JP2654278B2 - オートフォーカス機能を持つ結像装置 - Google Patents

オートフォーカス機能を持つ結像装置

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JP2654278B2
JP2654278B2 JP3220555A JP22055591A JP2654278B2 JP 2654278 B2 JP2654278 B2 JP 2654278B2 JP 3220555 A JP3220555 A JP 3220555A JP 22055591 A JP22055591 A JP 22055591A JP 2654278 B2 JP2654278 B2 JP 2654278B2
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秀幸 近藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オートフォーカス機
能を持つ結像装置に関する。この発明は顕微鏡、特に検
査用顕微鏡や検査用撮像装置等に利用できる。
【0002】
【従来の技術】検査用の顕微鏡や撮像装置では多数の同
種被検体を光学的に検査するのであるが、被検体を取り
替えるたびに、あるいは被検体の検査個所を変えるたび
にピント合わせを行わねばならない面倒があり、このよ
うな面倒を軽減するために、顕微鏡のピント合わせを自
動的に行う方法が提案されている(特開昭62−187
057号公報)。
【0003】近来、上記顕微鏡や撮像装置において、被
検体を観察状態に置いたまま自動ピント合わせを行いた
いという要請がある。上記公報に開示された自動ピント
合わせでは、物体を観察状態においたままで自動ピント
合わせを行うと、観察用の照明光がピント合わせに干渉
してピント合わせを妨げ、ピント合わせ用の光が観察を
妨げるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな問題を解決し、物体を観察状態にしたまま、適正な
自動ピント合わせを行うことができる、オートフォーカ
ス機能を持つ新規な結像装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の結像装置は、
前述の顕微鏡、検査用顕微鏡や撮像装置として実施で
き、結像光学装置とオートフォーカス機構と波長分離手
段とを有する。 「結像光学装置」は、照明光を対物レンズを介して物体
に照射し、物体からの反射光を上記対物レンズを含む結
像光学系により所定位置に結像させる装置であって、顕
微鏡や検査用顕微鏡、検査用撮像装置の機能を果たす部
分である。 「オートフォーカス機構」は、合焦位置検出用の光を上
記対物レンズを介して上記物体に照射し、物体により反
射された光を上記対物レンズを介して合焦位置検出用の
受光素子へ導き上記物体に対する合焦状態を検出する機
構であり、検出された合焦状態に応じて、上記結像光学
装置の自動ピント合わせが行われる。
【0006】「波長分離手段」は、上記結像光学装置に
おいて物体の結像に用いる光の波長領域と、上記オート
フォーカス機構において合焦位置検出に用いる光の波長
領域を互いに分離する手段である。
【0007】上記オートフォーカス機構は、光ガイド部
材と、発光素子及び受光素子と、集光レンズと、光路形
成部材と、変位手段と、制御検出手段とにより構成する
ことができる(請求項)。
【0008】「光ガイド部材」は、一端が出入射端に形
成され、他端が2つに分岐して形成されて入射端及び射
出端をなし、「発光素子」は、光ガイド部材の入射端側
に設けられ、「受光素子」は、光ガイド部材の射出端側
に設けられる。
【0009】「集光レンズ」は、上記結像光学装置本体
と一体化され、上記発光素子から放射され光ガイド部材
の出入射端から射出する光を集光する。また「光路形成
部材」は、集光レンズを透過した光束が上記対物レンズ
を介して物体に照射されるように、集光レンズと対物レ
ンズの間の光路を形成するようにして結像光学装置本体
と一体化される。
【0010】「変位手段」は、結像光学装置本体と光ガ
イド部材を対物レンズの光軸方向へ一体的に変位させ、
「制御検出手段」は、変位手段を制御し、結像光学装置
本体の変位に伴う受光素子の受光量の極大値を検出す
る。
【0011】あるいはまた、請求項の結像装置のよう
に、オートフォーカス機構を、光ガイド部材と、発光素
子および受光素子と、集光レンズと、光路形成部材と、
変位手段と、移動手段と、制御検出手段により構成する
ことができる。
【0012】光ガイド部材、発光素子及び受光素子、集
光レンズ、光路形成部材および変位手段は、請求項
結像装置におけるのと同様のものである。「移動手段」
は、結像光学装置本体に対し、光ガイド部材の少なくと
も出入射端を上記集光レンズの光軸方向に変位させる。
「制御検出手段」は、変位手段及び移動手段を制御し、
結像光学装置本体及び/または光ガイド部材の変位に伴
う、受光素子の受光量の極大値を検出する。
【0013】
【作用】上記のように、この発明では、「波長分離手
段」を用い、結像光学装置において物体の結像に用いる
光の波長領域と、オートフォーカス機構において合焦位
置検出に用いる光の波長領域を互いに分離する。
【0014】即ち、結像光学装置において物体の結像に
用いる光が波長領域Aに属し、オートフォーカス機構に
おいて合焦検出に用いられる光が波長領域Bに属してい
るとすると、これらの波長領域AとBとは、波長分離手
段により互いに重なり合わないように分離される。従っ
て、結像光学装置では波長領域Aの光が物体に照射さ
れ、波長領域Aの光のみにより物体像が結像位置に結像
する。またオートフォーカス機構では波長領域Bの光が
物体に照射され、受光素子は波長領域Bの光のみを検出
する。従って、物体を観察状態にしたままオートフォー
カス機能を作動させても、オートフォーカスのための光
は結像位置における物体の結像に寄与しないし、物体を
結像するための光はオートフォーカス機能に干渉しな
い。
【0015】
【実施例】以下、具体的な実施例を説明する。
【0016】図1は、この発明の結像装置を顕微鏡に対
して適用した実施例を示している。この実施例は請求項
の装置の実施例になっている。
【0017】図中、符号10は観察の対象となる物体を
示している。符号12aは対物レンズ、符号12bはコ
リメートレンズ、符号12cは接眼レンズ、符号14
a,14bはダイクロイックミラー、符号16は照明光
源を示している。これら対物レンズ12a、コリメート
レンズ12b、接眼レンズ12c、ダイクロイックミラ
ー14a,14b、照明光源16は結像光学装置として
の顕微鏡系を構成している。
【0018】即ち、照明光源16からの光をコリメート
レンズ12bとダイクロイックミラー12aとにより対
物レンズ12aに導き、同対物レンズ12aを介して物
体10に照射する。物体10からの反射光を対物レンズ
12aとダイクロイックミラー14a,14bにより接
眼レンズ12cに導き、対物レンズ12aと接眼レンズ
12cとにより結像される物体像(虚像)を観察する。
【0019】図1において、符号20は、光ガイド部材
を示す。この実施例において、光ガイド部材20は光学
ファイバー束により構成され、一端部20cは、一まと
めにされて出入射端として形成され、2つに分岐して
又状に形成された他端は入射端20a、射出端20bと
なっており、入射端20aに近接対向して発光素子30
aが、射出端20bに近接対向して受光素子30bが、
それぞれ設けられている。出入射端20cに近接対向し
て集光レンズ18が、設けられている。
【0020】光ガイド部材20と発光素子30a,受光
素子30bと集光レンズ18と、ダイクロイックミラー
14a,14bはオートフォーカス機構の光学系部分を
構成する。ダイクロイックミラー14a,14bは光路
形成部材を成している。発光素子30aを発光させる
と、光は光ガイド部材20により案内されて、出入射端
20cから射出し、集光レンズ18により略平行な光束
にされ、ダイクロイックミラー14a、14bを介し
て、対物レンズ12aに導かれ、同対物レンズ12aを
介して物体10に照射される。物体10からの反射光は
対物レンズ12a、ダイクロイックミラー14a,14
b、集光レンズ18を介して光ガイド部材20の出入射
端20cに入射し、光ガイド部材20により受光素子3
0bに導かれ、光電変換される。
【0021】図1に示す光学系は、全体が一体的に形成
され、図示されない変位手段により対物レンズ12aの
光軸方向へ、全体が一体として変位できる様になってい
る。対物レンズ12aと集光レンズ18とは、対物レン
ズ12aの物体側焦点位置と出入射端20cの位置を幾
何光学的な共役関係としている。従って、発光素子30
aを発光させたとき、受光素子30bの出力が極大とな
るのは、発光素子30aからの光が物体10上に集光し
ているときであり、このときの状態が顕微鏡系の合焦状
態を与える。
【0022】オートフォーカス動作は、発光素子30a
を発光させて、受光素子30bの出力をモニターしつ
つ、図示されない制御検出手段(例えばマイクロコンピ
ューター)により、上述の図示されない変位手段を制御
して、全体を対物レンズ12aの光軸方向へ変位させ、
受光素子30bの出力が極大値を与える位置として、合
焦状態を検出する。
【0023】さて、この実施例において、照明光源16
は白色光源であり、白色光を放射する。そして、「波長
領域分離手段」は、発光素子30aを赤外光発光素子と
し、受光素子30bを赤外光受光素子とするとともに、
ダイクロイックミラー14a,14bを赤外光透過ミラ
ーとすることにより構成されている。赤外光発光素子は
赤外光のみを発光する発光素子であり、赤外光受光素子
は赤外光のみに反応する受光素子である。また赤外光透
過ミラーは白色を照射したとき、赤外光を選択的に透過
させるミラーである。
【0024】この実施例では、波長領域分離手段をこの
ように構成したから、照明光源16から放射される白色
光のうち、赤外光は物体10に照射されず、観測される
物体像も赤外光を除いた光で結像される。一方、受光素
子30bは、発光素子30aから放射されて、物体10
により反射された赤外光のみを受光し、照明光源16か
ら放射された赤外光成分を受光することがない。
【0025】従って、物体10を顕微鏡系で観察しつ
つ、自動ピント合わせを行っても、観察用の光がピント
合わせに干渉することがなく、常に適正なピント合わせ
が可能である。ダイクロイックミラー14a,14bを
通常の半透鏡とし、照明光源16とコリメートレンズ1
2bの間および、ダイクロイックミラー14bと接眼レ
ンズ12cの間に、赤外光除去フィルターを配備しても
良い。
【0026】図2は別の実施例を示している。この実施
例は、この発明を、製品検査用の撮像装置を結像光学装
置として実施した例であり請求項の実施例になってい
る。図2(a)において、符号1は結像光学装置の本体
を示す。結像光学装置本体1のケーシング100には、
図のように対物レンズ12A、結像レンズ12C、撮像
装置24、コリメートレンズ12B、集光レンズ18
A、ミラー14A,15A、半透鏡14B,15B、ラ
イトガイド25、移動手段6が固定的に設けられてい
る。
【0027】ライトガイド25は可撓性で、その一端部
は光源装置27に対向している。光源装置27は撮像照
明用で、白色光源である。光源装置27を点燈すると、
光はライトガイド25によりケーシング100内に導か
れ、赤外光フィルター26により赤外光を除去されたの
ち、コリメートレンズ12Bにより平行光束化され、ミ
ラー14A、半透鏡14Bにより反射されて、対物レン
ズ12Aを透過して射出し、所定位置に設置された物体
(被検体)10を照射する。
【0028】物体10からの反射光は、対物レンズ12
Aと結像レンズ12Cとを介して、撮像装置24に入射
する。このとき、結像光束中の赤外光成分が赤外光フィ
ルター28により除去される。撮像装置24はCCDカ
メラである。ピントが合っていれば、物体10の像が撮
像装置24の受光面上に結像する。対物レンズ12Aと
結像レンズ12Cとは結像光学系を構成するが、必要に
応じて、この光学系を顕微鏡光学系として構成すること
ができる。
【0029】結像光学装置本体1はステージ2の上に設
置されて、図の左右方向へ移動できるようになってお
り、ステップモーター3によりステージ2を駆動して、
結像光学装置本体1を対物レンズ12Aの光軸方向へ変
位させるようになっている。従って、ステージ2とステ
ップモーター3とは変位手段を構成する。
【0030】移動手段6は、この実施例では電歪素子
と、これを駆動するアクチュエータ回路とにより構成さ
れている。電歪素子に代えて磁歪素子を用いることもで
きる。
【0031】制御装置7は、インターフェイスを備えた
マイクロコンピューターであり、装置全体を制御する
が、特にオートフォーカス機構に関しては、制御検出手
段を構成する。
【0032】図2(a)に符号200で示す光ガイド部
材は、図2(b)に示すように、一端が出入射端200
Cに形成され、他端は2つに分岐して二又状に形成され
ている。分岐した端部の一方は入射端200aであり、
発光素子30aからの光を入射されるようになってい
る。分岐した端部の他方は射出端200bであり、受光
素子30bに向かって光を射出するようになっている。
図1の実施例と同じく、発光素子30aは赤外光発光素
子であり、受光素子30bは赤外光受光素子である。発
光素子30aと受光素子30bとは検出系を構成し、図
2(a)においては符号5で示されている。発光素子3
0aの点滅は制御装置7により制御され、受光素子30
bの出力は制御装置7に入力される。
【0033】発光素子30aを発光させると、光は入射
端200aから光ガイド部材200に入射し、同部材2
00にガイドされて出入射端200cから射出して集光
レンズ18Aにより平行光束化され、光路形成部材を構
成するミラー15Aと半透鏡15Bを介して対物レンズ
12Aに入射し、同レンズ12Aを透過して物体10を
照射する。物体10による反射光は、上記の光路を逆に
進み、光ガイド部材200の射出端200bから射出し
て受光素子30bにより光電変換される。
【0034】さて、図3の上の部分の図においては、光
ガイド部材200が「基準状態」にあり、出入力端20
0cが、対物レンズ12Aと集光レンズ18Aとによ
り、対物レンズ12Aの物体側焦点位置と共役な結像関
係となっている。このとき、図示のように対物レンズ1
2Aの物体側焦点位置が物体10上に合致していると、
対物レンズ12Aと集光レンズ18とにより、物体10
と出入力端200cとが共役な結像関係となる。従っ
て、この状態で発光素子30aを点燈させて物体10を
照射すると、物体10からの反射光は、理論的にはその
全部が出入射端200cに戻ることになる。
【0035】これに対し、物体10の位置が対物レンズ
12Aの光軸方向へずれると、物体10と出入射端20
0cとの共役関係が崩れるから、被検体0からの反射光
の一部は出入力端40へ入射しなくなる。従って、被検
体0の位置が対物レンズ12Aの物体側焦点位置からず
れると、光ガイド部材200を介して受光素子30bが
受光する受光量は、図3に符号5Aで示す曲線のように
減少する。換言すれば、光ガイド部材200を「基準状
態」に置いて発光素子30aを発光させたとき、受光素
子30bの出力が極大となるのは、物体10が対物レン
ズ12Aの物体側焦点位置に合致しているときであり、
結像光学装置のピントが物体10に合っているときであ
る。
【0036】物体10の位置が、図3の下の図のように
対物レンズ12Aの物体側焦点位置からδだけずれた状
態を考えてみる。このとき、発光素子30aを点燈し
て、光ガイド部材200の出入射端200cを集光レン
ズ18Aの光軸方向へ変位させてみると、受光素子30
bの受光する光量は出入射端200cの位置により変化
するが、受光光量が極大となるのは、物体10と出入射
端200cとが共役関係となるときである。
【0037】図3の下の図は、物体10と出入射端20
0cとが共役関係となった状態を示している。即ち、図
3の上の図の位置から、物体10がδだけずれたとき、
出入射端200cをΔだけ変位させて、物体10と出入
射端200cとを、再び共役関係にした状態を示してい
る。この状態から出入射端200cを変位させると、受
光素子30bの出力は図3に符号5Bで示す曲線のよう
に減少する。
【0038】対物レンズ12Aと集光レンズ18Aとの
合成結像系において、基準状態における物体10の位置
を物体位置、光ガイド部材200の出入射端200cを
像位置と考えたときの結像倍率をβとすると、周知のよ
うに、Δ=β2・δの関係が成り立つ。従って、図3の
上の図の状態から、下の図の状態のように物体10の位
置がずれたとき、光ガイド部材200の出入射端200
cを変位させて、受光素子30bの出力が極大になる位
置を検出することにより距離Δを知れば、物体10の変
位量δは、Δ/β2により知ることができる。従って、
このことを利用して、オートフォーカスを行うことが出
来るのである。
【0039】以下、実施例装置によるオートフォーカス
操作を伴う被検体検査プロセスを説明する。図2を参照
すると、先ず物体10を所定の位置に設置し、光ガイド
部材200は基準状態に設置する。この基準状態の設定
は制御装置7により行う。この状態で発光素子30aを
点燈する。このとき受光素子30bの出力は制御装置7
に取り込まれ、デジタル信号に変換されてメモリに入力
される。制御装置7はステップモーター3を駆動制御し
てステージ2を移動させる。これにより、結像光学装置
本体1と光ガイド部材200とは一体的に変位する。こ
の変位に伴う受光素子30bの出力変化を制御装置7に
取り込み、上記出力の極大値を与える位置を検出する。
極大値を与える結像光学装置本体位置を検出する工程は
制御装置7に内臓されたプログラムにより自動的に行わ
れる。このプログラムのアルゴリズムは種々のものが可
能であるが、一例としては前述した特開昭62−187
057号公報に開示された公知の方法を利用することが
できる。
【0040】このようにして、極大値を与える位置が検
出されたら、その位置に結像光学装置本体1を変位させ
る。かくして初期設定が行われる。結像光学装置本体1
の上記変位は制御装置7によりステップモーター3を駆
動してステージ2を移動させることにより行う。この状
態で結像光学装置のピントは物体10に合っている。そ
こで、光源装置27を点燈して物体10の照明を行い検
査用撮像を実行する。即ち、撮像装置13の出力は制御
装置7に取り込まれて必要な画像処理を受ける。検査用
撮像が行われる間、発光素子43は消灯させる。また、
上記ピントの合った状態は制御装置7のメモリ内に記憶
される。
【0041】上記検査用撮像が終わったら物体10を移
動させ(検査個所が2ヵ所以上の場合)、もしくは物体
の交換を行う。
【0042】続いて発光素子30aを発光させ、移動手
段6により光ガイド部材200の出入射端200cを集
光レンズ18Aの光軸方向へ変位させて、受光素子30
bの出力が極大となる位置を制御装置7により検出す
る。そして、上記初期設定状態から上記検出位置までの
光ガイド部材4の変位量(図3のΔ)を検出する。そし
て、物体10と対物レンズ12Aの物体側焦点位置との
ずれ(図3のδ)を算出する。算出はδ=Δ/β2に従
って行えば良い。特にβ=1に設定しておくとδ=Δと
なって、算出が容易である。かくして新たなピント位置
が検出される。
【0043】次に、算出されたδに従って結像光学装置
本体1を新たなピント位置へ変位させて、物体10への
ピントを合わせる。この状態で、検査用撮像を実行す
る。この間に、光ガイド部材200は基準状態に戻す。
【0044】この実施例で、波長領域分離手段は、発光
素子30aを赤外光発光素子、受光素子30bを赤外光
受光素子とし、且つ赤外光フィルター26,28を図2
のように配備したことにより構成されている。このよう
に波長領域分離手段を構成したことに伴い、撮像装置2
4の受光部に結像する光は赤外光を含まず、受光素子3
0bは赤外光のみを検出する。従って、物体10を撮像
装置24により撮像状態にしたまま、ピント合わせを行
っても、オートフォーカス工程は良好に行われることに
なる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、オー
トフォーカス機能を持つ新規な結像装置を提供できる。
この装置は上記の如き構成となっているので、物体を結
像させるための照明光を物体に照射したままで、オート
フォーカス機構によるピント合わせを適正に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例を示す図である。
【図2】別実施例を示す図である。
【図3】図2の実施例における、ピント合わせの原理を
説明するための図である。
【符号の説明】
10 物体 12a 対物レンズ 12b コリメートレンズ 12c 接眼レンズ 16 照明光源 18 集光レンズ 20光ガイド部材 30a (赤外光)発光素子 30b (赤外光)受光素子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照明光を対物レンズを介して物体に照射
    し、物体からの反射光を上記対物レンズを含む結像光学
    系により所定位置に結像させる結像光学装置と、 合焦位置検出用の光を上記対物レンズを介して上記物体
    に照射し、物体により反射された光を上記対物レンズを
    介して合焦位置検出用の受光素子へ導き上記物体に対す
    る合焦状態を検出するオートフォーカス機構と、 上記結像光学装置において物体の結像に用いる光の波長
    領域と、上記オートフォーカス機構において合焦位置検
    出に用いる光の波長領域を互いに分離する、波長領域分
    離手段とを有し、 上記オートフォーカス機構が、 一端が出入射端に形成され、他端が2つに分岐して入射
    端及び射出端をなす光ガイド部材と、 この光ガイド部材の、入射端側に設けられた発光素子お
    よび射出端側に設けられた受光素子と、 結像光学装置本体と一体化され、上記発光素子から放射
    され上記光ガイド部材の出入射端から射出する光を集光
    する集光レンズと、 この集光レンズを透過した光束が上記対物レンズを介し
    て、物体に照射されるように、上記集光レンズと対物レ
    ンズの間の光路を形成するようにして結像光学装置本体
    と一体化された光路形成部材と、 上記結像光学装置本体と光ガイド部材を一体として、上
    記対物レンズの光軸方向へ変位させる変位手段と、 上記変位手段を制御し、結像光学装置本体の変位に伴
    う、上記受光素子の受光量の極大値を検出する制御検出
    手段とを有することを特徴とする、オートフォーカス機
    能を持つ結像装置。
  2. 【請求項2】照明光を対物レンズを介して物体に照射
    し、物体からの反射光を上記対物レンズを含む結像光学
    系により所定位置に結像させる結像光学装置と、 合焦位置検出用の光を上記対物レンズを介して上記物体
    に照射し、物体により反射された光を上記対物レンズを
    介して合焦位置検出用の受光素子へ導き上記物体に対す
    る合焦状態を検出するオートフォーカス機構と、 上記結像光学装置において物体の結像に用いる光の波長
    領域と、上記オートフォーカス機構において合焦位置検
    出に用いる光の波長領域を互いに分離する、波長領域分
    離手段とを有し、 オートフォーカス機構が、 一端が出入射端に形成され、他端が2つに分岐して入射
    端及び射出端をなす光ガイド部材と、 この光ガイド部材の、入射端側に設けられた発光素子お
    よび射出端側に設けられた受光素子と、 結像光学装置本体と一体化され、上記発光素子から放射
    され上記光ガイド部材の出入射端から射出する光を集光
    する集光レンズと、 この集光レンズを透過した光束が上記対物レンズを介し
    て、物体に照射されるように、上記集光レンズと対物レ
    ンズの間の光路を形成するようにして結像光学装置本体
    と一体化された光路形成部材と、 上記結像光学装置本体と光ガイド部材を一体として、上
    記対物レンズの光軸方向へ変位させる変位手段と、 上記結像光学装置本体に対し、上記光ガイド部材の少な
    くとも出入射端を上記集光レンズの光軸方向に変位させ
    る移動手段と、 上記変位手段及び移動手段を制御し、結像光学装置本体
    及び/または光ガイド部材の変位に伴う、上記受光素子
    の受光量の極大値を検出する制御検出手段と、を有する
    ことを特徴とするオートフォーカス機能を持つ結像装
    置。
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