JP2653311B2 - 油入り電力ケーブル接続箱 - Google Patents

油入り電力ケーブル接続箱

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JP2653311B2
JP2653311B2 JP3413592A JP3413592A JP2653311B2 JP 2653311 B2 JP2653311 B2 JP 2653311B2 JP 3413592 A JP3413592 A JP 3413592A JP 3413592 A JP3413592 A JP 3413592A JP 2653311 B2 JP2653311 B2 JP 2653311B2
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oil
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直久 沼田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油入り電力ケーブル接続
箱に関し、特に、ケーシングをコンパクト化して布設時
の収納スペースを小にできる油入り電力ケーブル接続箱
に関する。
【0002】
【従来の技術】地中送電線用に主として使用されている
OFケーブル(OF:Oil Filled)を油密に接続するた
めに、接続箱内部に絶縁油を充填した従来の油入り電力
ケーブル接続箱として図4に示されるものがある。この
油入り電力ケーブル接続箱は、OFケーブル1に鉛工部
2によって接合されるフランジ3の形成されたケーシン
グ4と,ケーシング4の外周部の所定の位置に中心軸に
対して対称に配置されたコネクター部80および81
と,ケーブル導体接続部の周囲に巻かれた絶縁紙9によ
って形成されるストレスコーン10より構成されてい
る。
【0003】図5は、図4における油入り電力ケーブル
接続箱のコネクター部80および81の断面構造を示
し、バー16およびストッパー13と,弁14と,スプ
リング12より成る弁装置をコネクター本体24に有
し、コネクター本体24にナット17の螺着によって固
定されるニップル15を有し、さらにコネクター部80
および81と嵌合するように着脱可能なキャップ26が
被せられている。
【0004】この油入り電力ケーブル接続箱に絶縁油を
注入する際には、まず、電力ケーブルの接合作業が終了
した後に、コネクター部80のキャップ26を開放して
コネクター本体24を真空引き装置(図示せず)に接続
し、ケーシング4内の真空引きを行う。
【0005】一方、コネクター部81のニップル15に
は給油装置の配管(図示せず)を接続し、コネクター部
80に接続された真空引き装置による真空引きによって
ケーシング4内の真空度が所定の値を示したときに給油
装置の配管から、ケーシング4内に絶縁油が充填され
る。ケーシング4への絶縁油の充填が充分に成される
と、コネクター80部より絶縁油がオーバーフローす
る。このとき給油を停止し、ニップル15を取り外す
と、バー16がスプリング12によって付勢されて上昇
し、弁14がストッパー13と係合することにより弁機
構が閉塞する。
【0006】上記の方法により、ケーシングへの絶縁油
の充填度が高まり、絶縁特性および熱劣化特性が安定し
て油入り電力ケーブルの信頼性が向上する。
【0007】ところが、油入り電力ケーブル接続箱は、
OFケーブルと同様に規定の絶縁防食性能を与えるため
に、例えば、プラスチックテープ等による絶縁被覆を形
成する必要がある。しかし、コネクター部がケーシング
外周より突出しているので被覆処理作業性が悪く、充分
な絶縁被覆処理を行うことが難しい。そのため、油入り
電力ケーブル接続箱の充分な絶縁防食性が得られず、そ
の結果、絶縁防食性能を長期的に維持することが難しい
という問題がある。
【0008】上記した問題を解決するために、図6,図
7に示される油入り電力ケーブル接続箱が実公平3−8
030号において提案されている。この油入り電力ケー
ブル接続箱は、ケーシング4の外周部の所定の位置に軸
部に対して対称に配置される凹部5の底部にコネクター
部82および83を挿入して固定している。このコネク
ター部82および83はケーシング4の外周面とほぼ平
面を成すキャップ26を有している。コネクター本体2
4にナット17が螺着されることによってニップル15
が固定されている。キャップ26は凹部5に挿入されて
上部面がケーシング4の外周部と略一致するように形成
されており、さらに凹部5の底部に固定されたコネクタ
ー部82および83には、その下部より連続してケーシ
ング4内に凹部5の形状に沿うように取り出され、終端
の開放部がケーシング4の外周部付近まで立ち上げられ
る導管7が形成されている。その他の構成は前述の油
入り電力ケーブル接続箱と同一につき説明を省略する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の油入り
電力ケーブル接続箱は、ケーシング内に突出しているコ
ネクター部とストレスコーンが干渉したり、ケーシング
を電力ケーブルの外周に挿入することが困難になり、こ
のためケーシング径の拡張や、ケーシング長の拡大とい
った必要性が生じて油入り電力ケーブル接続箱が必要以
上に大型化し、接続箱の布設時の収納スペースが大にな
るという問題がある。従って、本発明の目的は接続箱を
コンパクト化し、布設時の収納スペースを小にできる油
入り電力ケーブル接続箱を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は接続箱をコンパ
クト化し、布設時の収納スペースを小にするため、ケー
シングがコネクターの長さより小なる深さの凹部を有
し、前記コネクターは前記ケーシングの前記凹部の内外
へそれぞれ所定の長さ突出させた状態で前記凹部に固定
され、そのコネクターの内方突出端部の側面にそれ自身
の通路の開口を形成し、その通路の側面開口部に油導管
の一端を接続し、しかして油導管は前記コネクターの内
方突出端部の高さよりも低くしてケーシング内面に匍匐
し、かつケーシング内面(凹部内面を除く)に近接して
終端開放した油入り電力ケーブル接続箱を提供する。
【0012】
【作用】本発明の油入り電力ケーブル接続箱によると、
ケーシングの所定の位置にコネクターの長さより小さい
深さの凹部を形成し、そこにコネクターの頂部がケーシ
ングの外周面と一致するようにしてコネクターを固定し
ているので、ケーシングの外周面よりコネクターが突出
しなくなってケーシングの外周面の均一化が図れる。同
時に、コネクターの内方突出端部自体の内方突出を小さ
くし、而も、その内方突出端部の側面から油導管を導出
してコネクターの内方突出端部の高さよりも低くしてケ
ーシング内面に匍匐するので、ケーシングの内周面より
内方へ突出する長さも短くなる。また、油導管の終端部
がケーシング(凹部を除く)の内面に近接して開放して
いるので、コネクターがケーシング内方に突出したこと
で起こり易い、ケーシング内上面での油充填の不完全状
態を解消できる。
【0013】以下、本発明の油入り電力ケーブル接続箱
を、図1〜図3を基に詳細に説明する。図1は、本発明
の一実施例を示し、OFケーブル1に鉛工部2によって
フランジ3の形成されたケーシン4グが接合され、ケー
シング4の凹部5の底部にコネクター本体6が固定され
ている。コネクター本体6はケーシング4の内壁に平行
となるように通路7の側面開口より取り出された導管
7aを備えている。ケーブル導体接続部の周囲には絶縁
紙9によって形成されるストレスコーン10が設けら
れ、OFケーブル1の端部および鉛工部2は防食テープ
11により防食被覆されている。上記のように取り出さ
れた油導管7aはコネクター本体6の内方突出端部の高
さよりも低くしてケーシング内面に匍匐し、その終端部
がケーシング4(凹部5以外)の内面に近接して開放さ
れている。
【0014】図2は、ケーシング4の凹部5に固定され
るコネクター部の断面構造を示し、通路7にスプリング
12によってストッパー13に押し当てられる弁14
と,ニップル15によって弁14を押し下げるバー16
と,コネクター本体6の開口部18に螺着されるナット
17によってニップル15が固定されている配管フラン
ジ19が、ボルト20によってコネクター本体6の上部
に締着されている。
【0015】このコネクター本体6と配管フランジ19
の接合面には、ケーシング4の密閉性を与えるためにO
リング21が挿入されており、ニップル15には給油装
置あるいは真空引き系統(いずれも図示せず)からの配
管22が接続される。
【0016】ケーシング4への絶縁油の充填は、まず、
コネクター部のニップル15に真空引き系統へ接続され
る配管22を接続し、他のコネクター部のニップル15
に給油装置へ接続される配管22を接続する。
【0017】真空引き系統へ接続される配管22の接続
されたコネクター部より、ケーシング4内の真空引きを
行うことによってケーシング4内の真空度が所定の値を
示したとき給油装置へ接続されるコネクター部に配管2
2から給油してケーシング4内に充填される。
【0018】ケーシング4内へ絶縁油が充分に充填され
ると、他のコネクター本体6より絶縁油がオーバーフロ
ーする。このときコネクター本体6の上部面にボルト2
0によって締着されている配管フランジ19を取り外
す。
【0019】配管フランジ19を取り外すと、ナット1
7の螺着によって開口部18に固定されたニップル15
が同時に取り除かれる。この時、コネクター本体6に組
み込まれているチェック機構(セミストップ機構)が作
動する。即ち、ナット17の螺着によって配管フランジ
19に固定されたニップル15が取り外されることによ
り、弁14を押さえ込んでいたバー16が開放されるの
で、弁14がスプリング12の反力によってストッパー
13に密着し、通路7を遮断する。この遮断によってケ
ーシング4の外への絶縁油の流出を防止することができ
る。
【0020】この後、図3に示されるように、上部面の
形状がケーシング4の外周部と略一致するように形成さ
れている密閉フランジ23をコネクター本体6の上部面
にボルト20によって締着する。この密閉フランジ23
はボルト20で締着されることによって、コネクター本
体6との接合面に設けられたOリング21により、接続
箱外部とケーシング4内を密閉する。
【0021】上記したように、ケーシング内に絶縁油を
充填した後に配管フランジを取り外し、密閉フランジを
締着することにより、真空引きによる絶縁油の充填によ
って充分に油密化されたケーシングを外部に対して密閉
する。しかして、コネクターの内方突出端部自体の内方
突出を小さくし、而も、その内方突出端部の側面から油
導管を導出してコネクターの内方突出端部の高さよりも
低くしてケーシング内面に匍匐するので、ケーシングの
内周面より内方へ突出する長さも短くなり、ケーシング
内のストレスコーンに干渉しないようにすることがで
き、それだけ、ケーシングを必要以上に大型化せずに済
む。このようにして接続箱の布設時の収納スペースを小
にしたコンパクトな油入り電力ケーブル接続箱を提供で
きる。密閉フランジの上部面がケーシング外周と略一致
するように形成されているので、ケーシングの外周に突
出した部分が形成されず、接続箱の防食絶縁被覆処理を
容易かつ確実に行うことができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の油入り電力
ケーブル接続箱によると、ケーシングがコネクターの長
さより小なる深さの凹部を有し、コネクターはケーシン
グの凹部の内外へそれぞれ所定の長さ突出させた状態で
凹部に固定され、そのコネクターの内方突出端部の側面
にそれ自身の通路の開口を形成し、その通路の側面開口
部に油導管の一端を接続し、しかして油導管は前記コネ
クターの内方突出端部の高さよりも低くしてケーシング
内面に匍匐し、かつケーシング内面(凹部内面を除く)
に近接して終端開放するようにしたため、ケーシング外
周部および内周部からコネクター部の突出を抑えること
によって、ケーシング内のケーブル側ストレスコーンへ
の干渉を防止することができ、それだけ、接続箱をコン
パクト化し、布設時の収納スペースを小さくすることが
できる。また、油導管の終端部がケーシング(凹部を除
く)の内面に近接して開放しているので、コネクターが
ケーシング内方に突出したことで起こり易い、ケーシン
グ内上面での油充填の不完全状態を解消でき、実益のけ
だし大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す油入り電力ケーブル接
続箱の断面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す油入り電力ケーブル接
続箱のコネクター部を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す油入り電力ケーブル接
続箱の密閉フランジが固定されたコネクター部を示す断
面図である。
【図4】従来の油入り電力ケーブル接続箱を示す断面図
である。
【図5】従来の油入り電力ケーブル接続箱のコネクター
部を示す断面図である。
【図6】従来の油入り電力ケーブル接続箱を示す断面図
である。
【図7】従来の油入り電力ケーブル接続箱のコネクター
部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 OFケーブル 2 鉛工部 3 フランジ 4 ケーシ
ング 5 凹部 6 コネク
ター本体 7 通路 7a 導管 9 絶縁紙 10 ストレ
スコーン 11 防食テープ 12 スプリ
ング 13 ストッパー 14 弁 15 ニップル 16 バー 17 ナット 18 開口部 19 配管フランジ 20 ボルト 21 Oリング 22 配管 23 密閉フランジ 24 コネク
ター本体 26 キャップ 80,81 コネ
クター部 82,83 コネクター部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングに固定されたコネクターに真空
    引き装置を接続することにより、前記ケーシング内部を
    真空引きし、前記コネクターに注油装置を接続すること
    により前記ケーシング内部に注油される油入り電力ケー
    ブル接続箱において、前記ケーシングは前記コネクター
    の長さより小なる深さの凹部を有し、前記コネクターは
    前記ケーシングの前記凹部の内外へそれぞれ所定の長さ
    突出させた状態で前記凹部に固定され、そのコネクター
    内方突出端部の側面にそれ自身の通路の開口を形成
    し、その通路の側面開口部に油導管の一端を接続し、し
    かして油導管は前記コネクターの内方突出端部の高さよ
    りも低くしてケーシング内面に匍匐し、かつケーシング
    内面(凹部内面を除く)に近接して終端開放したことを
    特徴とする油電力ケーブル接続箱。
JP3413592A 1992-01-24 1992-01-24 油入り電力ケーブル接続箱 Expired - Lifetime JP2653311B2 (ja)

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JPH05207633A JPH05207633A (ja) 1993-08-13
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5832451U (ja) * 1981-08-26 1983-03-03 株式会社 潤工社 漏液検知センサ
JPH038030U (ja) * 1989-06-12 1991-01-25

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JPH05207633A (ja) 1993-08-13

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