JP2655170B2 - 携帯用体重計 - Google Patents

携帯用体重計

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JP2655170B2 JP15149688A JP15149688A JP2655170B2 JP 2655170 B2 JP2655170 B2 JP 2655170B2 JP 15149688 A JP15149688 A JP 15149688A JP 15149688 A JP15149688 A JP 15149688A JP 2655170 B2 JP2655170 B2 JP 2655170B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、旅行、会社の出張、合宿その他の外出の
際、手軽に携行できる小型、軽量の携帯用体重計に関す
るものである。
〔従来技術及びその問題点〕
肥満体質の人は少し食事の度が過ぎるとたちまち太り
過ぎてしまい、美容上の理由から食事療法、いわゆるダ
イエットにより自分の体重の適正なコントロールに心掛
けている人が多い。また、肥満は、健康上も好ましくな
い高血圧や糖尿病の原因にもなるといわれ、自分の体重
に関心を持つ人々は益々増加している。
従来、体重計としては台座型のスプリングを利用した
ものが一般に知られているが、このようなものを外出の
際、例えば鞄やンドバックの中に入れて携行することは
できなかった。
〔発明の目的〕
本発明は、前記従来の問題点を解決するために成され
たもので、その目的とするところは、旅行先や合宿先等
へ手軽に携行できる小型、軽量の携帯用体重計を提供す
ることにある。
〔発明の要点〕
上記目的は本発明によれば、両足を載置し得る大きさ
の基体と、該基体の底面のほぼ中央部に、該基体への体
重の加わる方向に該体重に応じて変位可能に設けられ、
該基体の底面から下方へ突出して床面と当接可能な可動
体と、該可動体と前記基体との間に介在され、前記基体
に上方から加わった圧力を感知する感圧手段と、前記基
体に載った人の体重を該感圧手段の感知結果に基づき算
出する演算手段とを具備した携帯用体重計を提供するこ
とで達成される。
〔実施例〕
以下、図面を参照し実施例と共に説明する。
第1図は本発明の携帯用体重計の底面図、第2図は第
1図のA−A′線概略断面図である。
基体1はその両側部に足を載置し得る程度の大きさで
ほぼ長方形で偏平な板状に形成し、材料としては、アル
ミニウム、ジュラルミン、チタン合金その他の軽金属材
料が好適に使用できるが、鉄、真鍮その他の金属材料、
強化プラスチック材料等を使用することもある。
前記基体1の底面のほぼ中央部には、円孔2を穿設し
てあり、また、該円孔2には、これにほぼ嵌合するよ
う、図において上下方向に動く可動体3を設けてある。
該可動体3は、平らな上面壁4を有する円錐、角錐その
他の錐体状の突起を備えている。
前記突起5の前記上面壁4の周縁区帯にはシリコンゴ
ム、ウレタンゴムその他の弾性材料で作られたリング状
のスペース部材6を設け、該スペース部材6と前記上面
壁4に囲まれてできる凹陥部には鉱物油、植物油、例え
ばシリコンオイル7を充填してある。
前記突起5の前記上面壁4の周縁区帯、即ち前記スペ
ース部材6で隠蔽される部分には適数のねじ穴を設けて
ある。該ねじ穴に対向する前記スペース部材6と前記円
孔2の底壁8には通孔をそれぞれ設けてあり、前記突起
5は前記底壁の裏面側(図において上側)からビス9を
前記通孔を通して前記ねじ穴に螺合させて固定してあ
る。
一方、前記底壁8には感圧センサ10の圧力伝導管を挿
通する小孔11を穿設してあり、前記感圧センサ10は、そ
の圧力伝導管を前記小孔11に挿通し、前記底壁8の裏面
との当接部にパッキング部材等を介して前記底壁8の裏
面側からねじ等で固定する。その結果、前記シリコンオ
イル7は前記上面壁4、前記底壁8及び前記スペース部
材6で囲まれて水密的に保持されるようにしてある。
前記感圧センサ10の最大許容圧力は約1kg程度であ
り、従って、前記突起5の前記上面壁8の面積は、前記
感圧センサ10の圧力伝導管の断面面積のほぼ50倍乃至10
0倍くらいになるようにしてある。また、これは前記ス
ペース部材6の弾性係数の相異によっても異なり、同じ
面積(前記突起5の前記上面壁8の面積)であっても、
適宜の弾性係数のものを用いて前記感圧センサ10に許容
圧力以上の圧力が掛からないようにすることもできる。
なお、第2図に示すものでは前記円孔2に対向する前記
基体1の上面壁側にも前記円孔2と同様の孔を設けてあ
るが、これは必要により省くこともある。
第3図は本発明に適用した電子回路の一例を示すブロ
ック図である。
感圧センサ10は、図のものはピエゾ抵抗効果を利用し
た拡散型半導体圧力素子を使用したが、誘電体感圧素子
や磁性体感圧素子を使用することもできる。
前記感圧センサ10は歪ゲージによるブリッジが構成さ
れていて、第2図では図示を省略してあるが実際には第
3図のように適宜コネクタ等を介して導線によりその出
力を例えばオペレーショナルアンプで構成した増幅器12
に入力してある。そして、残るブリッジからの引出線は
その一方を接地し、他方を、図示してないが、電源、例
えばリチュウム電池のプラス端子に接続してある。ま
た、該電源のマイナス端子は接地してある。コントロー
ラ13はAD変換器、マイクロプロセッサ(MPU)、リード
オンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RA
M)、並列入出力ポート等を内蔵した例えば4ビット並
列処理のいわゆるワンチップマイクロコンピュータであ
り、前記増幅器12の出力は前記コントローラ13のAD変換
器のアナログ入力端子に入力してある。
前記コントローラ13は表示装置14に連結してあり、該
表示装置14は例えば7セグメントで形成されるLEDや液
晶等を複数用いた表示器及び該表示器を駆動する増幅器
等を有し計量した結果を数値的に表示できるようにして
ある。
前記電子回路を実装したユニットは、図示してない
が、前記基体1に適宜の取付手段で直接、取付けたり、
或は前記ユニットを別体にして、前記基体1との間を適
宜の導線(ケーブル)により連結して使用する。
第4図は、前記コントローラ13のリードオンリメモリ
(ROM)内に収納する本発明の携帯用体重計を動作させ
るためのプログラムのアルゴリズムを示すフローチャー
トである。
同図において、「測定」は例えば1ミリ秒の時間間隔
で得られる前記AD変換器の出力データの取得(MPU内の
汎用レジスタ等への読み出し)である。
前記突起5を床面に当て、前記基体1の両側部に足を
載せ、前記基体1がほぼ水平になるよう体勢を整える
と、即ち、片足を前記基体1の1側部に当て、次いで他
方の足を前記基体1の他側部に当てながら、静かに体の
重心を前記基体1の他側部側に移してゆくか、片足を前
記基体1の1側部に当て、次いで他方の足を前記基体1
の他側部に当てて体のバランスを取りながら前記基体1
が水平になるようにすると、前記可動体3が荷重により
押圧され、その結果、前記シリコンオイル7を介して前
記感圧センサに圧力が伝わるが、その時間の経過に対す
る荷重の推移を図示すれば大略第5図に示すようにな
る。
前記フローチャートのアルゴリズムは、この推移を捉
えて測定荷重を決定するようにしてある。
プログラムがスタートすると、先ず、前記「測定」を
行ない、その測定値が前回の測定値より大きいかどうか
の判断を行ない、即ち、前回の実行ルーチンで前記RAM
の所定のアドレス領域に記憶させてあった前回の測定値
若しくは計量値(初回は零)を汎用レジスタに読み出
し、当回の測定で得た測定値をアキュムレータに置き、
演算により比較することにより大小の判断を行い、もし
大きくなければ、即ち等しいか小さい場合にはその値を
前記RAMの所定のアドレス領域(以下単にメモリとい
う)に書込んでから前記「測定」のルーチンへ戻るよう
ループを構成してあり、前記MPUはこのループを実行し
つづける。もし、測定値が前回の測定値より大きくなる
と、プログラムは分岐し、その測定値を前記メモリに書
込むサブルーチンを実行後、前記「測定」を行なう。次
いで、その測定値が前回の測定値より小さいかどうかを
判断し、もし、その測定値が前回の測定値より小さけれ
ば、その測定値を前記メモリに書込んだ後、前記「測
定」を行なうルーチンへ戻るループを継続して行なう。
ここで、前記測定値が前回の測定値に等しいかそれより
大きければ、プログラムは分岐して現在までに行なった
測定回数をチェックし、その測定値を信頼するに足る時
間が経過してから得られたものかどうかを判断する。こ
の実施例では、測定回数が10回未満(10ミリ秒未満)で
あった場合は、その測定値は信頼し得ないものとして、
スタート直後のルーチンへ戻して、やり直すようにし、
雑音等による誤計量を避けるようにしてある。而して、
その測定値が10回以上の測定回数の結果得られたもので
あった場合には、その測定値を前記メモリに書込み後、
前記「測定」を行なう。そして、その測定値が前回の測
定値より大きいかどうかを判断する。その結果、その測
定値が前回の測定値よりも大きい場合、プログラムは分
岐し、予定外に大きな荷重(例えば80kg以上の荷重)を
計量しているかどうかを判断し、もし許容範囲の測定値
である場合、前記MPUは、その測定値を前記メモリに書
込んだ後、前記「測定」を行なうルーチンへ戻る。従っ
て、測定値の時間的推移は第5図と同様になるから、そ
の測定値がピーク値になるまで前記ルーチンが繰り返さ
れる。そして、その測定値がピーク値に達すると、該測
定値は前回の測定値に等しくなるか若干小さくなるの
で、前記MPUは、その測定値を信頼し得る値かどうかを
チェックする。この実施例では、測定回数が100回未満
の間に得られた測定値を信頼し得ないものとして扱い、
前記基体1に勢いを付けて足を載せたような場合に生ず
ることのある衝撃力等による誤計量を除去し得るよう、
その場合は、プログラムを終了させるようにしてある。
前記測定値が100回以上の測定回数の結果得られたも
のであった場合、その測定値を汎用レジスタ等に保存
し、該汎用レジスタの内容に基いて実際の体重量に適合
するようデータの加工(例えば、パターンマッチング法
等の手法による加工)等を行ない、その後、前記表示装
置14で数値的に表示するためのルーチンを実行するか、
もし、前記表示装置14への数値表示ルーチンが割込み処
理で行うような場合には、前記表示装置14に対するルー
チンを行わずに、そのまま、前記測定値を前記メモリに
書込み後、前記「測定」を行うルーチンに戻される。以
降、荷重が変化しない限り、同じルーチンが繰り返し実
行されるから、前記表示装置14の表示を読み取ることに
より、体重を知ることができる。なお、前記予定外に大
きな荷重を計量している場合には、プログラムを終了す
るようにしてある。また、前記測定値のピーク値が一定
時間例えば100ミリ秒間持続した場合、その測定値を体
重の計量値と決定して汎用レジスタ等に保存し、その内
容に基いて前記表示装置14へ一定の体重計量値を表示す
るようにすることもある。その場合には、前記汎用レジ
スタ等にピーク値データを書込んだ後、プログラムを終
了させるとよい。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明によれば、基体の
ほぼ中央部に設けられ、床面に当接する突起を備えた可
動体の位置変位に基づいて感圧センサを作動させて体重
を計量できるようにしたから、体重計を携帯し得る大き
さに構成でき、旅先や合宿先に手軽に持ち運び、必要に
より随時体重を計量でき便利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の携帯用体重計の底面図、 第2図は、第1図のA−A′線概略断面図、 第3図は本発明に適用した電子回路のブロック図、 第4図は本発明の携帯用体重計を動作させるプログラム
のフローチャート、 第5図は時間に対する測定荷重の推移を示した説明図で
ある。 1……基体、 2……円孔、 3……可動体、 4……上面壁、 5……突起、 6……スペース部材、 7……シリコンオイル、 8……底壁、 9……ビス、 10……感圧センサ、 11……小孔、 12……増幅器、 13……コントローラ、 14……表示装置.

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両足を載置し得る大きさの基体と、 該基体の底面のほぼ中央部に、該基体への体重の加わる
    方向に該体重に応じて変位可能に設けられ、該基体の底
    面から下方へ突出して床面と当接可能な可動体と、 該可動体と前記基体との間に介在され、前記基体に上方
    から加わった圧力を感知する感圧手段と、 前記基体に載った人の体重を該感圧手段の感知結果に基
    づき算出する演算手段とを具備した携帯用体重計。
  2. 【請求項2】感圧手段は、基体と可動体との間に封入さ
    れた圧力媒体と、該圧力媒体に前記基体を介して加わる
    圧力の一部を感知する感圧センサとからなる請求項1記
    載の携帯用体重計。
  3. 【請求項3】演算手段は所定時間毎に感圧センサの感知
    に基く計量値を測定する計量値測定手段と前回の測定時
    の計量値を記憶する計量値記憶手段と前記計量値測定手
    段で得られた計量値と前記計量値記憶手段から読み出し
    た前回の計量値を比較してピーク値を検出するピーク値
    検出手段からなる請求項1又は請求項2記載の携帯用体
    重計。
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