JP2656292B2 - 鋼板の電気複合めっき用クロム酸バリウム及びその製造方法 - Google Patents

鋼板の電気複合めっき用クロム酸バリウム及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は鋼板の電気複合めっきの際に用いることがで
きるクロム酸バリウム及びその製造方法に関する。
[従来の技術] 近時、自動車用鋼板などの亜鉛系合金めっき鋼板に、
耐食性のより優れたものの要求が強くなり、開発が活発
化している。
このようなめっき鋼板として、電気めっきする際に、
クロム、アルミナ、シリカまたはチタニアなどの微細な
不溶性粒子を懸濁させてめっき層中に該微粒子を分散さ
せる、いわゆる分散型めっき鋼板が知られている。(特
開昭60−211094号公報、特開昭60−211095号公報、特開
昭60−211096号公報)。
上記公報に記載された技術においては、クロム源とし
て塩化第二クロムを用いているが、他の例として腐食阻
止性顔料の均質分散物をめっき溶中に分散せしめて鋼板
の電気めっきを行なうことが提案されている(特開昭60
−96786号公報)。
更に、クロム酸塩と、ニッケル、アルミナまたはシリ
カとを複合してめっきすることも知られている(特開昭
63−11695号公報、特開昭63−11696号公報)。
[発明が解決しようとする課題] 上記したように、より耐食性を改善することを意図し
て亜鉛系めっき鋼板に腐食性阻止顔料粒子を分散させる
技術は極めて最近のことで、工業技術としては未完成で
あって実現の域には達していない。
例えば、特開昭60−96786号公報の場合には、クロム
酸バリウムが酸性下での溶解度が高いため、酸化性の六
価クロムの溶出がめっき浴に多量に存在してめっき反応
を著しく困難なものとしている。
このため、塩化バリウムを共存させて溶解反応を阻止
することを試みているが、基本的解決法ではなく、工業
的に問題が多い。
鋼板の電気複合めっき用の耐食性素材としてクロム酸
バリウムが特に有効であると言われている。しかしなが
ら、クロム酸バリウムはその製造条件の違いによって物
性が著しく変化するにも拘わらず、上記の目的に適合し
うる特性や製造方法については従来全く検討がなされて
いない。
従って、本発明の目的はは叙上の問題点を解決するた
めの鋼板の電気複合めっき用に好適なクロム酸バリウム
及びその製造方法を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは前記の問題点に鑑み、鋼板の電気複合め
っき用のクロム酸バリウムを開発すべく鋭意研究の結
果、本発明を完成した。
即ち、本発明は0.2μm以下の粒子が10%以下及び3
μm以上の粒子が10%以下であって且つ平均粒子径が0.
4〜1.4μmの範囲にある整粒された粒度分布を有する鋼
板の電気複合めっき用クロム酸バリウムに係る。
更に、本発明は、前記鋼板の電気複合めっき用クロム
酸バリウムの製造方法において、クロム酸ソーダ水溶液
とバリウム塩水溶液とを反応させてクロム酸バリウムを
製造するに当たり常にpH3〜6.5の酸性条件下で、かつ一
定のpHを維持しながら沈殿生成を行なうことを特徴とす
る鋼板の電気複合めっき用クロム酸バリウムの製造方法
に係る。
[作 用] 以下、本発明の鋼板の電気複合めっき用クロム酸バリ
ウムについて詳述する。
本発明に係るクロム酸バリウムは上記のように0.2μ
m以下の粒子が10%以下及び3μm以上の粒子が10%以
下であって、且つ平均粒子径が0.4〜1.4μmの範囲に整
粒された粒度分布を有するものであることを最大の特徴
としている。
この理由は第1にクロム酸バリウムの溶解性の点から
であり、第2に鋼板の電気複合めっきの性能面に依存し
ている。
即ち、クロム酸バリウムは難溶性塩ではあるが、その
微細粒子は酸性のめっき浴中に優先的に溶解してめっき
浴を六価クロムで汚染する原因となり、特に0.2μm以
下の粒子が10%を超えるようなクロム酸バリウム粒子は
適用し難い。他方、粗大な粒子は鋼板めっき面への付着
性や付着後の平滑性に欠けるなどして物質且つ良好なめ
っき面が得られず、また、均質なめっきを行なうにはめ
っき層を厚くする必要が生ずるなどの傾向が生じて、特
に3μm以上の粒子が10%を超えるものは適用し難い。
このような粒度分布のうち、平均粒子径は0.4〜1.4μ
mの範囲であることが、均質めっき面と耐食性の耐久性
の点から必要である。
なお、本発明において、上記のような粒度分布は遠心
沈降法に基づくストークス径として測定されたものをい
う。
本発明に係るクロム酸バリウムは純粋なクロム酸バリ
ウムは勿論、固溶化されたものであってもよい。
クロム酸バリウム固溶体としては例えばBaCrO4中のCr
O4の一部をSO4、MoO4、PO4、AlO2またはVO4等の1種ま
たは2種以上と置換されたものが挙げられる。
固溶化剤としては硫酸、可溶性硫酸塩、可溶性モリブ
デン酸塩、アルミン酸ソーダ、可溶性リン酸塩または可
溶性バナジン酸塩が挙げられ、これらの薬品を用いると
きはクロム酸ソーダまたはバリウム塩の水溶液を調製す
る際に混合して用いることが好ましい。
更に、これらのクロム酸バリウムは粒子表面の還元処
理または金属酸化物等を少量含有させて改質したもので
あってもよい。
次に、本発明に係る製造方法はクロム酸ソーダ水溶液
とバリウム塩水溶液とを反応させてクロム酸バリウムを
製造するに当たり常に酸性条件下で沈澱生成を行なわせ
ることを特徴とするものである。
原料のクロム酸ソーダとしては単クロム酸ソーダまた
は重クロム酸ソーダのいずれであってもよいが、好まし
くは前者である。他方、バリウム塩としては塩化バリウ
ム、硫酸バリウムまたは水酸化バリウムが挙げられる。
また、本発明は常に酸性条件下で反応させることが重
要なことから、必要に応じ酸またはアルカリ剤を用いる
ことができる。
用いる水溶液濃度は特に限定する必要はないが、粒子
の均一化及び作業性の観点からBaCrO4として50〜200g/
、好ましくは60〜150g/のスラリー濃度が形成され
るような範囲で設定するのがよい。
本発明は係る原料を用いて反応の当初から終了まで常
に酸性側で沈澱反応を行なわせることが重要である。し
かも、できるだけ一定のpHで晶出するのがよい。
従って、本発明では多くの場合、pH3〜6.5の範囲で且
つ一定のpHを維持しながら晶出操作を行なうことが最も
望ましく、このため本発明では、必要に応じpH緩衝剤を
用いるのがよい。このような薬剤としては珪酸ソーダ、
硼酸、硼酸ソーダ、リン酸ソーダ、酢酸、酢酸ソーダ等
が挙げられる。
反応温度は常温または加温のいずれでもよいが、好ま
しくは40〜90℃の加温における攪拌下に保持される。
なお、反応の行ない方はクロム酸塩水溶液とバリウム
塩水溶液とを同時添加する方法、クロム酸塩水溶液中へ
バリウム塩水溶液を添加する方法またはその逆の添加方
法のいずれであってもよい。
反応終了後は析出粒子を安定化させるため暫時熟成す
ることが必要であるが、この際に必要に応じ過度の粒子
成長の抑制または安定化のため、あるいは粒子表面のゼ
ータ電位の調整のために少量の金属酸化物を生成させた
り、またはアンチモン塩で粒子表面層を還元させる等の
表面処理操作を採ることができる。
本発明では熟成において上記の表面改質処理と共にま
たはこの処理を伴わずにpH1.5〜4、特にpH2〜3の酸性
側での熟成を行なうことが粒子の安定及び整粒のために
望ましい。
熟成終了後は、常法により母液分離、水洗、乾燥及び
粉砕して製品とする。
本発明に係る製造方法で得られるクロム酸バリウムは
整粒された安定なものであって、高耐食性鋼板の亜鉛系
めっき用添加剤として好適であるが、亜鉛系めっきとし
ては例えばZn−Fe、Zn−Ni、Zn−Co、Zn−Fe−Niまたは
Zn−Ni−Co等の亜鉛系合金めっきにも適用できる。
本発明に係るクロム酸バリウムのめっき層の含有量は
めっき条件により一様ではないが、0.1〜30重量%の範
囲であり、同じめっき厚のクロム酸バリウムを用いない
めっき鋼板に比べて著しい耐食性が認められる。
電気複合めっきに際し、クロム酸バリウムの用いる量
はめっき浴組成や鋼板の使用目的、その他めっき条件に
より異なるが、5〜150g/の範囲でめっき浴に分散さ
れるのがよい。
なお、めっき操作に当たり実質的に凝集粒子が除去さ
れるように充分な分散処理が考慮されるべきであり、ま
た、浴の循環において所望の還元処理がなされることも
望ましい。
[実 施 例] 以下、本発明を具体的に説明するために実施例を示す
が、「部」及び「%」はいずれも重量によるものであ
る。
実施例1 硫酸バリウム[Ba(NO3]401.3部を水2500部に溶
解する。
一方、クロム酸ナトリウム(Na2CrO4)248.8部を水25
00部に溶解する。
次いで、クロム酸バリウムの沈澱反応が一定のpH(6.
2)で起こるように90℃に加熱された上記バリウム溶液
とクロム溶液とを同時に30分間かけて添加し、均一反応
を行なう。沈澱反応後のスラリーは90℃の温度を維持し
て更に1時間攪拌熟成を続ける。
次に、スラリーを水洗、過、乾燥、粉砕して平均粒
径が0.51μmであり、0.2μm以下の粒子が5%以下、
3.0μm以上の粒子が5%以下の極めて整粒された粒度
分布を有するクロム酸バリウム380部を得た。
実施例2 塩化バリウム(BaCl2・2H2O)375部を水2200部に溶解
し、希塩酸にて溶液pHを4.0とする。次に、重クロム酸
ナトリウム(Na2Cr2O7・2H2O)200部、硫酸ナトリウム
(Na2SO4・10H2O)62.3部、苛性ソーダ53.7部とを2200
部の水に溶解して調製したクロム溶液を60℃とし、60℃
の温度の前記バリウム溶液と一定pH(5.9)を保ちなが
ら攪拌下に添加沈澱反応を行なう。反応後、スラリー温
度を60℃に保持しながら、更に30分間攪拌を続ける。
その後は反応スラリーを水洗、過、乾燥、粉砕して
平均粒径0.48μm、0.2μm以下の粒子5%以下、3.0μ
m以上の粒子5%以下の粒度分布を有する硫酸根の固溶
したクロム酸バリウム約385部を得た。
実施例3 硫酸バリウム500部を水4000部に溶かし、pHを6.0とす
る。
次に、クロム酸ナトリウム250部とアルミン酸ナトリ
ウム(NaAlO2)121.2部とを水4000部で溶解し、50℃の
温度で一定pH(6.0±0.2)を保ちながらバリウム溶液と
均一反応を行なう。
反応後のスラリーは50℃の温度を維持しながら更に60
分間にわたり攪拌熟成を行なう。次いで、スラリーを水
洗、過、乾燥、粉砕して平均粒径が1.04μmで、0.2
μm以下の粒子5%以下、3.0μm以上の粒子5%以下
の粒度分布を有するアルミン酸が固溶したクロム酸バリ
ウム485部を得た。
実施例4 硫酸バリウム500部を水3000部に溶解し、50℃の温度
に加温維持する。
次に、クロム酸ナトリウム260部とリン酸ナトリウム
(Na3PO4・12H2O)120部とを水3000部に溶解し、50℃の
温度に調節する。
それぞれの溶液を一定の流速で同時に40分間かけて添
加し、クロム酸バリウムの沈澱反応を行なった。添加中
のスラリーpHは常に6.5であった。反応後、スラリー更
に30分間攪拌熟成し、水洗、過、乾燥、粉砕を経てリ
ン酸の固溶した平均粒径が0.80μmで、0.2μm以下の
粒子が5%以下、3.0μm以上の粒子が5%以下の粒度
分布を有するクロム酸バリウム475部を得た。
実施例5 塩化バリウム400部を水2500部に溶解し、更にpHを6.1
に調節してから液温を70℃とした。
次に、クロム酸ナトリウム265部とJIS3号珪酸ナトリ
ウム(SiO2/Na2O=3.2〜3.3、SiO2=29.0〜31.0%)27
部とを水2500部で溶かし、液温を70℃とした。
次いで、バリウム溶液にクロム溶液を30分間かけて添
加する。この時に、反応スラリー系はpH=6.1を維持し
た。
反応後、スラリーを30分間攪拌熟成し、水洗、過、
乾燥、粉砕を経て平均粒径が0.43μmで、0.2μm以下
の粒子が5%以下、3.0μm以上の粒子が5%以下の極
めて整粒された粒度分布を有するクロム酸バリウム415
部を得た。
実施例6 塩化バリウム375部と硼酸ナトリウム(Na2B4O7)25部
とを水2200部に溶かし、重クロム酸ナトリウム228.8
部、苛性ソーダ61.4部と前記硼酸ナトリウム25部とを水
2200部に溶かしてそれぞれ液温を50℃とする。
次いで、クロム溶液をバリウム溶液中に一定流速にて
添加し、クロム酸バリウムの沈澱反応を行なう。溶液添
加中、pHは常に一定で6.5を保持し続けた。
次に、スラリーを熟成後、水洗、過、乾燥、粉砕し
て平均粒径0.48μm、0.2μm以下の粒子が5%以下、
3.0μm以上の粒子が5%以下の粒度分布を有する極め
て整粒されたクロム酸バリウム387部を得た。
実施例7 塩化バリウム400部及び水2500部の溶液に酢酸(CH3CO
OH)9部を添加する以外は実施例5と全く同様の操作に
て平均粒径0.43μm、0.2μm以下の粒子が5%以下、
3.0μm以上の粒子が5%以下の粒度分布を有する極め
て整粒されたクロム酸バリウム粒子を得た。
なお、添加反応中のスラリーpHは常に6.0に保持し続
けた。
実施例8 実施例1と同様にして得たクロム酸バリウムの反応ス
ラリーに適宜酢酸を添加してpHを2.5とする。
次いで、1時間攪拌熟成を続けた後、スラリーを中和
し、水洗、過、乾燥、粉砕して平均粒径が0.50μm、
0.2μm以下の粒子が5%以下、3.0μm以上の粒子が5
%以下の整粒された粒度分布を有するクロム酸バリウム
を得た。
比較例1 塩化バリウム400部を水1000部に溶解し、この溶液に
クロム酸ナトリウム265部を水1000部で溶解した溶液を
室温にて10分間で添加し、沈澱反応を行なった。反応
後、水洗、過、乾燥、粉砕して平均粒径0.32μmで、
0.2μm以下の粒子が25%、3.0μm以上の粒子が7%の
粒度分布を有するクロム酸バリウムを得た。
比較例2 硝酸バリウム430部を水5000部に溶解し、この溶液に
クロム酸ナトリウム265部/水5000部の溶液を室温にて
3時間かけて添加した。添加後、沈澱物を水洗、過、
乾燥、粉砕して平均粒径2.80μm、0.2μm以下の粒子
5%以下、3.0μm以上の粒子47%の粒度分布を有する
クロム酸バリウム粒子を得た。
試験例 冷延鋼板をアルカリ脱脂し、5%硫酸で酸洗した後、
水洗し、次いで下記のめっき条件にてめっき処理を施し
た。
亜鉛めっき条件 ZnSO4・7H2O 180g/ Na2SO4 30g/ 試料粉末(実施例品、比較例品) 30g/ pH 2 攪拌分散電流密度 60A/dm2 上記の条件にてめっき処理試験し、各種の複合めっき
鋼板の耐食性の評価試験を行なった。
評価 JIS Z2371による塩水噴霧試験10日後の赤錆発生率を下
記の評点で求めた。
赤錆発生率:20%以下…○ 20〜50%…△ 50%以上…× 得られた結果を第1表に記載する。
以上より、実施例品を用いた場合にはめっき処理操作
時の電流密度を一定に保つことが可能で、クロム酸バリ
ウムが均一に分布した亜鉛めっき層を工業的に得ること
ができた。また、そのめっき鋼板の耐食性効果はいずれ
の実施例品も顕著であった。
一方、比較例1のクロム酸バリウムを用いた場合は六
価のクロムの溶出速度が早く、めっき処理条件を一定に
保つことが不可能で、実質的にめっき操作ができなかっ
た。また、比較例2のクロム酸バリウムを用いた場合
は、めっき処理操作そのものには問題はなかったもの
の、亜鉛めっき層にクロム酸バリウムの存在が一部しか
認められず、また、その耐食性効果も有意の向上は認め
られなかった。
[発明の効果] 本発明に係るクロム酸バリウムは安定且つ整粒された
粒子であって、鋼板の耐食性の改善のため電気複合めっ
き用剤として好適である。
また、本発明に係るクロム酸バリウムの製造方法によ
れば、鋼板の電気複合めっき用剤としてのクロム酸バリ
ウムを工業的に有利に製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金丸 希吉 東京都板橋区坂下3丁目36番5号 東邦 顔料工業株式会社内 (72)発明者 馬場 英明 東京都千代田区岩本町2丁目6番10号 日本化学工業株式会社内 (72)発明者 飯塚 栄 山口県徳山市晴海町1―2 (56)参考文献 特開 昭49−97027(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0.2μm以下の粒子が10%以下及び3μm
    以上の粒子が10%以下であって且つ平均粒子径が0.4〜
    1.4μmの範囲にある整粒された粒度分布を有する鋼板
    の電気複合めっき用クロム酸バリウム。
  2. 【請求項2】クロム酸バリウムが固溶体である請求項1
    の鋼板の電気複合めっき用クロム酸バリウム。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の鋼板の電気複合め
    っき用クロム酸バリウムの製造方法において、クロム酸
    ソーダ水溶液とバリウム塩水溶液とを反応させてクロム
    酸バリウムを製造するに当たり常にpH3〜6.5の酸性条件
    下で、かつ一定のpHを維持しながら沈殿生成を行なうこ
    とを特徴とする鋼板の電気複合めっき用クロム酸バリウ
    ムの製造方法。
  4. 【請求項4】酸性条件下での沈殿生成を緩衝剤の存在下
    で行なう請求項3の鋼板の電気複合めっき用クロム酸バ
    リウムの製造方法。
  5. 【請求項5】酸性条件下での沈殿生成はクロム酸ソーダ
    水溶液またはバリウム塩水溶液のいずれかに固溶すべき
    オキシ酸水溶液を混合した溶液を用いて反応を行なわせ
    る請求項3または4の鋼板の電気複合めっき用クロム酸
    バリウムの製造方法。
  6. 【請求項6】請求項3ないし5のいずれかの方法でクロ
    ム酸バリウムの沈殿生成を行なった後、pH1.5〜4で熟
    成を行なうことを特徴とする鋼板の電気複合めっき用ク
    ロム酸バリウムの製造方法。
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