JP2655513B2 - 電子線露光装置 - Google Patents

電子線露光装置

Info

Publication number
JP2655513B2
JP2655513B2 JP7083614A JP8361495A JP2655513B2 JP 2655513 B2 JP2655513 B2 JP 2655513B2 JP 7083614 A JP7083614 A JP 7083614A JP 8361495 A JP8361495 A JP 8361495A JP 2655513 B2 JP2655513 B2 JP 2655513B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron beam
electron
beam exposure
electrons
exposure apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7083614A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08279454A (ja
Inventor
寛 野末
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP7083614A priority Critical patent/JP2655513B2/ja
Publication of JPH08279454A publication Critical patent/JPH08279454A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2655513B2 publication Critical patent/JP2655513B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体集積回路などの回
路パターンを半導体基板上に描画する電子線露光装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路においては、カス
タムLSI、セミカスタムLSIなどの小量多品種生産
のLSIの製造が推進されている。これらの要求を満た
す方法として、電子線露光装置が用いられている。この
理由は、電子線露光装置は投影露光装置のようにマスク
やレチクルを必要とせず、パターンデータに基づいて半
導体基板上に直接に回路パターンを形成するため、マス
ク、レチクルの製造期間分、工期の短縮が可能であり、
また、マスク、レチクル代が不要でありコストの低減が
可能であるからである。
【0003】図6は従来の電子線露光装置の一例の構成
を示す模式図である。この電子線露光装置は本体1と試
料室13とを含んでいる。本体1は、電子を発生させ加
速電源16により加速し電子ビーム10を形成する電子
銃部11と、電子ビーム10のスポットの成形、ブラン
キング、ビーム照射位置決め、照射量決め等を行なうた
めの電磁レンズやアパチャなどの各種電極等から構成さ
れた電子鏡筒部12とを含む。試料室1には、描画され
るウェハー20を載せるウェハー台と、その位置をコン
トロールするためのX−Yステージ15とが備えられて
いる。
【0004】また、本体1の各部はそれぞれ真空ポンプ
4A〜4Cによって真空引きされる。本体1は防震台5
上に設置されている。
【0005】コンピュータ3Bは、データ保存部2Bよ
りパターンデータを受け取り、このパターンデータ及び
予め決められた各描画パラメータに従って、電子鏡筒部
12内の電子ビーム10及びX−Yステージ15を制御
し、パターン描画を行なわせる。
【0006】ところで、LSIが完成するまでにパター
ン描画はウェハー上に数回〜数十回繰り返されるため、
描画パターンと描画パターンとの重ね合わせは重要であ
る。この重ね合わせが悪いと、そのLSIは不良品とな
ってしまう。従って、通常はパターン描画に先立って、
ウェハー上にあらかじめ形成されているアライメントマ
ーク18を電子ビーム10で走査し、その時に発生した
反射電子22を反射電子検出器17により検出し、アラ
イメントマーク18の位置を特定した後、パターンを所
定の位置に描画する。このようにアライメントマークを
規準とすることにより常にパターンを所望の位置に描画
することができ、パターンとパターンとが良好に重ね合
わされる。
【0007】このアライメントマークの位置認識方法
は、アライメントに用いる電子ビーム10をパターン描
画と同じ加速電圧(20kV〜50kV)を印加して加
速させてアライメントマーク18に照射し、アライメン
トマーク18の反射電子16を反射電子検出器17で捕
捉しアライメントマーク18の位置の認識を行なってい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電子線
露光装置は、アライメント時にアライメントマーク部か
らの反射電子を捕捉するための反射電子検出器がウェハ
ー直上にある。しかし、アライメント時にアライメント
マーク部からは反射電子だけでなく、オージェ電子を含
む2次電子も発生し、これらも反射電子検出器に捕捉さ
れるため、反射電子信号のS/Nが低下しアライメント
マークの位置認識を困難にしている。
【0009】図7(a)及び図7(b)は従来の問題点
を説明するためのアライメントマーク部のウェハー縦断
面図及び反射電子量を示すグラフである。ここで、この
試供品であるシリコンウェハー201に形成されたアラ
イメントマーク204の上には、図7(a)に示すよう
に、SiO2 膜202が0.5〜2μm、レジスト20
3が0.5〜2.5μm、それぞれ被着されている。こ
のようなシリコンウェハー201におけるアライメント
は、まず、電子ビーム10でアライメントマークを横断
するように走査する。この時、20〜50kVの加速電
圧の印加で加速された電子ビーム10がマーク部に照射
され、2次電子21及び反射電子22が発生する。この
時、2次電子21のエネルギーは100eV以下であ
り、マーク204で発生した2次電子21はSiO2
202を通過することなくエネルギーを失ない消滅す
る。これに対し、マーク204で散乱された反射電子2
2は入射電子とほぼ同等のエネルギーを有しており、S
iO2 膜202、レジスト203を通過して電子数を減
少しながらもウェハー上に出てくることが可能である。
反射電子22はウェハー上に出る時に、さらにレジスト
203の表面で多量の2次電子23を発生する。反射電
子22と2次電子23は共に反射電子検出器17に捕捉
される。
【0010】ところが、SiO2 膜202とレジスト2
03は絶縁体であり、膜中に留まる電子は流れることが
できず、SiO2 膜202とレジスト203は負に帯電
する。そのため、エネルギーの大きな反射電子22は帯
電したSiO2 膜202やレジスト203の影響を受け
ず反射電子検出器17に入射するが、エネルギーの小さ
な2次電子23は負に帯電したSiO2 膜202やレジ
スト203の影響を受け、反射電子検出器17に入った
り、入らなかったりしノイズとなってしまう。
【0011】その結果、図7(b)に示すように、反射
電子検出器で検出した反射電子信号は、ウェハー表面で
発生した2次電子23によるノイズに埋もれてしまう。
このため、S/N比がとれずアライメント精度が低下
し、描画パターンと描画パターンとの重ね合わせが悪く
なりLSIの歩留まりを低下させるという問題がある。
【0012】従って、本発明の目的は、アライメントマ
ークの認識を向上させ描画パターンと描画パターンとの
重ね合わせを精密に行ない得る電子線露光装置を提供す
ることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、半導体
基板上を電子ビームで走査し、前記半導体基板上のアラ
イメントマークから発生した反射電子を反射電子検出器
により検出して前記アライメントマークの位置を認識し
た後、前記電子ビームで前記半導体基板にパターンを描
画する電子線露光装置において、前記反射電子検出器と
前記半導体基板との間に、前記反射電子に付随して発生
する2次電子を捕捉する正電圧を印加した電極を設けた
ことを特徴とする電子線露光装置が得られる。
【0014】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0015】図1は本発明の第1の実施例による電子線
露光装置の一部の模式図である。試料室13内に包含さ
れているX−Yステージ15上の半導体基板であるウェ
ハー20と反射電子検出器17との間に電極としての2
次電子トラップ19が設置されている。アライメント
時、電子ビーム10がアライメントマーク204を走査
することにより反射電子22と2次電子23が発生す
る。通常、電子ビーム10は20〜50kVの電圧の印
加で加速されており、反射電子22もほぼ同等のエネル
ギーを有している。これに対し、2次電子のエネルギー
はせいぜい100eV程度である。ここで、2次電子ト
ラップ19には1〜1000Vの正の電位がかけられて
おり、エネルギーの低い2次電子のほぼ全てが、この2
次電子トラップ19に捕捉される。しかし、エネルギー
の高い反射電子は何ら2次電子トラップ19の影響を受
けず反射電子検出器17に捕捉される。従って、反射電
子検出器17には2次電子は捕捉されず、反射電子のみ
が捕捉されるものである。
【0016】図2は2次電子トラップ19の上面図であ
る。2次電子トラップ19は、ウェハーと反射電子検出
器17との間に配置され、メッシュ状の形状を有してい
る。メッシュ状をしているのは、反射電子が2次電子ト
ラップに衝突せず反射電子検出器に入射でき、かつ2次
電子トラップがほとんど全ての2次電子をトラップでき
るためである。また2次電子トラップ19には正の電位
をかけるための配線30が接続されている。
【0017】図3は、電子ビーム10の加速電圧を50
kV、2次電子トラップの電位を200Vとした時に、
電子ビームの走査と同期して得た反射電子信号である。
従来と比べ数倍S/Nの良い信号が得られ、マークの位
置が正確に検出される。これによりアライメント精度は
飛躍的に向上する。
【0018】図4は本発明の第2の実施例による電子線
露光装置の一部の模式図である。第1の実施例のメッシ
ュ状の2次電子トラップとは異なり、図5に示すように
リング状の2次電子トラップ19Bを電極として用いて
いる。第1の実施例のメッシュ状の2次電子トラップは
反射電子検出器17に入射する反射電子のわずかである
が一部がトラップされる場合があるが、第2の実施例の
2次電子トラップ19Bは反射電子検出器17の直下に
あるわけでなくやや外側にあるため、反射電子検出器に
入射する反射電子をトラップすることがない。ただし、
2次電子トラップ19Bはウェハー表面の2次電子が発
生する位置から離れているため、2次電子の一部がトラ
ップされ難い。このため、反射電子検出器17による反
射電子信号のS/Nは第1の実施例と第2の実施例とで
ほぼ同等である。
【0019】尚、2次電子トラップに付加する正の電位
は、2次電子を十分に捕捉するが、電子ビーム10の形
状や走査位置に悪影響を及ぼさないことが必要であり、
形状や位置により1〜1000Vが適当である。また、
第1の実施例ではメッシュ状の2次電子トラップを使用
し、第2の実施例ではリング状の2次電子トラップを使
用しているが、形状はこれに限られるものではなく、反
射電子検出器に入射する反射電子を捕捉しすぎずまた2
次電子を十分にトラップできればよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明による電子線
露光装置では、アライメントマーク検出時、ウェハー表
面から発生する2次電子が電極に捕捉されるため、反射
電子検出器により検出される反射電子信号のS/Nが向
上し、アライメントマークの位置認識が向上し、高いア
ライメント精度が得られる。したがってパターン間の重
ね合わせ精度が向上し、高品質のLSIを高歩留まりで
即ち安価に大量に供給することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による電子線露光装置の
要部の模式図である。
【図2】図1の電子線露光装置に使用された2次電子ト
ラップの上面図である。
【図3】図1の電子線露光装置における電子線走査位置
と反射電子量との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の第2の実施例による電子線露光装置の
要部の模式図である。
【図5】図4の電子線露光装置に使用された2次電子ト
ラップの上面図である。
【図6】電子線露光装置の従来例の模式図である。
【図7】図6の電子線露光装置におけるアライメントマ
ーク部の縦断面拡大図(a)、及び電子線走査位置と反
射電子量との関係を示すグラフ(b)である。
【符号の説明】
1 本体 2B データ保存部 3B コンピュータ 4A,4B,4C 真空ポンプ 5 防震台 10 電子ビーム 11 電子銃部 12 電子鏡筒部 13 試料室 15 X−Yステージ 16 加速電源 17 反射電子検出器 18 アライメントマーク 19,19B 2次電子トラップ 20 ウェハー 21,23 2次電子 22 反射電子 30 配線 201 シリコンウェハー 202 SiO2 膜 203 レジスト 204 アライメントマーク

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上を電子ビームで走査し、前
    記半導体基板上のアライメントマークから発生した反射
    電子を反射電子検出器により検出して前記アライメント
    マークの位置を認識した後、前記電子ビームで前記半導
    体基板にパターンを描画する電子線露光装置において、
    前記反射電子検出器と前記半導体基板との間に、前記反
    射電子に付随して発生する2次電子を捕捉する正電圧を
    印加した電極を設けたことを特徴とする電子線露光装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電極に1〜1000Vの正の電位を
    付加したことを特徴とする電子線露光装置。
  3. 【請求項3】 前記電極はメッシュ状のものである請求
    項1又は2記載の電子線露光装置。
  4. 【請求項4】 前記電極はリング状のものである請求項
    1又は2記載の電子線露光装置。
JP7083614A 1995-04-10 1995-04-10 電子線露光装置 Expired - Lifetime JP2655513B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7083614A JP2655513B2 (ja) 1995-04-10 1995-04-10 電子線露光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7083614A JP2655513B2 (ja) 1995-04-10 1995-04-10 電子線露光装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08279454A JPH08279454A (ja) 1996-10-22
JP2655513B2 true JP2655513B2 (ja) 1997-09-24

Family

ID=13807372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7083614A Expired - Lifetime JP2655513B2 (ja) 1995-04-10 1995-04-10 電子線露光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2655513B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5369369B2 (ja) * 2006-09-19 2013-12-18 株式会社リコー 表面電位分布の測定方法、表面電位の測定装置、感光体静電潜像の測定装置、潜像担持体及び画像形成装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2765851B2 (ja) * 1988-03-30 1998-06-18 株式会社日立製作所 電子検出器及びこれを用いた電子線装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08279454A (ja) 1996-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4528452A (en) Alignment and detection system for electron image projectors
JP2680074B2 (ja) 荷電粒子ビーム露光を用いた半導体装置の製造方法
EP0334680B1 (en) Mask repair system
JP5779210B2 (ja) 荷電粒子ビーム検査方法及び装置
US7264909B2 (en) Exposure parameter obtaining method, exposure parameter evaluating method, semiconductor device manufacturing method, charged beam exposure apparatus, and method of the same
JPH0868772A (ja) 電子ビーム・マイクロスコピーを用いた自動マスク検査装置及び方法
US6487063B1 (en) Electrostatic wafer chuck, and charged-particle-beam microlithography apparatus and methods comprising same
JP2565121B2 (ja) 電子線直接描画方法
JP3713457B2 (ja) 基板検査方法及び基板検査装置
US5004927A (en) Process for forming a fine pattern having a high aspect ratio
JP2655513B2 (ja) 電子線露光装置
US6288406B1 (en) Electron beam lithography system having variable writing speed
JP2000010260A (ja) マスク修正装置の黒欠陥修正方法
JP2001035769A (ja) パターン形成方法及び荷電粒子ビーム露光装置
JP3041405B2 (ja) ミクロ断面観察方法
US6821693B2 (en) Method for adjusting a multilevel phase-shifting mask or reticle
JP2600623B2 (ja) 電子ビーム露光方法及びその装置
JP2525221B2 (ja) マスク修正装置
JPH1140631A (ja) パターン検査装置及び検査方法
JP3981245B2 (ja) 欠陥検査装置およびそれを用いたデバイス製造方法
JPS607131A (ja) パタ−ン形成方法
JP2623109B2 (ja) マスク修正方法
JPH11329944A (ja) 荷電ビーム露光装置及び荷電ビーム露光方法
JPS60157220A (ja) 電子ビ−ム露光方法
JP2006019326A (ja) パターン形成方法、マスクリペア方法およびこれらを用いたデバイス製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970422