JP2600623B2 - 電子ビーム露光方法及びその装置 - Google Patents

電子ビーム露光方法及びその装置

Info

Publication number
JP2600623B2
JP2600623B2 JP6260846A JP26084694A JP2600623B2 JP 2600623 B2 JP2600623 B2 JP 2600623B2 JP 6260846 A JP6260846 A JP 6260846A JP 26084694 A JP26084694 A JP 26084694A JP 2600623 B2 JP2600623 B2 JP 2600623B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alignment mark
electron beam
film
electron
acceleration voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6260846A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08124832A (ja
Inventor
寛 野末
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP6260846A priority Critical patent/JP2600623B2/ja
Publication of JPH08124832A publication Critical patent/JPH08124832A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2600623B2 publication Critical patent/JP2600623B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子ビーム露光方法及び
その装置に関し、特に半導体集積回路等の回路パターン
を半導体基板上に直接描画する電子ビーム露光方法及び
その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路においては、カス
タムLSIやセミカスタムLSI等の少量多品種生産の
LSIの生産が推進されている。
【0003】これらカスタムLSIやセミカスタムLS
I等の製造方法としては、電子線直接描画法が用いられ
ている。この電子線直接描画法が用いられるのは、電子
線直接描画法が投影露光法のようにマスクやレチクルを
必要とせず、パターンデータに基づいて半導体基板上に
直接回路パターンを形成しているので、マスクやレチク
ル等を製造する期間だけ製造工期の短縮が可能となり、
またマスクやレチクル等の製造費用が不要となってコス
トの低減が可能となるからである。
【0004】上記の電子線直接描画法を用いた電子線直
接描画装置は、図4に示すように、発生させた電子を加
速電源38からの加速電圧によって加速して電子ビーム
10を出射する電子銃部32と、電子ビーム10のスポ
ットの整形、ブランキング、ビーム照射位置決め、照射
量決め等を行うための電磁レンズやアパチャ等の各種電
極等からなる電子鏡筒部33とから構成された本体31
と、描画対象のウェハ44を載せるウェハ台及びその位
置をコントロールするためのXYステージ35を含む試
料室34とを有している。
【0005】上述した電子銃部32と電子鏡筒部33と
試料室34とには夫々真空ポンプ39〜41が取付けら
れており、これら真空ポンプ39〜41によって各室の
真空引きが行われる。また、本体31は防震台36上に
設置されている。
【0006】コンピュータ42はデータ保存部43から
パターンデータを受取ると、このパターンデータ及び予
め決められた各描画パラメータにしたがって電子鏡筒部
33内の電子ビーム10及びXYステージ35を制御
し、試料室34に載置されたウェハ44に対してパター
ン描画を行う。
【0007】このウェハ44に対するパターン描画はL
SIが完成するまでに数回〜数十回繰返し行われるた
め、それら繰返し行われる描画パターン同士の重ね合わ
せが重要となってくる。
【0008】この重ね合わせが悪いと、そのLSIは不
良品となってしまうので、通常、電子線直接描画装置で
はパターン描画に先立ってウェハ44上に予め形成され
ているアライメントマーク5を電子ビーム10で走査
し、そのときに発生した反射電子20を反射電子検出器
37で検出してアライメントマーク5の位置を特定して
いる。この後に、電子線直接描画装置ではウェハ44上
の所定位置にパターン描画を行っている。
【0009】上述した如く、アライメントマーク5を基
準とすることで、常にパターンがウェハ44上の所望の
位置に描画されることとなり、描画パターン同士が重ね
合わされる。
【0010】アライメントマーク5からは電子ビーム1
0での走査時に多量の反射電子20が得られ、かつアラ
イメント信号のS/N比がよくなるように、シリコン
(Si)基板を予めエッチングして形成している。
【0011】そのため、LSIの製造工程が進み、シリ
コン基板上にSiO2 膜やBPSG(Boro−Pho
sph−Silicate Glass)膜、及びアル
ミニウム(Al)膜等の各種被膜が被着されるにしたが
って、アライメントマーク5上にもSiO2 膜やBPS
G膜、及びアルミニウム膜等の各種被膜が被着され、電
子ビーム10がアライメントマーク5まで到達しづらく
なる。そこで、電子ビーム10がアライメントマーク5
に到達するように、電子ビーム10の加速電圧を高加速
電圧である20〜100KVにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電子線
直接描画法では、アライメントマークを電子ビームで走
査しているので、通常厚い酸化膜及びアルミニウム膜等
の被膜やレジスト膜が被着したアライメントマークから
反射電子信号を正確に得ることが困難である。
【0013】すなわち、図5に示すように、シリコンウ
ェハ1に形成されたアライメントマーク5上にはSiO
2 膜2が0.5〜2μm、アルミニウム膜3が0.5〜
1.5μm、レジスト4が0.5〜2.5μm夫々被着
されている[図5(a)参照]。
【0014】このようなシリコンウェハ1におけるアラ
イメントは、まず電子ビーム10をアライメントマーク
5を横断するように走査する。このとき、20〜100
KVの加速電圧で加速された電子ビーム10がアライメ
ントマーク5に照射され、反射電子21が発生する。
【0015】図5(b)は電子ビーム10の走査に伴っ
てアライメントマーク5から発生した反射電子21を検
出して得た反射電子信号の波形図であり、アライメント
マーク5の2つのエッジ8,9に対応したa,bの2つ
の位置では反射電子量が多く、波形の中で夫々ピークと
なっている。通常、電子線直接描画装置のコンピュータ
はこれら2つのピークを結ぶ線分を2等分する中心cを
アライメントマーク5の位置として算出している。
【0016】一方、アライメントマーク5上に被着され
たSiO2 膜2やアルミニウム膜3にはアライメントマ
ーク5の2つのエッジ8,9に対応した位置に段部6,
7が形成されており、これらの段部6,7からも電子ビ
ーム10の走査に伴って反射電子22,23が発生す
る。
【0017】図5(c)は電子ビーム10の走査に伴っ
てSiO2 膜2の段部6から発生した反射電子22を検
出して得た反射電子信号の波形図であり、図5(d)は
電子ビーム10の走査に伴ってアルミニウム膜3の段部
7から発生した反射電子23を検出して得た反射電子信
号の波形図である。
【0018】この場合、SiO2 膜2の段部6は通常、
アライメントマーク5の直上に形成されるのではなく、
アライメントマーク5から数μm程度横方向にズレてい
る。そのため、図5(c)に示す波形中のピークの位置
a′,b′も図5(b)に示す波形中のピークの位置
a,bからズレてしまう。よって、これら2つのピーク
を結ぶ線分を2等分する中心c′の位置も図5(b)に
示す中心cの位置からズレてしまう。
【0019】また、アルミニウム膜3の段部7はSiO
2 膜2の段部6からさらに横方向にズレて形成されるの
で、図5(d)に示す波形中のピークの位置a″,b″
も図5(b)に示す波形中のピークの位置a,bから大
きくズレることとなり、これら2つのピークを結ぶ線分
を2等分する中心c″の位置も図5(b)に示す中心c
の位置から大きくズレてしまう。
【0020】上記の図5(b)〜図5(d)ではアライ
メントマーク5とSiO2 膜2の段部6とアルミニウム
膜3の段部7とから夫々発生する反射電子信号について
別々に図示したが、実際にはアライメントマーク5とS
iO2 膜2の段部6とアルミニウム膜3の段部7とから
夫々発生する反射電子21〜23を区別して検出するこ
とはできない。
【0021】そのため、反射電子検出器で検出される反
射電子信号はアライメントマーク5とSiO2 膜2の段
部6とアルミニウム膜3の段部7とから夫々発生した反
射電子21〜23すべてからなり、図5(e)に示すよ
うな波形となる。つまり、反射電子検出器で検出される
反射電子信号は図5(b)〜図5(d)各々に示す反射
電子信号の加算信号となっている。
【0022】図5(e)に示す波形において、2つのピ
ークの位置A,Bは図5(b)に示すアライメントマー
ク5からの反射電子信号の2つのピークの位置a,bと
は異なる位置にある。したがって、図5(e)に示す波
形の中心Cも図5(b)に示す波形の中心cとは異なっ
ている。
【0023】本来のアライメントマーク5の位置は中心
cであるにもかかわらず、中心Cをアライメントマーク
5の位置と認識してしまうため、アライメント精度が低
下し、描画パターン同士の重ね合わせが悪くなり、LS
Iの歩留りが低下することとなる。
【0024】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、アライメントマークの位置認識を向上させること
ができ、描画パターン同士の重ね合わせを精密に行うこ
とができる電子ビーム露光方法及びその装置を提供する
ことにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明による電子ビーム
露光方法は、ウェハ上に予め形成されたアライメントマ
ークの位置を認識して前記ウェハに被着された各種被膜
上のレジスト膜にパターンを描画する電子ビーム露光方
法であって、前記アライメントマーク上に到達可能な第
1の加速電圧で電子線を加速して前記アライメントマー
クを走査する第一の工程と、前記アライメントマーク直
上の被膜に到達可能な第2の加速電圧で電子線を加速し
て前記アライメントマークに対応してその被膜上に形成
された凹部を走査する第二の工程と、前記第一及び第二
の工程で各々得た前記アライメントマーク及び前記凹部
からの反射電子信号の差信号を算出する第三の工程と、
前記差信号を基に前記アライメントマークの位置を認識
して前記レジスト膜にパターンを描画する第四の工程と
からなっている。
【0026】本発明による他の電子ビーム露光方法は、
上記の工程のほかに、前記第一の工程で得た前記アライ
メントマークからの反射電子信号を格納する工程と、前
記第二の工程で得た前記凹部からの反射電子信号を格納
する工程とを備えている。
【0027】本発明による電子ビーム露光装置は、ウェ
ハ上に予め形成されたアライメントマークの位置を認識
して前記ウェハに被着された各種被膜上のレジスト膜に
パターンを描画する電子ビーム露光装置であって、前記
アライメントマーク上に到達可能な第1の加速電圧で電
子線を加速して前記アライメントマークを走査する第1
の走査手段と、前記アライメントマーク直上の被膜に到
達可能な第2の加速電圧で電子線を加速して前記アライ
メントマークに対応してその被膜上に形成された凹部を
走査する第2の走査手段と、前記第1及び第2の走査手
段各々が得た前記アライメントマーク及び前記凹部から
の反射電子信号の差信号を算出する算出手段と、前記差
信号を基に前記アライメントマークの位置を認識して前
記レジスト膜にパターンを描画する手段とを備えてい
る。
【0028】本発明による他の電子ビーム露光装置は、
上記の構成のほかに、前記第1の走査手段で得た前記ア
ライメントマークからの反射電子信号を格納する第1の
格納手段と、前記第2の走査手段で得た前記凹部からの
反射電子信号を格納する第2の格納手段とを具備してい
る。
【0029】
【作用】アライメントマーク上に到達可能な第1の加速
電圧で加速された電子ビームによるアライメントマーク
の走査で得た反射電子信号と、アライメントマーク直上
のSiO2 膜に到達可能な第2の加速電圧で加速された
電子ビームによるSiO2 膜の段部とアルミニウム膜の
段部とに対する走査で得た反射電子信号との差信号を算
出する。
【0030】この差信号を基にアライメントマークの位
置を認識し、アルミニウム膜上のレジストにパターンを
描画する。
【0031】これによって、アライメントマークの位置
認識が向上可能となり、高いアライメント精度が得られ
る。よって、描画パターン同士の重ね合わせ精度を向上
させ、高品質のLSIが高歩留まりで安価にかつ大量に
供給可能となる。
【0032】
【実施例】次に、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。
【0033】図1は本発明の一実施例による電子線直接
描画法の処理工程を示すフローチャートである。図にお
いては、図4に示す電子線直接描画装置を用いて本発明
の一実施例による電子線直接描画を行う際の各工程を示
している。この図1を用いて本発明の一実施例による電
子線直接描画法について説明する。
【0034】まず、ステップS1で、レジストの塗布さ
れたウェハが電子線直接描画装置内にロードされる。そ
の後に、ステップS2で、ウェハアライメントに適した
加速電圧設定Iが電子線直接描画装置に対して施され
る。
【0035】この場合、加速電圧設定Iはアライメント
マーク上に被着されたSiO2 膜やアルミニウム膜等の
膜厚に応じて20〜100KVの範囲内で設定される。
つまり、加速電圧設定Iでは電子ビームがSiO2 膜や
アルミニウム膜等を貫通してアライメントマーク上に到
達する程度の加速電圧に設定される。
【0036】次に、ステップS3で、電子ビームの照射
位置やビーム径及びビーム形状等を調整する電子ビーム
調整Iがウェハステージ上に設けられたフィディシャル
マーク等を用いて行われる。その後に、ステップS4
で、電子ビームによってウェハ上のアライメントマーク
が走査され、この走査によるウェハからの反射電子信号
が検出されてメモリに格納される(反射電子信号検出
I)。
【0037】ウェハからの反射電子信号の検出が終了す
ると、ステップS5で、加速電圧設定IIが電子線直接描
画装置に対して施される。この場合、加速電圧設定IIは
アライメントマーク上に被着されたSiO2 膜やアルミ
ニウム膜等の膜厚に応じて1〜50KVの範囲内で設定
される。つまり、加速電圧設定IIでは電子ビームがアラ
イメントマーク上には到達しないが、アライメントマー
ク上のSiO2 膜やアルミニウム膜等には到達する程度
の加速電圧に設定される。
【0038】続いて、ステップS6で、電子ビームの照
射位置やビーム径及びビーム形状等を調整する電子ビー
ム調整IIがウェハステージ上に設けられたフィディシャ
ルマーク等を用いて行われる。その後に、ステップS7
で、電子ビームによってアライメントマークに対応する
SiO2 膜やアルミニウム膜等の段部が走査され、この
走査によるウェハからの反射電子信号が検出されてメモ
リに格納される(反射電子信号検出II)。
【0039】反射電子信号検出I及び反射電子信号検出
IIが終了すると、ステップS8で、反射電子信号検出I
の値から反射電子信号検出IIの値を減算した差信号をコ
ンピュータで作成する。続いて、ステップS9で、その
差信号からアライメントマークの位置を算出し、パター
ンを描画すべき位置を正確に決定する。
【0040】ウェハアライメントが終了すると、ステッ
プS10で、パターン描画に適した加速電圧設定III が
電子線直接描画装置に対して施される。この場合、加速
電圧設定III はパターン描画に適した20〜100KV
の範囲内で設定される。
【0041】この加速電圧設定III が終了した後に、ス
テップS11で、電子ビームの照射位置やビーム径及び
ビーム形状等を調整する電子ビーム調整III がウェハス
テージ上に設けられたフィディシャルマーク等を用いて
行われ、ステップS12で、電子ビームによるウェハ上
へのパターン描画行われる。パターン描画が終了する
と、ステップS13で、ウェハが電子線直接描画装置内
からアンロードされる。
【0042】上述した電子ビーム調整I,II,III は上
記のフローにしたがって行う必要はなく、予め電子ビー
ム調整を行っておいてその条件を記憶しておき、加速電
圧の変更時にその記憶しておいた条件を読出して電子ビ
ーム調整を行ってもよい。
【0043】また、加速電圧設定Iから反射電子信号検
出IまでのステップS2〜S4と、加速電圧設定IIから
反射電子信号検出IIまでのステップS5〜S7とはそれ
らのうちどちらを先に行ってもよい。
【0044】図2(a)はアライメントマーク部分の縦
断面図であり、図2(b)は図1のステップS4の反射
電子信号検出Iで検出された反射電子信号の波形図であ
り、図2(c)は図1のステップS7の反射電子信号検
出IIで検出された反射電子信号の波形図であり、図2
(d)は図1のステップS8の差信号算出で算出された
差信号の波形図である。この図2を用いて本発明の一実
施例による電子線直接描画法でアライメント精度が向上
する理由を説明する。
【0045】高い加速電圧(20KV以上の電圧)で加
速された電子ビーム10がアライメントマーク5に照射
されると、アライメントマーク5とSiO2 膜2の段部
6とアルミニウム膜3の段部7とから夫々反射電子21
〜23が発生する。これらの反射電子21〜23は区別
されずにまとめて検出され、図2(b)に示すような波
形の反射電子信号が得られる。
【0046】次に、上記の高い加速電圧よりもより低い
加速電圧(10〜15KV程度の電圧)で加速された電
子ビーム11がSiO2 膜2の段部6とアルミニウム膜
3の段部7とに照射されると、SiO2 膜2の段部6と
アルミニウム膜3の段部7とから夫々反射電子22,2
3が発生する。これらの反射電子22,23は区別され
ずにまとめて検出され、図2(c)に示すような波形の
反射電子信号が得られる。
【0047】つまり、この反射電子信号にはアライメン
トマーク5から発生した反射電子21が含まれておら
ず、SiO2 膜2の段部6とアルミニウム膜3の段部7
とから夫々発生された反射電子22,23のみを含んで
いる。
【0048】図2(b)に示すような波形の反射電子信
号から、図2(c)に示すような波形の反射電子信号を
減算すると、図2(d)に示すような波形の反射電子信
号、つまりアライメントマーク5から発生した反射電子
21のみを含む反射電子信号が得られる。
【0049】この反射電子信号を信号処理し、反射電子
信号中の2つのピーク(位置a,bの部分)からその中
心cを検出することで、アライメントマーク5の中心が
正確に検出されるので、ウェハアライメント精度が飛躍
的に向上する。
【0050】尚、アライメントマーク5に到達する電子
ビーム10の加速電圧と、アライメントマーク5には到
達しないが、SiO2 膜2の段部6とアルミニウム膜3
の段部7とには到達する電子ビーム11の加速電圧とは
アライメントマーク5上に被着された被膜の膜厚や膜の
種類に応じて設定される。
【0051】図3は本発明の一実施例による電子ビーム
の加速電圧と電子ビームが到達できるSiO2 膜の膜厚
との関係を示す図である。図において、電子ビーム11
の加速電圧と電子ビーム11が到達できるSiO2 膜2
の膜厚との関係を示しているが、アルミニウム膜3等の
材料毎に上記のようなデータを作成しておけば、アライ
メントマーク5上の膜の構造に応じて適宜、最適な加速
電圧を設定することが可能となる。
【0052】このように、アライメントマーク5上に到
達可能な第1の加速電圧で加速された電子ビーム10に
よるアライメントマーク5の走査で得た反射電子信号
と、アライメントマーク5直上のSiO2 膜2に到達可
能な第2の加速電圧で加速された電子ビーム11による
SiO2 膜2の段部6とアルミニウム膜3の段部7とに
対する走査で得た反射電子信号との差信号を算出し、こ
の差信号を基にアライメントマーク5の位置を認識して
レジスト4にパターンを描画することによって、アライ
メントマーク5の位置認識を向上させることができ、高
いアライメント精度が得られる。よって、描画パターン
同士の重ね合わせ精度を向上させることができ、高品質
のLSIを高歩留まりで安価にかつ大量に供給すること
ができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ア
ライメントマーク上に到達可能な第1の加速電圧で加速
した電子線でアライメントマークを走査して得たアライ
メントマークからの反射電子信号と、アライメントマー
ク直上の被膜に到達可能な第2の加速電圧で加速した電
子線でアライメントマークに対応してその被膜上に形成
された凹部を走査して得たからの反射電子信号との差信
号を算出し、この差信号を基にアライメントマークの位
置を認識して各種被膜上のレジスト膜にパターンを描画
することによって、アライメントマークの位置認識を向
上させることができ、描画パターン同士の重ね合わせを
精密に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電子線直接描画法の処
理工程を示すフローチャートである。
【図2】(a)はアライメントマーク部分の縦断面図、
(b)は図1のステップS4の反射電子信号検出Iで検
出された反射電子信号の波形図、(c)は図1のステッ
プS7の反射電子信号検出IIで検出された反射電子信号
の波形図、図2(d)は図1のステップS8の差信号算
出で算出された差信号の波形図である。
【図3】本発明の一実施例による電子ビームの加速電圧
と電子ビームが到達できるSiO2 膜の膜厚との関係を
示す図である。
【図4】従来例の電子線直接描画装置を示す構成図であ
る。
【図5】(a)はアライメントマーク部分の縦断面図、
(b)はアライメントマークから発生した反射電子を検
出して得た反射電子信号の波形図、(c)はSiO2
の段部から発生した反射電子を検出して得た反射電子信
号の波形図、(d)はアルミニウム膜の段部から発生し
た反射電子を検出して得た反射電子信号の波形図、
(e)は図5(b)〜図5(d)各々に示す反射電子信
号の加算信号の波形図である。
【符号の説明】
1 シリコンウェハ 2 SiO2 膜 3 アルミニウム膜 4 レジスト 5 アライメントマーク 6 SiO2 膜の段部 7 アルミニウム膜の段部 10,11 電子ビーム 21〜23 反射電子 S2 加圧電圧設定I S4 反射電子信号検出I S5 加圧電圧設定II S7 反射電子信号検出II S8 差信号算出 S9 マーク位置算出

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェハ上に予め形成されたアライメント
    マークの位置を認識して前記ウェハに被着された各種被
    膜上のレジスト膜にパターンを描画する電子ビーム露光
    方法であって、 前記アライメントマーク上に到達可能な第1の加速電圧
    で電子線を加速して前記アライメントマークを走査する
    第一の工程と、 前記アライメントマーク直上の被膜に到達可能な第2の
    加速電圧で電子線を加速して前記アライメントマークに
    対応してその被膜上に形成された凹部を走査する第二の
    工程と、 前記第一及び第二の工程で各々得た前記アライメントマ
    ーク及び前記凹部からの反射電子信号の差信号を算出す
    る第三の工程と、 前記差信号を基に前記アライメントマークの位置を認識
    して前記レジスト膜にパターンを描画する第四の工程と
    からなることを特徴とする電子ビーム露光方法。
  2. 【請求項2】 前記第一の工程で得た前記アライメント
    マークからの反射電子信号を格納する工程と、 前記第二の工程で得た前記凹部からの反射電子信号を格
    納する工程とを含むことを特徴とする請求項1記載の電
    子ビーム露光方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の加速電圧が20〜100キロ
    ボルト内で設定された電圧であり、前記第2の加速電圧
    が1〜50キロボルト内で設定された電圧であることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の電子ビーム露
    光方法。
  4. 【請求項4】 ウェハ上に予め形成されたアライメント
    マークの位置を認識して前記ウェハに被着された各種被
    膜上のレジスト膜にパターンを描画する電子ビーム露光
    装置であって、 前記アライメントマーク上に到達可能な第1の加速電圧
    で電子線を加速して前記アライメントマークを走査する
    第1の走査手段と、 前記アライメントマーク直上の被膜に到達可能な第2の
    加速電圧で電子線を加速して前記アライメントマークに
    対応してその被膜上に形成された凹部を走査する第2の
    走査手段と、 前記第1及び第2の走査手段各々が得た前記アライメン
    トマーク及び前記凹部からの反射電子信号の差信号を算
    出する算出手段と、 前記差信号を基に前記アライメントマークの位置を認識
    して前記レジスト膜にパターンを描画する手段とを有す
    ることを特徴とする電子ビーム露光装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の走査手段で得た前記アライメ
    ントマークからの反射電子信号を格納する第1の格納手
    段と、 前記第2の走査手段で得た前記凹部からの反射電子信号
    を格納する第2の格納手段とを含むことを特徴とする請
    求項4記載の電子ビーム露光装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の加速電圧が20〜100キロ
    ボルト内で設定された電圧であり、前記第2の加速電圧
    が1〜50キロボルト内で設定された電圧であることを
    特徴とする請求項4または請求項5記載の電子ビーム露
    光装置。
JP6260846A 1994-10-26 1994-10-26 電子ビーム露光方法及びその装置 Expired - Lifetime JP2600623B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6260846A JP2600623B2 (ja) 1994-10-26 1994-10-26 電子ビーム露光方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6260846A JP2600623B2 (ja) 1994-10-26 1994-10-26 電子ビーム露光方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08124832A JPH08124832A (ja) 1996-05-17
JP2600623B2 true JP2600623B2 (ja) 1997-04-16

Family

ID=17353574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6260846A Expired - Lifetime JP2600623B2 (ja) 1994-10-26 1994-10-26 電子ビーム露光方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2600623B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08124832A (ja) 1996-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6864488B2 (en) Charged particle beam exposure method and apparatus
EP0298495B1 (en) Method and apparatus for correcting defects of x-ray mask
JP3725841B2 (ja) 電子ビーム露光の近接効果補正方法、露光方法、半導体装置の製造方法及び近接効果補正モジュール
EP0334680A2 (en) Mask repair system
US6406818B1 (en) Method of manufacturing photomasks by plasma etching with resist stripped
KR100455536B1 (ko) 포토마스크의 수정 방법 및 반도체 장치의 제조 방법
JPH06124883A (ja) 荷電ビーム補正方法及びマーク検出方法
JP2565121B2 (ja) 電子線直接描画方法
JP2960746B2 (ja) ビーム照射方法および電子ビーム描画方法とビーム照射装置並びに電子ビーム描画装置
JP2003007613A (ja) 露光パラメータの取得方法および評価方法、ならびに荷電ビーム露光方法および露光装置
US5004927A (en) Process for forming a fine pattern having a high aspect ratio
JP2600623B2 (ja) 電子ビーム露光方法及びその装置
JP2950283B2 (ja) 電子線アライメント方法及び装置
JP3258213B2 (ja) パターン膜の修正方法
JP2980065B2 (ja) アライメントマーク位置の補正方法及び電子線露光方法並びに電子線露光装置
JP2956628B2 (ja) 電子ビーム描画方法及び描画装置
JP2655513B2 (ja) 電子線露光装置
JPH02165616A (ja) 露光装置
JPS607131A (ja) パタ−ン形成方法
JP2523385B2 (ja) 集束イオンビ―ム装置によるパタ―ン修正方法
JP3849498B2 (ja) ステンシルマスクの欠陥修正装置およびステンシルマスクの欠陥修正方法
JP2623109B2 (ja) マスク修正方法
JP2002072456A (ja) レチクルリペア方法、それにより得られたレチクル及びレチクルリペア装置
JP3162483B2 (ja) 電子ビ−ム露光装置およびその露光方法
JPH09246155A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法