JP2654581B2 - 新規な1,4−ジヒドロ−4−オキソナフチリジン誘導体およびその塩 - Google Patents

新規な1,4−ジヒドロ−4−オキソナフチリジン誘導体およびその塩

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JP2654581B2
JP2654581B2 JP62265749A JP26574987A JP2654581B2 JP 2654581 B2 JP2654581 B2 JP 2654581B2 JP 62265749 A JP62265749 A JP 62265749A JP 26574987 A JP26574987 A JP 26574987A JP 2654581 B2 JP2654581 B2 JP 2654581B2
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義和 福岡
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、一般式 「式中、R1は水素原子またはカルボキシ保護基を;R2
置換されていてもよい低級アルキル、低級アルケニル、
シクロアルキルまたはアリール基を;R3は低級アルキル
基、保護されていてもよいヒドロキシル基、保護されて
いてもよいアミノ基、保護されていてもよいカルボキシ
ル基、保護されていてもよいヒドロキシ低級アルキル基
から選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよい
シクロアルキル基を示す。」 で表わされる新規な1,4−ジヒドロ−4−オキソナフチ
リジン誘導体およびその塩に関する。
本発明の目的は、グラム陽性菌およびグラム陰性菌、
とりわけ抗生物質耐性菌に対して強力な抗菌作用を発揮
するとともに、溶解性に優れ、経口的または非経口的投
与により高い血中濃度が得られ、かつ安全性が高いなど
の優れた性質を有する一般式[I]で表わされる新規な
化合物およびその塩を提供することにある。
[従来の技術] 従来、キノロン系合成抗菌剤としてノルフロキサシ
ン、エノキサシン、オフロキサシンなどが広く用いられ
ている。これらの化合物はいずれも経口剤として用いら
れているが生理的条件下での溶解性に乏しく、非経口的
投与には適していない。
[発明が解決しようとする問題点] グラム陰性菌およびグラム陽性菌に対して有効で広範
囲の抗菌スペクトルを有すると同時に、溶解性に優れ、
持続性の高い血中濃度を持ち、かつ中枢系への作用のな
い安全性の高い合成抗菌剤の開発が望まれていた。
[問題点を解決するための手段] このような状況下において、本発明者らは鋭意研究を
行った結果、一般式[I]の1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソナフチリジン誘導体およびその塩が上記の目的を達成
することを見出し、本発明を完成するに至った。
なお、本明細書において特にことわらないかぎり、ハ
ロゲン原子としては、たとえば、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子など;アルキル基としては、
たとえば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、ペンチル、ヘキシル、オクチルなどのC1〜10
ルキル基;低級アルキル基としては、たとえば、上記し
たアルキル基のうちC1〜5アルキル基;低級アルケニ
ル基としては、たとえば、ビニル、アリル、1−プロペ
ニル、1−ブテニルなどのC2〜5アルケニル基;シク
ロアルキルとしては、たとえば、シクロプロピル、シク
ロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルのC3〜6
シクロアルキル基;アリール基としては、たとえば、フ
ェニル、ナフチルなど;アルコキシ基としては、たとえ
ば、−O−アルキル基(アルキル基は、上記したC
1〜10アルキル基を示す。);アルコキシカルボニル基
としては、たとえば、−CO−O−アルキル基(アルキル
基は、上記したC1〜10アルキル基を示す。);アシル
アミノ基としては、たとえば、ホルミルアミノ、アセチ
ルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノなどの
1〜4アシルアミノ基;アシルオキシ基としては、た
とえば、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、プロピオニ
ルオキシ、ブチリルオキシなどのC1〜C4アシルオキシ
基;トリハロゲノアルキル基としては、たとえば、トリ
フルオロメチル、トリクロロメチルなどのトリハロゲノ
1〜4アルキル基;モノ−またはジ−アルキルアミノ
基としては、たとえば、メチルアミノ、エチルアミノ、
プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど
のモノーまたはジ−C1〜5アルキルアミノ基などの基
をそれぞれ意味するものとする。
以下に、本発明を詳細に説明する。
一般式[I]の化合物およびその塩において、R1のカ
ルボキシ保護基としては、たとえば、接触還元、化学的
還元またはその他の緩和な条件で処理することに脱離よ
りするエステル形成基、または生体内において容易に脱
離するエステル形成基、または水もしくはアルコールで
処理することにより容易に離脱する有機シリル基、有機
リン基もしくは有機スズ基などが挙げられ、たとえば、
メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、、n
−ブチルおよびtert−ブチル、ベンジル、ジフェニルメ
チル、トリチル、p−ニトロベンジル、p−メトキシベ
ンジル、ベンゾイルメチル、アセチルメチル、p−ニト
ロベンゾイルメチル、p−ブロモドルベンゾイルメチ
ル、p−メタンスルホニルベンゾイルメチル、フタルイ
ミドメチル、トリクロロエチル、1,1−ジメチル−2−
プロペニル、1,1−ジメチルプロピル、アセトキシメチ
ル、プロピオニルオキシメチル、ピバロイルオキシメチ
ル、3−メチル−3−ブチニル、サクシンイミドメチ
ル、1−シクロプロピルエチル、メチルスルフェニルメ
チル、フェニルチオメチル、ジメチルアミノメチル、キ
ノリン−1−オキサイド−2−メチル、ピリジン−1−
オキサイド−2−イル−メチル、ビス(p−メトキシフ
ェニル)メチルおよびジメチルクロロシランなどの特開
昭59−80665号に記載されたカルボキシ保護基が挙げら
れる。
また、R2の各基は、ハロゲン原子;シアノ基;カルボ
キシル基;ヒドロキシル基;アミル基;アルキル基;ア
ルコキシ基;アルコキシカルボニル基;アリール基;シ
クロアルキル基;アシルアミノ基;アシルオキシ基;低
級アルケニル基;トリハロゲノアルキル基;モノ−また
はジ−アルキルアミノ基などから選ばれる一つ以上の置
換基で置換されていてもよい。
R3の置換基において、カルボキシ基の保護基として
は、R1で説明したと同様の保護基が挙げられる。
アミノ基の保護基としては、通常当該分野で使用され
るものが挙げられ、たとえば、ホルミル、アセチル、te
rt−ブトキシカルボニルなどの特開昭59−80665号に記
載された通常のアミノ基の保護基が挙げられる。
また、ヒドロキシル基の保護基としては、通常当該分
野で使用されるものが挙げられ、たとえば、水もしくは
アルコールで処理することにより容易に脱離する有機シ
リル基、ホルミル、アセチル、ベンジルなどの特開昭59
−80665号に記載された通常のヒドロキシル基の保護基
が挙げられる。
一般式[I]の化合物の塩としては、通常知られてい
るアミノ基などの塩基性基またはヒドロキシルもしくは
カルボキシル基などの酸性基における塩を挙げることが
できる。塩基性基における塩としては、たとえば、塩
酸、硫酸などの鉱酸との塩;ギ酸、クエン酸、トリクロ
ロ酢酸、トリフルオロ酢酸などの有機カルボン酸との
塩;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トル
エンスルホン酸、メシチレンスルホン酸、ナフタレンス
ルホン酸などのスルホン酸類との塩を、また、酸性基に
おける塩としては、たとえば、ナトリウム、カリウムな
どのアルカリ金属との塩;カルシウム、マグネシウムな
どのアルカリ土類金属との塩;アンモニウム塩;トリメ
チルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピ
リジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジ
ン、N−メチルモルホリン、ジエチルアミン、ジシクロ
ヘキシルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン、N−
ベンジル−β−フェネチルアミン、1−エフェナミン、
N,N′−ジベンジルエチレンジアミンなどの含窒素有機
塩基との塩を挙げることができる。
また、一般式[I]の化合物およびその塩において、
異性体(たとえば、光学異性体、幾何異性体、互変異性
体など)が存在する場合、本発明は、それらすべての異
性体を包含し、また、すべての結晶型および水和物にお
よぶものである。
つぎに、本発明化合物の製造法について説明する。
本発明化合物は、たとえば、つぎに示す製造ルートに
したがって製造することができる。
「式中、R1、R2およびR3は前記したと同様の意味を;R1a
はR1で説明したと同様のカルボキシ保護基を;n個のR4
同一または異なって水素原子、低級アルキル基、または
R3の置換基で説明したと同様の保護されていてもよいヒ
ドロキシル基、保護されていてもよいアミノ基、保護さ
れていてもよいカルボキシル基もしくは保護されていて
もよいヒドロキシ低級アルキル基を;X1およびX2は同一
または異なって脱離基を;nは2,3,4および5を示す。」 一般式[III]の化合物のX1およびXR2の脱離基として
は、たとえば、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原
子;メタンスルホニルオキシなどのアルカンスルホニル
オキシ基;トルエンスルホニルオキシなどのアレーンス
ルホニルオキシ基などが挙げられる。
一般式[II]、[III]および[I a]の化合物の塩と
しては、一般式[I]の化合物で説明したと同様の塩が
挙げられる。
また、一般式[II]の化合物の活性メチレンの塩とし
ては、たとえば、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ
金属との塩が挙げられる。
一般式[I a]の化合物またはその塩は、塩基の存在
下または不存在下、一般式[II]の化合物またはその塩
と一般式[III]の化合物またはその塩を反応させるこ
とによって得ることができる。
本反応に使用される溶媒としては、反応に悪影響をお
よぼさないものであれば特に限定されないが、たとえ
ば、水;メタノール、エタノール、2−プロパノールな
どのアルコール類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;N,N−ジメチルホ
ルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド
類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが
挙げられ、これらの溶媒を二種類以上混合して使用して
もよい。
また、本反応で使用される塩基としては、たとえば、
水酸化アルカリ、炭酸水素アルカリ、炭酸アルカリなど
の無機塩基;水素化ナトリウム、水素化カリウムなどの
アルカリ金属水素化物;ナトリウムエトキシド、ナトリ
ウムメトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド;1,8−
ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデク−7−エンなどの有
機塩基が挙げられる。一般式[III]の化合物またはそ
の塩の使用量は、一般式[II]の化合物またはその塩に
対して等モル以上、好ましくは1〜5倍モルである。
塩基の使用量は、一般式[II]の化合物またはその塩
に対して等モル以上、好ましくは1〜5倍モルである。
本反応は、0℃から使用される溶媒の沸点まで、好ま
しくは20〜100℃で、通常30分から50時間、好ましくは
3〜30時間実施すればよい。
また、一般式[I a]の化合物またはその塩は、脱保
護した後、たとえば、脱炭酸反応、還元反応あるいは転
移反応などの自体公知の反応に付すことによって、一般
式[I]の化合物またはその塩に誘導することができ
る。
また、一般式[II]の化合物またはその塩は新規化合
物であり、たとえば、つぎに示す製造ルートにしたがっ
て合成することができる。
「式中、R1、R1aおよびR2は前記した同様の意味を;R1b
はR1で説明したと同様のカルボキシ保護基を;X3はハロ
ゲン原子を示す。」 一般式[IV]、[VI]および[VIII]の化合物の塩と
しては、一般式[I]の化合物で説明したと同様の塩が
挙げられる。また、一般式[V]および[VII]の化合
物の活性メチレン、並びに一般式[VI]および[VIII]
の化合物の活性メチンの塩としては、ナトリウム、カリ
ウムなどのアルカリ金属との塩が挙げられる。
一般式[II]の化合物またはその塩は、一般式[IV]
の化合物またはおの塩を米国特許第3590036号に記載の
方法に準じて行うことができる。たとえば、一般式
[V]もしくは[VII]の化合物またはそれらの塩と反
応させることにより、一般式[VI]もしくは[VIII]の
化合物またはそれらの塩にそれぞれ誘導し、ついで、一
般式[VI]の化合物またはその塩を通常の方法により、
脱保護および脱炭酸反応を行い、ついで、カルボキシ保
護基を導入することにより得ることができる。また、一
般式[VIII]の化合物またはその塩を脱アセチル化する
ことによっても得ることができる。
(製造法2) 「式中、R1、R1bおよびR2は前記した同様の意味を;R5
水素原子または保護されたカルボキシル基をR6は水素原
子または低級アルキル基を示す。」 一般式[I b]の化合物の塩としては、一般式[I]
の化合物で説明したと同様の塩が挙げられる。
R5の保護されたカルボキシル基のカルボキシ保護基と
してはR1で説明したと同様の保護基が挙げられる。
一般式[I b]の化合物またはその塩は、一般式[I
X]の化合物と一般式[X]の化合物を1,3−双極子付加
反応により、一般式[XI a]または[XI b]の化合物に
誘導し、これをさらに脱窒素させることによって得るこ
とができる。
工程IおよびIIに使用される溶媒としては、反応に悪
影響をおよぼさないものであれば特に限定されないが、
たとえば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサンなどのエーテル類;ベンゼル、トルエン、キシ
レンなどの芳香族炭化水素類などが挙げられ、これらの
溶媒を二種以上混合して使用してもよい。
工程Iにおいて、一般式[X]の化合物の使用量は、
一般式[IX]の化合物に対して等モル以上、好ましくは
1〜10倍モルである。
工程Iにおける反応は、−20℃から使用される溶媒の
沸点まで、好ましくは0〜30℃で、通常5分〜50時間、
好ましくは30分〜20時間実施すればよい。
工程IIにおける反応は、0℃から使用される溶媒の沸
点まで、好ましくは30〜150℃で、通常5分〜50時間、
好ましくは30分〜20時間実施すればよい。
また、R5が保護されたカルボキシる基の場合、一般式
[I b]の化合物またはその塩は、脱保護した後、たと
えば、還元反応あるいは転移反応などの自体公知の反応
に付すことによって、一般式「I]の化合物またはその
塩に誘導することができる。
また、一般式[IX]の化合物は新規化合物であり、た
とえば、つぎに示す製造ルートにしたがって合成するこ
とができる。
「式中、R1、R2、R1bおよびR5は前記したと同様の意味
を示す。」 一般式[XII]および[XIII]の化合物の塩として
は、一般式[I]の化合物で説明したと同様の塩が挙げ
られる。
一般式[VI]の化合物またはその塩を、通常の方法に
より、脱保護および脱炭酸反応を行うことにより、一般
式[XII]の化合物またはその塩に誘導し、ついで、酸
化反応を行うことにより、一般式[XIII]の化合物また
はその塩に誘導し、最後にWittig反応を行うことによ
り、一般式[IX]の化合物に誘導することができる。
上記した各反応において、生成化合物が保護基を有す
る場合、通常の脱保護反応に付してもよい。
以上のようにして得られた本発明の一般式[I]の化
合物またはその塩は、常法にしたがって単離精製するこ
とができる。
本発明化合物を医薬として用いる場合、通常製剤化に
使用される担体を適宣用い、常法にしたがって、錠剤、
カプセル剤、散剤、シロップ剤、顆粒剤、坐剤、軟膏
剤、注射剤などに調製すればよい。また投与方法、投与
量および投与回数は患者の症状に応じて適宣選択するこ
とができ、通常成人に対しては、経口または非経口(た
とえば、注射、点眼、直腸部位への投与など)的投与に
より、0.1〜100mg/kg/日を1〜数回に分割して投与すれ
ばよい。
[発明の効果] つぎに、本発明の代表的化合物についての薬理作用を
示す。
1.抗菌作用 試験方法 日本化学療法学会標準法[ケモテラピー(CHEMOTHERA
PY)第29巻、第1号、第76〜79頁(1981年)]にしたが
い、ハート インフュージョン ブロース(Heart Infu
sion broth)(栄研化学社製)で37℃、20時間培養した
菌液を薬剤を含むハート インフュージョン アガー
(Heart Infusion agar)培地(栄研化学社製)に接種
し、37℃で20時間培養した後、菌の発育の有無を観察
し、菌の発育が阻止された最小濃度をもってMIC(μg/m
l)とした。ただし、接種菌量は104個/プレート(106
個/ml)とした。その結果を表−1に示す。
2.溶解性 試験方法 化合物2を1mg精秤しpH7.0の緩衝液(0.1M−リン酸水
素二ナトリウム−0.1N−塩酸)2.88mlに溶解させる。こ
の溶液を緩衝液で適宣に希釈し吸光地(UV260nm)を求
め、別に作製した既知濃度溶液の吸光値より濃度を求
めた。
その結果、化合物2のpH7での水に対する溶解濃度は1
50μg/mlであった。
*試料を1mg精秤し0.1N−水酸化ナトリウム水溶液で溶
解させた後、緩衝液で希釈し約5μg/ml溶液とする。
[実施例] つぎに実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらに
限定されるものではない。実施例中で用いられる記号は
つぎの意味を有する。
Me;メチル Et;エチル tBu;tert−ブチル Φ;フェニル Boc;tert−ブトキシカルボニル また、カラムクロマトグラフィーにおける担体は、キ
ーゼルゲル60、アート7734(Kieselgel 60,Art.7734
(メルク社製))を用いた。さらに、溶離液における混
合比は容量比による。
参考例1 (1)60%水素化ナトリウム8.70gをN,N−ジメチルホル
ムアミド160mlに加え、氷冷下アセト酢酸tert−ブチル
エステル34.3gを1時間を要して滴下する。滴下終了
後、7−クロロ−1−エチル−6−フルオロ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボ
ン酸エチルエステル16.2gを加え、室温で20時間反応さ
せる。ついで、反応液を氷水200mlおよび酢酸エチル200
ml中に加え、6N−塩酸でpH1.5に調製する。有機層を分
取し、塩酸、水および飽和食塩水で順次洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去
し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離
液;クロムホルム)で精製すれば、7−(1−アセチル
−1−tert−ブトキシカルボニルメチル)−1−エチル
−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナ
フチリジン−3−カルボン酸エチルエステル11.2g(収
率49.1%)を得る。
融点;132〜135℃ (再結溶媒;酢酸エチル−ジイソプロピルエーテル) IR(KBr)cm-1C=01725,1675 同様にして、表−2の化合物を得る。
(2)7−(1−アセチル−1−tert−ブトキシカルボ
ニルメチル)−1−エチル−6−フルオロ−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン
酸エチルエステル9.30gをエタノール93mlに加え、ヒド
ラジン−水和物1.33gを加えた後、室温で6時間反応さ
せる。ついで、酢酸270mgを加えた後、減圧下に反応液
を濃縮し、得られた残留物に酢酸エチル100mlおよび水1
00mlを加え、6N−塩酸でpH1.0に調整する。有機層を分
取し、塩酸、水および飽和食塩水で順次洗浄した後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去
し、得られた結晶性物質にジイソプロピルエーテルを加
えて取すれば、7−tert−ブトキシカルボニルメチル
−1−エチル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエス
テル7.70g(収率92.0%)を得る。
融点;97〜99℃ (再結溶媒;酢酸エチル−ジイソプロピルエーテル) IR(KBr)cm-1C=01725,1675 同様にして、表−3の化合物を得る。
参考例2 (1)1−シクロプロピル−7−ジエトキシカルボニル
メチル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−
1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル30.
0gにジオキサン300mlおよび濃塩酸150mlを加え、7時間
還流させる。ついで、反応液を室温まで冷却した後、水
150mlを加えて析出晶を取し、水で洗浄すれば、1−
シクロプロピル−6−フルオロ−7−メチル−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボ
ン酸17.6g(収率97.2%)を得る。
融点;213〜215℃ (再結溶媒;クロロホルム−エタノール) IR(KBr)cm-1C=01720 (2)1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−メチル
1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−
カルボン酸15.2gをN,N−ジメチルホルムアミド150mlに
加え、さらに炭酸カリウム16.0gおよびヨウ化エチル27.
1gを加えた後、95〜105℃で30分間反応させる。つい
で、反応液を氷水300mlおよび酢酸エチル300ml中に加
え、6N−塩酸でpH2.0に調整する。有機層を分取し、塩
酸、水および飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得ら
れた結晶性物質にジエチルエーテルを加えて取すれ
ば、1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−メチル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1.8−ナフチリジン−3−
カルボン酸エチルエステル13.7g(収率81.4%)を得
る。
優先;153〜155℃ (再結溶媒;エタノール) IR(KBr)cm-1C=01725 (3)1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−メチル
−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3
−カルボン酸エチルエステル13.5gを150〜170℃で溶融
させ、これに二酸化セレン7.74gを3回に分けて分割添
加した後、同温度でさらに10分間反応させる。ついで、
室温まで冷却した後、クロロホルム100mlを加え、不溶
物を去し、液に水50mlを加えて有機層を分取する。
水および飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた
残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液;ベンゼ
ン:酢酸エチル=5:1)で精製すれば、1−シクロプロ
ピル−6−フルオロ−7−ホルミル−1,4−ジヒドロ−
4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチ
ルエステル6.00g(収率42.4%)を得る。
融点;148〜149℃ (再結溶媒;酢酸エチル) IR(KBr)cm-1C=01720,1685 (4)1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−ホルミ
ル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−
3−カルボン酸エチルエステル1.57gを無水テトラヒド
ロフラン50mlに溶解させ、ジフェニルメチル=ホスホラ
ニリデンアセテート6.40gを加え、10時間還流させる。
ついで、不溶物を去した後、減圧下に液を留去し、
得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液;
クロロホルム)で精製すれば、1−シクロプロピル−7
−(2−ジフェニルメトキシカルボニルビニル)−6−
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリ
ジン−3−カルボン酸エチルエステル1.70g(収率64.4
%)を得る。
融点;180〜182℃ (再結溶媒;酢酸エチル) IR(KBr)cm-1C=01715,1690 (5)1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−ホルミ
ル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−
3−カルボン酸エチルエステル500mgおよびヨウ化トリ
フェニルメチルホスホニウム6.60gをベンゼン60mlに加
え、室温で炭酸カリウム2.27gを含む水5ml溶液を加え
る。同温度で70時間反応させた後、不溶物を去し、有
機層を分取する。水および飽和食塩水で順次洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒
を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー
(溶離液;トルエン:酢酸エチル=15:1]で精製すれ
ば、1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−ビニル−
1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−
カルボン酸エチルエステル60.0mg(収率12.1%)を得
る。
融点;184〜186℃ (再結溶媒;酢酸エチル) IR(KBr)cm-1C=01680 実施例1 (1)7−tert−ブトキシカルボニルメチル−1−エチ
ル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−
ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル7.70gを
N,N−ジメチルホルムアミド77mlに溶解させ、 (a)室温で60%水素化ナトリウム980mgを加え、同温
度で30分間撹拌した後、1,2−ジブロモエタン4.59gを加
え、45〜55℃で9時間反応させる。
この(a)の操作をさらに2回繰り返した後、反応液
を氷水150mlおよび酢酸チル200mlの混合液中に加え、つ
いで、6N−酢酸でpH1.0に調整する。有機層を分取し、
塩酸、水および飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得
られた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液;ク
ロロホルム)で精製すれば、7−(1−tert−ブトキシ
カルボニルシクロプロピル)−1−エチル−6−フルオ
ロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−
3−カルボン酸エチルエステル4.90g(収率59.5%)を
得る。
融点;158〜160℃ (再結溶媒;酢酸エチル−ジイソプロピルエーテル) IR(KBr)cm-1C=01720 同様にして、表−4の化合物を得る。
(2)7−(1−tert−ブトキシカルボニルシクロプロ
ピル)−1−エチル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−
オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエ
ステル4.70gを塩化メチレン24mlに溶解させ、室温でト
リフルオロ酢酸24mlを加え、同温度で3時間反応させ
る。ついで、減圧下に反応液を濃縮し、得られた残留物
にジエチルエーテルを加えて取すれば、7−(1−カ
ルボキシシクロプロピル)−1−エチル−6−フルオロ
−1,4−ジヒドロ−4−オキソ1,8−ナフチリジン−3−
カルボン酸エチルエステル3.90g(収率96.3%)を得
る。
融点;226〜229℃(分解) (再結溶媒;エタノール) IR(KBr)cm-1C=01725,1700(sh) 同様にして、表−5の化合物を得る。
実施例2 7−tert−ブトキシカルボニルメチル−1−(2,4−
ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ
−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エ
チルエステル1.00gをN,N−ジメチルホルムアミド10mlに
溶解させ、(a)室温で60%水素化ナトリウム104mgを
加えて同温度で30分間撹拌した後、1,3−ジブロモプロ
パン524mgを加え、室温で20時間反応させる。
この(a)の操作をさらに1回繰り返した後、反応液
を氷水20mlおよび酢酸エチル30mlの混合液中に加え、6N
−塩酸でpH1.0に調整する。有機層を分取し、塩酸、水
および飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた残
留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液;トルエン:
酢酸エチル=19:1)で精製すれば、7−(1−tert−ブ
トキシカルボニルシクロブチル)−1−(2,4−ジフル
オロフェニル)−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−
オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエ
ステル550mg(収率50.5%)を得る。ついで、これを塩
化メチレン2.75mlに溶解させ、室温でトリフルオロ酢酸
2.75mlを加え、同温度で4時間反応させる。減圧下に反
応液を濃縮し、得られた残留物にジエチルエーテルを加
えて取すれば、7−(1−カルボキシシクロブチ)−
1−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−1,4
−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カ
ルボン酸エチルエステル370mg(収率75.7%)を得る。
融点;165〜169℃(分解) (再結溶媒;酢酸エチル) IR(KBr)cm-1C=01730 実施例3 (1)1−シクロプロピル−7−(2−ジフェニルメト
キシカルボニルビニル)−6−フルオロ−1,4−ジヒド
ロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸
エチルエステル500mgをテトラヒドロフラン15mlに懸濁
させ、氷冷下、N−メチル−N−ニトロソ尿素3.0gから
調製したジアゾメタン−ジエチルエーテル溶液を加え、
同温度で1時間、さらに室温で20時間反応させる。減圧
下に反応液を濃縮し、得られた残留物にキシレン50mlを
加え、17時間還流させる。減圧下に溶媒を留去し、得わ
れた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液;トル
エン:酢酸エチル=9:1)で精製すれば、1−シクロプ
ロピル−7−(2−ジフェニルメトキシカルボニルシク
ロプロピル)−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエス
テル80.0ml(収率15.6%)を得る。
融点;148〜150℃ (再結溶媒;酢酸エチル−n−ヘキサン) IR(KBr)cm-1C=01725,1685 同様にして、1,7−ジシクロプロピル−6−フルオロ
−1,4−ジヒドロ−4−1,8−ナフチリジン−3−カルボ
ン酸エチルエステルを得る。
融点;222〜225℃ (再結溶媒;酢酸エチル−ジイソプロピルエーテル) IR(KBr)cm-1C=01720,1690 (2)1−シクロプロピル−7−(2−ジフェニルメト
キシカルボニルシクロプロピル)−6−フルオロ−1,4
−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カ
ルボン酸エチルエステル340mgをアニソール3.4mlに溶解
させ、室温でトリフルオロ酢酸1.7mlを加え、同温度で3
0分間反応させる。ついで、減圧下に反応液を濃縮し、
得られた残留物にジエチルエーテルを加えて取すれ
ば、7−(2−カルボキシシクロプロピル)−1−シク
ロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステ
ル220mg(収率94.4%)を得る。
融点;243〜247℃ (再結溶媒;エタノール) IR(KBr)cm-1C=01720,1700(sh) 実施例4 7−(1−カルボキシシクロプロピル)−1−エチル
−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナ
フチリジン−3−カルボン酸エチルエステル1.00gをバ
ーナー直火約5秒間反応させ、脱炭酸を完結させる。残
留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液;クロロホル
ム)で精製すれば、7−シクロプロピル−1−エチル−
6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフ
チリジン−3−カルボン酸エチルエステル530mg(収率6
0.6%)を得る。
融点;152〜154℃ (再結溶媒;酢酸エチル) IR(KBr)cm-1C=01685 同様にして、表−6の化合物を得る。
実施例5 (1)7−tert−ブトキシカルボニルメチル−1−シク
ロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステ
ル3.00gをN,N−ジメチルホルムアミド30mlに溶解させ、 (a)室温で60%水素化ナトリウム370mgを加え、同温
度で30分間撹拌した後、2−ベンジルオキシ−1,3−ジ
ブロモプロパン2.84gを加え45〜55℃で9時間反応させ
る。
この(a)の操作をさらに2回繰り返した後、反応液
を氷水60mlおよび酢酸エチル100mlの混合液中に加え、6
N−塩酸でpH1.0に調整する。有機層を分取し、塩酸、水
および飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた残
留物をカラムクロマトグラフィー(溶離液;クロロホル
ム)で精製すれば、7−(3−ベンジルオキシ−1−te
rt−ブトキシカルボニルシクロブチル)−1−シクロプ
ロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−
1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル310
mg(収率7.52%)を得る。ついで、これを塩化メチレン
1.5mlに溶解させ、室温でトリフルオロ酢酸1.5mlを加
え、同温度で3時間反応させる。減圧下に反応液を濃縮
し、得られた残留物にジエチルエーテルを加えて取す
る。得られた結晶性物質をさらにバーナー直火約5秒間
反応させ、脱炭酸を完結させる。残留物をカラムクロマ
トグラフィー(溶離液;クロロホルム)で精製すれば、
7−(3−ベンジルオキシシクロブチル)−1−シクロ
プロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル8
0.0mg(収率31.7%)を得る。
融点;102〜105℃ IR(KBr)cm-1C=01720,1690 (2)7−(3−ベンジルオキシシクロブチル)−1−
シクロプロピル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−
オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエ
ステル70.0mgをエタノール5mlに溶解させ、ついで、5
%パラジウム−炭素100mgを加え、室温下、常圧で水素
気流下5時間反応させる。触媒を除去した後、減圧下に
溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグラフ
ィー(溶離液;トルエン:酢酸エチル=1:4)で精製す
れば、1−シクロプロピル−6−フルオロ−7−(3−
ヒドロキシシクロブチル)−1,4−ジヒドロ−4−オキ
ソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステ
ル16.0mg(収率28.8%)を得る。
融点;191〜193℃ IR(KBr)cm-1C=01725,1690 実施例6 7−シクロプロピル−1−エチル−6−フルオロ−1,
4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カ
ルボン酸エチルエステル400mgをジオキサン8mlおよび1N
−水酸化ナトリウム水溶液8mlの混合溶液に加え、室温
で1時間反応させる。ついで、水20mlおよびクロロホル
ム80mlを加え、6N−塩酸でpH1.0に調整する。有機層を
分取し、水および飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥させる。減圧下に溶媒を留去し、
得られた結晶性物質にジエチルエーテルを加えて取す
れば、7−シクロプロピル−1−エチル−6−フルオロ
−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3
−カルボン酸320mg(収率88.2%)を得る。
融点;264〜266℃ (再結溶媒;クロロホルム−エタノール) IR(KBr)cm-1C=01720 NMR(TFA−d1);δ値 1.20〜1.95(7H,m),2.50〜3.10(1H,m), 5.03(2H,q,J=7.5Hz),8.46(1H,d,J=8.0Hz), 9.47(1H,s) 同様にして、表−7の化合物を得る。
実施例7 7−(1−tert−ブトキシカルボニルクロペンチル)
−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−
1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−
カルボン酸エチルエステル200mgにジオキサン4mlおよび
濃塩酸4mlを加え、20時間還流させる。反応液を室温ま
で冷却した後、析出晶を取し、水で洗浄すれば、7−
シクロペンチル−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−
6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフ
チリジン−3−カルボン酸85.0mg(収率56.7%)を得
る。
融点;236〜239℃ (再結溶媒;酢酸エチル) IR(KBr)cm-1C=01735 NMR(CDCl3)δ値; 1.05〜2.45(8H,m),3.15〜3.95(1H,m), 6.70〜7.70(3H,m),8.34(1H,d,J=9.0Hz), 8.87(1H,s),14.10(1H,bs) 実施例8 7−シクロプロピル−6−フルオロ−1−(4−メト
キシフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナ
フチリジン−3−カルボン酸エチルエステル160mgを塩
化メチレン3.2mlに溶解させ、氷冷下、三臭化ホウ素1.5
7gを加えた後、室温で2時間反応させる。ついで、反応
液を氷水30ml、塩化メチレン30mlおよびエタノール3ml
中に加える。有機層を分取し、水および飽和食塩水で順
次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させる。減
圧下に溶媒を留去し、得られた残留物に1N−水酸化ナト
リウム水溶液2mlを加え、室温で1時間反応させる。つ
いで、2N−塩酸でpH3.5に調整し、析出晶を取すれ
ば、7−シクロプロピル−6−フルオロ−1−(4−ヒ
ドロキシフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8
−ナフチリジン−3−カルボン酸65.0mg(収率45.8%)
を得る。
融点;200〜204℃(分解) IR(KBr)cm-1C=01715 NMR(TFA−d1)δ値; 0.90〜1.70(4H,m)2.35〜2.95(1H,m), 6.90〜7.70(4H,m),8.47(1H,d,J=8.0Hz), 9.46(1H,s) 実施例9 (1)7−(1−カルボキシシクロプロピル)−1−エ
チル−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8
−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル2.50g
を塩化メチレン25mlに懸濁させ、氷冷下、ジフェニルリ
ン酸アジド2.96gおよびトリエチルアミン1.09gを加えた
後、室温で2時間反応させる。ついで、2N−塩酸30mlを
加え、有機層を分取する。2N−塩酸、水および飽和食塩
水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ
る。減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をtert−ブ
タノール50mlに懸濁させ、2時間還流させる。ついで、
減圧下に反応液を濃縮し、得られた残留物をカラムクロ
マトグラフィー(溶離液;クロロホルム:エタノール=
30:1)で精製すれば、7−(1−tert−ブトキシカルボ
ニルアミノシクロプロピル)−1−エチル−6−フルオ
ロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−
3−カルボン酸エチルエステル1.15g(収率38.2%)を
得る。
融点;196〜198℃ (再結溶媒;酢酸エチル) IR(KBr)cm-1C=01730,1695 同様にして、表−8の化合物を得る。
(2)7−(1−tert−ブトキシカルボニルアミノシク
ロプロピル)−1−エチル−6−フルオロ−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン
酸エチルエステル950mgを塩化メチレン5mlに溶解させ、
トリフルオロ酢酸5mlを加えた後、室温で2時間反応さ
せる。ついで、減圧下に反応液を濃縮し、得られた残留
物に水20mlおよびクロロホルム20mlを加え、炭酸カリウ
ムでpH9.0に調整する。有機層を分取し、水および飽和
食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
させる。減圧下に溶媒を留去し、得られた結晶性物質に
ジエチルエーテルを加えて取すれば、7−(1−アミ
ノシクロプロピル)−1−エチル−6−フルオロ−1,4
−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カ
ルボン酸エチルエステル620mg(収率85.8%)を得る。
融点;140〜142℃ (再結溶媒;酢酸エチル) IR(KBr)cm-1C=01675 同様にして、表−9の化合物を得る。
(3)7−(1−アミノシクロプロピル)−1−エチル
−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナ
フチリジン−3−カルボン酸エチルエステル250mgにジ
オキサン2.5mlおよび1N−水酸化ナトリウム水溶液2.5ml
を加え、室温で1時間反応させる。ついで、反応液に水
5mlを加えた後、酢酸でpH5.2に調整する。析出晶を取
し、水およびエタノールで洗浄すれば、7−(1−アミ
ノシクロプロピル)−1−エチル−6−フルオロ−1,4
−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カ
ルボン酸170mg(収率74.6%)を得る。
融点;240〜244℃(分解) (再結溶媒;クロロホルム−エタノール) IR(KBr)cm-1C=01710 NMR(TFA−d1)δ値; 1.79(3H,t,J=7.5Hz),1.95〜2.70(4H,m), 5.17(2H,q,J=7.5Hz), 8.74(1H,d,J=10.5Hz),9.62(1H,s) 同様にして、表−10の化合物を得る。
実施例10 7−(1−アミノシクロプロピル)−6−フルオロ−
1−(4−メトキシフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−
オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエ
ステル100mgに47%臭化水素酸2mlを加え、1.5時間還流
させる。ついで、減圧下に反応液を濃縮し、得られた残
留物にエタノールを加えて取すれば、7−(1−アミ
ノシクロプロピル)−6−フルオロ−1−(4−ヒドロ
キシフェニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナ
フチリジン−3−カルボン酸の臭化水素酸塩34.0mg(収
率30.9%)を得る。
融点;275〜279℃(分解) IR(KBr)cm-1C=01750 NMR(TFA−d1)δ値; 1.80〜2.55(4H,m),7.28(2H,d,J=9.0Hz), 7.62(2H,d,J=9.0Hz), 8.74(1H,d,J=10.0Hz),9.55(1H,s)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福岡 義和 富山県富山市城川原1―10 県営住宅4 ―204 (72)発明者 才川 勇 富山県富山市大泉中町7―52 審査官 岡部 義恵

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 「式中、R1は水素原子またはカルボキシ保護基を;R2
    置換されていてもよい低級アルキル、低級アルケニル、
    シクロアルキルまたはアリール基を;R3は低級アルキル
    基、保護されていてもよいヒドロキシル基、保護されて
    いてもよいアミノ基、保護されていてもよいカルボキシ
    ル基、保護されていてもよいヒドロキシ低級アルキル基
    から選ばれる1つ以上の置換基で置換されていてもよい
    シクロアルキル基を示す。」 で表わされる1,4−ジヒドロ−4−オキソナフチリジン
    誘導体およびその塩。
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