JP2654914B2 - パンチングラック連結部用金具 - Google Patents

パンチングラック連結部用金具

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JP2654914B2
JP2654914B2 JP6054734A JP5473494A JP2654914B2 JP 2654914 B2 JP2654914 B2 JP 2654914B2 JP 6054734 A JP6054734 A JP 6054734A JP 5473494 A JP5473494 A JP 5473494A JP 2654914 B2 JP2654914 B2 JP 2654914B2
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punching rack
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利雄 松井
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BURESUTO KOGYO KENKYUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主に、パンチングラ
ックと称するケーブルラック相互を連結する際に使用す
るもので、特に、この連結部分の隙間を塞ぐことができ
るパンチングラック連結部用金具に関する。
【0002】
【従来の技術】駅のプラットフォームや人通りの多い通
路など、露出部分のケーブル敷設工事において、なるべ
くケーブルが目立たぬように敷設する場合、板体に小さ
な孔をあけた、所謂、パンチングラックと称するケーブ
ルラックが使用されている。この種のケーブルラック
は、一般に使用される梯子形のケーブルラックに比べ、
下から見てケーブルが目立たず、施工後の美観を損なわ
ないものである。
【0003】このようなパンチングラックであっても、
板体の相互間を角度調整自在に連結する必要から、板体
の相互間には、およそ50mm前後の隙間が生じる。したが
って、この隙間部分に限っては、下からケーブルが目立
つ不都合がある。そこで、従来では、パンチングラック
端部の夫々に帯状のエンドカバーを装着することで、隙
間をできるだけ小さくするようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、隙間を
小さくするエンドカバーを用いても、隙間全体を塞ぐこ
とは困難であった。すなわち、この種のエンドカバー
は、パンチングラックに開穿された小さな孔を利用して
装着するものである。そこで、このエンドカバーで隙間
全体を塞ぐには、エンドカバー相互が一致する部分で、
エンドカバー取付孔とパンチングラックの孔とが一致す
る必要がある。ところが、実際の工事にあっては、エン
ドカバーを確実に固定できる位置でネジ止めするため
に、装着位置が規制され、多少隙間が残る状態で装着さ
れるものであった。
【0005】そこで本発明は、上述の課題を解消すべく
創出されたもので、パンチングラックに開穿された孔に
位置調整自在に装着することが可能で、しかも、パンチ
ングラックの連結角度に対応して連結部分の隙間を完全
に塞ぐことができるパンチングラック連結部用金具の提
供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべく
この発明の第1の手段は、ケーブルラックを形成する板
体に小さな孔を開けたパンチングラック相互を連結する
連結部用金具において、前記パンチングラック相互の対
向する端部夫々に重ねる帯状を成した一対の金属製連結
板を形成し、前記パンチングラックの長手方向に沿った
長孔状のスライド孔と、このスライド孔に対して斜めに
配された長孔状の調整孔とが対になった複数の連結孔を
連結板に設け、前記連結板の前記連結孔と前記パンチン
グラックの前記孔とをスライド自在にネジ止めすること
にある。
【0007】また、この発明の第2の手段にかかる前記
連結板は、前記連結板相互の対向する側縁を夫々屈曲し
て断面円弧状の保護端部を設けたことにある。
【0008】
【作用】すなわち、この発明の第1の手段によると、各
連結板は、パンチングラックの対向する端部相互に重合
され、この端部にネジ止めされる。そして、長孔状のス
ライド孔と調整孔とを選択使用することで、パンチング
ラックと連結板とのネジ止め位置を調整するものであ
る。
【0009】また、第2の手段によると、断面円弧状の
保護端部は、屈曲した状態で連結した連結板にケーブル
を配した際に、ケーブルに損傷を与えない。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例を
詳細に説明する。
【0011】図において示される符号Pは、ケーブルラ
ックを形成する板体に小さな孔P1を開けたパンチング
ラックである(図1参照)。
【0012】このパンチングラックP相互の対向する端
部夫々に重合する一対の連結板1を形成する。
【0013】連結板1は帯状を成し、パンチングラック
Pの長手方向に沿った長孔状のスライド孔2Aと、この
スライド孔2Aに対して斜めに配された長孔状の調整孔
2Bとが対になった複数の連結孔2を連結板1に設けて
いる(図2参照)。
【0014】図示の連結孔2は、パンチングラックPの
長手方向に沿った長孔状のスライド孔2Aと、このスラ
イド孔2Aに対して斜めに配された長孔状の調整孔2B
とを対にして形成している。図示例では、スライド孔2
Aと調整孔2Bとをハの字形状に形成している。そし
て、これらの連結孔2を選択することで、パンチングラ
ックPに開穿した孔P1に連結板1をネジ止めするもの
である(図3参照)。
【0015】連結板1は、また、連結板1相互の対向す
る側縁を夫々屈曲して断面円弧状の保護端部1Aを設け
ている。この保護端部1Aは、連結板1装着時に当接す
るものになる。特に、連結板1を屈曲した状態で連結し
た際は、この断面円弧形状を成した保護端部1Aとケー
ブルQとが接触するものになる(図4参照)。更に、各
連結板1の保護端部1Aの他端部をパンチングラックP
側に屈曲することで、連結板1とパンチングラックPと
の段差を無くすと共に、連結板1の強度を高めてある。
【0016】
【発明の効果】この発明は、上述の如く構成したことに
より、当初の目的を達成する。
【0017】すなわち、請求項1により、パンチングラ
ックPの孔P1に対してスライド孔2Aと調整孔2Bと
を選択使用することで、パンチングラックPと連結板1
とのネジ止め位置を調整できるから、これら一対の連結
板1相互が当接する位置に装着することができる。この
結果、従来のエンドカバーの如く、装着位置が規制され
て多少隙間が残る状態で装着されるといった不都合は解
消された。
【0018】また、請求項2により、断面円弧状の保護
端部は、屈曲した状態で連結した連結板にケーブルを配
した際に、ケーブルに損傷を与えないから、安全なケー
ブル敷設工事が可能になる。
【0019】このようにこの発明によると、パンチング
ラックに開穿された孔に位置調整自在に装着することが
可能で、しかも、パンチングラックの連結角度に対応し
て連結部分の隙間を完全に塞ぐことができ、更には、安
全なケーブル敷設工事が可能であるなどといった産業上
有益な種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の使用状態を示す斜視図。
【図2】この発明の斜視図。
【図3】この発明の連結孔とパンチングラックの孔との
位置関係を示す平面図。
【図4】この発明の保護端部とケーブルとを示す断面
図。
【符号の説明】
P パンチングラック Q ケーブル 1 連結板 1A 保護端部 2 連結孔 2A スライド孔 2B 調整孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブルラックを形成する板体に小さな孔
    を開けたパンチングラック相互を連結する連結部用金具
    において、前記パンチングラック相互の対向する端部夫
    々に重ねる帯状を成した一対の金属製連結板を形成し、
    前記パンチングラックの長手方向に沿った長孔状のスラ
    イド孔と、このスライド孔に対して斜めに配された長孔
    状の調整孔とが対になった複数の連結孔を前記連結板に
    設け、前記連結板の前記連結孔と前記パンチングラック
    の前記孔とをスライド自在にネジ止めすることを特徴と
    するパンチングラック連結部用金具。
  2. 【請求項2】前記連結板は、前記連結板相互の対向する
    側縁を夫々屈曲して断面円弧状の保護端部を設けた請求
    項1記載のパンチングラック連結部用金具。
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