を追加したり
削除してもよいことはいうまでもない。
[発明の効果] 以上の通り本発明によれば、販売記録として必要な事
項の他に、割賦販売のために必要な事項を記載するよう
にしたので、購入額明細を顧客に知らせると共に、レシ
ートに割賦販売における取引の認証としての機能を持た
せることができる。したがって、販売員の負担を軽減
し、熟練者でなくても迅速にリボルビンク方式割賦販売
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例によるレシートを示す
図、 第2図は本発明の第2の実施例によるレシートを示す
図、 第3図は本発明によるレシートを発券するカードシステ
ムのブロック図である。 図において、 10……POS端末 12……カードリーダライタ 14……ガイダンスパネル 16……レシート発券器 18……ストアコンピュータ 20……フロントエンドプロセッサ 22……ログファイル 30……ホストコンピュータ 32……顧客データベース 34……カードポイントマスター 36……割賦販売マスター

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レシートを発券した店名が記載される店名
    欄と、 レシートが発券された発券時点が記載される発券時点欄
    と、 今回、リボルビンク方式で割賦販売した各商品の商品名
    及び価格と、前記価格を合計した合計額が記載される販
    売額明細欄と、 リボルビンク方式割賦販売の頭金が記載される頭金欄
    と、 商品をリボルビンク方式で割賦販売した顧客を特定する
    顧客欄と、 今回のリボルビンク方式の割賦販売取引を特定する番号
    が記載される取引特定番号欄と、 商品の引渡時期を記載する商品引渡時期欄と を有することを特徴とするレシート。
  2. 【請求項2】請求項1記載のレシートにおいて、 リボルビンク方式割賦販売の現在の限度残額が記載され
    る限度残額欄を更に有することを特徴とするレシート。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のレシートにおいて、
    前記販売合計額に応じた当日ポイントと、前記当日ポイ
    ントを含み今回販売時までの所定期間の販売額を累計し
    た累計購入額に応じた累計ポイントが記載されるポイン
    ト欄を更に有することを特徴とするレシート。
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