JP2652979B2 - プロセス間通信制御方式 - Google Patents

プロセス間通信制御方式

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JP2652979B2
JP2652979B2 JP2243631A JP24363190A JP2652979B2 JP 2652979 B2 JP2652979 B2 JP 2652979B2 JP 2243631 A JP2243631 A JP 2243631A JP 24363190 A JP24363190 A JP 24363190A JP 2652979 B2 JP2652979 B2 JP 2652979B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、並列、分散処理システムにおけるプロセス
間通信機能の制御方式に関する。
〔従来の技術〕
通信によってあるデータをあるプロセスに送る際に、
このプロセスにデータを送る方法を発信元であるプロセ
スは知らないとする。ここに、送り先のプロセスへのデ
ータの送り方を知っている第3のプロセスがあって、こ
のプロセスへのデータの送り方は発信元プロセスにも分
かるとすれば、発信元のプロセスは、第3のプロセスに
データを送信して転送を依頼することができる。
つまり、プロセスAがプロセスZにデータを送れなく
てもプロセスBには送ることができ、さらに、プロセス
BはプロセスZにデータを送ることができるならば、プ
ロセスAがプロセスBにデータを送ることで、プロセス
AおよびZ間でデータ転送を行うことができる。
前記の例に限らず、プロセスBのように仲介を行うプ
ロセスが数多く関する形の通信を考えることができる。
たとえば、前述の例で、プロセスBからZにデータを送
る代わりに、プロセスC,D,…,Yを経由して、プロセスZ
に送ることによっても、プロセスAからZへの通信を行
うことができる。
この通信において、発信者が必ずしもデータの送信先
を送らなくてよいという性質は、計算機システムを構成
する各機能単位の独立性を高め、システム全体の設計や
構築、保守を容易にするという利点を持つ。
ところで、上述の通信機能を実現する制御方式として
は、まず通信に関係するすべてのプロセスにデータを渡
していく方法が挙げられる。
さらに、仲介者の連鎖をたどることにより到達できる
かぎりの最先端を求めるデリファレンスという操作も行
われる。先の例で言えば、プロセスAはプロセスBにプ
ロセスCへの送信手段を尋ね、それによって得た送信手
段によってさらにプロセスCにプロセスDへの送信手段
を尋ねる、という具合に連鎖をたどって、先の方にある
プロセスへの送信手段を得ることをいう。こうして得た
送信手段によって、データの発信者が先の方のプロセス
に直接データを送信することにより、仲介者の連鎖を省
略し、データの転送回数を削減できる。
ただし、連鎖をたどる時点で、連鎖が完成していると
は限らない。つまり、ある仲介者にその先のプロセスへ
の送信手段を尋ねた時、その先のプロセスがまた決まっ
ていなかったり、送信先は決まっていても、送信手段を
まだ持っていなかったりすることがありうる。この場
合、連鎖の探索はそこまでにして、このプロセスにデー
タを転送する。以降、このプロセスに送信先への送信手
段が与えられたならば、転送を継続する。
メモリを一つしか持たない計算機システムの上では、
前述のような従来の制御方式を用いても、通信処理には
あまり時間はかからない。なぜなら、そのような計算機
システムでは、データ転送に要する処理時間は小さく、
かつ、転送されるデータの量に関わらず一定だからであ
る。また、デリファレンスにおいても、小さな手間で送
信手段を別のプロセスに尋ねることができるからであ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、従来の制御方式は、データ転送に大きな時間
を要するシステムには向かない。たとえば、複数のプロ
セッサと、そのそれぞれに付随し他のプロセッサからは
直接、読み書きできないメモリから構成される計算機シ
ステムでは、メモリ間でのデータ転送に要する処理時間
は大きく、かつ転送されるデータの量に比例する。した
がって、このシステムに従来の制御方式を適用すると、
非常に大きな処理時間が必要となる。
この処理時間を短縮するためには、データ転送回数を
減らす必要がある。しかし、前述の構成の計算機システ
ムでは、デリファレンスはデータ転送回数を減らす手段
としてあまり有効ではない。なぜなら、上述の構成の計
算機システムでは、デリファレンスのために送信手段を
尋ねようとすると、そのためにメモリ間のデータ転送が
何回か余計に必要になるからである。
また、デリファレンスによって削減できるデータ転送
回数は、各プロセスにデータの送信先への送信手段が与
えられる順序によって、大きく変わる。全く削減できな
い場合も稀ではない。たとえば、プロセスAからCへの
通信をプロセスBを経由して行おうとするとき、プロセ
スB,C間の送信手段がプロセスA,B間の送信手段より先に
与えられれば、プロセスAはプロセスCへの送信手段を
プロセスBに問い合わせて知ることができ、データ転送
はプロセスAからCへの1回で済む。しかし、プロセス
A,B間の送信手段がプロセスB,C間の送信手段より先に与
えられると、デリファレンスを行おうとしてもプロセス
AはプロセスCへの送信手段を得られないので、データ
の転送はAからBへとBからCへの2回生じることにな
る。これは、デリファレンスを行わない場合と同じ回数
である。
本発明の目的は、このような欠点を除去し、少ない転
送回数でメッセージの転送を可能にするプロセス間通信
制御方式を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、プロセスが発信者もしくは仲介者に転送先
を指定し、発信者がメッセージの生成および転送を行
い、仲介者が前記発信者より発信されたメッセージある
いは他の仲介者より再発信されたメッセージの受信なら
びに再転送を行い、受信者がメッセージの受信ならびに
メッセージで指定された処理を行うプロセス間通信制御
方式において、 発信者は、受信者の位置が未知のときは生成したメッ
セージの転送に先立って、受信者の位置を確認するため
の第1の位置確認メッセージを指定された転送先に転送
し、 受信者は、前記第1の位置確認メッセージを受信した
際に、前記受信者の位置を知らせる位置通知メッセージ
を前記位置確認メッセージの生成者に転送し、 発信者は、前記位置通知メッセージを受信した際に、
保持しているメッセージを前記位置通知メッセージを生
成した受信者に再転送し、 仲介者は、発信者あるいは他の仲介者から再転送先を
指定された際に、指定された再転送先に、受信者の位置
を確認するための第2の位置確認メッセージを転送し、 仲介者は、前記第1の位置確認メッセージを受信した
際に、受信者の位置が未知のときは、前記位置確認メッ
セージを保持し続け、 仲介者は、前記第2の位置確認メッセージに対する位
置通知メッセージを受信した際に、保持している、仲介
者に送られてきたメッセージを前記位置通知メッセージ
を生成した受信者に転送することを特徴とする。
前述した本発明において、発信者は、発信者が生成し
たメッセージの転送先が、発信者の所在するプロセッサ
とは異なるプロセッサにあるとき、発信者の所在するプ
ロセッサ内に新たに仲介者を生成し、この仲介者の再転
送先として前記転送先を指定し、さらに前記仲介者に発
信者が生成したメッセージを転送するのが好適である。
また、前述した本発明において、発信者は、発信者が
生成したメッセージの転送先が受信者と判定可能な場合
には、前記第1の位置確認メッセージの転送と位置通知
メッセージの受信を行わずに、ただちに前記転送先に発
信者が生成したメッセージを転送し、 仲介者は、指定された再転送先が受信者と判定可能な
場合には、前記第2の位置確認メッセージの転送と位置
通知メッセージの受信を行わずに、ただちに前記再転送
先に保持しているメッセージを転送するのが好適であ
る。
さらに、前述した本発明において、発信者は、転送し
ようとするメッセージがある個数以下である場合は、前
記第1の位置確認メッセージの転送と位置通知メッセー
ジの受信を行わずに、ただちに指定された転送先に転送
しようとするメッセージを転送し、 仲介者は、この仲介者が転送するメッセージがある個
数以下であると判定可能な場合は、前記第2の位置確認
メッセージを転送せず、また前記位置通知メッセージの
受信を待たずに、ただちに指定された再転送先に保持し
ているメッセージを転送するのが好適である。
〔作用〕
第1の発明においては、メッセージの生成および転送
を行う発信者と、前述の発信者より発信されたメッセー
ジあるいは他の仲介者より再発信されたメッセージの受
信ならびに再転送を行う仲介者と、メッセージの受信な
らびにメッセージで指定された処理を行う受信者のそれ
ぞれが、以下のa,b,c,d,e,fに従うようにしている。
a発信者は、受信者の位置が未知のときは生成したメッ
セージの転送に先だって、受信者の位置を確認するため
の位置確認メッセージを指定された転送先に転送する。
b受信者は、a項に記載の位置確認メッセージを受信し
た際に、前述の受信者の位置を知らせる位置通知メッセ
ージを前述の位置確認メッセージの生成者に転送する。
c発信者は、b項に記載の位置通知メッセージを受信し
た際に、保持しているメッセージを前述の位置通知メッ
セージを生成した受信者に再転送する。
d仲介者は、再転送先の指令を受けた際に、前述の再転
送先に、受信者の位置を確認するための位置確認メッセ
ージを転送する。
e仲介者は、a項に記載の位置確認メッセージを受信し
た際に、受信者の位置が未知のときは、前述の位置確認
メッセージを保持し続ける。
f仲介者は、b項に記載の位置通知メッセージを受信し
た際に、保持しているメッセージを前述の位置通知メッ
セージを生成した受信者に再転送する。
第2の発明においては、第1の発明に加えて、発信者
が下記のgに従って振舞うようにしている。
g発信者は、発信者が生成したメッセージの転送先が、
発信者の所在するプロセッサとは異なるプロセッサにあ
るとき、発信者の所在するプロセッサ内に新たに仲介者
を生成し、この仲介者の再転送先として前述の転送先を
指定し、さらに前述の仲介者に発信者が生成したメッセ
ージを転送する。
第3の発明においては、第1の発明に加えて、発信者
と仲介者がそれぞれ下記のh,iに従って振舞うようにし
ている。
h発信者は、発信者が生成したメッセージの転送先が受
信者と判定可能な場合には、第1の発明に記載の位置確
認メッセージの転送と位置通知メッセージの受信を行わ
ずに、ただちに前述の転送先に発信者が生成したメッセ
ージを転送する。
i仲介者は、指定された再転送先が受信者と判定可能な
場合には、第1の発明に記載の位置確認メッセージの転
送と位置通知メッセージの受信を行わずに、ただちに前
述の再転送先に保持しているメッセージを転送する。
第4の発明においては、第1の発明に加えて、発信者
と仲介者がそれぞれ下記のj,kに従って振舞うようにし
ている。
j発信者は、転送しようとするメッセージがある個数以
下である場合は、第1の発明に記載の位置確認メッセー
ジの転送と位置通知メッセージの受信を行わずに、ただ
ちに指定された転送先に転送しようとするメッセージを
転送する。
k仲介者は、この仲介者が転送するメッセージがある個
数以下であると判定可能な場合は、第1の発明に記載の
位置確認メッセージを転送せず、また第1の発明に記載
の位置通知メッセージの受信を待たずに、ただちに指定
された再転送先に保持しているメッセージを転送する。
ここで、例えば発信者から受信者に送られるデータの
個数をMとし、ここでデータが経由する仲介者の個数を
Nとすると、従来の制御方式において、デリファレンス
を行わない場合、発信者とすべての仲介者が送信先にM
個のデータを転送するので、必要なデータ転送回数は総
計M(N+1)である。
一方、第1の発明のプロセス間通信制御方式によれ
ば、発信者とすべての仲介者が合計N+1個の位置確認
メッセージを送信先に送り、すべての仲介者はこの仲介
者を送信先とする発信者または仲介者から受けとった位
置確認メッセージを合計N個受信者に送り、受信者はす
べての位置確認メッセージにたいして1つ位置通知メッ
セージを合計N+1個送る。さらに、発信者はM個のデ
ータを受信者に送るので、データ転送回数は総計3N+2
+Mである。したがって、第1の発明によって、データ
転送回数が削減できる条件は、 3N+2+MM(N+1) より (M−3)N2 となる。すなわち、1つ以上の仲介者を介して5つ以上
のデータを送るか、2つ以上の仲介者を介して4つ以上
のデータを送る場合は、第1の発明によってデータ転送
回数を削減することができる。
デリファレンスを行う場合は、データ転送回数は処理
の実行状況に依存する。つまり、各プロセスに送信先へ
の送信手段が与えられる順序によって、必要なデータ転
送回数は変わる。
データ転送回数が最も少ない場合には、発信者がすべ
ての仲介者に対して送信手段を問い合わせるメッセージ
を出し、このそれぞれの問い合わせに対して答えるメッ
セージが送られ、これに基づいて発信者から受信者にデ
ータが転送される。したがって、データ転送回数は総計
2N+Mである。これは、第1の発明によるデータ転送回
数3N+2+Mに比べてN+2回少ない。
しかし、上述のデータが転送され終った段階で、第1
の発明によれば、この通信に関与したすべての仲介者が
受信者への送信手段を得ているのに対し、デリファレン
スでは、受信者への送信手段を得ることができるのは発
信者だけである。つまり、デリファレンスではこれ以降
いずれかの仲介者から受信者にデータを発信する際に
は、再び上述の手続きが繰り返されるのに対し、第1の
発明によれば、どの仲介者からもただちに受信者に直接
データ転送ができる。
また、前述のデリファレンスに必要なデータ転送回数
は最少の場合であり、普通はより多くのデータ転送が必
要になる。これに対し、第1の発明では、常に上述の回
数で通信を行うことができる。
第2の発明である制御方式は、たとえば受信者が定ま
っていなくても発信者がデータを手放せるようにするた
めなどの理由により、発信者に受信者の位置が通知され
る前に発信者がデータを転送する必要がある場合に、通
信にかかる処理時間を短縮できる。発信者の送信先が別
のプロセッサにあるとき、従来の方法によれば、発信者
からその送信先へのデータ転送は、大きな処理時間を要
するプロセッサ間転送になる。
一方、第2の発明によれば、発信者と同一プロセッサ
内に仲介者を作り、この仲介者を発信者の送信先とする
ので、発信者からその送信先への転送はプロセッサ内転
送として行うことができる。プロセッサ内通信はプロセ
ッサ間転送に比べてはるかに短時間で行うことができる
ので、第2の発明によって通信にかかる処理時間を短縮
できる。
なお、新しく作った仲介者と発信者の元の送信先の間
では、発信者の元の送信先が受信者でない限り、第1の
発明の作用によってデータ転送は行われない。
第1の発明において発信者や仲介者に指定された送信
先が受信者である場合には、従来よりデータ転送回数が
増加するが、第3の発明によれば、この場合にも従来の
方法と同じデータ転送回数で済ませることができる。第
1の発明においてデータの個数が少ない場合は、従来よ
りデータ転送回数が増加するが、第4の発明によれば、
この場合も従来と同じデータ転送回数で済ませることが
できる。
〔実施例〕
次に、複数のプロセッサを含む計算機システムでの実
施例を説明する。
この実施例では以下の事項を想定している。
a発信者は受信者が通知される前に、発信者が生成した
メッセージを送信先に転送する。
b複数の発信者または仲介者が同一の仲介者または受信
者を転送先とすることが可能である。
aの事項によって、発信者は受信者に直接転送するべ
きメッセージを保持しない。また、仲介者がメッセージ
を保持することがあり得る。またbの事項によって、仲
介者または受信者の複数の発信者または仲介者からメッ
セージを送信されることがあり得る。
そこで、本実施例では、発信者には受信者の位置を通
知しない。また、仲介者は任意の個数のメッセージを保
持できるようにする。
第10図は、前述のシステムにおいて構成される通信路
の例を示している。1,2,3は発信者である。4は受信者
である。5,6,7,8,9は仲介者である。第10図中の矢印
は、矢の根本にある発信者または仲介者に矢が指し示す
仲介者または受信者が転送先として指定されていること
を表している。
第1図は本発明の手順によって第10図に示す通信路に
よる通信を行った場合の最終的に各発信者および仲介者
が保持する転送先を示したものである。
第8図はメッセージを表すデータ構造を示している。
50は他のメッセージへのポインタを保持する領域であ
る。51はメッセージ本体の大きさを保持する領域、52は
メッセージ本体を保持する可変長の領域である。
第5図は仲介者を表すデータ構造を示している。仲介
者は転送先を保持する領域60、メッセージを保持するリ
スト構造の先頭へのポインタを保持する領域61および末
尾へのポインタを保持する領域62からなる。
第7図は仲介者が複数のメッセージを保持する様子を
示している。第7図において、70は仲介者、71,72,73,7
4はメッセージ、50は次のメッセージへのポインタを保
持する領域、61はリスト構造の先頭へのポインタを保持
する領域、62はリスト構造の末尾へのポインタを保持す
る領域である。仲介者70はリスト構造によってメッセー
ジ71,72,73,74を保持している。
第9図は転送先の位置情報を表すデータ構造である。
この構造は転送先へのポインタを保持する領域80と、転
送先が仲介者であるか受信者であるかを示す値を保持す
る領域81からなる。
第2図は発信者によるメッセージ発信処理の手順を示
すフローチャートである。第2図において、発信者は発
信するべきメッセージと転送先を表す位置情報が与えら
れると、ステップ20において転送先が発信者と同一プロ
セッサ内にあるかどうかを転送先の位置情報を見て判別
する。ステップ20における判別結果が「はい」のとき
は、ステップ24において宛先にメッセージを転送する。
ステップ20の判別結果が「いいえ」のときは、ステップ
21において仲介者を作成し、この仲介者にステップ22に
おいてメッセージを転送し、ステップ23において後述す
る手続きにより転送先を仲介者の転送先として指定す
る。
第3図は仲介者に対する転送先指定処理の手順を示す
フローチャートである。第3図において、仲介者は転送
先を表す位置情報が与えられると、ステップ30において
転送先が受信者であるかどうかを判別する。ステップ30
における判別結果が「はい」の時は、ステップ35におい
てメッセージを転送先に転送し、ステップ36においてそ
の転送先を保持する。ステップ30における判別結果が
「いいえ」のときは、ステップ31においてメッセージが
本仲介者を送る最後の1つのメッセージであるかどうか
を判別する。ステップ31における判別結果が「はい」の
時は、ステップ35においてメッセージを転送先に転送
し、ステップ36においてその転送先を保持する。ステッ
プ31における判別結果が「いいえ」の時は、ステップ32
において本仲介者の位置情報を含む位置確認メッセージ
を前記転送先に送り、ステップ33において、位置通知メ
ッセージの到着を待つ。位置通知メッセージが到着した
ら、ステップ34においてこのメッセージに含まれる位置
情報が示す仲介者または受信者を本仲介者の転送先と
し、ステップ35においてメッセージを転送先に転送し、
ステップ36においてその転送先を保持する。
第4図は受信者の受信位置通知処理の手順を表すフロ
ーチャートである。第4図において、受信者はステップ
40で位置確認メッセージを受けとると、このメッセージ
に含まれる位置情報が示す発信者または仲介者に、ステ
ップ41において本受信者の位置情報を含む位置通知メッ
セージを送る。
第1図は、以上説明した手順によって、実際に第10図
に示したように送信先を指定した際の処理を示す。
最初に、仲介者8に別のプロセッサにある仲介者9が
転送先として指定されると、仲介者8の位置情報を含ん
だ位置確認メッセージ101が仲介者9に送られる。第1
図(a)はここまでの処理が行われた状態を示してい
る。
次に、発信者3が3個のメッセージ110を仲介者8を
転送先として発信すると、発信者3と同じプロセッサに
仲介者7が作られ、メッセージはすべて仲介者7にその
まま送られる。さらに、仲介者7には別のプロセッサに
ある仲介者8が転送先として指定されるので、仲介者7
の位置情報を含んだ位置確認メッセージ102が仲介者8
に送られる。第1図(b)はここまでの処理が行われた
手順を示している。
ここで、仲介者9に受信者が転送先として指定される
と、仲介者9は受信者を転送先として保持し、仲介者9
が保持していた仲介者8の位置情報を含む位置確認メッ
セージ101が受信者に送られる。第1図(c)はここま
での処理が行われた状態を示している。
さて、仲介者8の位置情報を含む位置確認メッセージ
を受けとった受信者は、仲介者8に受信者の位置情報を
含む位置通知メッセージ103を送る。第1図(d)はこ
こまでの処理が行われた状態を示している。
位置通知メッセージを受け取った仲介者8は、この仲
介者が保持していた仲介者7の位置情報を含む位置確認
メッセージ102を受信者に送り、受信者を転送先として
保持する。第1図(e)はここまでの処理が行われた状
態を示している。
仲介者7の位置情報を含む位置確認メッセージを受け
とった受信者は、仲介者7に受信者の位置情報を含む位
置通知メッセージを送る。位置通知メッセージを受けと
った仲介者7は、この仲介者が保持していた3個のメッ
セージ110を受信者に送り、受信者を転送先として保持
する。第1図(f)はここまでの処理が行われた状態を
示している。
以上の処理によって、発信者3が生成したメッセージ
110は仲介者8,9を経由せず、ただ1回のプロセッサ間通
信によって直接受信者4に送られる。また、すべての仲
介者7,8,9が受信者4の位置情報を得る。
以降、第10図において、仲介者6の転送先として別の
プロセッサにある仲介者8が指定された時には、仲介者
6の位置情報を含む位置通知メッセージが仲介者8に送
られる。仲介者8は受信者を転送先としているので、こ
のメッセージは直ちに受信者に転送され、この返事とし
て受信者は仲介者6に位置通知メッセージを送り、その
結果、仲介者6は受信者を転送先として保持する。
ここで、発信者1が別のプロセッサにある仲介者6に
メッセージを1個だけ発信しようとすると、発信者1と
同じプロセッサに仲介者5が作られ、唯一のメッセージ
は仲介者5に送られる。そして、仲介者6が仲介者5の
転送先として指定されるが、仲介者5の持つメッセージ
は仲介者5の発信する最後の1つのメッセージなので、
仲介者5はそのメッセージを直接、仲介者6に転送す
る。これを受けとった仲介者6は、すでに受信者を転送
先として保持しているので、メッセージを直接、受信者
に転送する。
第11図は、以上の処理によって形成される通信路の状
態を示したものである。なお、第11図において、1,2,3
は発信者、4は受信者、5,6,7,8,9は中継者,90,91,92,9
3,94,95はプロセッサである。
以上、本発明の実施例について述べたが、本発明の実
施例にあたって、前述の実施例で用いたデータ構造は必
須のものではない。たとえば、本発明においては仲介者
は転送先とリスト構造を必ずしも同時に保持する必要は
ないので、仲介者を表すデータ構造は第6図のように転
送先を表す位置情報を保持する領域60と、リスト構造の
先頭を指すポインタ61を保持する同一の領域とすること
ができる。これにより、仲介者を表すデータ構造に要す
るメモリ領域が削減される。また、メッセージはリスト
構造で持つ必要はなく、配列に収めても良い。
〔発明の効果〕
以上説明したように、第1の発明によって、仲介者が
形成する通信路が幾つのプロセッサにまたがっていよう
とも、発信者が発信したメッセージは、発信者から直接
受信者へ転送されるので、各メッセージの転送回数は1
回で済み、全体としてメッセージ転送回数を削減でき
る。
また、第2の発明によれば、第1の発明において発信
者が受信者の位置が通知される前にメッセージを発信す
る場合でも、発信者が発信したメッセージは、発信者と
同一のプロセッサにある仲介者から直接受信者に転送さ
れるので、大きな処理時間を要するプロセッサ間転送は
各メッセージごとに1回で済み、通信に要する処理時間
を節減することができる。
さらに、第3の発明によれば、第1の発明において発
信者または仲介者に指定された転送先が受信者の場合
に、第1の発明よりさらに少ないメッセージ転送回数で
通信を行うことができる。
同様に、第4の発明によれば、第1の発明において少
数のメッセージだけを転送する場合に、第1の発明より
さらに少ないメッセージ転送回数で通信を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は通信路による通信を本発明の手順で行う過程を
示す図、 第2図は発信者によるメッセージ発信処理の手順を表す
フローチャート、 第3図は仲介者による転送先指定時処理の手順を表すフ
ローチャート、 第4図は受信者による位置通知処理の手順を表すフロー
チャート、 第5図は仲介者を表すデータ構造の例を示す図、 第6図は仲介者を表すデータ構造の別の例を示す図、 第7図は複数のメッセージをリスト構造によって保持す
る仲介者の例を示す図、 第8図はメッセージを表すデータ構造の例を示す図、 第9図は位置情報を表すデータ構造の例を示す図、 第10図は発信者と仲介者と受信者からなる通信路の例を
示す図、 第11図は第10図の通信路による通信を本発明の手順によ
って行った時に発信者および中継者が保持する転送先の
例を示す図である。 3……発信者 4……受信者 7,8,9……中継者 101,102……位置確認メッセージ 103,104……位置通知メッセージ 110……発信者が生成したメッセージ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロセスが発信者もしくは仲介者に転送先
    を指定し、発信者がメッセージの生成および転送を行
    い、仲介者が前記発信者より発信されたメッセージある
    いは他の仲介者より再発信されたメッセージの受信なら
    びに再転送を行い、受信者がメッセージの受信ならびに
    メッセージで指定された処理を行うプロセス間通信制御
    方式において、 発信者は、受信者の位置が未知のときは生成したメッセ
    ージの転送に先立って、受信者の位置を確認するための
    第1の位置確認メッセージを指定された転送先に転送
    し、 受信者は、前記第1の位置確認メッセージを受信した際
    に、前記受信者の位置を知らせる位置通知メッセージを
    前記位置確認メッセージの生成者に転送し、 発信者は、前記位置通知メッセージを受信した際に、保
    持しているメッセージを前記位置通知メッセージを生成
    した受信者に再転送し、 仲介者は、発信者あるいは他の仲介者から再転送先を指
    定された際に、指定された再転送先に、受信者の位置を
    確認するための第2の位置確認メッセージを転送し、 仲介者は、前記第1の位置確認メッセージを受信した際
    に、受信者の位置が未知のときは、前記位置確認メッセ
    ージを保持し続け、 仲介者は、前記第2の位置確認メッセージに対する位置
    通知メッセージを受信した際に、保持している、仲介者
    に送られてきたメッセージを前記位置通知メッセージを
    生成した受信者に転送することを特徴とするプロセス間
    通信制御方式。
  2. 【請求項2】発信者は、発信者が生成したメッセージの
    転送先が、発信者の所在するプロセッサとは異なるプロ
    セッサにあるとき、発信者の所在するプロセッサ内に新
    たに仲介者を生成し、この仲介者の再転送先として前記
    転送先を指定し、さらに前記仲介者に発信者が生成した
    メッセージを転送する請求項1記載のプロセス間通信制
    御方式。
  3. 【請求項3】発信者は、発信者が生成したメッセージの
    転送先が受信者と判定可能な場合には、前記第1の位置
    確認メッセージの転送と位置通知メッセージの受信を行
    わずに、ただちに前記転送先に発信者が生成したメッセ
    ージを転送し、 仲介者は、指定された再転送先が受信者と判定可能な場
    合には、前記第2の位置確認メッセージの転送と位置通
    知メッセージの受信を行わずに、ただちに前記再転送先
    に保持しているメッセージを転送する請求項1記載のプ
    ロセス間通信制御方式。
  4. 【請求項4】発信者は、転送しようとするメッセージが
    ある個数以下である場合は、前記第1の位置確認メッセ
    ージの転送と位置通知メッセージの受信を行わずに、た
    だちに指定された転送先に転送しようとするメッセージ
    を転送し、 仲介者は、この仲介者が転送するメッセージがある個数
    以下であると判定可能な場合は、前記第2の位置確認メ
    ッセージを転送せず、また前記位置通知メッセージの受
    信を待たずに、ただちに指定された再転送先に保持して
    いるメッセージを転送する請求項1記載のプロセス間通
    信制御方式。
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