JP2653460B2 - 脂質膜構造体 - Google Patents

脂質膜構造体

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JP2653460B2 JP8098388A JP8098388A JP2653460B2 JP 2653460 B2 JP2653460 B2 JP 2653460B2 JP 8098388 A JP8098388 A JP 8098388A JP 8098388 A JP8098388 A JP 8098388A JP 2653460 B2 JP2653460 B2 JP 2653460B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は脂質膜構造体,更に詳しくはマンノビオース
モノ脂肪酸エステル及び/又はアミノ−デオキシ−マン
ノビオースのモノ脂肪酸アミドを含有する脂質膜構造体
に関する。
<産業上の利用分野> 本発明の脂質膜構造体は,マクロファージ系細胞に対
し特異的指向性を有し,医療上有用なものである。
<従来の技術> 静脈内投与されたリポソームは,通常肝臓,脾臓,肺
臓等の細網内皮系に分布しやすいが,その分布はリポソ
ーム膜組成やリポソームのサイズにも依存することが知
られている。例えばホスファチジルセリンをリポソーム
膜に添加した場合には肺への分布割合が高まる[ジャー
ナル・オブ・ファーマシューティカル・サイエンスィ
ズ,73,203(1984)]例や,小さなリポソームほどこれ
ら細網内皮系への分布が抑制される[バイオキミカ・バ
イオフィジカ・アクタ,761,142(1983)]例等が報告
されている。
マクロファージ系細胞への標的化を目的としたリポソ
ームの製剤研究としては,例えばSzoka等の報告[バイ
オケミカル・バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケ
ーションズ,110,140〜146(1983)]がある。本研究に
おいては,指向性を生じさせるためにリポソーム脂質膜
に含有される物質としてジマンノシルグリセリドの脂肪
酸ジエステルが用いられているが,本物質はルテウス球
菌から単離された天然物質であり,工業的生産が困難で
ある。
又,合成物質をリポソーム脂質膜修飾物質として用い
て,マイクロファージ系細胞に標的化させる研究として
は,Bachhawat等の報告[バイオキミカ・バイオフィジカ
・アクタ,632,562〜572(1980)]やShen等の報告[バ
イオキミカ・バイオフィジカ・アクタ,674,19〜29(19
81)]等がある。
しかしながら前者においては,p−ニトロフェニル−D
−マンノシドを還元したp−アミノフェニル−D−マン
ノシドと,天然リン脂質の中では純品として得るには非
常に高価なホスファチジルエタノールアミンとを,グル
タールアルデヒドでカップリングさせた三化合物からな
る縮合物を用いている。又,後者においては,コレステ
ロールの3位水酸基にヘキシル基−(CH2−を結合
し,更にチオ基−S−を介してD−マンノースの1位と
結合させた化合物を用いている。前者,後者ともに化合
物としては複雑な構造を有し,原価や合成方法等の工業
的生産性の面,或は生体に投与した後の安全性の面等か
ら有益な方法とは言い難い。
以上記した如く,マクロファージ系細胞への標的化を
目的としたリポソーム製剤の研究は行われてきてはいる
が,その標的化の効率や工業的生産性等を考えた場合,
その目的が達成されたとは言いは難い。
<発明が解決しようとする問題点> 本発明者等は,より単純な修飾物質によって,効率的
なマイクロファージ系細胞への特異的指向性を有し,か
つ工業的に再現性よく大量生産可能な脂質膜構造体につ
いて鋭意検討した結果,本発明を完成した。
<発明の構成> 本発明はマンノビオースモノ脂肪酸エステル及び/又
はアミノ−デオキシ−マンノビオースのモノ脂肪酸アミ
ド(以下,マンノビオースモノ脂肪酸エステル及び/又
はアミド)を含有する脂質膜構造体に関する。
本発明にかかわるマンノビオースモノ脂肪酸エステル
とは,マンノビオースの水酸基のいずれか一つにアシル
基が結合した化合物を意味する。本発明にかかわるアミ
ノ−デオキシ−マンノビオースのモノ脂肪酸アミドと
は,マンノビオースの水酸基のいずれか一つがアシルア
ミノ基に置換した化合物を意味する。
即ち,本発明にかかわるマンノビオースモノ脂肪酸エ
ステル及びアミノ−デオキシ−マンノビオースのモノ脂
肪酸アミドは下記一般式(I)で示すことができる。
[式中,R1〜R5は−OH,−OR6,−NHR6(R6はアシル基を意
味する)又は以下の式(a),(b),(c),(d)
もしくは(e)で示される基を意味する。
但し,R1〜R5の1つは−O−R6又は−NHR6であり,残
りの4つのうち1つは下記式(a)〜(e)で示される
基のいずれかであり,その他の3つは−OHである。] 式(I)において、式(a)〜(e)で示される基に
ついては式(a)で示される基が好ましく,中でもR3,R
4又はR6が該基である化合物が好ましい。
アシル基としては炭素数12〜30のものを好適に使用す
ることができ,その例としてはドデカノイル,トリデカ
ノイル,テトラデカノイル,ペンタデカノイル,ヘキサ
デカノイル,ヘプタデカノイル,オクタデカノイル,ノ
ナデカノイル,エイコサノイル,ヘニコサノイル,ドコ
サノイル,トリコサノイル,テトラコサノイル,ヘキサ
コサノイル,トリアコンタノイル,9−ヘキサデセノイ
ル,9−オクタデセノイル,9,12−オクタデカジエノイル,
9,12,15−オクタデカトリエノイル,11−エイコセノイ
ル,11,14−エイコサジエノイル,11,14,17−エイコサト
リエノイル,4,8,12,16−エイコサテトラエノイル,13−
ドコセノイル,4,8,12,15,19−ドコサペンタエノイル,15
−テトラコセノイル,2−デカニルヘキサデカノイル,2−
テトラデシルヘキサデカノイル,2−テトラデシルヘキサ
デセノイル,2−テトラデセニルヘキサデカノイル等の直
鎖もしくは分枝状の飽和もしくは不飽和脂肪酸由来のア
シル基があげられる。
又,式(I)において−NHR6及び−OR6が結合する位
置については特に限定されないが、一般にはR1が−NHR6
又は−OR6であることが望ましい。
本発明にかかわるマンノビオースモノ脂肪酸エステル
は,以下のようにして製造することができる。即ち,酵
母由来のα−1,6−マンノビオース,コンニャク由来の
β−1,4−マンノビオース,茸の一種から得られるα−
1,3−マンノビオース等のマンノビオースに通常のアシ
ル化剤,例えば脂肪酸ハライド又は脂肪酸無水物を水系
溶媒中で又は非水系溶媒中塩基の存在下で反応させるこ
とにより製造することができる。得られたマンノビオー
スモノ脂肪酸エステルにおいて,脂肪酸エステルの置換
位置が異なるものが複数存在する場合には,これらを分
離することなくそのまま用いても良いし,更にカラムク
ロマトグラフィー等の分離手段によって単一成分のマン
ノビオースモノ脂肪酸エステルに分離したのち用いても
良い。
又,マンノビオースの還元性末端側マンノースの1位
水酸基に選択的にアシル基をエステル結合させるには,R
oulleau等[テトラヘドロン・レターズ,24,719〜722
(1983)]の方法を使用すればよい。即ち,ピリジン等
の塩基の存在下N−アシルチアゾリジン−2−チオン,4
−アシルオキシニトロベンゼン,2−アシルチオベンゾチ
アゾール,8−アシルオキシキノリン等の反応性アシル化
合物で前記の如きマンノビオースを処理することにより
還元性末端側のマンノースの1位水酸基にアシル基が結
合したマンノビオースモノ脂肪酸エステルを得ることが
できる。
本発明にかかわるアミノ−デオキシ−マンノビオース
のモノ脂肪酸アミドは,以下のようにして製造すること
ができる。即ち,ベンジル基,ベンジリデン基,アセチ
ル基等の保護基を適宜組合せて前記の如きマンノビオー
スの水酸基を保護し,次いで公知の方法に従いマンノビ
オースの目的水酸基位置にアミノ基を導入し,更に該ア
ミノ基に活性エステル法等の方法を用いてアシル基を結
合させ,次いで保護基を脱離させることによりマンノビ
オースの目的水酸基位置にアシルアミノ基が結合したア
ミノ−デオキシ−マンノビオースのモノ脂肪酸アミドを
製造することができる。
例えば,マンノビオースの還元性末端側マンノースの
1位水酸基がアシルアミノ基に置換した化合物を製造す
るには以下のようにすればよい。即ち,マンノビオース
の水酸基をアセチル基で保護したのち,還元性末端側マ
ンノースの1位アセチルオキシル基をブロム原子に置換
させる。次いでアジド塩と反応させて該ブロム基をアジ
ド基に置換し,更に還元することにより還元性末端側マ
ンノースの1位水酸基かアミノ基に置換したマンノビオ
ースモノアミンを得ることができる。該アミノ基に活性
エステル法を用いてアシル基を結合させ,次いで目的位
置以外の水酸基をナトリウムメトキシド等のアルカリを
用いて脱保護することにより目的とするマンノビオース
の還元性末端側マンノースの1位水酸基がアシルアミノ
基に置換したアミノ−デオキシ−マンノビオースのモノ
脂肪酸アミドを製造することができる。
又,マンノビオースの還元性末端側もしくは非還元性
末端側マンノースの2位水酸基がアシルアミノ基に置換
した化合物は以下のようにすれば製造することができ
る。即ち,マンノサミンとマンノースを公知の縮合反応
を用いて縮合させ,次いで得られたマンノピラノシル−
マンノサミン又は2−デオキシ−2−アミノ−マンノピ
ラノシル−マンノピラノースを上記活性エステル法を用
いてR6COOHと反応させることにより,マンノビオースの
還元性末端側もしくは非還元性末端側マンノースの2位
水酸基がアシルアミノ基に置換した化合物を製造するこ
とができる。
本発明の脂質膜構造体とは極性脂質の極性基が界面の
水相側に向って配列した膜構造を有する粒子を意味し,
その例としてはリポソーム,水溶性ミセル及びマイクロ
エマルジョン等があげられる。
次に本発明のマンノビオースモノ脂肪酸アミド及び/
又はアミドを含有する脂質膜構造体の製造法を前記のよ
うな脂質膜構造体の例について説明する。
a) マンノビオースモノ脂肪酸エステル及び/又はア
ミドを含有するリポソームの製造法 ホスファチジルコリン,スフィンゴミエリン,ホスフ
ァチジルエタノールアミン等のリン脂質,糖脂質並びに
ジアルキル型合成界面活性剤等の膜成分物質を用いて公
知の方法[アニュアル,レビュー,オブ,バイオフィジ
ックス,アンド,バイオエンジニアリング ,467〜50
8(1980)]に従いリポソームの水分散液を調製する。
かかるリポソームは膜安定化剤としてコレステロール,
コレスタノール等のステロール類、ジアルキルホスフェ
ート,ジアシルホスファチジン酸,ステアリルアミン等
の荷電物質及びα−トコフェロール等の酸化防止剤等を
含んでいても良い。調製したリポソームの水分散液にマ
ンノビオースモノ脂肪酸エステル及び/又はアミドの水
溶液を加えて一定時間放置,好ましくは膜の相転移温度
以上もしくは40℃以上に加温し,次いで放冷することに
より目的とするマンノビオースモノ脂肪酸エステル及び
/又はアミドを含有するリポソームを製造することがで
きる。又,前記膜成分物質とマンノビオースモノ脂肪酸
エステル及び/又はアミドをあらかじめ混合し,これを
公知のリポソームの製造法に従って処理することによっ
ても目的のリポソームを製造することができる。
b) マンノビオースモノ脂肪酸エステル及び/又はア
ミドを含有するミセルの製造法 ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(Twee
n),脂肪酸ナトリウム及びポリオキシエチレン等のミ
セル形成界面物質を,ミセル形成臨界濃度以上の濃度で
水に加え,ミセルの水分散液を調製する。調製したミセ
ルの水分散液にマンノビオースモノ脂肪酸エステル及び
/又はアミドの水溶液を加え一定時間放置,好ましくは
40℃以上に加温し,次いで放冷することにより目的とす
るマンノビオースモノ脂肪酸エステル及び/又はアミド
を含有するミセルを製造することができる。又,ミセル
形成物質とマンノビオースモノ脂肪酸エステル及び/又
はアミドをあらかじめ混合し,次いで公知のミセルの製
造法に従って処理することによっても目的のミセルを製
造することができる。
c) マンノビオースモノ脂肪酸エステル及び/又はア
ミドを含有するマイクロエマルジョンの製造法 前記b)に従って製造したマンノビオースモノ脂肪酸
エステル及び/又はアミドを含有するミセルに大豆油等
の油脂を加えてミセル内を飽和させ,不可逆的な油層分
離が生じない程度まで油相を増加させることにより目的
とするマンノビオースモノ脂肪酸エステル及び/又はア
ミドを含有するマイクロエマルジョンを製造することが
できる。又,公知の方法に従って調製したマイクロエマ
ルジョンにマンノビオースモノ脂肪酸エステル及び/又
はアミドの水溶液を加え一定時間放置,好ましくは40℃
以上に加温し,次いで放冷することによっても目的のマ
イクロエマルジョンを製造することができる。
以上のような脂質膜構造体の製造法において全脂質成
分に対するマンノビオースモノ脂肪酸エステル及び/又
はアミドの割合を変化させることにより生成する脂質膜
構造体の種類を変化させることができる。例えば,脂質
としてマンノビオースモノ脂肪酸エステル及び/又はア
ミド以外にホスファチジルコリンのみを用いた場合に
は,マンノビオースモノ脂肪酸エステル及び/又はアミ
ドの全脂肪成分に対する割合を約2/3モル比以下にする
とリポソームが生成し,またそれ以上にするとミセル又
はマイクロエマルジョンが生成する。
このようにして製造される本発明の脂質膜構造体がマ
イクロファージ系細胞への指向性を有するには,通常そ
の調製工程においてマンノビオースモノ脂肪酸エステル
及び/又はアミドの全脂質膜成分に対する割合を約1/40
モル比以上にすることが望ましい。
本発明の脂質膜構造体が特異的に指向するマクロファ
ージ系細胞としては肝クッパー細胞,マクロファージ,
単球,脾細胞,リンパ球,肺胞マクロファージ等をあげ
ることができる。
本発明の脂質膜構造体が保持しうる薬物は脂質膜構造
体の種類によって異なる。例えば,リポソームが保持し
うるものとしては特に制限がなく,水溶性薬物及び脂溶
性薬物,例えばインターフェロン及びムラミルジペプチ
ド誘導体等をあげることができる。又,ミセルの場合に
は水難溶性の薬物を,更にマイクロエマルジョンの場合
には脂溶性薬物を保持可能なものとしてあげることがで
きる。
本発明の脂質膜構造体においてマンノビオースモノ脂
肪酸エステル及び/又はアミドは脂質膜構造体に疎水性
相互作用を介して強固に結合して組込まれており,又,
モノマーとして遊離するマンノビオースモノ脂肪酸エス
テル及び/又はアミドは非常に少ないことをゲル濾過法
によって確認した。
<発明の効果> 本発明の脂質膜構造体は優れたマクロファージ系細
胞,特に肝クッパー細胞への指向性を有し,かつ再現性
よく大量生産することができる。又,従来の技術におい
てマクロファージ系細胞への指向性を生じさせることが
可能な脂質膜構造体はリポソームのみであったが,本発
明においてはリポソームのみならず,ミセル,マイクロ
エマルジョン等にもマクロファージ系細胞への指向性を
生じさせることができる。更に,従来技術において脂質
膜構造体にマクロファージ系細胞への指向性を生じさせ
る物質,即ち,脂質膜構造体の表面修飾物質は水に不溶
であったが,本発明において使用されるマンノビオース
モノ脂肪酸エステル及び/又はアミドは水に可溶であ
り,既製の脂質膜構造体の水分散液をマンノビオースモ
ノ脂肪酸エステル及び/又はアミドの水溶液と混合し,
次いでインキュベートすることにより容易に目的の脂質
膜構造体を得ることができる。
更に本発明の脂質膜構造体は静脈内に注射すると当初
肝クッパー細胞に良く取りこまれ,その後時間を経るに
つれてこの他に血流中を遊走しているマクロファージや
単球等の白血球及び脾細胞,肺胞マクロファージにも取
り込まれることが期待できる。又,本脂質膜構造体を腹
腔内注射や皮下注射,皮内注射した場合には肝クッパー
細胞を主体とした肝への分布が静脈内注射時に比べて減
少し,リンパやリンパ節への分布が増大することが期待
できる。
次に実施例により本発明を説明するが,本発明はこれ
らに限定されるものではない。
<参考例> 参考例1 2−0−α−D−マンノピラノシル−D−マンノピラ
ノース400mgを水1mlに溶解し,これに10%苛性ソーダ水
溶液を加えpH9.0に調整した。次に10%苛性ソーダ水溶
液で反応pHを9.0に保ちながら,別にアラキジン酸と塩
化チオニルより調製したアラキジン酸クロライド277mg
を50℃で徐々に加え,同温で1時間撹拌した。
反応終了後,生成した沈殿を濾取し,メタノールより
再結晶した。得られた結晶化物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー[溶媒系:クロロホルム/メタノール=
30/1〜5−1]で2回精製して2−0−α−D−マンノ
ピラノシル−D−マンノピラノースのモノエイコサン酸
エステルの複数成分混合物を得た。
収量 50mg TLC:Rf値0.5以下(複数成分) (CHCl3/MeOH=2/1) 元素分析値:C32H60O12(分子量636.49)として 計算値 C 60.38,H 9.43,O 30.15 実験値 C 60.75,H 10.05,O 29.20 IR(KBr);2845,2910,1465(CH),1730(−CO−O−)1 H−NMR(90MHz,CDCl3/TMS);δ 0.7〜1.40(39H,Eicosanoyl) 2.8〜4.0(21H,Mannobiose ring protons) 参考例2 4−0−β−D−マンノピラノシル−D−マンノピラ
ノース400mgをヘキサメチルフォスフォリックトリアミ
ド(HMPA)8mlに溶解し,これにピリジン8ml加えた。別
にアラキジン酸と塩化チオニルより調製したアラキジン
酸クロライド730mgをトルエン1.5mlに溶解し,上記反応
液に30℃以下で加えた後,80〜85℃で約4時間撹拌下反
応させた。
反応終了後,反応液を減圧濃縮した後,シラップをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー[溶媒系:クロロホ
ルム/アセトン=30/1〜5/1]で2回精製し,4−0−β
−D−マンノピラノシル−D−マンノピラノースのモノ
エイコサン酸エステルの4成分混合物を得た。
収量 447mg TLC:Rf値0.5以下(4成分混合物) (CHCl3/MeOH=2/1) IR(KBr);2845,2910,1465(CH),1730(−CO−O−) 元素分析値:C32H60O12(分子量636.49)として 計算値 C 60.38,H 9.43,O 30.15 実験値 C 60.50,H 9.94,O 29.561 H−NMR(90MHz,CDCl3/TMS);δ 0.7〜1.40(39H,Eicosanoyl) 2.8〜4.0(21H,Mannobiose ring protons) 参考例3 参考例2で得た4成分混合物300mgをシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー[溶媒系:クロロホルム/メタノ
ール=10/1〜7/1]で分画し,クロロホルム/メタノー
ル(1/1),エーテルで粉末化してC6′位の水酸基にエ
イコサン酸がモノエステル結合した4−0−(6−0−
エイコサノイル−β−D−マンノピラノシル)−D−マ
ンノピラノースを得た。本化合物をマンノビオースモノ
アラキジン酸エステル(I)と命名した。
収量;126mg 分解点;152〜158℃ TLC;Rf値0.5(CHCl3/MeOH=2/1) IR(KBr);2845,2910,1465(CH),1730(−CO−O−) 元素分析値:C32H60O12(分子量636.49)として 計算値 C 60.38,H 9.43,O 30.15 実験値 C 60.28,H 9.82,O 29.901 H−NMR(90MHz,DMSO−d6/TMS);δ 0.7〜1.40(39H,Eicosanoyl) 2.8〜4.0(21H,Mannobiose ring protons)13 C−NMR(90MHz,DMSO−d6/TMS);δ 173.0,100.9,100.8,93.8,77.9,74.2,73.2 71.0,70.6,70.4,69.0,66.9.63.7,60.6 参考例4 参考例3の4−0−(6−0−エイコサノイル−β−
D−マンノピラノシル)−D−マンノピラノースを溶出
したカラムを,更にクロロホルム/メタノール=5/1〜1
/1の溶媒で溶出することによって,C6,C3′又はC2位の水
酸基にエイコサン酸がモノエステル結合した6−0−エ
イコサノイル−4−0−β−D−マンノピラノシル−D
−マンノピラノース,4−0−(3−0−エイコサノイル
−β−D−マンノピラノシル)−D−マンノピラノース
及び2−0−エイコサノイル−4−0−β−D−マンノ
ピラノシル−D−マンノピラノースの3成分混合物を得
た。本混合物をマンノビオースモノアラキジン酸エステ
ル(II)と命名した。
収量;108mg 分解点;148〜152℃ TLC;Rf値0.12(3成分)(CHCl3/MeOH=2/1) IR(KBr);2845,2910,1465(CH),1730(−CO−O−) 元素分析値:C32H60O12(分子量636.49)として 計算値 C 60.38,H 9.43,O 30.15 実験値 C 60.67,H 9.73,O 29.601 H−NMR(90MHz,DMSO−d6/TMS);δ 0.7〜1.4(39H,Eicosanoyl) 2.8〜4.0(Mannobiose ring protons)13 C−NMR(90MHz,DMSO−d6/TMS);δ 173.0,172.9,172.8,103.1,102.6,96.4,81.4 79.1,77.4,74.3,73.6,73.3,71.1,70.7, 70.5,70.3,69.1,67.5,67.0,65.1,63.9, 63.7,61.1,61.0 参考例5 4−0−β−D−マンノピラノシル−D−マンノピラ
ノース300mgをHMPA 6mlに溶解し,これにピリジン6mlを
加えた。別にミリスチン酸と塩化チオニルより調製した
ミリスチン酸クロライド365mgをトルエン1mlに溶解し,
上記反応液に30℃以下で加えた後80〜85℃で4時間,撹
拌下反応させた。反応終了後,反応液を減圧濃縮し,得
られたシラップをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
[溶媒系:クロロホルム/メタノール=30/1〜5/1]で
2回精製し,4−0−β−D−マンノピラノシル−D−マ
ンノピラノースのモノミリスチン酸エステルの複数成分
混合物を得た。
収量;237mg TLC;Rf値0.48以下(複数成分) (CHCl3/MeOH=2/1) IR(KBr);2845,2910,1465(CH),1730(−CO−O−) 元素分析値:C26H48O12(分子量552.43)として 計算値 C 56.52,H 8.69,O 34.73 実験値 C 56.74,H 9.97,O 33.291 H−NMR(90MHz,CDCl3/TMS);δ 0.7〜1.40(27H,Myristoyl) 2.8〜4.0(Mannobiose ring protons) 参考例6 参考例5で得た複数成分のマンノビオースモノミリス
チン酸エステル150mgをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[溶媒系:クロロホルム/メタノール=5/1〜3/
1]で更に2回分画し,C6位の水酸基にミリスチン酸がエ
ステル結合した6−0−ミリストイル−4−0−β−D
−マンノピラノシル−D−マンノピラノースを得た。
収量;32mg TLC;Rf値0.15(CHCl3/MeOH=2/1) IR(KBr);2845,2910,1465(CH),1735(−CO−O−) 元素分析値:C26H48O12(分子量552.43)として 計算値 C 56.52,H 8.69,O 34.73 実験値 C 56.22,H 9.01,O 34.771 H−NMR(90MHz,CDCl3/TMS);δ 0.7〜1.40(27H,Myristoyl) 2.8〜4.0(Mannobiose ring protons)13 C−NMR(90MHz,DMSO−d6/TMS);δ 173.1,100.9,95.8,92.4,77.7,77.4,73.6, 70.7,70.6,70.1,69.1,67.0,63.5,61.4 参考例7 ミリスチン酸クロライド365mgをステアリン酸クロラ
イド449mgに変更した以外は参考例5と同様に操作して
4−0−β−D−マンノピラノシル−D−マンノピラノ
ースのモノステアリン酸エステルの複数成分混合物を得
た。
収量;267mg TLC;Rf値0.51以下(複数成分) (CHCl3/MeOH=2/1) IR(KBr);2845,2910,1465(CH),1730(−CO−O−) 元素分析値:C30H56O12(分子量608.47)として 計算値 C 59.12,H 9.20,O 31.53 実験値 C 59.11,H 9.11,O 31.781 H−NMR(90MHz,CDCl3/TMS);δ 0.7〜1.4(35H,Stearoyl) 2.8〜4.0(Mannobiose ring protons) 参考例8 ミリスチン酸クロライド365mgをベヘイン酸クロライ
ド530mgに変更した以外は参考例5と同様に操作して4
−0−β−D−マンノピラノシル−D−マンノピラノー
スのモノベヘイン酸エステルの複数成分混合物を得た。
収量;262mg TLC;Rf値0.51以下(複数成分) (CHCl3/MeOH=2/1) IR(KBr);2845,2910,1465(CH),1730(−CO−O−) 元素分析値:C34H64O12(分子量664.51)として 計算値 C 61.45,H 9.63,O 28.88 実験値 C 61.30,H 9.99,O 28.711 H−NMR(90MHz,CDCl3/TMS);δ 0.7〜1.40(43H,Behenoyl) 2.8〜4.0(21H,Mannobiose ring protons) 参考例9 1) 4−0−(2,3,4,6−テトラ−0−アセチル−β
−D−マンノピラノシル)−2,3,6−トリ−0−アセチ
ル−D−マンノピラノシルアミン(以下,化合物A) 4−0−β−D−マンノピラノシル−D−マンノピラ
ノース2gにピリジン16ml,無水酢酸10mlを加え,室温で
一夜撹拌した。生成物を常法で処理して白色粉末状の4
−0−(2,3,4,6−テトラ−0−アセチル−β−D−マ
ンノピラノシル)1,2,3,6−テトラ−0−アセチル−D
−マンノピラノース3.98gを得た。これをジクロルメタ
ン20mlに溶解し,氷冷下,臭化水素飽和酢酸溶液20ml
(30%,w/v)を加え,0℃,15時間撹拌した。反応液を氷
水中に注ぎ,クロロホルムで抽出し,氷水,氷冷炭酸水
素ナトリウム水の順に洗浄し,乾燥(無水硫酸マグネシ
ウム)後,濃縮し,4−0−(2,3,4,6−テトラ−0−ア
セチル−β−D−マンノピラノシル)2,3,6−トリ−0
−アセチル−D−マンノピラノシルブロミド3.97gを得
た。得られた化合物3.97gをジメチルホルムアミド80ml
に溶解し,アジ化ナトリウム8.0gを加えて一夜撹拌し
た。反応混合物を氷水へ注ぎ,クロロホルムで抽出し,
氷水,5%塩酸水,氷冷炭酸水素ナトリウム水で洗浄後,
乾燥し,未精製の4−0−(2,3,4,6−テトラ−0−ア
セチル−β−D−マンノピラノシル)−2,3,6−トリ−
0−アセチル−D−マンノピラノシルアジド3,84gを得
た。これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶媒
系:クロロホルム−アセトン(30:1)]で精製し,4−0
−(2,3,4,6−テトラ−0−アセチル−β−D−マンノ
ピラノシル)−2,3,6−トリ−0−アセチル−D−マン
ノピラノシルアジド2.98gを得た。このアジド2.88gをメ
タノール140mlに溶解し,二酸化白金300mg存在下,2.0時
間接触還元した後,触媒をセライトで濾取し,濾液を濃
縮して,非晶質の表題化合物A 2.57gを得た。
TLC;Rf値0.3(クロロホルム:エタノール=19:1) 2) N−エイコサノイル−4−0−(2,3,4,6−テト
ラ−0−アセチル−β−D−マンノピラノシル)−2,3,
6−トリ−0−アセチル−D−マンノピラノシルアミン 上記化合物A 580mgをエタノール25mlに溶解し,これ
にベンゼン30mlに溶解したアラキジン酸627mgを加えた
後,N−エトキシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒ
ドロキノリン(EEDQ)494mgを加え室温で48時間撹拌し
た。反応液を冷却し,析出した未反応のアラキジン酸を
濾取した後,濾液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー[溶媒系:クロロホルム−
アセトン(30:1)]で精製すると白色粉末状の標記物質
が得られた。
収量;696mg TLC;Rf値 0.45(クロロホルム:アセトン=6:1)1 H−NMR(90MHz,CDCl3/TMS);δ 0.80〜1.60(39H,Eicosanoyl) 1.97〜2.20(21H,all s,OAc×7) 6.22(d,1H,JNH.1=9Hz,NH) IR(KBr);3300(NH),1750(OAc),1660(アミドI),
1540(アミドII) 元素分析値:C46H75O16N(分子量930.10)として 計算値 C 59.40,H 8.13,N 1.51 実験値 C 59.60,H 8.25,N 1.39 3) N−エイコサノイル−4−0−β−D−マンノピ
ラノシル−β−D−マンノピラノシルアミン 上記化合物550mgをクロロホルム40ml,メタノール80ml
に溶解しナトリウムメチラート40mgを加え,室温で6時
間撹拌した。生じた析出物を濾取した後,これをメタノ
ール,エーテルで充分洗浄し表題化合物を得た。本化合
物をマンノビオースモノアラキジン酸アミドと命名し
た。
収量;240mg 融点;194〜200℃1 H−NMR(90MHz,DMSO−d6/TMS);δ 0.80〜1.50(39H,Eicosanoyl) 4.60(d,1H,JNH.1=10Hz,NH) IR(KBr);3400〜3300(OH,NH),1650(アミドI),153
0(アミドII) 元素分析値:C32H61O11N(分子量635.83)として 計算値 C 60.45,H 9.67,N 2.20 実験値 C 60.25,H 9.57,N 2.15 参考例10 1) N−ラウロイル−4−0−(2,3,4,6−テトラ−
0−アセチル−β−D−マンノピラノシル)2,3,6−ト
リ−0−アセチル−D−マンノピラノシルアミン 化合物A 390mgを参考例9の2)のアラキジン酸627mg
をラウリル酸270mgに変更した以外は参考例9の2)と
同様に操作して表題化合物を得た。
収量;465mg TCL;Rf値0.44(クロロホルム:アセトン=6:1) 融点;194〜200℃1 H−NMR(90MHz,CDCl3/TMS);δ 0.80〜1.60(23H,Lalroyl) 1.97〜2.21(21H,all s,OAc×7) 6.22(d,1H,JNH.1=9Hz,NH) IR(KBr);3300(NH),1750(OAc),1660(アミドI),
1540(アミドII) 元素分析値:C38H59O18N(分子量817.87)として 計算値 C 55,81,H 7.27,N 1.17 実験値 C 55.60,H 7.38,N 1.58 2) N−ラウロイル−4−0−β−D−マンノピラノ
シル−D−マンノピラノシルアミン 上記化合物360mgを無水メタノール25mlに溶解し,ナ
トリウムメチラート25mgを加え参考例9の3)と同様に
操作して表題化合物を得た。
収量;158mg1 H−NMR(90MHz,DMSO−d6/TMS);δ 0.80〜1.50(23H,Lauroyl) 4.60(d,1H,JNH.1=10Hz,NH) IR(KBr);3400〜3300(OH,NH),1650(アミドI),153
0(アミドII) 元素分析値:C24H45O11N(分子量523.61)として 計算値 C 55.05,H 8.66,N 2.68 実験値 C 54.82,H 8.72,N 2.67 参考例11 1) N−ミリストイル−4−0−(2,3,4,6−テトラ
−0−アセチル−β−D−マンノピラノシル)−2,3,6
−トリ−0−アセチル−D−マンノピラノシルアミン 化合物A 390mgを参考例9の2)のアラキジン酸627mgを
ミリスチン酸315mgに変更した以外は参考例9の2)と
同様に操作して表題化合物を得た。
収量;458mg TLC;Rf値0.43(クロロホルム:アセトン=6:1)1 H−NMR(90MHz,CDCl3/TMS);δ 0.80〜1.60(27H,Myristoyl) 1.97〜2.22(21H,all S,OAc×7) 6.22(d,1H,JNH.1=9Hz,NH) IR(KBr);3300(NH),1750(OAc),1665(アミドI),
1540(アミドII) 元素分析値:C40H63O18N(分子量845,93)として 計算値 C 56.79,H 7.51,N 1.66 実験値 C 56.38,H 7.71,N 1.58 2) N−ミリストイル−4−0−β−D−マンノピラ
ノシル−D−マンノピラノシルアミン 上記化合物360mgを無水メタノール25mlに溶解し,ナ
トリウムメチラート25mgを加え参考例9の3)と同様に
操作して表題化合物を得た。
収量;175mg1 H−NMR(90MHz,DMSO−d6/TMS);δ 0.80〜1.50(27H,Myristoyl) 4.60(d,1H,JNH.1=10Hz,NH) IR(KBr);3400〜3300(OH,NH),1650(アミドI),153
0(アミドII) 元素分析値:C26H49O11N(分子量551.67)として 計算値 C 56.61,H 8.95,N 2.54 実験値 C 56.88,H 8.77,N 2.48 参考例12 1) N−パルミトイル−4−0−(2,3,4,6−テトラ
−0−アセチル−β−D−マンノピラノシル)−2,3,6
−トリ−0−アセチル−D−マンノピラノシルアミン 化合物A 390mgを参考例9の2)のアラキジン酸627mg
をバラミチン酸346mgに変更した以外は参考例9の2)
と同様に操作して表題化合物を得た。
収量;480mg TLC;Rf値0.45(クロロホルム:アセトン=6:1)1 H−NMR(90MHz,CDCl3/TMS);δ 0.80〜1.60(31H,Palmitoyl) 1.97〜2.20(21H,all s,OAc×7) 6.22(d,1H,JNH.1=9Hz,NH) IR(KBr);3300(NH),1750(OAc),1660(アミドI),
1540(アミドII) 元素分析値:C42H67O18N(分子量873.98)として 計算値 C 57.72,H 7.53,N 1.60 実験値 C 57.82,H 7.32,N 1.68 2) N−パルミトイル−4−0−β−D−マンノピラ
ノシル−D−マンノピラノシルアミン 上記化合物360mgを無水メタノール25mlに溶解し,ナ
トリウムメチラート25mgを加え参考例9の3)と同様に
操作して表題化合物を得た。
収量;160mg1 H−NMR(90MHz,DMSO−d6/TMS);δ 0.80〜1.52(31H,Palmitoyl) 4.60(d,1H,JNH.1=10Hz,NH) IR(KBr);3400〜3300(NH),1650(アミドI),1530
(アミドII) 元素分析値:C28H53O11N(分子量579.72)として 計算値 C 58.01,H 9.12,N 2.42 実験値 C 58.18,H 9.50,N 2.32 参考例13 1) N−ステアロイル−4−0−(2,3,4,6−テトラ
−0−アセチル−β−D−マンノピラノシル)−2,3,6
−トリ−0−アセチル−D−マンノピラノシルアミン 化合物A 390mgを参考例9の2)のアラキジン酸627mg
をステアリン酸383mgに変更した以外は参考例9の2)
と同様に操作して表題化合物を得た。
収量;472mg TLC;Rf値 0.45(クロロホルム:アセトン=6:1)1 H−NMR(90MHz,CDCl3/TMS);δ 0.80〜1.60(35H,Stearoyl) 1.97〜2.22(21H,all s,OAc×7) 6.22(d,1H,JNH.1=9Hz,NH) IR(KBr);3300(NH),1750(OAc),1660(アミドI),
1540(アミドII) 元素分析値:C44H71O18N(分子量902.04)として 計算値 C 58.59,H 7.93,N 1.55 実験値 C 58.63,H 8.02,N 1.70 2) N−ステアロイル−4−0−β−D−マンノピラ
ノシル−D−マンノピラノシルアミン 上記化合物360mgを無水メタノール25mlに溶解し,ナ
トリウムメチラート25mgを加え参考例9の3)と同様に
操作して表題化合物を得た。
収量;192mg1 H−NMR(90MHz,DMSO−d6/TMS);δ 0.80〜1.50(35H,Stearoyl) 4.60(d,1H,JNH.1=10Hz,NH) IR(KBr);3400〜3300(OH,NH),1650(アミドI),153
0(アミドII) 元素分析値:C30H57O11N(分子量607.78)として 計算値 C 59.29,H 9.45,N 2.30 実験値 C 59.42,H 9.58,N 2.58 参考例14 1) N−オレイル−3−0(2,3,4,6−テトラ−0−
ベンゾイル−α−D−マンノピラノシル)−2,4,6−ト
リ−0−ベンゾイル−1−デオキシ−1−N−オレオイ
ル−D−マンノピラノシルアミン 3−0−α−D−マンノピラノシル−D−マンノピラ
ノース500mgを参考例9の1)の無水酢酸10mlを塩化ベ
ンゾイル3.2mlに変更した以外は参考例9の1)と同様
に操作して3−0−(2,3,4,6−テトラ−0−ベンゾイ
ル−α−D−マンノピラノシル)−2,4,6−トリ−0−
ベンゾイル−D−マンノピラノシルアミン410mgを得
た。
次のこのアミン410mgを参考例9の2)のアラキジン
酸627mgをオレイン酸403mgに変更した以外は参考例9の
2)と同様に操作して表題化合物を得た。
収量;380mg TLC;Rf値0.43(クロロホルム:アセトン=6:1)1 H−NMR(90MHz,CDCl3/TMS);δ 0.80〜1.60(33H,Oleoyl) 6.22(d,1H,JNH.1=9Hz,NH) 7.2〜8.3(35H,Bz×7) IR(KBr);3300(NH),1750(OBz),1660(アミドI),
1540(アミドII) 元素分析値:C81H89O18N(分子量1364.59)として 計算値 C 71.30,H 6.57,N 1.03 実験値 C 71.12,H 6.87,N 0.98 2) N−オレイル−2−0−α−D−マンノピラノシ
ル−D−マンノピラノシルアミン 上記化合物360mgを無水メタノール25mlに溶解し,ナ
トリウムメチラート25mgを加え参考例9の3)と同様に
操作して表題化合物を得た。
収量:102mg1 H−NMR(90MHz,DMSO−d6/TMS);δ 0.80〜1.50(33H,Oleoyl) 4.60(d,1H,JNH.1=10Hz,NH) IR(KBr);3400〜3300(OH,NH),1650(アミドI),153
5(アミドII) 元素分析値:C30H55O11N(分子量605.76)として 計算値 C 59.48,H 9.15,N 2.31 実験値 C 59.62,H 9.43,N 2.22 実施例1 卵黄ホスファチジルコリン8.0μmol,コレステロール
5.6μmol,ジセチルホスフェート0.8μmcol,参考例3で
得たマンノビオースモノアラキジン酸エステル(I)1.
6μmolを試験管中でクロロホルム及びメタノール混液
(容積比2:1)に溶かした。次に窒素ガス気流中で有機
溶媒を除去して試験管のガラス壁にlipid filmを生成さ
せた。ここにリン酸緩衝化生理食塩水(pH7.4,以下PBS
と略す)を3.2mlを加えて振盪し,更に軽く超音波処理
してリポソームの懸濁液を調製した。これを40〜45℃に
加温し,次いで0.2μmの孔径を有するポリカーボネー
ト製メンブランフィルターを通過させ,粒径0.2μm以
下のリポソームの懸濁液を調製した。次にこの1mlをゲ
ル濾過クロマトグラフィー[カラム:Sepharose CL−4B,
1.5cmφ×15cm,溶出液:PBS(pH7.4)]にかけて更にリ
ポソーム分画としてvoid volumeに溶出する画分7.7mlを
得た。このリポソーム分画につき,卵黄ホスファチジル
コリンのコリン基をマーカーとして酵素法により定量
し,全脂質として0.5μmol/mlとなるようにPBS(pH7.
4)により希釈した。
実施例2 卵黄ホスファチジルコリン8.8μmol,コレステロール
5.6μmol,ジセチルホスフェート0.8μmol,参考例4で得
たマンノビオースモノアラキジン酸エステル(II)0.8
μmolをクロロホルム及びメタノール混液に溶かす以外
は実施例1と同様に処理し,リポソーム懸濁液1mlから
ゲル濾過により6mlのリポソーム画分を得たのち,希釈
して全脂質として0.5μmol/mlとなるようにした。
実施例3 卵黄ホスファチジルコリン8.0μmol,コレステロール
5.6μmol,ジセチルホスフェート0.8μmol,マンノビオー
スモノアラキジン酸エステル(II)1.6μmolをクロロホ
ルム及びメタノール混液に溶かす以外は実施例1と同様
に処理し,リポソーム懸濁液1mlからゲル濾過により6.9
mlのリポソーム画分を得たのち,希釈して全脂質として
0.5μmol/mlとなるようにした。
実施例4 卵黄ホスファチジルコリン8.8μmol,コレステロール
5.6μmol,ジセチルホスフェート0.8μmol,参考例9で得
たマンノビオースモノアラキジン酸アミド0.8μmolをク
ロロホルム及びメタノール混液(容積比2:1)に溶かす
以外は実施例1と同様に処理し,リポソーム懸濁液1ml
からゲル濾過により6mlのリポソーム画分を得たのち,
希釈して全脂質として0.5μmol/mlとなるようにした。
実施例5 卵黄ホスファチジルコリン8.0μmol,コレステロール
5.6μmol,ジセチルホスフェート0.8μmol,マンノビオー
スモノアラキジン酸アミド1.6μmolをクロロホルムメタ
ノール混液に溶かす以外は実施例1と同様に処理し,リ
ポソーム懸濁液1mlからゲル濾過により6.8mlのリポソー
ム画分を得たのち,希釈して全脂質として0.5μmol/ml
となるようにした。
対照例1 卵黄ホスファチジルコリン8.8μmol,コレステロール
5.6μmol,ジセチルホスフェート0.8μmolをクロロホル
ム及びメタノール混液に溶かすこと,及びlipid filmに
加えるPBS(pH7.4)量が2.88mlであること以外は実施例
1と同様に処理し,リポソーム懸濁液1mlからゲル濾過
により6.2mlのリポソーム画分を得たのち,希釈して全
脂質として0.5μmol/mlとなるようにした。
実施例6 L−α−ジミリストイルホスファチジルコリン68.6μ
mol,コレステロール68.6μmol,ジセチルホスフェート6.
8μmol,マンノビオースモノアラキジン酸エステル
(I)16μmolを試験管中でクロロホルム及びメタノー
ル混液(容積比2:1)に溶かした。次に窒素ガス気流中
で有機溶媒を除去して試験管のガラス壁にlipid filmを
生成させた。ここに3H−イヌリン240μCiを含有する1mM
イヌリンのPBS(pH7.4)溶液6mlを加えて振盪し,更に
軽く超音波処理してリポソームの懸濁液を調製した。こ
れを40〜45℃に加温し,次いで0.2μmの孔径を有する
ポリカーボネート製メンブランフィルターに通過させ,
粒径0.2μm以下のリポソーム懸濁液を調製した。次に
これを超遠心分離(15万×g,1時間,2回)し,上澄みを
除去することによりリポソームに保持させなかったイヌ
リンを除去し,PBS(pH7.4)を加え,全量5.0mlのリポソ
ームの懸濁液を得た。L−α−ジミリストイルホスファ
チジルコリンのコリン基をマーカーとして酵素法により
定量したところ得られた懸濁液は0.5mlあたり全脂質と
して10μmolの脂質を有していた。又,このリポソーム
の懸濁液は0.5mlあたり0.82μCiのイヌリンをリポソー
ム内に保持していた。
実施例7 マンノビオースモノアラキジン酸エステル(I)16μ
molの代わりにマンノビオースモノアラキジン酸エステ
ル(II)16μmolを用いる以外は実施例6と同様に処理
し,全量5.7mlをリポソームの懸濁液を得た。得られた
懸濁液は0.5mlあたり全脂質として10μmolの脂質を有
し,又,0.95μCiのイヌリンをリポソーム内に保持して
いた。
実施例8 L−α−ジミリストイルホスファチジルコリン72.4μ
mol,コレステロール72.4μmol,ジセチルホスフェート7.
2μmol,参考例3で得たマンノビオースモノアラキジン
酸アミド8μmolを試験管中でクロロホルム及びメタノ
ール混液(容積比2:1)に加温して溶かす以外は実施例
6と同様に処理し,全量5.3mlのリポソームの懸濁液を
得た。得られた懸濁液は0.5mlあたり全脂質として10μm
olの脂質を有していた。又,このリポソームの懸濁液は
0.5mlあたり0.88μCiのイヌリンをリポソーム内に保持
していた。
実施例9 L−α−ジミリストイルホスファチジルコリン68.6μ
mol,コレステロール68.6μmol,ジセチルホスフェート6.
8μmol,マンノビオースモノアラキジン酸アミド16μmol
をクロロホロム及びメタノール混液に溶かす以外は実施
例6と同様に処理し,全量5.5mlのリポソームの懸濁液
を得た。得られた懸濁液は0.5mlあたり全脂質として10
μmolを脂質及び0.98μCiのイヌリンをリポソーム内に
保持していた。
対照例2 L−α−ジミリストイルホスファチジルコリン76.2μ
mol,コレステロール76.2μmol,ジセチルホスフェート7.
6μmolをクロロホルムに溶かす以外は実施例6と同様に
処理し,全量5.0mlのリポソームの懸濁液を得た。得ら
れた懸濁液は0.5mlあたり全脂質として10μmolの脂質を
有し,又,1.29μCiのイヌリンをリポソーム内に保持し
ていた。
対照例3 前述の3H−イヌリン240μCiを含有する1mMイヌリンの
PBS(pH7.4)溶液6mlをPBS(pH7.4)に20倍に希釈し,
全量0.5mlあたり1μCiのイヌリンを含有する溶液を調
製した。
対照例4 対照例2と全く同一処方で同様に処理し,全量5.3ml
のリポソームの懸濁液を得た。得られた懸濁液は0.5ml
あたり前脂質として10μmolの脂質を有し,又,1,80μCi
のイヌリンをリポソーム内に保持していた。
実施例10 実施例7と全く同一処方で同様に処理し,全量5.1ml
のリポソームの懸濁液を得た。得られた懸濁液は0.5ml
あたり前脂質として10μmolの脂質を有し,又,0.83μCi
のイヌリンをリポソーム内に保持していた。
実施例11 実施例9と全く同一処方で同様に処理し,全量4.8ml
のリポソームの懸濁液を得た。得られた懸濁液は0.5ml
あたり前脂質として10μmolの脂質を有し,又,0.91μCi
のイヌリンをリポソーム内に保持していた。
試験例1 D−マンノースに糖特異性を有するレクチン(ソラマ
メ(Vicia fava)由来,シグマ社製)を200μg/ml含むP
BS(pH7.4)溶液を調製した。次に実施例1〜5又は対
照例1で得たリポソームの懸濁液とレクチン溶液とを1:
1の比率で混合し,軽く振盪して分光光度計測定用のセ
ルに各々分注後、波長450nmにおける吸光度を経時的に
測定(30分間)した。
マンノビオースモノ脂肪酸エステル及び/又はアミド
を処方したリポソームの懸濁液では,経時的に吸光度が
増加することによりリポソームの凝集が認められ,その
程度は実施例1≦実施例2<実施例3=実施例4<実施
例5のリポソームの順であった。これに対して対照例1
のリポソームでは特に凝集性は認められなかった。以上
のことから本発明のリポソームではマンノビオースモノ
脂肪酸エステル及び/又はアミドがリポソーム膜に組込
まれ,マンノース残基がリポソーム膜表面に露出してい
ることが確認された。
試験例2 実施例6,7,8,9もしくは対照例2で得たリポソームの
懸濁液又は対照例3で得た3H−イヌリン溶液をそれぞれ
SD系雄性ラット(体重140〜160g)の後肢静脈内に体重1
00gあたり0.5ml注入した。30分後頚動脈放血して開腹
し,肝,肺,腎及び脾臓を摘出した。これらの臓器の一
部又は全部をとり,リン酸緩衝化生理食塩水中でホモジ
ェナイズした。次いで液体シンチレーション法により放
射活性を測定し,投与量に対する回収率(%)を求め
た。又,血清中の放射活性回収率はラットの全血液を体
重の6.5%,血清量を全血液の50%とみつもって計算し
た。結果を表1に示す。尚,表中の値は平均値±標準偏
差であり,( )内はラット数を示す。これらの値は静
脈注射後30分の値である。
表1より明らかなように,実施例6,7,8,9のリポソー
ムの肝への分布は対照例2のリポソームに比べ有意に大
きく,又マンノビオースモノ脂肪酸エステル及び/又は
アミドの添加量を増すほど肝への指向性が増大すること
が確認された。
試験例3 実施例7もしくは9で得たリポソームの懸濁液又は対
照例4で得たリポソームの懸濁液を用いて末端にD−マ
ンノースを有し,肝クッパー細胞指向性を有するマンナ
ンによる阻害効果をみた。即ち,試験例2と同一の条件
でラットにリポソームの懸濁液を投与する1分前に,マ
ンナンのリン酸緩衝化生理食塩水を後肢静脈内(リポソ
ーム注入側と反対側の後肢)に前投与し,以後試験例2
と同様の操作を行った。マンナンの投与量はラット体重
100gあたり13,3mgとした。結果,つまりマンナンによる
肝への分布阻害効果を表2に示す。ここで表中の値は平
均値±標準偏差であり,( )内はラット数であり,こ
れらは静脈注射後30分の値である。
表2により明らかなように,実施例7及び9のリポソ
ームの肝臓への分布は有意に抑制された。これに対して
対照のリポソーム(対照例4)ではマンナンによる影響
は受けなかった。
以上のことから本発明のリポソームは,優れた肝クッ
パー細胞への指向性を有することが確認された。
試験例4 実施例10又は11で得たリポソームの懸濁液をSD系雄性
ラット(体重140〜160g)の後肢静脈内に体重100gあた
り0.5ml注入した。30分後ネンブタールを腹腔内に投与
し開腹してすぐにBerry−Friend及びSeglenの潅流法に
従い肝臓を前潅流用緩衝液,コラゲナーゼ溶液及び細胞
洗浄用ハンクス液にて潅流し,遊離肝細胞懸濁液を調製
した。これを冷却遠心分離し,肝実質細胞画分と,肝ク
ッパー細胞に富む非実質細胞画分とを得た。
両画分の放射活性を測ったところ,95%以上の放射活
性が肝クッパー細胞に富む非実質細胞画分から回収さ
れ,肝実質細胞画分からはほとんど回収されなかった。
以上のことから本発明の脂質膜構造体は肝クッパー細
胞に対し優れた特異的指向性を有することが確認され
た。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マンノビオースモノ脂肪酸エステル及び/
    又はアミノ−デオキシ−マンノビオースのモノ脂肪酸ア
    ミドを含有する脂質膜構造体
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