JP2652967B2 - 精紡機における篠替え装置 - Google Patents

精紡機における篠替え装置

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、クリール位置の粗糸ボビンの粗糸が無く
なるとき満粗糸ボビンの粗糸に切替える精紡機における
篠替え装置に関するものである。
従来の技術 精紡機における篠替え装置としては、従来種々のもの
が提案されており、その第1は特開昭50−76341号公報
に示されているように、クリール位置に配設した搬送レ
ールに2列のボビンハンガ列を備えた搬送パレットを移
動自在に支持させ、それらの2列のボビンハンガ列の中
心部下方に粗糸ガイドを配設し、2列のボビンハンガ列
に満粗糸ボビンを仕掛けて紡出を行い、それらの粗糸ボ
ビンが空(小玉も含む)になると精紡機の運転を停止し
て粗糸ボビンとトランペット間の各粗糸を切断し、その
後搬送パレットをクリール位置から取出して代わりに満
粗糸ボビンが吊下されている搬送パレットを搬送レール
に取入れ、、それらの満粗糸ボビンの粗糸を上記切断後
の粗糸に繋いで粗糸ボビンを一斉に篠替えするものであ
る。
また第2は特公昭60−14848号公報に示されているよ
うに、クリール位置に配設した片側2列のボビンハンガ
列の中間部下方に粗糸ガイドを配設すると共に2列のボ
ビンハンガ列の外側に搬送レール(予備レール)を配設
し、その搬送レールに少なくとも上記ボビンハンガ列と
同数のボビンハンガを備えたボビンキャリッジを移動自
在に支持させ、2列のボビンハンガ列の一方に中玉粗糸
ボビンを、他方に満粗糸ボビンを夫々仕掛けてテーパ段
取りを行い、紡出運転により中玉粗糸ボビンが小玉粗糸
ボビンに、満玉粗糸ボビンが中玉粗糸ボビンになったと
き、上記小玉粗糸ボビンを予め準備したボビンキャリッ
ジのボビンハンガに吊下されている満粗糸ボビンと交換
し、その交換の前又は後に前列ボビンハンガと後列ボビ
ンハンガを入替え、紡出運転中に2列の粗糸ボビン列を
1列ずつ篠替えするものである。
また第3は特開昭63−256728号公報に示されているよ
うに、粗糸をトランペットに供給して紡出する少なくと
も2列の粗糸ボビン列と、空粗糸ボビン列を満粗糸ボビ
ン列に入替える為の別の粗糸ボビン列を夫々配設し、そ
れらの3列以上の粗糸ボビン列の粗糸巻量を段階的に違
えてテーパ段取りを行い、何れかの列の粗糸ボビンが空
になるとその粗糸ボビンの粗糸を予め準備した別の列の
満粗糸ボビンの粗糸に繋ぎ、紡出運転中に1列ずつ篠替
えするものである。
発明が解決しようとする課題 上記従来の第1の装置ではクリール位置の2列の粗糸
ボビンを一斉に篠替えできて仕掛け変更に対応し易い
が、篠替えの為に紡出運転を停止する必要があり、精紡
機の稼動率を低下させる問題点があった。また第2の装
置では精紡機を停止することなく篠替えできるが、空粗
糸ボビンと満粗糸ボビンの交換機や善後列のボビンハン
ガの入替え機を必要として設備費が高くなり、しかもテ
ーパ段取りを必要として仕掛け変更に対応し難く、多種
少量生産に向かない問題点があった。また第3の装置で
は紡出運転中に篠替えできるが、テーパ段取りを行うも
のであるので第2の方法と同様に仕掛け変更に対応し難
く、多種少量生産に向かない問題点があった。本発明は
上記各問題点を解消し、多種少量生産に適した簡易な篠
替え装置を提供することを課題としている。
課題を解決するための手段 この発明は、上記課題を解決する為に、錘列の上方に
平行な2本の搬送レールを機台幅方向に所定の間隔をあ
けて並設し、それらの搬送レールに2列の粗糸ホビン列
の粗糸ボビンを吊下可能な2列のボビンハンガ列を備え
たボビンキャリッジを夫々長手方向へ移動自在に支持さ
せ、クリール位置には上記2列の搬送レール間の中心部
下方に夫々のボビンキャリッジに吊下する対向側の粗糸
ボビン列間に位置する粗糸ガイドを配設し、その粗糸ガ
イドを両方のボビンキャリッジに吊下する粗糸ボビン列
用として兼用可能に構成して成ることを特徴としてい
る。
作用 クリール位置の一方のボビンキャリッジの2列のボビ
ンハンガ列に満粗糸ボビンを仕掛け、それらの2列の満
粗糸ボビン列の粗糸を粗糸ガイドに案内させた後トラン
ペットに導いて紡出し、その紡出運転中に、先行する紡
出作業によって空近くになった粗糸ボビンを吊下してい
る2列のボビンハンガ列を有する他方のボビンキャリッ
ジを、満粗糸ボビンを吊下している2列のボビンハンガ
列を有する他のボビンキャリッジと入替える。上記一方
のボビンキャリッジの2列の粗糸ボビン列が空近くにな
ったとき、その2列の粗糸ボビン列の粗糸を切断して粗
糸ガイドから外すと共に他方のボビンキャリッジの2列
の満粗糸ボビン列の対応する粗糸を粗糸ガイドに掛けて
紡出中の粗出に繋ぎ、この他方の粗糸ボビン列の粗糸を
紡出している間に上記空粗糸ボビン(空に近い残粗糸が
まだ僅かに残っているものを言う)を吊下している一方
のボビンキャリッジを、満粗糸ボビンを吊下している他
のボビンキャリッジと入替えて篠替えする。
実施例 第1図〜第4図は精紡機における篠替え装置を示し、
この装置の構造は精紡機の機台1の中心に対して左右対
称に構成されているので、片側の構造についてのみ説明
する。2は機台1に立設した周知のクリールピラーで、
機台1の長手方向に間隔を空けて多数設けてある。3は
各クリールピラー2の上部に止着した支持腕、4、5は
各支持腕3に止着してある2本の搬送レールで、機台幅
方向に所定の間隔をあけた同じ高さ位置に図示しない錘
列(スピンドル列)と平行に並設してある。上記搬送レ
ール4、5の端部は機台1の端部側の上方に配設してあ
る図示しないメイン搬送レールに連結されている。この
搬送レール4、5やメイン搬送レールは第3図に示すよ
うに下側に開口部6を有すると共にその開口部の両側に
支持部7、7を有する略断面矩形に形成されているが、
この形状に限定されるものではない。
上記搬送レール4、5には粗糸ボビンAを吊下して搬
送する為のボビンキャリッジ8が夫々長手方向へ移動自
在に支持させてある。このボビンキャリッジ8は第3
図、第4図に示すように所定長さのキャリッジ要素8aを
左右、上下に曲折自在に所定数連結して構成してある。
このキャリッジ要素8aにおいて、9は一本の長いキャリ
ッジバーで、上側には前後一対の支持杆10が突設されて
いる。これらの支持杆10の上部には支承体11を回動自在
に取付け、この支承体11に上記支持部7、7上を転動す
る左右一対の支持ローラ12と開口部6内で転動する前後
一対の案内ローラ13を回動自在に軸支してある。上記キ
ャリッジバー9の下側には直交する方向の複数本(図面
では6本)の支持枠14を所定間隔あけて固着し、これら
の各支持枠14の両端部下側に夫々ボビンハンガ15を取着
してある。上記ボビンハンガ15は夫々の側のものが列を
成し、2列のボビンハンガ15列を構成し、夫々の列のボ
ビンハンガ15の間隔は図示しない錘列の間隔(スピンド
ルピッチ)の2倍に設定されている。また上記2列のボ
ビンハンガ15列の間隔は満粗糸ボビンAを吊下した状態
でお互いが干渉しない程度に小さくしてあり、例えばボ
ビンハンガ15列のボビンハンガ15の間隔(スピンドルピ
ッチの2倍)程度にすると良い。またキャリッジバー9
の端部には公知の緩衝部材17が取着されている。以上の
ようなキャリッジ要素8aは隣合うキャリッジバー9、9
の端部に夫々ピン18、18によって回動自在に連結した連
結片19によって多数個連結され、ボビンハンガ15列のボ
ビンハンガ15の数が少なくとも錘列の錘数の半分になる
ようにしてある。
上記ボビンキャリッジ8は搬送レールや搬送レール
4、5に案内されて図示しない粗紡機の上方位置と第1
図に示す精紡機のクリール位置との間を適宜な移送手段
によって搬送される。なお移送手段としては特公昭63−
29016号公報に示されているようにキャリッジバー9の
両外側を挟んで回転する一対の送りローラをボビンキャ
リッジ8の長さより短い間隔に配設したものや、特開昭
62−263332号公報等に示されているように搬送レール
4、5に沿って移動する搬機(バッテリーカー)を配設
したものが広く知られている。各ボビンハンガ14に粗糸
ボビンAを吊下したボビンキャリッジ8を第1図に示す
ように搬送レール4、5へ搬送して所定のクリール位置
に位置させると、一方のボビンキャリッジ8の2列の粗
糸ボビンA列と他方のボビンキャリッジ8の2列の粗糸
ボビンA列は第1図に示すように同じ高さ位置に並置さ
れる。その場合、最も内側の粗糸ボビンA列は満粗糸ボ
ビン状態でクリールピラー2に干渉しない範囲でできる
限り内側に位置させる。
次に、20は上記支持腕3に止着した支持枠材で、2本
の搬送レール4、5の間の中心部に搬送レール4、5と
平行にかつ略機台全長に亘って伸びている。これらの支
持枠材20の下側には上記クリール位置の粗糸ボビンA列
の各粗糸ボビンAと対応する位置に支持杆21を取着し、
それらの支持杆21の下端部に夫々粗糸ガイド22を固着し
てある。この粗糸ガイド22は第5図〜第7図に示すよう
にボビンハンガ15列と平行な方向へ張り出す一対の腕部
22a、22aと、それらの腕部22a、22aの先端から上方へ突
出している鈎形の粗糸ガイド部22b、22bとで形成してあ
る。上記一方の粗糸ガイド部22bは粗糸ボビンA列の各
粗糸ボビンA間の中心部に対向するように位置させ、粗
糸ガイド22から遠い側の粗糸ボビン列の粗糸を近い側の
粗糸ボビンA列の粗糸ボビンA間を通して案内するよう
にしてある。また他方の粗糸ガイド部22bは粗糸ボビン
A列の各粗糸ボビンAの中心と対向するように位置さ
せ、粗糸ガイド22に近い側の粗糸ボビンA列の粗糸を案
内するようにしてある。粗糸ガイド22と粗糸ボビンA列
間の間隔は、ボビンハンガ15に満粗糸ボビンAを吊下し
てその粗糸を粗糸ガイド部22bに案内するときのその粗
糸の粗糸テンションが所定大きさに収まる範囲で狭い間
隔にし、最も外側に位置する粗糸ボビンA列が機台1の
前面から大きく張出さないようにしてある。また粗糸ガ
イド22は両方の組の粗糸ボビンA列用に兼用としたの
で、4列の粗糸ボビンA列に対して1列の粗糸ガイドで
済み、粗糸ガイド数を少なくできてコスト低減を図るこ
とができる。
次に、23は各クリールピラー2の中間部に止着した支
持枠材で、略機台全長に亘って延びている。これらの支
持枠材23の側面には上記粗糸ガイド22と対向する位置に
夫々支持杆24を突設してある。これらの支持杆24の先端
部には夫々粗糸ガイド25を取着してある。この粗糸ガイ
ド25は上記粗糸ガイド22を横向きにしたものと同じ形状
に構成され、第8図に示すように両側に腕部25a、25aと
粗糸ガイド部25b、25bを備えている。これらの粗糸ガイ
ド部25b、25bは粗糸ガイド22の粗糸ガイド部22b、22bに
よって案内される粗糸を案内するようにしてある。な
お、26はローラスタンド、27はドラフトローラ、28はト
ランペットを示している。
上記構成のものにあっては、精紡機を紡出運転する場
合、先ず粗紡機位置において2列のボビンハンガ15列に
夫々満粗糸ボビンAを吊下したボビンキャリッジ8を一
方の搬送レール4に移送し、そのボビンキャリッジ8を
クリール位置に位置決め停止させて2列の満粗糸ボビン
A列を錘列の各錘に対応させ、これらの2列の満粗糸ボ
ビンA列の粗糸を巻戻して対応する粗糸ガイド22の粗糸
ガイド部22b、22bに引っ掛けると共に粗糸ガイド25の粗
糸ガイド部25b、25bに掛け、トランペット28に導入して
紡出を行う。上記粗糸ガイド22に粗糸を掛けるとき、粗
糸ガイド22から遠い側の粗糸ボビンA列の粗糸は近い側
の粗糸ボビンA列の粗糸ボビンA間を通し、その粗糸が
粗糸ボビンAに接触しないようにする。上記紡出運転に
よって搬送レール4位置のボビンキャリッジ8の2列の
粗糸ボビンAが小玉粗糸ボビンになったとき、第1図、
第2図に示すように他方の搬送レール5には2列のボビ
ンハンガ15列に夫々満粗糸ボビンAを吊下したボビンキ
ャリッジ8を移送し、そのボビンキャリッジ8をクリー
ル位置に位置決め停止させて2列の満粗糸ボビンA列を
錘列の各錘に対応させる。なお、上記紡出運転中に粗糸
ガイド22部分で粗糸切れが発生した場合、紡出側の粗糸
は粗糸ガイド25に引っ掛かるので、その粗糸がドラフト
パート部に入るのを防止できる。
その後上記搬送レール4位置のボビンキャリッジ8の
2列の粗糸ボビンA列が空近くになったとき、機台1の
一端側から他端側に向けて順次、その2列の粗糸ボビン
A列の粗糸を粗糸ガイド22と粗糸ガイド25との間で切断
すると共に、その粗糸を粗糸ガイド部22bから外して空
粗糸ボビンAに巻付け、また上記他方のボビンキャリッ
ジ8の対応する粗糸ボビンAの粗糸を巻戻して対応する
粗糸ガイド22と粗糸ガイド25に引っ掛け、その巻戻した
粗糸端と上記切断後の紡出中の粗糸端を繋ぎ合せてい
く。その結果今度は搬送レール5位置のボビンキャリッ
ジ8の粗糸ボビンA列から粗糸が巻戻されてトランペッ
ト28に導入される。搬送レール5位置の粗糸ボビンA列
の粗糸を紡出する場合、その外側粗糸ボビンA列の機台
前面からの張出し量を可及的に小さくしてあるので、そ
の粗糸ボビンAの粗糸通路を短くできて粗糸品質の低下
を少なくできる。また粗糸ガイド22、25は搬送レール4
位置の粗糸ボビンA列と搬送レール5位置の粗糸ボビン
A列との両方の粗糸の案内に兼用するので、粗糸の繰り
出しを一方の粗糸ボビンから他方の粗糸ボビンへ切替え
ても粗糸の移送軌跡の長さや形に変化がなく、糸品質の
バラツキを防止できて糸品質を良くできる。
その後上記搬送レール5位置のボビンキャリッジ8の
2列の粗糸ボビンA列が小玉粗糸ボビンになったとき、
第9図、第10図に示すように一方の搬送レール4位置の
ボビンキャリッジ8を搬送レール4位置から粗紡機位置
に向けて移送して途中のロービングストリッパ位置に移
送し、代わりに予め粗紡機位置において2列のボビンハ
ンガ15列に夫々満粗糸ボビンAを吊下した別のボビンキ
ャリッジ8を搬送レール4に移送し、そのボビンキャリ
ッジ8をクリール位置に位置決め停止させて2列の満粗
糸ボビンA列を錘列の各錘に対応させる。
その後上記搬送レール5位置のボビンキャリッジ8の
2列の粗糸ボビンA列が空近くになったとき、上記搬送
レール4位置の場合と同様に機台1の一端側から他端側
に向けて順次、その2列の粗糸ボビンA例の粗糸を粗糸
ガイド22と粗糸ガイド25との間で切断すると共に、搬送
レール4位置のボビンキャリッジ8の対応する満粗糸ボ
ビンAの粗糸を巻戻して対応する粗糸ガイド22、25に引
っ掛け、その巻戻した粗糸端と上記切断後の紡出中の粗
糸端を繋ぎ合せていく。その結果今度は搬送レール4位
置のボビンキャリッジ8の粗糸ボビンA列から粗糸が巻
戻されてトランペット28に導入される。以上の動作を繰
り返すことによって、紡出運転中に精紡機の篠替えを簡
易、迅速に行うことができる。
第11図〜第13図は本願の異なる実施例を示し、搬送レ
ール4、5位置のボビンキャリッジ8、8の停止位置を
互いに粗糸ボビンA列の粗糸ボビンA間のピッチの半分
ずらしたもので、一方の粗の粗糸ボビンAが他方の組の
粗糸ボビンA間の中心と対向するようにしてある。ま
た、粗糸ガイド22の粗糸ガイド部22b、22b間を上記実施
例より広くし、粗糸ガイド部22b、22bが夫々一方の組の
粗糸ボビンA列の粗糸ボビンA間の中心よりも更に遠く
なる側へ偏位させてある。従って、第13図に示すように
満粗糸ボビンAの粗糸を粗糸ガイド部22b、22bに掛けて
紡出する場合、遠い側の粗糸ボビンA列の粗糸を近い側
の粗糸ボビンA列の粗糸ボビンA間の中心を通すことが
でき、粗糸が満粗糸ボビンAの外周に接触するのを確実
に防止できる。
発明の効果 以上のように本発明にあっては、2本の搬送レールに
2列の粗糸ホビン列の粗糸ボビンを吊下可能な2列のホ
ビンハンガ列を備えたボビンキャリッジを夫々移動自在
に支持させているので、一方のボビンキャリッジの2列
の粗糸ボビン列から紡出している間に他方のボビンキャ
リッジを満粗糸ボビンを吊下している他のボビンキャリ
ッジに入替え、一方のボビンキャリッジの粗糸ボビンが
空近くになったときその粗糸ボビンの粗糸を他方のボビ
ンキャリッジの満粗糸ボビンの粗糸に繋ぐことができ、
紡出運転中に一斉篠替えでき、しかも2列の空粗糸ボビ
ンと満粗糸ボビンの入替えを、単にボビンキャリッジの
入替えによって一斉に入替えでき、篠替えを簡易、迅速
にできる。また一方のボビンキャリッジに吊下する粗糸
ボビン列と他方のボビンキャリッジに吊下する粗糸ボビ
ン列との間に兼用の粗糸ガイドを配設したので両方のボ
ビンキャリッジの2列のボビンハンガ列の間隔を極めて
小さくでき、その結果4列の粗糸ボビン列を配設するも
のであっても機台幅を比較的小さくできる。また、粗糸
ガイドを2列1組の2組の粗糸ボビン列間に配置したの
で、粗糸を巻戻すときの各粗糸ボビン列の粗糸のテンシ
ョンを略一定にでき、糸品質のバラツキを防止できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は精紡機のクリール部分の縦断面図、第2図は第
1図の粗糸ボビンと粗糸ガイドの配置を示す説明図、第
3図は第1図の矢印III部分の拡大図、第4図は第1図
の一部を省略して示す側面図、第5図は粗糸ガイドの平
面図、第6図は粗糸ガイドの正面図、第7図は粗糸ガイ
ドの側面図、第8図は第1図の一部を省略して示すVIII
−VIII線断面図、第9図は作動を説明する精紡機のクリ
ール部分の縦断面図、第10図は第9図の粗糸ボビンと粗
糸ガイドの配置を示す説明図、第11図は粗糸ボビンと粗
糸ガイドの異なる配置を示す説明図、第12図は第11図の
作動を説明する説明図、第13図は第11図の要部を拡大し
て示す説明図である。 1……機台、4……搬送レール、5……搬送レール、8
……ボビンキャリッジ、15……ボビンハンガ、22……粗
糸ガイド、A……粗糸ボビン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クリール位置の2列の粗糸ボビン列の粗糸
    を1列の錘列へ供給する精紡機において、上記錘列の上
    方に平行な2本の搬送レールを機台幅方向に所定の間隔
    をあけて並設し、それらの搬送レールに上記2列の粗糸
    ホビン列の粗糸ボビンを吊下可能な2列のボビンハンガ
    列を備えたボビンキャリッジを夫々長手方向へ移動自在
    に支持させ、クリール位置には上記2列の搬送レール間
    の中心部下方に夫々のボビンキャリッジに吊下する対向
    側の粗糸ボビン列間に位置する粗糸ガイドを配設し、そ
    の粗糸ガイドを両方のボビンキャリッジに吊下する粗糸
    ボビン列用として兼用可能に構成して成ることを特徴と
    する精紡機における篠替え装置。
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