JP2615286B2 - オートフォーカス装置および方法 - Google Patents
オートフォーカス装置および方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オートフォーカス装
置及び方法に関する。この発明は顕微鏡、特に検査用顕
微鏡や検査用撮像装置等に利用できる。
置及び方法に関する。この発明は顕微鏡、特に検査用顕
微鏡や検査用撮像装置等に利用できる。
【0002】
【従来の技術】検査用の顕微鏡や撮像装置では多数の同
種被検体を光学的に検査するのであるが、被検体を取り
替えるたびに、あるいは被検体の検査個所を変えるたび
にピント合わせを行わねばならない面倒がある。
種被検体を光学的に検査するのであるが、被検体を取り
替えるたびに、あるいは被検体の検査個所を変えるたび
にピント合わせを行わねばならない面倒がある。
【0003】このような面倒を軽減するために、顕微鏡
のピント合わせを自動的に行う方法が提案されている
(特開昭62−187057号公報)。
のピント合わせを自動的に行う方法が提案されている
(特開昭62−187057号公報)。
【0004】この方法は有効であるが、顕微鏡本体を変
位させてピント合わせを行うので、高速なピント合わせ
が困難であり、被検体の移動にピントが追従しないとい
う問題があった。
位させてピント合わせを行うので、高速なピント合わせ
が困難であり、被検体の移動にピントが追従しないとい
う問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な問題を有効に解決するべくなされたものであって、迅
速な自動ピント合わせの可能なオートフォーカス装置お
よび方法の提供を目的としている。
な問題を有効に解決するべくなされたものであって、迅
速な自動ピント合わせの可能なオートフォーカス装置お
よび方法の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のオートフォー
カス装置は「結像光学装置のピント合わせを自動的に行
う装置」である。「結像光学装置」は、例えば検査用顕
微鏡や検査用撮像装置等である。
カス装置は「結像光学装置のピント合わせを自動的に行
う装置」である。「結像光学装置」は、例えば検査用顕
微鏡や検査用撮像装置等である。
【0007】この装置は、光ガイド部材と、発光素子お
よび受光素子と、集光レンズと、光路形成部材と、変位
手段および移動手段と、制御検出手段とを有する。
よび受光素子と、集光レンズと、光路形成部材と、変位
手段および移動手段と、制御検出手段とを有する。
【0008】「光ガイド部材」は、一端が出入射端に形
成され、他端が二又状に形成されており、二又状の各端
部は入射端及び射出端をなす。
成され、他端が二又状に形成されており、二又状の各端
部は入射端及び射出端をなす。
【0009】「発光素子」は、光ガイド部材の、二又側
の入射端側に設けられ、入射端に向かって発光する。発
光素子としてはLDやLED等を適宜用いることができ
る。 「受光素子」は、光ガイド部材の二又側の射出端側に設
けられ、射出端から射出する光を受光する。
の入射端側に設けられ、入射端に向かって発光する。発
光素子としてはLDやLED等を適宜用いることができ
る。 「受光素子」は、光ガイド部材の二又側の射出端側に設
けられ、射出端から射出する光を受光する。
【0010】「集光レンズ」は、結像光学装置本体と一
体化され、発光素子から放射され光ガイド部材の出入射
端から射出する光を集光する。集光レンズの役割は、光
ガイド部材の出入射端から射出する発散性の光束を平行
光束に近い光束とすることであり、上記光束は集光レン
ズにより必ずしも集光光束とされる訳ではない。
体化され、発光素子から放射され光ガイド部材の出入射
端から射出する光を集光する。集光レンズの役割は、光
ガイド部材の出入射端から射出する発散性の光束を平行
光束に近い光束とすることであり、上記光束は集光レン
ズにより必ずしも集光光束とされる訳ではない。
【0011】「光路形成部材」は、集光レンズを透過し
た光束が結像光学系の対物レンズを介して、物体に照射
されるように、集光レンズと対物レンズの間の光路を形
成するようにして結像光学装置本体と一体化される。光
路形成部材としては1以上の半透鏡やミラー、ビームス
プリッターを用いることができる。
た光束が結像光学系の対物レンズを介して、物体に照射
されるように、集光レンズと対物レンズの間の光路を形
成するようにして結像光学装置本体と一体化される。光
路形成部材としては1以上の半透鏡やミラー、ビームス
プリッターを用いることができる。
【0012】「変位手段」は、結像光学装置本体と光ガ
イド部材を対物レンズの光軸方向へ変位させるための手
段である。
イド部材を対物レンズの光軸方向へ変位させるための手
段である。
【0013】「移動手段」は、結像光学装置本体に対し
て、光ガイド部材の「少なくとも出入射端」を集光レン
ズの光軸方向に変位させる手段である。
て、光ガイド部材の「少なくとも出入射端」を集光レン
ズの光軸方向に変位させる手段である。
【0014】「制御検出手段」は、変位手段及び移動手
段を制御し、且つ、結像光学装置本体及び/または光ガ
イド部材の変位に伴う、受光素子の受光量の極大値を検
出する。この制御検出手段は例えば、必要なインターフ
ェイスを備えたコンピューターにより実現することがで
きる。
段を制御し、且つ、結像光学装置本体及び/または光ガ
イド部材の変位に伴う、受光素子の受光量の極大値を検
出する。この制御検出手段は例えば、必要なインターフ
ェイスを備えたコンピューターにより実現することがで
きる。
【0015】光ガイド部材は、光ファイバー束により構
成することができるが(請求項2)、プラスチック等に
よる単体として構成しても良い。
成することができるが(請求項2)、プラスチック等に
よる単体として構成しても良い。
【0016】請求項3のオートフォーカス方法は上記オ
ートフォーカス装置を用いて結像光学装置のピント合わ
せを自動的に行う方法であり、以下の如き手順で行われ
る。
ートフォーカス装置を用いて結像光学装置のピント合わ
せを自動的に行う方法であり、以下の如き手順で行われ
る。
【0017】光ガイド部材を「基準状態」に置き、物体
を所定の位置に配備して発光素子を発光させ、この光を
結像光学装置の対物レンズを介して上記物体に照射しつ
つ、結像光学装置本体と光ガイド部材とを一体として対
物レンズの光軸方向へ変位させ、受光素子の受光量が極
大となる位置として結像光学装置のピント位置を設定す
ることにより初期設定を行う。
を所定の位置に配備して発光素子を発光させ、この光を
結像光学装置の対物レンズを介して上記物体に照射しつ
つ、結像光学装置本体と光ガイド部材とを一体として対
物レンズの光軸方向へ変位させ、受光素子の受光量が極
大となる位置として結像光学装置のピント位置を設定す
ることにより初期設定を行う。
【0018】「基準状態」とは、光ガイド部材の出入射
端と対物レンズの物体側焦点位置が、対物レンズ及び集
光レンズにより共役な結像関係となる状態である。ま
た、光ガイド部材が、光ファイバー束で構成されている
場合のように変形可能であるときは、結像光学装置本体
と「一体に」変位するのは、光ガイド部材の出入射端部
のみでよい。
端と対物レンズの物体側焦点位置が、対物レンズ及び集
光レンズにより共役な結像関係となる状態である。ま
た、光ガイド部材が、光ファイバー束で構成されている
場合のように変形可能であるときは、結像光学装置本体
と「一体に」変位するのは、光ガイド部材の出入射端部
のみでよい。
【0019】上記初期設定がなされた状態において、結
像光学装置による物体の観察や検査が行われる。その後
上記物体を移動もしくは交換する。物体を移動させるの
は、物体に対する検査個所を変える場合である。
像光学装置による物体の観察や検査が行われる。その後
上記物体を移動もしくは交換する。物体を移動させるの
は、物体に対する検査個所を変える場合である。
【0020】このように物体の移動もしくは交換を行っ
た後、発光素子を発光させ、結像光学装置本体を移動さ
せることなく、光ガイド部材の出入射端を集光レンズ光
軸方向へ変位させ、上記初期設定状態と上記受光素子の
受光出力が極大となる位置との間の距離を検出し、この
距離に応じて結像光学装置本体を対物レンズ光軸方向へ
所定距離変位させて新たなピント位置設定を行う。
た後、発光素子を発光させ、結像光学装置本体を移動さ
せることなく、光ガイド部材の出入射端を集光レンズ光
軸方向へ変位させ、上記初期設定状態と上記受光素子の
受光出力が極大となる位置との間の距離を検出し、この
距離に応じて結像光学装置本体を対物レンズ光軸方向へ
所定距離変位させて新たなピント位置設定を行う。
【0021】
【作用】このように、この発明においては、一旦「初期
状態」が設定されると、結像光学装置本体を移動させる
ことなく光ガイド部材のみを変位させて新たなピント位
置の検出を行い、検出された新たなピント位置へ結像光
学装置本体を直接的に移動させる。
状態」が設定されると、結像光学装置本体を移動させる
ことなく光ガイド部材のみを変位させて新たなピント位
置の検出を行い、検出された新たなピント位置へ結像光
学装置本体を直接的に移動させる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照しながら具体的な実施例に
即して説明する。
即して説明する。
【0023】図1(a)は、製品検査用の撮像装置を結
像光学装置として、この発明を適用した実施例装置を略
示している。
像光学装置として、この発明を適用した実施例装置を略
示している。
【0024】図中、符号1は結像光学装置の本体を示
す。結像光学装置本体1のケーシング10には、図のよ
うに対物レンズ11、結像レンズ12、撮像装置13、
コリメートレンズ14、集光レンズ18、ミラー15,
17、半透鏡16A,16B、ライトガイド19、移動
手段6が固定的に設けられている。
す。結像光学装置本体1のケーシング10には、図のよ
うに対物レンズ11、結像レンズ12、撮像装置13、
コリメートレンズ14、集光レンズ18、ミラー15,
17、半透鏡16A,16B、ライトガイド19、移動
手段6が固定的に設けられている。
【0025】ライトガイド19は可撓性で、その一端部
は光源装置20に対向している。光源装置20は撮像照
明用で適宜の光源を用いることができるが、この実施例
ではハロゲンランプが用いられている。光源装置20を
点燈すると、光はライトガイド19によりケーシング1
0内に導かれ、コリメートレンズ14により平行光束化
され、ミラー15、半透鏡16Aにより反射されて、対
物レンズ11を透過して射出し、所定位置に設置された
物体である被検体0を照射する。
は光源装置20に対向している。光源装置20は撮像照
明用で適宜の光源を用いることができるが、この実施例
ではハロゲンランプが用いられている。光源装置20を
点燈すると、光はライトガイド19によりケーシング1
0内に導かれ、コリメートレンズ14により平行光束化
され、ミラー15、半透鏡16Aにより反射されて、対
物レンズ11を透過して射出し、所定位置に設置された
物体である被検体0を照射する。
【0026】被検体0からの反射光は対物レンズ11と
結像レンズ12とを介して、撮像装置13に入射する。
この例に於いて撮像装置13はCCDカメラである。ピ
ントが合っていれば、被検体0の像が撮像素子13の受
光面上に結像する。対物レンズ11と結像レンズ12と
は結像光学系を構成するが、必要に応じて、この光学系
を顕微鏡光学系として構成することができる。
結像レンズ12とを介して、撮像装置13に入射する。
この例に於いて撮像装置13はCCDカメラである。ピ
ントが合っていれば、被検体0の像が撮像素子13の受
光面上に結像する。対物レンズ11と結像レンズ12と
は結像光学系を構成するが、必要に応じて、この光学系
を顕微鏡光学系として構成することができる。
【0027】結像光学装置本体1はステージ2の上に設
置されて、図の左右方向へ移動できるようになってお
り、ステップモーター3によりステージ2を駆動して、
結像光学装置本体1を対物レンズ11の光軸方向へ変位
させるようになっている。従って、ステージ2とステッ
プモーター3とは変位手段を構成する。
置されて、図の左右方向へ移動できるようになってお
り、ステップモーター3によりステージ2を駆動して、
結像光学装置本体1を対物レンズ11の光軸方向へ変位
させるようになっている。従って、ステージ2とステッ
プモーター3とは変位手段を構成する。
【0028】移動手段6は、この実施例では電歪素子
と、これを駆動するアクチュエータ回路とにより構成さ
れている。電歪素子に代えて磁歪素子を用いることもで
きる。
と、これを駆動するアクチュエータ回路とにより構成さ
れている。電歪素子に代えて磁歪素子を用いることもで
きる。
【0029】制御装置7は、インターフェイスを備えた
マイクロコンピューターであり、装置全体を制御する
が、特にオートフォーカス装置に関しては制御検出手段
を構成する。
マイクロコンピューターであり、装置全体を制御する
が、特にオートフォーカス装置に関しては制御検出手段
を構成する。
【0030】図1(a)に符号4で示す光ガイド部材
は、図1(b)に示すように、一端が出入射端40に形
成され、他端は二又状に形成されている。二又状端部の
一方は入射端41であり、発光素子43からの光を入射
されるようになっている。二又状端部の他方は射出端4
2であり、受光素子44に向かって光を射出するように
なっている。発光素子43はこの実施例においてLED
である。発光素子43と受光素子44とは検出系を構成
し、図1(a)において符号5で示されている。発光素
子の点滅は制御装置7により制御され、受光素子44の
出力は制御装置7に入力される。
は、図1(b)に示すように、一端が出入射端40に形
成され、他端は二又状に形成されている。二又状端部の
一方は入射端41であり、発光素子43からの光を入射
されるようになっている。二又状端部の他方は射出端4
2であり、受光素子44に向かって光を射出するように
なっている。発光素子43はこの実施例においてLED
である。発光素子43と受光素子44とは検出系を構成
し、図1(a)において符号5で示されている。発光素
子の点滅は制御装置7により制御され、受光素子44の
出力は制御装置7に入力される。
【0031】発光素子43を発光させると、光は入射端
41から光ガイド部材4に入射し、同部材4にガイドさ
れて出入射端40から射出して集光レンズ18により平
行光束化され、光路形成部材を構成するミラー17と半
透鏡16Aを介して対物レンズ11に入射し、同レンズ
11を透過して被検体0を照射する。被検体0による反
射光は、上記の光路を逆に進み、光ガイド部材4の射出
端42から射出して受光素子44により光電変換され
る。
41から光ガイド部材4に入射し、同部材4にガイドさ
れて出入射端40から射出して集光レンズ18により平
行光束化され、光路形成部材を構成するミラー17と半
透鏡16Aを介して対物レンズ11に入射し、同レンズ
11を透過して被検体0を照射する。被検体0による反
射光は、上記の光路を逆に進み、光ガイド部材4の射出
端42から射出して受光素子44により光電変換され
る。
【0032】さて、図2の上の部分の図においては、光
ガイド部材4が基準状態にあり、出入力端40が対物レ
ンズ11と集光レンズ18とにより、対物レンズ11の
物体側焦点位置と共役な結像関係となっている。このと
き、図示のように対物レンズ11の物体側焦点位置が被
検体0上に合致していると、対物レンズ11と集光レン
ズ18とにより、被検体0と出入力端40とが共役な結
像関係となるから、発光素子43を点燈させて被検体0
を照射すると、被検体0からの反射光は理論的にはその
全部が出入力端40に戻ることになる。
ガイド部材4が基準状態にあり、出入力端40が対物レ
ンズ11と集光レンズ18とにより、対物レンズ11の
物体側焦点位置と共役な結像関係となっている。このと
き、図示のように対物レンズ11の物体側焦点位置が被
検体0上に合致していると、対物レンズ11と集光レン
ズ18とにより、被検体0と出入力端40とが共役な結
像関係となるから、発光素子43を点燈させて被検体0
を照射すると、被検体0からの反射光は理論的にはその
全部が出入力端40に戻ることになる。
【0033】これに対し、被検体0の位置が対物レンズ
11の光軸方向へずれると、被検体0と出入力端40と
の共役関係が崩れるから、被検体0からの反射光の一部
は出入力端40へ入射しなくなる。従って、被検体0の
位置が対物レンズ11の物体側焦点位置からずれると、
光ガイド部材4を介して受光素子44が受光する受光量
は図2に符号5Aで示す曲線のように減少する。換言す
れば、光ガイド部材を基準状態に置いて発光素子43を
発光させたとき、受光素子44の出力が極大となるの
は、被検体0が対物レンズ11の物体側焦点位置に合致
しているときであり、結像光学装置のピントが被検体0
に合っているときである。
11の光軸方向へずれると、被検体0と出入力端40と
の共役関係が崩れるから、被検体0からの反射光の一部
は出入力端40へ入射しなくなる。従って、被検体0の
位置が対物レンズ11の物体側焦点位置からずれると、
光ガイド部材4を介して受光素子44が受光する受光量
は図2に符号5Aで示す曲線のように減少する。換言す
れば、光ガイド部材を基準状態に置いて発光素子43を
発光させたとき、受光素子44の出力が極大となるの
は、被検体0が対物レンズ11の物体側焦点位置に合致
しているときであり、結像光学装置のピントが被検体0
に合っているときである。
【0034】さて、被検体0の位置が図2の下の図のよ
うに対物レンズ11の物体側焦点位置からδだけずれた
状態を考えてみる。このとき、発光素子43を点燈し
て、光ガイド部材4の出入力端40を集光レンズ18の
光軸方向へ変位させてみると、受光素子44の受光する
光量は出入力端40の位置により変化するが、受光光量
が極大となるのは、被検体0と出入力端40とが共役関
係となるときである。
うに対物レンズ11の物体側焦点位置からδだけずれた
状態を考えてみる。このとき、発光素子43を点燈し
て、光ガイド部材4の出入力端40を集光レンズ18の
光軸方向へ変位させてみると、受光素子44の受光する
光量は出入力端40の位置により変化するが、受光光量
が極大となるのは、被検体0と出入力端40とが共役関
係となるときである。
【0035】図2の下の図は、被検体0と出入力端40
とが共役関係となった状態を示している。即ち、図2の
上の図の位置から被検体0がδだけずれたとき、出入力
端40をΔだけ変位させて被検体0と出入力端40とを
共役関係にした状態を示している。この状態から出入力
端40を変位させると、受光素子44の出力は図2に符
号5Bで示す曲線のように減少する。
とが共役関係となった状態を示している。即ち、図2の
上の図の位置から被検体0がδだけずれたとき、出入力
端40をΔだけ変位させて被検体0と出入力端40とを
共役関係にした状態を示している。この状態から出入力
端40を変位させると、受光素子44の出力は図2に符
号5Bで示す曲線のように減少する。
【0036】対物レンズ11と集光レンズ18との合成
結像系において、基準状態における被検体0の位置を物
体位置、光ガイド部材4の出入力端40を像位置と考え
たときの結像倍率をβとすると、周知のように、Δ=β
2・δの関係が成り立つ。従って、図2の上の図の状態
から下の図の状態のように被検体0の位置がずれたと
き、光ガイド部材4の出入力端40を変位させて受光素
子44の出力が極大になる位置を検出することにより距
離Δを知れば、被検体0の変位量δはΔ/β2により知
ることができる。従って、このことを利用して、オート
フォーカスを行うことが出来るのである。
結像系において、基準状態における被検体0の位置を物
体位置、光ガイド部材4の出入力端40を像位置と考え
たときの結像倍率をβとすると、周知のように、Δ=β
2・δの関係が成り立つ。従って、図2の上の図の状態
から下の図の状態のように被検体0の位置がずれたと
き、光ガイド部材4の出入力端40を変位させて受光素
子44の出力が極大になる位置を検出することにより距
離Δを知れば、被検体0の変位量δはΔ/β2により知
ることができる。従って、このことを利用して、オート
フォーカスを行うことが出来るのである。
【0037】以下、実施例装置によるオートフォーカス
操作を伴う被検体検査プロセスを説明する。この例は、
請求項3の方法の実施例でもある。
操作を伴う被検体検査プロセスを説明する。この例は、
請求項3の方法の実施例でもある。
【0038】図1を参照すると、先ず被検体0を所定の
位置に設置し、光ガイド部材4は基準状態に設置する。
この基準状態の設定は制御装置7により行う。この状態
で発光素子43を点燈する。このとき受光素子44の出
力は制御装置7に取り込まれ、デジタル信号に変換され
てメモリに入力される。
位置に設置し、光ガイド部材4は基準状態に設置する。
この基準状態の設定は制御装置7により行う。この状態
で発光素子43を点燈する。このとき受光素子44の出
力は制御装置7に取り込まれ、デジタル信号に変換され
てメモリに入力される。
【0039】制御装置7はステップモーター3を駆動制
御してステージ2を移動させる。これにより、結像光学
装置本体1と光ガイド部材4とは一体的に変位する。こ
の変位に伴う受光素子44の出力変化を制御装置7に取
り込み、上記出力の極大値を与える位置を検出する。極
大値を与える結像光学装置本体位置を検出する工程は制
御装置7に内臓されたプログラムにより自動的に行われ
る。このプログラムのアルゴリズムは種々のものが可能
であるが、一例としては前述した特開昭62−1870
57号公報に開示された公知の方法を利用することがで
きる。
御してステージ2を移動させる。これにより、結像光学
装置本体1と光ガイド部材4とは一体的に変位する。こ
の変位に伴う受光素子44の出力変化を制御装置7に取
り込み、上記出力の極大値を与える位置を検出する。極
大値を与える結像光学装置本体位置を検出する工程は制
御装置7に内臓されたプログラムにより自動的に行われ
る。このプログラムのアルゴリズムは種々のものが可能
であるが、一例としては前述した特開昭62−1870
57号公報に開示された公知の方法を利用することがで
きる。
【0040】このようにして、極大値を与える位置が検
出されたら、その位置に結像光学装置本体1を変位させ
る。かくして初期設定が行われる。結像光学装置本体1
の上記変位は制御装置7によりステップモーター3を駆
動してステージ2を移動させることにより行う。この状
態で結像光学装置のピントは被検体0に合っている。そ
こで、光源装置20を点燈して被検体0の照明を行い検
査用撮像を実行する。即ち、撮像装置13の出力は制御
装置7に取り込まれて必要な画像処理を受ける。検査用
撮像が行われる間、発光素子43は消灯させる。また、
上記ピントの合った状態は制御装置7のメモリ内に記憶
される。
出されたら、その位置に結像光学装置本体1を変位させ
る。かくして初期設定が行われる。結像光学装置本体1
の上記変位は制御装置7によりステップモーター3を駆
動してステージ2を移動させることにより行う。この状
態で結像光学装置のピントは被検体0に合っている。そ
こで、光源装置20を点燈して被検体0の照明を行い検
査用撮像を実行する。即ち、撮像装置13の出力は制御
装置7に取り込まれて必要な画像処理を受ける。検査用
撮像が行われる間、発光素子43は消灯させる。また、
上記ピントの合った状態は制御装置7のメモリ内に記憶
される。
【0041】上記検査用撮像が終わったら被検体0を移
動させ(検査個所が2ヵ所以上の場合)、もしくは被検
体の交換を行う。
動させ(検査個所が2ヵ所以上の場合)、もしくは被検
体の交換を行う。
【0042】続いて発光素子43を発光させ、移動手段
6により光ガイド部材4の出入力端40を集光レンズ1
8の光軸方向へ変位させて、受光素子44の出力が極大
となる位置を制御装置7により検出する。そして、上記
初期設定状態から上記検出位置までの光ガイド部材4の
変位量(図2のΔ)を検出する。そして、被検体0と対
物レンズ11の物体側焦点位置とのずれ(図2のδ)を
算出する。算出はδ=Δ/β2に従って行えば良い。特
にβ=1に設定しておくとδ=Δとなって、算出が容易
である。かくして新たなピント位置が検出される。
6により光ガイド部材4の出入力端40を集光レンズ1
8の光軸方向へ変位させて、受光素子44の出力が極大
となる位置を制御装置7により検出する。そして、上記
初期設定状態から上記検出位置までの光ガイド部材4の
変位量(図2のΔ)を検出する。そして、被検体0と対
物レンズ11の物体側焦点位置とのずれ(図2のδ)を
算出する。算出はδ=Δ/β2に従って行えば良い。特
にβ=1に設定しておくとδ=Δとなって、算出が容易
である。かくして新たなピント位置が検出される。
【0043】次に、算出されたδに従って結像光学装置
本体1を新たなピント位置へ変位させて、被検体0への
ピントを合わせる。この状態で、検査用撮像を実行す
る。この間に、光ガイド部材4は基準状態に戻す。
本体1を新たなピント位置へ変位させて、被検体0への
ピントを合わせる。この状態で、検査用撮像を実行す
る。この間に、光ガイド部材4は基準状態に戻す。
【0044】以後は上記工程(初期設定より後の工程)
を必要に応じて繰り返せば良い。図3に上記プロセスを
工程図として示す。
を必要に応じて繰り返せば良い。図3に上記プロセスを
工程図として示す。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば新規な
オートフォーカス装置および方法を提供できる。この発
明の方法および装置では、初期設定後、新たなピント位
置の検出を質量の小さい光ガイド部材のみの変位で行
い、結像光学装置本体は検出された新たなピント位置へ
直接に移動させられるので、初期設定後、物体の移動も
しくは交換に伴う自動ピント調整を高速に行うことが可
能である。
オートフォーカス装置および方法を提供できる。この発
明の方法および装置では、初期設定後、新たなピント位
置の検出を質量の小さい光ガイド部材のみの変位で行
い、結像光学装置本体は検出された新たなピント位置へ
直接に移動させられるので、初期設定後、物体の移動も
しくは交換に伴う自動ピント調整を高速に行うことが可
能である。
【0046】なお、この発明では、上述の如く集光レン
ズを結像光学装置本体と一体化し、集光レンズに対して
光ガイド部材の出入射端を移動させてピント位置の検出
を行っているが、集光レンズを光ガイド部材の出入射端
に一体化させ、上記出入射端と集光レンズとを一体とし
て、集光レンズの光軸方向へ移動させてピント位置を検
出することも可能であることを付記して置く。
ズを結像光学装置本体と一体化し、集光レンズに対して
光ガイド部材の出入射端を移動させてピント位置の検出
を行っているが、集光レンズを光ガイド部材の出入射端
に一体化させ、上記出入射端と集光レンズとを一体とし
て、集光レンズの光軸方向へ移動させてピント位置を検
出することも可能であることを付記して置く。
【図1】この発明の1実施例を説明するための図で、
(a)は装置概要図、(b)は光ガイド部材を説明する
ための図である。
(a)は装置概要図、(b)は光ガイド部材を説明する
ための図である。
【図2】ピント合わせの原理を説明するための図であ
る。
る。
【図3】図1の実施例によるピント合わせの工程を示す
工程図である。
工程図である。
1 結像光学装置本体 2 ステージ 3 ステップモーター 4 光ガイド部材 6 移動手段 11 対物レンズ 18 集光レンズ 43 発光素子 44 受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−295813(JP,A) 特開 昭63−141012(JP,A) 特開 昭58−121008(JP,A) 特開 昭58−121012(JP,A) 特開 昭58−121013(JP,A) 特開 昭58−209722(JP,A) 特開 昭58−208734(JP,A) 特開 昭58−211109(JP,A) 特開 昭58−211110(JP,A) 実開 平2−126111(JP,U)
Claims (3)
- 【請求項1】結像光学装置のピント合わせを自動的に行
う装置であって、 一端が出入射端に形成され、他端が二又状に形成されて
入射端及び射出端をなす光ガイド部材と、 この光ガイド部材の、入射端側に設けられた発光素子お
よび射出端側に設けられた受光素子と、 上記結像光学装置本体と一体化され、上記発光素子から
放射され上記光ガイド部材の出入射端から射出する光を
集光する集光レンズと、 この集光レンズを透過した光束が結像光学装置の対物レ
ンズを介して、物体に照射されるように、上記集光レン
ズと対物レンズの間の光路を形成するようにして結像光
学装置本体と一体化された光路形成部材と、 上記結像光学装置本体と光ガイド部材を上記対物レンズ
の光軸方向へ変位させる変位手段と、 上記結像光学装置本体に対し、上記光ガイド部材の少な
くとも出入射端を上記集光レンズの光軸方向に変位させ
る移動手段と、 上記変位手段及び移動手段を制御し、結像光学装置本体
及び/または光ガイド部材の変位に伴う、上記受光素子
の受光量の極大値を検出する制御検出手段とを有するこ
とを特徴とするオートフォーカス装置。 - 【請求項2】請求項1において、 光ガイド部材が光ファイバー束で構成されていることを
特徴とするオートフォーカス装置。 - 【請求項3】請求項1または2のオートフォーカス装置
を用いて、結像光学装置のピント合わせを自動的に行う
方法であって、 光ガイド部材を基準状態に置き、物体を所定の位置に配
備して、発光素子を発光させ、この光を結像光学装置の
対物レンズを介して上記物体に照射しつつ、結像光学装
置本体と光ガイド部材を一体として上記対物レンズの光
軸方向へ変位させ、受光素子の受光量が極大となる位置
として結像光学装置のピント位置を設定することにより
初期設定を行い、 その後、上記物体を移動もしくは交換し、 上記発光素子を発光させつつ、結像光学装置本体を移動
させることなく、光ガイド部材の出入射端を集光レンズ
光軸方向へ変位させ、上記初期設定状態と上記受光素子
の受光出力が極大となる位置との間の距離を検出し、こ
の距離に応じて結像光学装置本体を対物レンズ光軸方向
へ所定距離変位させて新たなピント位置設定を行うこと
を特徴とするオートフォーカス方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22055491A JP2615286B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | オートフォーカス装置および方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22055491A JP2615286B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | オートフォーカス装置および方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0560965A JPH0560965A (ja) | 1993-03-12 |
JP2615286B2 true JP2615286B2 (ja) | 1997-05-28 |
Family
ID=16752816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22055491A Expired - Lifetime JP2615286B2 (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | オートフォーカス装置および方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2615286B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP22055491A patent/JP2615286B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0560965A (ja) | 1993-03-12 |
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