JPH0717643B2 - 新規なナフチリジン誘導体およびその塩 - Google Patents

新規なナフチリジン誘導体およびその塩

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JPH0717643B2
JPH0717643B2 JP61037451A JP3745186A JPH0717643B2 JP H0717643 B2 JPH0717643 B2 JP H0717643B2 JP 61037451 A JP61037451 A JP 61037451A JP 3745186 A JP3745186 A JP 3745186A JP H0717643 B2 JPH0717643 B2 JP H0717643B2
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泰雄 渡辺
賢 田井
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、一般式 [式中、R1は水素原子またはカルボキシ保護基を;R2
置換されていてもよい低級アルキル、低級アルケニル、
シクロアルキルまたはアリール基を;R3は式、 (R4は2つのカルボキシル基を有し、さらに置換基を有
していてもよいアルキル基を;n個のR5は同一または異な
って、低級アルキル基を;R6は水素原子または低級アル
キル基を;nは0、1、2、3または4を示す。)で表わ
される基を示す。] で表わされる新規なナフチリジン誘導体およびその塩に
関する。
本発明の目的は、グラム陽性菌およびグラム陰性菌、と
りわけ抗生物質耐性菌に対して強力な抗菌作用を示すと
共に、経口的または非経口的投与により高い血中濃度が
得られ、かつ安全性が高いなどの優れた性質を有する一
般式[I]で表わされる新規な化合物を提供することで
ある。
[従来の技術] 従来、ナフチリジン系合成抗菌剤としてナリジクス酸お
よびエノキサシンが広く用いられているが、抗菌スペク
トルおよび吸収面において未だ不十分であり、さらに、
安全性においても満足すべきものではなかった。
[発明が解決しようとする問題点] グラム陰性菌およびグラム陽性菌に対して有効で広範囲
の抗菌スペクトルを有すると同時に吸収性がよく、か
つ、安全性の高い合成抗菌剤の開発が望まれていた。
[問題点を解決するための手段] このような状況下において、本発明者らは鋭意研究を行
った結果、一般式[I]で表わされるナフチリジン誘導
体およびその塩が上記の目的を達成すことを見出し、本
発明を完成するに至った。
なお、本明細書において特にことわらないかぎり、ハロ
ゲン原子としては、たとえば、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子など;アルキル基としては、たと
えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、
n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、オクチルなどのC1〜10アル
キル基;低級アルキル基としては、たとえば、上記した
アルキル基のうちC1〜5アルキル基;低級アルケニル
基としては、たとえば、ビニル、アリル、1−プロペニ
ル、1−ブテニルなどのC2〜5アルケニル基;シクロ
アルキルとしては、たとえば、シクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチルなどのC3〜6シクロアルキル
基;アリール基としては、たとえば、フェニル、ナフチ
ルなど;アルコキシ基としては、たとえば、−O−アル
キル基(アルキル基は、上記したC1〜10アルキル基を
示す。);アルコキシカルボニル基としては、たとえ
ば、−CO−O−アルキル基(アルキル基は、上記したC
1〜10アルキル基を示す。);アシルアミノ基として
は、たとえば、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、プロ
ピオニルアミノ、ブチリルアミノなどのC1〜4アシル
アミノ基;アシルオキシ基としては、たとえば、ホルミ
ルオキシ、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチ
リルオキシなどのC1〜4アシルオキシ基;トリハロゲ
ノアルキル基としては、たとえば、トリフルオロメチ
ル、トリクロロメチルなどのトリハロゲノC1〜4アル
キル基;モノ−またはジアルキルアミノ基としては、た
とえば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミ
ノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなどのモノ−また
はジ−C1〜5アルキルアミノ基などの基をそれぞれ意
味するものとする。
以下に、本発明を詳細に説明する。
一般式[I]の化合物およびその塩において、R1のカル
ボキシ保護基としては、たとえば、接触還元、化学的還
元またはその他の緩和な条件で処理する事により脱離す
るエステル形成基、または生体内において容易に脱離す
るエステル形成基、または水もしくはアルコールで処理
することにより容易に脱離する有機シリル基、有機リン
基もしくは有機スズ基などのエステル形成基が挙げられ
る。これらの保護基のうち、好適な保護基としては、た
とえば、特開昭59−80665号に記載されたカルボキシ保
護基が挙げられる。
また、R2の各基は、ハロゲン原子;シアノ原子;カルボ
キシル基;ヒドロキシル基;アミノ基;アルキル基;ア
ルコキシ基;アルコキシカルボニル基;アリール基;シ
クロアルキル基;アシルアミノ基;アシルオキシ基;低
級アルケニル基;トリハロゲノアルキル基などから選ば
れる一つ以上の置換基で置換されていてもよい。
また、R3は式、 で表わされる基(R5、R6およびnは前記したと同様の意
味を有する。)を示し、R4の2つのカルボキシル基を有
するアルキル基としては、たとえば、1,2−ジカルボキ
シエチル、1,3−ジカルボキシ−n−プロピル、1,3−ジ
カルボキシ−2−プロピル、1,4−ジカルボキシ−n−
ブチルなどのジカルボキシ−C1〜5アルキル基が挙げ
られる。そして、これらのR4におけるアルキル部分は、
ハロゲン原子;アルキル基;ヒドロキシル基;アミノ
基;アルコキシ基;アリール基;モノ−またはジアルキ
ルアミノ基などから選ばれる一つ以上の置換基で置換さ
れていてもよい。
一般式[I]の化合物の塩としては、通常知られている
アミノ基などの塩基性基またはヒドロキシルもしくはカ
ルボキシル基などの酸性基における塩を挙げることがで
きる。塩基性基における塩としては、たとえば、塩酸、
硫酸などの鉱酸との塩;ギ酸、クエン酸、トリクロロ酢
酸、トリフルオロ酢酸などの有機カルボン酸との塩;メ
タンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンス
ルホン酸、メシチレンスルホン酸、ナフタレンスルホン
酸などのスルホン酸類との塩を、また、酸性基における
塩としては、たとえば、ナトリウム、カリウムなどのア
ルカリ金属との塩;カルシウム、マグネシウムなどのア
ルカリ土類金属との塩;アンモニウム塩;トリメチルア
ミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジ
ン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、
N−メチルモルホリン、ジエチルアミン、ジシクロヘキ
シルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン、N−ベン
ジル−β−フェネチルアミン、1−エフェナミン、N,
N′−ジベンジルエチレンジアミンなどの含窒素有機塩
基との塩を挙げることができる。
また、一般式[I]の化合物およびその塩において、異
性体(たとえば、光学異性体、幾何異性体、互変異性体
など)が存在する場合、本発明は、それらすべての異性
体を包含し、また、すべての結晶型および水和物におよ
ぶものである。
次に、本発明化合物の製造法について説明する。
本発明化合物を製造する方法としては、自体公知の方法
が挙げられるが、たとえば、次に示す製造ルートによっ
て製造することができる。
[式中、R1、R2およびR3は、前記したと同様の意味を有
し、 R7は式、 (R5、R6およびnは前記したと同様の意味を有する。)
を示す。] 一般式[II]、[III]および[IV]の化合物の塩とし
ては、一般式[I]の化合物で説明したと同様の塩が挙
げられる。
(1)製法1 一般式[I]の化合物またはその塩は、塩基の存在下ま
たは不存在下、一般式[II]の化合物またはその塩をア
ルキル化反応に付すことによって得ることができる。
本反応に使用される溶媒としては、反応に悪影響をおよ
ぼさないものであれば特に限定されないが、たとえば、
ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類;ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、アニソール、ジエチレングリ
コールジメチルエーテル、ジメチルセロソルブなどのエ
ーテル類;塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタ
ンなどのハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類;ジ
メチルスルホキシドなどのスルホキシド類;メタノー
ル、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブ
タノールなどのアルコール類などが挙げられ、これらの
溶媒を2種類以上混合してもよい。
また、本反応で使用されるアルキル化剤としては、脱離
基を有する飽和脂肪族ジカルボン酸およびその塩、たと
えば、ハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ、エタン
スルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ、トルエ
ンスルホニルオキシなどのアルカンスルホニルオキシま
たはアレーンスルホニルオキシ基などの脱離基で置換さ
れているマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、ピメリン酸などのC3〜7飽和脂肪族ジカルボン酸
およびその塩または不飽和脂肪族ジカルボン酸およびそ
の塩、たとえば、マレイン酸、フマル酸、ペンテン二
酸、ヘキセン二酸、ヘプテン二酸などのC3〜7不飽和
脂肪族ジカルボン酸などが挙げられる。これらアルキル
化剤は、R4で挙げたと同様の置換基で置換されていても
よい。
また、これらのアルキル化剤の塩としては、一般式
[I]で説明したと同様の塩が挙げられる また、本反応で使用される塩基としては、たとえば、水
酸化アルカリ、炭酸水素アルカリ、炭酸アルカリなどの
無機塩基およびピリジン、トリエチルアミン、1,8−ジ
アザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセンなどの有機塩
基が挙げられる。
アルキル化剤の使用量は、一般式[II]の化合物または
その塩に対して等モル以上、好ましくは1〜5倍モルで
ある。
塩基の使用量は、一般式[II]の化合物またはその塩に
対して等モル以上である。
本反応は、0℃から使用される溶媒の沸点まで、好まし
くは50〜100℃で、通常30分〜50時間、好ましくは、3
〜20時間実施すればよい。
(2)製法2 一般式[I]の化合物またはその塩は、塩基の存在下、
一般式[III]の化合物またはその塩と一般式[IV]の
化合物またはその塩を反応させることによって得ること
ができる。
本反応に使用される溶媒としては、反応に悪影響をおよ
ぼさないものであれば特に限定されることなく使用され
るが、具体的には、たとえば、製法1で述べたと同様の
溶媒が挙げられる。
本反応に使用される塩基としては、製法1で述べたと同
様の無機塩基および有機塩基が挙げられる。
一般式[IV]の化合物またはその塩の使用量は、一般式
[III]の化合物またはその塩に対て等モル以上、好ま
しくは1.0〜1.3倍モルである。
塩基の使用量は、一般式[III]の化合物またはその塩
に対して等モル以上が好ましい。
本反応は、通常0〜150℃、好ましくは0〜100℃で、5
分〜30時間、好ましくは、30分〜3時間実施すればよ
い。
以上説明した方法における原料化合物(一般式[II]、
[III]、[IV]の化合物もしくはそれらの塩またはア
ルキル化剤]が反応部位以外にヒドロキシル基、アミノ
基またはカルボキシル基などの活性基を有する場合、あ
らかじめ活性基を常法にしたがって保護しておき、反応
終了後、その保護基を脱離させることができる。
以上のようにして得られた本発明の一般式[I]の化合
物またはその塩は、常法に従って単離することができ
る。
本発明化合物を医薬として用いる場合、通常製剤化に使
用される担体を適宜用い、常法にしたがって、錠剤、カ
プセル剤、散剤、シロップ剤、顆粒剤、坐剤、軟膏剤、
注射剤などに調整する。また、投与方法、投与量および
投与回数は患者の症状に応じて適宜選択することがで
き、通常成人に対しては、経口または非経口(たとえ
ば、注射、点滴、直腸部位への投与など)的投与によ
り、0.1〜100mg/kg/日を1〜数回に分割して投与すれば
よい。
[発明の効果] 試験化合物A 7−[4−(1,2−ジカルボキシエチル)−1−ピペラ
ジニル]−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−フ
ルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジ
ン−3−カルボン酸 試験化合物B 1−シクロプロピル−7−[4−(1,2−ジカルボキシ
エチル)−1−ピペラジニル]−6−フルオロ−1,4−
ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン−3−カル
ボン酸 試験化合物C 7−[4−(1,3−ジカルボキシ−1−プロピル)−1
−ピペラジニル]−1−(2,4−ジフルオロフェニル)
−6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナ
フチリジン−3−カルボン酸 1.抗菌作用 試験方法 日本化学療法学会標準法[ケモセラピー(Chemotherap
y)第29巻、第1号、第76〜79頁(1981)]に従い、ペ
プトン、ブロス(Peptone broth)(栄研化学社製)で
37℃、20時間培養し、菌液を薬剤を含むハート イン
フュージョン アガー(Heart Infusion agar)培地
(栄研化学社製)に接種し、37℃で20時間培養した後、
菌の発育の有無を観察し、菌の発育が阻止された最小濃
度をもってMIC(μg/ml)とした。但し、接種菌量は104
個/プレート(106個/ml)とした。その結果を表−1に
示す。
2.溶解性 試験化合物A150mgを25℃でpH7のリン酸緩衝液3mlに加え
撹拌したところ均一に溶解した。(≧50mg/ml) 一方、エノキサシン10mgを25℃でpH7のリン酸緩衝液10m
lに加え撹拌したが均一に溶解しなかった。(<1mg/m
l) 3.急性毒性 試験化合物Aのマウス(ICR系、雄、体重18〜24g)静脈
内投与におけるLD50値は2000mg/kg以上であった。
以上の結果から本発明化合物は優れた抗菌作用を有する
と同時に溶解性に優れ、かつ、安全性の高い有用な化合
物であることが理解できる。
[実施例] 次に本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はこれ
に限定されるものでない。なお、実施例で使用されてい
る記号は、次の意味を有する。
Me;メチル基、Et;エチル基 実施例1 1−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−7
−(1−ピペラジニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル1
0.00g、マレイン酸ジメチルエステル6.65gおよびトリエ
チルアミン2.80gをエタノール70mlに溶解させ、加熱還
流下7時間反応させる。反応終了後、減圧下に溶媒を留
去し、得られた残留物にクロロホルム100mlおよび水50m
lを加える。次いで、有機層を分取し、水、飽和食塩水
で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ
る。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー[キー
ゼルゲル60、アート7734(メルク社製)溶離液;トルエ
ン:酢酸エチル=1:1(容量比)]で精製すれば、1−
(2,4−ジフルオロフェニル)−7−[4−(1,2−ジメ
トキシカルボニルエチル)−1−ピペラジニル]−6−
フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリ
ジン−3−カルボン酸エチルエステル8.50g(収率63.9
%)を得る。
融点;156〜157℃(再結晶溶媒;エタノール) IR(KBr)cm-1;νco 1730 NMR(CDCl3)δ値; 1.37(3H,t,J=7Hz),2.10〜2.95(6H,m),3.15〜4.02
(11H,m),4.36(2H,q,J=7Hz),6.75〜7.65(3H,m),
8.09(1H,d,J=13Hz),8.38(1H,s) 同様にして、表−2の化合物を得る。
実施例2 1−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−フルオロ−7
−(1−ピペラジニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル
5.00g、2−ブロモグルタル酸ジメチルエステル4.15gお
よびトリエチルアミン1.76gをエタノール50mlに溶解さ
せ、加熱還流下8時間反応させる。反応終了後、減圧下
に溶媒を留去し、得られた残留物にクロロホルム50mlお
よび水30mlを加える。次いで、有機層を分取し、水、飽
和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥させる。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー
[キーゼルゲル60、アート7734(メルク社製)溶離液;
トルエン:酢酸エチル=3:1(容量比)]で精製すれ
ば、1−(2,4−ジフルオロフェニル)−7−[4−
(1,3−ジメトキシカルボニル−1−プロピル)−1−
ピペラジニル−6−フルオロ−1.4−ジヒドロ−4−オ
キソ−1,8−ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエス
テル1.20g(収率15.4%)を得る。
融点;168〜169℃(再結晶溶媒;イソプロパノール) IR(KBr)cm-1;νco 1735,1695 NMR(CDCl3)δ値; 1.38(3H,t,J=7Hz),1.84〜2.95(8H,m),3.05〜3.85
(11H,m),4.37(2H,q,J=7Hz),6.77〜7.68(3H,m),
8.09(1H,d,J=13Hz),8.39(1H,s) 実施例3 1−(2,4−ジフルオロフェニル)−7−[4−(1,2−
ジメトキシカルボニルエチル)−1−ピペラジニル]−
6−フルオロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフ
チリジン−3−カルボン酸エチルエステル4.0gをエタノ
ール40ml、1N−水酸化ナトリウム水溶液40mlおよび水80
mlの混合溶液に加え、室温で10時間反応させる。反応終
了後、酢酸でpH5.0に調整し、析出晶を濾取すれば、7
−[4−(1,2−ジカルボキシエチル)−1−ピペラジ
ニル]−1−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−フル
オロ−1,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,8−ナフチリジン
−3−カルボン酸3.30g(収率96.5%)を得る。
融点;235〜240℃ IR(KBr)cm-1;νco 1735 NMR(CF3COOD)δ値; 3.25〜5.10(11H,m),6.85〜7.90(3H,m),8.40(1H,d,
12Hz),9.26(1H,s) 同様にして、表−3の化合物を得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 泰雄 富山県富山市西田地方町2−4−9 (72)発明者 田井 賢 富山県富山市粟島町3−17−30 (72)発明者 才川 勇 富山県富山市大泉中町7−52 審査官 池田 正人

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 [式中、R1は水素原子またはカルボキシ保護基を;R2
    置換されていてもよい低級アルキル、低級アルケニル、
    シクロアルキルまたはアリール基を;R3は式、 (R4は2つのカルボキシル基を有し、さらに置換基を有
    していてもよいアルキル基を;n個のR5は同一または異な
    って、低級アルキル基を;R6は水素原子または低級アル
    キル基を;nは0、1、2、3または4を示す。)で表わ
    される基を示す。] で表わされるナフチリジン誘導体およびその塩。
JP61037451A 1986-02-24 1986-02-24 新規なナフチリジン誘導体およびその塩 Expired - Lifetime JPH0717643B2 (ja)

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