JP2654530B2 - 皮革の染色方法 - Google Patents

皮革の染色方法

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JP2654530B2
JP2654530B2 JP4295047A JP29504792A JP2654530B2 JP 2654530 B2 JP2654530 B2 JP 2654530B2 JP 4295047 A JP4295047 A JP 4295047A JP 29504792 A JP29504792 A JP 29504792A JP 2654530 B2 JP2654530 B2 JP 2654530B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮革の染色方法に関す
る。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、皮革の染色方法として
は、(1)直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染
料、硫化染料、油溶性染料を単独で用いるか、直接染料
と酸性染料とを併用して皮革を染色する方法、(2)皮
革をエナメルで塗布する方法等が知られている。
【0003】しかしながら、これらの方法で染色された
皮革には、種々の欠点がある。例えば直接染料、酸性染
料、塩基性染料又は油溶性染料で染色された皮革は、洗
濯堅牢度、汗堅牢度及びドライクリーニング堅牢度が弱
く、しかも皮革の表面が染色されるに止まり、皮革の内
部まで到底染色され得ない。従って、皮革を切断して使
用すると、断面が表面に比べて淡色となり、商品価値に
乏しいものとなる。直接染料と酸性染料とを併用した場
合も同様の欠点がある。反応性染料で染色された皮革
は、上記各種染料で染色された皮革に比し、洗濯堅牢
度、汗堅牢度及びドライクリーニング堅牢度は幾分改善
されるが、尚不充分であり、また皮革内部までの染色
(芯通しという)も不充分である。更に従来の硫化染料
で染色された皮革は洗濯堅牢度、汗堅牢度及びドライク
リーニング堅牢度はかなり改善されるが、皮革が硬くな
り、後に行なわれる皮革加工に支障を来すばかりでな
く、全色(フルカラー)に染色できないという欠点を有
している。上記各種堅牢度を向上させるべく、上記染料
で染色された皮革をカチオン系固着剤で処理することも
行なわれているが、この場合でも充分満足するまでに至
っていない。
【0004】一方、皮革をエナメルで塗布する方法で
は、フルカラーに染色することは可能であるが、特にド
ライクリーニング堅牢度が弱くなり、また染色された皮
革が硬くなるため、皮靴等の特殊用途に限定され、一般
に袋物や衣服等には適さないという欠点がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、斯かる現状
に鑑み、皮革の柔軟性を保持したまま、濃色且つ全色
に、しかも皮革の内部まで染色でき、更に各種堅牢度が
高い皮革の染色方法を開発すべく鋭意研究を重ねる内、
ついに本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、皮革を染色するに当り、
硫化染料を用いて下地染めし、水洗し、カチオン系固着
剤による処理を行なった後、水洗し、更に硫化染料又は
反応性染料で染色することを特徴とする皮革の染色方法
に係る。
【0007】本発明の処理対象となる皮革としては、従
来公知のものを広く使用でき、例えば牛皮、馬皮、豚
皮、山羊皮、羊皮、鹿皮、ヤク皮、水牛皮等の四肢獣の
皮革の他、カンガルーやハ虫類の皮革を挙げることがで
きる。これらの中でも牛皮、馬皮、豚皮、羊皮、鹿皮及
びカンガルー皮が好適である。上記各動物の体の部位
は、背皮、腹皮等いずれの部位であってもよい。
【0008】本発明で処理される皮革は、予め常法に従
い、なめし処理、中和処理等の各種処理を施されたもの
である。なめし処理には、従来公知の各種の方法が適用
できるが、クロムなめし、合成タンニンなめし、ホルマ
リンなめし等によるのが好ましい。なめし処理後に行な
われる中和処理にも、従来公知の各種方法が適用でき、
例えば重炭酸ナトリウムや重炭酸アンモニウムを用いて
pH6〜7程度で中和するのがよい。
【0009】本発明では、染色すべき皮革をまず硫化染
料を用いて下地染めする。硫化染料としては、従来公知
の硫化染料をいずれも使用することができる。水不溶性
硫化染料を用いる場合には、硫化ソーダ等の通常のアル
カリ性還元剤を用いて該染料を還元溶解後、アルキルナ
フタレンスルホン酸ソーダ等のアニオン系分散剤を皮革
(乾燥重量換算)に対して0.3〜0.5重量%程度添
加し、更にその染料溶液をpH6〜8に中和して染浴と
するのがよい。また、水溶性硫化染料を用いる場合に
は、該染料を水に溶解し、その溶液をpH6〜8に中和
してそのまま染浴としてもよいし、更に上記アニオン系
分散剤を皮革(乾燥重量換算)に対して0.3〜0.5
重量%程度添加したものを染浴としてもよい。本発明の
染色方法では、硫化染料として水溶性硫化染料を用いる
のが望ましい。硫化染料の使用量としては、特に制限さ
れるものではないが、皮革(乾燥重量換算)に対して一
般に0.5〜10重量%程度、特に通常の染色では2〜
4重量%程度、濃色に染色する場合には4〜8重量%程
度とするのが好ましい。本発明では、皮革の染色には、
通常使用されているドラム染色機等の染色機が用いられ
る。染色条件としては、染色温度は通常10〜50℃程
度、好ましくは20〜30℃程度、染色時間は通常10
分〜2時間程度、好ましくは30〜60分程度、浴比は
100〜200%程度とするのがよい。
【0010】本発明では、次に硫化染料により下染めさ
れた皮革を水洗する。この水洗処理は、常法に従えばよ
い。
【0011】本発明では、次いで水洗後の皮革をカチオ
ン系固着剤を用いて固着処理する。カチオン系固着剤と
しては、従来公知のものを広く使用でき、例えばジシア
ンジアミドとポリアルキレンポリアミンもしくはその塩
との重縮合物又はその金属錯塩もしくは無機酸塩、ジシ
アンジアミドとポリアルキレンポリアミンとホルマリン
との重縮合物、ジシアンジアミドとポリアルキレンポリ
アミンとエチレングリコール、プロピレングリコール等
のアルキレングリコールとの重縮合物等が挙げられる。
これらの中でもジシアンジアミドとポリアルキレンポリ
アミンもしくはその塩との重縮合物又はその金属錯塩も
しくは無機酸塩が好適である。
【0012】ここでポリアルキレンポリアミンとして
は、一般式 H2 N〔(CH2 mNH(CH2 nNH〕xH 〔式中m、n及びxはそれぞれ1〜4の整数を示す。〕
で表わされる化合物を例示でき、具体的にはジエチレン
トリアミン、トリメチレンテトラミン、テトラメチレン
ペンタミン、N−アミノメチルエチレン、N−アミノメ
チル−1,4−ブタンジアミン、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミ
ン、3−(N−2−アミノエチル)プロパン−1,3−
ジアミン、トリプロピレンテトラミン、テトラプロピレ
ンペンタミン、4−(N−3´−アミノプロピル)−ブ
タン−1,4−ジアミン、ジブチレントリアミン、トリ
ブチレンテトラミン、テトラブチレンペンタミン等が挙
げられる。またその塩としては、例えば塩酸塩、硫酸
塩、酢酸塩、リン酸塩等が挙げられる。上記ポリアルキ
レンポリアミンもしくはその塩の好ましいものとして、
ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン及びテ
トラエチレンペンタミンやこれらの塩酸塩、硫酸塩を例
示できる。
【0013】また、ジシアンジアミドとポリアルキレン
ポリアミンとの重縮合反応のモル比は、通常前者:後者
=1:2〜3:1、好ましくは前者:後者=1〜2:1
とするのがよく、重縮合反応の温度は170〜250℃
程度、反応時間は2〜10時間程度である。ジシアンジ
アミドとポリアルキレンポリアミンとの重縮合反応の際
に、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、リン酸一ア
ンモニウム、酢酸アンモニウム等の無機又は有機アンモ
ニウム化合物を添加するのがよい。更に該重縮合反応の
際にホルマリン及び/又はエチレングリコール、プロピ
レングリコール等の多価アルコールを添加して得られる
重縮合反応物も、本発明方法の固着剤として使用するこ
ともできる。
【0014】上記固着処理を行なうに当っては、上記固
着剤を皮革(乾燥重量換算)の1〜6重量%程度、好ま
しくは2〜4重量%程度を水に溶解して処理浴とし、浴
比400〜600%程度、処理温度20〜60℃程度、
好ましくは40〜50℃程度、処理時間10〜30分程
度、好ましくは15〜20分程度の処理条件を採用する
のがよい。
【0015】本発明においては、次にカチオン系固着剤
により固着処理された皮革を水洗する。この水洗処理
は、常法に従えばよい。
【0016】本発明では、更に水洗後の皮革を硫化染料
又は反応性染料で染色する。硫化染料により染色を行な
う場合には、前記硫化染料による下地染めと同様の染色
方法を採用することができる。反応性染料により染色を
行なう場合には、次に示す染色方法を採用するのがよ
い。反応性染料としては、従来公知のものを広く使用で
き、例えばジハロゲノトリアジン型染料、モノハロゲノ
トリアジン型染料、ビニルスルホン型染料、ジハロゲノ
ピリミジン型染料、モノハロゲノピリミジン型染料等を
挙げることができるが、殊にモノハロゲノトリアジン型
染料が好適である。斯かる反応性染料の使用量として
は、特に制限されるものではないが、皮革(乾燥重量換
算)に対して一般に0.1〜4重量%程度、好ましくは
0.5〜3重量%程度である。この反応性染料による染
色にも、通常使用されているドラム染色機等の染色機が
用いられる。染色条件としては、染色温度は通常40〜
60℃程度、好ましくは45〜55℃程度、染色時間は
通常20分〜1時間程度、好ましくは30〜40分程
度、浴比は400〜600%程度、好ましくは400〜
500%程度とするのがよい。
【0017】上記で染色された皮革は、更に常法に従
い、ソーピング処理、水洗処理、仕上処理等が施されて
製品とされる。
【0018】
【発明の効果】本発明の方法によれば、全色に且つ濃色
に、しかも皮革内部まで染色された皮革染色物を得るこ
とができる。また本発明の方法で得られる皮革染色物
は、洗濯堅牢度、汗堅牢度及びドライクリーニング堅牢
度が極めて高く、それ故例えば木綿繊維製品の一部に皮
革を貼り合せた衣服や運動靴等に使用して、これを家庭
用洗濯機で洗濯しても染料が脱落する虞れもなく、また
これを他の白地衣類等と一緒に洗濯しても該白地衣類を
汚染しないという利点がある。更に本発明の方法で処理
される皮革は、染色加工によっても硬くなることもな
く、染料の吸着が非常に優れているために染料の使用量
も減少させることができ、その結果コストダウンを図り
得る。
【0019】
【実施例】以下に実施例及び比較例を掲げて本発明をよ
り一層明らかにする。尚、以下単に「%」とあるのは
「重量%」を意味する。
【0020】実施例1 (1)第一段染色工程 アサヒレザーファストブラックF−Bコンク〔C.I.
ソルビライズドサルファーブラック1,旭化学工業
(株)製〕(以下「ブラックF−Bコンク」と略記す
る)6gを水193.4gに常温で溶解し、デモールN
〔アニオン系分散剤,花王(株)製〕0.6gを加えた
染料溶液200gを調製した。この染料溶液をガラス製
回転染色機(内容積1リットル)に仕込み、次にクロム
なめし牛皮湿潤品200g(乾燥重量換算100g)を
入れて30℃で60分間染色後、ギ酸3gを加え、更に
30℃で20分間染色した。その後常温の流水にて30
℃で10分水洗した。次いでマングル絞り機で絞り率1
00%になるように脱水した。
【0021】(2)固着処理工程 ジシアンジアミド60g、ジエチレントリアミン37g
及び硫酸アンモニウム10gをSUS製500ml容の
反応器に仕込み、200〜250℃で2時間反応させて
反応生成物87gを得た。該生成物40gに無水硫酸ナ
トリウム60gを混合してカチオン系固着剤とした。こ
の固着剤を以下「固着剤A」という。
【0022】固着剤A4gを含む水溶液200gをガラ
ス製回転染色機(内容積1リットル)に入れ、次に第一
段染色済み牛皮を仕込んで50℃で20分間処理した。
その後第一段工程と同じく、流水水洗及び脱水を行なっ
た。
【0023】(3)第二段染色工程 ブラックF−Bコンク4g及びデモールN0.6gを水
195.4gにて溶解した染料溶液200gをガラス製
回転染色機(内容積1リットル)に入れ、次に上記
(2)で固着処理を行なった牛皮を仕込み、30℃で3
0分間染色した。ギ酸0.3gを加え、更に30℃で1
5分間染色した。次に第一段染色工程と同じく水洗、脱
水を行なった後、大気中にて風乾した。斯くして黒色皮
革染色物(A)を得た。該染色物(A)は、非常に濃色
に染まり、芯通しもよく、各種堅牢度も優秀であった。
更に該皮革染色物は柔軟性にも優れたものであった。
【0024】比較例1 実施例1の第二段染色工程で用いたブラックF−Bコン
ク4gを第一段染色工程分6gと合せて第一段染色工程
でブラックF−Bコンク10gを使用して染色を行な
い、更に第二段染色工程を省略する以外は実施例1と全
く同様の操作を行なった後、大気中にて風乾した。斯く
して黒色皮革染色物(B)を得た。
【0025】比較例2 アシッドブルーブラック10B〔C.I.アシッドブラ
ック1,チバガイキー社製〕(以下「ブラック10B」
と略記する)6gを水350mlに溶解し、ギ酸にてp
H=3とし、更に水を加えて400gの染液を調製し
た。この染液を実施例1(1)の染色機に入れ、次に実
施例1と同じ牛皮を仕込んで30℃で45分染色後、更
にギ酸1.0gを加えて30℃で45分間染色した。以
後、実施例1(1)と同様に水洗、脱水し、実施例1
(2)の固着処理を行なった後、大気中で風乾した。斯
くして黒色皮革染色物(C)を得た。
【0026】比較例3 比較例2におけるブラック10Bの配合量を4gとする
以外は、比較例2と同様にして牛皮を染色し、次いで水
洗、脱水した。
【0027】次にダイレクトファストブルーブラックB
〔C.I.ダイレクトブラック22,住友化学工業
(株)製〕(以下「ブラックB」と略記する)2gを水
398gに溶解し、この染料溶液をガラス製回転染色機
(内容積1リットル)に仕込み、次にブラック10Bに
て染色した牛皮を入れ、30℃で30分間染色し、次に
ギ酸2gを加えて30℃で15分間染色した。以後、実
施例1の第一段染色工程と同じく水洗、脱水を行なった
後、大気中にて風乾した。斯くして黒色皮革染色物
(D)を得た。
【0028】上記実施例1及び比較例1〜3で得られた
各染色物につき色差計で測色すると共に、洗濯堅牢度、
ドライクリーニング堅牢度及び酸性汗堅牢度を調べた。
更に皮革内部まで染色されているか否かを調べた。これ
らの結果を下記表1に示す。
【0029】尚、洗濯堅牢度はJIS K 6552−
9・3・1に、ドライクリーニング堅牢度はJIS K
6552−9・3・2に、酸性汗堅牢度はJIS L
0848にそれぞれ従った。
【0030】
【表1】
【0031】表1において、明度Lは色の明暗を示し、
数値の小さい程暗味(黒味)を表わし、大きい程明るさ
(白さ)を表わす。従って、表1から実施例1(A)が
最も黒く、比較例(B)及び比較例3(D)は黒いが、
比較例2(C)は青緑色で黒にはならない。この結果、
固着剤を中間処理として使用した方が濃色に染色され
た。また芯通しについては比較例2及び比較例3の如く
酸性染料、直接染料で染色した場合には悪く、しかも各
種堅牢度も著しく悪かった。これに対して本発明の方法
による染色物では、芯通しもよく、各種堅牢度も非常に
良好であった。
【0032】実施例2 (1)第一段染色工程 アサヒレザーファストオレンジF−O〔C.I.ソルビ
ライズドサルファーブラウン21,旭化学工業(株)
製〕4g及びデモールN1gを水に溶解し、染料溶液2
00gを調製した。この染料溶液をガラス製回転染色機
(内容積1リットル)に仕込み、次にクロムなめし牛皮
湿潤品200g(乾燥重量換算100g)を入れて30
℃で45分間染色後、ギ酸1gを加え、更に30℃で1
5分間染色した。その後常温の流水にて10分間水洗し
た。次いでマングル絞り機で絞り率100%になるよう
に脱水した。
【0033】(2)固着処理工程 ジシアンジアミド66g、トリエチレンテトラミン58
g、塩化アンモニウム25g及びプロピレングリコール
15gをSUS製500ml容の反応器に仕込み、17
0〜200℃で10時間反応させて反応生成物140g
を得た。該生成物40gに無水硫酸ナトリウム60gを
混合してカチオン系固着剤とした。この固着剤を以下
「固着剤B」という。
【0034】固着剤B4gを水396gに溶解して得た
処理液400gをガラス製回転染色機(内容積1リット
ル)に入れ、次に第一段染色済み牛皮を仕込んで50℃
で20分間処理した。その後第一段工程と同じく、流水
水洗及び脱水を行なった。
【0035】(3)第二段染色工程 アサヒレザーファストレッドR−BR〔C.I.リアク
ティブレッド221,旭化学工業(株)製〕3g及びデ
モールN0.6gを水396.4gにて溶解した染料溶
液400gをガラス製回転染色機(内容積1リットル)
に入れ、次に上記(2)で固着処理を行なった牛皮を仕
込み、50℃で45分間染色した。その後常温水流で1
0分間水洗し、更にノイゲンHC〔エーテル型非イオン
活性剤,第一工業製薬(株)製〕2g及び炭酸水素ナト
リウム0.6gを含有するソーピング液400gに浸漬
し、30℃で15分間ソーピングを行なった。次にギ酸
1gを含有する処理液400gにて30℃で15分間処
理した。更に常温流水で10分間水洗後、大気中にて風
乾した。斯くして鮮赤色皮革染色物(E)を得た。該染
色物(E)は、非常に濃色に染まり、芯通しもよく、各
種堅牢度も優秀であった。更に該皮革染色物は柔軟性に
も優れたものであった。
【0036】比較例4 実施例2の工程中、第一段染色工程及び固着処理工程を
省略し、第二段工程以後を実施例2と同様に行ない、淡
ピンク色の皮革染色物(F)を得た。
【0037】比較例5 実施例2の工程中の第一段染色工程において、アサヒレ
ザーファストオレンジF−O 4gの代りにアサヒレザ
ーファストレッドR−BR 7gを使用し、且つ第二段
工程を省略する以外は実施例2と同様にして、ピンク色
の皮革染色物(G)を得た。
【0038】比較例6 実施例2の工程中の第一段染色工程において、第二段工
程で使用するアサヒレザーファストレッドR−BR 3
gを追加使用し、且つ第二段工程を省略する以外は実施
例2と同様にして、橙赤色の皮革染色物(H)を得た。
【0039】比較例7 実施例2の工程中、固着処理工程を省略する以外は実施
例2と同様にして、橙赤色の皮革染色物(I)を得た。
【0040】上記実施例2及び比較例4〜7で得られた
各染色物につき、上記と同様に色差計で測色すると共
に、洗濯堅牢度、ドライクリーニング堅牢度及び酸性汗
堅牢度を調べた。更に皮革内部まで染色されているか否
かを調べた。これらの結果を下記表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】表2から次のことが判る。実施例2では鮮
赤色に染色できたが、各比較例では鮮赤色に染色できな
かった。また、測色値の明度Lから明らかなように、実
施例2の染色物が最も濃度が濃く、比較例7の染色物
(I)、比較例6の染色物(H)、比較例5の染色物
(G)、比較例4の染色物(F)の順序で薄くなってい
た。酸性汗堅牢度については、実施例及び比較例とも優
秀で変りはなかったが、洗濯堅牢度及びドライクリーニ
ング堅牢度については実施例の染色物が優れていた。
【0043】実施例3 (1)第一段染色工程 アサヒレザーファストイエローF−R〔C.I.ソルビ
ライズドサルファーイエロー19,旭化学工業(株)
製〕4g及びデモールN0.6gを水195.4gに溶
解し、染料溶液200gを調製した。この染料溶液をガ
ラス製回転染色機(内容積1リットル)に仕込み、次に
クロムなめし牛皮湿潤品200g(乾燥重量換算100
g)を入れて30℃で30分間染色後、ギ酸1gを加
え、更に30℃で15分間染色した。その後常温の流水
にて10分間水洗した。次いでマングル絞り機で絞り率
100%になるように脱水した。
【0044】(2)固着処理工程 実施例2の固着処理工程と全く同様にして処理を行なっ
た。
【0045】(3)第二段染色工程 アサヒレザーファストイエローR−GG〔C.I.リア
クティブイエロー162,旭化学工業(株)製〕2g及
びデモールN0.6gを水197.4gにて溶解した染
料溶液200gをガラス製回転染色機(内容積1リット
ル)に入れ、次に上記(2)で固着処理を行なった牛皮
を仕込み、50℃で30分間染色し、更にギ酸1gを加
えて50℃で15分間染色した。その後常温水流で10
分間水洗し、次いでノイゲンHC 2g及び炭酸水素ナ
トリウム0.6gを含有するソーピング液400gに浸
漬し、30℃で15分間ソーピングを行なった。更に常
温流水で10分間水洗後、大気中にて風乾した。斯くし
て黄色皮革染色物を得た。該染色物は、非常に濃色に染
まり、芯通しもよく、各種堅牢度も優秀であった。更に
該皮革染色物は柔軟性にも優れたものであった。
【0046】実施例3において、牛皮の代りに馬皮、豚
皮、山羊皮、鹿皮、ヤク皮、水牛皮及びカンガルー皮を
用いて同様に処理したところ、いずれも上記と同様の結
果が得られた。
【0047】実施例4 第一段染色工程でアサヒレザーファストオレンジF−O
(濃度3%)を用い、第二段染色工程でアサヒレザーフ
ァストオレンジF−O(濃度1%)を用いる以外は、実
施例3と同様にして、黄褐色皮革染色物を得た。
【0048】実施例5 第一段染色工程でアサヒレザーファストイエローF−R
(濃度2%)を用い、第二段染色工程でアサヒレザーフ
ァストレッドR−BR(濃度0.1%)を用いる以外
は、実施例3と同様にして、橙色皮革染色物を得た。
【0049】実施例6 第一段染色工程でアサヒレザーファストオレンジF−O
(濃度2%)を用い、第二段染色工程でアサヒレザーフ
ァストレッドR−BR(濃度1.5%)を用いる以外
は、実施例3と同様にして、鮮赤色皮革染色物を得た。
【0050】実施例7 第一段染色工程でアサヒレザーファストピュアーブルー
F−6R〔C.I.ソルビライズドサルファブルー2,
旭化学工業(株)製〕(濃度4%)を用い、第二段染色
工程でアサヒレザーファストレッドR−BR(濃度1.
4%)を用いる以外は、実施例3と同様にして、紫色皮
革染色物を得た。
【0051】実施例8 第一段染色工程でアサヒレザーファストピュアーブルー
F−6R(濃度3%)を用い、第二段染色工程でアサヒ
レザーファストピュアーブルーF−6R(濃度1%)を
用いる以外は、実施例3と同様にして、青色皮革染色物
を得た。
【0052】実施例9 第一段染色工程でアサヒレザーファストグリーンF−G
〔C.I.ソルビライズドサルファグリーン2,旭化学
工業(株)製〕(濃度3%)を用い、第二段染色工程で
アサヒレザーファストグリーンF−G(濃度1%)を用
いる以外は、実施例3と同様にして、緑色皮革染色物を
得た。
【0053】実施例10 第一段染色工程でアサヒレザーファストブラウンF−G
〔C.I.ソルビライズドサルファブラウン51,旭化
学工業(株)製〕(濃度2%)を用い、第二段染色工程
でアサヒレザーファストブラウンF−G(濃度2%)を
用いる以外は、実施例3と同様にして、茶褐色皮革染色
物を得た。
【0054】実施例11 第一段染色工程でアサヒレザーファストブラウンF−R
〔C.I.ソルビライズドサルファレッド2,旭化学工
業(株)製〕(濃度3%)を用い、第二段染色工程でア
サヒレザーファストブラウンF−G(濃度1%)を用い
る以外は、実施例3と同様にして、帯黒褐色皮革染色物
を得た。
【0055】実施例12 第一段染色工程でブラックF−Bコンク(濃度3%)を
用い、第二段染色工程でアサヒレザーファストブラック
F−BG〔C.I.ソルビライズドサルファブラック
2,旭化学工業(株)製〕(濃度2%)を用いる以外
は、実施例3と同様にして、黒色皮革染色物を得た。
【0056】上記実施例3〜12で得られた各染色物に
つき、上記と同様に色差計で測色すると共に、洗濯堅牢
度を調べた。更に皮革内部まで染色されているか否かを
調べた。これらの結果を下記表3に示す。
【0057】
【表3】
【0058】表3から明らかなように、従来不可能であ
った硫化染料によるフルカラー染色が可能になった。即
ち、実施例3では黄色に、実施例4では黄褐色に、実施
例5では橙色に、実施例6では鮮赤色に、実施例7では
紫色に、実施例8では青色に、実施例9では緑色に、実
施例10では茶褐色に、実施例11では帯黒褐色に、実
施例12では黒色にそれぞれ染色できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−306775(JP,A) 特開 昭61−89382(JP,A) 特開 平6−17380(JP,A) 特開 昭61−44925(JP,A) 特開 平1−139882(JP,A) 特開 昭55−30450(JP,A) 特開 平4−316685(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮革を染色するに当り、硫化染料を用い
    て下地染めし、水洗し、カチオン系固着剤による処理を
    行なった後、水洗し、更に硫化染料又は反応性染料で染
    色することを特徴とする皮革の染色方法。
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